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日本の深海底棲性タカアシヨコエビ属(新称)Lepechinella(甲殻類)の数種について

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(1)横浜国立大学教育学部附属 理科教育実習施設研究報告(10). :. 1-9. (1997). 日本の深海底棲性タカアシヨヲエビ属(新称)Lepechinella (甲殻類)の数種について* *. 蒲生重男*. Notes. on. Some. (Crustacea). of Lepechinella. sigeo. summary. :. This. of the genus. pods Suruga. Bays. and. short. report. deals. Lepechinella the. adjoining. Gammaridean. Benthic. Deep-Sea. (Dexaminidae). ,. which. of the Japan. 1.は. *. Japan. *. deep-sea. some. with. regions. *. GAM6. from. Amphipods. benthic were. gammaridean. collected. from. ampbiSagami. and. Trench・. じめに. 5,700種以上(5,800 ヨコエビ類(甲殻綱,端脚乱 ヨコエビ亜目)には現在1,060属, 種とも)が知られ,その内の235属, 1,200種余が淡水から知られているが,これらの内 の属の多くは海産でもあるという。海産のものは実に99科を数える(BARNARDand 1991)。この敷からも判るように,広い範囲にわたり多岐に分化したヨコエ 1970, (1964, 1969, 1974), BARNARDand ビ類相互の類縁間系は近年BARNARD. KARAMAN,. KARAMAN. (1991)などに見られる様に,多くの著者により論じられ,それらの実体が明. らかにされつつある。. 200m以深)のヨコエビ類を研究する場合,資 これから述べる様な底棲性(特に深海, 料の採集には完全に底棲のものだけを採ることのできる採掘器(スミス・マッキンタイヤー 型採泥器(本文中ではSM採泥器),エクマンバージ採泥器,オケアン採泥器,ボックス・. コアラー採泥器など)を如、ることもあるが,一般には,底の大小の生物が一度に採`れる ビーム・トロール(BT),ソリネット(SB)などによることが多い。特にど-ム`・ト ロールでは,海中↑の投入,着底,曳航,巻き揚のすべての行程で網の口が開いたままで あり,義,.中,底層にいる生物すべてが採集されてくる。これらの中から真の底棲性のヨ コエビを区別する羊とはむずかしい。そこでこれを見分ける手掛かりの1つとして,遊泳 (浮遊も含め)性'pelagialな種では, 1)発達した眼を有すること(筆者の経験では生時 *横浜国立大学教育学部附属理科教育実習施設研究業績第47号 *. *横浜国立大学教育学部生物学教室(Department Yokohama N.a.tional University). of Biology,. Faculty. of. Educati占n,.

(2) 2. 蒲生垂男. 眼の存在が明らかでも,死後は急速に消失するものがある)。. 2)体に多くの脂質を持ち, 肥えている。 3)海中を垂直に,水平に広く遊泳するので,一般に非常に広い範囲に分布 する。などの傾向があるという(BARNARD, 1962)。アシダカヨコエビ類では,眼を欠き, 体は脂質をほとんど含まず,やせた状態にあり,特に軟泥上での生活をしているので細長 い歩脚を持っているので,明らかに真の底棲の種類であることば確実である。属としては 汎世界的分布を示すが,種としては産地が比較的限定され,各海域に固有(endemic)吃 傾向が見られる。 類. 2.分. Dexaminidae. 1965). テンダヨコエビ科(永田,. 体は左右に偏平,よく石虞化し,通常突起を備えるが,稀にこれを欠くものがある。多 くのものでは第2. 3尾体節(第5. 6腹節)が融合している。頭部は一般のヨコエビ類 と同様な形態をし,眼を持っものでは,規則的に配列した個眼よりなる。第1触角の副鞭 (第3柄節末端にある)は1-2節よりなり,退化傾向にある。第1 2鉄脚は亜鉄を形 ・. ・. ・. 成。第1底節板は極端に縮小していない。第3尾肢は内・外肢を持っ。尾節は板状,幅よ りも長く,後縁中央は雪入し,二叉状となる。 Lepechinella. 13属1亜属が属する。. タカアシヨコエビ属(新称). 体は細長く,生時泥白色を呈し,. 各部分は非常にもろく,破損しやすい。外皮は薄い。. 体背縁は全長にわたり竜骨状,頼状 -歯状突起を生じているものが多い。 頭部前縁は垂直に裁断され,通常前 方に向う3耕状突起がある。眼を欠 く。大顎は3節の秦を有し,その第 2節目が最長(近縁のParalepechinella属(インドネシアと西インド 洋(1301m), 2種)では第3節目 が最長,またLepechi7Wlloides属 (北大西洋(2174m), 唯1節よりなり,. 1種)の尭は Lepechinellopsis. 属(マダガスカル島北沖(3710m), 1種)の尭3節,第1-3尾肢の外 肢は退化的)。第2触角は長い。第 1-4底節板は前方に,または下方. Fig.1.. に向け突出し,時に2叉状を呈する。 歩脚は常に非常に細長く,単純な形 をしている。第2. ・3尾体節(第5. Showlng. the. location. of the localities, of deep-sea gammarids,. where nine species Lepechinella (Dexaminaedae) ・. 1ected.. were. ・col-.

(3) 3. 日本の深海底棲性タカアシヨコエビ属. 6腹節)は融合している。第3尾肢の内・外肢は細長い棒状。尾節の後縁中央は広く,潔 (熱帯海域での最浅記録は566皿) く湾入する。汎世界的分布を示し,水深260-7190m の深海底より29種程が知られている。 1種は駿河湾,. 日本産には1確定種と8未確定種があり,内3種は相模湾から,. 5種は. 三陸沖とその日本海溝近くから採集されたものであり,この他にも未整理の標本が数個あ り,これらも含めて将来適当な時期に正式に未確定種は記載したいと考えている。今回は 上記の計9種について,それぞれの特性についてその既略を述べ,これからのこの類の研 究の一助としたい。上述の9種の産地はFig.1に示してあり,地図中のA-Hは各種に付 した整理上の記号であり, Sはサガミアシダカヨコエビの頭文字である。 1.. 1981サガミアシダカヨコエビ(新称). Lepechi7Wllasaga'niensisGAM6, (Fig.2,1). 未成熟個体,悼(?)。体長3.5mm,外皮は薄く,腸内春物が透けて見える。頭前縁は 垂直に裁断され,. 3頼状突起が前方に突出し,その最上部の突起は最も長い。有脚(脂). 節と腹節の背縁には短い頼状突起があるが,第1有脚(胸)節にのみ2本,他は1本ずっ 4板では2叉状に分か である。底節板の最初の2枚の下線は前方に向け鋭く尖り,第3 れている。第2 3尾体節(第5 6腹節)は融合する。第1触角の副鞭は2節より成り, ・. ・. ・. 末節は短い。尾節は正方形状,後縁は中央で深く,広く陥入している。 産地:相模湾;. st.16. (KT-66-23)1)相模堆北西斜面,水深704m,沈泥(シルト)2)を含. む砂底。堀越増興博士により淡青丸の研究航海でSM採泥器により1966年11月1日に採 集された(HoRIKOSHI, 1970) (Fig.1, S)。 附記:本種に類似の種には,ビスケイ湾(4380m深),南アフリカ(4380m)産のL・ echinata. (CHEVEREUX,. 1914),南極海(527-549m)産のL.. drygarshii. ScHELLENBERG,. 1926,ケルマデック海溝(6660-6770m)のL. wolfiDA‡iL, 1959,カリホルニア沖(約 bieriBARNARD, 1957,タスマン海(3580m)のL. suciaBARNARD, 1000m)のL. 地中海,クレタ島北(843m)のL.ma7WOBARNARD, 島東沖(721-860m)のL.. occloBARNARD,. 1973,. 1973,およびニュージーランド南 1973などがあるが,これら既知種の第1触. 角副鞭は1節(本種は2節)から成ることにより明らかに別種である。 2.エ.sp.(F)タカアシヨコエビの1種(F) (Fig.2,2) 性別(?)。体長4.5皿。本種は一見サガミアシダカヨコエビに似るが,第1-4有脚 (脂)節背縁に頼状突起なく,第2-4節の前縁近くに浅く短い横溝があり,第1底節板 下縁に小鋸歯があるなど,明らかに前種と異なる。 産地:相模湾;. st.W6. (神奈川県水産試験場の1980年5月の漁場調査による),平塚沖,. 水深950m,シルト(沈泥)宜底。底質温度5.3℃, 1). K. 1980年5月29日。. SM採泥器により. T. :共同利用, :淡青丸(東大・海洋研究所研究船)の66(1966)年度の第23回目の研究航 海でのst.16であるという意味。同じく, ≡:白鳳丸(東大・海洋研・研究船)を表わす。. 2)シルト(silt)は泥質堆積物中で粒径が0.06-0.002mmのものをいい,・粘土(clay)とは粒径0.002 mm以下のものをいう。.

(4) 4. 蒲生重男. 1個体を採集(Fig.1, 3.. F)0. L.sp.(G)アシダカヨコエビの1種(G). (Fig.2,3) 性(?)。体長4・5mm。頭部と第1-4有脚(胸)節のみ得られた。頭部前縁の3棟状 突起の内,上方の2本は長く,共に同長,下方の1本は極めて短い。有脚(胸)節の背縁 の棟状突起は長く,第1節にのみ2本を有する。. Fig・2・. Four 1. :. species L・. deep・. of Lepechinella. GAM6,. sagaTniensis 2: L・ sp・. (F), off Sation),. Fishery -Prefectural St・ 2 (KH-80-1), 1678m. (KT-83-18). ,. from. 700-740m. Sagami. 1981,. Hiratsuka,. deep. deep.. Sagami. 950m 4:. Bays. and Suruga Bank, St. 16 (KT-66-23), St. W-6. deep.. 3. L. sp.. (H),. :. L.. (May 1980, sp. (G), off off. Hagachizaki,. 704m. Kanagawa Atagawa, St. 7-2.

(5) 5. 日本の深海底棲性タカアシヨコエビ属. (Ⅱ) (KH-80-1)3),熟川沖,水深1678m,玄武岩砂の混じった 1980年3月7日o 1個体(体前部), 灰色泥底,ボックス・コアラー採泥器により採集o 産地:相模湾;. st.S-1. (Fig.1,G) 4.. L.sp.(H)タカアシヨコエビの1種(H) (Fig.2,4) 性(?)。体長5.2mm。体表には小額粒状の耕が散在する。頭部前縁の3棟状突起の上. の1本は大きく,長く,第1触角第1柄節の2/3に達し,下方2本は短く・共に第1頼 の約1/2,有脚(胸)節背縁の頼状突起はすべて太く・短く・第1節背部のみ2棟を有 する。 3mビーム.トロ. (KT-83-18),波勝岬沖,水深700-740m,. 産地:駿河蒋:st.7-2. ル4)に着装したプランクトン・ネット型小形動物捕集綱(通称GAM6-net)5)で1個体を (Fig.1, H) 採集, 1983年11月12日。 5.. L.sp.(A)タカアシヨコエビの1種(A) (Fig.3,1). 性(?)。体長4.4mm。頭部背縁に小林状額数個があり,前縁の3頼状突起の最下の1 稀は痕跡的。有脚(胸)節の第1節背縁に2本の大観第2-7節では前方に1小林と後 方に1大林を生じている。第1底節板は細く,下線に数個の小鋸歯と数本の剛毛があり, 第2,. 3底節板は前方に鋭く突出し,その下縁に1小歯を有する○ 産地:三陸沖; st.8-BT (KH-81-4),金華山沖,水深1976-1987m,. 4mビーム●トロ. 1981年7月15日。. ルに着装したGAM6-netにて3個体(内1個体は体前部のみ)を採集, (Fig.1,A)0 附記:本種は一見, 1頼が著しく太く,第1,. L.. VitreaKAMENSKAYAに似るが,後者では,頭部前縁の最上の 2底節板は前者のものよりも細く,鋭く突出し,それらの前・. 後縁に小鋸歯と剛毛を有するなどの点で明らかに区別されるo 6.エ.sp.(B)タカアシヨコエビの1種(B) (Fig.3, 2) 悼(?)。体長7.6mm。体長に額粒状の微小棟多数が散在しているo頭部前縁の3棟状 突起のうち,真申の棟が最も長く,第1触角第1柄節の中程に達している。第1-4底節 坂下縁の中央部は深く切れ込み,二叉状となっており,特に第1 れ込み,後方のもの程浅い。 (KH-81-4),金華山沖,水深5017-5105m, 産地:三陸沖;st.10 3). ・. 2底節坂で最も深く切. 3mビーム●トロ. K. :白鳳丸(東大・海洋研究所研究船の81(1981)年度の第1回目の研究航海で :共同利札H のst.S_1(Ⅱ), (Ⅱ)はこの観測点で2回目の観測を行った地点を示すo 4)ビーム・トロールの開口部の間口(幅)が3mある。 5)直径30cm程のプランクトンネットを改造,入口から20cm程はやや粗い網目,その奥はGG54目 の網でつくり,全長約4-50cm。ビーム・コントロールの開口部のビームよりロープで適当な位 置にくる様に,トロール網内に装置する,こわれやすい小形底棲動物を採集するために考案したo.

(6) 6. 蒲生垂男. 1981年7月22日。 (Fig.1, B)。 ルに着装せるGAM6-netにより1個体が採集された。 附記:本種は全有胸(胸)節背縁に低い棟状突起を1個ずっ有することで,ケニア沖. (1510m)産のL.. monocuspidata. BARBARD,. 1961に酷似しているが,後者の頭部前縁の. 3棟状突起のうち,最上部の突起が長く,上方に向け琴曲しており,中間の突起は細く, 下方に琴曲し,最下のものは短く,太いこと,第1 2底節板の下縁は深い切れ込みによ ・. り2叉状となっており明らかに区別できる。. Fig.3.. Five. species p. S. p. S. p. S. p. S. p. (. of Lepechinella off Kinkazan,. 心別6EiG). S. ( ( ( (. 一. ー. }. ,. ー. from. off Sanriku St. 8 (KH-81-4),. Coast. 1916-1926m. St. 10 (KH-81-4), 5017-5105m off Kamaishi, far off Kinkazan, St. ll (KH-81-4), 5349-5368m. deep. deep.. far off Kinkazan, St. ll (KH-81-4), 5349-5368m Otsuchi, St. SR6 deep. (KH-84-9), 926-950m off. deep. deep..

(7) 7. 日本の深海底棲性タカアシヨコエビ属. 7.. L.sp.(C)タカアシヨコエビの1種(C) (Fig.3,3) 性(?)。体前部のみ,後部は破損・失われていた。頭部と各体節表面には微小な姉状. 頼粒が多数散在している。頭部前縁の3頼状突起のうち,上方の2突起ははぼ同大,最下 にあるものは痕跡的。有脚(胸)節第1節前縁に前方に向う1小突起があり,第2-7節 では後縁に後方に向う突起があり,後方の節にあるもの程大きい。底節板は第1板だけが 下線に小鋸歯と剛毛を備え,第2板以後のものには小剛毛だけが生じている。 4mビーム・トロー (KH-8ト4),金華山沖,水深5349-5368m, (Fig・1, C)。 1981年8月1日。 1個体(体前部のみ), ルに着装のGAM6-netで採集,. 産地:三陸沖;st.ll. 付記:本種は一見. 千島海溝(6475-6571m)産のL.. ultraabyssalia. BIRSTEIN. 1960に似ているが,本種では第1有脚(狗)節の背縁前部に前方に向う1. BINOGRADOV,. 小突起があり,第2有脚節以後の各節の背縁には後方に向け高まる幅広の小林状突起を有 するので,. 8.. i. ultraabyssalisと明らかに区別できる。. L.sp.(D)タカアシヨコエビの1種(D) (Fig.3,4) 性(?)。体長8.9mm。体の背面は,頭部も含め,多くの微小な額粒に覆われている。. 全有卸節背縁には棟状突起がない。第7有脚節のみ背縁後部は後方に向け不明瞭に角状突 起を形成している。頭部前縁の3棟状突起はすべて同大,同長,最上部のもののみ先端が 尖るが,他の2本の末端は丸い。底節板はすべて幅広く,第1板のみ下縁前端が前方に向 け少し突出している。第2. -4底節仮の下線は全て平滑。 3個体, (Fig.1,D)0 産地:三陸沖;エ.sp.(C)に同じ, 附記:本種は全有脚節背縁に琳状突起を欠くこと,頭部前縁の3頼状突起が小さく,顕. 著でないことなどで,南アフリカ沖(4893m),マダカスカル東方沖(142ト1750m),ニュー ジーランド沖(1683m)から知られるL.. aberrantiaBARNARD,. 1973に酷似するが,後. 者では頭部前縁の3棟状突起の下方の2本が前方に向け光っている(本種では下方の2本 BARNARD が上方に向き,末端は丸い)などで明らかに種を異にすると思われる。また, (1973)の述べている様にaberrantiaと同様に,本種も-般的形態が,本属に最も近縁と. 考えられるフタ-ナヨコエビ属Atylus(Fig.4)によく類似を示している。 9.. L.sp.(E)タカアシヨコエビの1種(E) (Fig.3,5) 性(?)。体長7.4皿。頭部を除き,体背面に剛毛状の紬棟が生じている。頭部前縁の. 3頼状突起は短く,すべてが第1触角第1柄節の約1/4の長さを有する。有脚節の背縁 には,第1節のみその前・後縁にそれぞれ1琳状突起を持っが,第2 -7節では後縁にの み1棟状突起がある。これらの頼状突起はすべてほぼ同大,同長である。底節板は前程 (L.sp. (D))に似ているが,第3板では二叉状を呈し,前歯は長く前方に突出,後歯は 短く,前方へ鈎状に曲がり,鋭い。 産地:三陸沖; st.SR16 (KT-84-9),大槌沖,水深926-950m, に着装したGAM6-netにより4個体採集,. 1984年7月10日.. 3mビーム●トロール. (Fig.1, E)。. et.

(8) 蒲生垂男. 8. 附記:本種は一見サガミタカアシヨコエビに似ているが,第1-7有脚節背縁の棟状突 起は後者の方が小さい。また,パナマの太平洋岸沖(2234m)産のL. 1973にも類似を示しているが,. L. curaの第1. BARNARD,. cura. -4底節坂のうち特に第3底節坂が本種の. ものよりも狭く,下縁中央の鷲入は深く,両端の歯状突出部は鋭く細いなどの点で明瞭に 区別される。. 3.む. す. ぴ. タカアシヨコエビ属はイングランドのオークニイ島沖(850m)から記載された L. chrysotheras. STEBBING,. 1908を模式種としてSTEBBING. (1914)はビスケイ湾(4380m)から. Paramphitoidae科に属させた。後にCBEVEREUX Dorbanella. echi7Wta. Chevreux. を模式種とした属を立て,. (-現在のL.. (1908)によって創設され,. (Chevreux,. echinata. 1914)を記載し,これ. Dorbanellidae科を創設したが,翌年にタカアシヨコエビ属. が既にあり,これと同じであることを知り,自己の創設した科を廃して,アシダカヨコ エビ科Lepechinellidaeとした。以来,既知の種,新たに記載された種はすべてこの科に 属することとなったが, BARNARD(1970)は再検討の結果,この属をェンマヨコエビ科 Dexaminidaeに移し,現在に至っている。 タカアシヨコエビ属は一般の形態がフタ-ナヨコエビ属に似ており,極めて近縁であり, フタ-ナヨコエビから分化,深海底への適応進化をとげたものと考えられる(BARNARD, 1973, 1974)0. 1970,. 2亜属33種が水深0-900皿から知られて フタ-ナヨコエビ属は汎世界的分布を示し, KARANAN, いる(BARNARD 1991)。日本からはフタ-ナヨコエビA. japonicas and NAGATA, 1961 (Fig.4)が北九州と瀬戸内海の干潮線付近で稀に見られる(NAGATA, 1961,. 1965a,永田, 1965b)。恐らく注意して見れば,相模湾にも生息が確認できるであろ. うし,またタカアシヨコエビももう. 少し浅い所から採集されるものと考 える。これ等両者がどの程度の深度 から今後採集されるかば両者の関係 を考えると興味がもたれる。 筆を置くに当たり,標本の採集, 資料について,また種々な面で御助 力を頂いた東京大学海洋研究所の生 物生態部門,白鳳丸,淡青丸の職員 の方,神奈川県水産試験場の方,ま た個人的に色々な面で助言等を下さ れた方々に深謝して止まない。 Fig.4.. Atylus. japonicas. nidae), oka. bay,. body. Northern. (after Nagata,. NAGATA,. length. 3-5 kyushu,. 1961). 1961 mm,. (Dexami-. from 3-10m. Tomideep..

(9) 9. 日本の深海底棲性タカアシヨコエビ属. 参考文献 BARNARD,. South. J. L., 1962.. Crustacea.. Vema. Res.. J. L., 1964.. BARNARD,. Amphipoa. BARNARD,. ∫.L., 1969. Mus.. Smithson.. The. Contr.. 27. ceana,. G. M.,. Amphipoda・. a. with. revision. of. 161-180・. Crusataceana, amphipods. of the. (Crustacea)I. Lepechi7Wlla. genus. 1-31.. :. in gammaridean. patterns. 1991・. (Except. Crusta-. Amphipoda.. families. The. marine. Rec・. gammaroids)I. gam一. of marine. genera. and. Mus・,. Autr・. Suppl・. 13. 1-866.. :. Hadal. (1966).. 1972. (Translated. Moscow.. of gammaridean. species. Prinassus. and. :. G. S. KARAMAN,. (part 1 and 2) BELYAEV,. and. of marinegammaridean. of Dexaminica. Evolutionary. Amphipoda. 皿aridean. gnera. 137-146.. :. J. L. &. BARNARD,. 133. genera. and. identity. Zool.,. families,. Abyssal. i-535.. Deep-sea. J. L., 1974.. BARNARD,. some. by R・ Ⅴ・ Vema・. collected. 49-74・. ・.. Bull., 27l. J. L., 1973.. BARNARD,. :. (Amphipoda).. Dexaminidae. of. families. The. J. L., 1970.. BARNARD,. 1-78.. Revision 7. amphipods. :. Ser., 1. Crustaceana,. U. S. natn.. Atlantic. from. bottom. fauna. of the world. Islael Program. Russian.. for. Akad・. ocean・. Nauk,. Translations,. Science. Islael. BELYAEV,. G.. 1989.. M". Deep-sea. Tenches. their. sand. fauna・. Akad・. Nauk・. Moscow・. (In Russian).. 1-255.. 1980. S., 1981.. GAM6,. Sagami. E. W.. NAGATA,. K.. K., &. deepISea. new. Japan.. Proc・. Bay・. G古NTHER, by. A. Dickes. from. 1961.. A. K.,. Soc・ Syst・ 1956. DECKERT.. atylid. 20. zool・,. (1950). George. German).. new. Lepechinella. Amphipoda,. :. of the. Unvin,. from. amphipod. from. nov・. 16-20・. Creatures Allen. sp・. sagamiensis. deep-seal. London・. Japan,. (Translated. 1-222.. Annot・. Zool・. 34. Japan・,. :. 34-36. NAGATA,. K., 1965. Seto. Sea. Publ. THURSTON, lceland. M.. :. Mar. 1980.. H.,. Basin,. Zool., 38. Studies. on. Biol. Lab., Abyssal. 2. Lepechinella. 69-87.. gammaridean. marine 13. :. Seto. of the. Inland. 171-186.. benthic and. Amphipods. allied. Amphipoda new. genus.. (Crustacea) Bull. Brit・ Mus.. from. the. East. (Nat・ Hist・).

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