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忍法三十六型 三十六型の型は けい と読み 形とか景と書く場合もあります 忍者は 表芸としてまず 武芸十八般 を修業し そして裏芸として本命の 忍者十八形 を習練し 計三十六種類に渡る術技や兵法を修得する事になっており これを総称して 忍法三十六型 と云うのです 三十六と云う数字は 分解しますと三と

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Academic year: 2021

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忍法三十六型

三十六型の型は「けい」と読み、形とか景と書く場合もあります。 忍者は、表芸としてまず「武芸十八般」を修業し、そして裏芸として本命の「忍者十 八形」を習練し、計三十六種類に渡る術技や兵法を修得する事になっており、これ を総称して「忍法三十六型」と云うのです。 三十六と云う数字は、分解しますと三と六になり、これを足すと九になります。また、 これを掛けた数十八を分解して足すと、やはり九になります。古来「九」という数字は 最高絶対数とされていましたので、「これだけやれば絶対不敗」とか「最高で全ての 武術」と云う意味合いがこの三十六という数字には含まれているのです。ですから、 忍法は三十六種類の武術が有るとか、それだけやれば良いとかと云う意味ではなく、 出来るだけ可能な限り修業して、絶対不敗の境地に至れという事なのです。 しかし、これだけでは説明が不十分ですので、もう少し具体的に解説しましょう。 まず、「忍者十八形」ですが、おおよそ次の様になります。 1.精神的教養 2.体術(柔術・打拳術・骨子術・骨法術・飛鳥術等) 3.秘剣術(短刀術・小太刀術・大太刀術・忍者刀術・一刀術・二刀術等) 4.槍術 5.薙刀術 6.眉尖刀術 7.鎖鎌術(距渉毛) 8.六尺棒術 9.三尺棒術・杖術 10.手裏剣術・銑盤投術 11.騎射術 12.隠遁術(表裏五遁・天地人三遁) 13.歩行術 14.変装術(七方出三法型) 15.隠武器術(手鈎・足鈎・猫手等) 16.忍薬術 17.軍略兵法 18.天文・地文 次に「武芸十八般」ですが、綿谷雪氏の説によると、中国の「水滸伝」では、 矛・鎚・弓・弩・銃・鞭・簡・剣・鏈・?・斧・鉞・戈・戟・牌・棒・鎗・杁 となっており、同じ中国の「三才図会」では、 矛・刀・弓・弩・把頭・鞭・簡・剣・叉・稿・斧・鉞・殳・戟・盾・錦縄套孛・鎗・白打 と紹介されていまして、同じく明代の「五雑爼」では、稿が?となっています。 我が国においては、貝原益軒の「和漢名数続遍」や「武訓」には、 刀・射・鳥銃・騎・発碽・火箭・抜刀・撃剣・眉尖刀・鎌・捕縛・棒・槍・拳・水練とな っており、平山行蔵の「武芸十八般略説」では、 木弓・大弓・鯨半弓又は駕篭弓・騎射(騎上組打ち)・剣術・大長刀・槍・ 虎乱杖及び分銅鎖・小長刀・野太刀及び中巻・柔術・居合術・十文字鎌槍・ 佐分利槍(鍵槍)・投げ槍・棒術・鉄扇又は十手・鉄砲及び大砲となっています。 また、葛飾北斉門下の月光亭墨遷の画集「写真学筆」には、 弓・馬・打鞠・騎射・水馬・水泳・槍・鎖鎌・薙刀・剣・柔・居合・捕縄・鼻捻・鎧組・ 手裏剣・石火矢・鉄砲が描かれています。 この様に、「武芸十八般」の内容については、古来まちまちで一定はしていません が、概ね次の様にまとめられると思います。 1.柔術(拳法) 2.剣術(撃剣術) 3.居合術(抜刀術) 4.鎖分銅術 5.鎖鎌術 6.棒術 7.槍術 8.薙刀術 9.水練術 10.馬術

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11.騎射術 12.杖術 13.弓術 14.鎧組打ち 15.捕縄術(捕縛術) 16. 十手術 17.砲術 18.投剣術(手裏剣術) 以上の様に、一人前の忍者となるには最低三十六種類の武芸は身に付ける必要 があるのです。しかし、最も大切なのは、「精神的教養」と「忍法体術」です。これは、 前者が心で、後者が体となり、両者あいまって「心体一致」の妙法が得られるのです。 精神が出来ればもはや軍略兵法は手の内にあり、体術が出来れば他の武術は完 壁に成し得るのです。ですから、この本では体術の基礎編を網羅し、稽古を通じて 「心技体」一致を得られる様にしてあるのです。

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忍 法 体 術

NINPO TAIJUTSU

鎖 くさり 帷からび 子ら (構え方、武器の使い方等は、全て体術が基本となる。)

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十 級(Jukkyu)

1.礼 法(REI HO)

(1)立 礼(RITSU REI)

Ⅰ.自然礼(SHIZEN REI)Ⅱ.天略宇宙合掌礼(TENRYAKU UCHU GASSHO REI) Ⅲ.風天護身合掌礼(FUTEN GOSHIN GASSHO REI)

Ⅳ.反応凡溢合掌礼(HANNO BONITSU GASSHO REI) (2)坐 礼(ZA REI)

Ⅰ.正坐礼(SEI ZA REI)Ⅱ.不動坐礼(FUDO ZA REI)Ⅲ.陣中礼(JINCHU REI) (3)神前礼(SHINZEN REI)

Ⅰ.「忍者精神」(NINJA SEISHIN)

Ⅱ.「千早振る神の教えは久遠に 正しき心身を守るらん」「詞謹波羅密大光明」 “Chihayafuru Kami No Oshiewa Tokoshieni Tadashiki Kokoro Mio Mamorura” “Shikin Haramitsu Daikomyo.”

(4)師 礼(SHI REI)

「お願いします。」「有り難うごさいました。」「はい、先生---。」等々 “Onegai Shimasu. Arigato Gozaimashita. Hai, Sensei…”etc., (5)道場礼(DOJO REI)

Ⅰ.入室時「今日は(又は、今晩は)--- 礼」

(When entering the DOJO : “Ohayo Gozaimasu Konnichiwa / Konbanwa”) Ⅱ.退室時「失礼します --- 礼」

(When leaving the DOJO: “Shitsurei Shimasu / Sayonara / Oyasumi Nasai”) 2.準備運動・整理運動(JUNBI UNDO & SEIRI UNDO ; Pre & post lesson warm ups) (1)稽古前全身マッサージ(全身を軽く掌で叩く)(Pre lesson body massage) (2)柔軟運動(呼吸法と共に)(Flexibility & breathing excersises)

Ⅰ.安座~足指回し、土踏まず押し、足首回し、足首前後曲げ

Ⅱ.両足底合わせ前屈 Ⅲ.両足広げ前屈 Ⅳ.両足並べ前屈 Ⅴ.両足上げ後屈 Ⅵ.腕立て背筋伸ばし Ⅶ.正座~後屈 Ⅷ.正座~指・手首・肩・首・目回し Ⅸ.立位~足・膝・腰・腕の屈伸 Ⅹ.立位~手足の振り上げ、振り回し

(Ⅰ Flexing the toes, Raising the foots arch, Flexing the ankle, Flexing the whole foot. Ⅱ Flexing the thighs. Ⅲ Flexing the back. Ⅳ Flexing the fingers, wrists, shoulders and neck. Ⅴ Flexing the knees, waist and elbows while standing. Ⅵ Swinging the arms & legs then rolling the eyes.)

3.受身型体変術〔一〕(UKEMI GATA TAIHEN JUTSU Ⅰ)

(1)前方回転(ZENPO KAIEN) (2)後方回転(KOHO KAITEN) (3)側方回転(SOKUHO KAITEN) (4)立ち流れ(TACHI NAGARE) (5)横流れ (YOKO NAGARE) (6)順流れ (JUN NAGARE) (7)逆流れ (GYAKU NAGARE) (8)前方受け身(ZENPO UKEMI)

(9)横 転(OTEN) (10)前方転回(ZENPO TENKAI) (11)後方転回(KOHO TENKAI)

(12)八方天地飛び(HAPPO TENCHI TOBI)

(13)飛び込み・飛び下り・昇天(TOBIKOMI / TOBIORI / SHOTEN)

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十 級 技

1.礼 法 (1)立 礼 Ⅰ.自然礼 両足は軽く揃えるかやや開き かげんにして、両手指先は軽く揃 え伸ばし体側に付け、背筋・首筋 伸ばして立ち、約30度の角度で 礼をする。 Ⅱ.天略宇宙合掌礼 印を結ぶ場合、小指側から親指 に向かって順に地・水・火・風・ 空の印意となるか、この全部を両 手で組み合わせて、宇宙一体とな る意の礼法である。 Ⅲ.風天護身合掌礼 人差指が風の意を表すので、両 手の人差指と親指とで輪をつくり これを交差して組み合わせ、他の 三指は合わせて立て合掌する。 風天の意の礼法である。 Ⅳ.反応汎溢合掌礼 薬指が水の意を表すので、両手 の薬指と親指とで輪をつくり、こ れを交差して組み、他の三指を合 わせて立て合掌とする。

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(2)坐 礼 Ⅰ.正坐礼 坐礼で注意すべきは、常に構えている(自然に)という気概で、 どの中間の過程を見ても隙がない「構え」としての座り方が大切で ある。 ① 自然体で、いつでも変化できる如く力まずに立つ。 ② 左膝を着き、両手指先伸ばして膝上に置く。 ③ 両足爪先立て揃え、まず中腰で体を安定させる。 ④ 両足親指合わせ(重ねない事)静かにすわる。何時でも立てるよ うにしておく事。両膝の間隔はこぶし二握り位(女性は両膝付ける) とし、両手は八の字型に膝の上に置く。 ⑤ 相手方を見つめながら、まず左手を置く。(利き腕は付く時は後か ら、引く時は先にと言うのが原則である。) ⑥ 右手を置き両手八の字形とし、両手の間隔は15㎝位とする。 ⑦ 90度近くに頭を背骨を伸ばしたまま下げ礼をするが、前額部で 常に相手を見ている心構えが大切である。 ⑧ 相手を見つめながら右手を膝上に戻す。 ⑨ 左手を膝上に戻し、背筋・首筋を伸ばす。 ⑩ まず利き足の右足から立膝の姿勢となるが、この前に③と同じ姿 勢をとり安定をはかると共に長時間座していた場合等足のしびれ も取る。 ⑪ 左足を立てると共に右足も立て元の自然体に戻る。

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23 Ⅱ.不動坐礼(左右) 不動坐は別名「唐風」とも云い、唐の時代に伝来した坐り方で、昔は 袴をはいており足は見えず、したがって小刀を携え殿中に控えている場 合とか、あるいは鎧等を着けて陣中等に坐している場合等、不意の攻撃 に対しても何時でも片足立てて応ずる事のできる坐り方及び礼法である。 ① 足をやや(10㎝位)開き気味にして自然体に立つ。 ② 左膝を着き膝構えとなる。左足爪先は立てておく事。 ③ 左足を正座の如く曲げ坐す。踵にこう門を乗せる様に坐り、右 足は前に伸ばす。 ④ 右足を引き付け安坐の如く坐す。これが不動坐の基本形である。 ⑤ 左手拳にして親指立て床に付ける。 ⑥ 右手も同様にして着く。 ⑦ 両手の肘を軽く曲げながら礼をする。この時下から相手を見る 様な角度で頭を下げる。 ⑧ 両手を膝上に戻し、右足を前に出す。 ⑨ 右膝立てると共に左爪先も立て膝構えとなる。そして右足立て ると共に左足も立て自然体に戻る。

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Ⅲ.陣中礼(左右) 陣中あるいは道場内での実戦組 手等の場合の礼法である。片膝付 き片膝立ての構えから、片手親指 立ての拳にして床に付け、柏手を 見つめながら浅い角度で礼をす る。何時相手方が攻撃して来ても 応ずる事の出来る心構えが大切 である。 (3)神前礼(言魂) 神前に拝礼する前に、まず全員黙想し雑念を払い心身を統一する。 師が呼吸をはかって「忍辱精神」を唱えるのに続き、全員が黙想し たまま復唱する。復唱し終わったら目を開き、師が神前に向き手を合 わせ「千早振る神の教えはとこしえに正しき心身を守るらん。詞韻波 羅密大光明。」と唱えるのに続き、全員で「詞韻波羅密大光明」と復 唱し、師が二回相手を打ち礼、更に一回拍手を打ち礼をするのに合わ せて全員で拍手を打ち礼をする。

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25 (4)師 礼 神前に拝礼した後、師が振り返り向き合ったならば、門弟の最右翼 に坐しているものが代表して「姿勢を正し、先生に礼!」と号令をか ける。この号令に合わせて全員が師に対し誠意を以て「お願いします」 と言いながら度の深い礼をする。 稽古が終わった後も同様にして、「有り難うございました」と言い ながら礼をする。なお終了時のみ師に礼の後、最右翼の者の「相互に 礼!」の号令に合わせ「ありがとうございました」と言って相互の礼を する。なお、師に対する返事は常に「はい」と答えること。 (5)道場礼 これは道場に出入する場合の礼 法で、道場に入る前にきちんと履物 を下駄箱に入れるか、爪先を揃えて 玄関に並べ、道場の入口にて「今日 は」又は「今晩は」等と挨拶をしな がら立礼をして入る。帰る際には、 「失礼します」等と言いながら礼を して退出する。これが残心につなが るもので、道場内だけでなく日常の 生活の中で自然に出来るようにす る事。

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2.準備運動 (1)稽古前全身マッサージ まず稽古に入る前に柔軟体操の準備段階として、仰向きになるか坐るかして、 全身を両手掌にて叩くようにしてマッサージをすることである。これによって全 身に「サァ稽古をするぞ」いう心構えをさせることができ、怪我をしないで済む のである。万一怪我をしても最小限度で済む。 (2)柔軟運動 柔軟運動に入る前に「呼吸法」を行うこと。まず出来るだけ鼻からいっ ぱいに息を吸い込み、限界に来たら息を止め、下丹田に息を降ろし気を集中し、 口から細く長く吐き出し、吐き切ったら息を止め、再びゆっくりと鼻から息を吸 い始める。 Ⅰ.足指・足首の運動 ① 安坐し足の指を掴み、親指から順次左右に20~30回ずつ回す。二、三 本ずつ一遍に回しても良い。 (左右) ② 土踏まずの中心を親指で10回位ずつ押す。(左右) ③ 足首を左右に10回位ずつ回す。(左右) ④ 足首を前後に4~5回ずつ十分に曲げ伸ばす。(左右) Ⅱ.足底合わせ前屈 両足の底を合わせ、踵を出来るだけ腹の所に引き付けてゆっくりと息を吐きなが ら前に曲げ、続いて息を吸いながら体を起こす。8~10回。 Ⅲ.足広げ前屈 両足を左右に開き、息を吐きながら前屈し、息を吸いながら体を起こす。

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27 Ⅳ.足並べ前屈 両足を伸ばし揃えて息を吐きながら前に曲げ、息を吸いながら体を戻す。 8~10回。足指先立て、手で摘んで曲げること。 Ⅴ.足上げ後屈 両足を揃えて上に上げ、そのまま腰も上げて両足を頭上後方に下ろし、 数呼吸の後両足を元に戻す。4~5 回繰り返すこと。 Ⅵ.背筋伸ばし 腕立て伏せの如くして息を吐きながら背筋を伸ばし、息を吸いながら背 中を猫の様に丸め、再び息を吐きながら背筋を伸ばす。4~5回繰り返す。 Ⅶ.後 屈 正坐して両足開き、その間にお尻を落とし、両足を 摑みながら身体を後 方に倒し、両手を伸ばす。数呼吸の後、再び両足を持ち身体を元に戻す。 4~5回。 Ⅷ.手指・肩廻し 正坐し、手は指を左右2~3回ずつ順次廻し、同じく伸ばし、そして両 手を組み左右に手首を10回位ずつ廻す。 肩は、前後に4~5同位ずつ廻すと共に上下運動をする。また、首を前 後左右に数回曲げ、かつ左右回転運動をする。 目は、上下・左右・斜め四方及び左右回りに4~5回ずつ動かす。 Ⅸ.膝・腰の屈伸 立って、足のアキレス腱を伸ばし(左右10回位)、膝・腰の屈伸及び 回転運動(左右5回位)、次に腕の曲げ伸ばし、及び前後回転運動をする (左右5回位)。 Ⅹ.手足の振り回し 立って、手足の振り上げ及び振り回しを左右10回位ずつ行うこと。

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3.受身型体変術〔一〕 (1)前方回転(両手・片手・無手~左右) 両手の場合は、頭を中に入れ込んで背中を丸くして回る。(①・②) 片手の場合(③・④)も両手の場合も肩から背中へというように丸 く回る。応用として、屋外のコンクリート・砂利道等でも出来るよう にしておくこと。 ① ② ③ ④ (2)後方回転(無手~左右) 後方に足を一歩退きながら坐す如く屈め、片足は前方に伸ばし、そ の反動で後方に回転する。この場合肩で回転し、頭はつかないよう にすること。

参照

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