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大阪府立大学大学院生命環境科学研究科年報(2005・2006年度) No.8

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大阪府立大学大学院生命環境科学研究科年報(2005

・2006年度) No.8

引用

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科年報(2005

・2006年度). 2008, 8

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大阪府立大学大学院生命環境科学研究科年報

(2005・2006年度)

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科

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は じ め に

本年報(第8巻)は,平成17年および18年度の2年間の研究成果,教育・研究活動,社会活動等の全活動につい てまとめたものである.本研究科は,新生大阪府立大学が平成17年4月に公立大学法人として新たに出発したの を期に,それまでの農学生命科学研究科を生命環境科学研究科に再編整備して新たに発足した.したがって,この 年報は,生命環境科学研究科としての活動をとりまとめた記念すべき最初の報告である. 法人化後の2年間は,組織体制の変更,教員数の削減等に伴って新たに発生した課題に即応しながら,これまで の教育・研究の水準をどのように維持し向上させるかに研究科を挙げて多大な努力を傾注してきた.この結果,い くつかの課題は残るものの,法人化体制は徐々に浸透し,教員個々の意識改革も進みつつあると考えられる.しか し,FD をはじめとする教育改革活動や公的競争的資金の獲得に向けた研究活動に対する取り組みについては,いま なお改善の余地があると思われる.また,中期計画,年度計画に関係する業務やや評価業務が増加する傾向の中で, 一部の教員とっては,教育・研究時間の実質的な確保が難しくなって来ている等,新たな問題の発生も観測されて いる. 「生命」と「環境」を研究科の名称に冠した本研究科は,これまでの農学の領域にバイオサイエンス・バイオテ クノロジーや環境科学などの領域を加えた新たな生命科学関連領域の高度な教育・研究機関として再出発した.「生 命環境科学」と云う学際的な学問領域の知の体系と理念を速やかに整備して周知を図ると共に,本研究科が,この 分野の優れた人材の養成と先進的な研究活動を行う高度教育研究機関であることを社会にアピールし,認知・評価 されるべく不断の努力を積み重ねて行かなければならない.また,社会貢献,地域貢献等の知の活用を強く意識し, 産学官の共同研究を積極的に推進して行くことも重要である. 本研究科が厳しい大学間競争に勝ち抜き,応用生命科学領域の知の拠点として一定の地歩を得て更なる発展を続 けるためには,研究科の「目的・目標と意義」を絶えず再確認にし,自己点検・評価を行うのみならず第三者評価 等を受けて点検と自己変革を続けなければならない. この第8巻は,ここ2年間の本研究科の活動の実体を集大成したものである.関係各位の率直なご批判を戴けれ ば幸いである. 平成20年3月1日 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科長 大阪府立大学生命環境科学部長

切   畑   光   統

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目    次

は じ め に

Ⅰ.生命環境科学研究科・生命環境科学部の概要 1.大学院生命環境科学研究科 ……… 1 (1)生命環境科学研究科の理念・目的 (2)生命環境科学研究科の組織 1)専攻および分野の構成および教育・研究 2)教職員の配置 2.生命環境科学部 ……… 4  (1)生命環境科学部の理念・目的 (2)生命環境科学部の組織 1)学科の構成および教育 2)附属施設 Ⅱ.生命環境科学研究科・生命環境科学部の教育 1.生命環境科学研究科 ……… 7 (1)学生の受入 (2)教育内容および方法 1)教育課程の編成 2)単位の実質化のための措置 3)学位論文の指導体制および審査体制 4)成績評価等の正確性を担保するための措置 (3)教育の成果 (4)社会人教育 2.生命環境科学部 ……… 9 (1)学生の受入 (2)教育内容および方法 1)教育課程の編成 2)単位の実質化のための措置 3)成績評価基準および卒業認定基準 4)成績評価等の正確性を担保するための措置 (3)教育の成果 3.生涯学習 ……… 11 (1)公開セミナー (2)出前講義 Ⅲ.学生支援等 1.履修指導,学習支援 ……… 13 2.自主的学習支援 ……… 13 3.各種生活支援 ……… 13 4.学生からの生活相談・進路相談等 ……… 13 5.学生の心身の健康維持・増進 ……… 13

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Ⅳ.教育の質の向上および改善のためのシステム 1.教育の改善のための体制 ……… 15 2.教員に対する研修等 ……… 15 Ⅴ.教員組織と研究現況 1.応用生命科学専攻 ……… 16 (1)教員組織 (2)研究現況 2.緑地環境科学専攻 ……… 25 (1)教員組織 (2)研究現況 3.獣医学専攻 ……… 30 (1)教員組織 (2)研究現況 4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 38 (1)教員組織 (2)研究現況 5.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… 40 (1)教員組織 (2)研究現況 Ⅵ.研究成果 1.応用生命科学専攻 ……… 42 2.緑地環境科学専攻 ……… 79 3.獣医学専攻 ……… 92 4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 120 5.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… 128 Ⅶ.研究活動 1.応用生命科学専攻 ……… 131 2.緑地環境科学専攻 ……… 138 3.獣医学専攻 ……… 142 4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 149 5.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… 151 Ⅷ.国際教育研究活動 1.応用生命科学専攻 ……… 153 2.緑地環境科学専攻 ……… 156 3.獣医学専攻 ……… 157 4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 161 5.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… ?? 6.国際協力機構との共同事業 ……… 161 Ⅸ.社会における活動 1.応用生命科学専攻 ……… 163 2.緑地環境科学専攻 ……… 166 3.獣医学専攻 ……… 170

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4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 174 5.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… 175 Ⅹ.研究科・学部管理運営 1.研究科・学部の管理組織と責任体制 ……… 176 (1)生命環境科学研究科教授会 (2)生命環境科学研究科・学部会議 (3)研究科長の選任 (4)各種委員会 (5)事務組織 2.自己点検・評価の組織体制 ……… 179 (1)生命環境科学研究科自己点検・評価制度委員会 (2)「生命環境科学研究科年報」の編集と自己点検・評価の実施 ⅩⅠ.生命環境科学研究科図書室 1.現況 ……… 180 2.利用者へのサービス ……… 181 (1)資料提供サービス (2)情報提供サービス (3)相互利用 (4)利用者支援 (5)広報 3.サービスの基盤 ……… 182 (1)施設・設備 (2)資料の整備 4.管理運営 ……… 182 (1)図書委員会 (2)職員 5.その他の業務 ……… 182 (1)研究科紀要関係 (2)電気錠業務 (3)大学院入試問題集の閲覧提供 ⅩⅡ.資料 1.大学院生命環境科学研究科 ……… 184 (1)専任教員数と年齢構成  (2)専攻別学生数 (3)学生の受入れ (4)大学(学部)卒業年別入学状況(博士後期課程を除く) (5)研究生等の学生数 (6)学位授与 (7)担当講義科目 (8)修士学位論文リスト (9)博士学位論文リスト 2.生命環境科学部 ……… 197 (1)学科別学生数 (2)学生の受入れ

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(3)科目等履修生の学生数 (4)担当講義科目 3.生命環境科学部附属教育研究フィールド ……… 214 (1)教育研究フィールドの土地・施設設備・備品 (2)実習教育 (3)学内外の活用状況 (4)運営概況 4.生命環境科学部附属獣医臨床センター ……… 217 (1)獣医臨床センターの施設 (2)獣医臨床センターの主な設備 (3)運営概況 編集後記

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Ⅰ.生命環境科学研究科・生命環境科学部の概要

1.大学院生命環境科学研究科

(1)生命環境科学研究科の理念・目的

生命環境科学研究科では本研究科の理念・目的を大阪府立大学大学院生命環境科学研究科規程第2条において下記のとお り定めている. 研究科博士前期課程は,生命環境科学の広範な専門知識の教授と研究指導を通して応用生命科学あるいは緑地環境科学の 専門領域についての知識と技術を身につけ,社会の多方面で活躍できる人材を育成する. 博士後期課程は,前期課程での教育を基礎として,より研究活動に重点をおいた教育を行い,専門領域における高度な知 識や技術を持ち,総合的な視野や深い洞察力,独創性や自立研究能力を身につけた人材を育成する. 獣医学博士課程は,応用動物科学を基に,高度獣医臨床,人獣共通感染症を含む環境リスク,食の安全性確保,動物バイ オテクノロジーなどの現在社会の高度な要請に応えうる人材を育成する.

(2)生命環境科学研究科の組織

1)専攻および分野の構成および教育・研究 本研究科には次のように応用生命科学専攻(入学定員前期課程52名,後期課程16名),緑地環境科学専攻(入学定員前期 課程18名,後期課程6名),獣医学専攻(入学定員13名)の3専攻を設置し,教育・研究を行っている(組織図参照).この うち,応用生命科学専攻と緑地環境科学専攻の2専攻は区分制博士課程(前期課程2年,後期課程3年)であり,獣医学専 攻は博士課程(4年制)である.

応用生命科学専攻

教育目的: 人類が永続的に繁栄できる基盤としての健全な生命環境の形成と維持を究極の目的として,地球生命系を構成するあらゆ る生物(動物,植物,微生物)が持つ多様な機能と多彩な生命現象を解明するとともに,バイオサイエンスの一層の発展と その応用技術としてのバイオテクノロジーの発展に寄与することを目的とする.博士前期課程では,応用生命科学における 知識と技術を身につけ,社会の多方面で活躍できる人材を育成する.博士後期課程では,応用生命科学における高度な知識 や技術を持ち,総合的な視野や洞察力,研究倫理,独創性,自立的研究能力を身につけた人材を育成する. 教育目標: A.動植物・微生物のバイオサイエンスに関する知識と技術を身につけ,有用資源の開発と新しいバイオテクノロジーの発 展に貢献できる人材を育成する. B.幅広い視野と高い倫理観を備え,独創的で問題解決能力に優れた研究者・技術者を育成する. C.コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけた,国際的に活躍できる人材を育成する. ・生命機能化学分野 教育目的: 生命体が持つ多様な機能を,化学的な手法を駆使し,分子・細胞レベルで解析・理解するとともに,その優れた機能を生 物資源の効率的な利用や有用性の向上,あるいは環境の保全・修復などへの応用を目指した教育を行う. 教育目標: A.動植物・微生物のバイオサイエンスに関する高度な教育研究を行うとともに,有用資源と新しいバイオテクノロジーの 開発に貢献できる人材の養成を目指す. B.生命体が持つ多様な機能を分子・細胞レベルで解析・理解するとともに,その優れた機能を生物資源の効率的な利用や 有用性の向上,あるいは環境保全・修復などへの応用が可能な人材の養成を目指す. C.先端化,多様化する応用生命科学領域で活躍が期待され,独創的で問題解決能力に優れた高度専門職業人を養成する. D.英語によるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけさせることによって,国際的に活躍できる人

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材を育成する. ・生物情報科学分野 教育目的: 21世紀の社会は,生命科学・情報工学を基盤とし,既存の学問領域の垣根を越えた視点から物事を捉え,新鮮な切り口で 応用生命科学の新分野を切り拓く挑戦者を求めている. 生命科学では,ゲノム情報をベースにした次世代のバイオサイエンスを担う人材育成を,情報工学では,バイオサイエン スを基礎に工学的手法を駆使して生物情報を活用できる人材の育成を目的としている.分子,細胞,個体,生態系までを含 むバイオサイエンスの階層的な情報を理解し,応用する力を養い,複合研究領域としてますます発展するバイオサイエンス 分野,バイオエンジニアリング分野,医薬・食品などの生物・化学関連産業,環境・情報関連産業など幅広い分野で活躍で きる優秀な人材を育成するとともに,世界の第一線で活躍する高度な研究者・技術者の養成をめざしている. 教育目標: A.(a)生命科学では,生命現象の担い手である核酸,蛋白質,多糖類などの生体高分子の高次構造形成のメカニズムと情報 分子としての重要性を理解し,生命情報科学についての研究を自立的に展開し,遂行する高度な能力を養成するとと もに,創造性,論理的思考能力,及び問題解決能力を養う. (b)情報工学では,生物の生理・生態を基礎に生物の物理的・化学的情報を活用して,生物生産の高度システム化,環境 改善等の諸問題を分析,理解して,解決できる高度な研究者,技術者として必要な創造性,論理的思考能力,及び問 題を発見して解決する能力を養う. B.生命科学・情報工学にかかわる領域だけでなく,自然科学,人文・社会科学に至るまで幅広く理解し,多面的に物事を 考える高度な専門知識と応用能力を養成する. C.生命科学・情報工学の研究を通して,明瞭な作業仮説を構築する能力を養成し,それを検証するための高度な実験技術 を会得させる. D.生命科学・情報工学の研究を通して,創造性,課題発掘能力,及び問題解決能力を育成し,高度な科学プレゼンテーシ ョン能力を養成する. E.生命科学・情報工学の高度な専門技術者として,自主的,継続的に学習できる能力,論理的な記述力,国際的に通用す るコミュニケーション能力,及び問題解決能力を養う. ・植物バイオサイエンス分野 教育目的: 食料資源,環境の保全・修復素材,医薬品・工業原材料などに関連する資源植物について,探索と開発,機能の評価と改 良,導入後の環境影響評価などの体系的な専門教育と研究を行い,資源植物を利用して人々の生活の向上と健全な環境の創 成に貢献できる高度な知識を有する研究者を育成することをめざす. 教育目標: A.植物バイオサイエンスを理解するための基礎となる植物遺伝子科学および植物開発科学に関して全般の考え方と手法を 修得させる.これらに加えて,自然科学,さらには人文・社会科学に至るまで幅広く学習させ,グローバルな視点から 物事を考える素養と能力を身につけさせる. B.科学技術が社会および自然環境に及ぼす影響・効果の大きさを認識させ,社会に対する研究者の責任の重さについて自 覚をもたせるとともに,問題解決に応用できる能力を養う. C.教育と研究活動を通して問題解決のための調査・研究の手法を修得させ,植物バイオサイエンスの広範な問題に取り組 み,解決することのできる能力を養うとともに,論理的な記述力,および口頭発表,討論などのコミュニケーション能 力を身につけ,さらに国際的に通用するコミュニケーション能力を養う.

緑地環境科学専攻

教育目的: 博士前期課程は,緑地環境科学における知識と技術を身につけ,社会の多方面で活躍できる人材を育成する.博士後期課 程は,緑地環境科学における高度な知識や技術をもち,総合的な視野や深い洞察力,独創性や自立研究能力を身につけた人

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材を育成する. 教育目標: A.生態学的に健全な都市圏や緑地環境の保全・創成に向けた,大気,水,土,生物群などの緑地環境の計測や評価,緑地 の保全や計画,デザイン,管理などの技術開発や研究領域において貢献できる人材を育成する. B.幅広い視野と高い倫理観を備え,独創的で問題解決能力に優れた研究者・技術者を育成する. C.コミュニケーションやプレゼンテーション能力を身につけ,国際的に活躍できる人材を育成する.

獣医学専攻

教育目的: 獣医学専攻は,幅広い視野と深い洞察力,および高い倫理観をもち,獣医学に関する学識,見識,技術を兼ね備え,かつ 応用動物科学領域で専門別に細分化された知識・技術を統合し,病態動物などの診断と治療および公衆衛生分野へ貢献でき る専門家,社会的要請が増加している高等動物とかかわりの深い動物バイオメディカル関連分野において,独創的指導能力 を発揮できる国際的な専門家を育成する. 教育目標: A.動物医療に加え,動物バイオや食品・医薬品の安全性確保を含めた公衆衛生領域にかかわる科学技術を修得し,生命科 学に関する問題に柔軟に対応できる研究者としての能力に加え,獣医学を基盤にしたより高度な知識と技術を有する指 導者としての能力を培う. B.幅広い視野と高い倫理観を備え,独創的で問題解決能力に優れた研究者・技術者としての能力を培う. C.コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身につけ,国際的に活躍できる能力を培う. 2)教職員の配置 教員の採用については原則公募とし,教授会が設置した審査委員会の審査の結果を受けて,大学の人事委員会が決定して いる.採用の審査に当たっては,「履歴」,「研究業績」,「教育経験」,「採用後の研究・教育に関する抱負」,「プレゼンテー ション」ならびに「面接」により,専攻ごとの基準に基づき適格性を総合的に評価している.なお,教員組織の活動を活性 化するために,年齢および性別のバランスに配慮するとともに,助教の採用については「5年ならびに再任期間3年」の任 事務局 総務課・学事グループ・生命環境科学研究科支援室 環 境 資 源 化 学 講 座 生体分子機能学講座 分 子 情 報 化 学 講 座 細 胞 情 報 化 学 講 座 生 物 情 報 工 学 講 座 植物遺伝子科学講座 植 物 開 発 科 学 講 座 環境モニタリング・制御学講座 環境保全・創成学講座 統 合 生 体 学 講 座 統合バイオ機能学講座 生体環境制御学講座 感 染 症 制 御 学 講 座 先端病態解析学講座 高 度 医 療 学 講 座 緑地環境科学専攻 獣 医 学 専 攻 応用生命科学専攻 教授会 大学院 生命環境科学 研究科長 生命機能化学分野 生物情報科学分野 植物バイオサイエンス分野 緑地環境科学分野 動物構造機能学分野 獣医環境科学分野 獣医臨床科学分野

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期制を導入している.平成17年度より各教員が「教員活動自己評価書」を提出し,教育活動の改善に役立てている.平成17 年度後期からは,学生による授業アンケートを実施し,授業改善に役立てている.さらに,教員の授業参観ならびに授業評 価を実施を試み,授業改善に役立てている.また,大学院教育における教育の重要性に鑑み,講師以上の採用については教 育経験を重視し,適格性を総合的に評価している.教育活動の支援については,学生センター教務課に本研究科担当の事務 職員を配置している.また,研究科支援室事務職員ならびに学科担当事務職員が支援者として機能している.教育のために ティーチングアシスタント制度を設けており,その数は年々増加しており,教育効果を高めるとともに,大学院生にとって も教育指導のよい経験の場となっている.

2.生命環境科学部

(1)生命環境科学部の理念・目的 生命環境科学部は,これまでの農学・農学生命科学の成果を発展させて活かし,人類が豊かに生活するために不可欠な生 命環境について諸法則を解明し,生命環境を保全し,持続的に発展させるための基礎的な専門教育を行う. (2)生命環境科学部の組織 本学部には,以下に示すとおり,生命機能化学科(入学定員45名),生物情報科学科(入学定員25名),植物バイオサイエンス学 科(入学定員25名),緑地環境科学科(入学定員30名),獣医学科(入学定員40名)の5学科を設置し,教育・研究を行っている. 1)学科の構成および教育

生命機能化学科

教育目的: 生命体がもつ多様な機能を分子・細胞レベルで解析・理解し応用するためには,基礎となる化学をはじめとして分子生物 学や細胞生物学などの生物学,物理的側面から 生物物理学,さらには技術的側面をもつバイオテクノロジーについての教 育が必要である.そこで,この面の教育を充実させ,生命の本質を理解し,その実践的応用ができる人材を育成するととも に,食品安全科学コースを設けて食品の安全性についての科学と技術を担う人材を育成する. 人材養成の方針:食品産業,医薬品工業,健康産業,化学工業,資源・エネルギー産業,環境産業などバイオサイエン ス・バイオテクノロジーにかかわる幅広い産業分野で活躍できる専門職業人を育成する.また,食品安全科学コースでは, 化学の知識を基盤として,食品衛生管理者・食品衛生監視員としての申請資格を備え,食品の製造,加工,貯蔵から食品衛 生,健康科学に至る幅広い知識を有する食品産業や健康産業,また食品安全行政の専門職業人を養成する.

生物情報科学科

教育目的: 近年明らかにされたゲノム情報に基づき,細胞内で起こる生体分子の動態や機能を解析して,生体反応の全容を統合的に 理解するための教育研究を行う.また,生体機能分子の設計,合成,利用のために必要とされる情報科学や分子設計の方法 についても教育し,境界領域として発展していく応用生物科学分野とその産業において活躍しうる人材の育成をめざす. 人材養成の方針:医薬品工業・食品産業・化学工業などの生物・化学関連産業をはじめ,資源・エネルギー産業,環境や 情報関連産業などの幅広い分野で活躍できるような専門職業人を育成する.

植物バイオサイエンス学科

教育目的: 資源植物を利用した人々の生活の向上と健全な環境の創成に貢献できる専門職業人を育成することを目的に,食料資源, 環境の保全・修復素材,医薬品・工業原材料などとしての資源植物を対象とし,それらの探索と開発,機能の評価と改良, 導入後の環境影響評価などについての専門教育を行う. 人材養成の方針:本学科で育成をめざすのは国公立あるいは民間企業の研究所などで,資源植物の探索,評価,開発,利 用についての応用研究に従事する専門職業人のほか,植物バイオサイエンスにかかわる研究の企画立案と評価とにかかわる 食料・環境行政などに携わる人材である.

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緑地環境科学科

教育目的: 本学科では,生態学的に健全な都市圏や生活環境,生物多様性を支える緑地に関するさまざまな課題に対応できるよう, 土地自然を構成する環境要素や人間活動との相互関係を計測・診断・評価し,健全なシステムを持続させるための制御や管 理にかかわる技術や手法について教育研究する.また,都市などの人為的影響下にある自然生態系の成り立ちを解明し,健 全な都市圏を支える緑の環境を保全・創成するための緑化やエコロジカルデザイン,管理にかかわる技術や手法について教 育し,循環型社会の構築に貢献できる人材を育成する. 人材養成の方針:本学科の卒業生は,関連する学問領域についての幅広い知識を持ち,自然環境・生態系などのモニタリ ングや保全,創造,維持管理にかかわる幅広い専門技術や問題解決能力を身につけた専門職業人として,企業や行政機関な どの各方面において活躍が期待される.

獣医学科

教育目的: 国際的水準を満たす高度な獣医学の教育研究を通じ,応用動物科学における学識,見識,技術を備えた獣医師あるいは高 度専門職業人の養成を行うことを教育上の目的としている. 人材養成の方針:従来の獣医療や公衆衛生の分野ばかりでなく,食品の安全,創薬,動物関連バイオテクノロジー,人獣 共通感染症を含む環境由来危険因子の評価など,拡大しつつある獣医学関連領域に対応する新たな学問領域を重視し,より 高度な学識と技能を備えた獣医師の養成をめざす. 2)附属施設

附属教育研究フィールド

教育研究フィールドは,大学設置基準に定められた農学系学部の教育研究に必要な施設として設置する.具体的には,植 物バイオサイエンス学科提供の「植物バイオサイエンスフィールド実習」のための教育施設として活用し,野外フィールドでなけ れば実施できない実習を通して,幅広い視野と応用力を備えた人材の育成を行う.また,主として植物バイオサイエンス領域 における教育研究,すなわち,植物遺伝資源の収集評価と保存,バイオテクノロジーを用いた高付加価値植物の創出,形質 転換植物の実用性と安全性の評価ならびに増殖,資源植物による環境保全と修復などについての教育研究を行うために,生 命環境科学研究科応用生命科学専攻植物バイオサイエンス分野の教員と大学院生が日常的に利用する.さらに,植物バイ オ関連企業などとの共同研究プロジェクトをこの施設を活用して推進し,積極的に社会に貢献することをめざすものである.

附属獣医臨床センター

獣医臨床センターは,大学設置基準に定められた獣医学教育研究のために必要な施設として,獣医学の臨床教育と研究を目的 とした動物の疾病治療を行うとともに,常に変化する社会的要請に対応する高度・先端的獣医療を実践する責務を担う施設である. したがって,本施設は獣医学科の教育施設として位置づけ,獣医師になるための最終段階である臨床教育にとって重要な診療技 術・知識の習得に加えて獣医師倫理や飼育者と伴侶動物の関係を実地に学ぶことのできる教育施設としての役割を果たす.さらに, 本施設は社会に開かれた窓口として,近年とくに府民および社会の要請の大きい課題である伴侶動物への先端医療機器による高 度医療ならびに動物と人の関係する環境を保全,改善するために近畿圏の動物防疫・管理の一翼を担い,府民貢献を推進すると ともに,獣医師に義務付けられた卒後教育および生涯教育を実施する研修施設としての役割も果たして社会貢献を行う. 生 命 機 能 化 学 科 生 物 情 報 科 学 科 植物バイオサイエンス学科 緑 地 環 境 科 学 科 獣 医 学 科 附 属 獣 医 臨 床 センター 附属教育研究フィールド 教授会 生命環境科学部長

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農学部 学科 応用生物化学科 生命環境科学研究科 専攻・分野・講座 農学生命科学研究科の博士前期課程・博士課程 専攻・分野・学科目 応用生命科学専攻 生命機能化学分野  環境資源化学  生体分子機能学 生物情報科学分野  生物情報工学  細胞情報化学  分子情報化学 植物バイオサイエンス分野  植物開発科学  植物遺伝子科学 応用生命化学専攻 生物機能化学分野  土壌植物栄養学  食品代謝栄養学  発酵制御化学  応用生物物理化学  食品素材化学  生体情報化学 資源生物工学分野  応用分子生物学  微生物機能開発学  生物資源循環工学  生物制御化学  生理活性物質化学  酵素蛋白工学 農学環境科学専攻 植物機能科学分野  植物機能開発学  作物機能制御学  資源植物学  植物病学  応用昆虫学  生態保全学 植物システム生産科学分野  果樹生態生理学  青果品質保全学  植物生産管理学  野菜システム生産学  観賞園芸学  植物繁殖学  生物情報システム工学  植物感性工学 地域環境科学分野  大気環境学  生物環境調節学  環境開発工学  水資源環境工学  環境情報工学  緑地環境計画工学  緑地環境保全学  地域生態工学  緑農資源管理学  地域緑農政策学 獣医学専攻 生体構造機能学分野  獣医解剖学  獣医病理学  実験動物医学  細胞病態学  統合生理学  応用薬理学  細胞分子生物学  毒性学 疾病制御学分野  獣医公衆衛生学  獣医微生物学  獣医免疫学  獣医感染症学  獣医国際防疫学  獣医内科学  獣医外科学  獣医放射線学  獣医繁殖学  特殊診断治療学 緑地環境科学専攻 緑地環境化学分野  環境モニタリング・制御学  緑地保全・創成学 獣医学専攻 動物構造機能学分野  統合生体学  統合バイオ機能学 獣医環境科学分野  生体環境制御学  感染症制御学 獣医臨床科学分野  先端病態解析学  高度医療学 応用植物科学科 地域環境科学科 獣医学科

農学部・農学生命科学研究科と生命環境学研究科との関係

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Ⅱ.生命環境科学研究科・生命環境科学部の教育

1.生命環境科学研究科

(1)学生の受入 研究科のアドミッションポリシーを定め,「研究科学生募集要項」に明記している.また,大学のウェブサイトでも「研 究科学生募集要項」を公表し,周知を図っている.外国人学生ならびに社会人学生については特別選抜制度を設け,積極的 に受入を図っている.研究科内に大学院入学試験委員会を設置して筆答試験ならびに口頭試問を行い,適切な入学者を選抜 している.研究科内の大学院入学試験委員会において,入学者選抜のあり方について随時検討している. (2)教育内容および方法 1)教育課程の編成 応用生命科学専攻「生命機能化学分野」,「生物情報科学分野」,「植物バイオサイエンス分野」,緑地環境科学専攻「緑地 環境科学科分野」,獣医学専攻「動物構造機能学分野」,「獣医環境科学分野」,「獣医臨床科学分野」の3専攻7分野では,生 命環境科学の広範な専門知識の教授と研究指導を通して,応用生命科学,緑地環境科学,獣医学の専門領域についての知識 と技術を身につけ,社会の多方面で活躍できる人材を育成すべく教育課程を編成している.各分野における講座編成は,応 用生命科学専攻7講座,緑地環境科学専攻2講座,獣医学専攻6講座である.授業科目はいずれもセメスター制であり,各年 次に適切に配置している. 「応用生命科学専攻」と「緑地環境科学専攻」の2専攻には博士前期課程・後期課程を設け,一貫して高度専門職業人な らびに研究者の養成をめざした教育を行っている.博士前期課程では学部での基礎的専門教育との連携を保ちながら,特に 幅広い関連学問領域についての専門知識と技術を身につけるための教育・指導を行い,修了者が社会の多方面で高度専門職 業人として活躍できるようにするための高度な専門教育を行っている.また,科学技術や学術研究の本質についての深い理 解,豊かな学識や人間性,真理を実証的に探究する精神などの涵養に努めている.前期課程の目標は,研究成果自体だけで なく,さまざまな工夫を加えたカリキュラムによって学生の自立性と創造性を育て,自ら考え表現する力を養うことであり, 適性や進路についても自ら判断できるようにするとともに,第三者による評価を受ける機会としても機能させている. 博士後期課程では前期課程での教育を基礎として,より研究活動に重点をおいた教育を行い,主に高度な学術研究を担う 研究者を養成している.演習科目では,専門的学問領域における高度な知識や技術について理解を深めさせるとともに,総 合的な視野や深い洞察力,独創性や自立的研究能力を身につけるための教育を行っている. 獣医学専攻は4年制博士課程であり,「応用生命科学専攻」と「緑地環境科学専攻」の博士後期課程と同様な教育理念に 基づいて研究者の養成を行っている.特に,従来の獣医事に加えて,人獣共通感染症の対策や高度な獣医臨床,基礎医学へ の貢献,動物遺伝子の高度利用などを実現するための教育をめざしている. なお,「履修の手引き」に示すとおり,博士前期課程,博士後期課程,博士課程のそれぞれにおいて,講義科目,実験科 目,演習科目をバランスよく配置し,体系的な教育を行っている.また,分野横断的な関連講義科目を提供し,幅広い視野 から研究を遂行できるように体系的な履修を指導している.また,各専攻において,専攻共通科目や入門特論を開設して動 機付けを積極的に行っている.なお,授業内容は各教員の研究活動を反映した内容になっている. 2)単位の実質化のための措置 学生の十分な学習時間を確保するために,GPA制度を導入している.また,新入生ガイダンスならびに専攻(分野)ご との大学院教務委員による履修指導を行っている.また,各分野における幅広い専門知識を修得させるためのゼミナール, 各分野において専門的な研究を遂行するための,計画立案,実験の実行,成果の評価,総括をさせるための研究実験,成果 の発表技術を習得させるためのプレゼンテーションなどの実験,演習科目をそれぞれ開講している.各講義科目,実験科目, 演習科目においてはA,B,C,D の順序で履修させ,研究の実行状況を考慮しながら発展的に履修させるよう措置している. 各専攻の教育目的を達成するために,応用生命科学特論A,Bや緑地環境科学特論などの入門科目を開設し,幅広い視点か らの研究が遂行できるように工夫している.また,研究成果の公表技術の指導をプレゼンテーション演習で開設し,学生の

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プレゼン能力を向上させるよう積極的に指導している.また,必修科目,実験実習科目,選択科目等を適切に年次配置して いる.「履修の手引き」に全科目のシラバスを掲載するとともに,初回の授業の際により詳細なシラバスを学生に配布して 活用している. 各専攻・分野内の教員が協力して教育課程の趣旨に沿った研究指導を行っている.応用生命科学専攻では授業科目の一環 として英文ポスター形式による中間報告会を行い,多様な指導を受ける機会とするとともにプレゼンテーション能力の向上 に活用している. 3)学位論文の指導体制および審査体制 原則として3名以上の教員による複数指導教員制をとり,研究内容や実験方法についての適切な指導を行っている.また, 実験実習科目の補助等のTAとしての活動を通じた教育能力の訓練も行っている.専攻(分野)ごとに定期的に中間審査を 行い,論文指導が適切に行われているかどうかを判定している. 修了判定は「履修の手引き」に記載した単位数の取得ならびに最終試験の合否により判定している.成績評価ならびに修 了判定は,上記の方法によって適切に実施している. 修士論文ならびに博士論文の審査委員会は原則として3名以上の教授(うち1名については必要があれば修士論文におい ては准教授あるいは講師,博士論文については准教授を充てる)により構成し,公正に審査を行っている. 4)成績評価等の正確性を担保するための措置 成績評価は各教員がシラバスに記載した方法に従って行い,GPAによって通知している.また,「履修の手引き」に示す とおり,成績評価についての異議申し立て制度が確立されている.なお,成績評価に対する学生からの異議申し立てについ ては,文章を明示して周知するとともに,学内ポータルサイトから異議申し立て用文書をダウンロードできるようにしてい る. (3)教育の成果 養成しようとする人材目標については,研究科ウェブサイト,研究科パンフレットに掲載するとともに,新入生ガイダン スにおいて育成しようとする能力と各科目との関連を示した履修要項別紙を配布し,周知を図っている.学位取得率等は概 ね良好で,教育の効果が十分に上がっているものと考えられる.授業内容や授業方法等に関する授業アンケートを学生に対 して実施し,授業改善に役立てている.就職率,進学率等はおおむね良好で,教育の成果が十分に上がっているものと考え られる.修了生は専門に関係した研究機関・企業等に就職しており,教育の効果が上がっていると考えられる.改組前の組 織における卒業生の就職先における評価はおおむね良好である.新組織における卒業生を継続的に求める企業等も多いこと からも,本学部の教育の評価は高いものと考えられる.これらの点を確認するために,現在卒業生および就職先へのアンケ ート調査の方法および項目等を検討中である.

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(4)社会人教育 高度な技術と研究能力を持った社会人を養成するため,企業その他の団体に所属する社会人にも本生命環境科学研究科を 開放する方策を検討した結果,平成17年度の新組織においても農学研究科にひき続き,博士前期課程社会人特別選抜,博士 後期課程社会人特別選抜,博士課程獣医学専攻社会人特別選抜を実施している.なお,本研究科の博士後期課程ならびに博 士課程には社会人学生が多数入学しており,博士号取得とともに社会人のリフレッシュ教育に貢献している.

2.生命環境科学部

(1)学生の受入 生命環境科学部では生物の多様な生命現象・機能の解明と利用,および持続可能な生命環境の創成などに貢献する教育研 究を行うために,1)生命,環境に対する強い関心と理解があり,勉学意欲に溢れる人,2)論理的な思考力と,自ら学ぶ 探求心を備えている人,を求めているというアドミッションポリシーを定めている.また,生命環境科学研究科では生物の 多様な生命現象・機能の解明と利用をめざしたバイオサイエンス・バイオテクノロジー,持続的な生命環境の保全創成など についての高度な専門教育を行うために,1)生命現象,生命機能,生命環境について深い関心と理解がある人,2)論理 的な思考力と自ら学ぶ探求心を備えている人,3)専攻する学問分野の基礎と英語についての十分な能力を身につけている 人,を求めているというアドミッションポリシーを定めている.いずれも「入学者選抜要項」に明記するとともに,大学の ウェブサイトでも「研究科学生募集要項」を公表し,周知を図っている.さらに学内外での各種入試説明会においても高校 生等に周知している. 学部入試においては,外国人学生ならびに帰国生徒については特別選抜制度を設け,積極的に受入を図っている.また, 研究科では,外国人学生ならびに社会人学生については特別選抜制度を設け,積極的に受入を図っている. 生命環境科学部入学試験委員会を設置して入学試験を実施している.前期日程では全学の入学試験問題策定員会を組織し, 問題作成と採点を行っている.前期日程の一般選抜では個別試験とセンター試験の成績により研究科・学部会議において合 格判定を行っている.また,後期日程の一般選抜では学部内の総合科目試験問題作成委員会を組織し,問題作成と採点を行 っている.センター試験の成績と総合科目の成績により,研究科・学部会議において合格判定を行っている.外国人特別選 抜および推薦入試についても,研究科・学部会議において合格判定をしている.大学院入試においては,研究科内に大学院 入試委員会を設置して,筆答試験ならびに口頭試問を行い,適切な入学者を選抜している.研究科内の学部入学試験委員会 において,入学者選抜のあり方について随時検討している. (2)教育内容および方法 1)教育課程の編成 「生命機能化学科」,「生物情報科学科」,「植物バイオサイエンス学科」,「緑地環境科学科」の4学科では,専門職業人の 養成をめざした基礎的な専門教育を4年間で完成させる.いずれも,大学院博士前期課程における専門教育との連続性を保

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ちながら,特に幅広い関連学問領域についての専門知識と技術を身につけるための教育・指導を行い,卒業生が社会の多方 面で専門職業人として活躍できるようにするための充実した基礎的専門教育を行っている.また,科学技術や学術研究の本 質についての深い理解,豊かな学識や人間性,真理を実証的に探究する精神などの涵養につとめている.なお,生命機能化 学科には食品分野に特化した専門職業人の養成をめざした履修コースとして「食品安全科学コース」を設置している. 「獣医学科」は6年制であり,獣医師養成に重点をおいた専門教育を行い,動物およびそれに起因するヒトの健康にかか わる諸問題に対して柔軟に対応できる専門性を備えた人材を育成している.すなわち,獣医師教育の高度化に加えて,動物 バイオサイエンス領域と食品の安全性評価など生命環境の健全性の確保をめざす領域を重点化した教育を行っている. 「履修要項」ならびに「授業科目ガイド」に示すとおり,教養科目と専門科目をバランスよく配置し,体系的な教育を行 っている.また,シラバス中に関連講義科目を明示するとともに4年次進級のための履修要件を「履修要項」に明示し,体 系的な履修を指導している.講義科目,実験科目,演習科目をバランス良く開講し,教育効果をあげている.また,生命機 能化学ラボ演習(2単位),生物情報科学ラボ演習(2単位),植物バイオサイエンスセミナー(2単位)など1年次から専門科 目への動機付けを積極的に行うなど,少人数制のメリットを生かした導入科目を開講している.「授業科目ガイド」に示す とおり,授業内容は各教員の研究活動を反映した内容になっている. 「履修要項」に示すとおり,多様なニーズに応えるために,他学科あるいは他学部の科目の履修を認めている.また,大 阪市立大学等との単位互換制度に基づく履修を認めている.さらに,各学科でインターンシップ科目を開設して,学外機関 における社会体験を授業科目化している.なお,高等学校で物理学や生物学を十分に学修していない学生に対しては,1年 次に補習授業を行っている. 2)単位の実質化のための措置 授業科目の単位数は,講義,演習科目については,毎週1時間を15週で1単位,実験・実習科目については,毎週2時間を 15週で1単位,卒業研究については,毎週4時間を15週で1単位とそれぞれ定めている.各学期に受講申請できる単位数は25 単位までに制限されている(この制度をCAP制と呼ぶ).ただし,実験・実習・演習の各科目,および卒業の所要単位に算 入されない科目(資格科目など)は除かれている.なお,成績優秀者はCAP制限が緩和される.すなわち,前の学期の GPA値が3.0以上であった場合は,制限が6単位引き上げられ31単位まで受講申請することができる(履修要項).また,新 入生ガイダンスならびに学科ごとの各学年担当学生アドバイザーによる履修指導を行っている.専門科目では,多様な教示 形態を提供し,講義だけでなく実験,実習を多く取り入れることで効果的な専門教育をおこなっている.「授業科目ガイド」 に全科目のシラバスを掲載するとともに,初回の授業の際により詳細なシラバスを学生に配布して活用している.学生の自 主学習に配慮し,図書室を午後12時まで利用できるようにするとともに,各学科で学生演習室を提供している.また,学力 不足の学生に対しては各学科の学生アドバイザーが随時単位取得状況を把握し,履修指導を行っている. 3)成績評価基準および卒業認定基準 成績評価は各教員がシラバスに記載した方法によって行い,GPAによって通知している.また,「履修要項」に示すとお り,成績評価についての異議申し立て制度が確立されている.また,卒業判定は「履修要項」に記載した要卒単位を取得し た否かで判定している.成績評価ならびに卒業判定は,上記の方法によって適切に実施している. 4)成績評価等の正確性を担保するための措置 小テスト,期末試験等は原則として学生に返却しており,成績評価についての異議申し立て制度も設けて成績評価の正確 性を担保するよう努めている.なお,成績評価に対する学生からの異議申し立てについては,文章を明示して周知するとと もに,学内ポータルサイトから異議申し立て用文書をダウンロードできるようにしている. (3)教育の成果 養成しようとする人材目標については,学部ウェブサイト,学部パンフレットに掲載するとともに,新入生ガイダンスに おいて育成しようとする能力と各科目との関連を示した履修要項別紙を配布し,周知を図っている.単位取得率は概ね良好 で,教育の効果が十分に上がっているものと考えられる.科目ごとに授業内容や授業方法等に関する授業アンケートを学生 に対して実施し,結果を各教員に送付して授業改善に役立てている.改組前の組織における卒業生の就職先における評価は おおむね良好である.新組織における卒業生を継続的に求める企業等も多いことからも,本学部の教育の評価は高いものと

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考えられる.改組前の組織における卒業生は専門に関係した企業等に就職しており,教育の効果が高いと考えられる.改組 前の組織における卒業生の就職先における評価はおおむね良好である.新組織における卒業生を継続的に求める企業等も多 いことからも,本学部の教育の評価は高いものと考えられる.これらの点を確認するために,現在卒業生および就職先への アンケート調査の方法および項目等を検討中である.

3.生涯学習

地域に根ざした公立大学の社会貢献の一つとして,公立大学法人大阪府立大学が府民に生涯学習の機会を提供し,充実を 図ることは,納税者へのアカウンタビリティーを果たす意味から重要である.21世紀に入り,大都市大阪では高齢化・少 子化社会の到来,都市生活環境の劣悪化,食の安全性の低下など,府民の生活・文化に係わる難題が山積みしている.生命 環境科学研究科は,これらの課題にいかに取組み,成果を挙げつつあるかの情報を速やかに地域社会に公開する責務を負っ ている.また,年齢のいかんを問わず,生涯を通して新しい情報や知識を得たいと願う人に,その機会と学習の場を提供す ることは地域社会に支えられ,開かれた大学の役割として当然の義務であり,公立大学法人大阪府立大学が掲げる特徴の一 つでもある. 生涯学習に関連した活動現況は以下のとおりである. (1)公開セミナー 本研究科では,大学のエクステンション・センターの協力のもと,広報委員会が核となって,年1回公開セミナーを実施 している. 最近のテーマは平成17年度「薬を知ろう:からだ調節薬効と副作用」,平成18年度「身近な虫と食べ物の科学」であ り,毎年多数の府民,地域住民の来聴者があり,好評を得ている. (2)出前講義 本講義の趣旨は,大阪府立大学大学院生命環境科学研究科で蓄積してきた教育や研究の成果を社会に普及・還元し,大阪 府民の生活・文化・教育・経済・産業などの発展に資することを目的として,エクステンション・センターを窓口に,講義 を希望する各種団体等の要請に応じ学外にて実施することにある.講師は,大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教員有 志が担当し,講義対象者は大阪府下の市・町・村の公的機関,自治会組織,高等学校,各種団体,企業などである. 本研究科の講義メニューは次のとおりである.

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1.生物関連:植物−10講義,動物−23講義,微生物−8講義,バイオテクノロジー・分子生物学−5講義 2.農業・環境関連:農業−5講義,環境−28講義 3.生物産業関連:新農業技術−8講義,未来産業−10講義 4.生活・文化関連:食料・食品−5講座,歴史・文化−5講義 5.体験学習−6講義 合計113講義が現在開設されている.メニューは大学のホームページに掲載されており,問い合わせ等については,エ クステンション・センターが対応している. 本研究科への出前講義要請は,平成17年度は20件,平成18年度12件であった.

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Ⅲ.学生支援等

1.履修指導,学習支援

授業ガイダンスとして,入学式前におけるカリキュラムの説明会および教養科目の抽選の説明,入学式翌日における学部, 大学院の履修要項の説明,各学科,分野における講義内容の概要説明などを通して授業内容を周知している.また,新入生 ガイダンスならびに学科ごとの各学年担当学生アドバイザーによる履修指導を行っている.また,各教員がオフィスアワー を設けてシラバス等に明示し,授業内容や進路等の相談に応じている.また,学力不足の学生に対しては各学科の学生アド バイザーが随時単位取得状況を把握し,履修指導を行っている.さらに,外国人学生については必要に応じてチューターを 配置し,生活面も含めて支援を行っている.

2.自主的学習支援

学生の自主学習に配慮し,図書室を午後12時まで利用できるようにするとともに,各学科で学生演習室を提供している. また,本学部の教員が多くの課外活動の顧問になり,学生の課外活動を支援している.

3.各種生活支援

日本学生支援機構ほか多くの団体による奨学金を給付し,学生への経済的支援を行っている.また,経済的に困難な学生 に対して,授業料の減免措置を講じている.

4.学生からの生活相談・進路相談等

各学年担当の学生アドバイザーあるいは各教員が,生活相談・進路相談に応じている(表3).また,全学の学生センタ ーには「学生総合相談室」を設置し,学生の多様な相談に対応している.就職情報については,全学の就職支援室とともに, 各専攻・学科でも情報を掲示とメール配信により伝達している.

5.学生の心身の健康維持・増進

各学年担当の学生アドバイザーが中心になり,学生の心身の健康維持・増進に配慮している.心理的な問題については, カウンセリングルームの利用を呼びかけている.また,各学科にセクシャルハラスメントやアカデミックハラスメントにつ いての相談窓口を設け,必要な措置を講じている.さらに,教職員対象のメンタルケア講演会などを実施して,対応策につ いて教員相互に相談する機会を設けている.

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Ⅳ.教育の質の向上および改善のためのシステム

1.教育の改善のための体制

各講義における出席簿,小テスト,定期試験などの答案,レポートなどの一部は,pdfファイルとして,個人又は各学科 において資料として保管している.教務課においては,個人成績を一括管理し,学期ごとにアドバイザーに送付している. アドバイザーはその資料を利用して個別指導を行っている.科目ごとに授業内容や授業方法等に関する授業アンケートを学 生に対して実施し,結果を各教員に送付して授業改善に役立てている.学外関係者の意見は,現時点では反映できていない. 今後,卒業生,修了生の就職先やインターンシップ依頼先からの意見聴取を行い,学生指導に生かす必要がある.なお,授 業アンケート結果を各教員に送付して授業改善に役立てている.また,各専攻・学科の教育運営委員会により,カリキュラ ムの点検・改善を随時行っている.

2.教員に対する研修等

研究科FD委員会が中心となり,全学の教育改革専門委員会と協力してFD活動を推進している.また,教員のプレゼンテ ーション能力を改善するためにランチタイムセミナー,集談会等を実施している. 授業アンケート結果や講義に関する工夫点などを各学科における教員相互で報告することで,講義内容の改善が図られて いる.新組織では,17,18年度は専門科目の履修が必ずしも多くなく,19年度以降の専門科目に生かされると考えている. ティーチングアシスタントについては,学生指導の折に教員が教示手法についてアドバイスすることに勤めている.大学 院における研究指導では,特に附属教育研究フィールドや附属獣医臨床センターにおける技術職員に対して学生指導に役立 つような研修会などを実施している.

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Ⅴ.教員組織と研究現況

1.応用生命科学専攻

環境資源化学講座

(1)教員組織 (職種) (氏 名) (生年月日) (最 終 学 歴) (学位) (異動事項) 教 授

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ヒコ 昭和18年4月5日 京都大学大学院農学研究科 修士課程修了 農博 2007. 3. 31 退職 教 授

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オ 昭和23年6月29日 京都大学大学院農学研究科博士  農博 後期課程単位取得退学 教 授

宮 武 和 孝

ミヤ  タケ  カズ  タカ 昭和23年2月6日 大阪府立大学大学院農学研究科博士後期課程中退 農博 助教授

秋 山 康 紀

アキ  ヤマ  コウ   キ 昭和42年12月28日 岡山大学大学院自然科学研究科博士課程修了 農博 2006. 10. 1 昇任 助教授

小 澤 隆 司

オ   ザワ  タカ   シ 昭和24年9月17日 大阪府立大学大学院農学研究科博士後期課程修了 農博 助教授

岸 田 正 夫

キシ   ダ   マサ   オ 昭和35年8月11日 大阪市立大学大学院理学研究科博士後期課程 理博 単位取得退学 助教授

藤 田 智 之

フジ   タ   トモ   ユキ 昭和34年7月 広島大学大学院環境科学研究科修士課程修了 農博 2006. 3. 31 転出 講 師

阪 本 龍 司

サカ   モト  タツ   ジ 昭和39年11月24日 大阪府立大学大学院農学研究科博士後期課程修了 博士(農学) 講 師

ウエ

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ヒロ 昭和37年5月3日 大阪府立大学大学院農士後期課程修了 博士(農学) 助 手

ナカ

ザワ

マサ

ミ 昭和52年2月7日 大阪府立大学大学院農学研究科博士後期課程中退 農修 (2)研究現況 生命機能化学分野では生物の織り成す様々な生命現象にかかわる生命情報分子の構造化学から高次の生命現象までを対象に,化学 を基礎とした分析科学と総合科学の視野に立った研究を行っている.特に環境資源化学講座では,有用生物や有用生物資源を環境の 修復・保全に活用するとともに,資源の円滑な循環,有用物質の分取等に関する研究を行うために,4研究グループ,すなわち発酵 制御学研究グループ,生物資源循環工学研究グループ,生理活性物質化学研究グループ,土壌微生物学研究グループを組織している. 発酵制御学研究グループでは,微生物の生理機能を酵素や遺伝子などの分子レベルで解析し,その機能の発現や調節のメカニズム を明らかにして,生命の仕組みの理解に役立てると共に,バイオテクノロジーとして微生物機能の有効な利活用を図る研究を行って いる. 1)環境汚染物質の微生物分解および分解酵素・遺伝子の解析と利活用 農薬(ダイアジノンなどリン系農薬)や有機塩素化合物を分解する微生物をスクリーニングし,その分解酵素や遺伝子,プラスミ ドを分離・解析して,バイオレメディエーション(環境修復)や残留農薬簡便検出法へ利活用すべく研究している. 2)微生物の環境(ストレス)応答の分子メカニズム 麹かびの一種Asperigillus kawachiはpH5の環境ではペクチナーゼBを生産するが,pH2ではペクチナーゼAを生産する。pHに よる遺伝子発現調節メカニズムを研究している.他にマンガンにより発現調節されるペロキシダーゼ遺伝子についても解析している. 3)微生物の生産する酵素の有効利用 微生物の生産する酵素,特に複合糖質分解酵素を利用して未利用資源などから食品や新規機能性素材への利用展開,さらには微生 物間の相互作用の解明から,有用酵素の誘導生産についても研究をしている. 生物資源循環工学研究グループでは,細胞から組織,器官,個体さらに地球レベルでの物質循環のメカニズムについて研究を行っ ている.さらに,これらの物質の循環をより効率的に行うために,その代謝生理,調節機構の解明,目的とする生物の探索,遺伝子 導入などのバイオテクノロジーを駆使することにより,ゼロエミッションあるいはバイオレメデイエーションを目指した環境調和型 産業と循環代謝社会の構築を可能にする基盤研究を行う境界学問領域の研究を行っている. 1)生物変換技術の基礎的研究 資源循環の一環として,藻類ユーグレナを用いて,バイオマス生産での効率や付加価値の高いファインケミカルズや機能性たんぱ く質,酵素などをこの生物から生産するため,遺伝子導入技術の改良・高発現プロモーター開発研究を行っている. 2)未利用生物資源の生物変換による有効利用 未利用バイオマスを有効に資源化利用するため,多くの生物種を用い,それらの生物の持つ機能をいかした効率的変換により,機 能性多糖,エタノールの生産,有害物質の無害化などに取り組んでいる. 3)資源循環型システムの開発 未利用有機質資源の高度資源化を研究課題として取り上げ,工学とバイオテクノジーを融合し,過熱水蒸気利用による炭化技術開

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