ミラクリンの分離精製とそのペプチド抗体を用いた類似物質の検索
【序論】 新ヰ・領域教育専攻 生活・健康系(家庭)コース 杉 本 和 代 近年、ファーストフードやコンビ、ニなど、 安くて便利な食事は若者の聞でよく利用さ れている。しかし、こうした食事が原因で、 若者に味覚障害が増えている。味覚は、生物 にとって必要な栄養素とそうでない物を示 すシグ、ナルの役割を果たしている。つまり、 味覚は、人間が生きていく上で大切な情報で あり、毎食の栄養のバランスや望ましい食生 活をする上で重要な要素である。 本論文では、味覚のうち特に酸味を甘味に 修飾させる物質について研究を行ったo ミラ クルフルーツは、西アフリカ原産の植物R
幼'8delladulcinca (アカテツ科)の実で、 果肉から抽出されるミラクリンは糖タンパ ク質である。ミラクリン自身は無味であるが, 酸っぱいものを甘くする作用がある。この効 果は1個のミラクルフルーツでショ糖の 2∞
o
倍もの甘さがあり、 2---3時間(冷凍果実では 1---2時間) 程度持続するoTh
eerasilp とK
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らによると ミラクリンのタンパ ク質は、 191個のアミノ酸からなる1本鎖の ポリペプチドで、約 14%の糖(マンノース、 ガラクトース、キシロース、グルコサミン、 ブコースなど)を含み、分子量24,6∞ で あ ることが報告されている。また天然の状態で は4量体又は 2量体で存在し、味覚修飾作用 を有する。ミラクルフルーツの実からミラク 指導教官 前 田 英 雄 リンの精製方法はすでに確立され、ミラクリ ンの全アミノ酸配列順位も決定されている。 また、安全な食品添加物として厚生労働省の 認可も受けている(厚生省告示120号)。本論 文では、ミラクリンの味覚修飾作用の機序を 解明することを目的として、ミラクリンタン パク質の分離精製を行ったo さらに、その一 部のペプチドに対して抗体を作成した結果、 本実験で分離精製したタンパク質がミラク リンタンパク質であることを確認した。さら に、そのペプチド抗体を用いて、他の果物中 のミラクリン類似物質の検索を行った。 【方法およて兵結果】 ①ミラクリンの分離精製 凍結したミラクルフルーツの種実 147個 (果肉 94g)を凍結乾燥し、これより得た 15gの果肉を試料とした。獣料を脱イオン水 でホモジナイズし、これを遠心分離法によっ て分離した。得られた沈殿物は 0.5MNaCl 翻夜でホモジナイズし、これを遠心分離法に よって分離したo得られた上清に硫安を加え て50%食蜘として分画した。溺庁後、 10mM
リン酸bufferで平衡化した陽イオン交換樹 脂(
C
M
-
S
e
p凶oseCL
偲)に試料を吸着さ せ、1MNaClの直線勾配で溶出した。溶出 画分を電気伝導度と波長280nmにおける吸 光度を測定した結果、溶出タンパク質は0.13 ---0.28M
NaClに相当するフラクションに溶出された。さらに溶出画分を SDS-ポリアク リルアミドゲ、ル電気泳動をした結果、フラク ションNO.27--34に 24.5