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多職種に向けたセミナー開催

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Academic year: 2021

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(1)公益財団法人. 在宅医療助成. 勇美記念財団. 2016 年度(前期)指定公募 「地域包括ケアを目的とした在宅医療推進のための多職種研修会への助成」 完了報告書. 多職種に向けたセミナー開催. 申請者 :. 山本 由子. 所属機関:特定非営利活動法人 高齢者を支える学際的チームアプローチ 推進ネットワーク(ミシガンネット) 提出年月日:2017 年 4 月 20 日. 1.

(2) 【背景と趣旨】 超高齢社会を迎えた現在、我が国の高齢者人口は 3,461 万人、総人口比 27.3%と過去最 高を更新し(総務省,2016)、人口の約 4 人に 1 人が 65 歳以上となっている。また、高齢者 のいる世帯は全世帯の 46.7%(内閣府,2014)で、内訳は「高齢者単独世帯、または夫婦のみ 世帯」が過半数を占めている。 加齢によって生活上さまざまな援助を必要とする人を支え、高齢者が疾患や障がいを抱 えながらも住み慣れた地域で暮らしていけるよう、暮らしや医療にかかわる専門職が意見 や知恵を出し合い、協働していくシステムを創生していくことが喫緊の課題となっている。 そのため、ミシガン方式というチームアプローチを有効な手段のひとつとして、すでに各 地域で在宅高齢者の医療介護に取り組んでいる方々へ、事例を用いた体験学習を通してチ ームアプローチを進めていくための情報を共有する紹介する機会を企画した。 【目的】 高齢者ケアにかかわる多職種の専門家と高齢者、その家族などによる「チームアプロー チ」を基盤として、研究・教育・実践者への支援などに関連したセミナーを開催し、高齢 者の生活の質の向上と生きがいづくりに寄与することを目的とする。 【セミナーの実施】 地域を分け、計 2 回のセミナーを企画した。 1.第 1 回セミナー . 日時:2016 年 11 月 26 日土曜 13:30 ~ 16:30. . 場所:TKP 横浜西口カンファレンスセンター カンファレンスルーム 1. . 内容. 一部 13:30 ~ 14:30 講演:大蔵 暢氏 「高齢者医療の視点」「なぜチームアプローチか?」 二部 14:40 ~ 16:00 ワークショップ(スモールグループディスカッションと全体討議) ・事例 A 困難事例…末期がん患者・生活保護・在宅ホスピス緩和ケア・言葉の壁 鈴木ヨシモト直美氏 事例提供と説明 ・事例 B 成功事例…インフォーマルな支援者が多い患者・行政との連携 武安真珠氏 事例提供と説明 総括 16:00 ~ 16:30 辻 . 彼南雄氏 全体総括、 「効果的なチームアプローチ」. ファシリテーター:司会進行、コーディネート 加瀬 裕子氏. 2.

(3) . 第 1 回セミナーセッションの様子. <講演時のグループ話し合い>. <事例説明 1 の様子> 3.

(4) <事例説明 2 の様子>. <事例発表グループワーク後のまとめと総括>. 4.

(5) . 第 1 回セミナー報告と振り返り 第 1 回「多職種に向けたセミナー」では、高齢者医療におけるチームアプローチのパイ. オニアとして知られるミシガン大学で高齢者医学に取り組んだ経験を持つ大蔵暢氏を講師 に招き、2016 年 11 月 26 日、横浜で開催した。参加者は 20 名余りであったが、医師、訪 問看護師、保健師、社会福祉士、介護福祉士、生活相談員、介護支援専門員、理学療法士、 栄養士、ボランティアが参加した。また、神奈川新聞の記者が終始同席して取材が行われ、 チームアプローチセミナーへの期待が感じられた。 一部では大蔵氏より、高齢者医療では、さまざまな疾患や障がいと付き合いながら、よ り長くより良く生活していくことを支えるチームアプローチとその必要性について約 1 時 間の講演があった。引き続き二部では 4 名程度のスモールグループセッションを行った。 まず、末期がん患者の在宅ケアの事例について、訪問看護ステーション芍薬の鈴木ヨシモ ト直美氏から発表があり、1 時間にわたり討議を行った。本人に病識がないなど、チーム が共通したケア目標を持つことが難しい場合がある。事例を認知症に置き換えて考える等、 今後の実践において重要であることを確認し合った。 2 つ目の事例は、調布市ゆうあい福祉公社の武安真珠氏から、認知症で支援を受け入れ ない高齢者の在宅ケアについて発表があった。チームの中で本人が信頼している人を中心 に連携をとることが、サービスの導入に繋がった成功事例であった。 多職種の参加するチームアプローチセミナーに相応しく、訪問看護の立場と訪問介護の. 立場では異なったアプローチが行われていること、それぞれが必要かつ有効であるこ とを学び共有した。そして、かかわる専門職と本人・家族が「蜘蛛の巣型」のチーム (ミシガン式チームアプローチ)を作った時に、QOL の高いケアが提供されることが 事例検討により明確に示され、大蔵氏の講演と相まって大変有意義なセミナーとなっ た。 2.第 2 回セミナー . 日時:2017 年 3 月 11 日土曜 13:30 ~ 16:30. . 場所:潤生園在宅介護総合センターれんげの里 市民ホール. . 内容. 一部 13:30 ~ 14:30 講演:大蔵 暢氏 「高齢者医療の視点」「なぜチームアプローチか?」 二部 14:40 ~ 16:00 ワークショップ(スモールグループディスカッションと全体討議) ・事例 C 困難事例…認知症高齢者・家族介護者が無職・相談受け付けない 奥津美恵氏 事例提供と説明 ・事例 D 困難事例…認知症高齢者・家族介護者があちこちに相談 峯尾生恵氏 事例提供と説明 5.

(6) 総括 16:00 ~ 16:30 全体総括、「効果的なチームアプローチ」 . ファシリテーター:司会進行、コーディネート. . 第 2 回セミナーセッションの様子. <講演時の意見交換>. <講演時のグループ話し合い>. 6. 加瀬 裕子氏.

(7) <事例説明 1 の様子>. <事例説明 2 の様子>. 7.

(8) . 第 2 回セミナー報告と振り返り 第 2 回チームアプローチセミナーは、第 1 回に引き続き老年医学と高齢者医学に詳しい. 大蔵暢氏を講師に、 2017 年 3 月 11 日、小田原市にある在宅介護総合センターで開催した。 参加者は 32 名で、医師、保健師、看護師、社会福祉士、介護福祉士、社会福祉士、生活 相談員、認知症ケア専門員、介護支援専門員、精神保健福祉士、作業療法士といった専門 職、およびボランティアナースが参加した。 一部では大蔵氏より高齢社会の現状、在宅で療養する高齢者を多職種でケアするにあた り、pizza piece 型、spider’s web 型といった連携方法、多職種連携の難しさ、実践にあた るスタッフがどのようにチームアプローチを進めていくべきかに関して講義があった。大 蔵氏の問いかけに対し、フロアからも積極的な返答や発言が聞かれた。また、氏が米国で 実際に体験した事例を交え、チームとして同じ方向を向いてゴールを目指す意義、それぞ れの立場や専門性を共通理解し、さらに高齢者を支える家族と一緒になってケアに当たる 姿勢が紹介された。 二部の事例検討では、2 例とも実際の困難事例として、第三地区地域包括支援センター の奥津美恵氏、次に、居宅介護支援しきさい館の峯尾生恵氏より発表があった。4~5 名の グループに分かれ、まず事例への着目点、問題点を話し合い、全体討論となった。それぞ れの立場から疑問点や問題点が出され、認知症高齢者を抱えるキーパーソンである家族を 支えること、また、家族が周囲と話しができる状況を作っていくうえでの困難さや、適任 者は誰か、実際にどのようなサポートが足りないのかなどが話し合われた。加瀬氏のファ シリテートにより、最後に 2 事例を通した困難事例へのチームアプローチについて総括が あった。セミナー参加者はそれぞれ、福祉、介護の最前線で高齢者ケアにあたっている方々 であり、身近な問題として各々が担当した事例も加えながら活発な意見交換が行われ内容 の濃いセミナーとなった。 【セミナーディブリーフィングと今後に向けて】 1. 参加者 第 1 回セミナー. 20 人. 第 2 回セミナー. 32 人. 2. 職種 ・介護支援専門員. ・医師. ・保健師. ・理学療法士. ・看護師. ・認知症ケア専門士. ・社会福祉士. ・管理栄養士. ・介護福祉士. ・ボランティア(ナース). ・精神保健福祉士 ・生活相談員 8.

(9) 3. ディブリーフィングより 高齢者ケアにかかわる「多職種連携に向けたセミナー」を企画し実施した。時間配分で は参加しやすかったとの意見があったが、他の専門職研修と日程が重なり、参加人数は予 想より少ない結果となった。職種では、居宅支援および通所施設、勤務医やボランティア ナースの会などから、幅広い専門性を背景とした参加者が集まったと考えられる。 老年専門医の講義はわかりやすく、高齢社会の現状や米国の実際がもりこまれ、講師か らの質問に対する意見も活発であり関心の高さがうかがえた。特に、医療面や生活におい てのあきらめや引きこもりがちな高齢者の生活の質(QOL)はまだまだ伸びしろがあり、 多職種連携がその鍵となっているとの説明にうなずく参加者が多かった。 事例を通してのグループワークとデスカッションでは、限られた時間内に 2 例を組んだ ため、事例紹介の時間やポイントなど、効率よく伝え、対象を身近な例に置き換えて考え るなど検討の余地があると考えられた。事例自体は困難例が多かったが多職種がかかわる にあたって興味深い事例であった。1 事例に対しては、やや複雑で特殊な背景に突っ込ん だ質問がかわされる場面があった。あくまでも多職種が対象者を共通理解し、より良い状 態に向けての価値観を共有できるように話し合っていく必要がある。多職種連携では、強 い意見がリーダーシップをとったり、特定の職種に対してネガティブとなったりしないよ う運営することが重要であることを再確認した。 4. 今後に向けて ・地域で暮らす高齢者にかかわる医療・介護・福祉の専門職に向けて、チームアプローチ についての基本的な知識とケアの理解に向けたセミナーを今後も提供していきたい。 ・事例検討では、かかわる周囲人と専門職のコミュニケーション問題、家族やキーパーソ ン、本人の認識やニーズの理解など、発表者が説明しやすく参加者がわかりやすい例に するなどを検討していく。 ・参加者の率直な感想や意見を生かしていくため、終了時アンケートを考慮する。. 第 1 回、第 2 回「多職種に向けたセミナー開催」は、「公益財団法人 在宅医療助成 勇美 記念財団」の助成を受けて実施しました。. 9.

(10) 【資料】 1. 神奈川新聞社会面 9 面記事<2016 年 12 月 4 日付> 2. セミナー開催ポスター① <2016 年 11 月 26 日分> 3. セミナー開催ポスター② <2017 年 3 月 11 日分> 資料1. 10.

(11) セミナー開催のお知らせ. 2016 年 11. 月 26 日(土). 13:30~16:30 費 用: 参加無料 医療、看護、介護、福祉の専門職の皆さん、 どうぞご参加ください。. 場所:TKP 横浜駅西口カンファレンス センター カンファレンスルーム1. 大蔵. 講師:. 暢氏. やまと在宅診療所大崎 申し込み方法. 資料 2. “在宅医療を知っていますか? 家で最期まで療養したい人に”. ミシガン大学方式による. 医療と介護連携のための チームアプローチ <内容> 講演 大蔵 暢氏 他 効果的連携へのグループワーク - 実際の困難例、成功例より -. 院長. NPO 法人 高齢者を支える学際的チームアプローチ推進ネットワーク. ホームページより、参加申込みフォームに必要事項を書き入れてお申し込みください。. 定員 50 名 大蔵 暢. 締め切り日 11 月 18 日(金). Toru Okura. 日本総合内科・老年病専門医、米国内科・老年医学専門医. 1995 年富山医科薬科大学(現富山大学)卒業. 聖路加国際病院な どを経て, 2001 年に渡米. ミシガン大学で老年医学と高齢者医療を学 ぶ. 2009 年に帰国後は, 高齢者専門トラストクリニック等々力の院長と して同グループの有料老人ホーム(トラストガーデン)で多職種連携プ ログラムの開発を主導する. 2016 年 10 月からは宮城県大崎市で「多職種連携コミュニティの創 造」と「医療と介護がリードする地域創生(震災復興)」に取り組んでい る. 近著に「『老年症候群』の診察室」(朝日新聞出版) <主催> NPO 法人. 高齢者を支える学際的チームアプローチ推進ネットワーク(ミシガンネット) http://michigan-net.jp/. <後援>. 特定非営利活動法人 神奈川県介護支援専門員協会,社会福祉法人 横浜市福祉サービス協会, 社会福祉法人 いきいき福祉会,Will カレッジ. . 本セミナーは公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団助成を得て開催します. 11.

(12) セミナー開催のお知らせ. 2017 年 3. 資料 3. ミシガン大学方式による. 月 11 日(土). 医療と介護連携のための チームアプローチ. 13:30 会場 14:00 開演~16:30 費 用: 参加無料 医療、看護、介護、福祉の専門職の皆さん、. “家で最期まで療養したい人に”. どうぞご参加ください。. <内容> 講演 大蔵 暢氏 他 2 名 効果的連携へのグループワーク - 実際の困難例、成功例より -. 場所:潤生園在宅介護総合センター. れんげの里 講師:. 大蔵. 暢氏. やまと在宅診療所大崎 申し込み方法. 院長. NPO 法人 高齢者を支える学際的チームアプローチ推進ネットワーク. ホームページより、参加申込みフォームに必要事項を書き入れてお申し込みください。. 定員 50 名 大蔵 暢. 締め切り日 3 月 3日(金). Toru Okura. 日本総合内科・老年病専門医、米国内科・老年医学専門医. 1995 年富山医科薬科大学(現富山大学)卒業. 聖路加国際病院な どを経て, 2001 年に渡米. ミシガン大学で老年医学と高齢者医療を学 ぶ. 2009 年に帰国後は, 高齢者専門トラストクリニック等々力の院長と して同グループの有料老人ホーム(トラストガーデン)で多職種連携プ ログラムの開発を主導する. 2016 年 10 月からは宮城県大崎市で「多職種連携コミュニティの創 造」と「医療と介護がリードする地域創生(震災復興)」に取り組んでい る. 近著に「『老年症候群』の診察室」(朝日新聞出版). 〒 250-0865 神奈川県 小田原市 蓮正寺 997-1 JR 小田原 駅より小 田急線蛍 田駅下車 徒歩 5 分. <主催> NPO 法人. 高齢者を支える学際的チームアプローチ推進ネットワーク(ミシガンネット) http://michigan-net.jp/ <後援> 特定非営利活動法人 神奈川県介護支援専門員協会,社会福祉法人 横浜市福祉サービス協会, 社会福祉法人 いきいき福祉会,Will カレッジ 12 ★本セミナーは、公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成を受けて開催します。.

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