腐食減厚に伴う合成 I 桁橋の残存耐荷力 鹿島建設(株)
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(2) I‑022. 土木学会第57回年次学術講演会(平成14年9月). 3.想定した腐食形態. 本研究で想定した腐食形態は表−2に示す通りであり、図−3、図−4、図−5のよう. に板厚を減少させることによって腐食をモデル化した。ここで、腐食量を表す指標として 腐食減少した厚さ. 健全な板厚. に対する. の比を板厚減少率αとする。「i.下フランジの腐食」ではα=0.75、「ii.桁端部の腐食」では. α=0.5、0.75 について解析を行った。なお、α=0 の腐食のない健全な桁を基本モデルとする。 支点上補剛材 ウェブ. 元の形状. ウェブ. 元の形状 元の形状. hw=1700. 0.2hw =340. 下フランジ. 図−3. ウェブ. 下フランジ. 図−4. 下フランジの腐食. 4.解析結果. 元の形状. 図−5. ウェブの腐食. 解析結果をまとめるにあたり、ii-b(ウェブ+支. 14. 点上補剛材の腐食)と ii-c(3つの複合モデル)では明確に求められ 最大圧縮強度に達した点をもってそのモデルの限界と判断し、そ の時の荷重を最大荷重 pmax とした。この例として、図−6に基 本モデルと ii-b(α=0.75)における荷重 p と支間中央の鉛直変位 v との関係を示す。図−7は「i.下フランジの腐食」における各腐. 12 荷重 p (MPa). た最大荷重を、その他のモデルについては床版のコンクリートが. ウェブ+支点上補剛材の腐食. 10. コンクリート最大圧縮強度 → pmax. 8. pmax. 6 4. 食モデルの最大荷重 pmax と腐食パネルとの関係を示したもので. 2. ある。横軸には支点からの距離を取り、板厚を腐食減少させたパ. 0. 基本モデル ii‑b (α=0.75) 0. ネルの位置の上にそのモデルの最大荷重をプロットし、それが基 本モデルの最大荷重に比べどの程度低下しているかを示した。腐. 10. 図−6. 食場所が支点から 4 パネル程度までの範囲内にある場合、最大荷. 20 30 鉛直変位 v (cm). 40. 50. 荷重と変位の関係. 重はほとんど低下せず、それ以外は腐食場所が支間中央に近づくにつれて最大荷重が低下し、最大で 39%程度の低 下となった。図−8は「ii.桁端部の腐食」における各腐食モデルの最大荷重 pmax を示したものである。αの値に関 わらず ii-f(下フランジの腐食)と ii-w(ウェブの腐食)では最大荷重はほとんど低下しない。一方、ii-b(ウェブ+腹板の 腐食)と ii-c(3つの複合モデル)では最大荷重が著しく低下している。このことから、支点部直上部材が腐食すると、 支点部付近にかかる大きな圧縮力を受け持つことができなくなり最大荷重は低下すると言える。 14. 基本モデルの最大荷重. 14. CL. 1500. 1200. 900. 600. 300. 最大荷重 p max (MPa). 最大荷重 p max (MPa). 4. 0. 支点からの距離 (cm). 3つの複合. 0 1800. 6. ウェブ 支 +点上補剛材の腐食. 2. ウェブの腐食. 設計荷重. 8. 下フランジの腐食. 4. 3つの複合. 6. 10. ウェブ 支 +点上補剛材の腐食. 8. 12. ウェブの腐食. 10. 39%. 下フランジの腐食. 12. α= 0.5. α= 0.75. 2 設計荷重. 0. 図−7 5.結論. 最大荷重 (i.下フランジの腐食). 図−8. 最大荷重 (ii.桁端部の腐食). 橋梁の耐荷力は腐食場所や腐食した部材により、著しく低下する場合と、ほとんど低下しない場合と. に分けられる。よって、適切な維持管理のためには、耐荷力の低下に影響を及ぼすパラメータを明らかにし、残存 耐荷力評価法や健全度評価法を確立していく必要がある。 1)(社)日本橋梁建設協会、合成桁の設計例と解説、1995.4 2)(社)日本鋼構造協会、既設鋼橋部材 参考文献 の耐力・耐久性診断と補修・補強に関する資料集(鋼橋の維持管理とそれを支える要素技術)、2002.1. ‑44‑.
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