2017年(平成29年)4月1日から 2018年(平成30年)3月31日まで
2017年度
(平成29年度)
事業報告・決算報告書
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2017 年度事業報告書
Ⅰ.事業の概要
公益財団移行3年を経て、テーマごとに核となる活動ができてきた。
自主事業においては、病院、大学、NPO、企業等さまざまなセクターとの協業に よる学び支援プロジェクトや、当財団の強み(教育の知見やノウハウ等)を活か した教育プログラム開発の大きな枠組みへの参画など、今後の活動の指針となる ような成果も積み上がっている。
助成事業においては、年間3テーマ(「重い病気の子どもの学び支援」「経済的 困難な子どもの学び支援」「災害地の子どもの学びや育ちの支援」)の助成を通 じ子ども支援を行うと共に、担い手団体同士の交流やノウハウ共有等のサポート にも取り組んだ。
<主な事業実績>
1.自主事業
(1)子どもの安心・安全を守るための活動
小学生の安全プログラムのスタンダードを目指すためのベースとなるコンテ ンツの開発完了と普及。
① 低学齢対象 防犯プログラム
・「子どもの安全・安心ハンドブック」の全国普及:約6.3万部
② 高学齢対象 スマホ・ネットの安全活用プログラム
・「初めてのスマホ安心ガイドブック」:約4.3万部
・講師プログラム及びコミュニケーションワークショップの開発
(2)経済的困難を抱える子どもの学び支援
経済的困難を抱える子ども支援に取り組む担い手人材の育成をテーマに、「ユ ースソーシャルワークみやぎ」と「子ども・若者を支える支援者の養成およ び支援者間のネットワーク・コミュニティ創出・モデル化事業」を共同実 施。ファンドレイジング日本 2018 等で取り組みについての社会発信。
(3)重い病気や障がいを抱える子どもの学び支援
① 病気:院内学級プロジェクト
・都内拠点4校(都立北特別支援学校/都立小平特別支援学校/都立光明学 園/都立墨東特別支援学校)にて分身ロボットOriHimeの活用(実績増)。
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訪問学級での使用や前籍校・自宅との接続等活用のバリエーションも拡大
・「全肢研校長会」や「光明学園開校報告会」にて活動報告等の発信
② 障がい:発達障がい支援
・東京藝術大学COI拠点 や、特非)ADDSと連携し、音楽・映像と療育 を組み合わせた発達障がい支援ワークショップを開催
・今後の他地域への展開を想定したプログラムの設計と運営の標準化及び 本ワークショップを入口に地域での保護者支援につながる継続支援モデ ルづくりに着手
(4)よりよい社会づくりにつながる学び支援
“ソーシャルリーダーシップ”を育む多様な学びプログラムの開発・普及。
社会的重要性が高く当財団の強みが活かせるテーマについて、案件ベース判 断で取り組みを行う。
※当財団では、“ソーシャルリーダーシップ”=地域やコミュニティに主体的に関わり、社会 をよりよくしていく一員としての役割を果たすことができる力」と定義。未来を生きるす べての子どもたちに必要な力として育んでいくための多様な学びの機会を提供していく。
① 【小・中・高校生】「パラリンピック教材」の開発
・日本財団パラリンピックサポートセンター/日本パラリンピック委員会 との共同開発
・小学校版/中高生版の開発と普及
※2018春に全国のすべての小中高校にお届け予定
②【就学前】「親子でチャレンジ国際理解!ちびっこおえかきコンテスト」
・特非)グッドネーバーズ・ジャパンとの共同事業
・後援:外務省、文部科学省、JICA
・全国1,840作品の応募 → 入賞10作品/佳作40作品/団体賞1園を 選出し、2018年2月17日(土)に表彰式を実施
③【高校生】日本代表チームの選抜と育成、国際大会への派遣
・一社)全国高校英語ディベート連盟国際委員会(HEnDA)との共同事業
2.助成事業
(1)重い病気を抱える子どもの学び支援活動助成
重い病気を抱える子どもの学び支援を行う団体の活動を対象に助成を行っ た。
助成件数 8件
助成総額 11,051,210円
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(2)経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成
経済的困難を抱える子どもの学び支援を行う団体の活動を対象に助成を行っ た。
助成件数 12件
助成総額 20,568,734円
(3)災害地の子どもの学びや育ちの支援活動助成
東日本大震災及び熊本地震で被害をうけた子どもたちの学びや育ちを支援す る団体の活動を対象に助成を行った。
助成件数 8件
助成総額 15,199,050円
3.広報
年間サイクルと基本ツール(アニュアルレポート、ニュースレター、助成報告 書等)の確立と活動内容の実態が見えやすいサイトへの改訂
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2017 年度決算報告書
2017年4月1日~2018年3月31日(平成28年4月1日~平成29年3月31日)
Ⅰ.貸借対照表
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Ⅱ.正味財産増減計算書
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Ⅲ.財務諸表に対する注記
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Ⅳ.附属明細書
Ⅴ.財産目録
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※ 「監査報告書」