• 検索結果がありません。

不規則波中の係留構造物に働く長周期変動波漂流力 : 2次厳正理論の定式化および応用

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "不規則波中の係留構造物に働く長周期変動波漂流力 : 2次厳正理論の定式化および応用"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1

論   文】 UDC :627

24 :517

9 日本建築学会構 造 系 論 文報告集 第 382号

昭和 62 年 12 月

不規則

係 留 構 造 物

長 周

期変動 波

流 力

2

正 理

定式化

お よ

び応

正 会 員

 

 徹

 

*  

1.

緒   言  不 規 則 波 中の係留 構 造 物に は

波と同

の周期で変動 す る

1

次 波浪 外力に加えて

周期 変動 波漂流 力” と して知ら れ る非常に 長い周期で変動す る

2

次 波 浪 外 力が 作 用す る。 こ の 2次 外 力は不規則 波に含ま れる互い に周 波 数の接 近し た

2

つ の成分波 が 非 線 形 的に:

F

す る結 果 生 じ るもの で

その周 期 が比 較 的 長い係 留 構 造 物の水 平 モ

ドの固有周期と

致して 浮体の大 振幅運 動 を励 起 し, 係留ライン に過 大な張 力 を発 生さ せ る可 能 性 が ある た め

定 量 的に は 1次 外 力に比べ か な りい にもか か わ らず

係留式 海洋構造 物の運動性や係留設 計の観点か ら重要な外 力の要 因と な る。

 

長 周 期変動 波 漂 流 力が

係留ライン動に重 要な影 響を及ぼ すこと が指 摘さ れて以 来

その予 測 方 法 につ い て 多 く の 研 究 が な さ れ て き た。

Hsu

 and

Blenkarn3

則 波長 ご と周 期お よび波 異な る規 則 波の連な り と み な し, 半 波長ご とに定常 波 漂 流力を計 算し て, そ の時間的変 化か ら 長 周期 成分 を求め て 長 周 期 変 動波 漂 流 力 を 評価 し た

。Pinkster

‘)

Newman5

Hsu に基づ い て 狭帯域 不 波中に お け る長 周 期 変 動 波 漂 流 力 を 計 算し, 不 規 則 波の スペ 分 布か ら長 周 期 変 動 波 漂 流 力の ス ペ クトル分 布を求め る計算 式を提案し た。 これ らの研究はいずれ も 不 規 則 波が狭帯域で近 接 周波数の差が小さい と仮 定し て

則波 中での定常波力の知識から周期変動波

漂 流 力 を推 定しよ うとし た もの であ る。 こ の方 法は簡 便 で ある ため 現 行の設 計におい て も広く採 用さ れて い る が

長 周 期 変 動 波 漂 流 力 を過 小に評 価 する との実 験 結 果 も 報 告されており6)

そ の適 用 限 界を明 確にす る 必要 性 が指 摘さ れて いるη 。  近年

ポテンシャル流れ 理論か ら導か れ る2次 波 浪 外 力の正 な表 示 式にづ き長周期変動波 漂流力を評 価し よ う と す る試み が

Faltinsen

 and  Lokens〕

, Pinkster9

Standing,

 

Dacunha

 and  

MatteniD

}らに よって な されて  本稿は既 発表の文献1

2を骨 子と し て ま と め ら れ た もの である

 廓 名古屋大学 助 教授

工博   (昭 和 62 年 4 月8日原 稿 受 理1 い る

か れ らは波 浪の 作用 を受けて運 動する浮 体の応 答 をその均位置の周 りで摂動 展 開し, 瞬間 的な物 体の没 水 面に作 用 する流 体 圧 を積 分して得 ら れる流 体 力 を, 波 形こう配の

2

次のオ

ダまで正に評 価す ることに よっ て

2次 波 浪 外 力 の

般的な 表 示 式 を導き

長 周期 変動 波漂 流 力が浮体の 1 次運 動や周 辺流れ場の 1 次速度ポテ ンシャル の み な らず

,2

次 速度ポテンシャル に も依存す るこ と を 明 ら かに し た

2次 波 浪 外 力の表 示 式に おいて, 1 次量のに よっ て表現さ れ る項は

1

次 ポテン シャ ル問 題に お け る既往の成果を用いて比較的容易に評価しうる が 2次 速 度ポ テン シ ャ ル に依 存する項を評 価す るには 2次ポ テンシャ ル問 題 を解かな けれ ば ならず

これ は境 界 条 件が複 雑であ るため容 易なことで はない

こ の困 難 を避ける た め 長 周 期 変 動 波 漂 流 力へ の 2次 速 度ポテ ン シャ ル の寄 与 を近似 的に評 価 する手 法 が 種々提 案 されて いる

た と え ば

Standing et al

 ioレBowersi:)な ら

っ て

物 体の存 在に よる 2次入射 波の か く乱を無 視し

,2

次入 射 波による流 体 圧の み を物 体 表 面 上で積 分 する方法 を用い て い る。 Pinkster9}は

2

次 回 折 波の影 響 を考 慮し てい る が

,2

次の 自 由表 面条件な ら びに物体表 面 条件に おい て 1次 回折波ポ テン シャルお よ び

1

次物体運 動を含 む項を省略す る近似化を行っ ている。   不 規 則 波 中の 物 体に働く長周 期 変 動 波 漂流力を

2

次 回 折 波の寄 与まで を含 めて厳正 に評 価した例と して は

,2

次 元 浮 体を扱っ た

Faltinsen

 and 

Loken8

}の研 究が あ

か れ らは グリ

ンの公式とハ スキン トの相 反 関 係 を 利 用す ることによっ て, 長 周 期 変 動 波 漂 流 力へ の 2次 速 度ポ テ ンシ ャ ル の寄 与 を厳 正に評 価し, New 皿an5 , 似 計 算 法が長 周 期 変 動 波 漂 流 力を予 測するうえ で の実 用 的 方 法である との結 論 を得て い る。 著 者 12)Faltinsen et aL と同 様手 法適 用して

ピン係 留 式

様円 筒カ ラムに働く長 周 期変動 波 漂 流モ

メ ン トの陽 な 表 示 式 を 導き

不規則波の周 波 数が 比較的低い場合に

2次 速度ポ テン シャル が漂流 モ

メン トに重要な寄 与を す る こ と を明ら かに し ている

  本稿で は

前 報12) よ う な成 果

規則波中の

3

次元任 意形状 浮体に働く長 周期 変動波漂流 力を ポテ ン シ ャ ル流れ理 論に基づい て厳 正に評 価 する手

65

(2)

法 を提 案し

典 型的な係留 式海洋構造物に適用 してその 有 用 性 を 示 すと と も に

既往の似手法の適 用 限を 明 らかにすること を目的と し てい る。  2

流 体力学的基礎式  漂 流 力は波 面 上 昇や物体運動の限性に起 因する 2次 流 体 力であ り

これ ら の非線 形効 果を考慮し た流 体 力学 理論に基づい て評 価さ れ る 必要が あ る

こ の節では 後 の定式化に おいて必 要な流 体 力 学 的 基 礎 諸 式を文献よ り 引用 し て要 約してお く。  

2−1

基 本 仮 定

 

波浪中の体に加わ る流 体 力を評 価 するにして 以 下の仮 定が導 入さ れ る。  

i.

流 体は非 回 転 性の理想 流体で あ る

 

ii.

物 体は剛 体で

その運 動

6

自由度の 剛体

ェ イ

ブ, ロ

ル, ピッチ, ヨ

ー一

に よっ て完 全に記述 さ れ る

 

iii

物 体の 平 均 位 置にお け る浮面心注 n 重 心

鉛 直 線 上にある。  2

2 座 標 系

 Fig.

1

に示す よ う な3種 類の座 標 系が採 用され る 1の座標系は空 間に固 定 され た右 手 直交座標 系

OX

、 

X

X

,で

静 水 面 上に原 点 を も ち

正の

OX

,軸が鉛直上向 き と な る よ う に設定さ れ る

第 2の座 標 系

GX

{ 

Xl

 

X

は物体の重心

G

に原 点 を も ち

物 体の運 動と と もに毎 の 原点は移 動する が

座 標 軸は常に

OX

、 

X ,

 

X 、

に平 行 で あ る

第3の座 標 系

GXI

 x : Xs は物体に固定され物体 の運 動 と と もに移 動 する座 標系で, その座標軸は物 体め 平 均 位 置に お い て GXI XI X

致する

座 標 軸

GXI

X

;X…方 向の単 位ベ ク トル を ム (

k=

1, 2, 3), 座 標 軸

Gx

、 x、 x3 方 向の単位ベ ク トルを

i

,(

k =

1, Z,3)に よっ て定 義 する。 物 体表面 上の

1

点は物 体 座 標 系

GXI

 x, x3 に お け る位 置ベ ク トル x = 注2[に よ , ま た物 体 上の面 要 素の方 向は物 体 座 標系に お け る外 向き単 位 法 線 ベ ク トル n= nititによっ て それ ぞ れ規定さ れ る

XS’ F3 x3 岡3X3

θ3 G u3 門1Xl

F1 x1 吋L ムs xPu o SS ∈)1 Fig

1 Systems of co

o【dinates

2

3 物 体の運 動 注 1> 静 水面に よって切り取 られ る物 体の横断 面を水線面と い いt その図 心 を浮 面 心という

注 2) テン ソ ル表記法の規約っ て 二重 指 標は総和を と るもの と す る

66

Fig

2 USttOn x 1        、 Xi

  Xl

Kinematic relations  for a  point on  body surface

 物 体は入射 波に応 答し て その平 均 位 置

M

°】の周りで微 小振 幅 運 動を行っ て い る

時 刻

t

に おける物 体 重心の 座標軸

Gx

、 x、・x3 方 向の移 動変位 :サ

ブを U,(t)

U,(t )

 

Us

(t)とし

座 標 軸

GXIx

,コc3 周りの回 転 変 位 : ロ

ル,ピッチ,ヨ

をθ、(t )

θ2(t)

θ,(

t

)とすれ ば

物 体上の 1点

P

の 瞬 間 的な位 置は, 固 定 座 標系

OX

XiX3

を基 準 として

   

X =

M

°Lx

V

Px

………・

……・

一 …

(1 ) に よって表さ れ る (

Fig.2

こ こに,

   U =Ukik・

…………・

……・

……一 …・

……・

2

P

=   COS θ2COS θ3    cos θ,sin θ, 十sin θLsj 皿 θ2COS θ3    sin θ,sin θs

COS θLsin θ2COS θ3

 

COS θ2sin θ3

  COS θ,COS θ,

sin θ

,sin θ,sin θ,

  sin θ且COS θ,

十COS θ1sin θ2sin θ3

       sin θ,

sin θ1COS θz COS θ1COS θ2                

………・

…・

……・

……

(3 ) た だ し

有 限回 転 角 θ」

θ2, θ,はロ

ル θ,, ピッチ θ,, ヨ

θ,の順に回転する もの と し て定 義されて い る (付

1)]3) 。  物 体の運 動を1次波浪 外 力に応 答し て生じる波 と 同

周波 数の 1次 運 動と

2次 波 浪 外 力に よっ て生 じ る2次 運 動 とに区 別して表 現す る た め に,

U

κ, θ, (

h=

1, 2

3)をそ れ ぞれ波形 こ う 配に比 例する摂 動パ ラメ

タε のべ き級 数に展 開し て

次 式の よ うに表 示する

     伍

εσ穿十ε2[

1

響+

       

 

−t−s4−・

 (4 )      θ鳶; εθ兄1十ε2θ躄〕十

式 (4 )を 式 (1)

式 (2 )

式 (3 )に代入 し

εの べ ご と に整 理

X

は次 式の よ うに表さ れる

     

X

; 

xte

}十ε

xtU

十εsズt)十 〇(εs)      

Mi

〕 =

U

“ )十θ〔1 )× x       

 (5 )      

Mt

ue

) 十

en

×x 十

u

【2 )x こ こ に

     σ帽

σ

7

‘庵

  7

= 1

,2 ・

 

一…

 

 (6a)

(3)

   

θm

e

, ni ,,

  

r

1

 

2

 

−t・

 

(6b )

1

             

…・

…・

……・

…・

……・

…一

(6c )  物 体の運動に よっ て

固 定 座 標 系におけ る外向き単 位 法線ベ ク トル N は     

rv=Dn − …一 一 ・

一 ・

……・

t・

……・

…・

7

> に変 化する

式 (7>に式 (3 )

式 (4 >を代入 し

εのべ き乗ご とに整 理 すれば

N は次式の よ うに表され る

    

N =

n十εlvo)十 e’IV

T

’ 十 〇(ε3)        

 

(8)     1V〔1 }

θo】Xn , 1Vl21 = θ〔2}×n十

uc2

n  2

4 速 度 ポテンシャ ル  流 体の非回転 運 動 を特 徴づ ける速 度 ポテンシャ ルは次 式に よっ て定義され る

    φ

εΦω十ε〜φ〔2 レ

 

一・

 (9 ) ポ テン シャ ル 関 数 φ の展 開式の各 項は流 体 内で の連続 方 程 式

   

ワ2φ〔t

=0,

 

r

1, 2,

… ……一 一 ……

(10 ) 底 面 条 件

,X3

h注 3,で

  

 

r

1

,…・

…………・

一・

…・

11) 自 由表 面における運 動 学 的 条 件および 圧力 条 件

物 体 表 面 条 件な ら びに無 限 遠 方にお ける放 射 条 件を満 足しな け れ ばならない。  時 刻 tにおける瞬 間 的な波 面上昇が

Xe=

ζ(

Xi,

 

X

t)に よっ て表さ れ る とすると X,

ζにおけ る運 動 学 的 条件お よ び圧 力 条 件は次 式に よっ て与え ら れる 14, 。

 

 

 

・φ

ζ

…………一 ・

〔12・

 

 

 

・ζ・

1

・ ・

1

・ 一 ・

……・

……・

……

(・

2b

) 式 (12a

 

b

)か らζを消去す る と

次 式が得ら れ る

      ∂2φ       ∂Φ       ∂Φ

   

7

+9 菰 +2ワΦ

7 蕊

     

・・

t

・(7 Φ

・ φ)

一 ・

一 …

(12・ 式 (12c )に式 (9 )を代入 し X3

ζに おける φ の 微分を

Xsニ0

の周 り で テ

ラ展 開して表 現すれ ば」 平 均 水 面

X3

= 0で φ の展 開 式の最 初の 2項が満 足 すべ き 条件が次式の よ うにかれ る

 

 

 囃

・・

一 一 ・

…一

(13・

・ ・

L

1

・φ・

1

噎署

∂∂2φ

t

・ロ〕  +9 ∂

en

x

〕 ,

3b 注3) 水 深 hは

定であ る と仮定している

同様のを式 (

12b

)につ いて行 う と, 波 面 上 昇 ζの 展 開 式が

X

0に お け る φ の微 分 を用い て

次 式の よ うに表現さ れる

    ζ= eζm+ε2ζ[:,+

 

一・

一・

 

−s

(14 こ こ に

 

 

 

諤 罫

1

………・

…・

……・

15・)

 

  

一一

i

ワΦ例・

 

  

 

 

ζ

X、一 。

一 …・

…・

……

・5b )  瞬 間 的な物 体 表 面

S

にお け る境 界 条件は次 式に よっ て表され る

 

  

ワ Φ

N −

w

一 ……・

…・

…・

…………

(16 ) 式 (16 )を平 均位置にお け る条件に表現し直す た めに

物 体表 面 上の

1

点の瞬間位置に お け る Φ を平 均 位 置の 周 りで テ

ラ展 開して

次式の よ うに表 現す る。     Φ(

x ,

t

φ(ズm

 t十[(

x −

− o, )

7 ]φ(

xtO

 t )           十

 

……・

…一 ・

…一 …一 …・

(17) 式 (

5

式 (8 )

式 (

9

式 (17)を 式 (16)に代 入 し, ε のべ き乗ご とに整理 すれば, 平 均位置における 物 体 表 面 条 件が次 式の よ う に表現さ れ る

       ∂xti)      7 φ【1〕

n

             

n   

S

。上で

…・

……

(18a )       ∂

t

  

 

ワφ・

n

[〔

M

・)

ワΦ・ コ

n+

 

 

 

 

 

 

 

 

ell

× n>+

Uf2

〕 ∂

t 

x

・        ∂湿21      

n   

S

。上で

……・

(18b )       十       ∂t  

l

次 速度ポ テンシ ャル

di

(1 )

通 例によれ ば

入 射 波 ポテン シャル Φり〕

回 折 波ポ テン シ ャ ル φ男1お よ び物 体 の 1次運動に よっ て生 じ る発 散 波ポテ ンシ ャ ル 鍔 の和 と し て表現さ れ る。     φ〔u φ  匚工 十φ器, 十 Φ巽 

 

一・

 

一…

 

 

r・

  (19) 入 射 波 ポ テンシャル は 既 知で ある か ら

問 題は次の物 体 表 面 条 件 を満足 す る 回折波ポ テン シャル お よ び発 散 波ポ テンシ ャルの解に帰 着さ れ る。     ワ φ

Bl

n;

ワdiy,

n :   回 折

20

 a

  

 

・ φ量・

n

L

・ ・ 嫐 黼

一 ・

(・・

b

)   2次 速 度 ポテ ンシャル Φt2) も

式 (

19

>に対 応 して

次の

3

成分の和と して表 現さ れ る。

   di

(”

Φ 望, 十Φ蜜十φ賃1

…・

………・

……

(21 ) 第 1項 φ

P

は入 射 波に の み依 存する ポテンシャルで あ り, 非 斉 次 自由 表 面 条件

 

 

 

一一

1

 

 

 

 

 

i

1

・ ・

       

67

(4)

               

X3;0

………・

…・

………

(22) を満 足 する特 解であ る。 第 2項 Φ寰 1と 入射波 干 渉に よっ て生 じ る ポ テンシャ ル で あ り

非 斉次 自由表 面 条 件

  

 讐

+ ・

Xs−

・ で

…・

23 ) お よ び物 体 表 面 条 件     ワ φ宕1

n

;一

ワ φ

n 十Bt2) 

S

。上で

24

) を満 足 する解と して得ら れ る

こ こ に

 

 

 

A・!

1

1

・・・…

11

 

 

 

 

 

 

 

 

吉署

∂ Zdi(1,   ∂φtl, ∂

t

・ +9 ∂

x

               

 

4−一・

 (

25

)     

B

(:)

=一

[(

xt

,レ

7

di

“ ) ]

n

  

   

L

・φ・

(σ・×n )・

n                

一・

 (26 ) であ る。 第

3

項 φ貿は物 体の静 水 中にお け る

2

次運 動に よっ て生じ る 発散 波 ポテン シャ ル であ る。 この ポテン シャル は1次発 散 波 ポテン シャルと 類 似の境 界 条 件 を満 足す る の で そ の解 を得る の に特別の困難は生 じ ない

 2

5  流 体 力  速度ポテンシャル Φ が 固定 座 標 系

OX

, 

X

Xs

に おいて 定ま れば

流体内の 1点に作 用する圧 力 p はベ ル ヌ

イ式

  

 

・一

Xs

i

・φ

t

…・

一 一

(・・) によっ て与え ら れ る

こ こに

p は流体 密度

 g は重 力 加 速 度で あ る。 式 (27) 中の Φの微 分は物 体の 瞬 間 位 置におい て評 価 され る

式 (5), 式 (

9

式 (

17

} を 用い れば

物 体の瞬 間 位 置に作 用 する 圧力は

平 均 位 置 に おける φ の微 分を用い て

次 式の よ うに表さ れ る。     ρ

P〔の十εP〔、)十ε2P   十 〇(ε3)

 

 (28 ) こ こに

  

 

・t・一 ρ鱗 ・・一 pgx9・)

               

 (29a

 

b

  

 

P… 一

p 

1

 v  

di

(ulz

     ∂φII} ズコ〕

       ∂t

  

   

gX ・ ;・

…………・

…・

……

(29・)   物 体に作 用 する流 体 合 力は

固 定 座 標 系

OX

X

X

,に おい て

 

  

F =

ff

.pNdS

…・

…………・

…・

……・

……

30 に よっ て表さ れ る

こ こ に

積分域は物 体の 瞬 間 位 置に お け る没 水 面

S

で あ る

S

は物体の平 均 位 置にお け る 没水面

S

。と, 平均 水線 面か ら瞬間 的な波 面ま での変動 没 水 面

AS

とに区 分さ れ る (

Fig.

1)

 AS に作 用 する流

68

体 合 力は

AS

上の面 要素を

dS =

dX

dC

..で近 似し

式 (

28

), 式 (29 )で与え ら れ る 圧力と 式 (

8

)で与え ら れ る法 線ベ ル を代 入し

さ らに水 面 上で は式 (15a ) が 成り立つ こ とを考 慮 すれ ば

次式の よ う に表さ れ る

  

輪 一

pgXs+ ・9・

9

・’

bndX3dC

−L         十〇(ε3)

…・

…………一 ………一 …・

(31) こ こに

,C

肌 は物 体と静 水 面 との交 線で定 義さ れ る水 線 を

X翫 は

CWL

上の 1点の 1次 鉛 直 変 位を表す

式 (31 ) の

X

,方向の積分を評価すれば, 次式が導かれる。

   

F

・S−

・ Zpgf ,

 

YRL

)’ ndCwL + ・(・3>

…一

(3・) こ こに

ζ

W

1

次相 対波 面 上 昇 を表し, 平 均 水 面か ら の波 面上昇と物 体の鉛 直 変 位との 差に よっ て定 義され る。      ζ呈〕

ζa)

− Xsill

 (33) 平均 没 水 面

SD

に作 用す る流 体 合力 は 式 (28 )

式 (29) お よび式 (8) を 代 入 して ε の べ き乗ご とに整理 し, さ らにガ ウス の発散 定理 お よびニ ュ

トン の運 動 法 則 を 用い る こ とに よっ て評 価さ れ る

物 体に作用 する全 流 体 力は

これに式 (32 )を加えわ せ る こ と によっ て

次 式の よ う に表 示さ れ るコ3}

     

F =F

〔°1 ε

F

(’)+ε2F 〔21÷

0

(ε s )

…・

…………・

(34) こ こ に

     FCOI

ρ9 

VI

t・

 

t・

 

t・

 

t・

 

一・

 

(35)

   

F“

4

dS −

・94 胛 碑ム

t・

……・

36

 

 

 

FU

・・

ζ饗 

dC

肌 ・・

ff

   

  

1

ワφ・

1

・ +

x

・U

7

dS

     

十 θ匚且レ× (mtim )

ρgAwpugz }

ls・

 

(37) で

V は物 体の排 水体 積を

  A

は水 線 面 積 を

  m は 質 量 を

uc

’) 物 体重心の

1

次加速度ベ ク トル を表 す。 Ftm は静 水 中での浮力 に, 

F

〔1〕 , 

Ft2

それ ぞれ 1次お よ び2 次の動 流体力に相 当す る

速 度ポテン シャ ル を式 (19 >

式 (

21

)の ごと く 分解すれ ば, Ft ,) , FU 〕 は そ れ ぞ れ波浪強制力

F

W

) ,

Fti

) お よび各 次の物 体 運 動に よ る 流体反力

F

,F

響の項に分 離 されて

次 式の ように表 示さ れ る。       F 〔n

=F

〔 ρ十

F

    r= 1 , 2

………

(38) こ こ に

1

e

‘’ + …

・・…

…・

………

(39 )

F

x

 

S

・・

ζ呈 

dC

・ + ・

ff

  

17

φ・”

1

・ +

M

・1

7

dS

  

+θ田× (mO1 ) }

…・

…・

……・

一 ・

…・

…・

(40>

(5)

 

 

 

dS

PgA ・ ・

ut

・ ・s

                     r=

1,

 

2 −・

 (41)  物体重心

G

の 周 り に作用 す る流体力の モ

メ ン トは 次式に ょっ て表さ れ る

   

M −

(x

・N)dS

一 ……一

(・・) こ こ に

X

X −

U は座 標 系

GX

{鴻 鵡 における

S

上 の 1点の位 置ベ ク トルを表す

流 体 力の場 合と類 似の誘 導に よっ て

メ ン トの表 示 式は次 式の ように なる 13〕 。      

M

ε

Mtl

)十ε2Mt )十 〇(ε3}

 

一一・

 

 (43) ここ に

     1曜国 =

1

翩厂【む

7

     γ; 1

 

2 ・

 (44>

   

MW −

〉・

S ・

   

9

ζ鮮 (x ×・)dC ・ ・

   

  

1

   

  

・ガ …

(x × n)dS ・

e

・) ・(」

                 

 

r・

 (46 )

   

Mlan

−.

ρ

丿

J9

x × n

ls

   

  

・ ・

9

(・撫 ・

t

… 劉

x

・×・)

ds

                     r

1

2

………

(47 ) で

1

は慣 性モ

メ ン トテン ソ ル を

b

{’, は物体の 1次 回 転 加 速 度ベ ク トル を表す。  

3.

長 周 期 変 動 波 漂 流 力の

2

次伝達関数  不 規 則 波が周波数 ω‘ (

i

1,2,…,N

>の規則波か ら成る規 則 波 群に よっ て近 似でき るものと す る と, 瞬間 的な波 面上昇は次式に よっ て表さ れ る

   

ζ嚇 ・

益ε

…・

………・

…・

48

) こ こ に

ζ‘は ランダムな位 相 を 含む複 素 振 幅で ある

 

1

次波浪 外力は波振 幅に比例し, 波 と同

周 波 数 成 分を もつ これ ら は線形の伝 達関数 を用いて次 式の よ う に表 示さ れ る

   

・・卍ω一 ・

v

(・1) e

・Wl ・

………

(・・) 対 応す る

2

次 波 浪 外 力は2次 伝 達 関 数 を用い て次式の よ うに表 示さ れ る (付 録2)。

   

F

s

, (t)−

R

1

妬 ω ・

ゆ 一 ・

      

・彑ζナ/・ 楓 ω ・)・

・・

囲 }

…・

〔・・) こ こ に

*は複素 共役を示す。 式 (50 )は 2次 波 浪 外 力 が波 振 幅の

2

乗に 比例し, 規 則波群 中の各 成分波の周 波 数の和お よび差にしい 周波 数 成分 を有す るもの である ことを示 して い る。 係 留構造物の水平モ

ド (サ

ジ, ス ウェ イ

〉の固有 振 動 数は主 要な波の振 動 数に比 べ てか な り低く な るのが通 例であ る。 そ れ ゆ え

浮 体の 慣性効果に よっ て波と同

周 波 数で変 動する 1次 運 動は 制 限さ れ

ま た周 波 数 和で変 動す る2次 波浪外 力の高 周 波 成 分に よっ て有 意な応 答は生 じ ない。

周 波 数 差 で変動す る長 周 期 成 分は

長 周 期 変 動 波 漂 流 力と し て知 ち れて い る もの で

そ の周 波 数 差が係 留 構 造 物の 水平 モ

ドの 固有 振 動 数 と

致して浮 体の共 振 運 動 を励 起す る可 能 性が あ り

応 答 を支 配する重 要な外 力の要因 と な る

以 下で は こ の長周期成 分に のみ対象を限定す るこ とと し, 式 (

50

>を 次 式の ように簡 略 化 して表 現 し て お く

 

  

F・

a

’ (・)−

Re

ζナ∫留t

tU 」)・

     

 (51> こ こ に

1訳ω ω)は長周期 変 動波漂 流力の 2次 伝 達 関 数である

1訊ω‘, ωJ>と/〔訳幼

eVt)と は共に同

周波数

1

ω‘

ω j1 の成分に寄 与す るの で

これ ら

を 次の 対 称 条 件を満 足する よ うに定め て も

般性はわ れ な い。

   

ノエ

S

)(tU‘

ω∫)

∫留 串 (ω丿 , ω‘)

……・

………・

……

(52)

 

2次 伝 達 関 数∫CS, ( Wi

ω j)を主要な波 周波数 域にわ たっ て評 価 するには

か な りの計算労 力を必 要と す る。 こ の 困 難 を避 ける ために New 皿ansl は規 則 波 中で の定 常 波 漂 流 力の 2次 伝 達 関 数 を 用い て長 周 期 変 動 波 漂 流 力を推 定 する次の近 似 式を提 案 して い る

 

 

 

・糊 一 ・

ζ

 

    

 

e

・・J ・・

…・

…一 …一 …

53

式 (

51

)と式 (

53

)の 比較が後に論じ ら れ る。  

4.

長周 期 変 動波 漂 流力の評価   2

4 節で定義され たポテン シャルの題 を解い て

1

次お よび

2

次の速度ポテンシャルの解が得ら れ た な らば

長 周期変 動波 漂 流力 お よ びモ

メ ン トは そ れ ら を 式(40)

式 (46 )で与え ら れ る2次 波 浪 強 制 力お よ びモ

メ ン トの表示 式に入 す ること に よっ て評 価さ れ る

以 下で は

便 宜 上, これ ら の表 示 式を1次速 度ポテ ン シ ャ ル な らび に 1次 物 体 運 動の 積に よっ て表 現 さ れる項 F〔 論

3

,と

2次 速 度ポテ ンシャ ル に依 存 する項 F跳

MCW,とに区 分し て

次 式の ように表 記す ることに す る。     

F

S

=17

留厚十

Fts

’ .

 〃留

丿閉「 〔 卍」

トノ歴詔πヂ

 

tt・

(54 )  

4−11

次ポ テン シャル問題  物 体 が 式 (48)で 与 え ら れ る 規 則 波 群 中に あ る 場 合, 物体の 1 次運動お よび1 次速度ポテンシャ ル は次のに 表 示さ れ る

   

型 } ω一

Re

・}・・

一・

………・

(55)

 

  

d

・・’ {

t

Re

φり・

………一 ……・

(・

6

69

(6)

複素ポテンシャ ル φ

7

〕は

式 (

19

)に対応して

次の

3

成分の和 と し て表現 さ れ る

    φ

2i

..  

iPSi2

φφ

 (57 また は     

iPli

. . φ〜¥十φ

1

蔓  こ こ

1

 φφ

i

φ

i

 (58 > 入射 波ポテン シ ャ ル φ

1

?は既 知

次 式によっ て与え ら れ る

 

 

 

v

t

− 一

1

・一 一 …               

s−・

 

t−・

 

 

 

一・

59

) こ こ に

k

‘は波 数 を

  a は入 射 波の 伝 播 方 向が

OXI

軸 となす角 度 を表す

h,は周 波 数 ω‘と次の逸 散 方 程 式に よっ て関 係づけら れる。      ω

1

/g

=hitanh

 

h

h ……・

 

…・

…・

 

………・

60 回折 波ポテ ン シャル φ

B

}お よ び発 散 波 ポテ ン シ ャ ル φ毘 は次の連 続 方 程 式および境 界 条 件 を 満 足 しなけれ ばな ら ない

    ワ2φ鴇

1

= 0

 2 φ艮

1

0  流 体 内で

………

(61a ) ・

1

φ

B

・ ・

・:

i

ki

Xs=

0で

一 一

(61 

b

 

 

一 ・

LU

− h

………

(… )

   

φ

3

;一

ワ鋤 ”

S

。上で

….

_

:(6、

d

)      ワφ恥 π= づ ω ‘π1

π φ

bl

お よ び φ賢}は さ らに無 限 遠 方における放 射 条 件を満 足 しなけれ ば な ら ない。  φ

3

}お よ び φ鴇の境界値問題の は 既往の方 法に よっ て得ること がで き る。 回 折 波ポ テンシ ャル ¢

Sl

の解は 既 知の入射 波ポ テンシャ ル

illi2

と組み合わ さ れ て

1

次 波 浪 強 制 力およびモ

メ ン トを与え る。

発散波 ポテン シャ ル からは物 体の各モ

ドの 単 位 振 幅 運 動に よ る 流 体 反 力 係 数 (付 加 質 量

付 加 減 衰)が得られ る。 波浪 強 制 力, モ

メ ン トお よび流 体 反 力 係 数が得ら れ れば

そ れ ら を運 動 方 程 式に代入 す ること に よっ て流 体の 1次 運動が決定さ れ

さ ら に式 (

15a

)お よび 式 (33) を用 いるこ とに よっ て 1次 相 対 波 面 上昇が求め ら れ る

こ れ ら の

1

次量 は すべ

の周 波 数 成 分 を も ち

ポテ ン シャル と同 様

次の形に表 示 され るe σ・ ω一

R

1

θ・1 ω

R・

θ

91

ζ聾, ω一

・舞}e・ …

…・

………・

62 > 式 (

55

式 (

56

式 (

62

)を式 (

40

>に代 入 し, 付 録 Zに示す関 係式 を 用いれ ば

長 周期 変動波漂 流 力の

1

次 量の積に よっ て表 現さ れ る項は次 式の よ う に表示さ れ

70

る。

   

・71s…

=Re

  ・蹴 )・

dC

・ +

9

    

 

ff

・φ?]

tvipv

)・ 届 ・ φ

9i

ndS

    

 

w

e

O…

w・・t

………・

(・・ 類 似の表 示 式が波 漂 流モ

メ ン トに対して も書き下さ れ る

 

4−2

 2次 ポテン シャ ル問 題

 

式 (40), 式 (46)か ら明らか な よ うに

2次速度 ポ テン シャ ル の長 周 期 変 動 波 漂 流 力およびモ

メ ン トへ の 寄 与 を 評 価 する ために は

2次 入 射 波ポ テン シャル Φ『} およ び 2次 回折 波ポテ ン シ ャ ル dib2,を 知 る必要が あ る

  自 由 表 面 条 件 (22) を 満 足 する2次入 射 波ポ テンシャ ル は

高 周 波 項を除 外 すれ ば

次 式に よっ て与え ら れ る]1}

   

t

・・ (・)−

Re

φ

a

… ’t

・・‘Mt

…・

(64 ) こ こ に      ∫

9

藍ζ φ%

=一

・・一

      十

ωtcosh2hth   ωJcosh2kjh   ω ttOJ

      cosh  

k

X

h

4d ・・

c。shEh

    elM「icos α

x

Sinot

 (65 )

ki

         鰐     

2

石馬κ丿

 

   

 

(1+ ・anhh ・

h

・ta・

h

励 ・

万ta・

hl

・)      

 

9・

 

 (66) で

k

島 は そ れ ぞ れ ωt

ω 」に対 応す る波 数 を示し

    

h=h

− k

 石}= ω‘

ω∫

…………・

……・

…・

67 で ある。 式 (64 )の最 終 項の定数 x (2 ) 入射 波の平 均 水 面が

X

;O

致す る条件

す な わち式 (15)で与え られ る波 面上昇 ζの展 開 項が振 動 成分の みと なる (定 常 成 分が0と な る)条 件か ら定め られ る

 

 

 

一一

r

…・

8

こ の最終項か ら得ら れ る ∂Φ野∂

t

=・xエa〕 を式 (40}

式(46 ) に代 入し

物 体のに わたっ て積 分すれば 次 式が得 られ る。     

Fla

] n= ρ

A

 wpxl2 ,

13,

 

Mlk

)n=

0 …

 

 

 (69} 式 (69 )は式 (

64

)の最 終 項が上下方 向の定 常 波 漂 流 力 に の み寄 与す ること を示し てい る。

 

2次 回折 波 ポ

it

ンシ ャ ル は

式 (64 )に対 応 して

次 式の よ うに表 示さ れ る。

 

  

一R

φ雪

1

’・ 蜘 耀

………・

7

・) 式 (

55

式 (56 ), 式 (58 )お よび式 (64 ), 式 (70) を式 (10 )

式 (

11

式 (

23

式 (26 )に代 入し, 付 録 2に示す 関 係 式を用いれ ば

φ嬲 が 満 足 すべ 連 続 条 件お よび境 界 条 件が次 式の よ うに書き下さ れ る。

(7)

     ワ2φ點

=0

         流体 内で

……・

71a

 

 

i

’)

X

・ で

…・

…・

71b

)      ∂φ蜜1‘∫         

O       X,

=− h

………

(71c )       ∂

x

,      ▽φ

n

=一

φ

n+β        

S

。上で

………

(71d ) こ こ に,

  

1

’」

(・φ

s

2

φ量

7φ男* + ・φ盟

 

 

 

 

 

φ狩)

φ

1

φ騨

 

 

 

 

 

・φ掻} 、

    

 

φ

…・

(71・)

   

β留

一一

[(x7 ・

ilY

” ]

n

蝋 ・

     

(θ1* × n)+

(媚π)¶      

(71f) で

式 (

71f

)の最 終 項の は次 式に よっ て与えられ る。

攤 髴

 

 

 

 

 

 

 

編 講

                 

…・

…・

一 一 …tt・

…・

……

∵(72) φ覧は さ ら に無 限遠 方に お け る放 射 条 件 を満 足し な けれ ば な ら ない

 式 (

71

)で与え ら れ る境界値問題を解い て 2次 速 度ポ テン シャル の完 全 解 を得る こ と は容 易な ことで は な い。 この 困 難 を 避 けて

,Lighthill15

}は規 則 波 中の固定物 体 に働く 2次 波 浪 強 制 力を算 定す るに際して

グリ

ンの 公式とハ スキン トの相 反 関係 を利 用 するこ とに よっ て

物 体 表 面 上の 2次 速 度ポ テンシャ ル の分布を求め ること な く, 2次 速 度ポテ ン シ ャ ル の 2次 波 浪 強 制 力へ の寄与 を評価す る方 法 を 提 案 して い る。 こ こで は

Lighthill の方 法 を拡 張して 不 規 則 波 中の浮 体に働く長 周 期 変 動 波 漂 流 力の 2次 速 度 ポテン シャルに依 存する項を評 価 す ること に す る

 澱 方向にく長周期 変動 波 漂 流 力の 2次 速 度 ポテン シャ ル に依 存す る 項 は, 式 (

40

)に式 (64)

式 (70) を代入 して

次 式の よ うに表され る

   

臨 …

F・+F・

pfJf

1 +

n・

dS

   

R

(φ

v

z

+φ窶}・)n・・

dS

]・

tW ’

1

     

 

 

9・

 

一一・

 (73)

   

た だ し

式 (

64

)の最 終 項の寄 与は省 略さ れて い る。 φ點の寄 与

E

は式 (65)を代入 する ことに よっ て容 易 に 評 価 さ れ る。 φ嬲 の 寄 与 F, を評 価す るた め に

Lighthillに ならっ て

物 体が x.方 向に

周 波 数thの単 位 振 幅 調 和運動を行っ た場 合の発 散 波ポテ ン シ ャ ル      7k

=Re

{ψte

tWtl

 (74) を利 用する

ψ魔は次の方 程 式 を 満足 する

ワ2ψk= O ・

礁 一 ψ

alt

=0

IOk

n

nk 流 体 内で

………

(75 a)

X3

= 0

……・

(75b ) X3

;一

んで

…・

(75c )  

S

。上 で

………

(75d ) 式 (75d )を用い る と

  Fpは次 式の ように書か れ る。

  

凡 一 R

ψ

n)・・

e

1  …

               

…………・

…・

…・

………

(76 ) グ リ

ンの公 式よ り

   

φ宕}・(肱

n)

dS

   

  

dS

s

      

[ψκ(7 φ蜜}ズ n)

φ蟹し(ワψ髭

n>]

dS

               

………・

…・

…・

…一 …・

(77 ) こ こ に

S。

は物 体 を 囲む半 径 R の仮想円筒 面を

 

SF,

S

。 は そ れ ぞ れ

S

で囲 まれた 自 由 表 面および底 面の部 分 を示す

式 (71d )によ り

式 (77)の右 辺 第 1 項は

   

・(・卿 ・)・・

   

  

dS ・

……

78 と なる

式 (71b )

式 (75 

b

)を用い る と

自 由 表 面 上の積 分は

        广

   

        [ψκ(ワφ岩

b

π〕

φ蟹}丿(7ψκ

n}]

dS

 

 

 

 

 

 

− 一

・・

…………・

………

(・

9

か れ る。 式 (

71c

式 (

75

 c)に よ り, 

SB

上の積 分は 0と な る。 さ ら に放 射条件に よ り

S.

上の積 分は

R

−・

QO の と き 0と な ること が わ か る

 以 上の結 果 を まと め れ ば

長 周 期 変 動 波 漂 流力の 2次 速 度 ポテンシャ ル に依 存 する項は最終 的に次式の よ う に 表 示され る

   

F・

Wn

・・

象か

(w・

… }

ff

φ ・           

ψ配(7φ粘

n)ヨ

ψ認響]dS

   

   

去κ

dS

・・

      

+ ρ

A

曜px{z)

13・

………・

……一 …・

……・

80

> ψκの代わ りに物 体が単 位振 幅 回 転 運 動 を行っ た場 合の      

一 71 一

(8)

発 散 波 ポテン シャル を用い れば

波 漂 流モ

メ ン トに対 し ても類 似の表 示 式が導か れ る

 式 (80 )は1次速 度 ポテンシャ ルお よ び

1

次物体運 動 の解が得ら れ た な ら ば

長 周 期 変 動 波 漂流力へ の 2次 速 度ポテ ン シ ャ ル の寄 与が厳 正に評価されう ること を示す もの である。  4

3 近 似 化  式 (80)に基づい て長周 期 変 動 波 漂 流 力へ の 2次 速 度 ポテンシャ ル の寄与を評 価す る ためには

自由 表 面 上の 無限積分を計算す る 必要が あるが

こ れ に は被 積 分 関 数 が無 限 遠 方におい ても非 常に緩 やかに減衰す る振 動関数 で あるた め,か な りの計 算 上の困 難 が伴な うことにな る

Pinkster9

 

Standing

 et al

1°}著 者12 )の 計 算 結果が 示 す よ うに 2次 速 度 ポテンシャルが 長 周 期変動 波 漂 流 力 に重 要な寄 与 を するの は 1次 入 射 波の回 折 影 響の小さ な 低 周 波 数 域に お い て であ り

回折 影 響が顕著と なる高周 波 数 域では

1次量のに よっ て表 現さ れ る項の寄 与が 卓越し,

2

次速 度ポテンシャ ル の寄 与は相 対 的に減 少 す る

この こと は長周期変動波漂流力へ の 2次速度ポテ ン シ ャル の寄 与を評 価す るに して は

1次 回 折 波ポテ ン シャル お よび

1

次 発散波 ポテンシャル を含む項を省 略 し う ること を示唆している。 この近 似 化の下では

式 (80) にま れ る自 由 表 面上の積 分 項 (o項)は省 略で きて 計算に要 する労 力は著し く軽 減 される

こ のよ うな考 察 から

以 下の数値 計算で は

式 (8  に おける 自由 表 面 上の積 分 項 を 省 略 し た 次式 を,

2

次 速 度 ポテ ン シャル の 長 周 期 変 動 波 漂 流 力へ の寄 与 を評 価す る近似式 として 用する ことにする

一Re

吻)

[φ泓・・

   

謝 ・φ +醐 ]

dS

q・・1

e・・t

iin

    +

pAwpxti

1

……・

…・

…・

………

81

) 式 (81 )におい て

さ らに物 体の 1次 運 動が2次の物 体 表 面 条 件 に 与 え る影 響 (β署項)を 省 略 すれ ば Pinkster9,等 価近 似 式

 

Bowersii

}は 2 次回 折 波 ポテン シ ャ ル の寄 与 をすべ て省 略する より単 純 な近 似 式 を 採 用し てい る

これ らの近 似 式の精 度 が 後に 比較さ れ る

 

5.

計 算 例お よび考察  上記の理論を適用 す れば,

1

次ポ テンシャ ル流れ 理論 の成 果 を用い て長 周 期 変 動 波 漂 流 力 を評価す ることが可 能で ある

1次 ポテンシャ ル問 題の解につ い て はす でに 種々 の理 論 的

数 値 的 手 法が提 案され て お り

こ れ らの 成 果が漂 流 力の評 価に際して も有 効に利 用さ れ る。 前 報 IZ) っ た

様 円 筒カラ ム の場 合に は

円筒 座 標 系に お ける長 周 期 変 動 波 漂 流モ

メ ン トのな解を 導 出す る こと ができ た が, 複 雑な形 状の海 洋 構 造 物に対して は数

一 72 一

値 的 手 法が有効であ ろ う

以 下に は

特 異 点分布 法に よ る半潜水型構造物の計 算 例 を示す

  計算の対象と し た構 造 物はFig

3お よび

Table

 1に 示す ような諸 元 を有す る半潜水型構 造 物で

石 油 堀 削用 リ グの典 型 的な形状で あ る。 この構 造 物の 2面 対 称 性 を 考 慮し て, 全 没 水面の

1

4

Fig.

4の よ うに 77個の平 面四辺 形 要素に分 割 し

特異点分 布 法を適 用し て定 常 波 漂 流 力お よ び長周期変動 波漂 流 力 を計 算した。 Fig

5は 規 則 向い波中に お け る サ

ジ定常 波 漂 流 力の計 算 結 果 を

Pinkster9

) の験結 果と比較し て示 し た もの であるが, 計算値と計

値と は比 較 的 良 く

致し て お り, これ よ り 計算 手 法の妥 当性を推 察 することが で きるe4 } 。 

Fig.6

は不規則向い波 中に お け るサ

ジ変 動 波漂流 力の 2次 伝 達関 数の 計 算 結 果 を 示 し たもの で あ る

周 波数 差が

O.

 

10

 radsec の場 合 2次 伝 達 関 数実 数 部

虚 数

よび絶対値が そ れぞれ平 均 周 波 数 を横 軸に して図 示 さ れ て お り, 2次 速 度ポ テン シャ ル の寄 与 を考 慮し た本 手 法 の結果の ほ か に, 定 常波漂流力の伝 達 関 数 (

Fig.

5) を 用い た

Newman5

}の手 法

,2

次速 度ポ テ ンシャ ル の寄 与 ∈ 0

の H

 

              巨 O

O 臥

1 E  

NH

 

EOO →

i

m 』 oo ユ EO

ON X3x1 ∈ 『 oり

Fig

3

 Layout of the semi

submersib 正e

Table 1  Main particulars ef the serni

snbmersible

Description Value   Unit

Leng七hBreathDraftDispl

εbment  volume

Centre of gravity  above  base

Metacentric height

TranBver8e gyradius  in air

Longitudinal gyradiu5  in  air

Vertical gyradiu8  in air

Mooring stiffness  coeff

 in surge Vi8c。u8 damping  ceeff

in surge Natural  frequency in surge Water  depth 100

0076

OO20

0035r9257

9217

4830

5530

8941

746

40100

OO

0364e

00 mmm 皿3mm 田 皿 mt /mt

s2/m2rad !sm  注4> 特異点分布法に よ る計 算手 続き の妥当性は

ビン係 留 式

様 円 筒カラム に働く長 周 期 変 動 波 漂 流モ

メ ン トの計 算 結 果が理論 解lz)非 常

し て も 推 察さ れ る2)

Table   1   Main   particulars   ef   the   serni − snbmersible

参照

関連したドキュメント

This study aimsto developefficientmethodsfor an estimationof wave pressures under irregularwaves by using time series ofwater surfaceelevations.Twomethods are presentedin

1975: An inviscid model of two-dimensional vortex shedding for transient and asymptotically steady separated flow over an inclined plate, J.. Fluid

ムにも所見を現わす.即ち 左第4弓にては心搏 の不整に相応して同一分節において,波面,振

振動流中および一様 流中に没水 した小口径の直立 円柱周辺の3次 元流体場 に関する数値解析 を行った.円 柱高 さの違いに よる流況および底面せん断力

不変量 意味論 何らかの構造を保存する関手を与えること..

Maurer )は,ゴルダンと私が以前 に証明した不変式論の有限性定理を,普通の不変式論

Maurer )は,ゴルダンと私が以前 に証明した不変式論の有限性定理を,普通の不変式論

The information herein is provided “as−is” and onsemi makes no warranty, representation or guarantee regarding the accuracy of the information, product features,