Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
№38:義歯床用材料に付着したマイクロバイオームの
16s rRNA シークエンサーを用いた網羅的検討
Author(s)
竜, 正大; 根津, 裕一; 石原, 和幸; 櫻井, 薫
Journal
歯科学報, 119(3): 252-252
URL
http://hdl.handle.net/10130/4953
Right
Description
目的:高齢者においては,歯の喪失に伴い義歯など の補綴装置を装着している人が多く,また加齢に伴 い装置も大型化する傾向にある。これまでに,唾液 中微生物数にデンチャープラークが関与し,義歯が 口腔内微生物のリザーバーとなる可能性が報告され ており,義歯に付着するバイオフィルムを制御する ことが重要と考えられる。そのためには,どのよう なマイクロバイオームが義歯表面に形成されている か解析することが必要と考えられるが,これまでは 培養法や PCR 法などによる特定の菌種についての 解析に限られていた。 本研究は次世代シークエンサーを用いて,各種義 歯床用材料表面に付着したマイクロバイオームを明 らかにすることを目的とした。 方法:被験者は,欠如歯のない35歳未満の健常若年 者のボランティアとした。義歯床用材料としてアク リリックレジンおよびコバルトクロム合金,ポジ ティブコントロールとしてハイドロキシアパタイト からなる試料片を製作した。同一材料の試料片を付 着させた口腔内アプライアンスを被験者に48時間装 着させたのちに,16s rRNA シークエンサーを用い て試料片に付着したマイクロバイオームを解析し た。使用する材料の順番はランダムとし,1週間の ウォッシュアウト期間を挟んで各種材料上に付着し たマイクロバイオームを解析し,ネガティブコント ロールとしての安静時全唾液のマイクロバイオーム と比較検討した。 結果および考察:各種試料上に形成されたマイクロ バイオームは,唾液中のマイクロバイオームと異な る傾向を示した。これは,試料表面上には付着微生 物によるバイオフィルムが形成され,唾液中に浮遊 するマイクロバイオームとはその構成が異なったも のと考えられる。各種試料片上に形成されたマイク ロバイオームの構成は,属レベルでは材料間に差が なかったが,種レベルではアクリリックレジン上に 形成されたマイクロバイオームは,コバルトクロム 合金やハイドロキシアパタイト上に形成されたマイ クロバイオームと違いが認められた。