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r r 4 r r r r r r r ー「空気を読む に着目して一

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Academic year: 2021

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家族システムがコミュニケーションスキルに及ぼす影響

ー「空気を読むJに着目して一

学校教育専攻

幼年発達支援コース 中 西 真 理

1.はじめに

最近,

r

場の空気を読むjとし1う言葉をよく耳 にする。言外の意味を読み取り,周りの雰囲気,

つまり「場jを読みつつ限られた言語情報から 相手の真意を汲み取る能力があって初めて,コ ミュニケーションが上手くできるといわれてい る(中西 2005)。つまり,

r

場の空気が読めるJ

ということは,コミュニケーションスキルが高 いと考えることが出来る。

また,ここでいうコミュニケーションは,

r

慮・察しJ型のコミュニケーションとも言い換 えることが出来,この「遠慮、・察しj型コミュ ニケーションは, 日本人特有のコミュニケーシ

ョンであるといわれている(中西 2005)。 しかし, 日本人の中にも「場の空気が読めな しリ人は存在する。その要因として,とりわけ 大きな影響を与えているのが,その人をとりま く人間関係であると思われる。家庭は,家族一 人ひとりの成長とともに変化し,子どもは,家 庭内の色々な場面で人間関係、のカや意思決定の 力を成長させていくと考えられる。そこで本研 究では,まず世間一般には「場の空気が読めな い人j とはどのような人と捉えられているのか を調査し,

r

場の空気を読むjとはどのようなこ

とかを定義した。また,

r

場の空気を読むJため のコミュニケーションスキルには家族システム や家庭内コミュニケーションがどのような影響 を及ぼしているのかを検討した。

2.研究I 目的

指 導 教 員 潟 崎 隆 司

予備調査では

r

空気が読める人,読めない 人jについて考察するとともに

r

空気を読むJ

とはどのようなことかを定義することを目的 とした。また,その予備調査や文献をもとに 空気を読む能力尺度の項目を作成すること を自的とした。

方法

質問紙法を用い空気を読むjということの 世間一般の捉え方を調査するための質問を自由 言謎で行い,それを基に作成した質問紙30項

目を評定してもらったo

結果

予備調査では,第三者となって初めて「空気 が読める,読めなしリとしづ言葉が出てくると いうことがわかったo

r

空気を読むjとは,場の

雰囲気や他者の意見利害関係を勝手すること や,その態度のことを指すということが明らか になった。結果より

r

空気を読むjとは,雰 囲気キ利害:と感情の構造を読み、相手が口に出

していなし、劇育や思考を上手く手鰍4し、相手の 要求を的確に托握し、提供することと定義づけ た。

次に,質問紙作成への調査結果を因子分析し た結果, 26項目4因子が抽出され,第1因子 10項目を「読み取り J,第2因子8項目を「自 己中心性J,第3因子6項目を「察しJ,第4因

‑180 ‑

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子2項目を「合わせJ と命名し,以上の4因子 を,空気を読む能力の下位尺度とした。

3.研 究E 目的

「空気を読むj能力とコミュニケーションス キルとの関係性,家族機能と「空気を読むJ能 力との関係性,家族機能とコミュニケーション スキルとの関係性について,①家族機能が良好 であると,空気を読む能力は高い。②コミュニ ケーションスキルが高ければ,空気を読む能力 は高し、③家族機能が良好であると,コミュニ ケーションスキルは高し、とし、う 3つの仮説を 立て,検討する。

方 法

K大学とN大学に,研究Iで作成した「空気 を読む能力尺度J,ソーシャルスキル自己評定尺 度, FAIの質問紙を1冊の冊子として計265名 に配布し, 232名の質問紙を回収した。回答者 には,十甥jI,年齢,小学校 5・6年生の時に同 居していた家族の人数を尋ねた。また, FAIに ついては, 4件法に改正し,すべての項目を過 去形に修正して調査を行った。

結果と考察 仮 説1の検討

空気を読む能力に対して,

r

家族の凝集性J

r

族の評価J

r

家族システムの柔軟性Jは,総合的 に有意な差がみられたが,

r

家族内コミュニケー

ションJと「家族内ノレーノレjについては,有意 な差は見られなかった。よって仮説1は支持さ れない結果となった。

仮 説2の検討

「主張性jにおいて,空気を読む能力に有意 な差はみられなかったが

r

関係、開始J

r

解読」

「感情統制J

r

関係系出寺J

r

記号化Jにおいて仮

説2を支持する結果となった。

仮 説3の検討

コミュニケーションスキルに対して,

r

家族シ ステムの柔軟性」は有意な差は見られなかった が,

r

家族内コミュニケーションJ

r

家族内ノレー

ノレJ

r

家族の評価J

r

家族の凝集性jにおいて有 意な差がみられた。よって仮説3は支持される 結果となった。

4.総併句考察と今後の課題

場の空気を読むためには,その場のノレールや 常識をすばやく瑚写し,接することが必要であ ることからも,空気を読む能力とコミュニケー ションスキルに関係性があると考えられる。ま た,家族機能の状態がコミュニケーションスキ ルに影響することが示唆された。すなわち,家 族成員との間で用いられ培われたコミュニケー ションスキルは,そのまま社会に出てからも,

対入場面において使用されるようになると考え られる。

また,家族機能の状態が,空気を読む能力に 直接影響を及ぼしていると断言できる結果は得 られず,明らかにすることはで、きなかった。こ の結果は,空気を読む能力とコミュニケーショ ンスキルはすべて一致したスキルから構成され ているわけではなく,それぞれに,別のスキル が存在するということが考えられる。

今回,小学校5・6年生の頃の家族機能状態 に限定し3 調査を行った。今後は家族機能の発 達とともにみていくことも検討すべきだと考え る。また,自己主張と他者受容,そして関係維 持能力に因果関係があるのではなし、かと考えら れるため, ソーシャルスキノレ内で、の関係性やコ ミュニケーションスキルを重点的に調査できる 尺度を使用し,検討して行く必要があると思わ れる。

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参照

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