• 検索結果がありません。

汗腺機能の加齢的変化とその性差

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "汗腺機能の加齢的変化とその性差"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)汗腺機能の加齢的変化とその性差 専攻教科・領域教育学専攻 コース  生活・健康系コース. 学籍番号  M06270J 氏  名  淺 島   千 恵 1、 目的.  男性の身長は、YM群三0M群,B群の順で高く、3.  本研究では,従来から指摘されている熱放散反応と. 群間に有意差がそれぞれみられたφくσ0以男性の体. そのメカニズムにおける発育・老化過程や性差を再度. 重および体表面積は,YM群と0M群間に有意差は示. 確認するために,アセチルコリンによって前腕・大腿. さなかったが,B群がこれら両群より有意な低値を示. 両部位で誘発された軸索反射性および直接刺激性発汗. した(ρ訓00ワ).女性の身長,体重と体表面積において. 反応における年齢差や性差について検討した.. YW群が0W郡よりそれぞれ有意な高値を示した. l l1方法. (ρ〈0,007).体表面積/体重比には有意な年齢差を示さ.  タイ人思春期前男児20名(B群),若年成人男性20. なかった.しかし,男性ではYM群と0M群間に有意. 名(YM群)と同女性22名(YW群),高齢者男性21 名(0M群)と同女性17名(0W群)を対象とした.. 差を示さなかったものの,B群がこれら両群より有意. 全ての被験者には,事前に実験の目的,方法等を説明. B群,YM群,0M群の順で高値を示し,3群間でそ. し,実験への了承を得た後に次のような実験を行った.. れぞれ有意差を示した(ρく00δ.しかし,女性では,.  25∼26℃・50∼60%RHの環境条件下で,前腕屈曲. 有意な年齢群差を示さなかった.日常歩行量は,男性. 面および大腿前面の皮膚(2,613cm2)に10%アセチル. の場合,B群とYM群問に有意差を示さなかったが,. コリン(Ach)溶液を2mAの直流通電(IF法)で5. 0M群がB郡およびYM郡より有意な低値を示した. 分間それぞれ投与した.Achの投与および軸索反射性 および直接刺激性発汗量の測定には,3層(最外層:. (ρく00δ.女性では,有意な年齢群差を示さなかった.. 2,613cm2,最内層:0,785cm2)に区分された特殊なカ. プセルを用いた.そのカプセル最外層にAch溶液を含 ませたスポンジを入れ,5分問の通電時に軸索反射性 発汗をカプセル最内層で測定した.通電終了後,直ち にAch溶液で湿潤した皮膚面を拭き取り,その後,Ach を含まないカプセルに交換し,Ach投与皮膚面の直接 刺激性発汗を7分間測定した.軸索反射性発汗量およ び直接刺激性発汗量は,カプセルー端より窒素ガスを. 一定流量(300mVmm)流入させ,一定の流量及び速 さで流出するガスの相対湿度の変化を連続的に記録し,. な高値を示した(ρく000ノ).V02m弧は,男性の場合,. 平均皮下脂肪厚は,男性の場合,B群とYM群問には 有意群差を示さなかったが,0M群がB郡およびYM 郡より有意な高値を示した(^α0ワ).女性の場合では,. 有意な年齢差を示さなかった.舌下温および前腕・大 腿の皮膚温については,女性および男性の舌下温と前 腕皮膚温,並びに女性の大腿皮膚温は,有意な年齢差. を示さなかった.しかし,男性の大腿皮膚温は,0M 群でB群やYM郡より有意な低値を示した(ρ〈00δ、.  男性についてみると,前腕のDIRAsGおよびDI跳G0 は,有意な年齢群差は示さなかった.前腕および大腿. 発汗量に換算した(カプセル換気法).軸索反射性発汗. のDI臨Rと大腿におけるDIRAsGおよびDIRsG0は, B群とYM群の間に有意差を示さなかったが,YM群. の指標として,測定された発汗曲線に基づき発汗開始. ではB郡および0M郡より有意な高値であった. 時間(AX㎞nset),最大発汗量(㎜max)および積 分値(AX㎏v)を求めた.直接刺激性発汗の指標とし て,ラスト5分間の平均発汗量(DIRsR),活動汗腺数 (DIRAsG),単一汗腺あたりの汗出力(DIRsG0)を求. (ρく00θAX㎞nsetをみると,大腿でYM群が0M 郡より有意に早く発汗したが(ρ〈00ノ),これら以外に. は,両部位で有意な年齢差を示さなかった ㎜maX. は,前腕で0M群がB郡より,大腿でYM群が0M. めたl DIRAsGは,直接刺激性発汗測定終了直後に,. 郡より有意に高値であった(ρくσ0δ以外には,両部位. ヨード澱粉紙法で測定され,DIRsG0はDI臨Rを. でいずれにおいても,有意な年齢差を示さなかった.. DIRAsGで除した値とした.また,イオントフォレーシ. ㎜svは,大腿でYM群が0M郡より有意な高値で. ス発汗テスト開始直前に舌下温,前腕・大腿皮膚温を. あったが,これら以外には,両部位で有意な年齢群差. 測定した.さらに,各被験者の各種身体計測とともに,. を示さなかった.女性の場合,DIRsR・DIRAsG・. 最大酸素摂取量を自転車エルゴメーターによる最大下. DIRsG0・AX賄nset・AXRmax・AXRsvは両部位で. 負荷漸増法で推定し,日常歩行量を万歩計で測定した.. 有意な年齢群差を示さなかった.. lH.結果と考察 1.汗腺機能にみられる年齢差.  両部位でみられたY郡より低い子どものDI晦Rは, DIRAsGではなくDI臨G0の年齢差を反映しているこ. 一498一.

(2) とが推察される.この結果は,思春期前の子どもでは 若年成人に比して汗腺のコリン感受性and/or汗腺サ イズが未発達であることを示唆している.しかし,軸. YW郡より有意な高値を示した⑦く00エ)、DIRsG0につ. いて、若年成人の大腿でYM群がYW郡より有意な高 値を示した(ρくσ0ωことを除けば,若年成人の前腕お. 索反射性発汗の指標においては,B群とY群間には有. よび高齢者の両部位については有意な性差を示さなか. 意な差は認められなかった.このことは,交感神経節. った.DI臨RとDIRAsGでは,高齢者の性差より若年成 人にみられた性差のほうが両部位において大きい傾向. 後線維の発達は汗腺自体の発達より早期に生じること を示唆しているのかもしれない.男性における,高齢. であった.しかし,DI臨G0では,若年成人の大腿に. 者のDI聡Rは両部位ともYM郡より有意な低値を示し た.その低下は前腕では低いDIRAsGに,大腿では低 いDIRAsGとDIRsG0にそれぞれ起因した.高齢者の 低いDIRAsGは,Achに対する低い反応特性に起因す るものと推察される.さらに,DI聡G0は,大腿でOM 群がYM郡より有意に低い値を示した.このような前. おける性差が高齢者における性差より大きい傾向であ. 腕と大腿でみられた身体部位差は,熱放散反応の老化. た.前腕および大腿のAX㎞nset,大腿の㎜max. が,下肢→躯幹後面→躯幹前面→上肢→頭部と進行す. とAX㎏vでは高齢者の性差より若年成人における性. ると報告されていることと一致する.また,老化に伴. 差が大きい傾向であった.しかし、前腕の㎜maX は,このような傾向を示さず、前腕の㎜Vでは,高. ったが,前腕においてはこのような傾向はみられなか. った AX肪nset・ムXRmaxは,いずれの年齢群にお いても有意な性差を示さなかった.㎜Vは,若年成 人の大腿においてYW群がYM郡より有意な高値を示 したが(ρくσ07),高齢者では有意な性差を示さなかっ. う汗腺の萎縮and/orコリン感受性の低下が生じてい ることが推察される、軸索反射性発汗においては,OM. 齢者でみられた性差が若年成人における性差より大き. 群がYM郡より,AX肪nsetで遅延し,㎜maxお. い傾向であった、男性に比して女性の低い発汗量は. よびAX胎vで低値を示した.このことは,タイ人にお いては老化に伴い汗腺それ自体が変化するとともに,. DIRAsGおよびDIRsG0の性差を反映していると考え られる.大腿でみられた女性の低いDI聴G0は,女性. 交感神経節後線維の作用も鈍化することが示唆された.. の小さな汗腺サイズや劣ったコリン感受性を示唆する.  以上の結果から,男性について,熱帯地の子どもは 交感神経節後線維の要素は思春期前に若年成人と同等 に発汗していたが,汗腺それ自体の能力は日本入と同 様に思春期前では未発達であった.熱帯地の高齢者で も汗腺それ自体と交感神経節後線維がいずれも機能的. ものと考えられ,これが女性の低い発汗量を導いたこ. に低下していることが窺えた.このAch誘発性発汗の. とが推察される.また,汗腺機能に影響を及ぼす可能. 性のあるV02m弧に性差があり,本実験で得られた結 果は体力差が起因したと考えられる.高齢者について,. DIRsRでは,前腕で男性が女性より有意な高値を示し た、また,若年成人と高齢者で各々にみられた性差の. 程度について比較したところ,DIRsE・DIRAsG・ 蛆㎜。tの両部位,DIRsG0・ムXRmパA脳の大腿, 岨・の前腕では,高齢者の性差より若年成人にみら. 老化は日本人と同様に前腕より大腿で顕著であった.. 女性について,今回は有意な年齢群差がみられなかっ た.これは,汗腺機能の年齢差に影響を及ぼす可能性. があるとされる有酸素能力について,YW群と0W群. れた性差のほうが大きい傾向がみられた.. 間に有意な年齢差が認められなかったことに起因して.  この結果は,若年成人で顕著に観察された汗腺機能. いると考えられる.. の性差が老化に伴い極めて小さくなることを示唆する. 2 汗腺機能の性差にみられる年齢差  身長,体重,体表面積および体表面積体重比は,若 年成人・高齢者とも男性で女性より有意な高値であっ た⑦くσ0∂.V02m弧および日常歩行量は,高齢者で は有意な性差を示さなかったが,若年成人ではYM群 でYW郡より有意な高値を示したφくσ0δ.平均皮下 脂肪厚は,高齢者では有意な性差を示さず,若年成人. ものであった.. ではYM群でYW郡より有意な低値を示した φくσ00Z).舌下温および前腕皮膚温は,若年成人およ. び高齢者とも有意な性差を示さなかった、大腿皮膚温 は,若年成人では有意な性差を示さなかったが,高齢. IV.要約.  子どもにおいて,狐Rは思春期前に若年成人と同 程度に発達していたが,DIRは未発達であった.高. 齢者において,男性では㎜とDIRが若年成人よ り低下していたが,女性では有意な年齢群差はみら れなかった.高齢者でみられた性差より若年成人で. みられた性差の方が大きい傾向がみられた.すなわ ち,子どもの汗腺機能は発育とともに伸びて成人期 でピークを迎え,その後は経年とともに低下してい た.このような経緯には性差はみられなかった.. 者では0W群で0M郡より有意な高値を示した (ρくσ0ワ)..  高齢者のDIRsRおよびDIRAsGは,両部位で有意な 性差を示さなかったが,若年成人においてはYM群が. 上499一. 主任指導教官(荒木 勉). 指導教官(荒木地).

(3)

参照

関連したドキュメント

の多くの場合に腺腫を認め組織学的にはエオヂ ン嗜好性細胞よりなることが多い.叉性機能減

 高齢者の性腺機能低下は,その症状が特異的で

一階算術(自然数論)に議論を限定する。ひとたび一階算術に身を置くと、そこに算術的 階層の存在とその厳密性

注:一般品についての機種型名は、その部品が最初に使用された機種型名を示します。

定可能性は大前提とした上で、どの程度の時間で、どの程度のメモリを用いれば計

創業当時、日本では機械のオイル漏れを 防ぐために革製パッキンが使われていま

※証明書のご利用は、証明書取得時に Windows ログオンを行っていた Windows アカウントでのみ 可能となります。それ以外の

・カメラには、日付 / 時刻などの設定を保持するためのリチ ウム充電池が内蔵されています。カメラにバッテリーを入