豊島区基本構想・基本計画策定に向けた区民ワークショップ
第1分野:福祉・健康・子ども家庭 部会
第6回 討議要旨
日 時:平成14年(2002 年)12 月 11 日(水)18: 30∼21: 00
会 場:豊島区本庁舎4階第7会議室
出席者:高重、沖倉、梅村、川田、西山、横尾、鈴木、志賀、仁科、尾上、内田、矢口(敬
称略)以上12名、欠席者6名
【今回決定した主要な事項】
1.基本計画で当分野が提言するポイントについて ・元気な高齢者が地域で活躍できるための仕組み
・子どもを生み・育てやすい仕組み 3.今後のスケジュール
・第7回WSは1/ 14(火)18: 30−20: 30(庁舎4階第7会議室)とする
1.議論
高重 :それでは本日のワークショップを始めます。
前回までご議論いただいてきた基本構想は、区政の基本的な考え方を示す「方針」
と、どちらに進めるかという「方向」で構成されていたが、これから数回に分け
て皆様にお願いする「基本計画」は、基本構想を、どうやって実現するのかとい
う「方法」やその「手段」という位置づけになる。これら方法や手段について、
区民の側からの提案をしていくことが今回の目標となる。
区民ワークショップの意味は、区民の側からできることを、行政に対して提案す
ることと、行政と区民とが共にできることを提案することであり、そのためにど
のような仕組みがあるのかなどを考えていきたい。
前回提言ということでペーパーをまとめたが、このなかの全てを検討することは
大変で、この中から、当ワークショップとして優先的に行うことをまず議論した
いと思う。
当ワークショップでは、区民のできることの輪(和)を作っている。この時の意
見は時間が不足していたこともあるので、これを踏まえて、区民ができることの
仕組みを考えていけたらよいと思う。
ここで、ワークショップが始まった当初に配布された区の姿の資料について、も
う一度確認しておきたい。
豊島区は、少子化や高齢化が進んでいたり、外国人登録者が 15%に達しているこ
と、また不動産価格が低下したことでファミリー層が都心に回帰しているという
こうした状況から、高齢者の問題とともに、子育てについて、地域がどのように
見守っていけるのかということを考えることが必要と思う。区民意識調査からみ
ると、健康のうちは働きたいという視点が男性からは挙がっている。女性は、何
でも話し合える人、あるいは、自分の家や部屋といった居場所を志向していると
いう結果が出ている。また、全体的には、健康で自立していくという意向が強く
表れていると思う。
皆さんが議論してきたこと、例えば一人暮らし高齢者や引きこもり高齢者などの
議論も含めて、区民意識調査などの結果とも整合しており、区民の代表的な意見
として捉えてよいのではないか。
ファミリー層が増えていることから保育園の入園者や学童保育登録者が増えてお
り、子どものための計画(プラン)が必要である。また、公園面積が23区で最も
少ないことは、自然や遊び場がないことにも通じると思う。
一方、医療については、医師数などある程度の水準にあり、健康診査受診数も順
調に増加しており、医療環境についてはまずまずの水準は確保されていると考え
る。そうなると、高齢者を含めて、いかに元気に活躍するのか、ということに焦
点が絞られると思う。
いままでのワークショップのまとめペーパーは、課題とまちづくりの方向性の2
つがまとめられているが、これからの議論では、ここに挙がっている方向性全て
について、薄く広く議論する方法と、関心が高いものに重点をおいて、深く掘り
下げるというものの2つがある。検討課題のしぼり込みということについて、皆
さんはどうお考えになるか。
E :薄く広くやるより、重点的に議論する方がよいと思う。
I :いくつかに絞って議論した方がよいと思う。
高重 :特に異論がなければ、ポイントを絞って施策を検討していきたい。ではどこに絞
り込むのがよいか、ご意見をいただきたい。
E :元気な高齢者に絞っていくと、そこが子育て支援や障害者支援にもつながるので、
高齢者に絞りたい。
高重 :元気な高齢者が子育てや介護などに対してできることの仕組みをつくるというア
イデアが1つ出たが、他にはどうか。
I :子どもを育てやすい環境づくりということについてはどうか。子どもが増えてほし
いので、その辺について考えたい。
F :やはり元気な高齢者の活動について提案していきたい。
高重 :他の方はいかがか。この2つでよろしいか。
A :私も元気な高齢者が基本で、高齢者が社会参画する場をつくることについて提案し
ていきたい。
づくりを取り上げたいと思う。医療費については、ワークショップで検討するよ
うな内容ではないのか。
高重 :医療費を上げないようにするために健康管理をする、そのための取り組みという
ことはワークショップで議論し、提言することである。
B :予防するための情報発信などやることはあるが、情報を受けた側が実行に移すため
の仕組みなどについても考えたい。
高重 :健康づくりというと、一人でできないことも、仲間がいると取り組めることもある。
B :正確な情報を与える仕組みということは必要だと思う。
C :スポーツなどに取り組んで体力をつけ、病気にならないようにするということ、精
神面では、仲間づくりなどで生きがいを作るということが必要だと思う。
O :元気な高齢者が子育てや介護に参加していくことが必要なので、元気な高齢者の活
躍の仕組みという提案が必要だと思う。
H :私は、子どもが自分らしく生活でき、大人もいかに自分らしく生活できるかという
ことも必要だと思う。
P :高齢者のひきこもりなどを考えても、個人がどのような生きがいをもちながら生活
できるかということに係わってくるので、元気な高齢者のことを考えたい。
高重 :引きこもりの高齢をいかに元気な高齢者にしていくかという視点ということで考
えると、『元気な高齢者が、健康で地域で活躍したり社会参加するための仕組み』
と『子どもを生み、育てやすくするための仕組み』ということをポイントにして
議論していくことで進めたいがいかがか。また、全体で進めると発言数が少なく
なるので、2つのグループに分かれて進めたい。最後は全体にするが、それまで
グループに分けて話し合う時間としたい。グループは個人の関心の向いている方
にご参加いただくということでよいと思う。子育てと元気な高齢者に分かれてい
ただき、各グループが、これから数回に分けて、どのような議論を展開していく
のかということの方向づけを今日の目的として進めていただきたい。では、グル
ープ2つに分かれて頂き、しばらく討議時間をとり、最後にグループごとに発表
していただくこととする。
<2グループに分かれての討議>
高重 :ここで、本日の各グループの発表をしていただくこととする。では、子育てグルー
プについてお願いする。
沖倉 :子育て支援グループでは、働く女性が子どもを産み育てることが難しいという点
と、現在子育てをしている母親へどのような支援ができるかという視点があった。
そのうち今回は、子育て中の母親への支援という視点を中心とした話し合いを行
いということがあげられた。また、突然のことに対応できる支援などが必要で、
こうした子育てボランティアとして、現在、更生保護婦人会という組織が活動を
行っている。子育てボランティアは、子どもに対する責任があるので、資質を確
認しながらボランティアを育てていくことが必要であるということがポイントし
てあげられている。また、こうした子育て支援については、区政に提案していく
ことだけでなく、区民自らが身近な近隣ネットワークを作り、その中でボランテ
ィアを募ることとともに、その人材を育てることが必要との視点が上げらており、
これら全体の仕組みを提案することが当グループの方向となった。
事務局:元気な高齢者のグループでは、元気な高齢者であるためには、社会参加と健康な
身体づくりがあると考えた。社会参加のためには、学ぶ場や遊ぶ場、働く場など
のが必要であり、その各々から検討することが必要である。しかし、社会参加は、
元気な高齢者はともかく、まず引きこもりの高齢者を何とかすることが必要であ
るとの考えから、今日の議論はこの引きこもり高齢者を社会参加の場に出てきて
もらうこと、そのきっかけについて意見が出された。まず、引きこもりになる要
因としては、情報が不足しているという問題が挙げられた。社会参加したくても
情報がないということが問題であることがまず一点目の問題である。とはいえ、
情報があればみな、社会参加するかというとそうではなく、きっかけが必要であ
る。そこで、その仕組みとして食事をポイントとして考えた。一つは、元気な高
齢者がグループを作り、食事をつくって、引きこもりの高齢者や一人暮らしの高
齢者にサービスしようというもの、さらに一人の高齢者が一人暮らしや引きこも
りの高齢者宅に行って、直接、食事を作ってサービスする、これに対しては、若
干のサービス対価をいただくという方法があると考えた。また、食事といわない
までも、例えば毎日届けられるヤクルトのようなもので引きこもりの方の様子を
なんとなく気にかけておくという方法もあるのではないか。
このように引きこもりの方が社会参加するためのきっかけに関する議論と、もう
ひとつの議論として、高齢者の活動グループのあり方についての議論があった。
現在も高齢者クラブがあるが、活動に対する情報提供の不備や閉鎖的な団体とな
っていることなど問題があり、新しい高齢者による活動グループ作りについての
方法が提案された。一つは、例えば60歳の方を対象としたアンケートをお願いし、
その方の興味など人となりを知り、その上で同様な志向性をもっている方々によ
る新しいグループを作ったり、場合によってはそのグループの情報や、グループ
のメンバー募集について、インターネットで公開し、募集することも必要ではな
いか。こうした新しい活動のための核づくりが、まず必要という議論があった。
区財政の厳しい中で互いが少しの気遣いをもって助け合える仕組みができないか
ということが、今回の議論の根幹だったと思う。
い。来年1月14日の週で1回開催したいと思う。14日(火)∼16日(木)まで
では、14日の欠席者が一番少ないようなので、14日(火)とする。その次につい
ては、27日の週で開催したいと考えている。
事務局:本日のご議論では、分野が明確になってきたこともあるので、次回からは、区の
担当課がグループ討議に参加できるよう手配したい。また、1月27日の広報で長
期計画の特集号を組み、一般意見を募集することとしている。
高重 :本日も長時間にわたりありがとうございました。