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マウス頭蓋冠臨界骨欠損モデルを用いた粒径の異なるα型第三リン酸カルシウム顆粒の骨形成能の比較

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Academic year: 2021

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(1)

TiO2と比較して,アナターゼとルチルが混在する二相 性 TiO2は光触媒活性が向上することが知られている. われわれは,矯正歯科治療中の口腔内環境を改善する ことを最終目標とし,光触媒抗菌性を組み込んだ矯正歯 科用ブラケットの開発を目指している.本研究では,ル チル型 TiO2粒子を混合したゾル−ゲル法を行うことで, ステンレス表面に形成される TiO2層の結晶相の制御を 試み,その光触媒活性ついて検討を行った.また,コー ティング回数による光触媒作用の変化を評価した. 市販のルチル型あるいはアナターゼ型 TiO2粒子を分 級して TiO2前駆体ゾル液に分散させた.同分散液をデ ィスク状のステンレス基材に塗布し,乾燥後,600℃ に て 30 分間熱処理することで TiO2コーティング層を形 成した.TiO2コーティング層の結晶相は X 線回折法 (XRD)を用いて同定および定量し,深さ方向の元素分 布は X 線光電子分光分析法(XPS)を用いて評価し, TiO2コーティング層の表面形態は走査型電子顕微鏡 (SEM)を用いて観察した.光触媒活性はメチレンブル ー水溶液の退色速度から評価し,細菌付着量は細菌付着 試験により評価した. ルチル型 TiO2粒子を添加した TiO2前駆体ゾル液を用 いることで,二相性 TiO2コーティング層を得ることが できた.この際,仕込みのルチル型 TiO2粒子の割合か ら計算したルチル/アナターゼ比に比較して,実際に得 られた同比は大きくなった.また,二相性 TiO2はアナ ターゼ単相のものと比べて高い光触媒活性を示すこと, および,コーティング回数の増加により光触媒活性が向 上する傾向が確認された. 以上の結果から,前駆体ゾル液にルチル型 TiO2粒子 を添加してゾルゲル法を行うことで,最終的に得られる 二相性 TiO2コーティング層の組成を簡便に制御できる ことを示した.また,コーティング回数の増加は高い光 触媒活性の発現に有効であることを明らかにした. *5 マウス頭蓋冠臨界骨欠損モデルを用いた粒径の異な る α 型第三リン酸カルシウム顆粒の骨形成能の比 較 ○ 徳 田 知 子・本 田 義 知*・橋 本 典 也**・松 本 尚 之***(大 阪 歯 大・大 学 院・歯 科 矯 正,大 阪 歯 大・中 歯 研,** 大阪歯大・歯科理工,*** 大阪歯大・歯科矯正) リン酸カルシウムの一種である α 型第三リン酸カル シウム(以下,α­TCP と表記)は,経時的にヒドロキ シアパタイトへと転換する性質をもつ.さらに,高い骨 再生能力をもつことが広く知られており,歯科への応用 が期待されている物質である.しかしながら,骨形成能 と顆粒径の関係やその機序は完全には明らかになってい ない.本研究では,マウス頭蓋冠臨界骨欠損モデルを使 用し,2 種類の α­TCP 顆粒の顆粒径の違いが骨形成能 に及ぼす影響を検討した. 実験材料として用いた 2 種類の α­TCP 顆粒は,200 μm 以下,500­600 μm(以下,α­TCP 200, α­TCP 600 と表記)に整粒し用いた.両顆粒の表面形状を走査型電 子顕微鏡(SEM)にて評価し,結晶の同定には X 線回 析(XRD)法を,分光学的解析にはフーリエ変換赤外 分光法を,比表面積の測定にはガス吸着法を使用した. 埋入時を模倣した顆粒間隙の測定には水銀圧入法を用い た.骨形成能は,8 週齢 ICR 系雄性マウス頭蓋冠に形 Improvement of photocatalytic activity of TiO2coating by the modified sol­gel method

Mayuko Awata, Masahiro Okada*, Takayuki Nambu** and Naoyuki Matsumoto***(Graduate Sch. Dentistry(Dept. Or­

thodontics),Osaka Dental Univ.,*Graduate Sch. Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences(Dept. Biomaterials), Okayama Univ. and**Dept. Bacteriology and***Dept. Orthodontics, Osaka Dental Univ.)

We developed a modified sol­gel coating method with rutile­type TiO2 particles to control the crystal phase of the photocatalytic TiO2 layer coated on a stainless steel substrate. We demonstrated that the crystal composition(ana­ tase/rutile ratio)of the binary TiO2coating layer could be easily controlled via the modified sol­gel method by chang­ ing the concentration of the rutile­type particles. Binary TiO2 coating with a controllable crystal phase and an en­ hanced photocatalytic activity will contribute to the application of photo­disinfective orthodontic dental brackets for im­ proving oral health during orthodontic treatment.

(2)

成した臨界骨欠損内に α­TCP 200, α­TCP 600 を埋入 したものを実験群,顆粒の埋入を行っていない群を対照 群とし評価した.実験期間は 4, 12 週とし,μCT を用 いた骨構造解析と,ヘマトキシリン−エオジン染色を用 いた組織学的定量解析を併用し両顆粒の骨形成能を見積 もった.さらに,骨形成の違いをもたらした機序を解明 するために,埋入後の顆粒を採取し,XRD 法により結 晶の転換挙動を評価した. SEM 画像観察により 2 種類の顆粒が整粒されている ことを確認した.整粒後の両顆粒間で,表面形状と結晶 構造に大きな変化は認められなかった.一方,比表面積 はそれぞれ α­TCP 200 が 0.40 m2/g,α­TCP 600 が 0.24 m2/g と異なった.粒子間隙のメディアン径は,α­TCP 200 が 27 μm, α­TCP 600 が 209 μm であった.骨形 成能評価において,4 週までは両顆粒間で大きな違いが 認められなかったものの,12 週では α­TCP 200 が α­ TCP 600 に比べ,優位な骨形成能を示した.埋入 4 週 後の顆粒の XRD 測定から α­TCP 200 がより速く骨欠 損内で転換されることがわかった. 以上の結果より,顆粒径の違いが骨形成能に影響を与 えることが本動物実験モデルでも確認された.過去のリ ン酸カルシウム系骨補填剤を用いた報告では,100 μm 以上の粒子間隙や孔径をもつ試料がより優れた骨再生能 をもつことが報告されている.一方,本研究では,100 μm より粒子間隙が小さい α­TCP 200 が優れた骨形成 能を示した.その原因は不明であるが,α­TCP は転換 時に種々のイオンの放出や取込みをする.さらに,これ らのイオンは細胞を活性化することが明らかとなってい る.これらの点を鑑みると,α­TCP 200 が優位な骨形 成を促した一因として,生体内での転換挙動の違いが関 与している可能性が新たに示唆された. *6 α リン酸三カルシウムコラーゲンスポンジを用い た骨再生に対するインターフェロン γ とゾレドロ ネートの効果 ○ 李 佩 祺・橋 本 典 也*・本 田 義 知**・有 馬 良 幸***・松 本 尚 之***(大 阪 歯 大・大 学 院・歯 科 矯 正,大阪歯大・歯科理工,**大阪歯大・中歯研,***大阪歯大・ 歯科矯正) 骨移植術において,人工骨移植が骨修復治療の普遍的 な方法として広く行われている.しかし,広域骨移植術 で吸収性の速い人工骨を移植した場合,骨再生が不十分 となり,結果として再手術,再移植を行うこととなる. 我々は,人工骨として開発した α リン酸三カルシウム /コラーゲンスポンジ(α­TCP/CS)の骨移植効果を向 上させるため,ゾレドロネート(Zoledronate)とイン ターフェロン(IFN)‐γ を用いた破骨細胞形成抑制効果 による骨再生の促進を試みた. α­TCP/CS はコラーゲン溶液に 150 mg/mL になるよ う α­TCP を混合し,それを凍結乾燥と真空熱架橋を行 い,作製した.α­TCP/CS は走査型電子顕微鏡(SEM) エックス線回折(XRD)ならびにフーリエ変換赤外分 光(FTIR)を用いて行った.8 週齢 SD 系ラット 28 匹 を用いて,頭蓋冠の中心に直径 9 mm,深さ 1 mm のク リティカルサイズの骨欠損を形成し,以下の 3 群につ いて移植を行った:α­TCP/CS のみ,α­TCP/CS+IFN­ γ , α­TCP/CS+Zoledronate.すべての群について,実 験開始 6, 8 週後,μ­CT を用いたエックス線学的評価を 行った.さらに凍結標本を作製し,病理組織学的,分子 Comparison of the bone forming ability of different sized­alpha tricalcium phosphate granules using a critical size de­ fect model of the mouse calvaria

Tomoko Tokuda, Yoshitomo Honda*, Yoshiya Hashimoto** and Naoyuki Matsumoto***(Graduate Sch. Dentistry

(Dept. Orthodontics),*Institute of Dental Research,**Dept. Biomaterials and***Dept. Orthodontics, Osaka Dental Univ.) Alpha­tricalcium phosphate(α­TCP)is thought to be a promising bone forming material for dental treatment. Nev­ ertheless, little is known about the optimal condition of granule size for inducing bone formation. We found thatα­TCP granules with a particle size of 200 μm showed more superior bone forming ability than those of 600 μm in a critical size defect model of the mouse calvaria. These results suggest that the granule size is an important property for en­ hancing bone formation usingα­TCP.

参照

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