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Political Attitudes University of Political Political

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静岡大学教育学部研究報告 (人文・ 社会科学篇)第44号 (1994.3)217〜234

政治的有効性感覚,政 治に対するイメージと政治的態度の関連

Relationships between Sense of Political Efficacy, Political Image and Political Attitudes among University Students

田 唯 司

Tadashi HARADA

(平成 5年10月 12日受理)

The purpose of this study is to exarrline the structure of political attitudes lneasured by

a newly developed catchphraso type scale and the implications of the context hypothesis concerning the relationships between sense of politiCal efficacy, political ilnage, and political attitudes are tested using 339 undergraduates.       ・

Factor analysis generated twelve interpretable factors of political attitudes and

suggested the rrlultiple diIIlensionality of political conservatism.

The results also showed that rnost of the predictions of the context hypothesis are not fully confirmed:(1)There is a nonlinear relationship between political distrust and total political conservatisnl, indicating a significant difference emerged between the most conservative and the secondary conservative groups。 (2)There is nO systematic relationship between political effectiveness and total political conservatisΠ l, suggesting these two

concepts relate independently。

(3)There is a linear relationship between political image and total political conservatis11,indicating the greater one's level of political conservatis11, the FnOre positive his or her political image.The theoretical meanings of the findings are

discussed。

政治 的態度 を様 々な政治的事象 に対 して個人が持つ信念

,感

,行

為傾 向の総 体 で あ る と考

えた とき

,そ

れぞれの個人 は所与 の政治的態度空間の中である所定 の場 に位置づ けることが可

能 な個人特有 の政治 的態度 を保持 して い ると見 なす ことがで きる。政治 的態度空 間を特徴づ け る次元 と して は これ までの ところ

,少

な くとも二つあ るいはそれ以上 の次元 の存在 を仮 定 し

,

個人 の政治 的態度 をそ う した二次元 あ るいは多次元空 間上 に位 置づ けよ うとす る試 みが な され て きた。例 えば

,Eysenck(1951)に

よる社会的

0政

治 的態度 の構成次元 の分析 で は

,

急 進 主 義 一保守主義

"お

よび 柔和 な心 一堅固 な心

"と

い う二次元 か らな る態度空 間 内 に

,政

党 支 持 グループが特徴的 に配列 で きることが示 されて いる. 急進主義 一保守主 義

"と

い う第

1の

元 にお け る得点 は共産党支持者 一労働党支持者 ―自由党支持者 一保守党支持者 の順 に低 く

,一

,第2の

柔和 な心 一堅固 な心

"と

い う次元 で は共産党支持者 と他 の政党支 持 グル ー プが対

217

(2)

極的な位置にあり,共産党支持者 は 堅固な心"の軸に傾いた点 に位置 していた。 この研究 で はファシス トグループは含 まれていないが,第 2次元で彼 らが共産党支持者 と同 じ程度 の 堅 固な心"を示す ことは充分予想できる。 イデオロギー的に対立す る二つの両極的な政党信奉者 ,実はパ ー ソナ リテ ィの側面 で類似 した特徴 を示 す ことを経験 的 に確 か めた ことで,

Eysenckの 社会的・ 政治的態度空間の二次元説 はその後幅広 く受 け入れ られて行 くことになる. ところで,Eysenckの二次元説 における次元の命名か らもうかがわれるように,第 2次元 の 柔和な心 ―堅固な心"は ,政治的態度の内容 に直接関わるとい うよ りはむ しろ,政治的態度 の保持を支えるパーソナ リティあるいは認知様式の基盤を特徴づけるものと解釈することがで きる。 ファシス ト党支持者 と共産党支持者が このパーソナ リティに関連 した次元上で類似 した 布置を持つ というEysenckの 推測は,双方の政党支持 グループ間に政治的事象をとらえる際 の 認知の枠組あるいはパーソナ リティ特徴の共通性を見いだす ことができることを示唆 したもの で もあるといえる。両者が持つ政治 イデオロギーはまさに対極的位置にあり,その点で彼 らは あたか も水 と油のようにまった く接点のない切 り離 された存在であるとみなす ことができる。

しか しなが ら

,イ

デオロギーとは相関 しないと想定 されるパーソナ リティあるいは認知様式 の 面では

,イ

デオロギー的に近い他の政党支持 グループをいわば飛び越えた形で共有性を備 えて いることが うかがわれる。 このことは,政治的態度が政治 イデオロギーを代表 しているとと ら えたときに,異なる政治的態度を持つ個人がパーソナ リティや認知特性の側面でいかなる相違 を示すかを問いかけることにある一定の根拠を与えることを意味する。 こうした観点か ら,政 治的態度の相違 に関わりを持つ要因を分析することが政治的態度研究の重要な課題 として生 じ ることになる。

Sidanius(1978な)による 文脈説"は ,異なる政治的態度を持つ個人のパー ソナ リテ ィ や認知的特性の特徴を明 らかにす るための理論的な指針を提供するものであるといえ る. 脈説"の基本的な考え方 は,ある基本次元上のどこに個人の政治的態度が位置づ くか は,個 が持つ政治的信念の内容ではな くて,その時点 における社会的,政治的文脈 に依存 しているこ とを出発点 とする。例えば, 女性の政治参加"に賛成す ることは戦前の日本では極めてラディ カルな政治的信念の一つであったといえようが,今日の社会ではさはどラディカルな考え方 で あるとはいえない。 このことは,社会的,政治的状況が異なれば,同一内容 の項 目の政治的態 度次元上の位置が相違することを意味する。ある政治的態度次元上の個人の位置 も,その時代,

政治文化,風潮などの相違に応 じてところを変えることになろう。

文脈説"の重要な特徴 は,政治的態度の基本次元である保守主義次元上 の両極 に位置す る 者 は,政治的態度が対照的な位置関係にあるにもかかわ らず,パーソナ リティや認知的特性 に おいて類似性が存在することを示唆するところにある。政治的保守主義次元上で両端に位置す る者 は,その時点 において優勢な政治的態度への同調圧力に抵抗 し,少数者 としての自 らの立 場を防御するために,ス トレス事態に寛容で,場独立性が高 く,政治的事象 に関す る情報 を豊 富に携えているといった特性を保有 していることが 文脈説"の予想 か ら導 き出 されてい る。

文脈説"で,政治的状況を解釈 したり情報の処理を行 う仕方 に関わ るパ ー ソナ リテ ィ・ 認 知特性 と,自己と政治 との関わ りの濃淡に影響する周辺的な政治関連変数の双方で,政治 的保 守主義の程度が両極にある者の間の類似性を想定 している。

文脈説"に関わる予測を検証 しようとした これまでの研究では,あいまいさに対す る不寛 容や認知的柔軟性,認知的複雑性など個人の認知特性を指標 としたときには,政治 的保守性 と

(3)

政治的有効性感覚、政治に対するイメージと政治的態度の関連 219

の間には 文脈説"が予想す る曲線関係 は必ず しも見 いだ されていない (Sidanius,1978;

Sidanius,1985).む しろ,政治的保守主義 と認知的な硬 さとの間には直線的な関係が見いだ さ ,保守的な政治的態度を持つ程度が高まるにつれて,あいまいさに対 して不寛容 にな り,認 知的に柔軟ではな くなる傾向を示 した場合の方が一般的である。そうした中で原田 (1989)は,

あいまいさに対する不寛容 と政治的態度 との関係 は性 によって異なることを示 し,男子 の場合 にのみ 文脈説"が適合することを指摘 している。 また,原 (1991)は,権威主義的傾向の うちで権威主義的服従傾向を表す次元 に関 して, 文脈説"の予想通 り政治的保守主義 の両極 に位置する男子の権威主義的服従傾向が有意 に低いことを示 した。

一方,Sidaniusの 一連の研究では,政治的関心や政治的情報への接触の程度 といった自己 と 政治 との関わ りの様子を表す政治関連変数 と政治的態度 との間に,ほぼ一貫 して曲線関係が認 め られている。例えば,Sidanius(1984)では政治的両極性の増大 とともに政治的情報収集 の 程度が高 くなり,大統領キ ャンパー ンヘの関心や一般的政治的関心,一般的政治的知識 な どの 合成変数である政治的洗練性の程度が高 くなることが明 らかにされている (Sidanius&Lau,

1989)。 しか しなが ら,日 本の大学生を対象 とした原田 (1985)の研究で は,政治 的保守主義

と政治的関心の程度 との間にはむ しろ直線的な関係が,政治的知識 との間には ナ シ ョナ リズ "次元以外には特別な関連を持たなか ったことが示 されている。

以上か ら,政治的態度 とパーソナ リティ・ 認知特性および周辺的な政治関連変数 との関連 を 調べるためには,全体のみな らず,それぞれを構成する下位尺度の レベルにおける検討が必要 であること,さ らにその際には,性差の要因を考慮する必要があることを指摘 で きる。 また,

社会や政治の動向の変化 にともなって,個人の持つ政治的態度 も変化 しつつあると予想できる。

政治的態度を適切 に測定するためには,こ うした状況の変化に応 じて政治的態度尺度の内容 を 定期的に点検することが求め られ るであろう。そこで本研究 においては,原 (1991)で使用 した政治的態度尺度 に,その後の政治状況の変化の中で新たな論点 として浮かび上が って きた 米の輸入 自由化"や 消費税", 企業の政治献金"などを取 り入 れた新 しい政治的態度尺度 を作成す ることを第 1の 目的 とする。

本研究 は,その上で 文脈説"が政治的態度 との関わ りを想定 したパーソナ リテ ィ・ 認知特 性 と政治関連変数の うち,後者 に含 まれる変数のうちで重要 と考え られる側面についてデー タ を提供 しようとするものである。すなわち,本研究においては,自 己と政治 との関わ りの程度 を表す別の側面 一一政治的有効性感覚 と政治 に対するイメージーー を取 り上げて,政治 的保守 主義 との間にどのような関連性が認め られるのかについて, 文脈説"の予想 との関連 か ら検 討 してい く.

政治的有効性感覚 とは,こ の概念の創始者であるCampbellら (1954,p187)に よる定義 に よれば, 個人の政治的行為が政治過程 に影響を与える,も しくは与え る可能性があるとい う 感情"であり, 個人の市民 としての義務を遂行することが価値 を持つ とい う感情"を指す。

市民 としての政治的な義務の中心 は能動的な政治参加を遂行することであり,そのためには,

個人 は少な くとも主観的には,政治への参加を市民 としての権利 あるいは義務 と感 じ,ま ,

自分 にそれだけの能力があると感 じ,政治 システムもそれに応えて くれるという期待を持 って いなければな らない。そのような場合 に,個人の政治的有効性感覚 は高 くなると考え られてい る。

政治的有効性感覚 に関 しては,1960年代 までは社会経済的地位 (Easton&Dennis,1967),

(4)

性別 (Hess&Torney,1968),人 (Lyons,1970)といった人 口統計学変数 との関係 を検討 した研究が多 く認め られたが,Balch(1974)そ の他 によ ってCampbellら の尺度 の信頼性 と 妥当性 に疑間が提出されて以降,こ の概念 はい くつかの異なる下位要素要素の集合体であると の考 え方が提示 され るよ うにな って きた。 例 えば

,Stentz&Lambert(1977,p65)は

,

Campbellらの政治的有効性感覚尺度が 政治への信頼感"と 市民 と しての有効感"と2

つの部分に分かれることを示唆 している。

か りに 文脈説"の予測が正 しいのであれば,政治的保守主義次元上 の両極者 は,政治 的有 効性感覚の得点において類似 した傾向を示す と考え られる。すなわち,左右の両極者が明確 な イデオロギー的立場か らの政治の現状批判を行 うと想定 した とき, 政治 システムヘの信頼

"

の面で両者の得点 は低 く,一,両極 に位置する者が政治的洗練性 の程度が高 い (Sidanius&

Lau,1989)のであれば, 個人的な有能感"はともに高いという傾向を予測できるであろう。

また, 現代の政治過程 はイメージの循環過程である"(前,1980,p.168)と するな らば,

政治的有効性感覚 とともに現在の政治 に対するイメージについて も政治的態度 との関連性を検 討す ることに意味があろう。 両極説"の予想 に従 うな らば,政治 的保守主義上 の両極者 は政 治の過程,現状などに批判的な見方を採用 していることが予測 されることか ら,どち らも現在 の政治 に否定的なイメージを持 っているように思われる.

以上か ら,本研究の第2の目的は,政治的有効性感覚および政治 に対す るイメージと政治 的 保守主義 との間に曲線的関係が認 め られるかどうかをそれぞれの下位尺度の レベルにも焦点を 当てて明 らかにすることである.

質問紙 の構成

政治的態度尺度

 

原田 (1989,1991)で使用 された catchphrase形 式の政治 的態度尺度項 目 ,その後の政治的状況の変化を考慮 に入れた上でい くつかの項 目を加除 した合計45個の政 治的態度尺度を用意 した。新 たにつけ加え られた項 目は, 米の輸入 自由化"や 消 費税 の廃 ", 企業の政治献金", 選挙権を18歳に引き下げること"などである。

各項 目に対す る判断を ひ じょうによ くない"から どち らともいえない"を通 して ひじょ うによい"に至 るまでの7段階評定で求め,順1点か ら7点までの得点を与えた。

政治的有効性感覚尺度

 Campbell et als。

(1954)を始めとして,Easton&Dennis(1967), 公平 (1979),Langton(1969)な どの研究で使用 された項 目の うちか ら,重複 した項 目や政 治制度の相違のためにわが国で用いることがふさわ しくない項 目を除 き,さ らに意味が類似 し ている項 目は一つにするなどの検討を行 った上で,合19項目に整理 した ものを用 いた。 そ の際,できるだけ日本語訳が長文 にな らないように,原意を損なわない程度に修正 を施 した も の もある.

これ ら19項目に対 して ひ じょうに反対"から どち らともいえない"を通 して ひ じょう に賛成"に至 るまでの7段階評定を求め,順1点か ら7点までの得点を与えた。

政治イメージ尺度

 

政治に対す るイメージを測定す るために,井上・ 小林 (1985)が作成 し SD法のための形容詞対の リス トを参考 に して, 明るい一暗い", よい一わるい

",

優 れ ている一劣 っている", 清潔な一不潔な"などの13項目を用意 した。肯定的内容 の形容詞 と 否定的内容の形容詞 とが連続 しないように留意 して形容詞対を配列 した。

方 法

(5)

,政治的有効性感覚、政治に対するイメージと政治的態度の関連

評定 は両端が ひ じょうに",中間が どち らともいえない"であり,その間にそれぞれ か なり"と やや"を置いた7段階評定を求めた.得点化の際には,肯定的方向 に得点 をそろえ るように,必要な項 目は得点を反転 させて計算を行 った。

質問紙 には,上記の各尺度項 目と年齢や性別を記入す るフェースシー ト以外に,政治的関心

( まった くない"から ひ じょうにある"までの7段階評定を求 めた)と政治 と自分 との間の 認知 された距離感 ( ひ じょうに近い"から ひ じょうに遠 い"ま での7段階評定 を求 めた),

自己の政治的保守性の程度の認知 ( ひ じょうに革新的"から ひ じょうに保守 的"までの7 段階評定を求めた),主5政党 に対する評価 ( ひ じょうによ くない"から ひ じょうによい

"

までの7段階評定を求めた),および自己の政治的信念の他者 との類似性 の認知 を測定す るた めの 質問 ( ひ じょうにまわ りの人 とは異なった"から ひ じょうにまわ りの人 と類似 した

"

までの7段階評定を求めた)が含 まれている。

被験者と調査時期

被験者 は静 岡市内の国立大学 および私立大学 の

1‑4年

生合計339名

(男

子 130名 ,女

子 209名)である.な,本研究で用いた主たる項 目得点 に被験者の所属大学による有意 な差 は認め られなか ったので,両者を一括 して処理す ることとした。

調査 は 1991年

1月

か ら2月 にかけて講義時間を利用 して行われた。

政治的態度尺度の分析

政治的態度測定のために用意 した45項目間の相関行列 に基づいて主因子法 による因子分析 を行い,固有値

1.00以

上であった12個の因子を抽出 し,さ らに直接oblimin法によ る斜交回 転を施 した。 これ ら12因子で全分散の58.3%を説明 してい る。 得 られた12個の因子パ ター

ン行列を Tablelに 示す。なお,値│。3001以上であった もののみ負荷量を記載 した。

一つの因子に│。4001以上の負荷量を持ち,同時に他 の因子 には│.3761以上の負荷量を持 たないことをめやす として各因子を代表す る項 目を決定 し,因子の解釈を行 った.第1因子は,

憲法9条の改正", 治安維持法", 防衛費の対

GNP比

1%枠の撤廃"などの負荷量が高 い ことか ら, 軍国主義"因子 と命名 した。以下同様 に負荷量の高 い項 目の内容 や意味を手がか りとして,第 2因子以下を順 に 反体制", 政治経済的保守主義", 復古主義", 新自由主義",

政治的権力組織", 中央集権", 抗議行動", 保守的経済政策

",

権威 への従属

",

政治参 加の制限"および 現体制維持"と命名 した。

これ らの因子のうちあるものは,catchphrase形式の政治的態度尺度項 目を用 いた先行研究 で見いだされている因子 と類似 した内容を持 っている.例えば, 軍国主義"と 政治経済 的 保守主義"の両因子 は,Sidanius,Ekehammar&Lukowsky(1982)が 見いだ した因子 と非常 によ く似ている。 さらに, 反体制

",

抗議行動"および 中央集権"と命名 された因子 は, Ziegler&Atkinson(1973)が見 いだ した下位次元の中にも含 まれている。本研究で用 いた項 目の内容 はそうした先行研究で使用 されたものとほとんど重複 していないので,類似性が認 め

られた因子以外 に,独自性の強い内容を持つ因子が抽出されている.

各因子を構成す る項 目得点の単純合計値を求めることによってそれぞれの下位尺度得点 とし た。その際, 反体制"と 抗議行動"の両尺度を除いて,いずれ も高い得点であるほど政治的 保守性が増大するように一部の項 目については得点を反転 させた.Table 2は ,各下位尺度得

0 4 0 4

(6)

Table 1 Factor pattern matrix for twelve dimensions of political attitudes

I

ten

F10 Fll F12

Fl:Militarisn

2? Anendnent to The Const.

9

1? The Public 0rder Act 33 Abolition of the 1% Linit

of the Defence Budget

to

GNP

23 Nationalisn

F2:Antiestabl ishment 36 Self-governnent of Univ.

32 Student Protest Movenent 6 Civil novenent

F3:Social i sn-Capi tal i sn(PEC) 5 The Free Market 53 Socialisn

1 Capitalisn

dG Nationalization of Big

Bus i

ness

‑357

F4 :

Reac t ioni sn

5? Usage of the Nane of Era 38 'Kini-ga-yo' as The

National Anthen

4 The Rising-Sun Flag 18 the Enperor Systen 24 The Self Deffence Force 28 The Official florship to

Yasukuni Shrine

F5:Neo Liberalisn 25 Adninistrative Reforn 15 Privat izinS 0overnnent

Service

21 Pro-lYest Foreign PolicY

F6:Pd iticJ Power Organizatbn 40 The Police

ll The Supreme Court 2 Labor Unlon

点間の相関係数を算出 した結果を,Table 3は,被験者全体および男女 ごとの各下位尺度得点 の平均値 と標準偏差,さ らに自己の政治的保守性の程度の認知および自民党に対する評価 と各 下位尺度得点間の相関係数を算出 した結果を示す。なお,こ の平均値 は各下位尺度得点 をそれ ぞれに含 まれる項 目の数で割 った値,すなわち各下位尺度得点の1項目当た りの平均値である。

Table 2か ら,多くの下位尺度得点の組み合わせの間で有意な相関が得 られていることがわ か る。見いだされた 12個 の下位尺度のうちでは, 反体制"と 中央集権"の 2つ ,比較 的

(7)

(Table l continued) F? :

Central izat ion

50 The Tso Major Poitical Party Systen

? 0ne's Duty to the Nation 8 Enthusiastic Patriotisn F8:Protest !'lovenent

16 Annual Labor 0ffensive 26 Labor Union Strike 12 Civil Disobedience 22 The fiorking Class

F9:Conservative Economic PolicI 41 Liberalizing Ricc lmport 43 Nuclear Energy

42 Abolition of The Consumer Tax

F10:Subnrission to Authority 35 Powerful Political Leader 34 Education Should Stress

Patriotisn

F11:Restriction of Political Participation 56 Decreasing the Voting Age

30 Snall Electoral Systen

3? Censorship 3?0

F12:Support the Political Status Quo 31 Capitalists

{{ Large Political Contribu- tions fron Private Companies 45 The Political Party Las

20 Nuclear Deterrence 3 Japan-US Defence Treaty 13 Screening of Schoolbmks 52 Ant i-Nuclear Movenent

‑301

322   386

All decinlal points are omitted.

政治的有効性感覚、政治 に対す るイメージと政治的態度の関連

他の下位尺度 と相関がみ られないことが多 く,こ れ らの下位次元が政治的保守主義の構成要素 としてはやや周辺的な位置にあることを示唆 している.

Table 3に

基づいて男女間の平均値の差を検定 したところ, 抗議行動"のみ有意な性差 が認 め られ,女子の方がより否定的な傾向を示 した。 これは,女子 は政治の現状に対 す る異議 申 し 立ての活動 に取 り組 もうとする姿勢が男子 に比べて消極的であることを示 している。 また,自 己の政治的な考えがどれ くらい保守的であるかを尋ねた質問 と各下位尺度得点 との間の相関を 見 ると,多くは期待 された方向の有意な相関を示 していたが, 政治的権力組織", 中央集権",

保守的経済政策"および 権威への従属"との間には有意な相関は認め られなか った

.一

,

自民党 に対す る評価 とはすべての下位尺度得点 において予想 に合致 した方向で有意 な相関が認 め られ,そのほとんどは1%水準であった。

223

(8)

Table 2 Inter-correlations for the twelve political attitude subdimensions

Subdinensions

F9   F10   Fll   F12

Fl:Militarisn -091*

F2:Antiestabl i shnent F3:Social i sn-Capi tal i sn(PEC)

F4 :

React ioni sn

F5:Neo Liberallsn

F6

:Political Porer 0rganizatlon F7:Central ization

F8:Protest Llovement

F9

:Conservative Econonic Pol icy

F10

:Subnission to Authority

Fll:Restriction of Political Participation F12:Support the Political Status

Quo

176** 420=* 179**

‑078 ‑1151 060 305料 441料

314**

157** 242**‑140** 196** 303** 342** 358**

129**‑021   420**‑066   022  ‑159**‑082 123*  083  ‑2131* 369** 100*  245** 339*=

219*= 271*=‑251*= 367*= 353** 286** 308**

285== 174*=‑109*  172** 092ホ   278** 364**

068   140*= 166=* 108=  143*  228**

‑069   046   242*ホ  2091* 209キ

‑139*1‑108* ‑161=*‑095*

=

223** 201=* 282**

140** 231**

357**

All decillal points are o■

itted.

*。

¨pく

05 **・

pく

01

次 に政治的有効性感覚尺度19項目の内部相関を求め,主因子法 による因子分析 を行 った。

その結果共通性が相当程度低い項 目が見 られたので,そ の値が 。200に 達 しない3項目を除 い て再 び同様の因子分析を行 った。固有値

1.00以

上であった3因子 を抽 出 し,varimax回転 を 施 した。 これ ら3因子で全分散の54。2%を説明 している。 回転後 の因子負荷量 を Table 4に 示す。一つの因子 に│。4001以上 の負荷量を持ち,他の因子の負荷量が │。3501以下であった 項 目を枠で囲んである。 この基準に合致 しなか った2項目は表か らは省いた。

1因子 は,政党や政治家が自分たちのことしか考えず,人々の意見を聞 こうとしないとい

Table 3 Means and SDs of the political attitude subdimensions

and correlations with political self discription and appraisal to the LDP

Subdimensions

Total(N=339)    Male(N=130)

Political Apprais-

Pe,nale(N=209) Self De- al to scription the

LDP

Fl :Mi I i tari sn

F2:Ant iestabl i shnent F3: Social i sn-Capi tal

i sn (PEC) F4 :

React ion

i

sn

F5:Neo Liberalisn

F6

:Pol itical Poser 0rgani zation

F?: Central izat ion

FB :

Protest lrlovenent

F9

:Conservative Econonic Pol icy Fl() :Subnission to Authori ty

Fll :Restriction of Political Participation F12:Support the Political Status

Quo

2.946(1.212) 3.033(1.072) 4.492 (1.062)   4.476 (1.032) 4.907 (0.955)    4.890 (0。 704)

3.510 (0。

974)    3.639 (0.879)

4.830 (0。

987)   4.896 (0。 754) 4.196 (0.857)    4.205 (0.856) 3.943 (0.964)    3.746 (0.784)

3.893 (0。

957) ** 3.574 (0.686) 3.274 (1.113)   3.162 (0。

935)

3.273 (1.152)    3.138 (1.143) 3.901 (1.001)    3.919 (0.798)

3.367 (0。

940)    3.401 (0。 784) 3.013(1。

133)

4.482 (1.038)

4.396 (0。 306) 3.594 (0。 921)

4.877 (0.350)

4.212 (0。 863) 3.826 (0。 859)

3.701 (0.318) 3.211 (1.012)

3.186 (1。 144)

3.915 (0.877)

3.396 (0。

347)

128*中  .341**

―.147**  ―。136*=

。216*=   。375*中

。284*=  .489=*

。192**   。271=中 .084     。251**

.088     。103*

―。164**  ―。133=*

.088     。386**

.063     。218**

.261**   。234**

。199*=  .4291*

** ・・・ p〈.01

政治的有効性感覚尺度 と政治に対するイメージ尺度の検討

(9)

政治的有効性感覚、政治に対するイメージと政治的態度の関連 225

Table 4 Factor loadings for the sense of political efficacy items

I tems

F1:Political Distrust (c:.845)

4 Political parties are only interested in peoples' vote but

not in their opinions.

10 People in the governnent care nuch about thenselves than shat ordinary people think.

3 There are no politicians who speak to us vhat they really think.

12 There are sone big, powerful people in the government vho are running the whole thing and they do not care about us

ordinary people.

5 A snall nunber of people have pover to run everything nosadays.

2 It hardly makes any difference vho I vote for because vhoever gets elected does rhatever he vants to do anysay.

16 People like ne don't have any say about vhat the Sovernnent does.

8 Politics and government seem so complicated that a person like ne can't really understand shat's going on.

F2:Political Effectiveness (a:.794)

9 Pgople can have quite a bit of influence over the government -.000

if they want to do so.

14 If people joined together vith others of sinilar political -.009 ideas, they could cause sone of the policies to be changed.

? There are plenty of says for people like ne to have a say -.1?5

in what our government does.

.002    .022    .598

‑.077   ‑。163    .557

‑.099    .050    .566

‑。194  ‑。145    .499

028   ‑.054    .398

‑。

217   .243    .456

‑。202    .061    .227

‑。123    .261    .404

―。258  .575

‑。342  .559

‑.038    。405

P3:Political Avoidance (a :.621)

l7 We had better leave everything about politics to the pol itical experts.

l9 We should not nake a conplaint about the affairs of national government.

13 Students should not participate in political activities.

020   ‑。 200

‑.035  ‑。 106

156 ‑。

183

348

.256 .253

った,政党や政治家 に対する不信感を内容 とす る項 目の負荷量が高 い ことか ら, 政治不信

"

因子 と命名 した。 また,第 2因子 は人々の力が政府や政策 に影響を与える可能性を指摘す る内 容の項 目か ら成 り立つ ことか ら, 政治的影響可能性"因子 と命名 した

.第

3因子 は,政治 ヘ の関わ りか ら逃れる傾向を肯定する項 目が多 く含まれていることか ら, 政治か らの回避"因

子 と命名 した.

尺度の内的整合性を検討するために,各因子を代表する項 ログループの単純加算値 を求 め,

個々の項 目得点 との間の相関係数を算出 した。その結果, 政治不信"に関 しては

.546‑。

816, 政治的影響可能性"で

.816‑。 873,

政治か らの回避"で.716‑.791の値 が得 られ,い ずれ も0.1%水準で有意であった.ま,3つの下位尺度それぞれのα係数を算出 したところ,

(10)

政治不信"尺度では.845, 政治的影響可能性"尺度では 。

794,

政治 か らの回避"尺度 で は

.621で

あった。以上か ら,3つの下位尺度のうち 政治か らの回避"以外の下位尺度 は充分 に 信頼できる尺度を構成 しているといえるであろう。最初の 2つ の因子 は,政治的有効性感覚が 政治 システムヘの信頼 と個人 の政治的有効感 の2つの側面 か ら成 り立 つ とい うStentz&

Lambert(1977)の指摘 にほぼ対応 していることを考慮す るな らば,本研究で用いるべ き政治 的有効性感覚の測度 としては,最初の2っの下位尺度にとどめてお く方が意味が明確にな ると 考え られる。

次 にこれ ら2つ の下位尺度 の妥当性 を検討するために,政治的関心および政治 と自分 との間 の認知 された距離感 と各下位尺度得点 との相関を求めたところ,政治的関心 については予想通 りの結果が得 られた。すなわち,政治的関心 との相関 は, 政治不信"尺度 とは 一。

272,

政治 的影響可能性"尺度 とは 。165の 値を示 し,いずれ も1%水準で有意であった。政治に対 して不 信感を感 じている者 は政治への関心が低 く,有効性を確信 している者 は政治への関心が高 い こ

とがわかる。一方,政治 との距離感については, 政治不信"尺度 との間で 。289の値が得 られ

1%水準で有意であったが, 政治的影響可能性"尺度 とは有意な相関 は認 め られなか った。

この ことは政治 に対する不信感を感 じているほど自己と政治 との距離が遠いと感 じていること を意味する。 また,政治的影響可能性を感ずることは自己と政治 との距離感 とは無関係 であ る

ことが示唆 された。

次に政治 に対す るイメージを測定するための13項目間の相関係数 に基づ いて,主因子法 に よる因子分析を行 った.その結果,第1因子の寄与率が47.8%に達 し,第 2因子以下 に比べて 顕著 に高いことか らこの尺度 は1因子構造を持つ ものと判断 し,13項目の単純合計値 を求 め て 政治に対す るイメージ"得点 とした。全体得点 と項 目得点 との間の相関係数 は 。572‑。

799

の範囲にまたが っていていずれ も0。1%水準で有意であ り,α 係数の値 も。845で充分に高かっ た。 この 政治 に対するイメージ"得点が高 いほど,現在の日本の政治の現状 を肯定的 に と ら えていることを示 している。

政治的有効性感覚の各下位尺度得点 と政治イメージ得点の平均値 と標準偏差,および相関係 数を算出 した結果を

Table 5に

示す:どの測度について も有意な性差 は認め られなか った。 ま ,政治に対す る肯定的イメージは政治不信 と有意な負の相関を示 しているが,政治 的影響可 能性 の感覚 とは相関が見 られなか った。

Table 5 Means, SDs and Pearson correlations between sense of political efficacy

^-rl -^li{i^^l i-^^^

Subscal es

Total(N=339)   Male(N=130)   Fclllale(N=209)

Political Political Distrust Effectiveness

Sense of Political Efficacy Fl:Political Distrust F2:Political Effectiveness Political lmage

4.754(1.082)4.822(1.091)4.733(1.045)

4.654 (1.126)  4.685 (1.245)  4.621 (1.041)     ―.262**

3.215 (0。

863)  3.176 (0。 860)  3.214 (0.832)     ―。293**

*= ・・ pくol

(11)

政治的有効性感覚、政治に対するイメージと政治的態度の関連

下位次元ごとに見た政治的有効性感覚′政治に対するイメージと政治的態度の関係

次 に政治的有効性感覚,政治 に対す るイメージと政治的態度の各下位次元 ごとの関連性 につ いて検討するために,ま ず双方の相関係数を算出 した結果を

Table 6に

示す。

政治不信"得点 は,政治的態度の下位尺度の うちで 政治的権力組織"とのみ男女 ともに 有意な相関が見 られた。そのほか 抗議行動"では全体および男子で負の,ま ,女子 のみで 反体制"と 新 自由主義"で負の, 権威への従属"で正 の有意 な相関が認 め られた。 政治 的影響可能性"に関 しては, 反体制"と 抗議行動"では正 の, 政治経済的保守主義"と

政治参加の制限"との間では負の有意な相関が見 られた。一方,政治 に対す るイメー ジに関 しては,ほぼすべての政治的態度の下位尺度 との間に有意な相関が認められ, 反体制"と 議行動"以外 はいずれ も正の値であった。

以上か ら,政治的有効性感覚の うち 政治不信"に関 しては一部の政治的態度 の下位尺度 と のみ,ま た, 政治的影響可能性"の次元 は半数の政治的態度 の下位尺度 と有意 な相関 を示 し たに過 ぎないことがわかる。 さらに,政治に対す るイメージは政治的態度 とほぼ直線的 な関係 を示 し,政治に対 して肯定的なイメージを持つ ことと保守的な方向の政治的態度 とが密接 に結 びついていることがわかる。

次に政治的有効性感覚の2つの下位尺度の うちで,PearsOnの相関係数が有意でなか った組 み合わせについて,文脈説の予想のように曲線的な関係が認め られるかどうかを検討す るため ,政治的態度の下位尺度得点の平均値 と標準偏差 に基づいて被験者を6つのグループに分 け ,各グループの 政治不信"得点および 政治的影響可能性"得点の比較を行なった。グルー プ化の基準は,各下位尺度得点が 平均‑lσ 以下", 平均

‑lσ

以上平均‑0.5σ 以下",

平均‑0.5σ以上平均以下", 平均以上平均+0.5σ 以下", 平均+0.5σ 以上平均

+lσ

227

Political efficacy and political image

Politcal attitude suMinensions

Political Distrust Political Political Inage Effectiveness

Total Hale Fenale Total Male Fenale Total Male Female

Tab1e 6 Pearson correlations beween sense of political eficacy, political image and political attitudes

Fl:Mi I i tarisn

F2:Ant iestabl ishment

F3 : Soc

i al i sn-Capi tal i sn (PEC) F4:Reactionism

F5:Neo Liberalisn

F6

:Pol itical Poser Organization F?: Central ization

F8 :

Protest lrlovenent

F9

:Conservative Econonic Pol icy F10:Subnission to Authority

Fl1:Restriction of Political Participation Fl2:Support the Political Status Quo

‑049   027  ‑064

‑064 003 ‑119*

028   073  ‑003

‑045   076  ‑104

‑075   009  ‑127*

‑138**‑151= ‑117*

‑013 023 ‑045

‑119* ‑261=*‑040

‑085  ‑009  ‑106

‑057   119  ‑193**

106*  143   092

‑067  ‑120   010

‑083  ‑1501 ‑053 289** 215=中 356=*

‑185=*‑216中 *‑163*

‑082 ‑120 ‑066

068 ‑064 184**

093*  043   119*

‑065  ‑120  ‑026

234*中

 2301* 255**

‑065  ‑144 ‑031

‑013  ‑174*  113

‑169=*‑196* ‑152*

‑1001‑151*‑079

288=* 2521* 280**

‑140**‑172* ‑119*

289** 345*1 258*ホ 416** 400*= 422**

229** 256*= 19511 213*= 246** 1751■

105*  147*  073

‑109* ‑091  ‑122*

3211* 363*1 266**

166** 010   294**

289** 389** 214=*

401=* 412** 374==

All decimal points are omitted.

ホ ・・・ pく.05   ** ・・・ pく。01

(12)

Table 7 political attitude dimensions as a function of

sense of political efficacy

Political Distrust

F4:Reactionism         F5:N∞ LiberaHslD

Mean   SD   N       Mean   SD   N

G2 G3 04 G5 06      G2 G3 G4 05 G6 Group 1   4.720 1.134  50 ns ns ns ns ns    4.691 1.099  51 ns ns ns ns ns Group 2   4.988 1.042  30     ■S  = ns ns    5.017 0。 992  37    ns ■s ns  * Group 3   4.988 1.091  71        = ns ns    4。 996 0.765  61       ■

■S  = Group 4   4.510 1.033 101      ns nS    4.735 0。 989  66      ns ns Group 5   4.917 0。 304  48       ns    4.680 1.077  80       ns Group 6   4.606 1.404  32       4.431 1.558  38

F       2.352

p     O.041

1.870 0.099

Political Effectiveness

Fl:MiHtarism      F4:Reactionism         F5:Neo LiberaHslll

Mean   SD  N      Mean  SD  N       Mean  SD  N

G2 G3 04 05 00      02 03 04 05 G6      G2 G3 G4 G5 G6 Group 1   4.866 1。 233  57  ■s ns  *  * ns    5.085 1.203  51 ns ns  *  = ns    4.718 1.178  52  ■s ns ns ns  t Croup 2   4.748 1.237  45    ns  I  * ns    4.400 1.332  30    n,  *  I nS    4.342 1.041  37    ns ns ns  * Group 3   4.793 0.896  74       *  * ns   4.458 1。 162  72       *  * ns   4.481 0.948  61       ns ns  *

Group 4   4。

359 1.017  53         ns  *    4.693 1.052 101         ns  *    4.748 1.059  66         ns  = Group 5   4.327 1.013  55      1    4。 483 0.358  49      *    4.533 1.054  82       ホ Group 6   4.786 1.316  53       4.771 1.187  32       5.246 1.460  38

F     2.549

p      O.028

2.602 0.025

3.374 0.006

1・ pく

.o5 

料・"メ.01

以下", 平均+lσ 以上"と ,その順 に1か6の数値 をあてはめた。 したが ってグループ の値が大 きいほどその政治的態度次元における保守性の程度が強いことを示す。

政治不信"得点 と 政治的影響可能性"得点 とを従属変数,政治 的態度 の下位尺度 ごとの グループを独立変数 とす る一元配置分散分析の結果,Table 7に 示す よ うに,い くつかの政治 的有効性感覚 と政治的態度の下位尺度相互の間に曲線的な関係が見いだされた。 なお,男女別 の分析 も行 ったが性による相違 は認め られなか った。Table 7か らは, 政治不信"に関 して は 復古主義"のグループ変数の, 政治的影響可能性"に関 しては 軍国主義

",

復古主義"お よび 新 自由主義"の各 グループ変数の有意な主効果が認 め られていることがわか る。

Table 6

Table 7の

結果を総合するな らば,政治的有効性感覚の成分 として本研究で見 いだ された2 つの次元 と政治的態度の各下位尺度 との間には,それぞれ異なる3種類の関係が混在 してい る

ことがわかる。すなわち,直線的な関係,曲線的な関係,および独立 した関係 である。 政治的 有効性感覚の成分および政治的態度の次元の相違 に応 じて,双方 はそれぞれ多様な関係 のあ り 方を示 しているといえよう。

(13)

政治的有効性感覚、政治に対するイメージと政治的態度の関連

政治的有効性感覚′政治 に対す るイメー ジと政治的保守主義 との関係

229

次 に政治的有効性感覚,政治 イメージと政治的保守主義全体 との関係の様相を明 らか にす る ために,ま ず,政治的態度の各下位尺度得点の加算値を求めて全体的な政治的保守主義得点 を 合成 した.第2因子 と第8因子 に関 しては,他の次元 と異 な った側面 を表現 していることが

Table 2な

どか らうかがわれたので,合計値を求める際にはこれ らを除 くことに して,こ の合 成値の政治的保守主義 としての性格がより鮮明 となるように した.

2つの政治的有効性感覚の下位尺度得点,および政治イメージ得点を従属変数 と し,政治 的 保守主義得点を前述のグループ化 と同一の基準 に基づいて 6つ のグループに分けたときのグル プ所属を独立変数 として一元配置の分散分析を行なったところ,Fig。 1に示 したよ うに, 治不信"得点 と 政治イメージ"得点 においてグループ変数の主効果が有意であった (それぞ F=2.277,17.204,と もにdf=5,それぞれp<.05,p<.001.有意であ った得点 に関 して グループ平均の可能な2つの組み合わせについて多範囲検定を行 な ったところ, 政治不信

"

得点ではグループ 6と グループ1,2,5との間に, 政治 イメージ"得点ではグループ 1と そ れ以外のすべてのグループ,グループ 2と グループ3か ら6ま で,グループ6と それ以外のす べてのグループとの間に,いずれ も

5%水

準で有意差が認 め られた。 政治 イメージ"得点 が

政治的保守性の増大に伴 ってほぼ単調増大 しているのに対 し, 政治不信"得点 はグループ

6

Pol i

tical

Di st rus

t

Score

5.5

● ¨"・

 Political Distrust

O――――O  PoHtical lmage

・3

_ (N-52) (N=6{) (t{=?e) (N=de)

(N=ds)

Conservative political attitude groups as functions of

political distrust and political image

Table  1  Factor  pattern matrix for  twelve  dimensions  of political  attitudes
Table  2  Inter-correlations  for  the twelve  political  attitude  subdimensions
Table  4  Factor  loadings  for  the  sense  of political  efficacy  items
Table  5  Means,  SDs  and  Pearson  correlations  between  sense  of political  efficacy
+2

参照

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