雁 用 政 策 の 考 察
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(2) 犯. 題も無硯することにする︒すなわち︑短期においては︑弊働時間が或限度内で塑化し得て︑をれによつて勢働の供給. が充分に弾力性を晃ちうることを前提とし︑また︑長期においては︑経濟の均衡がやがて嵌復することを考えて︑各 企業によつて︑今迄と同量の弊働が保持されることを前提とする︒.■. 公共投費.︵例えぱ學校や病院や遭路等の建設︶乃至︑消費塘加のための政府の揃助金︵例えぱ家族手當︑間. さて︑カレヅキによれば︑完全屈用を獲得し維持する方法は家の三りに分類される︒ ︵一︶. 接税の引下︑生活必需品の便格下落を賢施するために企業に典える補助金等︶︒ただし︑かかる投賓や榊助金は政府. の借入によつて賄われることを條件とする︒この方法を︑われわれは︑政府の赤字︒支出︵UO艘葦暑旨昌謁︶と呼ぷ. 民聞投賛への刺較︵例えぱ︑利子牽の引下︑朋■得税の引下︑その他民間投資の援けとなる手段︶︒. ことにする︒. ︵二︶. ︵三︶ 高額砺裡階級から低額所得階級への析得の再分配︒. わ牝われは︑これら三つの方法に就いて検討を加えてゆこう︒. 三 政府の赤字支出. カレツキによ牝ぱ︑赤字支出によりて屈用を創遣することに關する根本的な間魎として︑衣の四つのことが錐げら. れる︒すなわち︑︵一︶赤字支出は︑理論的にみてハ何虜から賄われるのであろうか︒.︵二︶かかる政策は必然的に利子. 牽を騰貴させないであろうか︒もし騰貴させるとしたら︑このことが民閥投賓に蓮影響を輿えてしまうことにならな. いであろうか︒︵三︶赤字支出は︑たとえ利子牽の騰貴を起さないにしても︑インフレiションを惹起せしめることに. はならないか︒︵四︶もしも赤字支出が永く絞く形勢にあるとす牝ぱ︑塘加し繍けてゆく國債利子という負債はいかに. 1010.
(3) 蝸. 赤字支出はそれ自雛を賄うと厘さ言わ牝る︒すなわち︑赤字支帥は︑所得の増加と所得分布. して調達さ牝るであろうか︒そこで︑こ牝ら四つの問に灘して︑彼の見解を基礎にして︑榔箪な回答を與えることに する︒. ︵一︶ 貨幣の調達. 利子牽. 赤字支出は︑一般の金利を騰貴せしめることによつて民間投. 堆加の効■力を相殺ぜしめてしまうであろうか︒カレヅキ・によ牝ぱ︑利子率の安定. 費にマイナスの影響を典え︑結局において︑赤字交出によつてもたらされる屈用. ︵二︶. ■すのである︒. うあろうと︑民間投賛と赤字支出とを合せたものは︑自からを賄う貯蓄を産み出. 緯濟満勢がどうあろうと︑物便水準がどうあろうと︑賃銀乃至利子率の水準がど. とを合せた部分が︑貯蓄に等しくなる運命をもりものである︒すなわち︑.一般的. る迄もなく︑この圖でわかるように︑政府支出の内の赤字支出の部分と民間投賓.. の竣化とを超L︑政府牧入を白然に増加させることになるからでかる︒上の固がこれを明かにしている︒設明を加え. 個人澗費 個人備費. る液らぱ︑銀行の現金ば減することになるから︑利子牽は騰貴す ることになる︒そこで︑中央銀行が︑一般銀行の現 ノ .金︵申央銀行の預け金を舎む︶をして︑銀行が國債の購入をやつても︑なお︑民間投賓を賄いうるに充分な預金を膨. いことは論を侯たないが︑一般泄禽において國債が吸牧されないために︑銀行がこれを購入しなければならないとす. 赤字支出のために護行された國債が一般耐會に在る貯蓄賓金によつて貫われるとする汝らば︑利子率の縢貴が起らな. ば適當溶金融政策によつて可能であるという意味において︑このようなことは必しも起るとは限らない︒すなわち︑. 民間投賛. 脹せしめうるに足るような・政策を探用するならぱ︑赤字支出によつて利子率が騰貴するとは考えられす︑從つて︑民. o・. 1 11. 府 支. 蓄 貯 赤字麦出 咄. 碗牧入 政.
(4) 〃. 間投賓を睡追することにはならないのである︒尤も︑カレツキは︑實際間魑としては︑短期刑子と長期利子との闘係. 赤字支削がインフレーション︑すなわち︑物慣と賃銀の悪循環的騰皆を起すの. において︑いま少しく複雑になることを述べている︒. ︵三︶ イγフレーシヨンの危瞼. 叉は︑その双方の一般的稀少が超るほどに激塙するときにのみ護生する︒すなわち︑かかる鮎まで︑短棚. ではないかと懸念される︒しかし︑カレツキに言わせゐと︑インフレーションは︑有効需要が︑.弊働乃至設備︵e着号.. 冒o 巨 ︶. 供給曲線は︑多くの商品について︑水午的乃至ゆるやかなカープを描くのでありp一慶︑有効需要がかか鮎を超加す. るや︑この曲線ば急激に上昇し︑緒果として︑平均原狽に比較しての一縦物慣の騰皆が越り︑物償と貨銀との悪循環. がばじまるわけである︒從りて︑イソフレを避けるためには︑政府が螢働及ぴ設備の完全就業という線以上に赤字支 箇を押し進めては菰らないことにな届︒. 上述したところでわかるように︑完全煙用をもたらさんとするならば︑先す以て︑既存の設備と︑雇用されるべき勢. 働との簡の最的闘係を検討しなければ菰㌫ない︒もしも︑歴々後進國と思われる國で見られるように︑蛎存の設備を︒. して︑その墾尚能力を護撫せしめても︑.屈用さ牝るべき労働を吸牧し得ないならば︑完全雇用挾態の賢現は望みうす. いのである︒叉︑設備はあつたにしても︑それをして高い能率を稜揮せしめるような機桃が未だに整備されていない. とするならぱ︑いわゆる再娃期間といわれる時間的経過を必要とするであろう︒すなわち︑赤字支出とインフレーシ■. ヨソとの關係は︑これが︑このような設備と一堀用との關係を考披に入れて行われるかぎり︑インフレを導き出さない のである︒. なお︑上述のごとき意味のイソフレではないにLても︑一度完全雇用継態になつた暁に為いては︑消費財の需要と. 供給との間の乖灘によつて物僚の機繍的騰貴が趣る二とがあることは老えら牝る︒ことに完全雇用微態においては携. !012.
(5) 蛤. 働組含の賃銀契約力は非常に強化されるであろう︒從って︑貨幣賃銀率はいきおい上昇することになり︑物慣及ぴ生. 活費の上昇を導き︑こ牝が第二弐の賃銀上昇を導いて似くということになプやすい︒そこで︑賃銀奉の上昇は・それ. 赤字支出によつて完全拠用がもたらされるとしても︑その池程において︑絶えす膨脹し. が勢働の生産性の増加と等しいかぎり悪循環という問魎を超さないことに注意を挽つて︑考慮されねば扱らないので あるo. ■︵四︶ 風債利子の負擢. 繍げ必國倣刺子という負携が︑.この政策に何らかの制限を典えるのではないだろうか︒これについてば︑弐のような −. .. 考えがある︒第一に︑関債利子ぱ︑泄會全髄をとつてみれば︑何らの魚債を構成しないという見解がある︒何故なら. それは結局︑祠會内の移轄︵−巨實量昌蔓;県彗︶によつて済まされてしまうからである︒すなわち︑かかる見解によ. 牝ば︑利子ば租税によつて枇會内から徴牧された貨幣で支沸われ︑再ぴその耐會内に返淋されるのである︒叉︑第二. に︑先全雇用に弐第に近すいてゆくよう汝膨脹の経済にあつては︑かくのごとき耐會内の移樽は︑必しも︑擁存の税. 率でもたらされる概牧入と均合を保たなくなるということはないとする児解があるパ摸言す牝ば︑もしも園民析得の. 膨脹率が非常に高いならぱ︑國債利子の負播は︑税率を改めなくとも︑堀加しうる所得.税によつて賄いうるというこ とである︒. しかし︑カレツキに言わせると︑右述のごとき冠解は課りでぱない.にしても︑更に︑そこに何か一暦の工夫が爲さ. るべきである︒彼ば︑年λ徴牧される賓本税︵塞官け竺一簑︶によつて闘彼利子を賄う方が︑所得税の姻︑加に侯つより. も︑完全雇用政策の見地からして︑より有効であることを主張する︒彼のいう費本税とは︑會耐及ぴ個人に勤する財. 産税︵ただし︑個人の所脊する株式と粒債だ仇は︑會杜費産に樹する二重の課税を避けるために︑課税の鉤象としな. い︶であり︑從つて︑高額朋得者の負携を意味するのであるから︑耐會全躍の消費性向という見地からしても︑完全. 1013.
(6) 46. 雇用との關係において︑軍なる所得税の増加に侯つよカも賢明な方策であることは明かである︒しかも︑カレッキは. かかる賓本税の一大特色として︑かかる方法が費木家の投賓に醤する利潤性に何ら悪影響を典えることのないことを. 力説する︒すなわち︑賓本家は︑その貨幣を現金で保有しようが︑叉︑公債で保有しようが︑叉︑工場の建設に投資. 赤学支出と投資. しようが︑同じ費本税を課せられることになる︵投賓するときは會耐の賓産への課規を通して間接的に費本挽を徴ぜ られる︶からである o. 四. 政府の赤字支出政策によつて︑いま︑一膝︑完杢屈用状態が出現したとするならぱ︑. 政府の赤字支出の間魎鮎を一膝取上げてきたわれわれは︑更に︑これに關連する間趣のいくつかを分析することに する︒. ︵一︶︑赤字支出と民間投賓. そ牝以■後︑民間投賓はいかになるであろうか︒すなわち︑民間投賓は︑なお︑景氣塑動というような循環的な襲動に. 從うのであろうか︒叉︑民聞投資の均衡水準はいかに在るべきであろうか︒. ます︑完全煙用状態にあつて︑民聞投賓の搬張は除々に行わるべきことは明かである︒すなわち︑白由主義の下に. おける投賓の撤烈な竣動は利潤の激烈な襲化によつて趣つたものであるが︑完全雇用状態にあつては︑生産高も利澗. も︑たた︑人口の堀加と弊働の生産性の塘加どから起る長期的な焚化を示すのみである︒もっとも︑例えば︑按術的. 進歩が繍かなくなつた結果として︑民間投賓牽が偶然にも襲化することはあり得よう︒しかし︑かかる偶然的な竣化 は︑時機を得た公共投費によつて申和され得るものである︒. 家に︑完全雇用の下にあつて︑昆間投費の均衡水準はいかにあるべきであろうか︒この間題を論するには︑カレツ. 1014.
(7) 47. キによれば︑少しく︑設備の最高能力に勤する實際の生産高の割合によつて示される設備の利用度ということに鰯牝 ! なけれぱならない︒設備の利用度は余り小であることも︑また余り大であることも望ましいことでない︒というのは︑. 余りにも小であるということは︑生産賛源が遊休し適ぎていることを意味するし︑叉︑余りにも大きいということは 経沸愛動の調整にとつての充分拡揮力性があ名ことに淀らないからである︒. さて︑いま︑設備の利用度が︑われわれにとつて望ましいと老えている水準にあり︑しかも︑玖の経濟期間にあつ. ても︑この水準が維持されることが繁まれているとしよゲ︒しかると窒︵現在は完全屈用ではあ5か︶︑衣の経濟期間. が︑磐働人口の塘加及び技術的進歩の結果として起つた弊働の生産性の増加のために︑生産が一暦増強しうる構勢に. あるとす牝ば︑どうであろうか︒かかるときには︑設傭の利用度を今迄通りに維持しようとするならぱ︑設備の能力. が弊働人口及び螢働の生産性の塘加と比例して撞張されなけ牝ばならないことになろう︒このことが︑完全屈用下に. おける民間投賓の水準が如何にあるべきかを︑われわれに示していることになる︒すなわち︑先全雇用を飾提とした. 場合︑民間投費は︑勢働人口及ぴ螢働の生産性の堀加と歩調を合せてゆけるように︑設備の能力を横張することが出. 上述のごとき條件を満すように民間投費が遼行されればよいが︑もしも投費が不足する. 來る水準にあるべきなのである︒ ︵.二︶ 民間投費の調整. 汝ら︑一こ牝を促進するように︑叉︑過度になり過ぎるなら︑これを規制するように︑何らかの政策が探用されるぺき である︒. 投賓不足のときに︑これを促進させる方法として最も知ら牝ているもσに利子率の引下げということがある︒すな. わち︑利子牽の低下は︑それが投賓によつて期待さ牝る純利潤を塘加するという理由で︑.昆間投資牽の上昇をもたら. すからである︒しかし︑かかる利子牽政策が数を奏するには時間がかかる︒というのは︑投費と直接に關係をもつの. 1015.
(8) 48. は長期利子率であるが︑長期利子牽の引下は短期利子奉の引下を通してはじめて蓬行されるものだからである︒勿論︑. 大規模な公開市場操作がかかる数果を促進させることが知られているが︑しかし︑長期利子率を余りにも急激に引下. げることも望ましからぬ緒果在産む二とば想像に難くないであろう︒かくのごとく︑利子牽引下政策が時間的に数果. が遅いとするならぱ︑公共投賓が更に民間投賓の分野へ進出することも考えられてくるのである︒. 弐に︑民間投費.が過度になつてきたら︑これを規制する方法はどうであろうか︒これに就いては色々の政策が考え. ら牝るが︑カレヅキは︑投賓に勤する國家による冤許制を纂げている︒ことに︑投資の免許糊は︑或特定の分野にお. 政府支出計壷の一りとして︑公共投賓と同時に注目さ牝るものに︑消費を埼加させるた. げる投賓が過剰になつている場合に適しているのである︒. ︵三︶消費への柿助金. めの械助金政策がある︒勿論︑政府支出計誰は︑公共投賓の方に重鮎が置か牝るべきであるとする見解が一般的であ. り︑しかも公共投賓の方が補助金政策よりも︑より充分なる有数需要を生み出すといヶ見地からして㌦かかる見解は. 安當なものであると考えられる︒しかし︑カレツキは︑政府支出によつて覆わ牝るぺきギヤヅプが︑公共投資が行わ. れても︑それが間もなく必要でなく淀るか︑殆ど有用でなく拡る程のものであるときに︑政府支出を公共投費に限る ことなく︑納助金政策を行う方が有利であることを読いている︒. 民間投資への刺戟. われわれは︑完全雇用が赤字支出によりて達減さ牝るにしても︑なお︑民間投費に刺較毒奥える方策が必要である. ことは既にみた︒しかし︑わ牝われが今迄取扱つたところでは︑民鮒投費に勤する功威が︑.有敷需要創遣という目的. をもつというよりは︑いす牝かと言えぱ︑先全屈用下におげる生産の長期的増加に比例した投資水準を確保してゆく. 1016.
(9) ■49. という目的をもつものであつた︒しかし︑いまここに︑政府の赤字支出を一廠考えに入れないで︑民間投賓を刺桟促. 進させることによつて完全雇用が出現できるものと假定する︒かかるときには︑たとえ完全屈用が出現するとしても︑. 民聞投費水準は︑そのままでば︑完全屈用を確保してゆくに適賞な有数需婆を供給する以上に超遡してしまう二とに. なろう︒そこで︑かくなれぱ︑設飾の利用度は漸玖■低下してゆき︑設備能カの過剰が機綾的に瑠加して︑民間投賓の. 一部に損失が襲生することになり︑これ狐民間投賓率の低下を惹起するのである︒そこで︑かかる投賓率の低下を防. ぐために︑薪たに投費を刺戟する手段︑.例えば︑利子率の引下乃至冴得税の引下等が必要となつてくる︒しかし︑或. 一定の期間が過ぎれぱ︑このような事態が再び稜生し︑またも利子率引下等の手段が必要となつてくるといつたこと が繰返されるのは必至である︒. もつとも︑學者の中にあつては︑民間投資が完全屈用下における生産以上に遼行さ牝ても︑それは・設備の利用度. を低下せしめす︑費本の勢働に濁して使用ぎれる量を豊冨にし︑これが弊働の生産性を堀加して︑ために生活水準を. 上昇させること︑而して︑政策的には利予率の引下がこれを促進せしめることを主張する人がある︒. しかし︑利子率の引下が弊働に鞘する資本の使用割合の増加を刺戟するのは︑投資せんとする企業家の計壷してい .る生産量が研典のものであることを箭提とする︒というのは︑かかる前提下において︑利子牽の引下が︑企業家をし. て︑より多くの賓本を利用して︑より少き弊働を使用する方が有利たちしめるからである︒すなわち︑もしも︑企業. 家にとつて︑投賓に利用する賓金の方が一定であることを前提とするならぱ︑.利子牽の引下は︑それが︑探用される. 生産方法がどうあろうとも期待さ牝る純利澗に影響するという臥由で︑生産方法の選揮に特別な影響を奥えないわけ. である︒次が︑實際の杜會は︑かかる二つの前提の中間的なものであろう︒というのは︑生産物市場の不完全さが計. 譲され1た生産量を不塑のものたらしめないし︑叉︑賓金市場の不完全さが利用される費金量を不擬のものたらしめな・. 1C17.
(10) 50. いからである︒かくして︑利子率の引下が︑或程度︑勢働に封する賓本の割合を増加させることになることば認めら れるのである︒. しかしながらカレヅキに言わせると︑労働に鐵する賓本の割合を増加させる刺戦は︑.利子率の引下よりは寧ろ生産. 抜術の改一艮や護明ということにある︒生産披術の改艮や褒明によつもたらされる利盆がいかに大きいものであるかは. 企業家が︑かかるときに︑利子率の高さに余り頓着Lないことによつてもわかる︒そこで︑カレツキは︑民間投費を. 刺戟せしめる方法としては︑利子率引下に余り頼ることなく︑例えば︑政府によつて認可された計輩に勤して低金利. で信用を附典することをするなどによつて︑設備の近代化を助欧することが重要であることを力訟している︒. だが更に彼によれぱ︑われわ牝は︑艮間投賓が祉會の杢投賓に占め.るべき割合ということに注意しなけれぱならな. い︒政府支出が望まれる屈用水準をもたらすまで︑破ちに而も強力に途行され得るのに謝し︑民聞投賓においては︑. それに鈎する刺峻が救果を卑げるかどうかは︑企業家のその刺鞍に鐵する反作用の如何に依るのであるから︑企業家. が悲概的氣分を脱しないときには︑民間投賓は望ましい雇州水準をもたらすことは出來ないのである︒そこで︑彼に. よれば︑民間投賓は︑消費財生産のための逝臭を提供するぐらいで︑全螢働人口を屈用させるに充分な仕事を捷供す. るものではないのである︒換言すれぱ︑民間投賓を刺較することのみにょつて完全雇用を達戒せんとする政策は︑満 足されるべきものと は 考 ︑ え ら れ な い の で あ る ︒. 末 所得の再.分配. 所得の再・分配が完全雇用をもたらす方法の一つとして雌λ艦げら牝る︒すなわち︑この方法は︑所得が高纈朋得者. から低額所得者へと移轄するときに︑貧者の消費性同は富者のそれよりも高いという理由で︑全綴の消費を増加する. 1018.
(11) 51.. という考えが背炎に在るのである︒例えば︑.富者の所得税を堀加して︑同時に︑それだけ生活必需品や準生活必需品. に封する問接︑秘を軽くするならぱ︑一平均消費性向は増加するわけであ谷︒しかし︑かかる方法は︑曲︒田者に勤する所得税. の騰貴が民間投賓を歴追するのではないかピいう賄で間題が残さ牝るのである︒だが︑カレヅキは︑かかる問題に闘し. ては種六な工夫があることを述べている︒例えぼ︑所得税の増伽瓢分を︑民間の消費を補助するために使用しないで︑. 公共投賓に使用するならば︑より大きな有数需要を創り出すであろうし︑叉︑擁述した賛本税の考えが︑ここに導入. されるべきであると.している︒また︑彼によれぱ︑高額所得者から吸牧した砺得税の増加都分を︑賃銀上昇政策をと. らせるために︑補助金として奥えて︑そ牝だけ賃鍍を上昇させるならぱ︑企薬は今迄以上の損失を受けないから︑生. 産物の慣格は騰費せす︑ために︑消費は相封的に塘加することになるのである︒而して︑かかる補助金政策は︑ひと. り賃銀の上昇をもたらす方向に實施さ牝るべきであるというのでは瓜く︑たとえ賃銀ばそのままでも︑生産物の便格. む.. す. び. を引下げさせて︑それから受ける損失を補助金で償つてやるにしても︑同じ赦果が得られることは識明を要しない︒ 七. われわ牝は︑榔箪ではあ・ったが︑以上で完全雇用政策に闘するカレツキの見解をみた︒そこで︑彼の見解の特色を いま一度かえりみることにしよう︒. カレツキが︑彼の皐げた三つの政策の中で︑その赦果において︑政府の赤字支出︵公共投賓と消費.珊加のための補. 助金政策︶のそ牝を一番高く評傾しており︑民間投賓を刺載する方法に樹しては︑殆どもつていないと言りてもよい. 程の期待しかかけていないことは明かである︒しかして︑公共投費と民間投費との關係︑ことに公共投費が途行さル. る過程における民間投賓との間の調整に︑如何なる工夫が老えら牝るべきであるかも明かにされたのである︒. 1019.
(12) 52. しかし︑われわれは︑彼の主張するところを企縦的にみた場合に︑彼の理諭分析は一膝安営であると考えるにして. も︑そこには︑わ牝われにとって残されている︑より重要な問魎があるような悠じがするのではないだろうか︒それ. は︑彼によつて賓本主斗−我経済の枠の内で考えら牝た完全.雇用政策が︑結局のところは︑白由主義を原則とする民間投. 資よりも︑自由に蟄する統捌乃至計誰を原則とする政府支出に重鮎が世かれている鮎である︒すなわち︑賓本主義杜. 爵を前提工して展開された政策が︑事實は︑弐那に︑その肚倉の基調たるべき白H由を東縛する方向にむかつてしまつ. ているのである︒かかることは何を意味するのであろうか︒賓本主義経済の運命と進路とを暗示する以外α何物でも 汝いと言第なけれ ぼ な ら な い ︒ ・. ︹昭二七二一・二〇︶. l020.
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