1 同時発表: 筑波研究学園都市記者会(資料配布) 文部科学記者会(資料配布) 科学記者会(資料配布) グランタ・デザイン社が、エネルギーおよび化学プラント向けに物質・材料研究機構のクリープ および疲労特性データを提供 平成24 年 1 月 30 日 グランタ・デザイン株式会社 独立行政法人 物質・材料研究機構 英国のグランタ・デザイン(Granta Design)社は、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS) の金属材料特性データへの外部からのアクセスを可能とすることについてNIMS と合意したと発 表した。この世界をリードするNIMS のデータ集は、鉄鋼(炭素鋼、低合金鋼、高クロム鋼、オ ーステナイト系ステンレス鋼等)や広い範囲の合金(鉄系、ニッケル系、コバルト系合金等)に 関する長期間にわたる材料試験から得られたものである。このデータベースには、エネルギー分 野の安全性や長期信頼性および輸送機器や構造物の信頼性評価においても極めて重要な、クリー プおよび疲労特性データ試験の詳細な数値データが含まれている。 NIMS は、金属材料の長期挙動に関する技術蓄積において世界的に知られている研究機関である。 金属材料の長期挙動データは、発電所および化学プラントにとって不可欠なものであり、NIMS により得られたデータは、このような施設・プラントの設計・メンテナンス、オーバーホールを 行うための貴重な情報となる。 半世紀にわたる研究成果のデータは、これまで図表と数値データをNIMS 物質・材料データベー スなどで無料で閲覧出来たが、GRANTA MI システムを購入すれば基となる数値データをユーザ ーがアプリケーションなどで活用しやすくなった。これらのデータは、ウェブからのアクセスが 容易な最新の材料情報管理システム、GRANTA MITM、から入手できるようになり、ユーザーは情 報の検索、図表化が可能で、さらにコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)用にエクスポー トすることも可能である。 NIMS はこれまでも独自に、これらの貴重なデータをより活用していただくために配布方法を検 討してきた。グランタ・デザイン社は材料情報システムの開発と販売で実績があり、NIMS はグ ランタ・デザイン社にクリープ及び疲労特性データを提供することとなった。これにより、世界 の安全・安心な持続可能な社会構築により一層貢献することができると考えている。 グランタ・デザイン社は、このNIMS のデータを GRANTA MI データモジュールとして、2012 年後半までにアクセス可能とする予定である。会社のネットワークにこのGRANTA MI をインス
2 トールすれば、社内データや他の参照データとNIMS データを統合して社内全部署から高速なア クセスが可能となる。 NIMS の材料情報ステーション長の緒形俊夫氏は、「これを機会に、エネルギー、輸送機器、構造 物といった広い分野でNIMS が蓄積してきたデータが活用されることを期待している」とコメン トした。
グランタ・デザイン社のCOO であるパトリック・コールター(Patrick Coulter)氏は、「これは、 エネルギー・化学プラントに関するデータを必要とする人には歓迎すべきニュースでしょう」と コメント。また、「我々は、NIMS とともに、多くの人がこの世界的な材料情報へアクセス可能と なるようにし、当社の所有する金属・合金・その他の材料のデータ集にこの貴重なクリープと疲 労特性データを加えられることを大変うれしく思います」ともコメントしている。 ●グランタ・デザイン(Granta Design)社について グランタ・デザイン社は、材料情報技術のエキスパートで、製造・エンジニアリング会社向けの 優れた材料情報管理ソフトウェアや材料工学に関する優れた教材を開発しており、その担当領域 は航空宇宙・防衛・エネルギー・医療機器・自動車・消費財や工業機器、材料製造から出版にい たるまで広範囲に及んでいる。グランタ・デザイン社の顧客は、コスト削減、製品機能向上、品 質改善、短期間設計等が可能となり、大きなコストメリットを享受している。グランタ・デザイ ン社は、1994 年にケンブリッジ大学のマイク・アシュビー(Mike Ashby)教授とデビッド・セ ボン(David Cebon)教授が設立した会社である。 ●独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)について 物質・材料研究機構(NIMS)は、材料科学に関する研究開発を行う日本で唯一の独立行政法人 で、次世代に求められる物質・材料研究を俯瞰し「明日を創る材料研究」をテーマに運営されて いる。2001 年 4 月に金属材料技術研究所(NRIM)と無機材質研究所(NIRIM)が統合され、 発足したNIMS は、材料科学分野での基礎研究や開発を総合的に管理推進し、この分野における 専門分野のレベルアップを目指している。このため、NIMS は日本及び世界各国における各研究 機関との連携を深めてきた。NIMS には、茨城県のつくば市を中心に複数の事業所がある。また、 事業所の一部では特定の研究開発を重点的に行う拠点も有し、国際的な活動を展開している。職 員数は1,489 名(2011 年 10 月 1 日現在。定年制職員以外も含む)。NIMS の事業・活動等につい ては、http://www.nims.go.jp/index.html をご覧下さい。
3 【問い合わせ先】 独立行政法人 物質・材料研究機構 企画部門広報室 〒305-0047 茨城県つくば市千現 1-2-1 TEL:029-859-2026 FAX:029-859-2017 【データベースに関するお問い合わせ】 独立行政法人 物質・材料研究機構 中核機能部門 材料情報ステーション 山崎 政義 TEL:029-863-5504 FAX:029-863-5470