//
租税の分類ほ本来︑それが課税物件または課税対象の財政技術的・税務行政的分類を意味するかぎり︑著しく技
術的性質のものである?それは今日の社会の諸々の物化現象に照応してほなほだしく無規定の様相をおびる︒しか
し︑租税論が租税の経済学であらねばならないとすれば︑われわれは技術的・現象的事象と理論的・本質的事態と
を︑つねに連続的環によって結びつける論理を追求しなければならない︒古典財政論がたとえ︑図式的・観念的論
理を一面にもつとほいえ︑そこに本来的な税源論と転嫁論がみいだされるとすれば︑財政学の復位もまた︑古典財
政論の歴史をなんらかの意味で継承することによって︑なされるのでほあるまいか︒
t
租税の分類ほ無数の財政学者によ・つて無数に試みられ潅が︑今日︑普通の方法ほ所得および財産の獲得﹂所有︑
流通︑消費の四つの局面について︑︑それぞれ日収得税︵収益税︑所得税︶ 日所有税︵財産税︑相続税︶ 自流通税
︵−こ
︵取引税︑印蘭税︑登録税︶佃消費税︵国内消費税︑関隠︶に分類される︒ほあいによってほ︑所有税な収得税に
︵2︶
ふくませて︑享つに分類することもある︒これは所有税があくまで補完税の性質をぬぐいきれないからである︒わ 第三十二巻第六号
・アダム・ス︑︑︑スにおける
管
租税の分類ト1税源との関連
山 崎
︵七六〇︶ 三八怜
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たしほ後者の方が実質的な分類であるとおもう︒いずれにせよ︑資本制社会が︑所得と財産の生産︑流通︑分配︑
消費の過程をその循環構造としてもつ以上︑この四分法乃至三分法は妥当な分類であるといわなければならない︒
直接税・間接税の分類も重要である︒理論的にほ︑納税者と担税者が同一であるか否かによるぺぎであるが︑税
源や租税転嫁が不明であるため︑普通ほ税法上の意図や技術によるぼあいがおおい︒井藤半弥教授は﹁所得及び財
産すなわち経済力を標準として︑これに直接かける租税が直接税︑所得及び財産の存在を間接に推定してかける棍
︵3︶ 税が間接税である﹂といわれる︒
人税と物税の区別も無償できない︒前者は納税者を主体とする課税であり︑後者ほ主体を無視して︑課税物件に
課せられる税である︒この区別ほ絶対的なものでほない︒ ▲
以上の租税の分類にあっても︑各租税と税源とのかんけいほ必ずしも明らかでほない︒所得と財産の流れを技術
的におさえようとしているにすぎないばあいがおおい︒
スミスほこれらをどう分類したか︒それはいかなる根拠にもとずいてであったか︒
わたしほ初期スミスからはじめたい︒ス︑\\ス自体も︑そのうちに歴史をもっているからである︒
﹃ダラースゴウ講義﹄ ︵ト采賢⊇旬QヽAへ訂§払§軋蒜らp.誓∞−彗.︶ では︑大きく財産税︵Ta詑SupOnPOSSeS・
﹁4︶ siOn00︶ と消費税 ︵Ta諾S up昌COnSumptiOnS︶ にわかれ︑前者は地租人−and taヂta舛upOn−andこa舛On−and
pOSSeSSiOn︶︑資財税︵ta舛upOn StOCk︶︑貨幣税︵ta舛upOn mOney︶︑後者はta諾S upOn.COmmOditleS−duties
ともよほれ︑国内消費税︵e誓ise︶ と関税︵custOm︶ に分類される︒消費税は ta諾S Of custOmS and e宍ise と
もいわれ︑関税ほta諾SupOne眉OrtatiOn牒dimpOrtatiOnOfg苦dsともいう︒各ta諾S・富Onindu告yとい
アダム・スミスにおける租税の分類 − 税源との関連 ︵七六こ 三九
財産税から説明すると︑ス︑︑\スほ地租について︑課税物件の壷が明瞭であり︑徴税費の僅少であること︑地代に
比例するから︑諮商品の価格を高めないという三点によってこれを推奨する︒資財税と貨幣税ほ商人にたいする圧
力となり︑自由の破壊となるので︑イングランドでは実施されない︒フランスでほあらゆる証券譲渡︑すべての取
引ほ公証人の面前でおこなーわれ︑かれの帳簿に記載されて︑課税される︒消費税につノいてほ︑国内消費税は諸商品
価格を騰貴せしめて︑再生産を阻害し︑関税のばあいほ︑輸出税ほ生産意欲を減退せしめ︑輸入税ほその国のイン
ダストリを山っの不自然な通路におしやる点で再生産を阻害するから︑やほり︑批難される︒主ころが消費税ほ税
っき価格︵ta舛pric2︶ と自然価格︵natura−price︶とを︑大衆は混同するため︑負担感が担撹老になく︑臼由に
とってもっとも好都合であるとされ︑イギリス政府の愛好するところであるとス︑\\スほのべる︒ここで税つき価格
というのほ自然価格プラス附加税︵an additiOna=a且 のことである
ところで︑これらの租税と税源とはいかに結びつくであろうか︒かれの説明によると︑財産にかけられる税のう
ち︑地租は︑地主の地代を税源とするが︑蟄財税と貨幣税は論及がない︒国内消費税は消費者または商人によって
支払われ︑輸入関税もまた窮極には消費者によって支払われる︒輸出関税は外国人によって負担されるが︑これに
第三十二巻 第六号 ︵七六二︶ 四〇ぅのも消費税︑ことに国内消費税を意味している︒これをまとめると次のようになる︒
〔.スミス自身による分類〕
−
畏費苧﹇
Ⅰ財産税− ーⅢ地 相 −㈲資財税 −㈲貨幣税闇国内消費税
㈲関 税
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よって国内産業が据わなくなる︒このはあい︑かれほ﹁財産税ほ当然に平等であるが︑消費税ほ﹂右の理由で﹁当
然に不平等である﹂というのだかち︑資財税も貨幣税も商人の負担となるべきものかも知れないが︑かれの叙述す
る担税者ほ地主または消費者以外には何もない︒しかも︑﹁年々の地租を支払う地主はまた消費税の大部分をも支
払う﹂のであるから︑ここに担税者の中核ほ地主であるだろう︒だが︑ス︑︑︑スほこの重要な地主またほ地代につい
て︑経済学の部分である治政論においては明確な分析をおこなってはいない︒そこでの自然価格の構成にほ地代は
はいらない︒かくして︑租税論と経済学ほその結びつきを欠くのであるが︑これについてかんがえたい︒
﹃講義﹄の治政論ほ地主・資本家・賃鋭労働者の三階級︑これに照応しての地代・利潤・賃銀という本源的所得
︵5︶
範唱の認識をもたない︒したがっで︑かれほこれらの所得範疇に相応ずる租税を論ずるおけにほいかない︒すなわ
ち︑税源に応じた租税の分類をおこないえない︒そこで分類として濾財産の所有とその消費の二大分類をおこなわ
ざるをえない︒ta出=一ロp呂pOSS2SSiOnとta舛upOnCOnSum冨Onの分類がそれである︒このとき︑スミスにとっ
てほpOSSeわSiOロとcOロ呂蔓ptiOロほ対概念であろうが︑所有と消費でほなく︑∫挺得と消費こそ︑対概念ではなか
ろうか︒事実︑スミスでほ地租にしろ︑資財︒貨幣税にしろ︑それほ今日のいわゆる財産所有税でほなくして︑財
産から生ずる収益に期待した村税を意味している︒しかし︑この収益と財産所有とはかれにあってほ︑はなほだし
、
く不明確である︒このことは﹃諸国民の富﹄においてもそうなのだが︑﹃講義﹄ のように︑所得範鴫を欠ぐほあい
にほ︑なおさらである︒﹃乱義﹄での課税物件ほこのようにして︑その税源が不明のままであるが︑同時に︑原理
的には地主=地代を欠くとはいえ︑租税論における地主と消費者の登場ほ﹃譜由由の富﹄のヴィジョンに大きくつ
らなるものであることほ︑これをかきとめておかねほならない︒
もともと︑財産税は古代から存在するものであり︑課税物件が明確に把握されえない時処にあっては︑それほし
︵七六三︶ 週二 アダム・ス︑︑\スにおける和税の分類 − 税源との関連
︵6︶ 消費税について︑事実上︑必需品税と脊惨品税とにわけることもできるが︑﹃諸国民の富﹄におけるような明確
な議論を︑スミスほおこなっていない︒
直接税・間接税の区分ほ﹃講義﹄にほ全く存在しない︒人税・物税としてほ︑ス︑\\スの論ずる租税ほ事実上︑す
べて物税とかんがえられる︒ 第三十二巻 第六号
/
︵七六四︶ 四二
ばしぼ主税でさえあったが︑ス世紀にいたり︑租税ほ税本たる資本や財産を侵してほならないという近代プルジ
†ワジーの租税原則によって︑収益税に解消したほずのもゃである︒﹃諸国民の富﹄にあってほその解消の蒜態
をみるのであるが︑そして﹃講義﹄においても︑内容的には事実上︑解消したのであるが︑この言葉の残澄ほかれ
の未完成をかたるものであろうか︒もとよりこの財産税=事実上の収益税の指摘ほ重商主義的消費税賛美へのス
世紀的な批判であり︑その意味での前進であること鱒言をまたない︒
ここで講義﹄における事実上の租税の分類をまとめると︑次のどとくになるであろう︒このはあい︑資財祝お
よび貨幣税について︑かれの説明するフランスの例ほ今日の流通税としても分類しうる点がないでほないので︑こ
れを収益税と流通税との両者に帰属させた︒
租 税− 1Ⅱ流通税−﹁
−Ⅱ消蛍税−﹇
Ⅰ収益税︷⁝緋捌
皿資財税
②貨幣税
仙国内消費税
②関 税
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﹃諸国民の富﹄の草稿にほ︑租税の分類ははとんど存在しない︒これは文字どおり︑草稿であり︑後半の部分で
○ ある財政論が欠除しているものと推定されるからである︒それ故︑そと\に記されている租税は経済学の文中での断
︵7︶ 片的記述であり︑また︑たんなるプランにとどまる︒しかし︑﹃講義﹄には未だ説明のなかったある種の租税.が登場している点などほ︑﹃諸国民の富﹄ への山歩接近をあらわし︑主著の結実過程を暗示的に示しているとおもわれ る︒﹃草稿﹄でほ税ほすべて商品価格を騰貴せしめるという理由でimprO甘ercustOmS紆e誓i詫とか imprOper
︵8︶ ta発S ande宍isesという吼に批判され︑農業にたいする専横で法外なta−−a笥やフランスのtaiue︑封建政府の︵9︶
土地譲渡にかんするあらゆる干渉・圧迫︑︑十分の仙税があげられる︒﹃講義﹄にほ︑このタイユと十分の山税への
︵10︶ 言及がない︒
このように︑﹃草稿﹄でほ固有の財政論の欠除のため︑初期ス︑\\スの租税論をいまのところ﹃講義﹄の所論でし
か︑われわれはみることができない︒もし憶測が許されるならば︑﹃草稿﹄での階級分析の未完成ほ ﹃諸国民の
へ‖︶
富﹄のような税源乃至租税転嫁論の展開を妨げたであろうとおもわれるけれども︑同時に︑﹃講義﹄における財政
論よりほ仙歩も二歩も先んじていることも︑允しかであろう︒
直接・間接の区別も︑﹃講義﹄と同じょうに存在しない︒人税・物税としては事実上︑タイエが人税の性質をも
つが︑ス︑\去ほのちにのべるように︑不確定な人税ほこれな封建的な苛税だとする初期プル汐ユワジーの仙人とし
て︑すべて︑これを批判することになる︒
以上︑初期ス︑︑︑スにおいては︑税源論および租税転嫁論の未確立のため︑租税の分類は素朴で現象記述的であ
り︑未完成である︒しかし︑それにもかかわらず︑初期ス︑︑︑スが主著の原型であり︑堅牙であることほ強調されな
ければならない︒ //
アダム・ズ∵︑︑ス払おける租税の分類 − 税源との関連 ︵七六五︶ 四三
第三十二巻 第六号
も六六︶ 四四︵1︶ 木判元山 ﹃近代財政学総論﹄仙七五ぺージ︒井藤半弥扇政学﹄ ︵全訂版︶八草へー汐以下︒わが国の国税体系もこの分
.類にしたがっている︒
︵2︶ たとえば島恭彦﹃財政学原理﹄ 劇八二ぺー汐︒
︵3︶J井藤半弥﹁虐接税と間接税に関する諸学説﹂・︵橋論叢﹄第二九巻第一号︶二ニー汐︒この論文ほのち︑著封:村税
論−社会主義租税と資本主義租税=九五七年に収録︒
︵4︶わたしは別稿 ﹁アダム・ス︑\\スの財政論︵﹂︵窟川大学経済論叢﹄第三二巻欝二号︶では地相の税源としてスミス
が地代を措定するため︑ばあいによ︵壱ほ地代税とも訳したが︑あくまで原文が1andtaH=土地財産にかかる税である
ことたかわりほない︒のちにのぺるように︑諸国民の富﹄では地代にかかる弼として地代税︵Ta舛upOn Rent.Ta絨
︒p︒n Rent Of Land︶という言葉を地の利潤課税や賃銀税とパラレルに定立させること監恩を用いたのだが︑このTaH
upOnRentに類することばを﹃講義﹄にみいだすことほできない︒
スーツク へ5︶ 資財税および貨幣税という語もこれに照応する︒鹿財と貨幣︑つまり素崩的蟄太と貨幣資本とが分離されたまま︑ここで
論ぜられるので︑たとえば資財税←還国民の富﹄における利潤税︑貨幣税←﹃諸国民の富﹄における利子梢というわけ
にはいかない︒資本の自立化が貨幣資本として即日的にも向白的にも成立していなポのである︒
︵6︶講義﹄では必需品課税︵辣皮︑靴︑ビール︑酒︑塩︑などにたいする税︶は価格璽岩意起して再生産阻害の効果をも
っが︑誉惨品課税︵具体例が記述されない︶はいつでも差し控えることができるというのみで︑この両者を対比させなが
らの転嫁・帰儲かんけいの分析は︑これをねこなわない︒詔国民の富﹄でほ社会的・歴史的要因によって両者を区別
し︑労働者にたいする必需品税は転嫁︑否珍品税は転嫁しないというり
︑7︶それ故︑葺稿﹄の議義﹄での姻応箇所は治政論であり︑租税論固有の場所を有しない︒
︵8︶W・欄・ScOtt⁚ゝ計S旨叫ぎ乙註邑邑等さ琶二当ら∽串p・∽芦 また︑同じような表現としてe邑詔and
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二
﹃諸国民の富﹄にあっては︑税源がまず明確に規定され︑その税源に即しての租税の分類がおこな︑われる︒さい
しょに︑かれの税源規定をみよう︒少し︑長いが重要なので全文を引用する︒
﹁およそどのような人でも︑自分白身の資源︵fund︶′から自分の収入をひきだすぼあいには︑自分の労働か︑
自分の資財か︑またほ自分の土地かのいずれかから︑それをひきださなければなちない︒労働からひきだされた収
入ほ賃銀とよばれる︒虫財を道営し使用する人がそれからひきだした収入ほ利潤2よばれる︒自分では資財を使用
︵七六七︶ 四五 ㌢ダム●ス︑︑\スにおける租税の分類1・・税源との関連 ︵9︶ ︵11︶ ︵10︶ Otherta諾SupOn−ndustry︵p.思軍 ここは還義﹄での拾政矯第七節以下に照応する︒
この部分は講義﹄治政篇滞二ハ節に照応する︒また︑同じぐ﹃諸国民の富﹄ノの讐一篇がこの叙述に照応するが︑封建時 代および封建法における圧制的諸蛋税や租税ははとんどすべて第五貸に集中して詳細にとりあつかわれる︒
﹃講義﹄ではH壬によるテナントからのサブシディのとり立て出所有権の移転にかんする封建法日常米の自由のための免 センス 許料=重税囲関税閏製造業者たちを田舎症︑強制的に行かせるための重税がのべられる︒ 寄稿.這よれば﹂文明社会鱒あづては貧乏人ほ自ら調達するとともに︑支配階級の莫大な穿俗を供給する︒憤慨な地主の地代は農民の勤労賢り︑金持は大小の商人にストックを貸しっけ︑商人をふみ台にして利子をとり︑遊裔にふける︒
遊惰な宮廷の従臣らは︑税金を負担する人々の労働によって衣食住をうると︵ScO−−い⁝阜へ㌣p・崇声﹀︒ここで︑地主← 地代︑金持︵貸付資本家︶1利子︑大小の商人1利潤︑貧乏人1質銀のカテゴリが事実上︑よみとれるが︑だからといって︑この階級分析を護国民の富蟹の三階級分析と同一の次元において規定するわけにはいかない︒税源論としても︑税
金を負担する人々の労働という規定では詳細を欠く︒ただし︑ヴィジョンとしては諾国民の富﹄と全く同=﹂あるのみならず︑問題意識としては︑むしろ主著以上に蛾烈でわかわかしい︒
錘i ゝ
第三十二巻 璽ハ号
︵七六八︶ 四六せずに︑それを他人に貸す人が資財からひきだした収入ほ︑利子またほ貨幣の使用料とよばれる︒これほ借手が芦
幣を使用す渇ことを機としてあげる利潤にたいして︑貸手に支払われる報償︵cOmp2nSatiOn︶である︒この利潤
の邪は︑当然︑危険をおかし︑煩労をいとわずに賃憫を使用する借手に帰し︑他の山部ほ借手にこの利潤を獲得
する機会を提供する貸手に帰属する︒貨幣の利子ほ常に派生的な収入︵d2ri邑i諾re遥岩e︶であって︑もしその
貨幣を使用することによってあげられる利潤から支払われないならば︑なにか他の収入の源泉から支払われるべき
ものであるが︑借手がおそらくは浪費者かなにかで︑第一の債務の利子を支払うために︑第二の債務契約を結んだ
りする腋あいほ別である︒土地から全部的に生じる収入は地代とよぼれ︑地主に帰属する︒農業者︵farmer︶の
収入ほ仙部ほその労働からひきだされ︑郡ほその資財からひきだされる︒かれにとって︑土地ほかれにこの労働
ヽヽヽヽヽヽ の賃銀を稼得させ︑またかれにこの資財の利潤をあげさせることのできる用具であるにすぎない︒すべての租税︑
︑︑︑︑︑1︑1 1 1 1 1 1 1 1・1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ヽ 1 ヽ 〜 ヽ ヽ ヽ ヽ またはそれにもとず くすべての収入︑すべての給料二鱒拾およびあらゆる種類の年金ほ窮極的にほ︵u−tima邑y︶
︑︑︑︑︑︑1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 〜 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ 収入のこれら三つの本源的な源泉のいずれかからひきだされるのであり︑労働の賃銀か︑資財の利潤か︑またほ土
︑︑︑︑︑︑︑ ︑︑︑︑︑︑︑︑︑ ︑︑︑︑︑︑︑︑︑︵1︶ 地の地代かから︑直接にまたほ間接に︵2il訂rimmedia−2−yOrmedi告−y︶支払われるのである﹂と︒あるいほま
ヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽヽ た︑﹁賃銀・利潤および地代はいっさいの交換価値の三つの本源的な源泉である︒他のいっさいの収入ほ窮極的に ︑︑︑︐︑ヽヽ︐11︑1︑︑111ヽLヽヽ
︑′︑ヽ︐ヽ︵2︶ は人u吉mat2−y︶︑これらのうちのいずれかからひきだされたものである﹂と︒たとえば︑家賃を例にとると︑もし家主が家賃を得ようとして︑その所有の家を借家人革貸すぼあい︑﹁家屋そのものほ何物をも生産しないから﹂借
家人ほ常にその家賃をかれが労働・資財またほ土地からひきだす他の収入から支払わなけれぼならない︒それ故 \
に︑家屋がその所有者にたいし収入をもたらし︑それによって︑かれにとってほ叫種の資本としての機能を果すの
ではあるが︑それほ社会の公共にたいし︑何らの収入をもたらすわけではなく︑また資本の機能を果すのでもな
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︵$︶
く︑また人民全体の収入がそれによって︑いくらかでも増加したのではけっレてない﹂のである︒
みられるように︑賃銀・利潤・地代以外のあらゆる収入ほ家賃であれ︑利子であれ︑すべて︑三つの本源的源泉
からの派生的収入であるから︑なかでも派生的収入である租税もまた︑三つの源泉からの派生的収入でなければな
らない︒
各個人の私的収入は窮極にほ ︵u−ti ス︑\\スはその租税論の冒頭において︑もう一度くりかえしていう︒﹁⁝⁝⁝
mate︼y︶︑三つの異なった源泉︑すなわち︑地代・利潤・賃銀から生ずる︒いかなる租税も︑終局にほ︵fina−−y︶
この三種の収入のいずれかから︑または︑どれということなく︑そのすべてから支払われなければならない︒﹂ し
たがって︑スミスは分析の攣をすすめるためには ﹁まず第一に︑地代にかけることを意図する租税について︑第
二に︑利潤にかけることを意図する租税について︑第三に︑賃銀にかけをことを意図する租税について︑第四に︑
私的収入のこれら三つの異なった源泉のすべてにどれということなくかけようとする租税について︑できるだけ充
分な説明をしようとおもう﹂のである︒そして︑ス︑\\スによれば﹁これらの異なった四つの種類の租税にかんする
精密な省察のために︑本章ほ四つの条項にわかれ︑そのうち三つの条項はいくつかの部分にわかれる︒﹂そうして
﹁これらの租税のおおくほ︑以下の説明において明らかなように︑終局的には︵finauy︶それらがかけられると意
︵4︶ 図されるファンド︑つまり︑収入の源泉から支払われることにほならない﹂と︒
スミスほ右において︑四つの重要なことを記述しているとみられる︒その第一ほ租税の分類を税源に即しておこ
なうということであろう︒﹃諸国民の富﹄ のかれほその原理的な部分において︑三階級分析を価値論にもとずき実
施したが︑そこに展開された経済学が村税論を基礎ずける役割を果すのである︒租税の分類ほ大きくH地代税
︵Ta舛eS upOn Rent︶目刺潤税︵Ta諾S upOn prOfit一〇r up昌tbe Reく甘nue arising frOm StOCk︶ 8賃銀税
︵ヒ六九︶ 四七 アダム・スミスにおける和税の分類 − 税源との関連
第三十二巻 第六号 ︵七七〇︶ 四八
︵Ta霊SupOntheWa的eSOf卜abOuユの三つと︑さらに囲異なった種類の収入にどれということなくかかるよう意
図された租税︷Ta諾S去hich一itisintended︶ShOu−dfa︼ndifferent−yupOne諾rydifferentSpeciesO叫Re完nue︶
である︒﹁本章の四つの条項﹂ほこの区分によってわかれる︒第二ほ地代税・利潤税︒賃銀税のいずれも︑地代・
利潤・賃銀にかけるよう意図された︵it is intended︶ものであって︑けっして︑その帰着・負担がそのものにかか
︵5︶
るとほ︑事実上︑いっていないことである︒第四の無差別な税も同様である︒第三に︑﹁四つの条項﹂のうち﹁三
っの条項はいくつかの部分にわかれる﹂ということの内容である︒一こつの条項とほ地代税・利潤税およびさいごの
無差別にかけられる税のことであろうが︑地代税についてみると︑それほⅢTa諾S upOntbeRent OfLand㈲
Ta諾00Which ar2prOpOrtiOnedちOt tO the Rentゝut tO t訂PrOduce Of Land 創Ta舛eS仁pOn the Rent Of
ロOuSeSの三である︒利潤税については特殊なものとしてTa莞S upOn t訂PrOfitOfpart仙c已arEmp−OymentSが
あげられる︒無差別にかけられるものは 皿CapitatiOn Ta莞S ②Ta駕S upOn COn害mab−e COmmOdities の二
である︒後者は 川E宍iseと回CustOmに分類される︒以上のうち︑特殊な利潤税における説明のタイユと︑
CapitatiOn Ta駕S におけるタイユがいかなるかんけいにあるか不明であるというもんだいもあるにほあるが︑箋
アベンダイノクヌ要なのほ利潤税の項目のさいごに︑地代税と利潤税にたいする附録として土地・家屋ならびに資財の蟄本価値にた
いする租税︵Ta諾S upOn the capita−くa−ue Of Land﹀HOuSeS﹀and StOCk︶を説明することである︒第四に︑﹁そ
れらがかけられると意図されるファンド︑つまり︑収入の源泉﹂というばあい︑the fundJOr SOurCe Of re諾nue
のOrを﹁つまり﹂またほ﹁すなわち﹂
象 ス︑︑︑スはもともとファンドを土地・資財・労働とかんがえ︑収入の源泉をファンドから生ずる地代・利潤・賃銀と
規定したほずであるから︑その意味でほOrほ﹁またほ﹂でなけれぼならないが︑そうすると逆に︑事実上︑この
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租税区分ほファンドばかけようとする税と収入の源泉にかけようとする税の二種にわかれ︑税の四区分に照応しな
くなる︒
さて︑この種税区分の論点につき︑考究する︒常山点と第二点ほスミスの租税の分類が税源に基礎を有しなが
ら︑かつ︑それらの租税が税源と帝離することを示している︒Iここに転嫁論の必然性がある︒第三点と第四点ほ課
税物件が収入のみならず︑財産をふくむ︑もしくほ収入と財産が混同されていることを意味し︑したがって︑本源
的収入にもとずく租税/四区分と課税物件との︑または課税物件と税源との帝離を示す︒このことをもう少しみよ
ア.ヘソディックス
う︒利潤税の項目のさいとに附歳としてかかげられる土地・家屋ならびに資財の資本価値にたいする課税を説明し
て︑スミスはいう︒﹁財産が同山人の所有にあるはあいほ︑いかなる永久税がそれに課せられるにしてもヾそれほ︑
その類本価値のいかなる部分も減少させる︑あるいぼうばい去ることを意図したものでほ︑けっしてなく︑それか
ら生ずる収入の二部分を減少させる︑あるいほうほい去ることを意図したものだった︒だが︑財産がその所有主を
かえると・ぎ︑すなわち︑それが死者より生者へ︑あるいほ生者から生者へ︑移転するときほ︑その財産の資本価値
︵6︶
の一部をかならずうばい去るような租税がしばしば課せられたのである﹂と︒これらの租税として︑スミスのあげ
るものほ︑相続税︑財産移転税 ︵土地売却税︑新築家屋税︑古家売却税︑敷地地代売却税︑貸借登録税︑訴訟手続
税︶︑印紙朴 ︵新聞紙︑カルタ︑俊子︑定期パンフレット︑営業
免許にたいする各税︶である︒このうち︑相続税
︵ァ︶
は直接課税の形態をとりうるが︑財産移転税ほ総じて︑間接に賦課される︒すなわち︑印紙税と登録税の形態をと
る︒スミスのさいごにあげる印紙税はたとえ︑名前は印紙税であっても︑事実上︑消費税なのであるから︑これを
アベンデイノクス
開銀として論ずる意味がわからない︒以上︑さいどの印紙税をのぞいて︑相続税と財産移転税ほ﹁いずれも︑財産
の資本価値を減少させるかぎり︑生産附労働の維持に使用されるファンドを減少させる傾向がある︒もっぱら︑生
︵七七こ 酉九 アダム・スミスにおける租税の分類 − 税源との関連
︵七七二︶ 五〇
第三十二巻 第六号
産的労働を維持する人民の資本の犠牲において︑不生産的労働以外の何ものをも維持しない主権者の収入を増加さ
︵8︶
せる税は︑おおかれ少なかれ︑浪費的な税でしかない︒﹂ したがって︑このばあいの税源は財産またはファンドそ
のものとかんがえられよう︒財産と収益・収入の混同は克とえば︑土地と地代がそのかんけいを無視されたまま土
︵10︺ ︵9︶ 地にかけられるような租税︑たとえばイギリスの地租のどとき︑オランダの家賃税のごとき︵家賃にかんけいなく︑
家屋の資本価値に課せられる撃︑また家屋税仙般︵家屋賃料税と家屋支出税の無区別︶もそれである︒もっとも︑
これらほ租税屡分上︑厳密には﹁その資本価値のいかなる部分も減少させる︑あるいほうはい去ることを意医した
もの﹂ではなく︑﹁それから生ずる収入の山部分を減少させる︑あるいほうほい去ることを意図したもの﹂であろ
へ11︶
うが︑しかし︑実際もんだいとしてほ︑その税源が収入にあるとはかぎらないともおもわれる︒r︷のように財産と
収入が不明確で流動的なのは︑一つにほ財産の︑またほ資本の自立化がス︑︑\スに意識されないこと︑二つにほ物化
現象にまどわされて︑ものと収入の区別が原理的に把握されえないこと︑であろう︒
だが︑いうまでもなく︑いたずらにス︑︑︑スを非難することもできない︒なぜなら︑事実上の流通税︑財産税︵こ
アぺンディックヌ のばあい︑主として相続税︶の指摘は今日の租税四区分をあらわしているし︑また︑これらの税を附録としたかれ
の真意も︑検討に催する︒それほかかる流通税がおおくのぼあい︑地代や利潤をうけとる階級にかんけいがあるか
らだ︒これらの階級ほファンドを減少させずに︑収入の剰余によって租税を支払う可能性が充分にあるともおもわ
アぺンディックス れる︒この附録をス︑\去の矛盾としてわらうのはス︑︑\スにたいする同感者とほいえないとおもう︒
次た直接・間接税の区分をみると︑さきに引用した税源論で﹁直接にまたほ間接にeitF2rimmedia邑yOrm2di・
ate−y支払われる﹂というのが︑これにあたるようにもみえるが︑けっしてそうでほない︒たとえば︑ス︑\︑スほ質
へ12︶
銀税を﹁労働の賃銀正課せられる直接税Adir2C−−a⁝pOn−FewagesO=abOur﹂と︑くりかぃえし記したり︑
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
へ18﹂ 利潤ほ﹁直接に課税すべき物件でほないasubj2C︷ロOtta欝b−edirect宣とす脊また﹁貨幣の利子はあきらか
に土地の地代と同じように︑︑直接に課税されるぺき物件であるa subject eq邑−y cap琶e Of being ta諾d
︵l・‖︶
direct苛astherentO=and﹂ノとする︑また ﹁貨幣の利子ほ土地の地代にぐらぺて直接課税の物件としてはより
︵16︶ 不適当amuch−essprOperS亡bjectOfdir2Ctta琵tiOnthan昏er2ntOニand﹂とする﹂などの文脈をみると︑
このdire︒tほ課税物件に直接にかかる租税︑または直接にかけようとする租税の意であって︑貸付資本家と地主
をのぞけば︑むしろ︑支払うのほ課税物件と帝離した担税者である︒また︑スミスほ﹁死者から生者へのあらゆる
財産の移転ほ⁝⁝その性質上︑公然であり︑人目につき易い︑あるいほ長期間はかくしえない取引である︒かかる
取引ほそれ故に︑直接に︵directly︶課税されるだろう︒しかし︑貨幣の貸付による︑生者から生者への資財また
ほ動産の移転ほしばしば秘密取引であり︑またつねにそうであろう︒それ故に︑これは直接にほ︵direct−y︶たや
︵16︶ すく課税されえない︒それほ二つの方法によって︑間接に︵indir2C昔︶課税されてきた︒﹂これが↓すなわち︑印
紙税と登録税である︒その税率が移転物件に比例⊥ないこともあるにはあるが一︑しかし︑かかる取引にたいする問
︵17︶ 接税としての印紙税と登録税をス︑\\スほ強調する︒また︑ス︑\\スは次のようにもいう用 ﹁国家ほその臣民の収入に
たいして︑直接に︑また比例的に︵dir2Ct−yandもrOpOr−iOnab−y︶課税する方法を知らないとき︑かれらの支出に
課税することにより︑間接に︵indir2Ct−y︶その収入に課税しょうとする︑これほはとんどのばあい︑その支出がか
れらの収入にはば比例していると
︵18︶
撹によって︑課税される﹂と︒このはあいの﹁間接巴ほ直接に課税することが困難であると普︑間接に負担能力
の存在を推定して︑課税する意である︒このように︑ス︑︑\スの分類ほ転嫁の有無にはよらないで︑負担能力に直接
かけようとするものを直接税︑負担能力を間接に推定して︑これにかけようとするものを間接税とした︒したがっ
アダム・スミスにおける租税の分類−税源との関連 ︵七七三︶ 五劃
第三十二巻 第六号 ︵七七四︶ 垂一
て︑さきの例でほ地代税・利潤税・賃銀税・相続税・人頭税ほ直接税︑財産移転税・イギリスの印紙税・消費財税
︵19ノ
は間接税となる︒このようなス﹁ス切分類の意義の第一ほ直接税であって︑しかも︑税負担の転嫁するものをもっと
も悪税とすること︑廃二ほ間接税であって︑実質上ほ直接税中のこの悪税と同じ作用をするものが︑二番目の悪税だ
とする税批判の基準︑第三は劇般に直接税は不自由だが︑間接税ほ自由・正義の精神に富むとかんがえる課徴上の
租税原則との合致であろう︒さらに第四にほ︑所得と財産にかけようとする税が直接税︑支出と流通にかけようとす
る税が間接税と一いう分類の基準としても有効であるが︑スミスでは一般財産税はなく︑流通税的性質をもつ相続税の
︵20︶
みが則産税の二檜なので︑この区別を厳密にほ規定していない︒ふつう今日では直接税ほ高額所得者に︑間接税ほ低
額所得者に逆進的に作用して大衆課税となるというような負担かんけい分析のために︑この区別が重要視されるが︑
︵21︶ 一八世紀のス︑\︑スでほかかる意識ほはとんどみられない︒だが︑ス︑︑\スの分類がそういう分析への基礎ずけを提供し
ていることは銘記すべきであろう︒写きにのべたわが国の井藤半弥教授のものも︑この流れに沿った分類である︒
︵心⁝︶ 人税・物税の区別ほ人頭税︑相続税︑登録税︑印紙税︵財産移転税︶が前者︑他はすべて物税といえよう︒︵ただ
⊥︑いうまでもないが︑ス︑︑\ス自身ほかかる分類をしない︒︶ 人頭税は︵これに奴隷税やフランスのパースケル・
タイユをふくませうるとおもわれるが︶ 資産や収入に比例させようとしても︑身分や階級に比例させようとして
も︑慈意的・不確定であり︑下層階級にたいするはあいほ賃銀税と同山の性質のものであって不都合であると批判
する︒絶対主義下の原始的な税批判の面目躍如たるも臥がある︒今日の人税の中核である所得税の観念ほス︑︑ニスに
︵鋪︶
はない㍉近代資本主義の未発達は収益税や消費税の物税のみを租税体系にとりいれたとおもわれる︒
以上︑﹃諸国民の富﹄のス︑︑\スにおいてほ︑租税論および租税転嫁論の確立によって︑租税の分類がおこなわれ
︵餌︶
る︒すなわち︑第山に︑税源によって租税の分類がなされるとともにミ課税物件と税源の碑離ほ転嫁論の媒介によ
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
って結合される︒第二に︑直接・間接の分類はフィジィオクラーシーのごとき転嫁の有無の別によらないで︑今日
的分類の﹁意図﹂による区分である︒第三に︑初期のプルジュワジ一にふさわしく︑所得税は未だその姿をみせず︑
物税のみが主要な位眉をしめる租税体系である︒第四に︑財産と収入の区別が不明確のままではあるが︑重商主義
者など
さいとに︑﹃諸国民の富﹄における分類をまとめると︑次のようになろう︒
〔スミス自身による分類〕
アダム・スミスにおける租税の分顛−−税源との閑適
地 代
lおよびⅡへの
附録としての資 本価値にたいす る特殊な税 Ⅱ利 潤 税−
−﹁﹂廿相続税︵古代ローマ︑′カランダなど︶
卜㈲宮更の給料︵イギリス︶ ー闇利 子 税 −櫛財産税︵オランダ︶ −㈲特殊な部門における利潤税−!
・慰讐軋税1﹇⁝銅醐⁝⁝醐⁝絹
−㈲土地の生産物にかけようとする税 − 十分の州税− 一腰財産移転税︵イギリス︑フランス︑空フンダ︶ −制印紙税︵イギリス︶ −甘工業労働賃銀税 −脚農菜労働賃銀税︵フランス︑ポヘ︑︑\ア︶ − 櫛自由職業の報酬 ー闇家屋質料税− 一−α利潤 税 ﹁回窓税︵イギリス︶ −川建物賃料税 ・・㈲敷地地代税︵ヨーロッパのどこにも隠い︶ −H炉税︵イギリス︶I一川免許料
−伺営業税
− Hタイユ
ー何奴隷税
−榊僕稗税 ﹁ ー ㈲金納十分の 川物納十分の
︵七七五︶ 五三 ︵イギリス︶ ︵イギリス︶ ︵フランス︶ ︵北アメリカ︶ ︵オランダ︑イギリス︶
税 覗
/−\一 →
ベツベア ンパンジ/
カのガア
レ / 数 の生要国︑
ル
)会ヨ一口
備考 α これはス︑︑\ス自身の分類と説明によ
って作成した︒したがって論理性を 欠くところがおおい︒
闇 点線の部分は名租税の具体例を示 す︒
畑 ︵ ︶内はその普及していた︑また
はしている国名を示す︒網羅的では ない︒消費財税は主としてイギリス
王国を例としているので特記しなか った︒
㈲ 肉税ほ必需品税としそ規定しながら︑
かならずしも必需品でほなく蒼惨晶 の性質をもつとしているので︑この
表でほ紙面のかんけいもあって記し ていない︒ 第三十二巻第六号
」
Ⅳ
け銀地 よに代
う無・
と差利 す別潤
るに.・
鋭か賃
−闇消費財税−
−廿人頭税1
ー川国内消如
上回関 税﹂
−日通行税
斗何遍過税 川資産・収入比例税︵フランス︶ 穿分・階級比例税︵習㍊︶
†セネガル産ゴム税・⁝=
†石 炭 税⁝⁝三⁝⁝⁝⁝⁝⁝
∵・職業用具税・⁝⁝⁝⁝≡≡⁝
﹁錫︑鉛︑自推紗︑膠︑亜鉛鉄︑緑=∵ 聾 ︑毛髪︑馬︑酸化亜鉛等の税
⁝陶 器 税
・・・・各種香料税÷反 物 税
⁝・葡萄酒税 ⁝ブランデー税 ⁝榔子の実税 ⁝羊 毛 税・ ・・・・・ 砂糖消費税⊥フ ム 税
囁 皮 税ぎ⁝≡=.ご. 海 狸 皮税⁝⁝・⁝⁝⁝. 海 狸 毛 税=・≡≡.一≡≡≡⁝.コ茶タ
バ コ 税 ㈲著俗晶税=
‖塩
刷必需品税⁝・〜十≡石
ガ ビ
H 葡
タ
・=麦
1回消費税〜大部分の消費税1由車 税
ー㈲使用税−小数の消費税 ⁚ し仲∧Jバ./一ノ八 パ ン
∵・堀 割 ㌻蛾 燭 税・= T燃料︵石炭︶税
ラス
バ萄Il コ酒ル ル 税税税税
︵七七六︶ 五四
芽
税
増税
・・・
︵ス︑︑\スによればほとんどす
べて原料︑半製品︑職業用具
である︶ 金銀食器税
家 屋 税
アルコール許 可状税OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
このばあい︑三分法をとって︑すでに記述した直接税・間接税および人税・物税の種別に各税・をあてはめてみる
と︑次のようになる︒ これを︑今日の四分法の区分にしたがって︑分類すると︑事実上︑次のようになる︒
︵備考︶ 人税︑物税の区別は相対性をまぬかれない︒
租税の分類としてほ国税・地方税の区別も︑今日でほ重安である︒スミスはわずかに︑フランスのぺアジュまた 租 −
−
アダム・スミスにおける租税の分類 − 税源との関連
ーⅣ消叢︷肌鰭讐︷酬姻内消費醜 ーⅡ流通税︷鋸
−⊥皿財産税 − 相続税 − ーl収得税− −Ⅰ収得税︵直接税︶ ・Ⅱ流通税︵間接税︶︷⁝錮鍼醐 −Ⅱ消費税︵間接税︶− ー㈲所得税−人頭税︑タイユ 畑収益税−紙幣十
−伽収益税
−㈲所得税
−闇財産税
ふ使用税︵人税︶′−∩鎚錮相調銅品げ工 ふ消費税︵物税︶︷酬舶嗣諸珊鯛大部分
﹇川地代税 ㈲利潤税 目賃銀税
T 広義の流通税︵人税︶−人
︵人税︶−相
︵人税・物税︶
︵人税・物税︶ ︵物税︶・m㈱誹拙
頭税 続税
﹈巌指摘摘揉囁
︵七七七︶ 五五 ︵前記のものの外︶
炉 税 窓 税 僕紳税
ほイギリスの通行税︵tO−−︶を地方税として規定するのみで︑言及ほ少ない︒
小文はス︑︑\スの租税転嫁論再構成のための準備作業的な序章であり︑初期スミスについてほ︑ややくわしく︑
﹃諸国民の富﹄についてほかんたんに記述した︒後者については別稿でさらに検討する︒︵山九六〇・一・七︶
︵1︶ 穿註ぎ予寿ぎダぎ=︼pp・監Tふ.償おは引用者︒
︵2︶ 崇㌣p・∽P傍点は引用老︒
︵3︶ 司計註ごqゝ訂昏ま∵芳−.肖V p.N芦
︵4︶ 繋ぎp.∽−〇.
︵5︶内地璧ロ﹁アダム・スミス現政論梗概﹂は﹁相税を分頬するに当りても専ら此帰着を標準として居る﹂ ︵扇学桝光義三
巻繋ご号︑山九二ぺ一望といわれるが︑これはス︑︑\スの論旨をとりちがえている︒
︵6︶ おき㌻p.∽烏.
︵7︶ この基準がすぐ︑のらにみるように演技税・間接税分類の例示となる︒
︵8︶ 缶き㍗p.∽彗.
︵10︶ 白き㍗p.∽∽〇. ︵9︶ 旨賢∵p.∽−∽ff.
︵11︶これとかんれんして収益と支出・消費の混乱︑すなわち︑北アメリ
銘記さるべきであろう︒
へば︶ 崇㌣p・∽h声p・∽島も・∽眉p.∽諾などの外︑諸所に記されている︒
︵13︶ 旨叫㌣p.︺∽−.
︵14︶ 旨声.p.∽∽N. 第三十二巻 第六号 ︵七七八︶ 五六
OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
︵15︶ 旨叫㌣p.∽∽∽.
︵16︶ 缶計㍗p.∽缶.
︵17︶ 旨註.一p.∽会ff.
︵18︶ 旨叫㌣p●∽∽P ス︑︑\スは初期では消費税をTa諾S upOn COnSuヨptiOnといったが﹃諸国民の富﹄ではTa諾Sup昌COn・
SumabIe COm⊇Oditiesと物税的表現をとっている︒後者にも︑前者と同様の語句もみられなくはないが︑このような基
本的な差違が間接消費税把握の前進を意味しており︑これが可能になったのは三階級=本源的所得分析の完成にあったと
いえよう︒
︵19︶ 井藤半弥教授はス︑︑︑ス的分類の負担能力の把握による分類の説明のなかで相続税を流通税に入れでおられるが︑ス︑\\ス自
身はこれを直接税とかんがえていた︒それ故︑バロックの批判はこの意味でも見当はずれにちがいない︒もとより︑スミ
スは相続税が財産の取得という点にあることの明確な意識をもってはいない︒井藤半弥彗租税論﹄八六ぺージ以下︒
︵20︶ むろん︑相対的な説明であって︑直接税でも︑大衆課税でありうる︒
︵21︶ スミスは脊俸晶税について︑﹁この租税はかならずしも︑各個∧の収入に︑濯等にあるいは比例的にかかるものではない︒
各個人の気分が消費の度合を規制するので︑各個人はかれの収入に比例してではなく︑かれの気分に比例して納税す
る﹂ ︵旨叫㌢p●∽謡t︶とのべたとしても︑これだけではその逆進性はあきらかにされない︒また︑必需品税はその批判点
がその転梶のプロセスにおける価格騰貴←再生産阻害にあって︑帰着・税負担は大衆ではないのだから︑ここでも大衆課
税の視点はないとみてさしつかえない︒必謡品税はかえって上流および中流の階級にたいする課税だとス︑︑\スはいう︒
︵22︶ 詳密にいえはある種の営業税︑僕婦税︑免許料税︑奴隷税︑自由職業の報酬︑官史の駄科などは人税の一種であろう︒消
費税のうち︑盾接消費税︑たとえば馬重税︑金銀食器税︑アルコール飲料税は人税といえる︒
︵23︶ しかし︑イギリスの所得税はもともと︑ピットの所得税以来︑綜合所得税ではなくて分類所得税であるから︑ス︑︑\スの収
︵七七九︶ 五七 アダム・スエスにおける租税の分類 − 税源との関連
第三十二巻第六号
︵七八〇︶ 五八益税は所得税の前提であり︑内容でさえあるひむしろ︑ス︑︑︑スの地代税や質銀税の分類にたいし︑収益税という名をつけ
る方が見当ちがいかも知れない︒
︵警必需品税・穿惨品税の区分においても︑税源論の確立虹よって︑議義﹄と比較して格段の進歩を示しているが︑紙数制限