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個を大切にし学ぶ意欲を育てる学習指導: 家庭科におけるコンピュータ利用の試み

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(1)

個を大射し学ぶ意酎育てる学習指導

家庭線におけるコンビュ`一夕利用の試み

兵庫教育大学附属中学校

村田好子

1. はじめに 技術・家庭科の目標は「生活に必要な基礎的な知識と技術の習得を通して、 家庭生活や社会生活と技術とのかかわりについて理解を深め、進んで工夫し創 造する能力と態度を育てる」ことにある。 基礎、基本をおさえつつ、生徒一人 ひとりの個性を大切にし、なによりも工夫し、創造することの楽しさを体験さ せ、意欲的に学習課題に取り組ませたい。 そのために3年女子を対象に住居の 学習にコンピュータの利用を試みた。 2. 家庭科におけるコンピュータの利用 家庭科でコンピュータを利用する目的には、次の3つが考えられる。 まず、学習内容をよりよく理解させるための道具としての利用である。 市販、 既製または自作のソフトを利用し、献立作成の資料や料理の栄養診断や調理の 基礎的知識のチェック、ミシンの使い方などに利用出来る。 なるべく簡単な操 作方法で学習効率をあげることをまざす方法である。 次にコンピュータの持つ魅力を利用して、意欲を持って学習に取り組ませる。 アプリケーションソフトを利用して、なにかを製作することに利用することで ある。住まいの図面や洋服のデザインや型紙、手芸用の図柄の作製などに利用 できる。レポートをワープロで作成することも可能である。 次に将来、家庭に入ってくるであろう家庭管理の道具としてのコンピュータ になじみを持たせる。 家計簿、家族の記録、住所録、食生清の管理、パソコン 通倍を利用しての情報収集等、近い将来一般的になるのではないだろうか。 これらはいずれも明確に区別できるものではなく、相互に作用しあって教育 効果をあげるように利用していくことが必要だと考える。

(2)

3.

コンピュータに関する女子生徒の実態(3年女子72名)

これまでに5-10行程度のプログラム をつくったことのある生徒が10%,本に のっているプログラムを入力したことのあ る生徒が30%程度いる。 日常のコンピュー タの使用状況は、学校の選択教科やクラブ で使用している者が10%、家庭で使用し ている者が13%である。 コンピュータを使うことには大変興味を 持っているが、扱うのは難しいのではない かと思っている。 どんなことをしてみたい かという問には表3のような答が返ってき た。 なお、本校には平成元年度に21台のコ ンピュータが導入されている。 4. 実践例 4.1腹材名住まいの計画 4.2実施時知 平成3年1-2月 4.3対象生徒 3年女子72名 4.4授業の概要 ・生徒2名で1台のコンピュータ を使用した。 機種はNECP C-9801である。 ・コンピュータの使用方法につい て、初歩的なプリントを作成し 表1コンピュータに 興味があるか 大変興味がある20 興味がある23 ふつう18 あまり興味がない9 興味がない2

表2コンピュータを扱う

のはやさしいと思うか

やさしい3 やややさしい6 ふつう26 ややむずかしい21 むずかしい16 表3コンピュータでどんな ことをしてみたいか ゲームをしたい13 プログラムを作りたい8 図やグラフを描きたい9 いろいろ出来るようになりたいg 何が出来るかわからない15 その他8

た。 ほとんど一斉授業をすることなく、生徒がプリントをみながら自学自

(3)

180-習をする形で授業をすすめた ・プログラムを上手に作ることが目的ではないので、プログラム作成のため の解説は最小限にとどめた。 その結果、プログラムが長くなった。 ・図面は、現在使用している自分の部屋、台所、理想の自分の部屋、理想の 台所の4つから選んで描かせた。 ・図面は前もってグラフィック用紙に下書きをして、その座標を読みとりな がら、入力するようにした。

4.5指導計画

I

指導 項 目

I

時間

i

I

住 空間 の広 さを知

1

I

,

3

I

,

「 3

I

○ 窓 、 ドア 、机 な どを実潤 しな が ら住 空

間の広 さを知 る○

,

方 眼紙 に平面 図 を

○ 一畳の広 さ、室 の 大 き さを知 る○

○建築 平面表 示記 号 を利 用 して、 自分 の室

描 く

や 台所の平 面図 を描 く

I

コ ンピュー タの基

l O 壷想 の部屋や 台 所の平 面 図を描 く

○フ ロ ッピーの扱 い方 、起動 、入 力、 終 了

本操 作 を知 るe

R U N . L I S T . S A V E . L O A D

室の平面図を描く

作品の発表

LINE. CIRCLE. PAINT, COPYなど基本用語と操作方法を知る

○方眼紙に下書きした図を、参考にしなが らBASICで図面を描く

(4)

4.6授業経過

増 井 . 「一 UL *-s <・ I .C. '. .< 、 一g -) 喜 事 f -- 3V 三 f 萱 草 ふ I∼ l ト♪ .ヘ ご -二こ 二㌢ 7= 七 r 」 r- " J j ' I- . J ′ト ′「 = 蝣 」-呈 4 号 毒 宙 ; 圭 + r- > ォ -I * 蝣 I. 蝣卜 J rh トー一 一ヱ ?- .. I-蝣 4-4 P 笥 A 冒 Q ハ1 罪 Q . LD 」 し h% L t1 L-, し′、!r ん、 lL 、L 、 し tJ 、 、√ B 6 -6 蝣 6 .1 2 → 負 蝣6 -6 ll J → i : -6 -6 JE lL , → 負 負 蝣k ・6 .t Z → 6 」 負 毛 i , ヾ 蝣k 負 ・6 * lt ! → 負 t t 5. tZ 負 盟 I ! 5 - t L 5 . 4 ! 車 ▲∠ 鶴 忠 P t I .C 、 i , 「 i , p tI 「 t Z ○ 上と 「 t ! .C 、 ▲! 「 t ! J> 」」 「 ヰさ 亡、 tiJ n 」 毛 仰 8 ㍗ 」 仰 串 p * -爪. a 「 -fe 0 s 「 毛 . , B 「 負 一〇 サ p 也 £ P u -6 .C p U -& JC V u 負 £ P u * 13 P u * ぶ V 響 Jh 、′ 、/ .a 」 、ノ 、′ V _ J 、′ 、′ -a .J 、′ 、′ .a J 、/ 、′ s > ll 、′ 、/ 、J _ 3 一一 1 ` S 」 詛I 蝣蝣( H ffi M ▲` .1 S ! * I ▲` ▲` d i I I ▲` ▲` 哩 朔 ▲` ▲` 」 * ォ w .巴 I*-!丑 T石J J 、/ メ 【∋ 了田 【互 GT; 層 i w -ト要 I ′, .. t汁 .一F l、 . 軒 J 汁一 勺 r 、ノ L ヰ岬 「 「 一、巴 叫 LL . ,L- I*- ,「、 J匪 、.1 一 ヾO ヾJi .L l^ > m 東 ^ r 、、S t: 、 く 、 礁潟 ヽ一 計 Ihl 冊初 小jC '堕 #,¥n 〉 Vヽ ffll 増届 坤弱ft 、0 `ヽ 惑・"o aCり lL iw ^ 軸 物 f * g O ^ ン . ′ 、 こ 、 与 r L . 至 音 琵 孟 轟 へ , ∼ - J J f / 1 : 蒔 ′こ J 琵 吾 . 違 茸 V , ; .′ す ぎ T . ヱ 邑 旨 μ 亡 rLJ , T I T 主 意 持 . 一 1 叫 、 ー r÷ 一 〇 ∼ 屯 、 F 畠 蝣 ・2 」 ^ 裏 旨 票 Mb J 号 言 細 江 与 . .. 4 D 、 ..、.-d Q 〇 、 、、、 、、 * - ど .. 、 局 a 罪 Jrt U ., マ 1 V t . L 1 U s 寸 、、 ち ′ † 、 、 ト 勺 ト し 8 1 ( し ⊥ 「 ⊥ 「 L . 、 ト a 監 n j 也 長 t i} * 蝣R IL , → 頚 負 長i , * ・6 1 ∠ → 雪 - 6 毛t ! る 毛 :」 → B d 」 ・6t J * 負 ‡ ∠ → 潔 蝣k t ! -6 4 2 ・fc 毛 L J . ∼ 頚 負 毛L J J & 毛 .j l .∼ 瑠 -6 ㍗ t ! .⊆ 、 ▲ 王 ㍗ t Z 」【 、 ▲ iJ rL 蝣u .C 、 L J 「 」 」 je t p L L JC * t t P t ! ○ 上 と 負 求 I,0f J サリ 負ぐ .C一員 仰P サ〕 負I - *£ f JJd - a〕 負ぐ 毛ぶ 仰f a〕 名チ 」£ 巾P ぜL L P 負 長 柵f 」 -fcp 、 ′ 、 ′ .a J 、 ′ 、 / V - J 、 ′ 、 ′ -a -J 、 .′ 、 .′ ,3 J 、 .′ 、 .′ V J 、 ′ 、 ′ _ J 一 1 一 ` S I 刺 .1 一 { a s 刺 ▲ ` ▲ ` 載 M H ▲ ` ォ * l ム ` ▲ ` 哩 H H . 1 那 約 . .. 、 ′ .I 、 ′ t* > r J . J * * 叫 lォ 、 e ( 雪 直 l′ \ l . , I i 品 思 ‡ . 庖 \ / 伊 一 / 直 ) ハ 西 昌 c ' i ./ や ヰPJ J 「 ト 国 叫 功 一 . σ "S i r `ゝ 憲 、M -ぐ tL > *4 < - ,駆 麗 【 □ 、 さ 耳 、 三 芭 1 且 1 云

(5)

4.7作品

帆 5. 授業実践を終えて 生徒の描いた図面は自分の部屋が20人、自分の家の台所が1人、理想の 自分の部屋が35人、理想の台所が14人、家全体が2人であった。 現実を 描くより、夢を描く方が楽しかったようである。

(6)

授業への関心、態度について調査した結果は下のようである。

1)この学習は楽しかったか。

大変楽しかった52 まずまず楽しかった11 ふつう あまり楽しくなかった 楽しくなかった 4 32

2)この学習はむずかしかったか

大変むずかしかった了 ややむずかしかった15 ふつう33 あまり難しくなかった14 難しくなかった3

3)この学習はおもしろかったか

その理由 ・初めてコンピュータが使えた ・いままでの家庭科と違って新鮮だ ・友達と協力して出来た ・図面を描くのが楽しかった ・理想の部屋が描けた 271 4fj 2 難しい要因 ・座標を読みとって入力するのが大変 だった10 ・コンピュータに慣れるまで大変だった7 ・なかなか進まなかった ・失敗して何度かやり直した ・ちょっとでも間違えると変な図形に なってしまう ・難しかったが慣れると出来るように なる 大変おもしろかった ややおもしろかった ふつう 52 11 5 あまりおもしろくなかった1 おもしろくなかった3

その理由

・たのしかった

・コンピュータが使えた

・コンピュータで図面が描けた1 ・プログラムを入れて実行すると図両が 出てくるのが何ともうれしい1 ・自分で工夫してプログラムを入れて 図面を描くというのがよい。 部屋の中 をいろいろ考えて理想の部屋を描いた

(7)

-84-4)この学習はよくわかったか

よくわかった だいたいわかった ふつう あまりわからなかった わからなかった 24 29 14 32

5)もっとやりたいか

もっとやりたい

やりたい

ふつう

あまりやりたくない

どのようなところが ・使い方がわかった18 ・線のひき方、図面のかき方がわか った12 ・プリントを何故ももらった。 それ が見やすかった ・だいたいのことが出来るよように なった

・まだマスターしていないことがある1

その理由 ・たのしいから ・もっと知りたい ・図面を描きたい ・ちがう方法を習いたい ・将来役にたっから ・もうこれで十分 3号 10 2 221 与えられた課題とはいえ、自分で工夫して作りあげていく楽しさ、書びを十 分に味わったと言える。 時間毎に席単な自己評価をさせたが、新しいことがわかった、出来た時は評 価点が高くなり、うまく出来なかったり、消えてしまった時は評価点が低くな っている。 1時間、1時間ごとに充実感を持って、教室を出て行けるような授 業であることが大切である。 この授業の間、待ちかねるようにして、コンピュータ室へ入ってきた生徒の 意欲をかきたてたものは何であっただろうか。 1つはコンピュータという機械 が珍しく、少しずつ使えるようになっていくことの書びである。 もう一つは自 分で工夫しながら好きな図面をかくことが出来たからであると考える。 平面図をかくだけなら、紙に描いてもよかったのだが、コンピュータを使う ことで、新鮮味のある授業になり、コンピュータに対しても、いくらかなじみ

(8)

ができた。 生徒が自分の作品を自分で工夫しながらつくることが出来る。 また、 教師は個別に指導出来ると言うことで、コンピュータは、個性化、個別化に有 効な道具であると考える。 7. 今後の課題 今回はBAS工Cを利用したが、図形用のソフトを利用すれば、もっと簡単 に短時間に授業をすすめることが出来るのではないかと思う。 コンピュータを 性能の良い教具として利用する授業をこれからも工夫すると同時に、コンピュ ータを生活のための道具として使用できる生徒を育てていきたい。

参考文献

1)津止畳書江・浅見匡・公野公子r中学校新教育課程の解説、技術・家 庭」第-法規1989 2)河西朝雄r最新はじめてのBABICJ技術評論社1990 3)篠原滋子「パソコン栄蓑診断」女子栄養大学出版1988

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-86-資料

す♯l ォu LJ ∋】 リ 担 胆 短句富G 、や、 虫・・P 'rl.岱 JIIi●IJ Jくつ、'rl ㍗+" ペ>cn)+S-∪ *詛-ICM吋pO 小. ->1【 ・nff AtHトe丘 >OT--. 7-レ ナ<-i-iZと ・JoSォ鞍 aa JイZP. 蝣 ooD ぷ-<Ntt! a) 岬L' w 増 *CrD r-1 0;= ・「ヽ JI Jやe T>Ji Wォ" mu JJ堆 .1駆 ′rヽ JI J 詛ォ rt レ 中仙 JJ jJ り JJFl ト、 b=ヽ 1` ガ轍畠JJ rL ム1 4、 hi: LJ J ft ◆村 tEト 10刈 嶋J tJ. た ニト耐 3E31 SIKHiS aw;、 LLlき]I-n fe-RIN O巴こ、_) D.14;トーr>-r、朋 VHpH蝣>サモ <Iヨ亡-J_>p r<圃JJ棚榊J L>. U再々止I 一¥Jォ¥Jレ1ノ .JtoppIJ ¥->'-R<亡:L:ニ _3軸mPP-J Ll・nco+叫祁・D かニconM輔 正JJT.蝣」・:♪=岩 巳1則FmrWr 心」'il<U*<p I. 羽pVH 頗MJKほGK5 hhh-P ロォAIり i.I J= m 4村 I--"," LJ AJU ^. p u:叫 pl1ニ B:【己. jin Bl*Itサh..-en a. 1> 、tf)・ 吋r-tcT> 朴EKS ち・1.1 . 寸 トn-< D・ 0.0)CO 2.III! ・-HJV) ヽヽ 叶汀 哩が E:担 ヽヽ hH 211乙 ト・1トーl rくD: 0.D, V2: n ooc〉C〉00 3ミサgサ1>]≡ォ [珂 外 JJ屯 Jlや 朴十、 .1n lユリ 3K^K琶 さ'tl頃 リヽ′出 せtJ瞥 It->巾 -<ft〉∩ ヰ如 I㍗ *IPヽ ,lh lE3 Jh†ヽ ヽ L' tS^^mSlは w+ニ ヽ′ト1.1J V-i叶 寸,賠 レf-!」 02;a lニーe Uol>r* ・∩β.一 ⊥`ZAJ eo=)O や、 朋 1柑 レ J ヽ′t 札l石 蝣Kii IE ト鵬 C)=ヽ ^*? 昆B」 ! SX' 月中t! .1日 イヽ JI KEE JiC JJ 悔い IS ′ .′ 4軸 外ォ」 邪md、 41 HJJ CL. w ォ蝣 fJ 之:⊃ Bl 団 Jrヽ :訂【i】 J+ 舶N *-LJト p2 I:-LLo; ・oa. ⊥`2: eO:⊃ ニ朋tl JJ=、J pOゴLl糾 鳴P当=、 '蝣c-54Lit ニIr、むiL 舛*Nf 巨日長も <3InW 畏V. r、こ 鞘. 嶋、rl ゴ」余蝣C 琵E3E9匹 lJ刈-1. 艦 . =、.P ・Pi*・ト. e ilと榊+山 都五二寸Jニ Hv->V只nJ 33_>f>nニ<w . り心やl+れJ'D\′. LJnM5jSi長い41 0+vp_> L・仙EI. C榊 .しこe母顎・r、刈コ 蝣fciCqNトtJIt. -¥さ ^5一己_>*JIリ ー>X.AJ株制Jhニ 朋d?トト. Bl畠ajor一名 =、サp2a. roiovれI if=AJ-. ニユニのlt= 小hりB:べOやK>4J娼

(10)

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(11)

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(12)

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