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別府校区内水氾濫ハザードマップへの内水氾濫解析結果の適用

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Academic year: 2022

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(1)II‑042. 土木学会西部支部研究発表会 (2016.3). 別府校区内水氾濫ハザードマップへの内水氾濫解析結果の適用 福岡大学工学部. 学生会員○志賀佳典. 正会員. 渡辺亮一・浜田晃規・山崎惟義. 九州大学大学院 フェロー会員 島谷幸宏 有限会社NCN 前田大介 1. はじめに. . 近年、地球温暖化の影響によるとされる局所的. 別府校区における内水氾濫の抑制 対象校区で実際の降雨量からシミュレーションを. 短時間集中豪雨などの異常気象が頻発している。. 行い、浸水範囲や浸水想定を行う。. また、都市化の進展により不浸透域の増加も都市. . 別府校区のハザードマップ作成. 型水害が多発する要因となっている。今から 60 年. 既往の研究から過去の浸水場所は分かっているこ. ぐらい前までは、福岡市都市圏においても雨水を. とから、流出解析結果と双方を使用しハザードマッ. 浸透できる状態であったが、都市化率が 8 割に迫. プの作成につなげる。. る程度となった城南区別府校区などでは、雨水が 地下に浸透する状況ではなくなり、ごく短時間の 豪雨で内水氾濫の危険性が高まっているのが現状 である。今後、都市部で発生する内水氾濫に対し てどのような対策を取るか、どのように軽減する かが現在的課題として我々に突き付けられている。 そのためには、ハード対策などが重要になって くるが、ハード面は社会資本の老朽化問題や予算 の関係から、ハードだけではなくソフト面での対. 写真 1. 別府校区の浸水被害(聞き取り調査). 策も大切である。こうしたソフト対策を促進する 3. 対象領域および対象降雨. ためには、ハザードマップは有効である。このた め、ハザードマップの作成にあたっては、住民の. 研究の対象とする領域は、二級河川樋井川の近く. 立場に立ち、住民が円滑かつ迅速な避難行動等を. にある城南区別府とする。別府地区にある別府団地. とるために必要な情報を選択し、避難経路などを. は、樋井川に接しており 2009 年 7 月中国・九州北部. わかりやすく記載するよう心がける必要がある。. 豪雨により浸水被害も出ている。また、日頃から住 民が多く利用する商店街でも浸水被害が出ている。. 2. 研究目的. 図 1 は樋井川流域での 10 分間降雨強度を示し、. 既往の研究では、対象校区である別府校区での聞. 年々降雨量も増加傾向にある。局所的短時間集中豪. き取り調査を行い、過去の浸水場所を調査済みであ. 雨、予想をはるかに超える大雨が発生する恐れがあ. る。また、近隣校区である田島、鳥飼、長尾校区で. り、これが浸水被害につながってしまう。対象降雨. ハザードマップの作成も行っており、内水氾濫の多. は、樋井川流域内に設置している実際の雨量データ. い別府地区において被害を抑えるためにも、流出抑. を利用する。. 制が必要であると考えたことからこの研究を行う。 また、近年では想定を超える雨が頻繁に降っている. 4. 研究方法. ため、そのような事態にも対処する事が出来るよう. 内水氾濫の解析には、二つのソフトを用いる。一. なハザードマップを作ることが必要であると考える。 つは 1 次元管渠モデルを再現する MIKE シリーズで 今後、住民の方々が水害発生時に少しでも安全にそ. ある。実際の解析対象の管渠データやマンホールデ. して迷うことなく避難できるようにハザードマップ. ータをまとめ、管渠モデルを再現する。そして、実. の作成に着手したいと考えている。. 際の降雨データを基にシミュレーションを行い、ど ‑185‑.

(2) II‑042. 土木学会西部支部研究発表会 (2016.3). れくらいの降雨量により内水氾濫が起きるのか、ど. http://www.qsr.mlit.go.jp/n-kawa/kawa-guide/sp. れくらいの規模になるのかを研究する。そして、GIS. ecial/special01.html. にシミュレーションした結果を反映させ、最終的に. 4)内閣府:特集 風水害から身を守る. 別府校区におけるハザードマップの作成を行う。. http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h24 /67/special_01.html. 5.解析結果. 5) 国土交通省都市・地域整備局下水道部:内水ハザ. 2009 年 7 月中国・九州北部豪雨に浸水被害を受け た別府団地において、別府団地付近での浸水被害が. ードマップ手引き(案) http://www.mlit.go.jp/common/000037234.pdf. 見受けられ、道路の冠水もあったことが既往の研究 の聞き取り調査からわかっている。シミュレーショ ンを実行した結果、別府団地付近での内水氾濫の現 象はあまり見られなかった。特に浸水被害はひざ上 浸水やひざ下浸水よりも、道路の冠水が多かった。 6.まとめ 本研究を行っていく中で、既往の研究などから別 府地区における特徴なども見えてきた。樋井川流域 全体でみると比較的樹木や水辺などが多いように思. 図1. 樋井川流域で観測された 10 分間降雨強度. えるが(写真 2)、別府地区は雨水が浸透する透水域は 少なく、小学校などのグラウンドが存在するのみで、 透水可能域は別府地区面積の 1 割にも満たなかった。 このことから、別府地区は樹木や水辺といった雨水 が浸透する場所や貯留する場所が少ないことがわか った。 今後、流出解析の結果を、別府校区のハザードマ ップにおける浸水想定区域図の作成に使用していき、 既往の研究で行っていた別府校区の聞き取り調査の 結果をもとにハザードマップの作成を行っていきた い。. 図2. 内水氾濫発生時. この研究の一部は JST-RISTEX(研究代表者:島 谷幸宏)による助成で行われた研究である。ここに 記して謝意を表する。 7.参考文献 1)気象庁:過去の気象データ、気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jma/index.html 2)福岡市 道路・河川・下水道 http://www.city.fukuoka.lg.jp/doro-gesuido/kei kaku/hp/shinsui/measure.html 3) 九州川の情報室:【特集】川から自分の身を守ろ う! ‑186‑. 図3. ピーク時の内水氾濫.

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