Tokyo University of Science
NII-Electronic Library Service Tokyo Unlversrty of Solenoe
研
究授業
を
振
り
返
って
山本由紀
子
YAm
MOTO
YUkiko
東京女
子学
院華
道科
Tokyo
Jyoshi
−Gakuin
High
Schoo1
1
. 研 究 授 業の依 頼昨
年
の7
月に入 っ た頃, 校 長か ら「
総 合学
習 としての研
究 授業
をして みない か」 とい う話があっ た .内 容につ い て は, ある先
生 と打
ち合
わせ をする時
に 詳し く話す とい っ た こ と だっ た が ,自
分 自身, 今 まで に研 究 授 業の 経験は1
回ほ どある が ,それ も華 道の 授 業 と し ての もの だ っ た の で , 果 た して ど れほ ど自分 にその 力量 が あ るのか不安
に思 っ た . また, 今 年 度は , 補 助の 先生3
人 と私
で 令学年
を受
け持
ち,指導 計
画 を立て てい た ため時 間的に非常 に厳 し く, 研究授 業
に費
やす時
間 をどれ ほ ど そ こ か ら 出 せる か とい っ た こ と も不 安 を増 大 させ た .2
.研 究 授 業の魅 力7
月
19
日 に, 初めてお 目にか か る長
野 先生 と校
長, 私で研 究授業
の 打 ち合
わせ を した .すで におお よその 日程 な どの内
容は決 まっ て お り , 「華道
と数
学の 不 思 議 なか かわ り」とい っ た授 業 主 題で あ っ た . 自分 の 力量 と時 間的 な こ とか ら大 きな 不安を感 じ て い た ため , 長野 先生 の お話
を伺い な が ら, とて も自
分に はで きない と思 っ た .こ こ では っ きり
と断
ら なければ , 全6
学 年
へ の 授業
も疎 か になっ て しま うと感 じた.しか し,
自
分の 真の 思い と は裏腹
に,話
は進ん で い っ た . これ も自
分の力
量 を省みず, どこ か に こ の研 究授 業に魅力
を感 じて しまっ た私の 愚か さで ある .7
月27
日 に この 研 究授 業に一・緒 に取 り組ん で下 さる松 嵜 先生 に初め て お会 い した.様
々 な話
か ら, 松嵜
先 生の数
学へ の 思い を感 じ, こ れ か らの 研 究授業
を乗
り切れ る の で は ない か と思 っ た.3
. 研 究 授 業ま での打 ち合わせ8
月21
日 の 打 ち合 わ せ で, 当 初は高 校3
年
月組1
クラ ス3
時
間程 度の研 究授 業の予 定で あ っ た が,4
時 間 ×高 校3
年5
ク ラス =20
時間 に決 定 した. 日程は第1
週 目一ll
月6
日(
土) 8
日 (月)
第
2
週 日一ll
月13
日(
土 )15
日(月 )
第3
週 目一ll
月20
日(
土)22
日(
月 )第
4
週 目一ll
月27
日 (上)
29
日 (月 ) 上曜 日4
限一月 組 月曜 日3
限か ら6
限 一雪 組 花 組 梅 組 松 組か な
り膨 大
な研究授 業
に なっ たの も,高
校3
年生全 員に公 平に楽 しい 研 究 授 業 を したい とい っ た考
えか らである.9
月ll
日の 打ち合
わ せ で は,4
時 間 分 の 指 導 案, また4
時 問目 に何 を引 き出 せ る か を検
討す る た め に実験 的 な研 究 授 業を高 校2
年生 の1
ク ラ ス に実 施 する こ と を話
し合 っ た .9
月26
日の 打 ち 合わせ で は, 実験 的 な研究授 業
の 日程
,指 導案
, ク ラ ス 設定
を決
めた.10
月2
日,9
日に,高 校2年
花組 (
文
系
理系 混
合クラ ス)
に実
験 的 な研 究
授 業を試み ,16
日,18
日,30
日,ll
月1
日,計
10
時 間,高校
3
年
の 授業
に 松嵜
125
N工 工一Eleotronlo LlbraryTokyo University of Science
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先生 が見 学とい う形で,
11
月6
日 か ら29
日まで20
時
間に及ぶ 研究授 業
の準 備が始
まっ た .4
.実験 的 な研 究 授 業高校2年
の1
クラス(
文系
, 理 系 混合 ク ラ ス)
に行
っ た実験 的
な研究授 業
で は, 生徒の「
心」
と「
形」
に対
する考
え, 「再 現」
とは 「心 の 再 現なの で は ない か」「
再 現 する こ と は不 可 能で も 再現 する こ と に努力
する こ とが大 切 な の で は ない か」 など, 素 晴 ら しい 意 見 を得
る こ とがで きた.華道
と数 学の つ な が りを高 校2
年の 生徒 は何 の 隔た りもな く受
け 入 れ て い た . こ の実験 的 授 業に よっ て , 次に始 まる高校3
年生へ の 研 究授 業へ の 力づ けに なっ た こ と は言 うまで も ない . 〈課題 「最高作
品 を次週 に再現 する た め に は どうす
れ ば よい か」に各
班か ら 出た意 見>1班
:角度
を変
えて見
る .心 を込めて い ける .2
班 :同 じ花 材 を選ぶ。 い ろい ろ な角
度か ら写 真 を撮 る .3
班 :い ろ い ろな方向
か らス ケ ッ チ する .同 じ位
置
で あるこ とを意
識 す る .4
班 :心を作
品に うつ す.(
花材
の)
特
徴 をつ か む 。細か な所 に気を配 る. 同 じ花 形にする.5
班 :心 を込め て い け,特
徴をい ける .角 度, 長 さ を試 行 錯
誤
す る.6
班
:水
盤の 下に切 り落と し た葉 を まき, 天 まで
届
く長
さを表
現 し, 枝の
長短
をつ ける. それ ら を前 後左右 か らス ケ ッ チ し, 全
体
をイメー ジする .7
班
:同 じ花材
, 花 器, コ ン デ イシ ョン にする. テー マ を
決
め る.角度
な ど細か な とこ ろ まで ス ケ ッチする .感 想の 中 に心
境
をま とめ る .8
班 :雰 囲気
をい ける.細か なメモ をする .形 を
覚
える.5
.反省
な ど高校3年
に行
っ た20 時
間の 研究授 業
の シー トや ア ン ケー トにつ い て , ま だ まとめ る こ とがで きない ため ,指導案
や資
料の提 示の み に と どめ るが , こ の 研 究授 業での 反省点
な どを挙
げ れば, 以下の6点
である. 1 華 道 と数 学の接 点 につ い て華
道科
か らの 一方
的な判 断か ら・
考
える こ とに は限界
が ない・ない もの を見 る力 を
養
う ・具 象か ら象 徴 的 な美へ の変 換が で きる ・後ろ傾斜 した枝は どの 位の角度 を出せば
奥
行 きと感 じ るの か・天地 人のお りな
す
不等
辺三角
形が 美 しさは 四角 形 よ り優るか・基
本花
形の美
し さ(
黄
金比)
・立 体 的な もの を平 面 的に と ら える ・数 学 史と華 道 史・植物 の 中の 数 学 と華道 な ど生徒が 目 を輝か せ る接 点を さ ら に
考
慮で きたの で は ない か .2 授 業
の ヵ 力 体 制研 究授 業に
費
やす時
間は ,授 業
に当
た る時 間の 他 に, 打ち合わ せ , 資 料 作 り, 生徒か らの意 見, 生 徒の 感 想 な ど の資料
を読み検
討す る な ど,多
くの時 間 を要 する. また ,2
人以上 の先
生が こ うした取 り組み をする場 合は, 積 極 的な意見 交 換が 必 要に な る .今
回の研 究 授 業で は, 松 嵜先生
理数研
の会員
の方
々 ,筑波 大学
の院
生の 方々 , カ シオ計算機
の相 良様
,東京 女
一126
一 N工 工一Eleotronlo LlbraryTokyo University of Science
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子 学 院の