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IRUCAA@TDC : 咀嚼レッスン用グミを用いた咀嚼効率の評価

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

咀嚼レッスン用グミを用いた咀嚼効率の評価

Author(s)

島, 千晴; 水枝谷, 彬代; 阿部, 友里子; 宮谷, 真理子;

須田, 永子; 石井, 武展; 野村, 真弓; 茂木, 悦子; 末

石, 研二; 中尾, 誠

Journal

歯科学報, 112(4): 556-556

URL

http://hdl.handle.net/10130/2858

Right

(2)

目的:卒後教育では,動的矯正治療を中心とした診 断学や治療学に重点をおかれる傾向がある。しか し,動的治療後の後戻りや咬合の安定性について も,長期管理に関する概念の修得が十分に行われる 必要がある。そこで東京歯科大学歯科矯正学講座に おける卒後研修課程では,新規に配当された治療症 例報告に加え,引き継ぎ症例の長期保定管理を行 い,研修修了認定に際してリテンションケースとし て1症例を提出することが義務づけられている。今 回,平成24年3月に修了した卒後研修課程35期生10 名は,本格矯正治療開始時に下顎前突であった患者 に対して,抜歯および非抜歯矯正治療を行った症例 について,治療前,装置除去後,最新資料について 比較検討した。 症例:症例は装置除去後2年0か月∼10年11か月経 過している男性5例女性5例であった。診断は全症 例において骨格性下顎前突6例,機能性下顎前突4 例であった。治療は,7症例において非抜歯治療, 2症例において上顎両側第二小臼歯および下顎両側 第一小臼歯抜歯治療,1症例は上下顎第一小臼歯抜 歯治療であった。保定装置は上顎において Circum-ferential Type 単 独8例,Fixed Type 併 用2例,下 顎 に お い て は Circumferential Type 単 独3例, Fixed Type 併 用2例,Fixed Type 単 独5例 で あった。 成績および考察:後戻りの状況としては,上下顎前 歯唇側傾斜がみられたものが5例,上顎前歯唇側傾 斜が2例,上顎前歯舌側傾斜が2例,変化のなかっ たものが1例であった。歯列幅径では上顎歯列狭窄 が1例に認められた。機能的問題として7例でタン グスラストが残り,口呼吸も伴うものは1例であっ た。動的矯正治療後の安定性に関わる因子として保 定装置の継続使用や定期的な口腔内管理などがあ る。長期安定性をはかるため定期管理を行い,患者 との良好な関係を続け保定装置の継続使用だけでは なく機能的問題の除去を行う事も重要であると考え られる。 目的:機能的改善は矯正治療の目的のひとつであ り,日本学校歯科医会では食育推進の一環として“食 べる力(咀嚼能力)”の育成を支援している。 そのなかで,永久歯に生えかわる小学生低学年か ら小学生中学年において“口唇をしっかり閉じて食 べる”ことを奨励している。しかし,口唇閉鎖を合 わせた咀嚼指導に関しての客観的評価の報告はあま りみられない。そこで,咀嚼レッスン用グミを用 い,“口唇をしっかり閉じて食べる”という咀嚼指 導の効果を知るために本研究を行った。 方法:今回使用した咀嚼レッスン用に開発された砂 糖不使用グミについて,食品物性として,かたさ, 弾力性,凝集性,付着性の4つのパラメーターを計 測した。計測には物性測定器(テクスチャーアナラ イザー TA-XT plus. Stable Micro Systems 製,英 国)を使用し,解析にはソフトウエア(Texture Expert32,同社)を用いた。咀嚼指導に関しては, 咀嚼上重要である口唇を閉鎖して咀嚼することの客 観的評価を試みた。対象は咬合機能的に特に異常の ない成人22名(男性11名,女性11名,平均年齢26.3 歳)で,口唇閉鎖咀嚼と口唇非閉鎖咀嚼を指示し, グミを30秒間咀嚼させた。噛んだグミの細片を専用 スケールを用いて粗い順から1∼4段階に評価し, その値をグミ咀嚼値とした。 また,ナソヘキサグラフ(株式会社ジーシー)を 用いてグミ咀嚼時の顎運動を観察した。 成績および考察:咀嚼用グミの物性は,硬さは390. 6N で市販グミより硬く,弾力性は0.91でフランス パン,市販グミとほぼ同等,凝集性は0.81でスパ ゲッティーとほぼ同等,付着性は−0.76g. sec でト ンカツとほぼ同等であった。 グミ咀嚼値は,口唇閉鎖咀嚼で3.47±0.64,口唇 非閉鎖咀嚼では2.73±0.80となり,両者に差がみら れた(p<0.01)。ナソヘキサグラフでは,咀嚼速 度は口唇閉鎖時より非閉鎖時の方が長いことが観察 された。坂口らは,人為的鼻閉による口唇閉鎖不全 の状況下でピーナッツを用いて咀嚼させたところ, 一口量咀嚼時間,咀嚼周期の有意な延長が認められ たと報告している。これらのことから,口唇閉鎖時 の方が咀嚼効率が高いことが示された。今回咀嚼 レッスン用グミを用い,口唇閉鎖時と非閉鎖時との 咀嚼効率の違いを判定することができ,口唇閉鎖の 咀嚼指導効果の客観的評価が得られた。 会員外共同研究者:柳沢幸江(和洋女子大学総合生 活研究科)

№39:卒後研修課程35期生による症例展示 −リテンションケース−

諸星貴大1),小林弘史1),斉藤裕香1),田草川 舞1),村瀬千明1),飯塚美穂2),須田永子2) 植木亮和3),田口奈央子3),松浦彰子3),西井 康1),末石研二1)(東歯大・矯正)1) (東歯大・口健・矯正)2)(東京都)3)

№40:咀嚼レッスン用グミを用いた咀嚼効率の評価

島 千晴1),水枝谷彬代1),阿部友里子1),宮谷真理子1),須田永子1),石井武展1),野村真弓1) 茂木悦子1),末石研二1),中尾 誠2)(東歯大・矯正)1)(東京都)2) 学 会 講 演 抄 録 556 ― 100 ―

参照

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