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児童期における遊びの変遷及び遊びの活動性と養育態度との相互関連に関する調査研究

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Academic year: 2021

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(1)      児童期における遊びの変遷及び. 遊びの活動性と養育態度との相互関連に関する調査研究 学校教育学専攻 幼年教育コース.    M07022B   田中 敏也 【問題の所在】.  子どもにとってr遊び」は,その心身の発育・. 性に関連することを考慮すると,親子間で遊びの. 発達を考える上で非常に重要な役割を担っている。. 活動性の関連性を検討することは必要不可欠な視. 近年,都市化や機械化が進行する中で、子どもの. 点である。しかし,その他の先行研究においても,. 生活環境は大きく変化した。こうした変化は、子. 親の過去の遊び体験が,子どもに対する養育態度. どもの発育・発達に必要なr遊び」の変容を余儀. や遊びに,どのように関連するのかという観点か. なくさせ、心身の健康に負の影響をもたらしてい. ら検討された研究は皆無である。そこで,本研究. ることが懸念されている。. では,親の遊び体験が現在の子どもの養育態度に.  遊びの基本的条件としての「三つの問」に着目. どのように反映し,子どもの活動性にどのように. した包括的研究は,中村ら(1999),及川ら(1996),. 関連するのかについて検討することを第2のねら. 住田ら(1996)の研究が挙げられる。これらの遊. いとする。. び実態把握調査によると,子ども世代と親の児童. 【方法】. 期における遊びが異なっているという“世代間断. 1.遊び変遷実態について(研究日的1). 層”の指摘である。しかし,約10年経った現在に.   機縁法により得られた兵庫県下の10小学校. おいて,遊びの世代間断層は不明瞭なものとなり,.  の児童1950名,父832名,母1315名,祖父345. 親子間の『遊び内容』をはじめとし,『遊び空間』,.  名,祖母457名であり,合計4899名を対象とし. 『遊び仲間』,『遊び時間』についても共通性が確.  た。調査票は,無記名自記式であり,調査は2008. 認されはじめていることが予測される。しかし,.  年10月中旬から11月初句,追加調査として,. 1990年代以降,r三つの間」や遊び内容を世代間.  2009年10月初旬に行った。調査内容は,『遊び. で比較した包括的研究はなされていない。子ども.  内容』『遊び空間』『遊び仲間』『外遊び時間』の. の成育環境の状況変化に見合った具体的な対策を.  「下校後の遊び」について問うた。. 講じる必要性を考慮すると,改めて現在の世代間. 2.児童を持つ親の遊びにおける活動性と養育態. の遊びの変容過程を把握すべき時期に差し掛かっ.   度との関連性(研究目的2). ていると考える。そこで本研究は,その実態に迫.  研究目的1で示した10校の小学校サンプルのう. ることを第1のねらいとする。. ち,子ども一文一母の3部が揃い,さらに調査票.  また,これまでの中村ら,及川ら,住田らの研. における欠損値が存在しないものを分析対象とし. 究は,いずれも遊びの変容に関する実態把握に力. て抽出した。上記が整ったサンプルを検討した結. 点が置かれており,親子関係による知見において,. 果,男児247組,女児262組,合計509組が抽出. 養育態度が,少なからず児童の遊びにおける活動. された。. 一38一.

(2)  r親の児童期の活動的な遊び状況」r子どもの遊. どもの遊びに対する養育態度」に有意な相互関. びに対する養育態度」r子どもの活動的な遊び状. 連性が認められた(図1)。. 況」の関連性を検討するため,ピアソン積率相関 遠ぴω;舌動性 (父親〕. 係数を算出した。. 叶\/. 【結果と考察】. 1.遊び変遷実態. (1)『遊び内容』における親子間の共通性. ⑧ 蹄 ⑧⑧⑧ ㊥ 父額ω資資撮農                坦勧ω書盲管度.   30代父親に「ゲーム」が位置付き,作業仮説  通り男児との共通性が確認された。一方,30代. 図1親の遊びにおける活動性得点と養育態度との相互関連性.  母親には「ゲーム」は位置付かず明確な共通性. (2)養育態度と子どもの遊びにおける活動性.  は確認できなかったが,伝承遊びの消失状況や.  子どもの遊びに対する養育態度の下位尺度で.  人工的空間の利用状況を考慮すると,共通化す. ある父親のr価値観因子」,r主体性因子」と子.  る過渡期に差し掛っていることが示唆された。. どもの遊びにおける活動性に,有意な正の相互 関連性が認められた。また,子どもの遊びに対. (2)『遊び空間』における親子間の共通性.   児童と30代親で明確な共通性は確認できず,. する養育態度の下位尺度である母親のr過干渉.  作業仮説は棄却された。. 因子」,「主体性因子」と子どもの活動性におい て,有意な相互関連性が認められた。. (3)『遊び仲間』における親子間の共通性.   児童と30代親で明確な共通性は確認できず,  作業仮説は棄却された。しかし,「遊び仲間の構.  成」に関して,他者(友達)と遊ぶ場合に限定  すると,児童と30代親に“同学年”との遊び展  開が主流であることが示唆され,一部,作業仮  説を支持する結果となった。.    父,⑦讐育重量                 蜘ω書言菱度. ⑧⑧⑧⑧ ! \/.                踊 ⑧.    逮ぴω活動性{子ども}              進びの清観性(子ども〕.                    巾く蝸  図2養育態度と子どもの遊びにおける活動性得点との相互関連性. (4)『外遊び時間』における親子間の共通性. (3)まとめ.   児童と30代親において明確な共通性は確認.  父親・母親ともに,過去によく活動的な遊び.  できず,作業仮説が棄却された。. をしていた親は,子どもの遊びに対する価値観. (5)まとめ. を保有しており,過干渉行為が少なく,子ども.   以上,これまでの先行研究の知見では,子ど. の遊びを尊重するといった養育態度をとること.  もと観世代に遊びの世代間断層があることが指. が明らかとなった。また,そうした養育態度に.  捕していたが,本調査において,これまで認め. おいて,父親では価値観,主体性が,子どもの.  られてきた親子間の遊びの断層が喪失している. 遊びの活動性を高めることに関連し,母親では.  状況にあることが明らかとなった。. 過干渉が,子どもの遊びにおける活動性を低め. 2.親の過去の遊びにおける活動性と養育態度. ることに関連することが明らかとなった。. (1)親の過去の遊びにおける活動性と養育態度. 主催指導教員(名須j11知子).   r親の過去の遊びにおける活動性得点」とr子. 指導教員  (名須川知子). 一39一.

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