統合失調症入院患者のストレス反応・認知機能障害改善に及ぼす音楽療法の効果
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(2) 間を1O回にわたって行った。受動群については,. 実施の有意な効果が見られた。また,脱数,脱数. 毎回,音楽療法実施前に唾液アミラーゼ活性値の. 平均の2指標においても音楽療法繰り返し実施の. 測定を行った後,受動的音楽療法としてグラッシ. 効果が見られた。なかでも平均時間に関しては,. ック曲及び歌謡曲を鑑賞した。音楽鑑賞終了後に. 受動群,能動群共に時間短縮され成績の向上がみ. 再び,唾液アミラーゼ活性値を測定した。一方,. られたが,とくに能動群に関しては受動群に比べ. 能動群は音楽療法実施前に唾液アミラーゼ活性値. て大幅に時間短縮され,大きな成績の向上がみら. を測定した後,能動的音楽療法として,実施時間. れた。また,1往復あたりの最小時間に関しては,. の前半30分間は歌を歌い,後半20分は楽器演奏. 群間と繰り返しの間に有意な交互作用が見られ,. を行い,終了後に再度唾液アミラーゼ活性値を測. 能動群において大きな時間短縮が認められた。. 定した。. 4.ストループ検査(認知機能検査). 10回にわたる音楽療法終了後に両群の各被験. 群問と繰り返しの間に有意な交互作用が見ら. 者に対して内田クレペリン検査,ブルドン抹消検. れた。また,ストループ検査の所要時間は受動群. 査及びストループ検査を行った。. において変化は認められず,能動群のみ有意に低. 【結果】. 下した。. 1.唾液アミラーゼ活性値(ストレス反応検査). 【考察】. 毎回の音楽療法実施前に比べ,実施後において. 音楽療法は実施直後において,受動的・能動的. 唾液アミラーゼ活性値は有意に低下した。また,. という形態にかかわらずストレスの軽減に効果. 音楽療法の種類の効果と1回毎の効果との間に有. 的であり,受動的音楽療法は能動的音楽療法に比. 意な交互作用が見られた。. へさらにストレス軽減効果があるということが. 2.内田クレペリン検査(認知機能検査). 明らかになった。しかしながら,1O回程度の実施. 休憩後最大差のみで,受動群と能動群との間に. においては,その効果が累積されることはなかっ. 有意な差が見られた。また,全平均作業量,休憩. た。さらに長期にわたる音楽療法の体験がストレ. 前平均作業量,休憩後平均作業量及び休憩前初頭. スそのものを軽減させる効果があり,その結果唾. 努力率において音楽療法10回の繰り返し実施後. 液アミラーゼ活性値を減少させる結果を生じる. の成績が有意に高くなった。さらに,全平均誤謬. か否かの問題は今後の課題として残された。. 量,休憩前の平均誤謬量,休憩後の平均誤謬量,. また,ストレス軽減効果が大きい受動的音楽療. 休憩前最大差,休憩前動揺率及ぴ全変動係数にお. 法は認知機能の中でも実行機能に効果的であり. いて群間と繰り返しの問に有意な交互作用が見ら. 注意集中ができる。それに対して能動的音楽療法. れた。全平均誤謬量は,受動群において音楽療法. は認知機能の中でも持続的注意及び選択的注意. 10回の繰り返し実施後に有意に減少したのに対. に効果的で情報処理速度が増していることが示. して,能動群では音楽療法実施後に有意な増加傾. 唆された。しかしながら,これら注意の集中や持. 向が見られた。休憩前の平均誤謬量についても,. 続に反映される認知機能の改善が統合失調症の. 受動群において音楽療法10回の繰り返し実施後. 陰性症状の改善や日常生活の改善にプラスの効. に有意に減少したのに対して,能動群では音楽療. 果を及ぼすか否かは検討できなかった。この問題. 法繰り返し実施後に有意な増加が見られた。. もまた,今後の検討課題として残された。. 3.ブルドン抹消検査(認知機能検査) 平均時間,最大時間,最少時間,最大時間と最. 主任指導教員 藤田継道. 小時間の平均時間,最大時間と平均時間との差,. 指導教員 藤田継道. 最小時間と平均時間との差,及び最大時間と最小 時間との差の平均時間において音楽療法繰り返し. 一165一.
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