SpO_2ヒストグラムによる新生児慢性肺疾患の重症度評価
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(2) 論. 文. 審. 査. 結. 果. の. 要. 旨. 【目的 】 近年 の極 低出 生体 重 児 の出生 数の 増加 、生存 率の 改善 に伴 い増加傾 向 にあ る新 生 児慢性 肺疾 患 似 下 CLD}は 、身体 発 育発達 の抑 制な ど、長 期 にわた って罹患 した 児に影響 を及 ぼす ことか ら新 生児医 療の大 きな問 題点 のひ とつ とな って い る。1994年 に和 田 らがSpO2の ヒス トグラム を用 いてCLDの. 重症度 を定. 量的 に評価 す る方法 を報 告 し、それ に基づ いた 酸素投 与療法 の実施 指針 を提 案 したが 、デー タ をコ ンピ ュー ター に取 り込 んで解 析す る とい う煩 雑 さ故に 普及 しな かった 。近年 、本体 の ボタ ン操作 のみ で任意 の期間 のSpO2ヒ ス トグ ラム を表 示す る機能 を有す るパル スオキ シメ ーターが 開発 された 。この機能 を利 用 してCLD児 の 重症 度 を簡便 に、 かつ定 量的 に評価 する こと を試 みた。. 【 対 象 と方 法 】 対 象は20n年1月. か ら2012年7月. CLD15例}。Nellcorパ. までに 当院NICU入 院 した極 低 出生体 重児29例(CLD14例. ルスオ キ シメー ターN-600Xを. 等の 呼吸補 助 を行 って い る児 も含 めて 、そ のSpO2を1-24時. 間で記録 し、SpO2が96%以 上 を占め る時間. の割 合{以 下96%TIME)を 記 録 した 。 また安 静時の ルーム エアー下 でのSpO2値(以 酸素 投与 中の 児 に関 して は徐 々 に投与 酸素 量を減 量 し、roomairと 在 胎週 数、 出生 体重,ApgarScorel分. 、非. 用 いて、人工 呼吸管 理離脱 後か ら週 毎に 、DPAP. 下RAS)を 記録 した。. なった安 静時 の値 を記録 した 。. 値 ・5分値の 平均 は、非CLD群 と比較 してCLD群 の方が 有. 意 に低値 であ った 。人 工呼 吸管 理 日数 、酸素 投与 日数 に関 して もi群 間で肩 惹差 を認 めた、 禾黙 児 網膜 症(ROP)は. 非CLD群1例vsCLD群6例. は 内科的 治療0例vs7例. 、 消化管穿 孔は0例vs2例. 、外科 的治療0例vs5例. 、動脈管 開存 に対す る治 療. であ った。. 【 結果】 直近 の24時 間 にお けるSpO2が96%以. 上を 占める割 合(以 下96%TIME29H)は,両 群 にお いて測 定時 の. 受胎 後週 数別 にみ た平 均値 は、経 時的 に上 昇を認 めた。 また受胎後32週 いて 、非CLD群. がCLD群. を上 回った 。直近 の1時. 96%TIMEIH)は 、測 定時 間が 短 くな る につれて2群. か ら40週 の 全ての 週 にお. 間 にお けるSpOzが96%以. 上 を占 める割 合 〔 以下. 間の有 意差 を認め るポイ ン トが 減少 し、 また週 ご. との変動 が大 き く不安 定 にな った 。 RASは 両 群 と もに経時 的 に有意 に上 昇を認 めた0週 数がす すむ につれて徐 々 に2群 間 の差 は小 さくな り、38週 以 降でRASは 両 群 とも96%以 上 とな り、有意 差 を認めな くなった 。. 【 考察 】 早産 児 の急性 期 の呼吸 管理 に関 して は、人 工肺サー フ ァクタ ン ト投与 、HFOの 使 用な ど、CLDの 重症 化抑 制の エ ピデ ンスが確 立 され た ものが ある 。一方で 、CLDの 慢性 期の酸 素療 法に 関 して は、そ の投与 量や 中止 の時期 な ど につ いて い くつか の報告 が ある ものの、確 立 され た ものはな い。SpO=モ ニ ターは 、 その非 侵襲 性 ゆえ に、新 生児医 療の分 野 において 日常的 に使用 され て お り、本 来は酸 素化状 態 を監視 す るモ ニター機 器 で あるが 、本研究 にお いて は連続 的に監視 を行 い、ヒス トグ ラム を分析 す るこ とで、CLD 児の酸 素化 能、酸 素需 要の 評価 に用 いた。今 回の我 々の方法 は極 めて簡便 であ り、 日常 のモ ニター を行 いなが ら、 日に 一嵐. 本体 のボ タン操作 を行 って得 られ る数値を観 察、記 録す るのみ で、簡便 かつ非 侵.
(3) 襲的 にCLDの 重症 度 を評価 で き、酸 素療 法を実 施 して い くうえで の指 針 とな る ことが 期待で き る。 RASは 両群 と もに経 時的 に有意 に上 昇 を認 め、 週数が すす むにつ れて徐 々 に2群. 間の差 は 小さ く. な り、38週 以 降で は有 意差 を認 めな くな った。 このよ う に経 時的 に上昇 を認 めた こ とは、和 田 らの 報 告 と一致 し、 早産 児 におけ る呼 吸機能 の成 熟、特 にCLD児 果 と考 え られた 。96XTIME24NがCLDの. にお け る呼 吸機 能の 回復 を反映 した結. 有 無 に関わ らず 経時 的 に上 昇 した ことは、RASと 同 じく呼 吸. 機能 の成 熟や 回復 を反 映 した結果 と考 え られ た。2群 問に有 意差 を認めた ことは96駕TIMEがCLD群 の酸 素化 能、 即 ち重症 度 を反映 した結 果 と考 え られ た。 また 、2群 間 でRASの 以降 も96%TIMEに. 有 意差 がな くな った. お いて有 意差 を認 め続 けた ことは、96%TIMEの 方 が呼吸機 能 のよ り鋭敏 な指標 に. な りう る ことを示 唆 したeす な わち、漫然 とSpO2を 見 て いるだ けでは 、非CLD児 と同様 の値 を示 し、 あた か も呼 吸機能 に問題 がな いよ うに見 えるCLD児. の、 潜在 的な酸 素需要 の存 在 を明 らかに しう る. もの と考 え られ た。RASの 値か ら酸 素需要 がな いと判 断され るCLD児 で あって も、96駕TIME24Hが 低 値で あれ ば、そ れ を非CLD児. と同様 に保つ べ く酸 素投 与をお こな う ことを検 討す る余地 があ ると思. われ た 。96%↑IMEIHは96鑑TIME24Hと. 比 較 して 、2群 間の有 意差 を認 める週 が少 な く、週 ごとの変動. が 大き か った。 これ は測 定時 間が 短 くな る につれ て哺乳や 保清 等の児 に対す る処 置 によ るSpO2の 変 動をよ り大 き く受 けたた め と考え られた 。測 定 時間が 長 くなる ほ ど、数 字は安 定す る傾 向が あった 。 本邦 に おい て極 低出 生体 重児は およそ0.8%の 割 合で 出生 する 。これ らの3歳 時 での 発達 にお いて、 CLD児 は 脳性 麻痺 、視 力障 害、 聴 力障害 の児が 多 く、発達 評価 で も異常 を示す 児が 多 い といわれ て い る。な かで も精神 発達 遅滞 に関 して非CLD児. にはおよ そ14鬼.CLD児 には およ そ2銚 に認め てお り、. CLD児 の 方が 発達 遅 滞 を認め る割合 が高 い。 発達 予後 は新 生児医 療の重 要な ア ウ トカ ムで あ り、 そ の改 善は 重要 で ある。 今 回の検 討で 、CLD群 に比べ非CLD群 る こ とが 判明 した 。 今後CLD群. の96瑠TIMEが 有意差 をもって 高値で あ. に酸素投 与 を行 い 、その96%TIMEを. 上 昇させ 、非CLD群. に近づ ける. ことに よっ て、 その 発達 予後 が改 善され る か どうかの介 入研 究 を行 うこ とによ り、適 切な 酸素療 法 の指 標 を提案 で き る可能 性が示 唆 された。. 【結論 】 SpO2ヒ ス トグラム によ りCLDの 重症 度 を簡便 に、か つ定 量的 に評価す る ことが でき 、CLD児 に酸 素療 法 を実 施す る上 で有 用な ツー ル とな りうる と思 われ た。.
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