汗腺機能の加齢的変化とその性差
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(2) とが推察される.この結果は,思春期前の子どもでは 若年成人に比して汗腺のコリン感受性and/or汗腺サ イズが未発達であることを示唆している.しかし,軸. YW郡より有意な高値を示した⑦く00エ)、DIRsG0につ. いて、若年成人の大腿でYM群がYW郡より有意な高 値を示した(ρくσ0ωことを除けば,若年成人の前腕お. 索反射性発汗の指標においては,B群とY群間には有. よび高齢者の両部位については有意な性差を示さなか. 意な差は認められなかった.このことは,交感神経節. った.DI臨RとDIRAsGでは,高齢者の性差より若年成 人にみられた性差のほうが両部位において大きい傾向. 後線維の発達は汗腺自体の発達より早期に生じること を示唆しているのかもしれない.男性における,高齢. であった.しかし,DI臨G0では,若年成人の大腿に. 者のDI聡Rは両部位ともYM郡より有意な低値を示し た.その低下は前腕では低いDIRAsGに,大腿では低 いDIRAsGとDIRsG0にそれぞれ起因した.高齢者の 低いDIRAsGは,Achに対する低い反応特性に起因す るものと推察される.さらに,DI聡G0は,大腿でOM 群がYM郡より有意に低い値を示した.このような前. おける性差が高齢者における性差より大きい傾向であ. 腕と大腿でみられた身体部位差は,熱放散反応の老化. た.前腕および大腿のAX㎞nset,大腿の㎜max. が,下肢→躯幹後面→躯幹前面→上肢→頭部と進行す. とAX㎏vでは高齢者の性差より若年成人における性. ると報告されていることと一致する.また,老化に伴. 差が大きい傾向であった.しかし、前腕の㎜maX は,このような傾向を示さず、前腕の㎜Vでは,高. ったが,前腕においてはこのような傾向はみられなか. った AX肪nset・ムXRmaxは,いずれの年齢群にお いても有意な性差を示さなかった.㎜Vは,若年成 人の大腿においてYW群がYM郡より有意な高値を示 したが(ρくσ07),高齢者では有意な性差を示さなかっ. う汗腺の萎縮and/orコリン感受性の低下が生じてい ることが推察される、軸索反射性発汗においては,OM. 齢者でみられた性差が若年成人における性差より大き. 群がYM郡より,AX肪nsetで遅延し,㎜maxお. い傾向であった、男性に比して女性の低い発汗量は. よびAX胎vで低値を示した.このことは,タイ人にお いては老化に伴い汗腺それ自体が変化するとともに,. DIRAsGおよびDIRsG0の性差を反映していると考え られる.大腿でみられた女性の低いDI聴G0は,女性. 交感神経節後線維の作用も鈍化することが示唆された.. の小さな汗腺サイズや劣ったコリン感受性を示唆する. 以上の結果から,男性について,熱帯地の子どもは 交感神経節後線維の要素は思春期前に若年成人と同等 に発汗していたが,汗腺それ自体の能力は日本入と同 様に思春期前では未発達であった.熱帯地の高齢者で も汗腺それ自体と交感神経節後線維がいずれも機能的. ものと考えられ,これが女性の低い発汗量を導いたこ. に低下していることが窺えた.このAch誘発性発汗の. とが推察される.また,汗腺機能に影響を及ぼす可能. 性のあるV02m弧に性差があり,本実験で得られた結 果は体力差が起因したと考えられる.高齢者について,. DIRsRでは,前腕で男性が女性より有意な高値を示し た、また,若年成人と高齢者で各々にみられた性差の. 程度について比較したところ,DIRsE・DIRAsG・ 蛆㎜。tの両部位,DIRsG0・ムXRmパA脳の大腿, 岨・の前腕では,高齢者の性差より若年成人にみら. 老化は日本人と同様に前腕より大腿で顕著であった.. 女性について,今回は有意な年齢群差がみられなかっ た.これは,汗腺機能の年齢差に影響を及ぼす可能性. があるとされる有酸素能力について,YW群と0W群. れた性差のほうが大きい傾向がみられた.. 間に有意な年齢差が認められなかったことに起因して. この結果は,若年成人で顕著に観察された汗腺機能. いると考えられる.. の性差が老化に伴い極めて小さくなることを示唆する. 2 汗腺機能の性差にみられる年齢差 身長,体重,体表面積および体表面積体重比は,若 年成人・高齢者とも男性で女性より有意な高値であっ た⑦くσ0∂.V02m弧および日常歩行量は,高齢者で は有意な性差を示さなかったが,若年成人ではYM群 でYW郡より有意な高値を示したφくσ0δ.平均皮下 脂肪厚は,高齢者では有意な性差を示さず,若年成人. ものであった.. ではYM群でYW郡より有意な低値を示した φくσ00Z).舌下温および前腕皮膚温は,若年成人およ. び高齢者とも有意な性差を示さなかった、大腿皮膚温 は,若年成人では有意な性差を示さなかったが,高齢. IV.要約. 子どもにおいて,狐Rは思春期前に若年成人と同 程度に発達していたが,DIRは未発達であった.高. 齢者において,男性では㎜とDIRが若年成人よ り低下していたが,女性では有意な年齢群差はみら れなかった.高齢者でみられた性差より若年成人で. みられた性差の方が大きい傾向がみられた.すなわ ち,子どもの汗腺機能は発育とともに伸びて成人期 でピークを迎え,その後は経年とともに低下してい た.このような経緯には性差はみられなかった.. 者では0W群で0M郡より有意な高値を示した (ρくσ0ワ).. 高齢者のDIRsRおよびDIRAsGは,両部位で有意な 性差を示さなかったが,若年成人においてはYM群が. 上499一. 主任指導教官(荒木 勉). 指導教官(荒木地).
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