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最大爆風圧 (kP a)

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Academic year: 2022

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(1)

表-1 保安物件とK

30

30

180 30

192

6 60

6 90

5 爆薬 G.L.

60 96

単位:cm

前方 後方

覆土

防爆堤

キーワード 覆土式火薬庫,爆風圧,飛散物,ヒンジ,ゴムシート

連絡先 〒239-8686 横須賀市走水1-10-20 防衛大学校建設環境工学科 TEL:046-841-3810 E-mail[email protected]

覆土式火薬庫の内部爆発で生じる庫外の爆風圧および飛散物に関する基礎的考察

防衛大学校 学生会員 ○渡辺 萌奈 正会員 大野 友則 別府万寿博

1. はじめに

火薬類を取り扱う施設等で爆発事故が発生すると,

周辺建物や住民に重大な被害を及ぼすため火薬類取 締法(火取法と呼ぶ)により火薬庫と保安すべき物 件までの間に安全距離(保安距離)を確保することが 義務付けられている.近年,火薬庫周辺の市街地化 が進み,保安距離の確保が困難である等の問題が生 じている.火取法での保安距離は次式で定められる.

D=KW1/3 (1)

(D:保安距離(m),K:保安物件に対して与えら れる安全係数K 値(m/kg1/3),W=爆薬量(kg)).

ここで,K値は,表-1のように定められている.

式(1)の保安距離は,爆風圧の伝播を妨げる障害の 無い地上表面爆発での爆風圧を根拠にしているが,

大野ら 1)は覆土式火薬庫を対象として実際の火薬庫 の1/20模型で実験を行い,覆土式火薬庫における保 安距離の短縮について検討している.本研究では模 型火薬庫の大きさをその 2 倍の1/10縮尺とし,火 薬庫の内部爆発を受ける覆土式火薬庫の爆風圧お よび飛散物についてさらに検討している.

2. 覆土式火薬庫の内部爆発実験

図-1に示す火薬庫の約1/10規模の模型覆土式火 薬庫を作成し,試験体内部で5kgのTNT爆薬を爆 発させ庫外における爆風圧を測定した.実験は①基 準試験体の他に,②試験体頂部に切り欠き(図-2(b))

を入れることでプレキャストコンクリート造のヒ ンジ付き火薬庫を模擬したヒンジケースおよび,③ 破片の飛散防止を目的として覆土の中にゴムシー トと不織布を設置した(図-3)ゴムシートケースの 3種類を行った.また,火薬庫後方3.1m,6mおよ び10mに爆風圧センサ(米国PCB社製,ICB空中 爆風圧センサ 137シリーズ)を配置し爆風圧を計 測した.爆発後,試験体の破片の落下位置と火薬庫 間の距離を巻尺で計測した.

保安物件 K値

第1種 国宝建築物,市街地の家屋,学校 保育所,病院等,社寺および教会

16

第2種 村落の家屋および公園 14 第3種 家屋,鉄道,発電所,石油タンク,

ガスタンク,変電所および工場等 8

第4種 国道,都道府県高圧電線,火薬類 取扱所および火気の取扱所

5

図-1 模型覆土式火薬庫

図-2 試験体

図-3 ゴムシートの敷設

(a)ゴムシートの敷設 (b)完成した火薬庫 (a)基準試験体 (b) 試験体頂部の切り欠き 土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑537‑

Ⅰ‑269

(2)

計測距離 (m)

最大爆風圧 (kP a)

地上表面爆発

3. 実験結果

図-4に実験結果を示す.火薬庫のない地上表面で TNT爆薬5kgを爆発させた際の爆風圧と比較すると,

本実験の全ての覆土式火薬庫で最大爆風圧が低減し た.計測距離が3.1mおよび6mでは,ヒンジケース やゴムシートケースは,基準ケースよりも爆風圧が 低減した.一方,計測距離が10mでは3ケースとも ほぼ同じ爆風圧を示した.

爆発で生じたコンクリート破片の飛散状況を図-5 に示す.それぞれの最大飛散距離は基準ケースで

27.5m,ヒンジケースで25.5m,ゴムシートケースで

27.5m と大差はない.基準ケースおよびヒンジケー

スは,火薬庫前方では飛散が半円上に発生し,火薬 庫後方では直線状に飛散するという類似した挙動を 示した.一方,ゴムシートケースは,火薬庫前方に 破片が直線状に飛散したが後方には全く飛散しなか った.即ち,ゴムシートは飛散物の発生を抑えるの に有効であることがわかった.

3.おわりに

地上表面爆発に比し覆土式火薬庫では爆風圧が低減 した.またプレキャストコンクリート造のヒンジ付 き火薬庫を模擬したヒンジケースおよびゴムシート ケースは,基準ケースと爆風圧値の大差はない.破 片の飛散は,ヒンジケースは基準ケースと同じ飛散 状況を示し,安全性は同等である一方,ゴムシート を敷設することにより飛散の量が抑えられることが わかった.

参考文献

1)大野友則,大山浩代,別府万寿博,塩見昌紀:

RC 覆土式火薬庫の内部爆発に対する覆土の効果,

土木学会論文集A Vol.64 No,4,875-888,2008.11 図-4 爆風圧~計測距離関係

(a)基準ケース 前方

後方

(b)ヒンジケース 前方

後方

(c)ゴムシートケース 前方

後方

図-5 破片の飛散状況 土木学会第65回年次学術講演会(平成22年9月)

‑538‑

Ⅰ‑269

参照

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