博 士 ( 理 学 ) 船 津 顕 之
学位論文題名
Stucly onaSeries of NovelR1 】 tbemumPorph 皿 noHgomerS (一連の新規ルテニウムポルフイリンオリゴマーに関する研究)
学位論文内容の要旨
分子内に複数のポルフィリン環を有するポルフィリンオリゴマーは、ポルフィリンモノマーでは見ら れなぃポルフィリン環同士の桂冱作用に基づく新たな性質(光化学、磁気化学、電気化学、触媒機能等)
に興味が持たれ、研究が進められている。これまでに、ポルフィリン環の末端同士をフェニル基などに より架橋した構造を有するポルフィリンオリゴマーが数多く合成され、特異な触媒反応の機溝や光合成 反応中´己の機能に関する多くの有用な知見が得られている。このことは、新規ボルフィリンオリゴマー の 倉 噛 ! お よ び そ れ ら の 性 質 の 解 明 が 極 め て 重 要 で あ る こ と を 示 し て い る 。
本研究では、ピリジン等と安定な錯体を形成するルテニウ越iDポ〉レフィリン錯体およて槽そ位可能な置 換基としてピリジル基を有するポルフィリン(図1、以下ピリジ´レポルフィリンと略す)に着目し、こ れらをサブユニットとした合計
26
種の新規ルテニウムポルフィリンオリゴマーを合成単離し、それら オリゴマーの反応性や分子内におけるポルフィリン環同士の相互作用を各種スペクトル法、特に紫外可 視部吸収スペクトル(UV‑vis)
やサイクリックボルタンメトリー(CV)
を用いて明らかにした。本研究で 得られた主なポルフィリンオリゴマーの構造を図2−7
に示す。ま ず、ピリ ジルボ ルフィリ ンを軸 配位子と した種 々のルテ ニウム(iDポル フィリン オリゴマー
(perpendicular type porphyrin oligomer
:図2ー4,錯体1一3)の合成単離を行った。次に、図1に示し た種々のピリジルポルフィリンに中´湖としてルテニウム(iD
イオンを導入することにより図4―6に 示 したse
‐assembled娜epo
叩hyr
血0hgoIner
(錯体4一9)の合成単離に成功した。se
小asseInbled 嘸p
叩h
卩mohgomer
に つ い て は , 構 造ヒ の 特 徴 から 錯 体4
,5
をsqu
黼cy
批tetramer
, 錯 体6
,7
を五gzagヴ(此tetramer,錯体8,9をcofぬ甜dimerと分類した.特 定図
2
に示し たように 錯体1につい てX
線 結晶構 造解析に よりその 構造を 決定した .錯体2―9( 図
3
―7
)に ついて は1HNMR
ス ペクト´レIESI
.MS
,IRスペクトル,元素分析等により特定した.peIpendiCmar
ぢpepoIpb
ぱ 血0hgomer
鯲1
−3
)CO
が 配 位 し た ル テ ニ ウ ムOD
ポ ル フ イ リンオリゴマー錯体1,2
のUv.v迅|あ本頃的に、そゎぞゎのオリゴマーを構成しているポルフィリンサ ブユニットの吸収スペクトルの重ね合わせであった。これに対し、錯体3では構成ポルフィリンサブユ ニ ッ ト に 帰 属さ れ る 嚠臠 仔 以 外に 、450nm
付近 にMLCT
(metaltohgand
出argetransfer
)band mmI
り・ず 冊・) )を示し た。ま た丶cvの結 果から 、錯体1
,2ではcO
の 配位によ りRu
のの槻効琲 常に安定化され、構成ボルフィリンサブユニットのポ冫レフィリン環の酸化過程および軸配位子ポルフイ リン環の還元過程カ湖測された。一方、CO
を配位子として持たなぃ錯体3では、構成ポルフィリン環 の酸化および還元過程以外に、ルテニウムイオンの2十から3十への酸化が進行することが確認された。舶 拵 鵠 舶
mbledtypep0
叩hyT
血01igomers
讎 淋4
−9
) 錯 体4
―9
の ト ル エ ン 溶 液 に ピ リ ジ ンを導入すると、いサマ1もポ〉レフィリンオリゴマー機カ靴、Soretbandの尖婁尉匕と吸光度の増加を 伴ってピリジン配位ポルフィリンモノマーが生成した。すなわち、これらのポルフィリンオリゴマーは相 当するルテニウムポルフィリンモノマーに比ベ、ブロードなSoretbandを有している。これは構成ボルフィ リン サ ブユ ニッ ト 間に 分子 内 相互 作澗(dipole‑dipole interachonカ 卑手左 してい・ることを 示してい・る。
soretbandの ブ ロ ー ド 化 はsquarecycHctetramerく 五gZagcychctetramerくCofacimdimerの 順 に 大き くな る 。
分 子 内 に お け る ポ ル フ ィ リ ン サ ブ ユ ニ ッ ト 間 の 相 互 作 用 の 存 在 は くNの 測 定 結 果 か ら も 明 ら か に な っ た 。 軸 配 位 子 と し てCOを 有 す る 錯 体4,6, ま た は8で は 、 ポ ル フ ィ リ ン 環 の 酸 化 過 程 の み が 観 測 さ れ た 。 一 方 、 錯 体5,7, ま た は9で は 、 中 ´ 湖 イ オ ン で あ る ル テ ニ ウ ム イ オ ン の2十 か ら3十 へ の 酸 化 が 進 行 し た 。 極 め て 興 味 深 い こ と は 、 こ れ ら の 電 気 的 酸 化 反 応 過 程 が 分 裂 し 、 い ず れ の ポ ル フ ィ リ ン オ リ ゴ マ ー に お い て も1電 子 づ っ 別 堵 的 に 進 行 す る こ と で あ る 。 こ れ ら の 酸 化 過 程 の 分 裂 幅 はs(luare cycuctetramer(l10.130mめ く 五gZagcyclictetramer(190.260mり くc01fa.dmdimer(270・300 mめ の 順に 大き く なる 傾向 が 見ら れた 。
上 記 のUv一vbや (Nの 結 果 は 、 こ れ ら の ポ ル フ ィ リ ン オ リ ゴ マ ー で は 、 分 子 内 に お け る ポ ル フ ィ リ ン サ ブ ユ ニ ッ ト 間 の 相 互 作 用 が 缶 か に 存 在 す る こ と を 示 し た 。 さ ら に 、 相 互 作 用 の 大 き さ は ポ ル フ ィ リ ン サ ブ ユ ニ ッ ト 間 の 距 離 を 反 映 し 、SquarecyChctetramerく 五gZagCychctetramerくcofaddd虹nerの 順に 大き く るこ とを 示 して いる 。
錯 体9を1電 子 酸 化 し た 混 合 原 子価 錯体 (RuOI,IID)で は ,近 赤タ 怖 頁量 或く150仇m)に 血teNalence出arge transferbandQTbanみ を 示 し , 分 子 内 に お け る ポ ル フ ィ リ ン サ ブ ユ ニ ッ ト 間 の 電 子 移 動 が 確 認 さ れ た 。 ま た 、 混 合 原 子 価 錯 体 の 赤 外 吸 収 ス ペ ク ト ル はITbandと ポ ル フ ィ リ ン 環 の 振 動 吸 収 帯 (1600・1000 cm.1)と のCouphngに よる 大変 興 床深 いantぬsonanceの 存在 を示 し た。
本 研 究 で は 上 記 のsquarecy血ctetranlerやcofadd血nerに さ ら に ピ リ ジ ル ポ ル フ ィ リ ン 軸 配 位 子 を 有 す る ( 斌amerやtetr孤erの 合 成 単 離 に も 成 功 し た 。 こ れ ら の よ り 発 展 し た ポ ル フ ィ リ ン オ リ ゴ マ ー はsquarecychctetramerやcofaci甜 出merと 軸 配 位 子 ポ ´ レ フ ィ リ ン の 性 質 を 併 せ 持 っ て い る と い う 点 、 ま た 、 軸 配 位 子 ポ ル フ ィ リ ン に 種 々 の 金 属 イ オ ン を 導 入 す る こ と に よ り 多 種 多 様 な 混 合 金 属 ポ ル フ ィ リ ン オ リ ゴ マ ー の 合 成 が 可 能 で あ る と ぃ う 点 か ら も 大 変 興 味 深 い 新 規 ポ ル フ ィ リ ン オ リ ゴ マ ー で あ る 。
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ピリジル
錯体1 図2
perpendicular type
錯体2 図3 錯体3 図4
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学位論文審査の要旨 主査
副査 副査 副査
教授 教授 教授 助教授
佐々木 魚崎 山岸 今村
陽一 浩平 晧彦