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10. 診断に難渋した膀胱出血の1例(第50回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録)

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Academic year: 2021

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バイタルは安定していたが, 左陰囊に裂 があり左精巣 が脱出していた. CT では精策周囲に皮下気腫を認めた が, 精策, 精巣には損傷は認められなかった. そのため, 左精巣を陰囊内に整復した後, 縫合した.

セッション >

座長 野村 昌 (群馬大学) 10.診断に難渋した膀胱出血の1例 牧野 武朗,黒川 平 (国立病院機構高崎病院 泌尿器科) 小川 晃 (同 研究検査科) 東 洋臣 (本島 合病院) 症例は 85歳, 女性. 血尿, 膀胱タンポナーデを主訴に 当科初診. 腹部エコーにて膀胱タンポナーデを確認. 血 腫除去後の膀胱鏡にて後三角部粘膜より拍動性の出血を 認め, TUEC 施行した.術中所見は以下であった.内視鏡 上, 後三角部粘膜に動脈性の出血点を認めたが, それ以 外粘膜は概ね正常であった. 出血部粘膜生検を施行後に 凝固止血し手術終了した. 病理結果は強い炎症所見を伴 う潰瘍であり, 潰瘍底には好中球, リンパ球, 形質細胞の 浸潤が強く, リンパ濾胞も形成されていた. 本症例は, 炎 症による潰瘍形成が細動脈破綻を来したための膀胱タン ポナーデであるが, 原因となる強い炎症性疾患を同定で きなかった. 本症例の術中ビデオ所見を含め報告する.

臨床的研究

11.Japanese Prospective Cohort Study of Screening for Prostate Cancer (JPSPC): 研究のコンセプトと 群馬セクションにおける検診受診のコンプライアンス とコンタミネーションに関する検討 宮久保真意,伊藤 一人,山本 巧 武智 浩之,鈴木 和浩 (群馬大院・医・泌尿器科学) 小林 幹男,竹澤 豊 (伊勢崎市民病院 泌尿器科) 古作 望, 本 和久(古作クリニック) 登丸 行雄(桐生厚生 合病院 泌尿器科) 前立腺癌検診の有効性についての前向き研究が進む欧 米では, PSA スクリーニングが一般に普及しているた め, 対照群でのコンタミネーションが問題となっている. 一方, 検診曝露率の低い日本では, コンタミネーション を避け精度の高い検証ができると え, 2002年より Japanese Prospective Cohort Study of Screening for Prostate Cancer (JPSPC) が開始された. 対象は北海道, 群馬, 広島, 長崎に在住の 50-79 歳男性で, 前立腺癌検診 を推進するモデル地区と介入を行わない対照地区を設定 し,モデル地区では年齢別階層別 PSA 基準値 (50-64歳 : 3.0ng/ml,65-69 歳 : 3.5ng/ml,70-79 歳 : 4.0ng/ml)によ り 1次検診を実施した. モデル地区では検診データを収 集・ 析し, 両地区において癌登録とその後の追跡調査 を行う. 今回, モデル地区 (群馬県伊勢崎市) と対照地区 (群馬県桐生市) での検診暴露率と発見癌症例の推移を 調査した. 検診曝露率は, 2002年から 2007年の伊勢崎市 では 85.5%と高く, 6年間での検診受診者に対するがん 発見率は平 で 0.83%であった. 一方桐生市の検診暴露 率は 1992年から 2007年の 16年間でも 12.2%と極めて 低くなった. 対照地区でのコンタミネーションは低く, モデル地区でのコンプライアンスは良好で, 研究開始後 前立腺がん発見数が大幅に増えていることから, 本研究 の初期段階での目的を達成している. 今後はまずモデル 地区での転移癌症例数の減少が予測され, さらに 2012 年前後に前立腺癌死亡率の変化を前向きに比較検討する ことが可能となる.

ビデオ症例

12.完全重複腎盂尿管に対し腹腔鏡下上半腎切除術を施 行した1例 加藤 春雄,奥木 宏 ,岡崎 浩 中村 敏之(邑楽館林医療事務組合 館林厚生病院 泌尿器科) 症例は 50歳女性. 20年以上前に右重複腎盂尿管を指 摘された. 腎盂腎炎を繰り返すため当科受診. 膀胱造影 で膀胱尿管逆流を認め, CT では右上腎の水腎症を呈し 腎実質は菲薄化していた. 右上腎への膀胱尿管逆流症に よる無機能腎, 腎盂腎炎に対し腹腔鏡下上半腎切除術を 施行した. 左半側臥位で内視鏡用ポートは鎖骨中線臍よ り 5 cm頭側に挿入した. 同定は困難であったが上腎へ の腎動静脈を処理した後, 尿管を同定し可及的下方で切 離した. 適宜 ABC で凝固を行いながら超音波駆動メス で上半腎を切離した. 手術時間は 384 , 出血は少量. 術 後経過は良好で術後 10日で退院した. 腎血管の走行異 常や癒着のため剥離は困難であるが, 十 に層を見出せ ば鏡視下でも安全に手術可能で有用な方法と思われた. 89

参照

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