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第2章 必修教科等の研究 1 国語 思考ツールを活用し「的確に読む力」を育てる国語の授業づくり : 「思考するステップも思考する」国語の授業

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Academic year: 2021

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【本研究のイメージ】

1 国語

思考ツールを活用し「的確に読む力」を育てる国語の授業づくり

─「思考するステップも思考する」国語の授業─ 北村 拓也 1.はじめに (1)研究の内容・目的 思考ツール(本年度より「シンキングツール」という名 称を「思考ツール」に統一)を国語の授業に取り入れる研 究を進めて,今年で五年目である。今担当している生徒た ちは,3年間ともに国語の学習に取り組んだ生徒で,1年 生の時から思考ツールを用い,「思考すること」を意識さ せながら学習を進めてきた。そのため「具体的に思考する 姿」がよく見られる。PISA 調査で日本の中学生が苦手とさ れている「比較して分析すること」や「多角的な視点を持 って思考すること」といったことにも意欲的に取り組み, 思考することができている。また本年度行われた全国学 力・学習状況調査の本校の結果でも,学力の底上げが見ら れ,思考ツールを取り入れて学習を行ってきた成果を感じ ることができる。 また思考ツール活用のメリットとして,読む目的や課題 のステップがツールにも記入されているため,ゴールを意 識して思考することができ,課題に取り組むことができて いる。何より「実際に書き出す」という活動が生徒の記憶 に多くの情報を残す。また国語が苦手な生徒も,書ける情 報は少ないが,学習に参加をすることができており,この 点も思考ツールの大きな利点である。 思考ツールの活用は,昨年度から研究を始めた「的確に 読む」という点においても成果が見られた。読む目的を明 確にし,読み取った情報をつなげながら文章を読解させた 結果,広い情報の中から解釈をすることができた。 そして,本年度はかねてより取り組みたいと思っていた 「思考するステップも思考する」国語の授業作りをテーマ に研究を行った。これまでの学習の中で,思考ツールは授 業者の方から与えていた。しかし本来は,学習者自身が, 課題解決に向けて,目的やゴール に適した思考ツールを選択するべきであると考える。国 語科における課題解決も同様で,思考する場面,判断する 場面,表現する場面など,課題に合わせて,学習者が課題 解決のステップを考え,それに適した方法を選択し,ゴー ルまでたどり着くことができなければならない。そして, その能力を身につけるためには「経験」を積ませることが 不可欠である。その場面を授業者が作らなければならない。 これまで身につけた知識や能力の中から活かせるツールを 選び,問題解決をしていく中で,能力を伸ばしたり新しい 方法を見つけたりすることができるはずである。知識を教 本論の要旨 過去4年間の「思考ツールを国語の授業に取り入れる研究」を通して,思考ツールの活用は非常に有効である ことが明らかになった。特に「思考の方法」を具体的に指導できるという点で,これからの授業にとって,欠く ことができないものである。 これまでは思考ツールは授業者の方から与えるだけであった。しかし,生徒の実際の生活を考えると,「与え られた課題や読む目的に対し,どの様な過程で解決していくのか」という道筋を思い描くことができなければい けない。つまり「思考のステップも思考できる」能力の育成が必要である。そのために,その経験ができる場面 を,授業者が作らなければならない。 本研究はその「思考するステップも思考する」授業実践と成果のまとめ,さらに,本研究を通して見えてきた 思考ツールの次にやらなければいけないこと,身につけなければいけない能力を報告したものである。 キーワード 思考ツール 的確に読む 思考するステップ 思考力 判断力

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資料1【2年生「漢詩」の学習におけるICTの活用】 えることはできるが,能力を教えることはできない。能力 は経験の中でこそ伸びるものである。思考ツールの選択と いう経験を積み重ねることで,国語における課題解決の方 法や思考・判断・表現の能力を向上させ,より確かなゴー ルへとたどり着くことができる生徒の育成を目指したい。 (2)本校研究との関わり 本年度より,本校研究は「判断のありように着目した学 習指導のあり方」を主題に研究を進めることになり,「国 語科における判断」について考えるきっかけとなった。 改めて注目してみると,国語の学習の中で「判断する」 場面はよくある。例えば,筆者の主張を読み取るとき,あ るいは登場人物の心情をまとめるときは,文章中に書かれ ていることを根拠に判断する必要がある。さらに,「ここ に根拠が書かれている」と見つけるのにも判断がいる。漢 字ひとつを書く場合でも,文脈から意味を判断しなければ ならない。そして,これらの判断は本来,頭の中で思考し, 判断されているものである。それを,思考ツールを使用す ることでいったん書き出し,具体的に思考し,判断させる ことは「判断力の向上」にもつながることが予想される。 また,本研究のテーマである「思考のステップ」を考え るには,課題の目的やゴールを理解した上で,どの思考ツ ールが適切かを判断しなければならない。さらに,それを 交流させることで,他の考え方やアプローチの仕方にも気 がつくことができる。目的に応じて判断させることや判断 の交流をさせることで判断力を磨き,適切に判断する力の 育成を図りたい。 (3)実践に当たって ①「思考ツールの選択」に関わって 授業の中で,生徒に選択させるために準備した思考ツー ルは以下の26種類である。 これらを両面で印刷し,レターケース に分類して入れ,教室まで持っていける ようにした。そして,目的に応じ,スム ーズに思考ツールを選択できるように, 「比較」「整理」「つなげる」といった同 じ種類のもので,教室の前方と後方に, いつもと同じ場所に置くよう心がけた。 ②ICT の活用 国語の単元構成において,「単元を貫く言語活動」が重 要視され,さらにゴールや単元の流れ,本時の目標を明確 にした学習が求められている。国語の授業者として,これ はとても大切なことであると感じる。そして,常に生徒に 意識させながら学習に取り組ませるべきである。そこでス ライドを活用し,「単元名」「単元の目標」「単元の流れ」 「本時の目標」「課題」を毎時間示すようにした。このよ うに「単元のゴール」や「一時間の目標」を明らかにする ことで,生徒が判断するときの方向が明確になる。 また,思考したことを思考ツールのままで黒板に投影し 記入することで,お互いに共有しやすくした。さらに,こ れを画像にしておくことで,次の授業にも引き継ぐことが できるので便利であった。 ③学習形態 年間を通し教室の机の配置を「コの字型」にし学習を行 った。その目的は,向き合うことで互いの意見を伝わりや すくるためである。また,4人グループもしっかりとでき るように意図的に編成を行った。「コの字型」にしたこと により,生徒間の交流が生まれやすくなった。また,生徒 のノート観察がしやすくなった。意見が拾いやすくなり, 生徒と授業者の交流も増えるというメリットがあった。 *比較する ・ベン図(2・3・ベントリックス) *整理する/分類する ・マトリックス(4・6・8・9・12) ・チャート図(-・+・Y・X・W) ・ペンタゴンチャート図(5・6・7) *情報をつなげる ・マッピングシート ・同心円マップ ・くらげシート *情報をつなげながら整理する ・同心円マップ+Yチャート *構成を考える ・ピラミッド図 ・ダイヤモンド図 ・ステップチャート ・プロット図 *価値付けをする ・座標軸 ・ダイヤモンドランキング

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資料2【思考ツールの選択例①】 2.実践事例報告 (1)単元名:説明文を評価しよう! ①教材 『冥王星が「準惑星」になったわけ』 渡部 潤一(中学生の国語3年 三省堂) ②単元設定の理由 生徒はこれまで説明的文章の解釈に関する学習の中で, 「文章の中心的部分と付加的部分を読み分け,目的に応じ て内容を読み取る」ことや「文章全体と部分の関係,具体 例の持つ効果を考え,内容の理解に役立てる」ことを目標 に学習に取り組み,読む力を伸ばしてきた。そして,3年 生では「文章の論理の展開の仕方をとらえ,内容の理解に 役立てる」学習に取り組む中で,その力をつけることが求 められている。しかし「論理の展開の仕方」と聞いてもイ メージのわかない生徒が多いであろう。これまでそのよう なことを意識して文章を読んだり,考えたりした経験はな いことが予想させる。 今回教材で扱う『冥王星が「準惑星」になったわけ』は, そのわけを,本文中にもあるように「天文学の長い歴史を ひもときながら」説明し,論理を展開している説明的文章 である。この「歴史」という言葉を意識させることで,論 理の展開の仕方とはどういうことかを学ぶことができる。 さらに,論理の展開と筆者の主張を関連付けて解釈ができ ることが経験できる教材である。 そこで,本単元では「説明文を評価しよう!!」を目標 に,論理の展開の仕方・特徴にスポットを当て,学習を進 める。その中で,論理の展開とは何かを考えさせ,学ばせ たい。また,論理の展開と筆者の主張を結びつけて解釈す る力を身に付けさせたい。さらに学習指導要領の指導事項 「文章の読み比べを通して,構成や展開,表現の仕方について 評価すること」と関連させ,新聞記事との比較を通して,こ の説明文が「わかりやすかったのか」「工夫されていたの か」「理解しやすかったのか」など,いろいろな視点で分 析させ,評価させる力を身に付けさせたい。そのことを通 じて,「読み手にとって理解しやすい説明文」について考 えさせ,これからの国語の学習に,日常生活に活かせるよ うにしたい。 ③単元の学習目標 【関心・意欲・態度】 ・比較を通して,文章の特徴をとらえ,読み手が理解しやすい 説明文の書き方を考えようとしている。 【読む能力】 ・文章の論理の展開をとらえ,内容の理解に役立てることがで きる。 ・文章の読み比べを通して,構成や展開,表現の仕方について 評価することができる。 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】 ・第2学年までに学習した常用漢字に加え,その他の常用 漢字の大体を読むことができる。 ④本単元の学習計画 本単元の学習計画は上図の通りである。この中で,思考 ツールを使用したのは,第1時,第2時,第4時,第5時, 第7時,第8時である。さらに,思考ツールを選択させた のは,第3時と第5時,第7時である。 ⑤思考ツール選択の様子 ここでは,第3時と第7時における生徒の思考ツールの 選択の様子を報告する。 まず第3時では,「説明文の内容を読み取ろう!」とい う目標で学習を行った。最初に,説明文から読みとらなけ ればならないことを確認し,「内容を整理しながら読もう」 という課題に取り組ませ,その中で思考ツールの選択をさ せた。「内容を整理する」という課題より「構成を考える」 のに適したツールを使用している生徒が多く見られた。以 下3つの例を紹介する。

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資料3【思考ツールの選択例②】 資料4【思考ツールの選択例③】 資料5【思考ツールの選択例④】 資料6【思考ツールの選択例⑤】 資料2の場合は,ステップチャートを活用していた。説 明文の流れに沿って,意味段落に注目しながら,書いてあ る内容ごとに整理をしていた。 この思考ツールは,ダイヤモンド図である。「構成を考 える」ときに活用する「ピラミッド図」を,本論の情報量 が多い説明的文章の構造に合わせて開発したものである。 資料3の場合は,「序論」を上段に,「本論」を中段に, 「結論」を下段に整理している。さらに,本論をキーワー ドと判断の基準にしながら細かく内容をまとめている。 資料4は,マッピングシートを使い,文章の流れと情報 のつながりを意識しながら読み取っている。その中で,テ ーマや根拠,主張に分けている。 次に第7時における思考ツールの選択の様子を示す。こ の時間は,「新聞記事との比較から,説明文の特徴を捉え る」と目標に,第 2 時で扱った三つの新聞記事と,説明文 とを比較させた。その比較の中で思考ツールの選択を行わ せた。 多くの生徒が,「比較する」という言葉から,ベン図を 使用していた。しかし単に記入するだけでなく,資料5の ように,自分なりの視点を持ち,整理しながら分析する生 徒が多く見られた。 さらに,「比較=ベン図」というイメージから抜け,資 料6のように,マトリックスを使い,比較している生徒も いた。この生徒の場合,「共通点」「相違点」以外で「特 徴」という分析項目を立てている。このように,与えられ た視点ではなく,思考する過程で読み取ったことを自分の 言葉で表現し,考えることができる点も思考ツールを選択 させるメリットである。 (2)単元名:「俳諧紹介文」を書こう!! ①教材 「おくのほそ道」(三省堂3年) ②単元の目標 【関心・意欲・態度】 ・歴史的背景を踏まえて古典を読み,その世界に親しむことが できる。 【読む能力】 ・表現の工夫に注意しながら,筆者の思いを読み取る。 【伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項】 ・古典の一節を引用しながら,俳句の紹介文を書く。 ③単元学習計画(全 9 時間) 第 1 次:歴史的背景を踏まえて,芭蕉の思いを読み取ろう。 第 1 時:「おくのほそ道」冒頭より,芭蕉の思いが読み 取れる言葉に注目しよう。

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資料7【思考ツールの選択例⑥】 資料8【思考ツールの選択例⑦】 資料10【思考ツールの選択例⑨】 資料9【思考ツールの選択例⑧】 第 2 時:「おくのほそ道」冒頭より,芭蕉の思いを読み 取ろう。 第 3 時:「平泉」の歴史的背景を古文より読み取ろう。 第 4 時:「平泉」マップを作り,地理的背景を捉えよう。 第 5 時:本文と「平泉マップ」を重ねながら,芭蕉の思 いに迫ろう。 第 2 次:俳諧紹介文を書こう。 第 6 時:俳諧を鑑賞しよう。 第 7 時:俳諧紹介文の構成を考えよう。 第8時:古文を引用しながら,俳諧紹介文を書こう。 第9時:俳諧紹介文を交流しよう。 ④思考ツール選択の様子 ここでは第 6 時と第 7 時のおける思考ツールの選択につ いて述べる。 第 6 時では,「俳諧を鑑賞しよう。」を目標に学習に取 り組んだ。鑑賞の視点については,1 年生における詩の鑑賞, さらに 2 年生での短歌の鑑賞で学習を行っている。具体的 に学習した鑑賞の視点は「5W1H+どうした」と「表現に ついて(技法・対比・類比など)」である。この視点に, 歴史的背景を付け加え鑑賞させた。そして,その鑑賞の場 面で,ツールの選択を行った。 資料7で使われている思考ツールは,ペンタゴンチャー ト図で,分析項目の流れを意識しながら,情報を捉えてい くものである。右回りにつなげていくと,鑑賞文にもなる ので,多くの生徒がこのツールを選択していた。 資料8は9マトリックスを使っている。図の特徴を活か し,初句・第2句・第3句の三つに分け,その部分と本文 とを関連づけながら鑑賞している。 最後に第7時における思考ツール選択の様子である。 第7時では,「俳諧紹介文の構成を考える」という目標 で,紹介文に書く内容,書く順番,引用する箇所など文章 の構成を考えさせた。 資料9はピラミッド図を使い,上段から序論・本論・結 論の三段落構成で思考している。資料10は,プロット図 を活用している。本来は,物語のクライマックスを軸に, 展開や心情をまとめるシートである。それを活かして,紹 介文の盛り上がりの部分に芭蕉の心情を置き,そこに向か って文章の構成を考えている。この2人の構成の考え方は, 説明的文章的思考か文学文章的思考かで,正反対である。 「どのような紹介文を書きたいか」で選択していることが わかる。

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4.おわりに (1)省察 教師主導の授業ではなく,生徒を中心とした授業作りが 求められる今日,かねてより生徒に思考ツールを選ばせる 授業を展開したいと考えていた。そして本研究を通し,不 十分なところは多々あるが,実践することができ,目的を 達成することができた。 「思考するステップを思考する」生徒の様子を見ていて, 改めて課題のゴール,あるいは目的を明らかにすることの 大切さを感じた。生徒は課題解決に向けて,自分の既存の 知識や文章から捉えたことと,思考ツールの特徴を結びつ けながら思考していた。そのステップを正しく踏んでいけ るように支援するのが,我々授業者の役目であると思う。 また,本研究で一番強く感じたことは,生徒の意欲の高 さである。思考ツールを与えた時よりも,選ばせた方が積 極的に学習に取り組んでいた。生徒にとって考えることは, とても楽しいことである。その場面をどれだけ提供してあ げられるかも,授業者にとって忘れてはならないことであ る。しかし,全てにおいて思考ツールを選択されば良いと いうものではない。これは本研究を通しての感じたことで あるが,基礎基本の知識や能力を身につける課題の場合は, 共通の思考ツールを用いる方が良い。その方が,同じ視点 で意見の交流ができ,的確な理解をすることができる。 では思考ツールを選択させるのはどのようなときが良い のか。今回の実践を振り返ると,「活用」や「探求」の場 面が多かった。大きな課題に取り組む場面で生徒に選択さ せる方が,より深く,多角的に思考することができる。 また,思考ツールの選択には,ある程度のバックグラウ ンドが必要である。いきなり選択は難しい。授業の中で, 思考ツールを使うトレーニングを積み重ねることで,思考 ツールの選択ができるようになるであろう。 (2)これからの課題と展望 今,授業において「思考する」ことの大切さがクローズ アップされている。最近の思考ツールに対する関心の高ま りも,それを物語っている。思考ツールに関するこれまで の研究で,目の前の生徒にも「考える意識」や「思考する 力」が育ってきた。しかし思考した後のステップに進むと, 課題が見られる。学習指導要領の中で,「思考力・判断力・ 表現力」という言葉がクローズアップされたが,これに当 てはめると「思考はできているが,適切な判断や表現には 至っていない」という課題である。「思考・判断・表現」 を学習のサイクルとして捉えると,学習の最終目標は,「表 現する」ことであり,よりよい表現を目指して,力を育て ていくことが求められていることになる。その中で「思考」 と「表現」とをつないでいる「判断力」が重要である。「表 現する」ために,思考した情報の中から,基準に基づいて 判断をする必要が出てくる。つまり,「判断力」を向上さ せることが「よりよい表現」に結びつき,「思考力の向上」 の次のステップに欠かせない力である。 よってこれから我々が取り組まなければならないことは 「適切に判断する力の育成」である。そのために,まず「国 語科における判断力とは何か」を明らかにしなければなら ない。「判断する」ためには「判断の基準」と「判断の材 料」が必要である。「判断の基準」とは,「調べて収集し たこと」や「本文中から読み取ったこと」など,「思考し たことによって集めた情報」である。また「判断の基準」 とは,「目的やゴールを満たすために必要なこと」である。 このことを両端に置き,的確に判断する力を育成しなけれ ばならない。さらに,「適切に判断する」ためには,「具 体的に操作」することが必要である。しかし,これまで国 語の授業は,抽象的に判断させていることが多い。そこで, この問題を打開するために思考ツールを活用する。だが, 思考ツールはあくまでも思考させるためのツールである。 そこでこれまでの研究の成果を活かし,判断に適したツー ル「判断ツール」の開発に取り組み,「適切に判断する力」 の育成を図りたい。また,「判断」に着目した研究はあま りされていない現状がある。わたしたち教師サイドの「判 断力の重要性」の再認識も必要である。判断に着目した授 業展開を全国に発信することで,「判断力の重要性」を再 認識する足がかりをつくりたい。 【資料11 事例1第7時における学習指導案】

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