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学校と家庭のコミュニケーション : 教師と父母の意識調査からの考察

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(1)学位論文. 学校と家庭のコミュニケーーション    = 教師と父母の意識調査からの考察 =. 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科(修士課程).     学校教育専攻 教育経営コース. M85024B伊藤泰弘.

(2) 学校と家庭のコミュニケーション =教師と父母の意識調査からの考察=. 1986年 12月.

(3) 論文目次  (3)調査の対象  (4)調査の方法. ぺづ. 1.研究の背景.  (6)回答集計結果の数理分析 2。画答結果の分析と解釈  (1)『?ミュニケーシvaンの場面」  (2) r?ミnニケ…一一シ9ンの方法」. 1章 学校と家庭の連携.    3. 「学校と家庭の連携」に関する先行研究. 舟乙5弓﹂.    2.教:育的協働のための課題. −壌←咽←.    1e現代における学校と家庭の関係.    3。研究の仮説    4.研究の方法. り乙 σ2 5リ ワム 5う ワム響 う.    2.研究の臼的.  ④ 「コミュエケ・一…bションの効果」. 3。分析結果のまとめ. 6i. N章 結論. fl章 本研究の構成.    1.「コミュニケpaシveン」の概念規定.  (3) 「コミュニケーシWンの盗勢』. 参考文献. 付録. 検証項目別設問内容一覧 回答集計票 調査紙(学校向け/家庭向け). 懸章 『学校と家庭のコミュニケーション」に関する調査研究 1.調査の概要 (1)調査研究の仮説 (2)調査の内容. 31. 43嘆 町f ワ置 3 445 5. 2.問題の所在.  (5)調査用紙の回収状況. 37. 序.

(4) 序. ㊧家庭の教育機能の弱体化  労働と生活の場の分離,核家族・両親とも働き家庭の増加,兄弟姉妹 の数の減少などの家庭環境の変化により,家庭における潜在的な教育力 が弱体化してきた。家庭教育は,かっては生活文化を学習させるという. 1 研究の背景. 意義をもっていた。そこでは,家業や家事に子どもを参加させることに  ユ960年代以降,わが国は高度工業化による急遠な経済発展を遂げた。. よって生活の知恵が教えられ,しっけや徳育がなされ,勤労の意欲と能. その結果,社会構造に大きな変化がもたらされ,生産性を重視した管理. 力を育てる機会がもたれた。家庭における労働の消失も加わり,現代で. 社会とそれに対応するための高学歴社会が出現した。顕著な都市化現象. は「子どもは勉強が仕事」などといわれでいる。高度成長にともなう社. は地域社会の人々の連帯感を希薄にし,核家族・小数家族の増加による. 会の変化と家庭の生活様式の変化によって,家庭生活のなかで伝承され. 家族機能の縮小のもとで個人の価値観の多様化や相対化が見られるよう. てきた生活文化の価値が軽視され,見失われるようになったDといえ. になつ1た。. る。.  このような状況のもとで,子どもへの教育機能は変貌を余儀なくさせ.  家庭の教育的機能は,基礎的習慣とともにものの感じ方,考え方,価. られてきた。そして.次のように多くの教育的課題が生じている。. 値観など人狢の基本形成に大事な役割を果たすものである。ところが近. ①地域社会の教育力の衰退. 年,親の教育観の動揺に起因するしっけの不徹底や過保護の問題など家.  社会構造の変化は,諸itの近代化現象と相まって,地域社会の解体を. 庭教育の欠陥が指摘されでいる。. 誘発した。人々の人間的な連帯や地域の文化や伝統という,精神的文化. ③学校教育機能の変化. 的なつながりが失われていった。子どもたちが戸外に出て仲間と遊んだ.  高学歴社会への移行にともなって,学校教育の現場には,近代社会が. り,自然に触れたり,活発にからだを動かして活動することが少なくな. もともと備えている競争原理が浸透しはじめた。上級学校への進学率は. った。また,地域のおとなたちと接触したり,社会的な活動に参加する. 社会的経済的情勢に刺激されて,十二年来高率安定化を示しているが,. 機会なども減少した。その結果,それまで地域での遊びや活動をとおし. それは進学競争の過熱化を随伴している。しかも,教育機会の開放をめ. て培われてきた豊かな生活感情を獲得することが困難になってきた。. ざして改革されてきた学校制度は,大衆選抜の機能を果たすという側面. も備えていた2,のである。受験本位の知育が偏重され,真の能力とは 3. 4.

(5) 別の「学力」の育成に力が注がれている現状であるといえる。. ⑤学歴社会の進行は知育の偏重をもたらした。.  同時に学校は,地域社会や家庭のなかから失われていった生活訓練や. ⑥都市化の進行は,遊びの自然的空間を奪い,魅惑的な商業的娯楽施. 価値観の育成,ときには余暇の指導や遊びまでをも積極的に取り込んで いる。学校のもつ機能を越える教育内容を担い,学校本来の教育機能が. 設を氾乱させている。. ⑦地域共同体の崩壊は,地域のもつ社会規範のゆるみや集団のもつ教. 鈍っている。. 育力の低下をもたらしている。.  このように,子どもを取りまく教育環境は著しく変わってきており,.  現代の子どもがもつ問題は,このような社会的・経済的・文化的要因. 子どもの生活姿勢や考え方に大きな影響をおよぼしている。さらに,社. によって規定されてきた3)といえる。. 会風潮として学歴主義・知育偏重主義・自己中心主義などが依然として 根強く,彼らの人間形成に多くの欠陥を生じさせている。.  こうした教育混迷の時代をむかえ,それぞれの教育機関の果たすべき.  現代の子どもは,基本的な生活習慣や根気強さ,責任感,自制心,謙. 機能が低下している現象に対応して,その教育力の回復と活性化を意図. 虚さ,勤労精神などが欠けていると評価され,生活能力に劣っていると. した〈教育役割の分担〉とく相互補完的連携〉の問題が最近広く取り上. いわれる。彼らのもっこのような問題特性は,社会や家庭生活の変化と. げられるようになってきた。これまで中央教育審議会答申4)や社会教. 密接にかかわっている。そして,次のようなことが…般的に指摘されで. 育審議会答申5》また社会教育審議会建議6)などにく:連携〉という用. いる。. 語が相次いで登場し注目を受けたが,さらに臨時教育審議会でもその分. ①経済の高度成長は物質的な豊かさをもたらしたが,金銭やものや時 間を大切にする態度を失わせる方向に作用した。. ㊧技術革新にともなう労働の雀力化や職住分離の進行は,家庭での労 働機会を減少させ,家族成員の結び付きを弱めてきた。. ㊧情報化社会の進行は,実体験がともなわない観念的思考を増し,さ らに人々を商業主義娯楽主義に立った低俗な情報にさらしている。. ④家庭の核家族・小数家族化は,過保護,過干渉,また逆に放任とい った養育の態度でもって子どもの発達をゆがめている。 5. 科会報告7)においてr家庭・学校・地域の役割と連携のあり方Sを提 起しでいる。そのなかでは『教育力を回復するkめには,それぞれの教 育機関が子どもに対して果たすべき,かっ,果たし得る教育機能は何か という観点から教育内容をとらえなおす必要がある」と,役割意識とそ の内容の明確化を指摘し,家庭の果たすべき教育機能としては「1.親子 の基本的信頼関係の確立 2.基本的生活習慣の形成 3.生活態度の確立. に向けて援助・協力をする」をあげている。家庭という教育機関が自立 し,それのもつ独自性が十分に発揮されないと,子どもの資質・能力の 6.

(6) 伸長や主体的な成長・発達が期待できないということを強く訴えている.  子どものもつ問題を克服する指導のなかから,本来彼らが備えている. のである。学校・地域社会に対しても同様に役割を提示している。そし. べき人間形成の基礎が十分に身についていないことが明らかになってき. で,その内容を十分ふまえっっ『子どもを取りまく家庭・学校・地域を. た。その原因はさきに述べてきた社会や家庭生活における教育不在とい. すべて教育の場として統合的にとらえ,三者が一体となって子どもを育. う現象に求めることができる。しかし,そのことばかりをいくら強く訴. てるという視点が重要である」と,相:互補完的連撲の必要性を強調して. えたところで,当面する問題の解決にはっながらない。そこで,具体的. いる。したがって, 〈役割分担〉とく連携〉は,現代教育改革の課題に. に「何をどうする」という実践のレベルにおける解決の方途を探らねば. 向かうキーワードであるといえよう。. なちない。. 2 問題の所在.  子どもの教育に学校の果たしている役割は質量ともに大きい。指導が 個性無視であるとか,管理的であるとかの批判は少なかちずあるとして.  学校教育の場における青少年の不適応行動がマスコミに取り上げられ. も,総体的に優れ走教育力を発揮しているのは確かである。教師は,子. ることも多く,社会問題に拡大しているe子ども同±の「いじめ」「暴. どもの生活時間帯のほとんどを掌握し,非常に近い関係にある他人とし. 力行為」あるいは「難治登校拒否」などがその代表的なものである。概. て彼の行動を客観的に観察している。さちに,身体的心理的発達過程へ. して,彼らの年代の行動特性は直感的・即断的なものであるかち,この. の認識や教育的な人間観に立脚して彼を評価している。そのような条件. ような問題はいつの時代にも起こり得るわけではある。しかし現代のそ. のもとでの指導内容や方法は,多くの場合,的確に子どもの成長を援助. れらは,長期間にわたって持続的であり,加速され続ける傾向をもって. しているものであると考えられる。少なくとも現代のほとんどの家庭に. おり,彼ら自身の無意識的な規制や,権威や集団の力による制御がきか. おける教育よりも大きな効果をあげ,子どもの人間的成長を援助してい. ないという特徴をもっている。さらに,生活意欲や自制心といった人格. るという教師の自負心は大きいものがある。. の基本形成が不十分である彼らには,学校現場で精力的に取り組まれる.  しかし,子どもをどういう入間に育てるかということは,教師の専門. 指導も,好ましい転位が期待しにくい。結局,それは顕在化した部分を. 性をもってしても,独占的に決定し得るものではない8)。 学校は教育. のみとらえ子どもの問題行動を矯正するという対症療法としての意昧し. のための専門的な機関ではあるけれども,すべての教育をおこない得る. かもたないという現実である。. ところでもない。いかに学校教育が指導の効果をあげているとしても, 7. 8.

(7) それは社会や父母から子どもの教育を委託された機関としての責任を果. み教育の効果が高まり得るという前提のもとに,両者の協働のために何. たしきる立場からのものである。子どもの生活の基盤は家庭にこそあら. が求められているかを考察しようとするものである。. ねばならないのである。父母は,子どもの生活について教師の知らない 情報ももっており,また独自の洞察もしているであろう。こうしたもの を学校は積極的に取り入れていくことが必要である。学校と家庭は,と 註釈および引用文献. もに次代の社会の担い手である子どもたちを「社会化jさせるという重 大な仕事を遂行するうえでの連帯責任者である。しかし今日のように激 動する社会,価値の多様化した社会のなかで,教師もそして父母も確固 たる価値観をもって対応していくことは容易ではない。常に新しい事態. 1)千葉県教育センター 「学校教育と家庭教育の役割と連携に関する研究」.    (f教育センター紀要215号』 1983) p.1 2)真野宮雄 「教育の近代化」. のなかで子どもの利益を保持していくためには,両者の共通認識に支え.    (『教育学講説ユ8教師・親・子ども』学習研究社1979) p.7. ちれた協同が不可欠であるといえる。家庭教育が信頼に足るものでない. 3)河相善雄他 「子どもの行動特性と家庭・学校・地域社会の教育連携に関する研究」. のなちぱよけいに,父母をも巻き込んだ好ましい教育環境づくりが意図.    (『広島大学教育学部紀要第1部第31号』1983) p.113 4)中央教育審議会第22回答申(1971.6.21). されなければならないであろう。.   「今後における学校教育の回合的な拡充整備のための基本的施策について」.   第1編第1章2教育体系の総合的な再検討と学校教育の役割.  人間の教育の内容を幅広く考えると,その働きに関する社会的な機関.    家庭・学校・社会における人間の生活時間,人間関係の特質,期待できる教育的. や手段は非常に多様である。しかしそのなかでも,量的・質的に際立っ.   な働きかけ,その場の自然な学習意欲などを考慮して,それぞれの主要な役割をど   のように定めるかの学問的な調査.・研究の必要性を訴え,期待されるそれぞれの役. て大きな役割をもっているのは『学校』と「家庭」であろう。中学校現 場の一一一・一・教員という立場からも,筆者は子どもの教育に関して父母とのか.   割機能を提示している。 5)社会教育審議会答申(1971.4.30). かわりが重要であることを日常的に自覚している。子どもの教育をめぐ.   「急激な社会構造の変化に対処する社会教育のあり方についてJ. る緊急事態をむかえて,教育力回復の所在は〈教師と父母の連携〉以外.   第1部3生涯の各時期における社会教育の課題    急激な社会構造の変化が少年の教育に新しい問題を投げかけっっある。かれらを. にないg)といっても過言ではなかろう。.   心身ともに健全に育てていくためには,家庭,学校および社会で行われる教育が,.  この小論は,学校と家庭が協働(Co−operatien)することによっての 9. le.

(8)   それぞれに独自の役割を発揮しっっ全体として調和を保ってすすむべきことの重要. 1章. 学校と家庭の連携.   さをうたっている。 6)社会教育審議会建議(1974.4.26).   「在学青少年に対する社会教育の在り方について. 1 現代における学校と家庭の関係.       一家庭教育,学校教育と社会教育との連構一」   三者の補完的連携のあり方を主題にしている。その要点は次のとおりである。   1.青少年期において豊かな人間形成を図るためには.従来の学校教育のみに依存し.  子どもの教育は学校だけでこと足りるというものではなく,彼らの人.   がちな教育に対する考え方を根本的に改め、家庭教育,学校教育,社会教育がそれ. 間的成長や発達にとつで家庭の果たす役割は大きいものがある。子ども.   ぞれ独自の教育機能を発揮しながら連携し,相互に補完的な役割を果だし得るよう. の豊かな成長のだめに,学校と家庭は子どもの教育を”協同の事業”と.   総合的な視点から教育を構想することが重要であることを指摘している。   2.家庭教育,学校教育,社会教育三者の特質を吟味して,相互の連携の方向を示し. しで認識uし,そこから,協力・連携のあり方を検討していく必要が.   ている。. ある、ところが,今日の学校と家庭の協力体制あるいは協力関係はどう. 7)臨時教育審議会「家庭・学校・地域の連携に関する分科会」報告(1985.10。2). であろうか。その必要が強調されているほどには,両者の協力関係は成. 8)津布楽喜代治 「父母と教師」. 立していないのではないだろうか。.    (r協力する学校・家庭・地域』東京書籍1980) p.83 9)増山均 「地域の教育力回復のためにどう連帯するか」.    (『父母と教師はどう連帯するか』明治図書1984) p.169.  その状況を生み出した一つの理由に,それを支える基盤が社会変化に. よって失われていったという背景がある。序1に述べた社会構造の変化 は,父母の学校へのかかわりにも大きな影響を与えた。かって地域社会 の流動性が弱かった時代にあっては,小・中学校は「地域社会の学校」 として一般住民かちも愛着をもたれていたし,物心両面で住民が学校教 育を支えていた。ところが経済社会の変動による都市化の波は,人口の. 地域流動によってかっての地域社会の安定性をつき崩し,「地域社会の 学校」という感覚を入々の頭のなかからぬぐい去ってしまった。学校は たまたまその校区域内に居住しているがゆえに子どもを通わせる施設に. 11. 12.

(9) すぎなくなってしまった2)。 しかも,それは行政の義務と責任におい. い。多種多様な価値観は子育ての方針に対する確信を奪い,とも働き家. て存在する公的施設であり,当然十分な教育活動が営まれるべき場であ. 庭は時間のなさを理由にし,父母の学校教育へのもたれかかりという現. る。しかし実際には常にそれが十分であるとはいえないこともある。価. 象を生み出した。また,子どもを高校・大学へ進学させたいという願い. 値観が多様化したといわれる時代であり,多くの父母がそれぞれ多種多. は偏った「学力」観を家庭教育の場に持ち込み,父母はそれをよりどこ. 様な期待や要望をもっている。そのためにさまざまな不満が強調されて. ろにしてしか子どもの生活を考えていない。必然的に,本来家庭という. くるわけである。現在の学校教育をめぐっては,例えば,担任教師や教. 場でおこなわれるべき「しっけ」の問題,「基本的な生活習慣の形成」. 科担当教師に対する不安や苦情にはじまって,進路指導・進学指導への. 〃㌔腰試厳首  『漕鐘紐:ノハ吉虚・!ハPAvarheし爵蕾・魑蔽外船畜!ハ美稼晶ミ弥1.Ntht t スr・P. 不満,学習指導面や生活指導面での批判,さらには学校教育全般に対す. されている3}。一方,学校側もこのようなもたれかかりを安易に受け. る非難といったような父母の不信がいたるところで見受けられる。この. 取っている。学校という場になじまない多くのものが,学校教育の領域. ように教師と父母の距離は大きくなり,信頼関係のきずなは非常に弱い. に取り込まれている。平井4}は「今日ほど,学校教育と家庭教育が混. ものになってしまったといえる。学校と家庭の協力関係づくりには相互. ざりあってしまった時代はない」といい,清水5)は「学校は『よろず. の信頼感が支えになくてはならないのであるが,今日,その基盤がゆら. 注文承り所』といってよく,これらの注文に応じて雑多を商品を販売す. いでいる。. るスV一…Lパh一一t「g一ケットの観を呈している」という表現で,子どもの教育.  第二に,先に述べた「協力』の意昧が「それぞれの有する教育機能を. の主体意識の低下と教育役割内容の混乱について述べでいる。学校教育. 十分に発揮する』という視点でとらえられていないことを指摘したい。. は意図的組織的教育を施すことに特徴をもち,簡単にいえば知的教育を.  学校と家庭の間にある「協力」という言葉は「学校が主・家庭の従」. 媒介にすることにおいてカを発揮する。家庭教育は家庭という具体的な. を意昧している場合が多い。多くの学校は一方的に学校の教育方針を家. 協同生活をとおして行う教育であるかち,性格教育の形成において優れ. 庭におしつけ,家庭に同調・協力させることが,学校と家庭の協力体制. ている。ところがそのような特性が理解されず,それぞれを活かす方向. であると考えているようである。すなわち,学校教育を成立させるため. で考えられていないのが現実なのである。. い/1闘1羅,    ∴圏し擢1][Vノ 円iyLt J  Vノ勇圓1臆.φ (画 .eE X「偽 WA同 Vノ嘔蘭π■」 暫仙 V s N冒しノ「ノサ鳩. の下請下仕事を家庭が分担するという感覚なのである。もちろんこの背 景には,家庭の教育力の低下という大きな問題もある。父母は一般的に 〈子どもの教育は学校に任せておけばよい〉とする学校依存の姿勢が強. 13. 14.

(10) 2 教育的協働のための課題. ておくことである。子どもの望ましい成長発達を援助するための学校と 家庭の教育的協働は,図1のように整理できる。.  学校と家庭に関する問題の主要な部分は,家庭が学校にない固有な教.  それでは,どうやってこのような学校と家庭の協働関係を確立してゆ. 育のあることを自覚しておらず6),学校にもたれかかっているという. くのかが課題となる。これまで述べてきたように,子どもをめぐる教育. 事実である。学校もまた,家庭にゆだねるべきことはゆだね,自らの本. 環境(学校教育・家庭教育の場を含めて)は危機的状況にあり,その一. 領に集中しなければならない。すなわち,それぞれの教育機関が〈役割. つ一つをとらえて分析を加え,それぞれの立場において改善をすすめる. 分担〉のもとで自立するということである。濃密な情的関係で結ばれた. ことも重要である。同時に,この間題は学校(教師)と家庭(父母)の. 家庭と同年令集団を対象に組織的な教育がおこなわれる学校とでは,お. かかわり方のまずさに起因していることが多く,その意味で,両者の関. のずと教育の目的や方法が異なっている。それぞれの持てる機能を十分. 係調整のあり方が十分に検討されなければならない。これまで教育力の. に活かした働きかけを欠かさないという意味の〈役割分担〉が意識され. 門門と向上をねらって多くの提言がおこなわれてきたが,後者の視点で. ねばならない。また,子どもの社会化をねちった教育の活動は,一方が. 厳しくとらえたものは少なかったのではないだろうか7)。協働のため. rその内容は任せてください」というものではないし,全でを任せきれ. の課題は学校と家庭のかかわり方にある。その関係改:善の所在をr意思. るものでもない.〈相互補完〉にかかわっては,お互いに”何ができ何. 交換の圓路』という最も基本的な部分に向けてみだい。学校教育と家庭. ができないのか”を把握し”相手に何を期待されているのか”を理解し. 教育は異なる面もあれば,お互いが重なりあっている面もある。相互の 教育観や教育方針を理解しあうために意思の疏通が常に計られなければ. 図1学校と家庭の協働モデル. ならない。そしてそれは協働の具体的なありかたを検討したり確認しあ. ー}告焉c謙1惣…癖二「. う機会でもある。学校が家庭の教育要求に答え,家庭が学校教育を支え. ﹁IIi匹1ーー. るという協同行為を具現化するためには,そういった両者の関係をつく. 「←役割艇→「…「.  1学校教育      ロりじロロけロけロロ  ロロ. lt一一.。.__」. りあげるシステムの整備が望まれる。. 家庭教育. 相互補完一. 15. 鮪mI瞳lllIi. L=劃 16.

(11) 3 「学校と家庭の連携」に関する先行研究. 割機能が発揮されることの重要性を述べ,「受け持つべき教育の内容」 「どのような内容をどの程度果たしているか」「相手にどのような役割.  20頁に挿入した「連携にかかわる先行研究」,及び21頁の「連携に. を期待するか」などを実証的に考察している。(先行研究①④◎⑨). かかわる先行研究の調査研究項目」を参照して説明する。. 確かに現代の青少年の問題は教育の役割貴任が混乱しているところにも. 大きな原因がある。したがってそれを整理することは問題解決の鍵を握  教育機関間の連携に関する研究は,青少年の不適応行動が社会問題化. る課題の一つである。しかし,「…アルベキ』式のこころがけ主義のみ. してきた1970年代以降において,より積極的に取り組みが行われるよう. では,現在の”教育崩壊”とも表現される状況の解決にせまることは困. になった。それはr社会教育」の立場から教育機会の拡大が要請された. 難ではないだろうか。否定的現象をとらえてその原因のあり場所を探る. 時期とも一致しでいる。すなわち,社会教育のための機構を整備充実す. ことは,自省資料を提供するということで意味付けることはできる。だ. ることへのねちいと,青少年教育における危機的状況の認識が連結し,. が,学校も家庭もその役割を捨ててしまったということなのではなく,. 種々の教育機関の機能が再検討・再配分される必要をむかえたわけであ. 役割を認知していながらもそれを果たすことが物理的にできにくくなr). る。そのために,これらの研究への取り組みの動機は,国民の教育権を. たということなのである。それぞれに責任を負わせて解決できる問題で. 生涯保障するために教育環境を整備することであり,青少年をめぐる状. は薮い。. 況から出発して学校教育や家庭教育にかかわる問題を解決に導こうとし たものではなかった。必然的に,具体的な実践を意識した検討が加えら.  堀内ちは「各教育機関の非を貴めてその責務を論ずることは生産的で. れているとはいえないし,機関相互の関係調整についてもほとんど触れ. はない。それぞれの教育力を回復・向上させることは相互の関係調整を. られでいない。例えば次に揚げているように,学校と家庭の関係に直接. 軸に考えられねばならない』とし,学校と家庭との情報交換の実態調査. に言及しているものは10余篇にすぎないし,そのなかでも具体的に教育. を通してこの問題にせまろうとしている。(先行研究⑪「家庭と学校. の内容や方法にかかわって両者の連携の方策を論じているものはわずか. の情報交換の実態と問題点」) これは情報交換の組織的運用が学校と. 数篇(先行研究㊧⑤⑦⑨⑪⑪)を数える程度である。. 家庭の協力関係を支えるという考え方に立っている。この研究の主旨は.  また論述の視点は,ほとんどが各教育機関の〈役割分担〉に向けられ. 塵章2に述べた筆者の課題意識と一致するものであり,学校教育にたず. ている。教育機関相互が連携するための条件として,まずそれぞれの役. さわる一員として最も興味のある問題である。前記の研究は小学校に勤. 17. 18.

(12) 務する教員250名を調査の対象に選び,学校と家庭との情報交換の実態. 連携にかかわる先行研究(抜粋). 及びそれに対する教師の意識を分析することで,両者の協力関係のあり 方を明らかにしょうと試みている。. ①「学校・家庭・地域集団間の役割分担に関する研究一教育分業化の視点から一」.  しかし,学校と家庭のかかわりを検討するためには,父母の側の意識.    九州大学教育学部 紀要24 (1979.3). を把握することも求められるのではないだろうか。情報の〈交換〉とは. ⑫「教師と父母との連携についての検討J  明治学院 論叢31. いいながら,実態は種々の連絡機能が学校から家庭への一方的な協力要. ③ 「親と教師の教育意識一学校教育をめぐって一」. 請のための手段に位置付けられているだろうということが推察できる。.    静岡大学教育学部  研究報告32  (1981). 〈交換〉の主体となっている側からその不備が指摘できるであろうか。. 両者の協力関係が課題であり,関係改善を意図したものである以上,父 母の側の意思が反映されていないことは残念である。. (1981.3). ④ 「社会は学校・家庭・社会教育に飼を期待するか」    茨木市教育研究所  研究紀要?8  (1982.3). ㊤ 「地域社会が求める教師像」  高知大学教育学部 研究報告34. (1982). ⑥ 「家庭・学校。地域社会の連携のありかた」    栃木県教育研究所  研究紀要65  (1983.3). ⑦ 「地域の状況に応じた学校の経営方策一学校の教育力の向上を志向して一」.    広島大学教育学部 紀要31 (1983) ⑥ 「子どもの行動特性と家庭・学校・地域社会の教育連携に関する研究」    広島大学教育学部  紀要31  (1983) ㊨ 「学校教育と家庭教育の役割と連携に関する研究」.    千葉県教育センター  紀要215  (1983). ⑩「地域住民の教育的関心」 国立教育研究所紀要40 ⑪ 「家庭と学校の情報交換の実態と問題点一小学校教員への調査を通して一」.    京都教育大学教育経営研究会 研究論集3 (1984.12). 19. 20.

(13) 連携にかかわる先行研究(抜粋)の調査研究項目一覧表. 註釈および引用文献. 子どもの実態. 。@@@e@o@e@a IOiOiO. o. O. @. r      l. 行動特性の把握 生活環境. 1)有園格「家庭と学校の協力」(『児童心理37−8』1983.7) p.149. @IO. 2)松原治郎 「学校と家庭の信頼関係と協働」.    (『学校運営研究No.207』1978.11) p.7 教育観. 3)有園 前掲書 p.153. 児童・生徒観. 。. 4)平井信義 「学校教育に内包する諸問題」 (. 教育方針. 子供の成長への期待. oto, @  lo: o  i ’   @t ,o. 学習について.   o  @. 0.    (唐澤富太郎他 『日本人と教育』 ぎょうせい1974) p.191. ○. 5)清水義弘 現代学校会議編『学校をどう改革するかS第一法規1981 p.14. @ s   こ 十. しっけについて. ’. 6)大浦猛 「教育における家庭と学校」(r児童心理(臨)32−13』1978.12) p.17. 。  @. 7)教育機関の連携を課題にした論…著は最近の20年間に集中している。青少年の不適応行 @. 動が激増し社会問題となっていった時期に一致している。すなわち,子どもの問題を社. 教育機能の分担. 学校の教育機能. ⑥0. 家庭の教育機能. 会変動による教育環境の破壊に所以するものととらえ,学校・家庭・地域社会それぞれ i. @. ◎. の教育力の回復と向上をねらっているものである。不備欠陥を指摘することから始め改. 。. ◎. 善の方向を探っているが,主に〈役割分担〉論を展開している(分業化・独立などと用. r. 教育役割の分担. 語は異なっている)。提言という性格上やむを得ない面であろうが,序1の答申・建議. ○    @  @.  @s ;    4. ÷       4        レ        }. o. 他者への期待・要望. o. o,o. ○. 相互補完. 父母と教師の対話. 庭のかかわりを主題にし連携のあり方を指向した研究においても,その諭拠は〈役割責 任を果たす〉立場にあるものが多い。学校と家庭を結びつける方途について深くかかわ. o. ○. 学校と家庭間の連絡. o,@. ◎O.   ‘. PTAの運営.  O  O. iO. :@ ,   s. OO. ○ t. っているものはほとんどみられない。 一 1章3先行研究において詳しく述べる. @. 。. 学校行事への参加. PTA活動への参加. がまずその姿勢を強く示しており,それらに倣っているともいえる。具体的に学校と家. ◎ 研究内容が直接かかわっている項目. O研究内容が及んでいる項目. 2i. 22.

(14) ll:章 本研究の構成. り手が固定してしまったりメッーlt ・一ジ内容が偏り,両者の関係がi恣意的. 管理の方向にすすむ危険がある。情報交換のメディアは,あらゆる機会 にあらゆるものが広く利用されることが望ましい。. 1 『コミュニケーション』の概念規定. ㊧内容  他者との間に意思を共有することがif 2ミュニケーション』の目的で.  本論文で使用した『コミュニケーション(Communication)』の語意は. ある以上,メッセージの〈内容〉は十分に考慮されなければならない。. 心理学的な観点からの定義1)に準じている。. 学校と家庭がそれぞれの場で得た情報を相互に交換しあい,子どもの実.  『コミュ:ケーション』は,一般に「言葉や文字鞍どの記号を媒介と. 態を正しく掘握しておくことによって,子どもへ対旛はより的確なもの. しで,知識・感情・意思などの精神内容を伝達しあう,人間の相互作用. になる、まして,その情報が観察から得られた事実のみに終わらず,子. 過程」・。一} と定義されており,「人聞関係成立のための基盤である」:3}. どもの発達に対する知識や人間教育の理念といった精神的な内容をとも. ととらえられている。このことから『コミ.P。ニケ・…m一ションSを構成する. 訟うことによって,情報の価値は格段に増す。なぜなら,それちは子ど. 因子は情報を伝達する技術としてのく手段〉および〈内容〉であり,そ. もを理解し受容するために欠かせない視点であり,学校と家庭それぞれ. の意味は〈相互に影響しあい相手を自己に取り入れる過程〉にあるとい. の指導の場における子どもへの対応に一貫性をもだせるからである。情. うことになろう。. 報の交換に際しては,精神内容の伝達が常に計られなければ誉らない。.  子どもの教育問題をめぐ 一p 一eは学校と家庭との関係調整を考えでいく. ㊨相互作用. ことが中心課題であるということを1章で述べてきたが,そうした観点.  送り手が固定し一方的にメッセージが伝達されるのではなく,互いに. から『コミュニケーション£を構成する各要因を以下に考察してみる。. 送り手と受け手の役割交代がおこることが『コミュcaケーション』の本 意である。rコミュニケーション』が人間関係成立の基盤であるととら. ①手段  これは,学校と家庭が相互の意思を伝達しあう機会や方法のあり方に. えられているのは,相互に影響しあう過程とともに相手を理解し自己に. ついての問題である。それが行事的になってくると,情報交換の機会を. それを取り入れる働きをともなうということを前提にしているからであ. もっということそのものが目的になってしまい,送り手と受け手の緊張. る。学校は同年令集団の子どもたちを対象に意図的に組織された教育の. 関係が弛緩してしまう。また,伝達手段が固定化してくると,情報の送. 専門機関であり,教師という教育的見識を備えた専門職集団で構成され. 23. 24.

(15) ている。一・一A方家庭は子どもの生活単位であり,情的で心豊かな個人的関. 教育に傾いている。このような状況のなかで「いかにして子どもの全人. 係で父母と結ばれている。学校と家庭はそのような環境特性の差からく. 的な発達を支えてゆくか」ということが,青少年の教育における新たな. るそれぞれの教育の理想やねらいをもっている。学校と家庭は教育意思. 課題になってきた。公的機関の指摘は,教育機関それぞれの固有の教育. を開放し,相互の役割や立場を理解しあわなければならない。学校と家. 機能が認識され主体的に実行されることと,そして,相互補完的な連携. 庭の機能の差かちくる子どもへの働きかけの違いはあっても,共通意思. が持たれるべきであることに集約されている。. に支えられているという信頼感は両者に指導の確信を持たせる。相互作.  学校と家庭がもたれあうのではなく,それぞれが自立するというわけ. 用を成立させるにはそのような協働の認識を欠いてはならない。. であるが,その前提には子どもの教育に関する次のようなことを共通に 理解・認知しておく必要がある。. O子供の生活状態を把握する. 2 研究の目的. O子供の身体的心理的発達過程を理解する  学校と家庭の間には,子供の教育にかかわる情報をお互いに連絡しあ. ○めざす人間像・成長の目標を明らかにする. う機会が多く設けちれている。例えば懇談会・面接・各種の学校通信な. O教育役割分担の意味と内容を理解する. どである。そのような情報の交換は,学校が父母から子供の教育を委託. これらの内容について両者の意思疎通を図る手続として情報の交換が位. されている公的機関としての貴務を果たすという視点にたって行われて. 置づけちれる、その結果得られた子供の教育にかかわる共通の理解や認. いる。すなわち,学校は子どもへの教育的指導の過程に父母の意思を反. 識が基盤にあつでこそ,学校と家庭がそれぞれに特有な教育活動を展開. 映させるために意見を求め,指導の成果を報告するという圏的で情報の. しながらも,一・貫した意思の元で真に子供の発達を支え得るのである。. 交換が計られているのである。ところが,最近の教育をめぐる情勢のな. すなわち,情報交換の持つ新たな役割とは,”学校と家庭を協働に向か. かでは,この学校と家庭との情報交換は,新たに大きな役割を担ってき. って結ぶ”ことにあるといえる。. たと考えられる。.  それでは,現在の学校と家庭間の情報交換は,どのような形態と内容.  現代の社会の態様を青少年の教育という臼でとらえたとき,〈家庭の. で持たれているのだろうか。そしてそれは,学校と家庭の協働態勢づく. 教育力の弱体化〉ということが言われ続けて久しい。また学校自らも,. りという課題に向かっているのだろうか。このような興味からこの研究. それの持つ選別機能の発揮を社会的に要請され,結果として知育偏重の. に着手した。学校と家庭間のコミュニケーションについて,その実態と. 25. 26.

(16) それにのぞむ意識をそれぞれの立場から明ちかにし,問題点を検討する. 作用という観点を参考にした。)それぞれの項目にしたがって問題点を. ことをねちいにしている。. 明らかにする。.  rコミュニケーションの機構」の構成. 3 研究の仮説. 1)外的要因.  子どもの教育をめぐる問題を解決に導くためには,学校と家庭の関係.  学校と家庭の情報交換が,どのような目的をもって,どのような方. 調整を軸にそれぞれの教育力の回復を考えなければなちないこと,そし. 法寒内容で行われているかという,技術的側面からとちえた項目であ. て「.コミュcaケーmション」がその鍵を握っでいることを論述してきた。. る。. 筆者の研究の視点は,〈学校と家庭との間のCOtamunication伽p 4}が.  ①コミュニケー・kションの場面. 両者の教育的協働を阻害しでいる〉というところにある。したがって,.     情報交換の目的. 研究の仮説は次のように設定した。.     情報交換の機会.  『学校と家庭の間には,協働するための条件である.     情報伝達の方法.    コミュニケ・一・ションの機構が整備されていないのではないか』.  ㊧コミュニケーションの内容     交換される情報の種類 2)内的要因. 4 研究の方法.  教師や父母は情報交換の価値をどのように認知しているか,また,  仮説の検証は,質問紙による標本調査を実施し,そのデーータに基づい. 情報交換の過程において相手の意思を受容したり支持する姿勢がみら. て実証的におこなう。なお,「コミュ:ケーションの機構」は,コミュ. れるかという,意識面からとらえた項目である。. ニケーションが成立するための環境要因ととらえ,①コミュニケーショ.  ⑬コミュニケk・一nションの姿勢. ンの場面@コミュニケーションの内容⑨コミュニケーションの姿勢.     開放性. ④コミュニケーションの効果の4項目で構成した。(これは,ll章1.     受容性. の「コミュニケーションの定義」から得ちれた手段・内容,そして相互. 27. 28.

(17) @コミュニケー・・ションの効果 4)意思を交流させるための外的内的諸条件が整えられていないための意思不通をいう。.    情報交換の価値認知.  類似語としてPerception Gapがある。これは問題認議の違いからくる意思疎通の欠.    支持的共通理解. 点・障害を表現する語であり,Communication Gapの上位概念である。. 註釈および引用文献. 1)コミュニケーションの概念は多義にわたる。ことに,社会学的な観点からの定義と心 理学の立場からの定義とは,当然ながらかなり異質である。社会学者C.H。クーリーが  「コミュニケーションというのは,それを通して人聞関係が存在し,発展するメカニズ. ムが意昧されている」というとき,あるいは,社会学者D.マックウェールが「あらゆ る社会的相互作用は,必ずコミュニケーションをともなうものであり,いかなる社会過 程もコミュニケーション過程であるJというとき,そこではコミュニケーションが社会 の成立・発展にとって不可欠のものとして,あるいは社会過程そのものとしてとらえら れている。それに対して,「われわれがコミュニケー一・ Fしているとき,われわれは,他. の人間と情報・観念・態度を共有しようと試みているのである」(W.シュラム)とか,  「送り手としての個人が,受け手としての他の個人の行動を変容するために,刺激(ふ つうは言語シンボル)を伝達する過程」(C.1.ホヴランド)といった心理学定義では,. コミュニケrションの問題は,個人と侮人のレベルに限定されている。.   「コミュニケーション」 北川隆吉監修 『現代社会学辞典』有信堂 2)「コミ反ニケーション」 浜島朗他編 『社会学小辞典』有斐閣 3)岡部慶三 「コミュニケーション論の概観」.    (岡部他編 『現代の社会とコミュニケーション1』東京大学出版会) P・7. 29. 30.

(18) 皿章 『学校と家庭のコミュニケーション』. (2)調査の内容.                   に関する調査研究.  調査の内容は,上記仮説の各項目に則る。調査項目は,教師を対象に. したもの46問と父母を対象にしたもの39問で,それぞれ実態調査(主 1 調査の概要. に①㊧の内容)と意識調査(㊤④の内容)によって構成している。  付録に「設問内容一覧」を添付している。. (1)調査研究の仮説.  先にロミュニケPtションの機構を4項圏で構成したが,それぞれの項. (3)調査の対象. 欝における問題の所在を推察した。.  標本調査の対象は,兵庫県下の公立中学校に勤務する教師150名と同.  ①コミxニケP一シeンの場面. 県下の公立中学校に在籍する生徒の親300名である。標本抽出に際して.    臼的にかなった方法で多くの機会が設けられているだろう。しか. は,可能な限りにおいて層化抽出を意図した。.   し,それが十分に活用されていないのではないか。    父母の参加は消極的ではないだろうか。. (の調査の方法.  ㊧コミpm・・=ケ∼シgンの内容.  知人を通じての連絡および訪問により直接に依頼する。回答用紙の回.    教師と父母では,情報の内容に関心の差があるのではないか。. 収は郵送法によるe.    交換される情報の種類に偏りがあるのではないか。.  調査実施時期 :1986年6一一7月.  ③コミュニケーションの姿勢    教師には,摺示的・閉鎖的を姿勢がみちれるだろう。    「相互の理解を深める」という認識が低いのではないか。.  ④コミュニケーションの効果    共通理解にいたらず,十分な支持が得られていないだろう。. (5)回答用紙の圃収状況.      ド. 1{無難1.  これらを明らかにすることが調査研究の直接の課題であり,その実態 から研究仮説を検証する。. 31. 32. 有効回答数 回答率(わ 96. 64eO. 223. 74.3.

(19) 有効團答における回答者の実数と比率は下のとおりである。. 教師α). 父母α).      14学級以下. 27(28.1). 62(27.8). 学校規模  15…21学級. 37(38.5). 103(46。2).      22学級以上. 32(33。3). 58(26.0).      村 落 地. 41(42。7). 107(48.0). 校区立地  住 宅 地. 30(31.3). 66(29.6).      商 工 地. q5(26。0). T0(22.4). 2 回答結果の分析と解釈. 挿入した図表の表記についての註を記す。.                            で示して いる。それぞれの肩に記した数字は百分率で表わした回答率である。.    ’一一一ha−iff.        有り. 響に中学校を卒業した兄姉が oが. @      無し. 105(47.1) P18(5、隻=免ヨ. *「Yes」については,意識調査における「そのとお伽と肺も劔とおり」を含 んだ肯定的回答を,「No』については,「ぞう駕齢」「あまり,ぞう駕なes 」とい. う否定的圃答を意味している。 (4段階それぞれにおける回答結果は, 付録の「回答集計表」を参照する). *検定結果は図表中に*・・を用いで記したが,*は5X水準で有意,以. 下,**:2.鵬,***:嬬,****:O.鵬を意味している。 (6)回答集計結果の数理分析. * T一一は教師への設問,P一は父母へのそれである。.  問題の検討は,対応する設問に対する教師と父母の回答傾向を比較す. 設問番号は2属性(教師向け。父母向け>2種類(調査査・調査B)の. ることによっておこなうので,集計の結果は百分率を利用しで整理して. 調査結果を,計算機処理の必要から,整理しなおした屯のである。新・. いる。なお,差の検定にはカイ自乗検定を実施した。. 旧の設問番号対照は,付録の「設問内容一覧」にあげでいる。.  ところで,回答者の属性はよる回答傾向の比較をおこなうために,学 校規模・校区立地の地域性,さらに父母には中学校を卒業した兄姉の有. (1)「コミュニケ・・一ションの場面」. 無についてそれぞれの分析をおこなったが,いずれにおいても顕著な差 を見出すことができなかった。したがって,以後の解釈や考察に利用す. Φ教師は,情報交換に何を期待しているか. るデータは,すべて〈全教師〉および〈全父母〉を集計して導きだされ.   (設問T43,T42,T41,T44,T45に対応). た数値である。.  付表のように,全般に90Zを越える肯定的な回答が示されており,. 33. 34.

(20) 教師は父母との情報交換が,子どもの実:態理解や教師と父母との相亙理. ㊧学校が父母に学校教育への理解を求める手段. 解に果たす効果を広く認めていることがわかる。.    (設問丁1に対応).                          i…9羅デi 通信. 子どもの実態に対する理解が深まる. g7.9. 学校と家庭の相互理解がすすむ. 91.7. 子どもの教育についての努力課題が明らかになる. 9L7. それぞれが果たすべき役割の意識が高められる. 90.6. 教師と父母が共通の意思を持てる. 82.3. 教育説明会       4・2. 教育懇談会 口頭で子供に伝える …lt≡9・!. 特に行なっていない   8・3.  学校が教育方針や指導方法を父母に理解しでもらう手段として主に利 用しているのは,「二二」(65.6Z)と「教育懇談会」(18.8Z)である。.  ところが,「そのと籾」であるという確信ある回答が,「YeSjに占める. 通信は,手軽であり,継続的に高い頻度で利用できるものの,一方的な. 割合はやtS低いという傾向がある。 (「相互理解がすすむ」30.2% 「子. 伝達機能しかもたないという欠点がある。そのため,情報の内容を共有. どもの理解が深まる335.嬬 「努力課題が明確になるj24.暁 「役割の. しようという意図のもとで,相互の意見が交換できる教育懇談会が通信. 意識が高まる」30.嬬 『三三意思を持てる」20.醜,付録:回答集計票. に併用されでいるようである。. を参照) このことは,現在おこなわれている学校と家庭間の情報交換 の実態を語っている屯のであろう。すなわち,父母との情報交換には多. ㊨:父母は学校のことや子どもの実態を何によって知るか. くの意義を認知することができるのではあるが,現実にはそれらを意識.  (設問T2/P1に対応). した向島的な情報交換がすすめられているわけではないし,父母との相. 学校通信. 互理解や共通認識が深められているという効果を確信することもできな. 教育説明会. いということである。学校と家庭が情報を交換しあう目的が,単に子ど. 家庭訪問・個人面談. もの実態をつかむというレベルでしかとらえられていないといえる。そ. 連絡ノートや電話 授業参観・行事見学. ・  5・2懲轟5. れはまた,「子どもの理解が深まる」という項目への回答が,他の項目. 子供との会話.     0 7. ij・1/lll:il,li・:i/ll/$・llll/il[iili, t s. 4. 友人知人との会話.     − 8. 1・li i・s. へのそれに比べて高い率を示していることからも推察できる。. 35.       32. 7. iii}iiiiiii羅iiili 18・4. i妻2・2.   10. 8. 36.

(21)  教師の回答は「個人面談」「教育懇談会」「学校行事への参加」「通. それがPTA主催というものであっても,実際には学校側が懇談のテーマ. 信」の順に高率を示し,教師と父母が対面して話をしたり,父母が学校. を設定し,教師が助言者の立場で参加しているのが普通である。こうし. 教育の場を参観するなどの直接参加による情報収集の効果を強く意識し. て,懇談会の運営には学校の意思が強く反映することになる。このよう. ている。一方,父母は,間接的手段である「通信」「子どもとの会話」. な背景とともに,ここに示された回答結果は教育懇談会の性格を明らか. などを上位にあげている。そして,7項目(父母については8項昌)の. にしてくれる。. 選択肢のうち,直接参加にあたる「教育懇談会」「個人面談」「連絡ノ v−gF.            啓蒙の機会            広報の機会    灘撒勲,15・6. gや電話」「学習参観や行事参加」の項目に回答した教師は約8暁. あるのに対しで,父母の場合のそれは4硯に満だない.父母は教師と.            情報収集の機会. の対話や学校訪問を通しでの情報交換を園避しているようにみえる。父 母が示したこの低い数値は,「面談や懇談会で教師と話し合っでも,本.  懇談会は父母を『啓蒙する機会」であるととらえた教師は31.3%で. 当に知りたいことを知ることができない」という思いが父母にあること. あり,学校の立場や子どもの教育についての考えを父母に伝え,家庭の. を語っている。. 協力を依頼するという意味の「広報の機会.1(15.6X)や「連絡の機会」.  量的には,「通信』は多くの情報を父母に提供している。ちなみに通. (27。甥)を合わせると?4.OZと,子どもの教育における学校側の主体. 信の発行は月平均2通程度であるが,その内容は,学習へのとりくみ・. 意識が強く示されでいる。また,父母の理解も教師のそれと大差がない. 生徒会活動・クラブ活動・保健指導・学校の行事案内など学校生活のあ. といえる。さすがに自らが「啓蒙される」立場であるというとらえ方は. らゆる面から子どもの活動をとらえている。子どもの生活を知るという. 少ないものの,父母が学校側の考え方を受容するという主旨で理解して. ことにおいては,回数も少なく隈られた条件(テーマや時間)のもとで. いる回答が96.4Zを占めるのである。一方,懇談会は「情報交換の機. 開催される面談や懇談会よりも優っているということであろう。. 会」であるという受けとめ方は,教師が6.3Z,父母が3.硯の少数回 答にすぎない。現在,教育懇談会が教師と父母とのコミュニケーション. 幽育懇談会を離する目的. に果たしている役割は,情報の交換よりも意思の伝達にあることが明ら.   (設問丁9/P9に対応). かになった。しかもそれは,学校から家庭への一方的な意思の伝達とい. 教育懇談会の開催手続に関しては,ほとんど学校がおこなっている。. う性格を強くもっているのである。. 37. 38.

(22) Tr ⑤情報交換の場への父母の参加   (設問P4,P6,P7に対応). 学校からの通信を読む. 67.33。.。…卜…. 堰f1‘V‘. キ0. 授業参観や行事見学に参加. 3g.5 1 54.7. 5.8. o. 教育懇談会に出席. 38.6 1 45.3 1・ 14.3. 1.8. 参観日などで登校したときに話す 必要なとき学校を訪ねて話す 電話で話す 連絡ノートや手紙に書く 子供に伝言して教師に知らせる 何もしない(子供によく言い聞かせる). 45. 7 4. 5 5. 8.  7. 2 0. 9. 35. 9. 「参観日などで登校したときに話す」(45.7Z)にしても,登校のついで. に話されるような内容が,質・量的に充実したものであるとは考えにく  学校が用意しだ情報交換の場への父母の参加度は総体的に高い。特に 「通信」には興味深く接しでいる様子がうかがえる。. い。「何もし誉い」父母(35.9霧)はもちろんのこと,結局,父母の直 接的コミュLケーmシttンへの参加は全く積極性を欠いている。.  ところで,教育懇談会への出席について尋ねた問いに,「全く・・ない」. そして「あまりa一な隔と否定的に圃答した父母(16.1幻は,その理由と.  ところで,積極的であるとはいえないまでも教師となんらかの方法で. して「学校側の一方的な誰に終わる」「意見が取り上げてもらえないj. 「コミュニケ・一一・シnンをもっている父母(画答1−5)』と「何もしな. 「いつも同じことのくり返しである3などをあげている。懇談会は,父. い父母3との間には,明ちかに意識の差が生まれでいる。それぞれの父. 母が学校の意思を理解し,家庭での指導のあり方を教師から学ぶという. 母群が教師とのコミュニケーションの効果などについてどのように評価. 屠的に傾いでいることを④で指増してきたが,彼らは,学校側の意思. しているかを整理してみる。数値は設問内容に対して正の評価(Yes). が支配し,父母が受け身の立場に置かれるというような懇談会の性格に. を与えた比率である。. ill盤鍍言1幾畿薮lll響1讐lillll翻. 不満を示しているものである。. ⑤子どものことを教師にわかってもらうために,どうしているか   (設問P2に対底). ●累. 6曜. 先に㊤の解釈において「父母は教師との対話を回避しているように.   学校の考えは家庭教育に反映している  60.8  46.3  舞’852                               _.三 73 25 0 42.7 1教師と気兼ねなく話せる. とらえられる」というように述べてきたが,それが裏付けられている。. 39. 40.

(23)  教師と父母が話し合う効果を「子ども理解に役立っ」「子どもをめぐ. 興味の対象にしかすぎないが,わが子の教育にかかわっでは切実な問題. る問題への関心が高まる」などと意識し,その結果得られた情報は家庭. なのである。そのようにとらえると「私の子どもの話が聞けない教育懇. 教育に反映されるという傾向が強まっている。. 談会」への不満や,「私の子どもについて話し合う機会が欲しい」とい. ︵.︸:’i. う要求が強調されてくることが理解できる。父母は〈わが子の問題に関.  ’e教師と父母が話し合う機会は多いか. する教師との対話〉を切望しているのである。          ぐ.    (設問丁13/P13). ㊨この一年間に,父母が教師と対話した回数.           Yes i Ne.   (設問P3に対応). 1.                   M= 2.3 df=1 X 2=54.935 **** P〈O.005.  父母は?9.9Xの者が否定的回答を示し,教師と父母の対話の機会が.   6回以上  iii 3・δ. 少をいことを指摘している。.  ところで,③や㊨では「父母の,直接的コミュニケ…PLシffンへの 消極的な姿勢」が明ちかであったにもかかわらず,ここでは逆に「教師.  教師と父母が一・年間に持った対話の回数は,平均2.3回である。年間. 3回程度は,全ての父母を対象にした対話の機会が計画(家庭訪問・学. との対話を望んでいる」ようにうかがえる。このように一一一見矛盾する父. 期末個人面談2回)されでいるのが一般的であり,これでは,学校が用. 母の姿勢をどのように理解すればよいのだろう。父母の気持を推察して. 意した必要最小限でしか対話が行なわれていないということである。ま. みると,次のようなことがいえるのではないだろうか。一般に,父母に. た,対話が年間1回以下という回答が30.5Zもみちれる。これではコ. は〈わが子中心〉の考え方が強い。現代の学校が知的面に偏って人材の. ミュニケーションの問題以前1: 、果たして教育活動がすすめられるのだ. 選抜機能を発揮している現実から,父母は学校生活への適応の是非が子. ろうかという疑問もでてくる。もちろん情報交換の手段は教師と父母の. どもの将来を決定する重大事であると考え,学校での子どもの状況を詳. 対話に限られているわけではないのであるが,現在ではそれこそが家庭. しく知りたがっているであろう。すなわち,一般論としての教育問題は. の教育意思を学校に伝える唯一の回路なのである。さらに「協働」とい. 41. 42.

(24) う視点から学校と家庭のかかわりをとらえた場合,相互の意思の開放と.  両者の圓答傾向を総括的にまとめると,父母が興味や関心をもってい. 交流が基盤である。家庭から学校に向かう回路が欠如していることは,. る内容は「子どもの学習・成績・進学問題jにあるといってよいであろ. 家庭教育が学校の恣意に支配され,. 「家庭教育の弱体化jがさらに促進. う。教師の90.7Zがそのように感じており,父母の62.8Zはそれを認 めている。しかし,教師の回答と父母のそれでは若干感覚的な差がみら. されることを意味している。. れる。それは次のような部分である。父母の関心のありどころは,主に r学習指導の方法や学習へのとりくみ」(49.8Z)である。すなわち父母. (2)「コミュニケーーションの内容」. の主眼は,教師の学習指導が子どもに理解し易いものであるかどうか,. ①父母はどのような内容に興味関心が強いか. そして,学習活動の場において子どもが意欲的で効果的を取り組みをす.   (設問丁11/P11に対応). すめているかどうかというところにある。一方,教師は「成績や進学」 に59.嬬と高率で回答し,短絡的に「父母は子どもの成績にとらわれす.    1:学校の教育目標や教育方針    2:生活習慣やきまり    3:学習指導方法や子供の学習へのとりくみ    di:成績や進学. ぎる」と考えている。確かに父母の思いは,意欲的・効果的な取り組み がもたらす好成績や,その結果が集約される進学問題を多分に意識した.    5:子供の特性や発達の理解    6:家庭教育のありかた    7:マスコミなどにとりあげられる教育問題. ものではあるだろうeしかし少なくとも,父母の直接の関心はH々の学 習の過程に向けられている。教師の短絡的な父母理解が両者の意思の疎 通を妨げていることも考えちれ,注意を要するところである。  まf:,父母の回答が(少数ずつではあるが)諸々の項目に分散してい 49. 8.                    13.e. ることは,父母の関心の多様さをうかがわせる。それぞれが,子どもの. 個性やあるいは家庭のかかえている問題から興せられたものであり,学              2.i 1?III 7 O.9 df=6 X 2=82.301 **** P〈O.005. 校側の幅広い対応が求められているといえる。 毛. ㊧地域の人々や父母のあいだで,よく話題にのぼる内容   (設問P10に対応). 43. 44.

(25)  教師は,父母の認識が低いと感じている項目を「家庭教育のあり方」 学校の教育目標や教育方針 生活習慣やきまり. IL 4・ s. (50.0%) 「生活習慣やきまり」(27.1%) 「子どもの特性や発達の理解」.  9. 0. 学習指導方法や子供の学習へのとりくみ 成績や進学 子供の特性や発達の理解 家庭教育のありかた マスコミなどにとりあげられる教育問題. 213. 5. (16.7%)の順にあげ,家庭教育の見直しを訴えている。すなわち,①㊥ 42. 6.  8. 1. の解釈から父母の関心が子どもの知育に集中している現状であるわけだ.  7. 2 2. 2. が,そのことによって,もともと家庭に帰するべき教育の内容が忘れら れてきていることを指摘しているのである。.  父母が子どもの教育について日頃感じでいる不安や不満,そして関心 事は,実際にはインフォ・一・・マルな場所や場面で意見交換されることが多. いeこの設問に対しては,「成績や進学」(42.6Z)・「学習指導の方法. や学習へのとりくみ』(26.5Z)と,①における教師の予想に一致した 結果が現れている。このようなテ・・一・Vは話題性をもち易いということも. あるが,子どもの成績・進学問題は父母の重大な関心事であることがわ. ④学校が通信で広報する記事の内容   (設問T7に対応)   学校の教育目標や教育方針            13・5.   生活習慣やきまり          蹴__  i28・1   学習指導方法や子供の学習へのとりくみ   成績や進学               1蓑i2’ 1.   子供の特性や発達の理解            10・4. かる。 X・, /1 ’.   家庭教育のありかた           o   マスコミなどにとりあげられる教育問題  LO. @父母に,もっと認識を深めてもらいたい内容  家庭向けの通信に最も高い頻度で掲載されている記事の内容は「学習.   (設問T12に対応)  学校の教育目標や教育方針        謬2・ 1.  生活習慣やきまり  学習指導方法や子供の学習へのとりくみ  瀬。4・2.  成績や進学               o  子供の特性や発達の理解             16・7  家庭教育のありかた  マスコミなどにとりあげられる教育問題  0. 指導の方法や学習へのとりくみ」に関するものである(44.8Z)。取り上 げられるテー一一マは「家庭学習のしかた」「教科の特性と学習方法」「学. 習塾とのかかわりJr学習へのとりくみの姿勢」などがある。それらを 父母に向かって広報するという学校側の意図は,一つには,父母の関心 の大きさに応えるということがある。教師が父母との交流のなかで子ど もの学習に関して相談を受けたり,学習上での不安が漏らされたりした. 45. 46.

参照

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