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『教員・学生交流型出席カード』を活用した学習支援の試み (活動と資料)

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Academic year: 2021

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(1)人 間看 護 学 研 究. 6:97-101(2008). 97. 活動と資料. 『教 員 ・学 生 交 流 型 出席 カ ー ド』 を 活 用 し た学 習 支 援 の試 み. 伊丹 君和 、久 留 島美紀 子 滋賀 県立 大学. キーワー ド. 1.は. 人 間看 護学 部. 教 員 ・学 生 交 流 型 出 席 カ ー ド、 学 習 支 援. 導 入 した 授 業 で あ る生 活 行 動 看 護 論 演 習 は、1年 生 前 期 か ら2年 生 前 期 の1年 間 を通 じて行 わ れ て お り、 看 護 の. じめ に. 近 年 、 教 育 を取 り巻 く環 境 が 日々 変 化 す る中 、 大 学 教. 基 礎 を学 ぶ 上 で 土 台 と な る もの の一 つ と も いえ る0本 演. 員 にお いて も教 育 ・研 究 能 力 を研 鑛 し向 上 す る こ とが 求 あ られ て お り、 各 大 学 に お い て さま ざ まな 取 り組 み が 行. 習 で は、 卒 業 前 に実 施 さ れ る看 護 師 の 国家 試 験 も見 据 え て、 重 要 とな る知 識 を いか に確 実 に身 につ け る こ と が で. わ れ て い る。 鹿 児 島大 学 で は双 方 向 授 業 の た め の 学 習 連. き る か、 学 生 自 らが 技 術 を創 造 し習 得 して い くた め の学. 絡 シ ー トを 使 用 し、 学 生 の理 解 度 や 学 習 の 進 捗 状 況 を把. 習 環 境 を い か に 整 え る こ とが で きる か、 学 生 の 学 習 意 欲. 握 す る と と も に複 数 教 員 で の授 業 の 場 合 に教 員 間 の 連 携 に役 立 て られ て い る1)。 ま た、 鳥 取 大 学 農 学 部 に お いて. を い か に高 め る こ とが で き るか な ど、 常 に教 育面 で 模 索. は毎 回 小 試 験 を実 施 す る こ とに よ り授 業 内 容 の 理 解 度 や. 場 面 で あ る。. しな が ら試 行 錯 誤 を 続 けて い る。 図1は 、 本 演 習 で の1. 説 明 不 足 の 把 握 が で き、 学 習 効 果 の 向 上 が 認 め られ て い る2)。三 重 大 学 教 育 学 部 に お い て も、 毎 授 業 の終 了 直 前 に授 業 に関 す る意 見 や感 想 を求 め る受講 カ ー ドを導 入 し、 学 生 との 交 流 や 授 業 改 善 に役 立 て て い る3)。 そ の よ う な中 、 滋 賀 県 立 大 学 に お い て も平 成19年 度 よ り授 業 の 双 方 向 性 を高 め る こ とに よ る教 育 効 果 の 向 上 を 図 るた め レス ポ ンス ペ ーパ ー方 式 が試 行 され た 。 著 者 も 平 成18年 度10月 か ら、 担 当 して い る1年 生 の 生 活 行 動 看 護 論 演 習 にお いて 、 学 生 の理 解 度 の 把 握 や 授 業 改 善 な ど を 目的 と して 「教 員 ・学 生 交 流 型 出席 カ ー ド」 を 考 案 し 導 入 して い る。 今 回 は そ の カ ー ドを 用 い た 学 習 支 援 の 試 み につ いて 述 べ る。. II.対. 象および方法 図1.生. 活 行 動 看 護 論 演習1で. の1場 面. 1.「 教 員 ・学 生 交 流 型 出 席 カ ー ド」 の 概 要 2007年9月26日. 受 付 、2008年1月30日. 連 絡先:伊. 君和. 丹. 滋 賀 県 立 大 学 人 間看 護 学 部 住. 所:彦. e-mail. 根 市 八 坂 町2500. [email protected]. 受理. 「教員 ・学 生交 流 型 出席 カ ー ド」 の形 式 と記 入 に あ た っ て は、 可 能 な 限 り授 業 時 間 を有 効 に使 う こ とが で き る よ う必 要 最 小 限 の 内 容 に厳 選 し、 用 紙 の 大 き さ もA5版. と. 最 小 に した。 記 入 は各 演 習 終 了5分 前 に用 紙 を配 布 して 3分 間 で 実 施 す る こ と と し、 記 入 後 に 回 収 した。 な お、.

(2) 98. 伊丹 君和、久留島美紀子. 用 紙 は記 名 式 と した 。 ま た、 返 却 後 に学 生 が 振 り返 って 何 度 もみ る こ とが で き る よ うA5判 回 目 に配 布 し、i年 に した。. の フ ァイ ル を 演 習1. 間 継 続 して フ ァイ リ ング で き るよ う. 皿.研. 究結果. 「教 員 ・学 生 交 流 型 出 席 カ ー ド」 に つ い て の 質 問 紙 調 査 を 実 施 し た 結 果 、60名. の 学 生 か ら協 力 を 得 た(回. 収率. 内 容 は、 三 重 大 学 教 育 学 部 織 田 らの 「大 福 帳 」 を 用 い た授 業 実 践 報 告 も参 考 と して 、1)前 回 の演 習 後 か らの. 98:4%)o. 自 己学 習 ・練 習 時 間 とそ の 理 由、2)小. 段 階 評 定 した結 果 、 役 立 った、 や や 役 立 っ た と回 答 した. テ ス ト(前 回 の. 「出 席 カ ー ドは 演 習 す る 上 で 役 立 っ た か 」 に つ い て4. 演 習単 元 にお け る過 去 の国 家試 験 問 題3問 程 度 、 ○ ×式)、 3)演 習 の理 解 度 評 定 と感 想 、4)何 で も ご意 見 箱 、 と. 者 が54名(94.7%)で. した(図2参. (96.7%)が. 照)。. あ っ た(図3)。. 「出 席 カ ー ドの 中. の 小 テ ス トは 学 習 意 欲 の 向 上 に 役 立 っ た か 」 で は 、58名 役 立 っ た、 や や 役 立 っ た と回 答 して お り、. 「自 己 学 習 ・練 習 時 間 の 記 入 は 学 習 意 欲 の 向 上 に 役 立 っ た か 」 に つ い て も、54名(90.0%)が. 同 様 に役 立 った、. や や 役 立 っ た と 回 答 して い た(図4、. 図5)。. 図2.「 教 員 ・学 生 交 流 型 出席 カ ー ド」 の1例 な お 、 翌 週 の演 習 時 に は、 教 員 が小 テ ス トを 採 点 し、. 図3.出 席 力 』 ドは演 習 す る上 で役 立 った か. 学 生 の記 載 内 容 に対 して コメ ン トを記 入 し返 却 す る こ と と した。 こ の こ と に よ って、 教 員 と学 生 との 双 方 向 の 交 流 が 紙面 を 通 して 可 能 とな る。 この ほ か、 小 テ ス トに対 して解 説 と と も に解 答 し、 必 要 時前 回 の授 業 内 容 に対 す る補 足 説 明や ア ドバ イ ス を全 員 に実 施 す る こ と と した。 2.対. 象 と方 法. 丁教 員 ・学 生 交 流 型 出席 カ ー ド」 を用 い た学 習 支 援 の 試 み に対 す る学 生 の反 応 を把 握 す る た め、 平 成18年 度 後 期 の 生 活 行 動 看 護 論 演 習1(180分*14回)を 受 講 した 1年 生61名 を 対 象 と して 、 最 終 の演 習 終 了 後 に 「教 員 ・ 学 生 交 流 型 出 席 カ ー ド」 につ い て の質 問 紙 調 査 を 実 施 し な。 分 析 は・4段階評 定 お よ び 自由記 載 の質 的 分 析 と した。 3.倫. 図4.小. テ ス トは学 習 意 欲 の 向上 に役 立 った か. 理 的配慮. 質 問紙 調 査 の 目的 を伝 え た後 、 参 加 の 自 由 お よ び 匿 名 性 の保 持 、 個 人 評 価 に不 利 益 が な い こと を 目頭 と書 面 で 説 明 し、 同意 と協 力 を 得 た。. ま た、 通 常 授 業 期 間 で の演 習 時 間 外 の 自 己練 習 平 均 時 間 数 は1人 当 た り14.0時 間 で あ り、 出 席 カ ー ド導 入 前 の 昨 年 度 の13.8時 間 と比 較 して 高 い傾 向 に あ る こ とが 認 め られ た 。 一 方 、 自 由記 載 で は、 教 員 の コメ ン トに よ って 「嬉 し い 、 が ん ば ろ う と い う気 持 ち に つ な が っ た」 と い う 『意.

(3) そのほか、『考える機会』では、「先生のコメントを 読んで自分の書心たコメントをもう一度見直して、考 え直したりできた Jや「先生のアドバイスをもとに,、 考える機会が増えたじ、やる気も起きました j などの 記載がみられた。 なお、今回の調査で、は、学生のネガティブな反応は. やや役立った. あまり役立たなかった. 役立たなかった. 10. 20. 30. 40. 50 60 N=60 ( ' 目 ). 図5 . 昌己学習・練習時間の記入は学習意欲の拘上に役立つたか. 欲の向上』を記した者が多くみられた。その他、「教員 との対話やつながりが持てた」という『教員との関係向 上ム「適切なアドバイス Jによる「演習内容の理解促進ム 「質問や演習への要望に対して翌週には演習に反映して もらえた」という『演習内容充実効果Jなど 5カテゴリー ) および 8サブカテゴリーが抽出された(表 1。. .i 教員・学生交流型出席力ード J導入により 表1 学生が感じたこと. N. 教員との関係向上 演習内容の理解促進 演習内容の充実効果. V. 考える機会. E 遮. nHd. してもらえたのがとても驚きだった」などの意見がみ られていた。. 役立った. カァゴリー 意欲の向上. n凶υ. g'. 『教員・学生交流型出席カード』を活用した学習支援の試み. サブカテゴリ… 教員のコメントによりやる気のアップ 教員と学生との双方向の交流による嬉しさと次への意欲 教員とのつながりの向上 教員からのアド 1 ¥イスによる環解促進 学生からの意見による演習内容環境の改善 学生の疑問点への教員のアド 1 ¥イス 教員のアド 1 ¥イスによる「考える機会 jの増加 課題の振り返りが可能. 『意欲の向上』では、「毎回毎回先生がコメントして くださるので、先生の授業に対する熱意がとても伝わっ きちんとコメ てきて、私もがんばろうと思えました Ji ントしてくれていて、「こうしたらいいんだ Jなどと納 得させられたり、やる気もでました Ji コメントによっ て励まされたりほめられたりするのが嬉しくて、「次回 も頑張ろう」という気になった」などの記載がみられて し¥ f ; こO. また、 F 教員との関係向上』では、「先生とのつながり が持てた感じで、すごく良かったと思います」や「自分 のコメントに対しての返事が励みとなったり、先生との つながりが持てた気がして、毎回楽しみでした」などが みられており、『演習内容の理解促進~ ~演習内容充実効. 果Jでは、「アドバイスが次に生かせるものだった Ji 自 分が疑問に思ったことや不明な点について答えてくれて いて、さらにもっとこうしたらいいみたいな次につなが ることが書かれていた Jや「意見もすぐに聞き入れ改善. ほとんどみられなかったが、 l名の学生から「京氏め上 でのやりとりでは、自分の感想、も先生のコメン千も伝 わりきっていない時があります J という意見が得=られ. f こO. I V .考 察 今回考案した「教員・学生交流型出時カード」は、 1) 前回の演習後からの自己学習・練習時間とその理由、 2) 小テスト(前回の演習単元における過去の国家試験問題 3間程度、 Ox式)、 3)演習の理解度評定と感想、 4) 何でもご意見箱、と記載内容は豊富であるが、紙面を A 5版に抑え、記入時間も授業終了前の 3分間と設定して 導入した。このような「教員・学生交流型出席カード」 に対して、 9 4.7%の学生が「演習する上で役立った J と 回答しており、学習支援への試みとして導入したカード に対する学生の評価は高いことが認められた。 また、小テストも毎回数間盛り込むこととしたが、同 様な試みを行った鳥取大学においても授業内容の理解度 や説明不足の把握ができ学習効果の向上が認められた 2) とあるように、今回、小テストも加えたことに対して、. 96.7%の学生が「出席カードの中の小テストは学習意欲 の向上に役立った」と評価していた。このような / J 'テス トや自己学習時間の記入は学習意欲の向上につながり、 自己練習時間数の延長からも示されたように学生の自己 学習支援にもつながったと考える O 一方、自由記載においても、教員のコメントによって 嬉しい、がんばろうという気持ちにつながったという 『意欲の向上』を記した者が多くみられ、教員との対話 やつながりが持てたという『教員との関係向上J 、適切 なアドバイスによる「演習内容の理解促進ム質問や演 習への要望に対して翌週には演習に反映してもらえたと いう「演習内容充実効果』など 5カテゴリーが抽出され た。三重大学における『大福帳効果 ~3) にもみられてい. るように、教員から学生へ細やかなコメントが確実に毎 週返却されるという方法は、学生への信頼を高め学警意 欲の向上に貢献できる O.

(4) 1 0 0. V. 結 語 今回、人問看護学部 1年生の生活行動看護論演習にお いて、学生の理解度の把握や学習支援を目的として「教 員・学生交流型出席カード」を考案し導入する試みを行っ た。そのことに対する学生の評価は高く、学生の意欲向 上と自己学習支援にもつながったことを、質問紙調査お よび自己練習時間数などから確認することができた。 今後も引き続き、授業改善および学生の学習意欲の向 上と自己学習支援に向けて、常にフィードパックを重ね ながら努めていきたい。. 伊丹君和、久留島美紀子. 参考文献・資料等 1)鹿児島大学 HP r 平成 1 8年度文部科学省「特色ある. P )J鹿児島の中 大学教育支援プログラム(特色 G に世界をみる教養科医群の構築Jh t t p : / / k s s .k u a s . k a g o s h i m a u .a c .jp/kyomu/18tokusyoku.p d f 2)鳥取大学HPr 平成 1 5年度文部科学省「特色ある大 学教育支援プログラム(特色 G P ) Jア ウ エ ア ネ ス を持った学生づくり教育 Jh t t p : / / w w w .t o t t o r i べ1 .. a c .JP 3)織田揮準:大福帳による授業改善の試み、三重大学 教育学部研究紀要第4 2巻 、 p 1 6 51 7 4 、1 9 91 . 幽.

(5) 『教員・学生交流型出席カード』を活用した学習支援の試み. AT r i a lo ft h eL e a r n i n gS u p p o r tt h a tU t i l i z e dt h e R e s p o n s eC a r d sb e t w e e nT e a c h e randS t u d e n t s Kimiwal t a m i,MikikoKurushima n i v e r s i t yo fShigaP r e f e c t u r e Schoolo fHumanNursing,~ TheU. KeyWords r e s p o n s ec a r d sbetweent e a c h e rands t u d e n t s,l e a r n i n gs u p p o r t. 1 0 1.

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参照

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