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北海道東部・浜中モンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について

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Academic year: 2021

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(1)Title. 北海道東部・浜中モンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について. Author(s). 伊藤, 俊彦. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 26(2): 85-97. Issue Date. 1976-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6337. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (第2部 B) 第26巻 第2号 昭和 51年 2月. 1of日0 i l d d。 Un i i i burna i ty ofEducat IB)VO . くa r ve s on(Sect on. uaryl976 ・26 .2 ,NO ,Febr. 北海道東部 ◎ 浜中モ ンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について. 伊. 藤. 俊. 彦. 北海道教育大学釧路分校地学教室. Zeo l ite Group and Some △d ineral sin the Hannanaka nなonzonite in Eastern Hokkaido Japan ,. Tosh i h i ko 工TO Labo i i r th Sc at or l l r l d i do Un ence i i r i y ofEa o Co t ege t くa ve r s on , Kush y ofEduca ,Ho 085Kush i ro. Abstruct Severa lk indsofminera l sf orming amygdalesand veinletsareto befoundinthe Hamanaka i te, Bastern Hokka monzon ido ine crystals hav ing coexisted wi i th pr tes form amygdales, ;f ehn 1 i i d 1 i i ヨnac meaccompan e wt h natro teandC1 inopyroXenef ite minera 1 orm vein1ets, ofthesezeo1 s , laumont iteand r h i l k t i i e r h i d i i b f h n e we e n A ew n own h t t nt t t t d y s src. s 。 e asso e presentstu y, p izat ion sequence o ヒhe crystal fthezeo l i i l l te group1s opt l l ca o ows: y observed asf. Prehn i i t te i l i in。pyroxene1n anal e→ Laumont te → Na t te → Ana l ime ime ro c c ,Prehn . Thecl i i l i h h i inctzonalstructure,andthereforethef venet s nt e monzontes owsa d t l l s ic o owingparagenet ′ ioni l e at s noted: Commonaugite( inthec。r i te → Aeg i inaug i ica lproper e)→ Sodaaug te i r t esand ×-ray . opt iata。ftheamygda l e mlneralsand phenocrystsinthe monz。nite are presented andsome d i scu‐ i。nsconcern ingt he paragenesisofthezeo う s l i t e groupandsome minerals are madeinth i s paper ・. 1. ま. え. が. き. 北海道東部の釧路管内・根室本線浜中駅前に産する浜中モンゾニ岩は 根室半島地域に広く分布 , するアルカリ粗粒玄武岩類 を形成した, 一連の岩薬分化作用 の所産といわれる(藤原 1 i 1 9) g . . , 95 .F 、車石″ と呼ばれるみ :れらアルカリ粗粒玄武岩類はカリウムに富む点が大きな特徴とされ また \ , , ごとな枕状構造, 分化作用によ るモン ゾニ岩や閃長岩の生成 など 古くから多く の人々によ て注 っ , ョされてきた, この岩石学的な研 究は本間 (1 930 ) ) 八木 31 ( 1 4 b 9 8 1 a 9 4 9 , 吉沢 (19 , , , 1950 , , S 95 2 1 9 5 k i 6 ) 1 ( 3 ) 9 8 鈴木 u z ( 1 5 9 1 1 9 5 u 4 ) 長谷川・藤原 ( 1 9 5 9 ) らによ , , , って詳細になさ , , Lている, 一方, 岩柴分化の末期の熱水作用の結果 生成した沸石類とそれに伴う鉱 物こついては , , ;れま で方沸石 (吉沢, 1 930) 958) およ びソーダ沸石 (吉沢, 1 i 9 3 0;Suz uk , 菱沸石 (三谷ら, 1 , 938;橋本, 1 960;原田ら, 1 969) の研究報告がある. これらの鉱物は浜中モン ゾニ岩中にも多く産 沸石類より なる晶洞や細脈 が認められる. / , ( 3 5 ).

(3) . 86. 伊 藤 俊 彦. ▼一一--. N e m u r o. i t l i es fdo t on l i esand monz 1 ty mapo er Fig. . . Loca i oredepos t 4:Quar ry i M t 3: i . l t 2: z n e o n o r e i:Do e , , ,. この小 論は, 浜中モン ゾニ岩にみ られる晶洞や細脈中の沸石類につ いて, その産状, 共生関係, 光学的性質, X線回折 結果およ び沸石類と母岩の関係について, その 研究成果をまとめたものであ り, 諸学兄の御批判を頂けれ ば幸い である. なお, 今回検討を行なっ た濁沸石およ びブドウ石は, 本地域のアルカリ粗粒玄武岩から初めて報告するもの である.. 2. 母岩なら びに晶洞鉱物の麓 状 浜中モン ゾニ岩は,上部白亜系・根室層群大田村層への 貫入岩で,浜中駅東方約 l km にある同岩 採石場 で, 6~7mの高さ で露われ, その上部には 1~2mの段 丘堆積砂磯層をのせている. 採石 場 では, 晶洞や 細脈を伴う同 岩は, 砕石に適さない ため, 大小の岩塊が選別放置されている. 今回 報告する晶洞 (脈) 鉱物は, そ れらの中に 見出さ れた 鉱物 である. なお, ここ で晶洞としたもの は連 続性に富み, 一般にその大部分が直線 的であることか ら, 晶出 分化の最末期に, 収縮裂力に沿っ て晶出したと考えられるものの一部である, 」 晶洞 (細脈) を形成して産する沸石類とそれらの 共生関係は, 濁沸石 ブ ドウ石, ソー ダ沸一方 沸石およ び方沸石-普通輝石 (エジリン輝石) の3つの組合せが認められる, これら晶洞鉱物と母岩との関係は, 濁沸石- ブ ドウ石が晶洞状をなし, 晶洞壁に接する母岩には, 幅数 mm から 2, 3 cm の淡紅色を示す, ほとんどアルカリ長石からなる帯状部分が発達する. こ れより母 岩内部 では, 灰色の斑状モン ゾニ岩質部分に変わり, それぞれ明らかな変化を示している. 淡紅色の帯状部分は空隙に富み, 一部には明瞭な結晶面 をもつ長石が認められる. , ソータ ソー ダ沸石,方沸石は細脈状 で, 一般に方沸石に富み, その粒度も大きく (最大2cm) 灘石は放射状集 合をなして少 量含まれる, この細脈に 接する母岩は すべて淡紅色よりやや濃い赤裾 色を呈する閃長 岩質岩塊からなる,その岩塊の厚 さは脈縁から7~8cm で,より外側の母岩はモン ゾニ岩よりなると思われるが, 両岩の関係は観察出来ない. 方沸石・普通輝石も細脈状を呈するが, 上述のものに比べ方沸石は細粒 で, 脈幅もそれに対応す ) (3 6.

(4) . 、 北海道東部・浜中モ ゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物に ン、 二 石 の、’ の 姿 について つ いて ロ .r、. 87. るかの様に極めて狭い. 母岩は脈縁から直ちに, 暗緑色の輝石と帯青灰 色の粗粒斜長石を含む斑状 モン ゾニ岩となる. この方沸石・輝石脈と類似の細脈については, 根室半島のアルカリ粗粒玄武岩 i 938) 中にも認められ, ソー ダ沸石とエジリン輝石の細脈 (Su zuk , 普通輝石と少量の沸石類の細 ,1 959) の報告がある. 脈 (長谷川 ら, 1. 3. 晶洞 (脈) と晶洞鉱物 ) 濁沸石一 ブドウ石晶洞 a 母岩から晶洞鉱物 への変化は, 斑状モン ゾニ岩→アルカリ長石を主とする淡紅色の母岩→点線状 に晶洞壁を縁どろ濃緑色の微細粒物一 晶洞鉱物 (ブドウ石→ 柱状濁沸石)の順 で見られる(P 1 t a el , A… 1 2) ,A‐ .. 帯黄白色半透明 で真珠光沢を呈し, m (1 10 ) 面とe (言01) 面が明瞭な2~3 mm の柱 状結晶が, やや放射状に ブ ドウ石上に群生する, 雰開は発達 し, 全体にもろく, 指先 でも容易に針 状に砕ける. なお, 濁沸石の一部には, これを埋めて淡青緑色, 土状の粘 土鉱物 (モンモリロナイ ト?) が認められるが, これに関しては詳細な検討は行なっ ていない. 濁沸石. 鏡下では, ブ ドウ石は放射状の集合を示すが, 濁沸石は大小不揃いの柱状結晶が密雑して, ブ ド ウ石およ びアルカリ長石に接しているのが観察される. また, 濁沸石のなかには, 母岩中のアルカ 0で 最大消光 0~46 リ長石の割目に沿っ て細脈状に産するものも若干見られる. 濁沸石の消光角は7 , oの値 を得た 角 ・Z:c は 46 .. iおよ び(Na K)の含有量の変化や H20 量の多少によっ て広い範囲に変化 濁沸石の光学性は, S , し, このうち, H20 量の1/ 4が失われたものがレオンハルダイ トで, 脈・晶洞産の濁沸石を室内に 放置すると, 数時間 でレオンハルダイトに変化するという (歌田ら, 1 972) . 従っ て, 浜中モンゾニ 岩の濁沸石も, その大部分がレオンハルダイ トに変化しているものと推定される, これは試料が採 石場の一隅に, 長期間放置されていた岩石中のものであるからである. レオンハルダイ トなどの消光角に ついては, 中島ら (1 96 7) の報告があり, 凝灰岩中の濁沸石の 結晶の外側が, レオンハルダイ トに変化しているものでは, 濁沸石の最大消光角は約2F , レオンハ 0という値が得られている 上述のモン ゾニ岩中の濁沸石の最大消光角は レ 2 ルダイトのそれが約4 . , オンハルダイトのそれにほぼ一致する. なお, モン ゾニ岩中の濁沸石の一部に n虫喰状″ を呈し, 全体と異なる消光を示すも のが認めら れるが, 屈折率の差はなく, 結晶の内側と外側との組成の変化も見られなかっ た. ブドウ石 白色~無色透明 でガラス光沢を呈する. その産状は晶洞壁に沿っ て帯状をなしたり, 淡紅色のア ルカリ長石からなる母岩の一部を包んで同心円状を呈し, その幅は5 mm 前後である. また, 自形を示さず, その形や色だけからは方沸石との区別は困難 である. このため, この鉱物の 同定はX線粉末回折によ っ た, この結果, 両者の違いは, ブ ドウ石は方沸石に比べて砕けやすく, 雰開性に富んでいること である. 鏡下の ブドウ石は, 放射状を呈する葉片状結晶の集合体をなして い る.. 粘土鉱物 o スフ ェ ン 晶洞鉱物と母岩との関係は前述したが, 淡紅色を呈する母岩とブ ドウ石と の境は明瞭で, その境 界の大部分は, 濃緑色細粒の鉱物で緑どられて いる , 鏡下でそ の部分を観察すると, 粘土鉱物がブドウ石と母岩との間に無色, 濃緑色, 帯黄緑色など 1 t を示して認められる(P e2 a ,A) . これらはリン片状集合をなし, 屈折率は1 ,6以上, 弱い多色性, 複屈折は濃色を示すところ では高く, 黄色~橋色を呈する, 詳細な検討はX線回折な どによらねば ならないが, 量的に少なく, 分離も困難なので光学的性質からは緑泥石とモンモリロナイト, ある いは緑泥石-モンモリロナイト混合層鉱物と考えられる, また, この粘土鉱物はスフェ ンと非常に ( 3 7 ).

(5) . 伊 藤 俊 父 彦 多. 88. 00~40gで 密に共生し, スフ ェ ンの大部分がこの鉱物中に 認められる. スフ ェ ンは菱形 で, 粒径は8 あ る,. 73)は, 濁沸石と共生する粘土鉱物についてま とめ, 濁沸石は緑泥石や 緑泥石-モ 金原・吉村(19 ンモリロナイ ト混合層鉱物と密接な共生関係を有し, モンモリロナイ ト (サポナイ ト) との共生は 少ないと述 べている, 浜中モン ゾニ岩中 では, 緑色の粘 土鉱物は濁沸石よりも高 温生成の ブ ドウ石 と共生していることから, 緑泥石としてスフェ ンと共に晶出し, 二次的にモンモリロナイト, ある いは緑泥石-モンモリロ ナイ ト混合層鉱物に変わっ たことも考えられる. b ) 方沸石・輝石 細脈 方沸石・輝石 細脈は, 脈に沿っ て割っ た面をみると, 濃緑色の輝石が白い方沸石中に斑 点状に存 在し, また, 淡紅色の板 状のカリ長石は 方沸石に覆われて含まれている. この細脈は方沸石を通し 2) 1 IB‐ t e a て長石の色が見えるの で, 全体として淡紅 色を帯 びている (P1 ,B‐ , . 3 方沸石 白色~透明の ガラス光沢 で, 偏菱24面体をなし, 大きさは mm 前後である. 鏡下 では, ほとんどす べてが弱い複屈折を示し, 集片双晶をなすものが多い. そのほか, よく表 現 できないがモヤ モヤとした繊維状集合の異常複屈折を示す部 分もある, 光学性はコノスコー プに 0 よる観察から 二軸性(十)で, そのアイソジャイ アーの湾曲 度から2Vは50より小さい値を とるこ 0 inder s の 方 沸 石 が 二 軸 性, 2Vα が 45~120 (Coombs , 門 前・ ,1955) と が 明 ら か で あ る. こ れ は F1. o ) 966 ,ま 五十川産のものがユニ バーサルステージによる測定で二軸性(十) ,80 前後(加納・古川,1 o D 0 l 1963) と い う こ れ ま で の 報 告 と 異 な る. ta た, 二軸 性(-) , , ,e , 85 か ら およ そ o ( eer. 化学組成については, モン ゾニ岩中のものについては知られていないが, 根室半島の粗粒玄武岩 ) によっ て報告されている. 今回, 浜中モン ゾニ岩産の方沸石の格子常数 930 産のものが, 吉沢 (1 S i02 i02 i ( l 959)の示した関係図 (F g el) .2 ,) から S をX線粉 末回折によっ て求め(Tab , Saha(1 産の方沸石の / A1 , 4.47 を得た. この結果は, 上記の粗粒玄武岩 203 分 子 比) を 推 定 し, 約 4.35 Sioz 値 ・4,42 と 極 め て よ く 一 致 す る.. \ Hヱ. h kl d ao. d H2. ao. 732. 633. 640. 1,7421. 1,8667. 1.9034. 13.717 1.7425 13.720. 13.717 1.8663 13.715. 13.726. mean Value. 13.720. 1.9022 13.717. 13,717. lnternal standerd; Quartz, I A, Time cOnsta nt l. COnditiOns; CuK域, Ni-filter. 30kv, loh ‐ n u n/min・ S1its L。・3一1. scanning speed 企 25/min. Chart speed 5 l in t l imef s e i te o rmingtheve c ー t Tab rame ra。(A)oftheana cepa at el . Thel H k i f inthe monz。n t er om amana a .. 方沸石細脈中の単斜輝石は, 暗緑色長柱状およ び4, 6角形の断面を示し, 柱状 omm 前後が最も のもの では l mm 未満の小さなものから18mm に及ぶ大きさ な結晶ま であり, 1 多い. 肉眼的には, 輝石が母岩に全く接さず, 方沸石中に単体 で産するものから, 母岩中の輝石が 方沸石中に突出した産状を 示すものま で, 種々のものが見られる. 単斜輝石. ) (3 8.

(6) . 北海道東部・浜中モンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について. 1 3 6 0 .. 鏡下 では, 細粒の結晶は緑褐色, 黄緑色, 濃緑 色などを呈し, 多色性が強く, エジリン輝石から なる. 比較的粗粒のものは結晶の中央と外側と で は, 色をはじめ光学的諸性質が異なる. すなわち, 粗粒結晶は中心部より外側 へ, 普通輝石 (無色,. 2 。 = ≦. 淡緑~淡黄色) →ソー ダ輝石 (緑色~淡黄緑色). 3 7 0 這, , 長. →エジリン輝石 (濃緑色~帯褐緑色) といっ た累 帯配列が見られる, また, 結晶の外側の一部に紫 緑色を呈する含チタンソー ダ輝石が認められる場. 89. 琵 . 合もある. l こ れ ら の 光 学 性 は Tab e 2 に 示 した が, 根 室. 1 3 6 0 ・. (花咲) 産 の ソ ー ダ沸 石 脈 中 の 普 通 輝 石 . エ ジ リ. 一 4 - 5 6 ” I す R 試 s I o 。 。 . 2 F i i i fl i hcomposト t t t t t r ono a cepa r ame e rwi a g. . Va 2. ン 輝 石 に ほ ぼ 等 しい 値 を と る. 鏡 下 での 普 通 輝 石 と エ ジ リ ン 輝 石 の 関 係 は, 納 沙布 岬 の 粗 面 粗 粒 玄. 3. i t o n .. 武岩とモン ゾニ岩中, およ び諸津産閃長岩中に見. H1 el ,HzarethesameasthoseofTabl .. i 1948;Yag ら れ る 両 輝 石 の 関 係(八 木,. ,1953) と. し l l imeint hedo l it N:va ueofana c e r ef r om Ben. 同 様 な 累帯 配列 が 認 め ら れる. し か し, ナ トリ ウ. ima i照wa t 30 ) enz r o(Yo s , ,Nemu ,H.19. ムに富む溶液の交代作用 で普通輝石からエジリン輝石を生じた高草山粗粒玄武岩中の両者の関係 で は, 累帯構造を示す場合のほか, 一部のみがエジリン輝石に変わっ ている場合は, 弊開に沿っ てエ 938 ) は述べているが, 本試料ではそのような状況は見られない. 本試 ジリン輝石化されると杉 (1 料の直交ニコル下の観察では, 雰開を横切る形 でエジリン輝石と普通輝石 (ソー ダ輝石) が共生 し 1 ている場合,両輝石の境界部には雰開と斜交するような, 明瞭な累帯構造が認められる(P t e2 a ,B) . また, 累帯配列をなす輝石に伴っ て, 方沸石中には しばしば非常に細粒の柱状およ び六角形の目 1 形を呈した, 帯褐緑色~濃緑色の多色性 の強いエジリン輝石が, 多数集合して見られる (P t a e2 , C) . しかも, それら結晶の粒度は, 母岩寄りの方がより細粒で, より密集している, なお, 輝石と共に多量のスフェ ンが見られる, 粒度は0. 8mm 前後で, 濁沸石-ブドウ石晶洞中 に見られるものに比べて, 量, 粒度ともに優っ ている. また, 共生関係 でもスフ ェ ンは方沸石脈中 で輝石粒を貫いたり, 脈縁の斜長石, カリ長石中にも多く産するなど, ブ ドウ石に伴うものとは産 状 が異なる, き l orotu. Nemuro. ヱノ. “. Ha l nanaka. Extinction angle Ciz. Soda augite(core) 480 ÷や 55O ÷ ÷ か. optic angle. 450. 2Vr“. 580. ÷ ÷ や. ÷ か. 600. Aegirinaugite(margin) ÷や 690. 650. ÷ ÷ か. 810. Extinction angle Cごz. Common augite 45 ‐ 480. Aegirinaugite 55 ‐ 570. optic angle. 50 ‐ 570. 60 ‐ 740. 2Vrり. Extinction angle Cご2. Common augite(core) 35 ‐ 380 ÷ ÷ 参 48 ‐ 510. Aegirinaugite(margin) ÷ ÷ ゆ 57 一620. optic angle. 510. 一か. 2Vrり. ÷参. 540. 660. Tab l inct i l icang l i i inaug i t onang t te e2 esandopt esofthecommonaug e 1 e r . Ext . ,sodaaug ,andaeg No i i t tu Di t t (Yag );lnthesyenitef ) es r om the Mo r ot u River o r s c .1 . , Mor ,K.1953 ,1966 2. 1 l Suzuk i insi l i i t t nnat r ) o eve o( nthedo e r ef r om Nemur .1938 . ,J. ( ) 3 9.

(7) . 90. 伊. 藤. 俊. 彦. 方沸石脈縁の母岩に 含まれる無色鉱物の大 半は, 肉眼で淡紅色~乳 白色に見えるアルカリ長石からなる が, 斜長石も含まれている. また, 空隙に富む部分には板状の アルカリ長石・斜長石. 自形結晶が見られる. 鏡下 では, これらの大半は長柱状目形およ び半自形を呈し, カー ルス バツ ド双晶や, 細かい集片 3.6) を主とするアルカリ 長石よりなる. し 6~1 双晶をなして 正長石(2V(-)=6g, 7ダ,Xへa=4. かし, そのほとんどは汚濁しており, その光学性を決定することが困難である. ) からなる. これらも大半が沸石類, 緑泥石 ) と中性長石 (An 斜長石は灰曹長石 (An 3 3- 3 4 , 3 - 3 。 によっ て交代され, その光学的性質が判 然としないものが多い, また, 斜長石の外側はカリ長石で 囲まれて, 中の斜長石が完全に変質鉱物で交代されてしまっ ているものもある. 他方, 上述した脈縁の汚濁している長石類の外側には, 透明な曹長石が薄く 縁どろように見られ るものがある. 特に, 母岩から方沸石脈中に突出している長石類は, 曹長石化作用を強く受けてい 1 t a e2 るが, 長石の柱状結晶が方沸石に 接する部分では著しく凹凸している (P ,D) . この柱状結晶 結晶の集合から た 曹長石の細粒 た方向の結晶軸を持 ず は全体が同時に消光せ , それぞれ異なっ っ , なることを示す. このような消光は, 上述のように, 外側の凹凸した, あまり汚濁されていない部 分でより顕著に見られる. 以上から長石類は曹長石によっ て交代され, 一方 では, 方沸石脈が生成する過 程で, 曹長石が新 しく晶出を続け,, 凹凸部は新たな晶出の 際に生じたものと考えることができる. 乳白色の板状目形の長石 結晶を, ソー ダ沸石, 方沸石脈縁の空隙に富む部分から選び取り, X線 968 )の曹長石の回折 データに 一致 した. さらに, X線 CuKα r 粉末回折を行っ た結果は,Bo g.〆 αば1 0 l%(Smi Zq′ 1 95 6 th )という値が得られた. に対する 2β 3 , , 3 . ( , ) が 1.33 で, An キ 12mo ,e )- 2β ( C) 方沸石一ソー ダ沸石一 (ブドウ石) 脈 肉眼 で晶洞鉱物のうち区別 出来るのは, 放射状集合をなす白~帯黄白色のソー ダ沸石と白色半透 明およ び透明ガラス質の偏菱二十四面体結晶の方沸石だけ で, 他形の方沸石と ブドウ石との区別は 根室花咲燈台下の粗 1 t el 困難 である (P a ,C) . これらの晶出順序は, ソー ダ沸石→方沸石の順 で, 969) に 一致する. 粒玄武岩中の沸石類の晶出順 (原田ら, 1 この母岩は 細粒繊密 で, 大部分は赤褐色を呈するカリ長石よりなり, 暗緑色の短柱状輝石, 針状 黒雲母, 乳白色半透明の方沸石が含まれる閃長岩質岩石 である. 鏡下 では, 肉眼で認められなかっ たブドウ石が認められるが, 他の沸石類に比べて僅かである. 鏡下 での沸石類の産状は, ブ ドウ石→ソー ダ沸石の順 で, ほぼ同心円状に見ら れる. ブ ドウ石とソー ダ沸石はその伸長方向を一致させ, 放射状なす. しか し, またこれとは異なっ て, ソー ダ沸石→ ブ ドウ石→方沸石, あるいは, ソー ダ沸右→ ブ ドウ石→ソー ダ沸石→方沸石といっ た晶出順も見られ る (P1 ate2 ,E) ,. 4, 不透明 鉱物 チタンの挙動や赤鉄鉱・マ グヘマイ トの有無を知るために, 母岩を反射顕微鏡下 で観察した. そ の結果, 検出された鉱物は, 磁鉄鉱・チタン鉄鉱の鉄の酸化物, 黄鉄鉱・黄銅鉱・銅藍の硫化物で あるが, 赤鉄鉱・マ グヘ マイ トは見られなかっ た. 両鉱物の粒度は最大約1 磁鉄鉱・チタン鉄鉱 .4mmで, ほとんどの磁鉄鉱がチタン鉄鉱の ラメラを含み, その幅は2 ” 前後である. チタン鉄鉱のみからなるものは認められない. 特に, カ リ長石に富む赤褐色の閃長 岩質岩石では, ほとんどチタン鉄 鉱は認められず, 黒雲母に囲まれてい ( ) 4 0.

(8) . 北海道東部・浜中モンゾニ岩 の、, の ム こつ い マ 。 ・ 、 モ ンソ ニ 石 中の沸石類と若干の鉱物について. 91. る磁鉄鉱が多い, また, 一部 が水酸化鉄に変わり, 不規則な起伏のある表面を示す. 磁鉄鉱は光学 的性質からチタン磁鉄鉱と見なされる. ただし, 磁鉄鉱とチタン磁鉄鉱の同定では, チタン鉄鉱と接 していない場合, 両者の色・反射能 力差が少ないことから, 鏡下での区別 は困難 であり, X線回折による格子常数, 化学分析な どによ る決定をまたなければならない, 黄鉄鉱 閃長岩質岩石には, 黄鉄鉱が肉眼でも見 られる, 鏡下ではほとんどがヒ モ状などの 也形を示し, 透明鉱物の間隙に晶出したことを示している また, 磁鉄鉱を交代したものもみられ . る. 閃長岩質岩石中のものには, ス ポン ジ様を示す矩形の結晶も見られる. 黄銅鉱・斑銅鉱o銅藍 これら硫化鉱物では, 黄銅鉱が量的に多く, 不定形粒状 で, 粒度は L og である. その大半は単体で透明鉱物中に産する が, ときには, 方向性を特っ て配列することも , ある. 透明鉱物との関係 では, 上述 のように, 銅の硫化鉱物の大半は, 各透明鉱物中に認め られ , 黄鉄鉱が透明鉱物の粒間に産す るのとは産状を異にする. 斑銅鉱の粒度は5 ” ~55g であ る が, 一 部の斑銅鉱と黄銅鉱の間には離溶組織に類似のものや, 斑銅鉱による黄銅鉱の交代組織と考えられ るものなどが見られ, 斑銅鉱と黄銅鉱の共生は密 である (P 1 t e2 a ,F) . また, 斑銅鉱の周辺が銅藍 こよっ て交代されているものもみられる. 不透明鉱物はこのほか, 方鉛鉱と閃亜鉛鉱(?)が各一粒ずつ観察された . なお, 上述したように, 閃長岩質岩石にはチタン鉄鉱は含まれていない このことはア ルカリ岩 , iの量が分化作用の晩期に急激な減少をする (青木 19 約こおいて, T ) ことに関連するものと考 , 67 1 i 96 4 )によっ て, 温海の粗粒玄武岩から分化した閃長岩シュリーレン中の磁 ( えられ, また, Ku sh r o 狭鉱が, Tiを含ん でいないとされていることに一致する しかし, 浜中の閃長岩質岩中の磁鉄鉱は . , 悪雲母との共生が特に密 であるの で, 青木(1 iの一部は黒雲母に含ま 96 7) が述べているように, T 記ていることも考えられる,. 5. 各鉱物に関する2, 3の問題点 1). 方沸石脈中のエジリン輝石. 輝石・方沸石脈には2つの興味ある問題を含んでいる. 1つはエジリン輝石の成因であり, 他は 射ヲ =石と有色鉱物 (輝石) という晶出時期が異なると思われるものが, 共に脈を構成していること であ る.. エジリン輝石の成因は, 初生的なものと, 後生的なものの2つに分けられる. これま で研究報告 されているエジリン輝石の中 で, モン ゾニ岩を分化させた根室の粗粒玄武岩中のソー ダ沸石脈中の i 938) は, 普通輝石斑晶がソー ダに富む溶液により交代されて生じたとされ 他方 もの(Suzuk ,1 , , 艮室の粗面粗粒玄武岩やモンゾニ岩中のもの(八木,1 i 53 948)およ び諸津閃長岩中のもの(Yag ; ,19 966 ) はともに普通輝石からエジリン輝石への連続反応関係にあるとされ, 前者とは成因を異にす る,. 浜中モン ゾニ岩中の方沸石脈中のエジリン輝石については, ・前述のように, 普通輝石→エジリン i( 1 953 66 軍石といっ た, Yag )が述べているのと同様な, かなり明瞭な境をもつ累帯配列がみら ;19 , 両輝石の境 で見られる累帯構造の産状から, 反応関係にあったことを示すものと考えられる. 圭た, 細粒のエジリン輝石の濃集状態については, 細脈を つくっ た熱水溶液 が母岩と接した際, 母 雪から溶出した成分で熱水溶液の組成を変化させ, さらに溶液温度の低下の結果 エジリン輝石が , 割こ晶出したことを示すものではないであろうか. エジリン輝石の集合, 粒度 脈縁から離れるに , つれ粒径が変化するなどは, このような考えを導く. (4 1 ).

(9) . 伊 藤 俊 久 彦 ク. 92. このように,エジリン輝石は初生的に生成したものと考える が, 輝石が Na -沸石の細脈に含まれ る点で類似する根室のソー ダ沸石脈と, 浜中の方沸石脈の相違点を列挙すると, 次のよう である. )主にソー ダ沸石と少量の石英・方 0mm,c )脈幅が1 0~3 )母岩は斑状粗粒玄武岩,b 前者では,a 解石およ び変質をう けた輝石, 斜長石, カンラン石を含む. )輝石以外は主に方沸石からなり, 少量の )脈幅は3~6 mm, c )母岩がモン ゾニ岩, b 後者は, a スフェ ン, カリ長石 (曹長石化) を含む. このように, ソー ダ沸石脈中のエジリン輝石と方沸石脈 中のものとは, 共生する鉱物, 産状などの点で異っ ており, その生成条件が異なることを示してい る.. l an 他方, 実験的には, エジリン輝石は低い温度, 高い Po , 2 で安定 であることが知 られている(No 脈に比べてかなり狭いこと 前後と 他の沸石 輝石脈の脈幅が4 mm - 96 7) 方沸石 “αん 1 また , , , ″ u 従 て 方沸石 は, ぃ入れ物が小さかっ た″ , 換言すれば 蒸気圧が高かっ た ことが考えられる. っ , 脈中のエジリン輝石が, 初生晶出するという物理化学的条件が, 満たされていたこ とを説明 できる の ではないであろうか, これらを 含む母岩中には, 赤鉄鉱やマ グヘマイ トは認められないが, この ことが直ちに, 方沸石脈の生成時は Po 2が低くかったことを示すことには ならない. なぜならば, この方沸石脈 縁の母岩は, ほとん ど変質しておらず, 母岩は脈の形成時の影響をあまり受けていな いと考えられるからである. 有色鉱物 (輝石) と沸石類の晶 出時期は, これま でに研究報告されている 2, 3 の 例 では, 両 者 で異なる. i 38) は, 前述のように, 粗粒玄武岩中の斑晶が, 割 たとえば, ソー ダ沸石脈中の輝石 (Suzuk ,19 れ目に溶液が入り 込む途中 で, その中に取り込まれたものとされ, 明らかに晶出時期の差がある, また, 玄武岩中の晶洞鉱物として, 普通輝石等の造岩鉱物が報告されているが, これらは, 沸石類 瞭な晶出時期の差が見られる(石 ) 958 をまったく欠くか(太田,1 ,沸石類と晶洞造 岩鉱物との間に明 橋, 1974).. 浜中産の方沸石脈中の単斜輝石は白形をなし, 方沸石と共にきれい な結晶面が見られるなど, 輝 乗中最大の輝石粒は, 母岩中の輝 8mm という自 石→沸石といった前後関係は認められ ない. また, 1 ) や脈幅 (3~6 mm) を大きく 度 ( 2~3 mm 方沸石の粒 石の斑晶と比べてかなり粗粒 であり, 上回る. 単斜輝石の産状は, 脈の断面 でみるといくつ かのタイ プがある. たとえば, 方沸石の表面にその 輝石の一部 が露われ, 滑らかな長方形の 結晶面が見られ, 方沸石中の部分は母 岩と接していないも の, 方沸石に 包含され, 長方形の一辺を脈壁に平行に接しているもの, 岩体内部の結晶が脈中に突 出しているように見えるものな ど, 種々の産状を示す, 鏡下 では, 小さな輝石はすべてエジリン輝石よりなるが, 粗粒のものは普通輝石からエジリン輝 石への累帯 配列がみられる. 粗粒の輝石の中の一部には, 母岩中のものが脈中にとび出したもの, あるいは溶液中に取り込まれた普通輝石を核にして, 外側にソー ダ輝石, エジリン輝石が晶 出して, 粗粒結晶が形成されたものなどがある. これらアルカリ輝石の晶出時期は方沸石とほぼ同時期であ ろう, このことは, アルカリ長石の曹長石化に引続き, 曹長石の晶 出がみられることによっ ても, そのよう な条件下にあっ たことが推定される, また, 一部のエジリン輝石のみからなる 結晶には, その内部に方沸石を含むことから, 溶液から直接, 方沸石と共に晶出したものもあると考えられる. 2). 沸石類の共生. 火成岩晶洞中に産する沸 石類の晶出順序について, これま でに報告さ れている 主なものには, ) 2 ( 4.

(10) . の鉱′ に つ い て 北 海:- 部・ 浜 モンソ ニ 右 のお 石 と 北海道東部・浜中モンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について. 93. Har 1967a 968 ada ら (( ) 974 ) の研究がある. ,b ,1 , 石橋 (1. それらは浜中モン ゾニ岩中の晶洞 (細脈) に見られた, ブ ドウ石→濁沸石, ブ ドウ石→ ソー ダ沸 石→方沸石の晶出順序とはいずれも一致しない. 沸石類が壁面に沿っ て晶出する時には, 晶洞壁から外側に向っ て, より珪酸の多い沸石が見 られ ること, また, 陽イオンに注目すると, Ca-汚 お石→ Na-沸石の順に晶出することを, 原田 (196 9) は 指摘している. 浜中産の ブ ドウ石→濁沸石とソー ダ沸石 (ブドウ石)→方沸石の晶出順について検討すると, S i / AIは, それぞれ3/2→4/ 2であり, 上述と同様 な関係が認められる. だが, 陽イ オンの変化について は, 一つの晶洞 (脈) 中の鉱物の間によりも, 各晶洞 0 1 承) 単位で, 沸石類, すなわち, 陽イオン に相違があるという特徴が認められる. また,浜中産 のもののうち,特にブドウ石→濁沸石の晶出順序については,沸石相(Coombs 960) ,1 の温度低下に伴う変成鉱物の変化に一致する, さらに, 浜中で観察されたブ ドウ石と濁沸石に緑泥 石, スフェ ンが労=わっ た共生関係は, それと類似のものが丹沢山地東部に おいてみられる (Sek i t ,e 1 2) 97 a 1 ,丹沢山地東部では沸石相 の濁沸石亜相の,比較的高温部を示すZoneの火山砕暦岩中の変 成鉱物の組合せのなかに見られるが, 石英が含まれる点を除くと, 完全に一致するものがある 鏡 , 下 での浜中産濁沸石・ ブ ドウ石に伴う緑泥石・スフェ ンとの密接な共生関係から判断する と, 変成 鉱物としてのスフェ ンも緑泥石とほぼ同様な条件下 で生じた可能性を示唆するものではないであろ うか. このような緑泥石とスフェ ンの組合せは, 丹沢山地の変成鉱物組合せの中にも, かなり密接 . に 見 られ る (Seki ;1971 ;1972) ,メ メリ1969 . 3). ブ ドウ 石 o ソー ダ沸石の共生と晶出順序. 浜中産 で一般に見られる晶出順序はa )ブドウ 石→ ソー ダ沸石であるが, b )ソーダ沸 石→ ブ ドウ )ブドウ 石→方沸石という晶出関係も見られる. 石→ソーダ沸石, c Na-沸石と共生する ブ ドウ石は, 量的に少ないことなどから 晶洞鉱物の生成の過程 で 溶液中 , , に ブ ドウ石の Cao 成分が少なくとも一部,または大部分が脈の壁面から溶出して供給されたことが 考えられる, 従っ て, b )の場合はソーダ沸 石の晶出と Caの供給がほぼ同時に行なわれ, 溶液中の Cao の濃度が Na 20 に比べて相対的に増した結果, ブ ドウ石が晶出し始めたものと思われる. また, ブ ドウ石とソー ダ沸石の密接な共生関係は, ソー ダ沸石の分析結果に影響を与えている . すなわち, これま での根室産ソー ダ沸石の分析結果は, Cao が多いもの (吉沢,1 930;橋本, 1 960) と, 特に多くはない (原田ら, 1 96 9) という報告とがある. このうち, Cao を多く含むとされた試 料には, ソー ダ沸石と密接に共生 して, 微細な ブ ドウ石がそれに含ま れていたと考えることによっ て説明できるも のと考える. さらに, 変成鉱物としての両鉱物 の関係について, 飯島 ら (1 9 65) と原田 (1 968 ) は, ソー ダ沸 石は堆積時, ないしは続成作用 の初期の産出を示すも のであり, ブ ドウ石は沸石類よりも深部に現 われ, ブ ドウ石-パンペリー相を代表する鉱物であるとしている. このように, 熱水溶液から のものと, 続成作用 によるものでは, 異なる共生関係を示す ことは興 味深い, 終わりに本研究を行 なうに当たり御指導を頂き,また本稿の御校閲を賜わっ た本学の岡崎由夫教授 に深甚なる感謝を申し上げる, また,X線回折装置 は, 北大工学部 牛沢信人教授, 佐藤寿一助教授 の御好意により使用させて頂 いた, ここに, 深く御礼申し上げる.. (43).

(11) . 伊 藤 俊 彦. 94. 引用・参考文献 1 8 8 19 9 5 Vl5 7 N, ‐ ) 青木謙一郎 (1 . , 96 7 ,p , アルカリ玄武岩マ グマ中におけるチタンの役割, 岩鉱, o, , o. 1709 l 53 l ‐ ivep l ioc r es l t ag as t 1 96 8 erns:IF th rPat Bo . , ) cu a ed Powde . . Min ,p . Ame , Vo rg .R.( ,J .Y.and Smi ,Cal ,1 1723 . 199 708 l 30 l ime icana ‐ i i i teandnoncub c 1955 D. S,( Coombs , ) r ak . . r ervat onson wa , ayobs , Mag ,p . Min ,Vo ,X‐ , 351 XI I 1 339 XX1 t l Cong d,lnt Geo ‐ l lf i in New Zea i L d p n 1960 p a ( e s ) , r e m n e r a a c , o w e rg a , . . , . , , , l 4 338 350 l 1963 - ) a s J orming miner sman, Deer . . e , .Vo ,p .( , ,Rockf .A,and Zus ,R ,Howl ,W.A.. 20 8 21 4 l 43 4 岩鉱, Vo ‐ ) . 藤原哲夫 (195 9 . . . ,No ,p , 北海道浜中地域の鉱床と火成活動について, 1 2 地下資源調査所報告,No 95 9) . 長谷川潔・藤原哲夫(1 , ,根室半島の火成岩類 - とくにアルカリ玄武岩について -, 19 1 ‐ p .. 9 63 5 Vl46 . ‐ ) . 橋本光男 (1960 , 北海道日束鉱山の優白岩にともなうソーダ沸石, 国科博研報, o. ,p. l iment th someexper iga a i l b i i t e o ectur 1 rom on 967 ef Ha t ) a anst r ada ,Japan wi , Mie Pref ,Sdi ,K,( ,K,and Tomi l 52 t i aki l i i b t tl r i t rpr es sur es ingt heconve t ow wa ervapo i r ea eto wa tud r s onofs . , .Ame .Min , s esconcern ,Vo 1438 1450 ‐ p . . l l i tf teintheamygda i l l ips i ion i teandgonna rom 1967 rd esofbasa ) t Ha to e a r ada ,Ph ,and Kihar ,Er ,K.( ,S ,K. ,lwamo 4 5 1 7 9 l 2 1 7 8 M i V 5 A f - i i P N t J o Maze t m e r n e eecur . . . . . , . ,p , apan , gaa r. 2 44 4 3 9 3 V L74 N. ‐ . ) 8 . 原田一雄 (194 ,p , 沸石相 - とくに地層の埋没深度による分帯に関して -, 地質雑, O , o. l i l i t n t r om Japan, Mi lnot esf i ec esandsco k ,K,( 1 96 8 eson meso .Jour . og ca ) , Ha a rada ,Mineral ,M,and Na ao ,Har ,K. 2 0 l 3 0 9 3 Vo 5 ‐ p . ., .. 11 1 2 4 L1 N. 3 6 ~ ) 96 9 原田一雄 (1 . . ,p , 沸石の鉱物学に関する最近の文献, 岩鉱, VO6, o 4 3 4 3 L 5 N 6 V 7 ‐ 9 ) 原田一雄・中尾和三 (196 . 34 . .,P , 日本産ソーダ沸石二種, 地質雑, O , o 念論叢 小川博士還暦祝賀記 地質学の諸問題 ) 本間不二雄 (1930 , , 本邦における火成岩 飯島. i ion t i t l i e その 他の 沸 石類, 地 質 te・ Mo i l l i inopt te・Heu rden e・Er and 束・ 歌 田 実(1965) o , 堆積 岩中 の C1 1 4 4 1 3 8 7 l 1 N 8 3 7 ‐ 雑, Vo o p . . , , ,,. 25 5266 V L6 9 N. 7 ) 974 . 石橋 澄 (1 . ,p , 佐賀県東松浦玄武岩中の晶洞鉱物, 岩鉱, O , o 線的性質, 地学研究, 益富 ) 6 6 加納 博・吉川輝四 (19 , 門前および五十川産方沸石の化学成分, 光学的ならびにX 239 247 記 念号, p ‐ . .. N. 9, グリーンタフ地向斜の研究, 97 3) 金原啓司・吉 村尚久 (1 , 粘土鉱物と グリーンタフ変質, 地質学論集, o 237 227 - p . . 135 203 1 iv i ‐ i l ft he AtumiDo te l our i 1 . er . Kush 964 .1 ogyo , ,p ( ) ,VOL15 r o ,Sc ,Sec .Tokyo Un .J .Fac ,Japan ,. 1 ,Petro. 「 北海道立地下資源調査 ) 8 三谷勝利,藤原哲夫,長谷川潔 (195 , 5万分の1地質図幅 根室南部」 および同説明書, 所 灘石凝灰岩および ) 9 67 中島和一・田中啓策(1 , 和泉山脈中部の和泉層群における含沸石凝灰岩, とくに含モルデン. 245 5 l 237 73 - 濁 沸 石凝 灰 岩, 地 質難, Vo , . . . ,No ,p i de t t i ‐ fsynthe ‐di t e ops i iono nthesys em acmi X i si A oxene t A D cpyr d E d 3 l 1 9 6 n s No ) n ‐ r a v e ( J r gat n a y an a g , ., , ,. 4 l 6 2 5 6 3 33 t ( 刀 Kg/cm wa rpr es sur t tlo e r ‐ vapo era . ‐ , wa . . Min . Mag ,p ,Vo.. 9 21 2 5 28 2 07 5 5 4 2 5 6 l ‐ ‐ 1) p . ) , 太田良平(1 958 . . , , , ,p ,No ,No , 岩鉱, Vo ,(1 , 本邦玄武岩および粗面玄武岩の晶洞 (1) l 4 M i 4 A V i l i h t t l d t n o i i f m e r t n a c e s i l t t n e c a h i d n n r a a s G n o a u . . y Saha 1 9 r ay nves ga o 95 , . ) , , ,P.( , eoc em ca an. 313 300 ‐ p . . ins ism in the Tanzawa mounta 1969 ま く ) 1 く rph d,Y. 0 t Sek i Y a , suda .( , Metamo . and 。kumur , , ,T. , Mikami ,・ , l , Ma 1 24 l No 3 61 Geo L Vo M i P 取 ; - A t IJ r o n 1 J J n e P s s o c ( ) o u r a . , r , cent a p , apan , , . , , , , , , . . ins h Tanzawa mount l f no in mine t a ism and ve r ra so i S 19 71 i ) , - -, ok ,( , , Metannorph ,H.and od水a ,Y, , onuk 1 2 l N 1 1 l 6 6 V M i P E G A t ‐ Japan .,p . . , con . eo. . er , o. , o . ssに. n .Jap ,Jour fthe i i l i i f mo t rPh sm o i l i tein z ty o amo 1972 ef ac es met ) eo rden i Y 0daka,S.and 。zawa --,ok , stab ,K,( , 145 3 V L 8 N l 7 G S . IJ J o i J n O t o c a a t o u r e o p i i n h d t tT n r a a P 0yama l t n n s c e a m o u a . , a s a n z a w a p r s r c e ‐ , , , , se aa , , , , , 160 . i dspar l i鑑l i f f i ter es e ag asef ia i nsofp r onpat t act 1956 Smi r aypowderd ,Amer , ) onsin X- J r( th ,Yode ,R,and 日,S ,Var , l 41 632 647 in ハ n - . . . . ,p ,Vo 769 l 45 541 i in i ion i t r zat l i e の Aeg e Aug . . t , . ,p ) r eに於ける Purpl ,地 質雑,Vo ,No 938 e 杉 健一(1 ,静岡県高草山の Do k k i H do i f N h d l i t l i i i i t r o o a i r o m emu t t o e r e f i h t n e e n s o nn r o ev l i t u e a , Suzu 1 8 a e r 止 a J 3) r enceo g g , く, ,(9 , n eoccur. 4 ) (4.

(12) . 北海道東部・浜中モンゾニ岩 ン 二 石中の沸右類と若干の鉱物に の灘 ぞ 1 、ロ .・、 の ム に ついて つ いて. 95. J i i dol iv 4 l /o 4 our 138 191 r l np r ‐ .Fac .Sc .Hokka .Un , . . . ,Se ,\ . ,p. 鈴木 醇 (195 ) 1 l 57 6 70 31 9 , 北海道に於ける枕状熔岩に就て (要旨) . , , . , 地質雑, Vo ,No ,p ---- (19 54 ) l 26 1 1 2 0 ‐ p , 北海道産枕状溶岩類について, 北地要, Vo , . . , 歌田 実・湊 秀雄 (1 2 ) 97 , 島根県西部 (仁摩 - 温泉津地区) の新第三紀凝灰岩類にみられる沸石の累帯分布, l 329 78 7 地 質雑, Vo 340 ‐ . . . . ,No ,p. 八木健三 (1 ) 94 8 l 18 7 39 4 2 ‐ , 北海道納沙布岬の玄武岩類, 科学, Vo . . . ,No . ,p ---- (1 9 49 北海道根室地方 a) l V のアルカリ岩 ( 地質雑 5 5 6 4 8 14 要旨 ) 64 9 7 o ‐ , . ,No . , , . , ,p b) ---- (19 アルカリ岩に関 49 する2 3の問題 N 1 地球科学 6 1 0 ‐ o p , , , , ., , .. Yag i 1950 l l ka l inerockso ) fthe Nemuro d r o ogy ofthea i i ido t l l l s r ct ,K.( ,Pet .Bu , Hokka . Geo .Soc ,Japan . Am. Vo l 1 1 6 1 5 6 . ,p . .. 八木健三 (1 95 2 ) 14 17 2 2 ‐ , 玄武岩マグマの分化作用について, 地球科学, No . . . ,p. Yag i 1953 ls ) iesonthea l ka l i tud r ochemi i ca i t l in crocksofthe Mo l t l l t ro sud r s c ,K.( ,Pet .Bu .Geo ,Sakha .Soc .Am, VOL64 769 810 ‐ . . ,p. 八木健三 (1 95 ) 6 287 29 8 ‐ , 根室半島のアルカリ岩 - 特にその枕状溶岩について, 鈴木醇教授還暦記念論文集, p . .. Yag i 1966 ) i t d ideandi te ingonthes t i l i em acmi ‐ i l ops fnatur lpyr sbea t tyr r onso ab e ,K.( at a ,Thesys oxenesofthe i d i t i d te i acmi l 51 e ‐hedenberg 976 10 (力. ‐ ops ese r r es ‐ .Ame .Min . . . ,Vo ,p. 吉沢 甫 (1 93 0 ) l 1 4 411 4 1 4 ‐ , 北海道根室火成岩の沸石類の化学成分, 地球, Vo . . . ,p 吉沢 甫 (1 根室半島 93 1 ) L に於ける方沸石ドレライト V 地質雑 3 8 N 4 5 3 27 3 O o , . . , , , . ,p. ) (4 5.

(13) . 伊 藤 俊 彦. 96. . . ′」 誓 〆 ・”務 . B. れ 沖 を . . . 達 , 離籍薄恭謹,溺滋欄. l in minera l famygda s occur eandve renceo . i i f i 亡 i t )i eso 1 t e nthecav ta )and pr 1 1pr i e(wh t ehn S i 1 1 h d i cc rys i t sma f 1 t t ( S m W e u mo n e Aー1:occur a u renceo , a i t i ) ink i e i i t ] :p sh monz。n i t o e t C monzon rphyr :po , ×1/4・5 e monzon ,Pn .(MO i i t i fmonzon ecomposed t ehn s vepr i eand mas i t te ;boundaryo ehn e 1 :pr :l aumont A-2:C ‐upofA-1 ose ,b ,Pr .(La l l ) s a ay miner ofspheneandc , XO.8 i f monzon l t in l e b )intheve so l inopyr et i in ack )andc oxene( l t , ×1/6 ・e(wh e c B-1:occur renceofana fB 1 1 ×0 C 7 B-2: oseup o ‐. . l i i in l t : t ock i cr l i t s ofsyen e t i t e)in the ve l )and na .(An t e (wh l ime ( r o f ana e ucent wh c C :occur rence o l i l ime N [ t ) 3 ×1 / e :n a r o a c ana , ,. P1atel. ) ( 4 6.

(14) . 97. 北海道東部・浜中モンゾニ岩中の沸石類と若干の鉱物について. B蕊電 磁薫 製. o- ÷ -2 5 oF き. . 埼. 畢瀞 “ 圏 扇 孝 暑 ,. ′. 、. A “ ,. 誓裂き 三郷 も 三皿 . ドー FT. . 三 ヨ. ギ0. 一. 5 デョー ,. ide Mi famygda l l in miner l s cr ophot ogr eand ve a s aphso ph . ,andsu i l dspa l l i i l l i h i hi b l t t ) t t A:Spheneandc e r or e mo n n l r o n e w c s oundarybetweenpr ehn eandf s( Ch o ay miner a , , openn i l co .. pl ate2. i i l i ls fcommonaug teand aeg t t tur B:Zona lnnaug e os s edn co s r uc eo .Cr . l ico fsma l laeg i inaug ins teso t C:Aggr r l egra ega . .openn i l l in l l b i l dsParPhenocrys heana ter t tint D:Fe edt oa e os sed n co s c l ehasbeena . ,Cr l fpr h i d l i o i t t t 回:l nt n n a r o e nn c o ergrowtho n ea e e . p . l l ight i l i teandcha t t F;Born a s ec edl copyr einthegangue miner .Ref . A i ions Abbr t i i l i b l l ime t t t ev a e :aeg I r Inaug :a e e :ana c , :commonaug ,Ae ,Ab ,An , Bo:born i C h l i C l i l F t l t dspa e :c acopyr e :cay m ne r :f as r e , p , y , I , ‐ N l i i t t t a:na r o e :pr ehn e :sphene . ,Pr ,Sph. (47).

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参照

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