11.就職指導
1 就職指導と就職支援情報の提供
・学生の進路選択に関わる指導の適切性 ・就職担当部署の活動の有効性 ・学生への就職ガイダンスの実施状況とその適切性 (1) 大学・学部 【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔理事会事業計画〕 就職支援サービスの充実を図る活動を支援する。今日の経済状況下での就職内定率の低下に対す る短期的対策は喫緊の課題である。 〔大学事業計画〕 ① 就職支援情報の提供を含め、就職指導の強化を行う。特に低学年からの卒業後の進路・職業を 見据えた学習への動機付けを図る。 ② 教学改革委員会キャリア教育ワーキングループを中心に、本学の教職員が一体的に取り組む学 生の就業力育成の具体的提案を行う。 〔就職委員会〕 ① 3年生のキャリア教育科目「職業と人生Ⅲ(前期)・Ⅳ(後期)」と就職ガイダンス、就職特別 講座を連携し、就職指導の強化を図る。 ② 教員(就職委員・ゼミ担当指導)と連携して、ゼミ別就職ガイダンスやキャリアアドバイザー による就職特別講座を実施して就職指導の強化を図る。 ③ 同窓生と連携した「OB・OG懇談会」、先輩学生(4年生内定者)による「内定者体験報告会」 を開催して、就職活動への意識付けを図る。 ④ 「職業と人生Ⅳ」の担当教員と連携して履歴書・エントリーシート添削指導の強化を図る。 ⑤ 情報ポータルの就職支援情報を充実し、情報ポータルを活用した就職支援の強化を図る。 ⑥ 学内合同企業説明会(4年生:7月、3年生:2月~3月)、学内採用説明会を開催し、就職支 援の強化を図る。 ⑦ ホームページや保護者懇談会などを通じて、保護者へ対する就職情報の提供を推進する。 ⑧ 教員の就職支援意識を向上させる啓蒙活動(就職指導支援セミナーの開催等)を推進する。 ⑨ 就職活動支援策(首都圏への旅費補助等)について検討を行う。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔理事会〕 2010 年度は、理事会も就職支援活動の充実を支援した。しかし、経済不況下での就職内定率を上 げる短期的政策の策定は、2011 年度の課題になった。 〔大学事業計画〕 ① 低学年からのキャリア教育科目として、キャリアアドバイザーによる「職業と人生Ⅰ」(1年生)、 「職業と人生Ⅱ」(2 年生)を開講するとともに、新入生ガイダンス、2 年生就職ガイダンス、3 年生「職業と人生Ⅲ」でコンピテンシー診断検査を実施し、自己の理解と学習への動機付け、職 業観の醸成を図った。「OB・OG 懇談会」、「内定者体験報告会」等の開催のほか、「職業と人生Ⅳ」 (4 年生)担当教員と連携し、エントリーシート添削指導を行った。情報ポータルにおける「入 社試験内容報告書」等の情報を更新し、就職情報の充実を図った。 ② 就職環境及び就職状況の実態把握に止まり、学生の就業力育成の具体的提案を行うに至らなか った。〔就職委員会〕 ① 新年度ガイダンスなどで履修指導を行ったが、「職業と人生Ⅲ(履修者 710 名、履修率 74.8%)」、 「職業と人生Ⅳ(630 名 67.2%)」と昨年度より履修率が 6.5%低下した。出席率が低いので、3 年生全員に就職ガイダンスの告知ハガキを送付したが、参加者を増やすことは出来なかった。 ② 就職委員と連携し、人文学部では 4 年生の就職活動状況の把握を行った。昨年に引続き、人間 科学科では、卒論提出会場で進路・就職状況の調査を行った。商学部、経済学部では、キャリア 支援課職員による 3 年生のゼミ別就職ガイダンスを実施した。法学部では、授業、ガイダンスで キャリア支援課職員による公務員ガイダンスを実施した。キャリアアドバイザー(渋谷先生)に よる教員への「就職指導支援セミナー(商学部・英語英米文学科)」を実施した。 ③ 「職業と人生Ⅲ・Ⅳ」の担当教員と就職委員の協力を得て「OB・OG懇談会(後期 1 回)」、「内 定者体験報告会(前後期各 1 回)」を実施し、職業観の醸成と職業選択への情報提供を行った。 ④ 「職業と人生Ⅳ」の担当教員と連携してエントリーシートの添削指導(611 名)を行った。GA B・CAB模擬試験(受験者 134 名)とSPI模擬試験(23 名)を実施して採用試験対策を行った。 また、3 月にはキャリアアドバイザーによる学外就職相談を行った。 ⑤ 「入社試験内容報告書」、「就職活動Q&A」、「公務員採用情報(試験案内・試験内容報告書・公 務員ガイドブック)」の情報を更新して就職情報の充実を図った。 ⑥ 4 年生未内定者を対象に 7 月 3 日(土)に「学内合同企業説明会(21 社、207 名)」を実施した。3 年生を対象に 2 月 9 日(水)~3 月 2 日(水)の 13 日間「学内合同企業説明会(194 社、4,854 名)」 を実施し、就職支援を促進した。 ⑦ 「職業と人生Ⅲ・Ⅳ」で実施した内定者体験報告会、OB・OG懇談会、業界研究会、就職ガ イダンス、就職特別講座、学内合同企業説明会などについて、ホームページに掲載してキャリア 支援・就職情報を積極的に発信した。 ⑧ 就職委員会から学部教授会へ求人・内定・公務員合格状況、「職業と人生Ⅲ・Ⅳ」の出席状況、 学内合同企業説明会(2 月~3 月、8 月)等の就職指導の取組みを報告し、学生の就職活動の理解と 就職支援について協力を依頼した。 ⑨ 2011 年度予算要求として検討を行い、「首都圏受験旅費支援制度」、「筆記試験対策講座」、「キ ャリアアドバイザーの増員」予算を獲得した。 【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔理事会事業計画〕 日常的な就職指導や学生面談や「職業と人生」(キャリア支援科目)と連携した就職指導の強化や 就職適性試験の実施などによって、学生に対するキャリア支援を持続させるのみではなく、経済不 況から生じている史上最低の就職内定率の下で、従来の OB・OG 懇談会の継続的実施や本学学生採用 に直結する企業経営者や人事担当者を招いての企業研究に加えて、2011 年度には首都圏企業採用試 験旅費支援制度を導入し、学生の就職活動を支援する。 〔大学事業計画〕 ① 就職支援情報の提供を含め、就職指導の強化を行う。特に低学年からの卒業後の進路・職業を 見据えた学習への動機付けを図る。 ② 就職・キャリア支援関係部局を中心に、本学の教職員が一体的に取り組む学生の就業力育成の 具体的提案を行う。 〔就職委員会〕 ① 3年生キャリア教育科目「職業と人生Ⅲ(前期)・Ⅳ(後期)」と就職ガイダンスを連携して就 職指導の強化を図る。 ② 教員(就職委員・ゼミ担当指導)と連携し、ゼミ別就職ガイダンスやキャリアアドバイザーに よる就職特別講座を実施して就職指導の強化を図る。
③ 同窓生と連携した「OB・OG懇談会」、先輩学生(4年生内定者)による「内定者体験報告会」 を開催して就職活動への意識付けを図る。 ④ 「職業と人生Ⅳ」の担当教員と連携して履歴書・エントリーシート添削指導の強化を図る。 ⑤ 情報ポータルの就職支援情報を充実して情報ポータルを活用した就職支援の強化を図る。 ⑥ 学内合同企業説明会(4年生:6~7月、3年生:2月~3月)、学内採用説明会を開催し、就 職支援の強化を図る。 ⑦ ホームページや保護者懇談会などを通じて、保護者へ対する就職情報の提供を推進する。 ⑧ 企業経営者や人事採用担当者による「業界研究会等」を開催して就職指導の強化を図る。 ⑨ キャリアアドバイザーを増員して就職指導(履歴書添削、模擬面接、就職対策講座等)の強化 を図る。 ⑩ 「首都圏企業採用試験受験旅費支援制度」を導入して首都圏企業受験者の旅費負担を軽減し、 就職支援の強化を図る。 ⑪ 「筆記試験対策講座(一般教養・SPI)」を開講して「模擬試験(GAB・CAB、SPI2)」 と連携した筆記試験対策の強化を図る。 (2) 大学院研究科 【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 大学院生への求人情報の提供並びに就職支援を推進する。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔就職委員会〕 大学院・研究課と連携し、大学院生の就職希望者に対して、個別の就職指導と求人情報の提供を 行った。 【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 大学院生への求人情報の提供並びに就職支援を推進する。
2 低学年からの進路・職業観形成支援
【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 ① 新入生から「コンピテンシー診断検査」を実施して大学生活への動機付けと職業観の醸成を図 る。 ② キャリア教育科目「職業と人生Ⅰ(1年生後期)・Ⅱ(2年生前期)」の履修を推進し、低学年 からの職業観の醸成を図る。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔就職委員会〕 ① 新入生ガイダンス(受検者 934 名)、2 年生就職ガイダンス(739 名)、3 年生「職業と人生Ⅲ(747 名)」でコンピテンシー診断検査を実施し、自己の理解(強み、価値観、行動特性等)と学習への動機付け、職業観の醸成を図った。 ② 新年度ガイダンスで履修指導を行い、「職業と人生Ⅰ(1 年生 741 名)」、「職業と人生Ⅱ(2 年生 523 名)」が履修した。担当教員(キャリアアドバイザー)と連携し、授業内容、レポート課題等 について調整を図った。 【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 ① 新入生から「コンピテンシー診断検査」を実施して大学生活への動機付けと職業観の醸成を図 る。 ② キャリア教育科目「職業と人生Ⅰ(1年生後期)・Ⅱ(2年生前期)」の履修を推進し、低学年 からの職業観の醸成を図る。
3 求人情報の収集
【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 ① 企業と大学との就職懇談会:札幌(30回)」を開催して本学学生を採用頂いている企業との連 携を強化し、採用情報の収集を図る。 ② 全国私立大学就職指導研究会北海道支部の「北海道求人票ナビ(Web求人票作成送信システ ム)」に参加し、加盟大学と連携した求人活動を推進する。 ③ 教員と連携して求人開拓(企業、福祉施設、病院等)を推進し、本学学生を採用する求人情報 の収集を図る。 ④ 札幌学生職業センター、北海道中小企業団体中央会、北海道中小企業家同友会などの外部団体 と連携して求人情報の収集を図る。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔就職委員会〕 ① 今年で 30 回目となる「企業と大学との就職懇談会」を 10 月 22 日に開催し、本学学生を採用頂 いている企業の人事担当者(121 社 170 名)と採用に関する情報交換を行った。 ② 「全国私立大学就職指導研究会北海道支部」の加盟大学(8 大学・4 短期大学部)と連携し、「北 海道求人票ナビ(Web 求人票作成送信システム)」による共同求人活動を行ったが、3 月末現在の 求人数は 1,116 件と前年に比べ、232 件(17.2%)減少した。 ③ 昨年度に引続き、福祉施設・病院等への求人依頼(9 月 13 日:328 件)を行った。また、福祉施 設を訪問する教員に求人依頼をお願いし、求人情報の収集に努めたことにより、求人増へ繋がっ た。 ④ 北海道中小企業団体中央会と「全国私立大学就職指導研究会北海道支部」が連携して、「2011 年卒合同就職説明会(7 月 21 日、2 月 24 日」を開催し、求人情報の提供を図った。 【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 ① 「企業と大学との就職懇談会:札幌(31回)」を開催して本学学生採用企業との連携を強化す る。 ② 就職委員と企業人事採用者との懇談会を開催して本学学生採用企業との連携を強化する。 ③ 全国私立大学就職指導研究会北海道支部の「北海道求人票ナビ(Web求人票作成送信システム)」に参加し、加盟大学と連携した求人活動を推進する。 ④ 教員と連携して求人開拓(企業、福祉施設、病院等)を推進し、求人情報の収集を図る。 ⑤ 札幌学生職業センター、北海道中小企業団体中央会、北海道中小企業家同友会などの外部団体 と連携して求人情報の収集を図る。
4 就職統計データの整備と活用
・就職統計データの整備と活用の状況 【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 ① 内定・求人・公務員合格状況等を定期的に集計・分析し、就職指導の充実を図る。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔就職委員会〕 ① 毎月末に内定・求人・公務員合格状況を集計し、前年度との比較を中心に今年度の特徴を分析 した。また、道内他大学とも情報交換を行い、今年度の就職状況の把握に努めた。 3 月末現在の就職内定者は、491 名(内定率 73.2%)となり、前年に比べ 9 名(1.2%)減少し、3 年連続で前年を下回る厳しい状況となった。学科別では、こども発達学科(82.1%)、がトップで、 次いで人間科学科(78.8%)、臨床心理学科(77.1%)、英語英米文学科(74.0%)、法学部(72.1%)、 経済学部(71.9%)、社会情報学部(70.9%)、商学部(67.7%)の順となった。業種別では、卸売り・ 小売業が(135 名)と最も多く、次いでサービス業(133 名)、公務員(69 名)、製造業(31 名)、宿泊・ 飲食業(29 名)、情報通信業(22 名)、建設業(20 名)、不動産・物品賃貸業(19 名)、運輸業(17 名)、 金融・保険業(16 名)の順となった。地域別(本社所在地別)では、道内が 351 名(71.5%)、道外 140 名(28.5%)となり、昨年に比べ、道内が 4.5%増えた。 【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 内定・求人・公務員合格状況等を定期的に集計・分析し、就職指導の充実を図る。5 課外授業
(課外活動) ・資格取得を目的とする課外授業の開設状況とその有効性 【2010 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕 エクステンションセンターと連携して卒業後の進路・職業を見据えた資格取得と学習への動機付 けを図る。 【2010 年度の前進面と問題点(評価)】 〔就職委員会〕 就職ガイダンスとエクステンションセンターガイダンスで公務員・金融・不動産・旅行・情報処 理業界などの志望者に対して、各種講座の受講と資格取得を推奨したが、受講者の増には繋が らなかった。【2011 年度に実施する改善措置・方策】 〔就職委員会〕
エクステンションセンターと連携して卒業後の進路・職業を見据えた資格取得と学習への動機付 けを図る。