• 検索結果がありません。

プリオン病における画像診断基準の検討

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "プリオン病における画像診断基準の検討"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

分担研究報告書番号13

— 69 —

厚生労働行政推進調査事業費補助金(難治性疾患政策研究事業)

分担研究報告書

プリオン病のサーベイランスと感染予防に関する調査研究班

プリオン病における画像診断基準の検討

研究分担者:原田雅史 徳島大学大学院医歯薬学研究部放射線医学分野

A.研究目的

これまでの検討からCJDの画像所見の特徴と

して、DWIにおける基底核や視床及び大脳皮質の

高信号が最も特徴的と考えられた。そこで、サー ベイランス症例について、尾状核/被殻または前頭 葉を除く2カ所以上の大脳皮質のDWI高信号の有 無を判定し、診断カテゴリーを評価した。

B.研究方法

サーベイランス症例のうちMRI画像が画像デ ータベースに保存されている症例を用いた。MRI の診断基準は、DWIで尾状核/被殻または前頭葉を 除く2カ所以上の大脳皮質の高信号を呈したもの を、所見陽性と判定した。まず、probable 40症例 について診断までの期間について検討した。

さらにpossible 8例についてMRI診断基準にお ける判定カテゴリーの変化について検討を行った。

また、possibleのうち死後病理にてdefiniteと診断 された3例についてsubgenetic typeとの比較検討 を行った。

(倫理面への配慮)

サーベイランスにて文書で研究への同意を取得 している。画像や臨床情報は個人が特定できない ようにして、評価に用いた。

C.研究結果

サーベイランスでWHO基準によりpossibleと 生前診断された8例のうち7例でMRI診断基準に よりprobableと診断された。さらにWHO基準で probable症例とされた40症例のうち、発症から診 断までの期間がWHO基準の4.4±5.4(mean±SD)

ヶ月に対し、MRI診断基準では2.2±1.8ヶ月と診断 期間の短縮が認められた。possible8症例のうち病 理によりdefiniteとされた3症例では、MM2Tタイ プの1例のみMRI診断基準でカテゴリーの変化は な か っ た が 、 他 の2例 で はMRI診 断 基 準 で probableと分類された。

D.考察

今回の検討からWHO基準でpossibleとされた 症例のうち8割程度でMRI基準でprobableと判定 できることになり、さらにprobableと診断できる までの期間が1~2ヶ月早まることが期待された。

また、MMT2以外ではdefinite症例の生前診断に 寄与することができ、診断精度の向上に有用であ ると考えられた。一方、今回のMRI診断基準では、

前頭葉のDWI高信号は判定基準に用いなかった が、前頭葉の所見を判定基準に用いた場合の精度 の変化については、今回検討できておらず、今後 の課題と考えられた。

研究要旨

これまでの検討からCJDの画像所見の特徴として、DWIにおける基底核や視床及び大脳皮質の高 信号が最も特徴的と考えられた。そこで、サーベイランス症例について、尾状核/被殻または前頭葉 を除く2カ所以上の大脳皮質のDWI高信号の有無を判定し、診断カテゴリーを評価した。その結果 WHO診断基準でpossibleと診断された8例中7例でprobableと診断された。また、probableと診断さ れた40症例では、発症からprobableとされた時期が、WHO基準では4.4±5.4ヶ月だったのに対して、

MRI診断基準では2.2±1.8ヶ月と有意に短縮された。また、病理にてdefiniteと診断された生前 possible判定症例の3例のうち、MM2Tタイプの1例を除く2例で画像にてprobable症例と判定され た。1例はMV2タイプ、もう1例がMM1+2タイプであった。

以上よりMRIのDWI高信号を診断基準に用いることによって、possibleからprobable症例の増加 につながるのみならず、診断時期の早期化に寄与し、MMT2タイプ以外のdefinite症例の生前診断に 有用と考えられた。

(2)

分担研究報告書番号13

— 70 — E.結論

WHO基準にMRI診断基準を付け加えることに よって、CJD症例の診断精度の向上と診断時期の 早期化を図ることができると考えられる。

F.健康危険情報 なし

G.研究発表 1.論文発表

なし

2.学会発表 なし

H.知的財産権の出願・登録状況 1.特許取得

なし

2.実用新案登録 なし

3.その他 なし

参照

関連したドキュメント

 12.自覚症状は受診者の訴えとして非常に大切であ

 高齢者の性腺機能低下は,その症状が特異的で

および皮膚性状の変化がみられる患者においては,コ.. 動性クリーゼ補助診断に利用できると述べている。本 症 例 に お け る ChE/Alb 比 は 入 院 時 に 2.4 と 低 値

 我が国における肝硬変の原因としては,C型 やB型といった肝炎ウイルスによるものが最も 多い(図

Medicine (Baltimore).. A model to predict survival in patients with end-stage liver disease. Urinary neutrophil gelatinase-associated lipocalin as a marker of acute

全国の緩和ケア病棟は200施設4000床に届こうとしており, がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院での

ただし、このBGHの基準には、たとえば、 「[判例がいう : 筆者補足]事実的

在宅医療 注射 画像診断 その他の行為 検査