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暖地水田地帯における農作業の機械化に関する研究 II 乾田直播水稲の生育と微気象環境からみた実用的播種様式について-香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告

暖地水田地帯における農作業の機械化に関する研究

Ⅱ 乾田直播水稲の生育と徽気象環境からみた

実用的播種様式について

井 口 厚 信 1占4 Ⅰ■ は し が き 前報(S叱おいては,水稲乾田直播栽培の播種機利用上からみた播種様式について,1条,2条および4粂点播の成 績から,痘播栽培も移植栽培におけると同様に,播種株数と播種様式が水稲の生育と収盈に大きな影響を与えるもの であること,また多条点播の場合の条問や条数の適否について報告した. とくに水稲生育相の地域性(1巧)からみで,暖地における多条点播の場合にほ水稲の生育および収量に対して,播種 株数とともに条間の広狭が密接に関係すると考えられる小すなわち1株当たり占有面積を大きくするために播種株数 を少なくすれば,ある株数以下に.おいてほ却って撃位面積当たりの収墓は低下する」.逆に云えば,単位面積当たり乾 物は栽植密度が増加しても極めてわずかな増加しか示さず,やがて一定となる(12) さらに6月中旬播種の晩まき直播栽培では栄養生長期間が短いから,普通栽培に比し穂長や1株穂数,1穂粒数も 劣るので,個体生育長の不足を個体数の増加で補う(2)必要がある..そこで前報(8)では,播種機利用の多条点播におい て条間を20cm以上にし,条数を5条とするのが適当であろうと報じたが,さらに条間50cmと2口cmの比較,5条点播 と他の播種様式の比較について19る5年に.実験を行ない,1部の環境要因(911)も調査したので,その結果を報告する・ Ⅱ 実験材料および方法 1..実 験 材 料 供試水稲濫.は香川大学農学部附属農場産の「東山53弓」(香川県奨励品種)を用いた 2.実 験 方 法 香川大学農学部附属農場水田において,裸麦跡地の1Daを試験周場としたル土壌ほ沖積層砂地土で地味は中庸であ る.しかし19占2年の供試団場に比べて保水力ほやや劣った..試験区の構成は,19占2年の構成に5条点播区を加え,1 粂点輝(条間50cm),2条,5条,4条点播(20cm)の4区とし,それぞれの株間ほ15cmとした 栽培方法も前報(3)と殆んど同じであるル播種は占月18軋.肥料(10a当たり)柊堆肥750kg,珪カル150kgを排起前 に散布し,占月29日(出芽後)に尿素化成(15,9,15)2Dkg,塩加45kg,過石17kg,7月る日(湛水直後)に尿 素化成10kg,尿素るkg,塩加5.5kg,7月18日尿素化成4kg,PCP尿素(15PCP)4け蝕g,8月4日(槌肥)尿素 6kg,塩加4kgを施用したい除草剤(10a当たり)ほ播種直後PCP水溶剤(製品毘1kg),7月28日DCPA(製品昂 800g),8月7日水中24−D(製品愚250g)を散布した..(病虫害防除剤散布についてほ省略) 播種にほS式人力描種機を用い,COating処理をした種籾(4)を1条点描は1点約10粒,2条,5条,4条点描ほ1 点約7−8粗を標準にした繰出嵐(m9当たり200−・250粒)とした.出芽後から生育調査を始め,7月下旬から棒状ア ルコ・−ル温度計および曲管地中温度計を使用して条間湿度の垂通分布を観測し,1部水稲群落内の層位別水平日射星 をゴルチンスキ一日射計で測定した Ⅲ 実 験 結 果 1い 播種様式の相違が直播水稲の生育および特性におよぽす影響 播種当日の夜から降雨があり,その後る月末までに降雨日数8日,降水露計515mmがあったが,滞水することな く出芽は順調であった (1)1株当たりの生育経過 草丈:条列別にみると第ト1図の如くである..すなわち長さおよび伸長速度ともに,7月24日の分けつ盛期ごろ

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滞17巻滞2号(19占の 1d5 から5条点播区が他区に・比しやや劣っているはかは,播種様式の相違による差は極めて−わずかであった.さらに条間 が同じである2条,5条および4条点描区のそれぞれの粂列間においては差が僅少であり,また条問50cmの1粂点 描区との間にも殆んど差がなかった

二‥ ニ三ヰ圭一一ニニ

04 ●−●4ムー−「△・−−−−む4エi⊥−−▲4 03 ●一一■3ムー・−「卜13▲ノーーー▲「−−13 02 ●一一2

叫2

▲−−▲−−−▲2 01 ●−−●lムー「恒1▲−rL一−▲−「▲1 草 丈 ♯ 艮 へ讐

ii竺._;三毛要;

ニ_ニニ空l三−ユゴ二二 01 −一一1ムー△一一1▲一一−−▲−−▲1 播種様式1条古格 2条百播 3粂キ播 4条・#播

l・・▲▲+

播種様式1魚#播 2粂古格 3条古播

No1等丈の推移

4粂点播 No.2 茎数の推移(1株当たり) 注:調査日ほNo1と同じ,但し占ほ棟数を 示す 注:調査 ‖︰H〓 155 4 る215 月月月 778 ︷ 日 (梓長) ●−・・■平均1稚拙数 40 30穂 茄 20( ダ 10 0 901 仙 穂粒数︵粒︶ 80 4条行橋 】 ■−・・・・・・J ●・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一 ■.....................................................」 裾根株式1灸・用語 2粂・註播 3粂・.∵播 4糸車怖 No。.5 穂数と楷重(1株当たり) 播種様式l粂昇格 2粂郎番 3粂串播

No41 穂 粒 数

第Ⅰ図 播種様式の相違が潰播水稲の生育および特性におよぽす影響(19る5) 梓長:草丈とはは相似の傾向であるが,5条と4条点描区がやや不揃いな結果を示した 茎数:まず条間2Dcmの各区条列の平均茎数と1条点播区(条間50cm)の茎数を比較すると(第ト2図),7月 ‘日にほ差が15−1・4本であったものが8月5日では9−10本の差を生じた.また5条,4粂点播区は7月24日ごろが 最高分けつ期とみられ,それ以後茎数が余り増加して−いないい一方,1条点播区と2条点播区ほ8月5日とろに最高 分けつ数を示したが,2条点播区では7月24日から以後の茎数の増加がわずかであるい なお5灸,4条点播区の8月 5日における茎数ほ却ってやや低下した 穂数と穂壷:2条点播区が他の区より多少劣るはかほ大体紅似た傾向であるい しかし条列相互間の関係をみれ は,2条点描区では僅少の差であるが,5粂点描区と4条点播区では外側の条列のものが1条点播区と殆んど同じで あるにもかかわらず,内側の条列が劣った(第ト5区‡)..とくに5条と4条点描区の外側条の穂数の差はわずかで あるが,穂垂では5条点描区がまさっている.しかし内側の粂列では穂数,稔重とも両者間に大差がない. 1穂粒数‥各区,各条列における1株中最長得の平均1根粒数は第ト4図に示すとおりであり,5粂点描区以外 の各区間の差はわずかであるい なお各条列間の差紅ついても,4条点描区以外ほ1株穂重の成績と相似していた.

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香川大学農学部学術報告 1るる (2)単位面童当たりの収墓 単位面積当たりの成績を示すと第1表のとおりである..すなわち精粗重では,1条点播区が地区のいずれにも劣 算1表 播種様式の相違が単位面積(m2)当たり収量ならびに精粗千粒垂におよぼす影響(19る5) 精粗重比順粒豊 有効茎 歩 合 茎 数 (5/Ⅶ) 播 種 様 式 % 9 7 nU 5 /O nU 1 2 7〇 5 4 ′0 2 2 nU 5 4 2 2 2 注:精粗藍は比重1.0占の塩水液中で沈下した籾の蚤量 り,その差ほ75−2d%におよんでいる1.これはまた年次変異の大きいといわれる席数(5)が,本実験においても有効茎 歩合が低いために減少し,平均1穂重なども劣ることが原因しているようである..なお精粗重紅対する薬玉の割合で も,1条点播区は4条点描区とともに他区よりも患い∴一方,栽植密度の大きさに比例して成績のまさるものは藁墓 のみである.しかしながら,これにしても5条点播区と4粂点播区の差は極めてわずかであり,他の収愚関係要素と ともに,5粂点播以上の密度においてほその増加割合ほ低下(10)するらしい 2..播種様式の相違に伴う条間温度と日射盈の変化 35(℃) ‥ :ご− ・・ J・\・ 25 30 7 ■ J 3!L−・−一」攣(℃)25 30(℃) 30 35(℃) 高 . .. 印 ) って∼ T n5け ‘V31【1 12 さ(温度計設辱 ト. 高 温度 計 紋 −訂 恥 l 耳 汁 6/Ⅷ∼7′/Ⅷ囲) 12/Ⅷ→15/Ⅷ(嘲 26/Ⅶ、2γⅦ仰)28/Ⅶ便)2γⅦ∼31血伸) No 2 25 30(℃) 狙一紳塾−−−・一一20坤℃) 25(℃) No1 35(℃) 2L−__皿_ぷ)窄−−−−一望」一仙一薫 高

首軒許 8 .4 ・・l ■1 12 さ(温度計設寧em)

高 叫−−−一・吋−−拙1ふ叫乳価 12 さ(農計設卒研)

No 4

第Ⅱ図 挿種様式の相違紅伴う条間温度の垂漬分布の変化(19d5) 注:1)温度…午後2時観測 2)平均水深を示す・−−−のないものは,水深0−2C鵜の場合である. No.5

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1る7 算17巻節2号(19占る) (1)条間湿度の垂値分布 温度ほ水稲の光合成に対して日射鼠よりも直接の影響は少ないといわれているが(57),各播種様式とくに灸問を異 にした場合には,その条間の湿度も当然差を生じ,水稲の生育に密接な関係があるり換言すれば,水稲の生育差によ って条間の温度に相違が生じるはずである(9).このような観点より気温,水湿,地温などにつき,7月2占日(分けつ 盛期)から10月4日(登熱中期)までの間,日最高気温が出現すると思われる年後2時の条問湿度を観測した結果な 示すと,第Ⅱ図のとおりである. 気溢:天候,生育時期の相違によって温度の垂直分布に興味ある傾向を認めた.第Ⅱ−1区伸の左は7月2る−27日 (暗),中央は7月28日(盤),右は7月29−51日(暗)の午後2時に・おける温度の平均であるい これからして,各層 位に.おける最高湿度出現の時間的ズレ(911)もあると思われるが,最も湿度の変化が多いのほ1条点描区であり,5条 点描区と4条点播区は変化が少なく,2条点播区は概して低い温度を示している 晴天と盈天とでは温度の垂直分布に相当異なった様相がみられ,畳天の場合ほ拷種様式の相違による差が余りなく, 殆んど同じ傾向である.しかし晴天では1粂点播区の草冠部(6L11)における温度が他区の各層位における温度よりも高 い場合が多く,中層位が岩〒低い湿度を示す..かかる現象ほ全観測期間を通じて概ね同様であった..なお7月2る臼か ら8月15日とろまでは,地上120cmと下層位の12cmとの問に温度差が少ないが,以後ほ下層位の温度が低くなっ た… また下層位と中層位との間においてほ,8月末まで中層位の湿度が低かったが,以後ほ下層位が中層位よりやや 低い温度を示した 他方,2条点播区では,晴天 ̄Fでとくに5条,4条点播区と異なった傾向を示したが,5粂と4条点播区は8月る 日から15日ごろまでの間を除き,よく似た温度分布であった..またこれらの区は1灸点播区と反対に,中層位の温度 が下層位の温度よりわずかながら高い場合が多く,層仕上下問の湿度差もやや少なかった.さらに中層位の温度は播 種様式を異にすれは,条数の多いものが高い値を示したが,5条と4条点播区でほ逆の場合もあった.なお8月15El 以後の湿度差は1条点播区の場合と同様であり,条数の多少による差もわずかであった. 水温:播種様式の相違による差は比較的少ない.また8月10日ごろまでは晴天の日には水温が気温および地温より 概して高く,蟄天の日には気温より高いが地温より低かった.しかしその後は気溢より低くなった 地溢:−・般に全区を通じて,8月下旬ごろまでは−5cmの地注が−10cmより高く差も大きいが,それ以後ほ差が少 ない”また−5cmでは5条と4条点播区が他区より比較的高かったのに対し,−10c皿では差が余りなかった.なお8 月下旬以前でも蜃天の日には殆んど差がなかった. (2)層位別日射長の口変化 水平日射屋号∈\∼壱\︻旦 観 測 時 別 節Ⅲ図 播種様式の相違に伴う層位別日射盟の日変化(19占」5) 注:9月5日,7日(出穂開花期)の平均

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香川大学農学部学術報告 1占8 播種様式を異にする水稲群落内に.おける層位別水平日射鼠の日変化の1部を示すと節Ⅱ図の如くである.すなわち 上層位85cmおよび下層位45cm,20cnにおける日射鼠の日変化は同じ傾向があり,第Ⅲ−2図のはかは条間の違いに ょる著しい差ほ認められなかった..しかしながら中層位のる5cmにおける日射量の日変化は最も不規則であったが, これも午後1時以後ほ.大体似かよった傾向を示している.とくに図紅示したJ印の時刻には,日射の入射角度の関係 から水稲葉身のかげになったため低い値を示したものと思われるい したがって灸問20cmの各区の中層位で濾松島(6) のいう光飽和0.6cal/cm2/min以上の日射時間が,革冠部(105cm)および上層位(85cm)の5割以下,条間50cmの 区の中層位(る5cm)の約る割であったことほ注目すべき点である Ⅳ 考 察 前報(8)において,暖地における水稲直播栽培の播種様式では,5条点播が適当でなかろうかと述べたが,本実験の 給果からみてこれは妥当であったと思われるい すなわち1糠当たりの生育ならびに特性では1条点描より多少劣る が,単位面積当たりの成績でほ最も高い億を示した..このことから5条点播ほ普通施肥愚の場合に適合した播種株数 と考えられ,これ以上紅条数を増して.も収愚はあまり増加しないものと解される(12)‖ これを単位面積当たりの棟数 からいえば躯0/m2前後紅なり,天辰(1)および野村ら(8)の述べるところと類イ以している つぎに条間の広狭による水稲の生育状態の差と条間湿度や日射恩の相違から考察すると,分けつ末期の7月末から 8月初旬の曇天の日にほ,様式の相違に伴う条間湿度の分布紅は余り差がない..しかし晴天の臼にほ相当異なった様 相を示し,しかも同じ灸間20cmの場合でも,2条点播と5粂,4条点播の間にほ著しい違いがみられる..さらに2 条点播では1粂点播の温度常・近い値と分布を示している.このことほ気温の日最高温度出現の時間的ズレ(911)による ためかとも考えられるが,中層位の湿度が1条点播と2条点播で他の様式よりも低く,51◇C(6)前後を示すことから みると,当地方の盛夏では晴天の日ならば光の強さは飽和点以上であるから,見かけの光合成において5条,4条点 描にまさるものと思われる..これと同じような傾向が8月て5日ごろまで続き,茎葉の繁茂に従ってそれ以後の傾向ほ 同じであるが,様式間の温度差が少なくなっている付 したがって1株当たりにみ/た場合には,光合成の盛んであると考えられる1条点播では1株当たり占有面積の大き さもあずかって栄養生長は盛んであり,分けつ数がむしろ過剰(10)になったのかと思われる.仙雰,5条点播では光 合成や1株当たり占有面積が少ないから,1株当たりでは1粂点播紅劣るけれども,嘩位面積当たりの場合には株数 が1粂点播よりも多いので,1株当たりの劣差を補って余りがあり,むしろまさったものと考えられる..しかしなが ら,4条点播でほ単位面積当たり株数が適度(12)を越えたために,出穂開花期における日射品の垂直分布と日変化か ら推して,出穂前後2週間およびそれ以後の登熟期間中(5)も群落の中層位における日射鼠が不足したものと想像され る∴すなわち条問50cmの場合に比し,条間2Dcmでほ中層位の日射鼠の日変化においてD.6cal/Cm2/min以上の時間 が約占害uであることから,条数の多いはど相互遮蔽の度合が高い(7)ことが推察される.したがって肥料そ・の他関係国 子も影響して精粗妥対賽重比や精粗千粗重が低下したのでほないかと思われる これに対して1条点播では過剰分けつなどにみられる光合成産物の浪費現象や土壌中の肥料欠乏など,他の関係因 子の礎轡もあって,一種の秋落的結果から有効茎歩合の低下や精籾垂対英垂比,精籾〒新重などが2条,5条点播に 劣ることに・なったのでほなかろうかと推察される 以上の結果,生育および微気象環境からのみでなく単位面積当たり収愚の見地からして−も,5条点播は暖地におけ る水稲乾田直播栽培の播種様式として実際栽培に採り入れてよいものと考えるい なお播種様式を異にした水稲群落匿 おける乾物生産,収還と環境要因との関係などについてほ,さらに究明するつもりである 終りに臨み本報文の取り纏め紅当たり懇篤な指導と校閲の労をとられた香川大学農学部中潤三郎教授に深甚の謝意 を表するとともに,微気象観測に瞭し有益な助言と便宜を与えられた同学部上原勝樹教授に厚くお礼を申し上げる Ⅴ 摘 要 木研究は乾田直播水稲の生育と徽気象環塵からみた実用的播種様式について,19占5年に実験を行なったものであ る..試験区の構成は1条点播(条問50cm),2条,.5条および4条点播(灸問20cm)の4区からなり,供試品種に は東山58号を用いた 主な結果はつぎのとおりである

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1る9 第17巻第2号(19るる) (1)乾田直播栽培における各様式問にほ,株別にみれば前報の成績と大差がなかった..しかし単位面積当たりの成 続では.5条点播が最もまさって:いた. (2)1株当たりの茎数,穂数,穂壷および1穂粒数は,2粂点描でほ各条列間の差がわずかであるが,5条および 4粂点播においては外側粂列のはうが内側条列より大であった (3)条間の相違に伴って,午後2時における温度の垂造分布ほ,蜃天でほ大差がないけれども,晴天にほ相当な差 異がある..とくに中層位の湿度は,条間50cmの区で低くて20cmの区で高く,しかも条数の多いはど高い傾向があっ た (4)出穂開花期における水稲群落内中層位の日射還:が0−占cal/Cm2/min以上の時間ほ,条間50cmの区では20cmの 区の約2倍であった (5)暖地の睨まき乾田直播栽培においてほ,とくに出穂後の水稲群落内に・おける微気象環境要因からみて,乾物な らびに子実生産に有利な播種様式を採ることが歪要である.したがって5条点播様式は,水稲の生育および微気象環 境のみでなく,単位面積当たりの成績からみても,上述の条件に適合するものと思われる. 引 用 文 献 (9)佐藤正∵・:九州農試覇報,る,259(19占0). (10)清水 強,関口盾介,盛田英夫,須崎睦夫ニ 日作 紀,る2,128(19る5). (11)上原勝樹:香川県水稲等病虫害共同防除推進指導本 部資料,18(19占2) (]2)YAMADA,N…,OTA,Y.りNAKAMURA,H.:Proc Crop Sci..Soc.Japan,29,529(19占1)ル (13)山田 登:作物大系,節1編稲,Ⅲ・水稲の生態, 28−44,東京,養賢堂(19占5) (1)天辰克己:農業技術,17,1(19占2) (2)長谷川新一・,竹村義一・,中山兼徳:日作紀,29,19 (19占0). (3)井口原信:香川大農学敵,15,72(19る5). (4)−Ⅷ=−−:日作紀,る4,(19る占) (5)松島省三∴農技研報,A,(5),1(1957) (6)Ⅶ ,田中孝幸,星野孝文農及園,59,902 (19占4) (7)村田吉男L農技研報,D,(9),1(19占1). (8)野村 正,松下敏朗一:農業技術,1る,498(19占1)

Studies on the mechanization of farm・WOrkin the warmer

paddy field district

Ⅱ On the practicaltype of seeding with reference to the growth and micrometeorologlCalenviroI】ment Of the direct sown rice plant under the dry paddy董ield condition

AtunobuINOKUTI

Summary The pIeSent Study was carried outin19る5,tO Obtain someinformations about the practical

type of seeding with referenICe tO the growth and micrometeoIOloglCalenvironment of the direct sown

rice plant under the dry paddy field condition

The paddy rice ofva工iety“T6san No.58”was used as material,and4experimentalplots were set as

follows;1ALrOW−hi11dropping(row spacing,5Dcm),2−,5−and4−rOW・hi11dropping(row spacing,2Dcm), and each of the hi11spacings was adjustedin row15cm apart

The main results obtained are as follows:

(l)In the point of view per hi11,these types of seeding showed no great difference to the res111tsin the previous papeI.But the.5−rOW−hilldropping gave the best results per unit area

(2)The numbeIOf tillers,number and weight of panicles per hill,and the number of grains per panicle showed a few difference between theleft and theIight工OWSin the 2−rOW−hilldropping.The

(7)

香川大学農学部学術報告 170

hi11dropplng

(3)With the difference of row spacing,the verticaldistr・ibution ofair temperature at2p..m”in the rice plant community showed no great variation undeI・the cloudy weather,but a conside工able vaIiation WaS reCOngnized under the fine weather…Particularly,the air tenperaturein themiddlelayer of vertical distrtibution waslowin the5Dcm row spacing plot and was highin the20cⅡ1rOW SPaCing plots

Moreover,the air temperature had a tendency of being higherwith theincIeaSing n11mbeIOf rows

(4)As for the receiving hours of solarIadiation more than O6cal/Cm2/min at themiddlelayer of

rice plant communityin the heading and flowering stage,the50cm row spacing plot was about twice as

COmpared with the20cⅡ1IOW SpaCing plots

(5)Forthelate direct sown rice culturein the warmez paddy field district,itis necessar少to employ

the effective type of seeding adapted to the dry matter production and grain yield in the rice plant

COmmunity aftez the heading and flowering stage.Therefore,5−rOW−hilldIOpPingis seemed to be a

PraCticaltype of seeding from not only the growth and micrometeorologicalenviIOnment Of rice plant,

but a】so from the results per unit aIea

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