1.現況
平成17年4月に大阪府立大学,大阪女子大学,大阪府立看護大学の3大学が統合して,公立大学法人大阪府立大学の設置 するひとつの大阪府立大学としてスタートした.この中で,農学生命科学部・研究科は生命環境科学部・研究科に,総合情 報センターは学術情報センターとして生まれ変わり,図書室の名称も「生命環境科学研究科図書室」となった.
平成17年4月に策定された中期計画の中に,電子ジャーナルの増加を図ることが明記され,平成17年度及び平成18年度は,
全学的に電子ジャーナルやデータベースの選定が大きな課題となった.平成17年7・8月には,研究科の教員がどのジャーナ ルが全学コアジャーナルあるいは部局コアジャーナルにふさわしいと考えているかについて投票による調査を行った.この 調査結果を基に,図書委員会の審議を経て,生命環境科学研究科が推薦する全学コアジャーナルを決定した.平成18年6月 には全学の図書館委員会において,全学コアジャーナルは電子ジャーナルを主体とすることに決定され,電子ジャーナルパ ッケージの買い支え問題が浮上したが,前年度からパッケージ該当ジャーナルを全学コアに優先的に推薦していたので,部 局経費での買い支えは最小限に抑えることができた.今後とも利用実績をもとにした契約ジャーナルの見直しを定期的に行 うことにより,限られた教育研究経費の有効活用を目指す必要があろう.
この間に導入が決定された全学で利用できる電子ジャーナルパッケージは下表のとおりである(学部予算も含む).
また,同じく「中期計画」に基づき,平成18年度の学術情報センター図書館委員会に「理系部局・総合教育研究機構図書 室の管理運営方法等のあり方検討WG」が設置され,図書資料の電子情報化に対応した業務内容及び管理運営方法等につい て,理系図書室の配置職員数を含めて検討された.この結果,平成19年度は正規職員1名と契約職員1名の2名で運営するこ とになった.職員数の漸減状態が続いているが,利用者にとって不便が増えないように工夫して運営に努力しているのが実
電子ジャーナルパッケージ
導入年度 パッケージ名称 出版社 収録誌数
平成17年度 平成18年度
平成19年度 平成20年度予定
CINAHL Science Direct Academic Search Elite ABI/INFORM Complete Nature サイトライセンス ACSオープンコンソーシアム APSオープンコンソーシアム SpringerLink
メディカルオンライン(注)
RSC e-journals collection Blackwell Synergy Wiley Interscience IEEE ASPP Online
ProQuest Elsevier EBSCO ProQuest Nature
American Chemical Society American Physical Society Springer
メディオインターゲート RSC
Blackwell Wiley IEEE
約 580 約 2000 約 2000 約 2600 12 33 11 約 1850 約 500 32 753 352 128
※収録誌数は2007年8月現在,記事全文を提供しているジャーナル件数
(注)平成18年度は羽曳野図書センター経費,平成19年度から学術情報基盤整備費
アーカイブコレクション
導入年度 データベース名 出版社 利用可能年
平成18年度 平成19年度
Springer Online Journal Archives RSC Journal Archive
Springer RSC
創刊号〜1996年 1841年〜2004年
状である.
2.利用者へのサービス
(1)資料提供サービス
第1閲覧室には,参考図書,学科推薦図書,博士論文等を配架して学習しやすい環境を提供している.また,情報教育シ ステム利用端末も12台設置し,電子ジャーナルの閲覧やデータベース検索が可能となっている.
第2閲覧室には,雑誌及びブックシリーズを配架している.和洋雑誌とも,3年間閲覧に供した後,年度末に1年分のバ ックナンバーを学術情報センターに移管している.
(2)情報提供サービス
平成18年度,学内で利用できるデータベースは下表のとおりである.生命環境科学研究科図書室では情報教育システム利 用端末を室内に配置することにより,より良い情報検索環境を提供している.
(3)相互利用(Inter Library Loan)
学外への文献複写依頼は,平成11年4月より学術情報センターで取り扱われている.平成19年2月末に図書館システムがリ プレイスされ,文献複写申込を含むWebサービスがポータルシステムから提供されることに変わった.
(4)利用者支援
毎年JICA(国際協力事業団)研修生の受入に際して,施設利用案内や図書館システムの使用方法を指導している.また,
留学生等のために,図書室利用案内,電気錠使用法等の英語版を備え付けている.研究室に保管されている図書やバックナ ンバーの利用希望も多く,図書室は特定資料と利用者を結びつけるサービスポイントとしても機能している.
(5)広報
生命環境科学研究科図書室のホームページで,図書室利用案内等を日・英両国語で行っている.あわせて,購入雑誌リス トや博士学位論文タイトルリスト,PDF版研究科紀要を提供している.
図書室ホームページ URL:http://www.lib.osakafu-u.ac.jp/gakubu/bioenv/index.html 平成19年度以降に導入が予定されているデータベース
出版社 データベース名 備 考
化学情報協会 ISI
ISI
医学中央雑誌刊行会 Update Software Ltd 国立情報学研究所 朝日新聞社 TKC トムソン
SciFinder Scholar Web of Science
Journal Citation Report(JCR)
医学中央雑誌
Cochrane Library Online CiNii
聞蔵 LEX/DB Westlaw
経済学部提供 1
2 3 4 5 6 7 8 9
出版社 データベース名 備 考
Elsevier Silver Platter 第一法規 日経テレコン
Scopus EconLit
法律判例文献情報 日経テレコン
平成19年度
平成19年度,経済学部 平成19年度,経済学部 平成20年度
1 2 3 4
3.サービスの基盤
(1)施設・設備
(2)資料の整備
図書,雑誌とも国立情報学研究所(NII)の全国総合目録に登録している.また,平成18年度には国立情報学研究所研究 紀要公開支援事業に応募,採択され,電子化されていなかった学部研究紀要のVol.1(1950)からVol.50(1998)の電子化が実現し た.これにより,PDF版で発行されたVol.56(2006)等を含む学部紀要がすべて電子化され,CiNiiでの検索が可能となった.
4.運営・管理
(1)図書委員会
図書室運営の方針及び図書・雑誌にかかわる事項は図書委員会で審議し決定している.
「全学コアジャーナルの整備に関する基本方針」(平成17年5月12日,平成18年7月13日修正),「平成19年度の学術情報基 盤整備について」(平成18年9月12日)を受けて,平成17年度・平成18年度とも,ジャーナルの選定は研究科図書委員会で主 要な議題となった.
平成17年度は,全学コアジャーナル及び部局コアジャーナルの選定の方法として「投票」を行い,平成18年度には全学コ アジャーナルの大幅な見直しに伴い,部局コアジャーナルの見直しを行った.また,電子メールを積極的に使って,図書委 員との連絡調整を行った.
(2)職員
平成17年度は,職員(主査)1名と非常勤職員1名及び業務委託による派遣職員1名(いずれも司書有資格者)が配置さ れた.
平成18年度は,職員(主査)1名とフルタイム契約職員1名及びパートタイム非常勤作業員1名(いずれも司書有資格者)
が配置された.
5.その他の業務
(1)研究科紀要関係
「大阪府立大学大学院生命環境科学研究科学術報告」がVol. 56 (2006)からPDF版で発行されたのを受け,国内外の関係機 関にその旨の通知を行った.また,ホームページでの公開用の目録情報等を作成し,研究科のホームページと図書室のホー ムページで公開した.
研究科の紀要URL:http://www.bioenv.osakafu-u.ac.jp/bulletin/index.html
(2)電気錠業務
平成12年4月より導入された本館出入り口2カ所の電気錠,平成13年4月より導入された獣医1号館,2号館,附属病院 および薬室の電気錠の管理システムが図書室に配置されており,システムの管理は図書室業務の一部となっている.「電気 錠に係わる事務について(申し合わせ)」(平成13年2月22日)に基づいて,毎年3月末から4月にかけて全登録データの確
第1閲覧室 第2閲覧室 第3閲覧室 面積
閲覧席
情報教育システム利用端末 蔵書検索用端末
コピー機(公費用・私費用)
134㎡
13席 12台(席)
1台(席)
各1
121㎡
16席 1台(席)
各1(内公費用は カラー機)
31㎡
18台(席)
認と更新作業を行い,9月末から10月上旬には後期新規受付・登録作業を行っている.電気錠の磁気消滅,紛失,盗難等に よる再発行は日常的に処理している.
(3)大学院入試問題集の閲覧提供
生命環境科学研究科が行った過去の大学院入試問題のファイルを閲覧に供している.学内外の大学院進学希望者の利用頻 度が高い.