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アルミニウム摂取の現状と危険性アルツハイマー病の危険因子か

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平成9年9月15日 第44巻 日本公衛誌 第9号 671

アルミニウム摂取の現状と危険性

アルツハイマー病の危険因子か

内田

博之

永井

正規

 高齢人口が急速に増加している我が国では,アルツハイマー病は近い将来主要な健康問題の一つになるだ ろうと考えられる。アルツハイマー病の原因は不明とされてきたが,近年アルミニウムがアルツハイマー病 の危険因子の一つであろうという報告があり,アルミニウムの有害作用についての関心が高まってきた。ア ルミニウムの作用,摂取の現状,アルミニウム摂取とアルツハイマー病との関係についての既存資料を調査 し,今後の対策のあり方について考察した。  腸管からのアルミニウムの吸収は,アルミニウム化合物の化学形態と共存物質により影響を受ける。ま た,いったん吸収されたアルミニウムが脳内に蓄積することも考えられる。脳内のアルミニウムは,神経毒 性を持ち,脳に障害を与え,アルツハイマー病を起こすという危険性は否定できない。アルツハイマー病の 危険因子としてアルミニウムを示唆する多くの報告がある。しかし,広く普及している菓子,医薬品に多量 のアルミニウムが含まれていることは一般的には認識されていない。現時点では,アルミニウムとアルツハ イマー病との関連についての断定はできず,アルツハイマー病の予防のために何をするのが適切であるのか を示すのは難しい。少なくとも通常一般に摂取される食品,医薬品の中のアルミニウム量を知ること,知ら せることは必要なことである。アルミニウム摂取を控える行動をとるかどうかは,さしあたって個人の選択 に任せるとしても,今後何らかの具体的な提案をするために研究の進展が期待される。 Key words : アルツハイマー病,アルミニウム

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