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明治初期における原始的資本蓄積過程の特殊性

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Academic year: 2021

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明 治 初 期 に お け る `

!、

、 / は   し . が き   私 は さ き に 本 誌 第 一 〇 四 号 (昭 和 三 + 九 年 四 月 ) に お い て ﹁明 治 初 期 の 原 始 的 蓄 積 と イ ン フ レ ー シ ョ ン ﹂ と 題 す る 論 文 を 発 表 し た 。 だ が そ こ で は 、 は じ め に 序 論 的 部 分 に お い て 明 治 初 期 の 原 始 的 資 本 蓄 積 の 特 色 を 維 新 後 の イ ン フ レ ー シ ョ ン お よ び デ フ ソ ー シ ョ ン と の 関 係 に お い て 概 括 的 に 述 べ た に 過 ぎ ず 、 あ と は 殆 ど イ ン フ レ ー シ ョ ン と そ の 収 束 過 程 の 分 析 に 終 始 し た 嫌 い が あ る 。 そ こ で 以 下 に お い て は 、 上 述 の イ ン フ レ ー シ ョ ン お よ び そ の 収 束 後 の デ フ レ ー シ ョ ン の 過 程 に お い て 、 原 始 的 資 本 蓄 積 が ど の よ う な 形 で 進 行 し そ れ が 日 本 資 本 主 義 の 性 格 形 成 に ど の よ う な 影 響 を 及 ぼ し て い っ た か を 検 討 す る こ と と し た い 。 一  国 家 に よ る 近 代 的 資 本 の 形 成 と そ の イ ン フ レ 的 金 融   明 治 維 新 後 の イ ン フ レ ー シ ョ ン を も た ら し た 不 換 紙 幣 の 増 発 は 、 財 政 支 出 を 通 じ .て 、   ﹁ 富 国 強 兵 ﹂ と い う 国 家 的 計 画 の 下 に 、 官 営 産 業 を 中 心 と す る 近 代 的 資 本 設 備 の 形 成 に 導 い て い っ た こ と は 、 次 に 詳 論 す る 如 く で あ る が 、 こ れ ら の 支 出 は ま た 関 係 業 者 と く に 大 商 業 資 本 の 収 入 と な っ て 資 金 の 蓄 積 を 促 が し た 。 そ し て や が て 断 行 さ れ た 紙 幣 整 理 従 っ て イ ン フ レ ー シ ョ ン の 収 束 と こ れ に 伴 う デ フ レ ー シ ョ ン 的 不 況 の 展 開 過 程 に お い て 、 結 局 失 敗 に 帰 し た 前 記 の 官 営 事 業 は 捨 値 で 払 下 げ ら れ 、 前 記 の 蓄 積 資 金 を 以 て 大 商 業 資 本 に 買 受 け ら れ 、 こ れ が 民 間 に お け る 近 代 的 資 本 の 形 成 と な り 、 こ こ に 日 本 資 本 明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 佐 一

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          明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         二 主 義 の 展 開 へ の 決 定 的 転 期 が 劃 さ れ る こ と に な っ た 。   ま た 、 同 じ イ ン フ レ ー シ ョ ン の 時 期 に 、 地 租 改 正 と の 関 係 分 下 に 地 主 や 商 人 の 手 に 蓄 積 さ れ た 資 金 に よ っ て 、 デ フ レ ー シ ョ ン 期 に 暴 落 し た 農 地 が 買 占 め ら れ 、 大 地 主 制 下 の 小 作 制 が 形 成 さ れ て 、 後 々 ま で も 日 本 資 本 主 義 に 対 す る 低 賃 銀 労 働 力 の 主 な 供 給 源 と な っ た 小 作 人 層 を 拡 大 的 に 形 成 し た の で あ る 。   こ の よ う に 考 え て 来 る と 明 治 初 期 の 紙 幣 増 発 に よ る イ ン フ レ ー シ ョ ン と そ の 整 理 な い し ・デ フ レ ー シ ョ ン と い う 貨 幣 的 過 ﹂ 程 を 全 経 済 過 程 か ら 形 式 的 に 切 り 離 し て し ま い 、 ま た 謂 わ ゆ る 原 始 的 資 本 蓄 積 の 過 程 を 右 の 貨 幣 的 過 程 を 度 外 視 し て 取 扱 う こ と は 、 明 治 初 期 に お け る 資 本 の 原 始 的 蓄 積 過 程 を 正 し く 把 握 す る 途 を 失 わ し め る も の と い わ ね ば な ら な い 。   と こ ろ で 、 ・近 代 産 業 の 官 営 に よ る 育 成 は 、 明 治 初 年 か ら 同 十 一 、 二 年 ま で の 間 を 中 心 に 行 わ れ た の で あ る が 、 こ の 時 期 は 、 先 に 述 べ た 如 く 、 貨 幣 的 に は 不 換 紙 幣 増 発 の 形 態 で イ ン フ レ ー シ ョ ン 的 貨 幣 造 出 が 支 配 的 で あ っ た 時 期 で あ る 。   官 営 産 業 は 初 め 軍 事 的 、 政 治 的 お よ び 造 幣 的 目 的 の も の を 中 心 に 進 め ら れ た 。 そ れ は 、 一 つ に は 、 旧 幕 府 お よ び 諸 藩 が と く に 幕 末 に お い て 同 じ 目 的 の 下 に 近 代 的 鉱 工 業 を 直 営 し て お り 、 維 新 と 共 に こ れ を 官 収 し た こ と に よ る と 共 に 、 二 つ に は 、 維 新 政 府 の 指 導 者 は 、 反 幕 雄 藩 に お い て 、 か か る 近 代 的 産 業 建 設 の 時 代 的 要 請 を 痛 感 し 、 す で に こ れ が 担 当 者 で あ っ た こ と 、 そ し て 、 最 後 に 対 外 的 に は 、 先 進 資 本 主 義 列 強 の 重 圧 へ の 対 抗 力 を 増 大 し 、 国 内 的 に は 続 出 す る 反 革 命 的 内 戦 を 克 服 す る た め 、 近 代 的 軍 事 力 従 っ て 軍 需 生 産 力 の 拡 充 に 特 に 力 を 注 が ざ る を 得 な か っ た こ と に よ る と 考 え ら れ る 。   新 国 家 は 貨 幣 鋳 造 に 関 連 す る 鉱 工 業 も 旧 幕 府 か ら 受 け つ い だ の で あ る が 、 当 時 紙 幣 増 発 が 避 け 汚 れ な か っ た に し て も 、 出 来 る だ け 貨 幣 制 度 を 維 持 せ ん が た め 、 そ し て 、 ま た 対 外 支 払 手 段 に あ て る た め に 正 貨 を 鋳 造 す る こ と は 新 し い 財 政 経 済 の 先 決 条 件 だ っ た の で 、 こ れ を 確 保 し 拡 充 せ ん ど し た こ と は 当 然 の こ と と い わ ね ば な ら な い 。   更 に 兵 器 生 産 、 造 船 お よ び 鉄 道 、 電 信 の 敷 設 な い し 経 営 も 軍 事 を 中 心 と す る 国 家 強 力 化 の 目 的 を 含 め て 官 営 化 さ れ て い

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' 、  6 、 つ た ひ こ の 種 類 に 属 す る 官 営 事 業 は 次 の 如 く で あ る 。                       (r )         官   営   鉱   業 、 三 高 小 佐 生 池 島 坂 波 野 炭 炭 鈑 金 銀 坑 坑 山 山 山           銅     銀     ) 大 喜 金 山 お よ び 真 山 金 山 島 十 油 院 阿 釜 根'輪 戸 内 仁 石   田 銅 銀 炭 銀 銅 鉱 山 山 山 山 山 山 も と 幕 府 所 有   元 年 官 収 ( 二 九 年 三 菱 払 下 げ ) も と 幕 府 所 有   二 年 官 収 (二 九 年 三 菱 払 下 げ ) 旧 藩 も と 所 有   二 年 官 収 ( 一 七 年 払 下 げ ) 旧 藩 も と 所 有   五 年 官 収 (七 年 払 下 げ ) 伯 藩 も と 所 有 、 後 士 族 に 借 区   六 年 官 収 ( 二 一 年 払 下 げ ) 旧 藩 も と 所 有   六 年 官 収 ( 一 二 年 払 下 げ ) 旧 藩 も と 所 有   七 年 官 収 ( 一 八 年 停 止 ) 旧 藩 も ど 所 有                                             ( M 一.年 古 河 払 下 げ )

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(欝

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旧 藩 も と 所 有                                             ( 一 七 年 古 河 払 下 げ ) と も に 政 府 新 嘗   こ れ ら の 鉱 山 は 、 維 新 以 来 、 次 々 と 近 代 化 さ れ て い っ た 。 す な わ ち 抗 内 外 に 鉄 道 を 敷 設 し 、 動 力 と し て 蒸 気 力 が 使 用 さ れ 、 噛 鉱 機 、 選 鉱 機 、 反 射 煽 、 高 燈 等 が 設 備 さ れ 、 新 鉱 業 技 術 が 採 用 さ れ た 。 明 治 十 四 年 に お け る 官 営 、 民 営 に よ る 鉱 業 生 産 を 見 る と 、 金 属 で は 官 営 一 、 二 〇 九 万 貫 、 民 営 四 四 六 万 貫 、 、石 炭 類 で は 官 営 三 、 七 二 〇 万 貫 、 民 営 二 〇 、 一 二 一 万 貫           (£ ) と な っ て い る 。   近 代 的 兵 器 の 生 産 お よ び 造 艦 船 も 幕 末 に 幕 府 お よ び 雄 藩 で 行 わ れ た も の が 官 収 さ れ 、 年 々 拡 充 さ れ て 、 日 本 陸 海 軍 直 営           明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         三

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、■             明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         四 の 大 軍 事 工 業 の 基 礎 を つ く っ て 行 っ た 。                                 (3 )           造 兵 お よ び 造 船 の 官 営   東 京 砲 兵 工 廠   幕 営 の 関 口 製 造 (明 治 元 年 ) お よ び 各 藩 造 兵 機 械 を 官 牧 し 拡 充 し て 陸 軍 の 兵 器 工 場 を 官 営 、 八 年 東 京 砲 兵 工 廠 と し て 再 編 成 、 主 と       し て 小 銃 兵 器 の 製 造 を 担 当 し た 。     .   大 阪 砲 兵 工 廠 幕 営 の 長 崎 製 鉄 所 の 機 械 お よ び 職 工 を も と に 明 治 三 年 建 設 、 逐 年 拡 充 、 主 と し て 陸 軍 火 砲 追 修 を 担 当 し た 。   海 軍 造 兵 廠 幕 営 石 川 島 造 船 所 お よ び 藩 営 鹿 児 島 集 成 館 (維 新 後 、 鹿 児 島 大 砲 製 造 所 ↓ 同 機 械 所 、 同 製 造 所 、 同 造 船 所 等 に 変 る ) の 造 兵 設 備 を       基 礎 に し 、 拡 充 し て 海 軍 の 造 兵 事 業 を 官 営 、 の ち 、 海 軍 造 兵 廠 に 再 編 成 し た 。 主 と し て 海 軍 兵 器 の 造 修 を 担 当 し た 。 な お 、 石 川 島 造 船 所 の 造 船 設       備 は 明 治 四 年 造 船 局 製 造 所 と な っ た が 、 後 に 民 営 石 川 島 平 野 造 船 所 と な っ た 。   赤 羽 海 軍 造 兵 廠   旧 佐 賀 藩 よ り 幕 府 へ 献 納 し た 製 鉄 機 械 類 を 基 礎 と し て 、 明 治 四 年 赤 羽 工 作 所 建 設 、 は じ め 、 紡 績 機 械 、 蒸 気 錘 そ の 他 の 工 業 用 諸 機       械 を 製 作 し た が 、 後 に 海 軍 造 兵 廠 と な る 。   横 須 賀 海 軍 工 廠   幕 営 横 須 賀 製 鉄 所 (官 攻 後 同 造 船 所 と 称 す ) を 基 礎 と し て 拡 充 、 軍 艦 の 追 修 を 中 心 と す る 横 須 賀 海 軍 工 廠 に 再 編 成 し た 。   横 浜 製 作 所 幕 営 の 横 浜 製 鉄 所 が 官 攻 さ れ て 横 浜 製 作 所 と な り 明 治 五 年 海 軍 省 の 所 管 と な っ た が 明 治 十 一 年 民 営 と な る 。       `こ の 外 幕 藩 の 火 薬 製 造 所 は 官 攻 さ れ て 、 そ れ ぞ れ 陸 海 軍 直 営 の 火 薬 製 造 所 に 拡 充 的 に 再 編 成 さ れ た 。   長 崎 造 船 所 幕 営 長 崎 製 鉄 所 の 造 船 設 備 を 官 牧 し て 、 再 編 成 し 、 十 七 年 三 菱 会 社 に 貸 下 げ 、 二 + 年 こ れ に 払 下 げ た 。   兵 庫 造 船 所 金 沢 県 商 社 の 事 業 を 買 収 し て 明 治 四 年 百 行 、 同 + 九 年 五 月 川 崎 正 蔵 に 払 下 げ 、 川 崎 造 船 所 と な る 3   な お 諸 工 場 建 設 用 資 材 た る セ メ ン ト 、 耐 火 煉 瓦 お よ び ガ ラ ス の 製 造 も 官 営 事 業 と し て 行 わ れ た 。                           (4 )           窯   業 ,官   営   深 川 セ メ ン ト 製 造 所   七 年 建 設 、 八 年 始 業 . 十 六 年 浅 野 惣 一 郎 に 貸 与 、・ 十 七 年 同 氏 に 払 下 げ   深 川 白 煉 瓦 製 造 所   十 一 年 始 業 、 十 七 年 浅 野 惣 一 郎 に 払 下 げ   品 川 硝 子 製 造 所   九 年 始 業 、 十 八 年 石 村 勝 三 に 払 下 げ   な お 電 信 事 業 は 明 治 五 年 に ﹁ 畢 竟 私 線 は 政 府 の 機 密 に 関 し 不 便 な し と 為 さ ず 。 且 各 国 交 際 に 干 渉 す る を 以 て 自 今 私 線 を ㎡

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禁 じ 、 将 来 悉 皆 官 線 と 為 す 仁 こ と と し 、 鉄 道 も ﹁ 開 設 当 初 の 地 理 的 に 封 建 的 制 限 を 打 破 し 、 以 て 中 央 集 権 の 確 立 を 容 易 な                                  う   ら し め ん ﹂ と の 目 的 を 以 て 官 営 と し た 。   以 上 の 如 く 軍 事 的 、 政 治 的 、 貨 幣 制 度 的 目 的 か ら 諸 事 業 を 官 営 と す る ほ か 、 資 本 主 義 の 育 成 を 直 接 の 目 的 と す る 謂 わ ゆ る 殖 産 興 業 政 策 と し て 、 後 々 ま で も 日 本 資 本 主 義 の 代 表 的 産 業 と な っ た 繊 維 工 業 の 官 営 が 行 わ れ た 。                                  官 営 繊 維 工 業             明 治 十 二 年 起 業 基 金 を 支 出 し て 、 基 を 製 造 せ し め る 方 針 を と り 、   堺 筋 . 績 所   富 岡 製 絡 所   新 町 紡 績 所   撚 綜 機 械 製 統 場   愛 知 紡 紡 績 所   広 島 紡 績 所   千 住 製 絨 所   こ の ほ か 、                志 に 払 下 げ た 。 旧 薩 摩 藩 営 の も の を 明 治 五 年 官 攻 、 同 十 一 年 民 間 払 下 げ 三 年 企 劃 、 五 年 開 業 、 二 六 年 三 井 に 払 下 げ 九 年 頃 企 劃 . 十 年 始 業 、 二 〇 年 三 井 に 払 下 げ 六 年 始 業 、 七 年 上 田 某 に 貸 下 げ                       、            . 十 一 年 企 劃 、 一 九 年 篠 田 直 方 に 払 下 げ . ﹂ 十 一 年 企 劃 、 一 五 年 広 島 県 に 払 下 げ 九 年 創 業 、 二 一 年 陸 軍 省 に 移 管                           二 千 錘 紡 績 機 十 基 を イ ギ リ ス に 註 文 し 、 同 時 に 工 部 省 を し て 同 様 の 機 械 十             こ れ を 十 ケ 年 賦 を 以 て 、 大 阪 、 三 重 、 静 岡 、 栃 木 、 山 梨 、 長 崎 等 の 各 府 県 の 会 社 ま た は 有   更 に 政 府 は 北 海 道 の 近 代 的 開 拓 の た め に 次 の 如 ぎ 工 場 を 設 立 し て 経 営 し た が 、 以 来 民 間 払 下 げ を 行 っ た 。                           (8 )         北 海 道 開 拓 使 官 営 工 場           明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 迅 程 の 特 殊 性 内 地 の 官 営 事 業 と 同 じ よ う に 明 治 十 二 年 玉

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嘔 所 在 札   幌 築   路 美 々 石 狩 函 明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性-    工   場   名   煉   鉄   所   水 車 機 械 所   蒸 気 機 械 所   鋳   造   所   木   工   所   製 鉄 機 械 所   農 馬 具 製 造 所 .   製   網   所   製 締 紡 績 所   麦 酒 醸 造 所   ブ ド ウ 酒 醸 造 所   製   粉   所   醤 油 醸 造 所   味 噌 製 造 所   味 噌 醤 油 醸 造 所   搾   油   所 ,   醤 油 醸 造 所   錐 詰 製 造 所   製   革   所

  煉 瓦 石 製 作 所   石 炭 製 作 所   燐 枝 製 作 所 創 立 , 五 年 五 五 六 八 一 二 八 八 七 九 九 九 二 五 五 五 〇 四 八 二 〇 〇 資 本 金 一 = ○ 百 円 一 = 二 二 六 六 二 二 二 〇 四 六 × 二 二 三 六 九 二 八 八 八 六   一 九 . , 、 三 五 × 一 五 六 四 三 × 五 七 一 八 三

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一 二 五 一 一 五 九       二 三 二 、 よノ\ } ○

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● ハ 厚 板 茅 ホ  , マ イ 別 室 部 〔 紋 紛 厚 別 備 説 琶 =+驚 那 岸 海 鱈 肝 油 製 造 所 木 挽 機 械 所 水 車 機 械 所 昆 布 乾 燥 所 魚 粕 製 造 所 錐 詰 製 造 所 錐 詰 製 造 所 錐 詰 . 製 造 所 製     糖     所 一 〇 一 二 一 二 一 〇 = 二 一 二 一 二 一 三 _四 四 四   ≡ 二 三 四 四 九 八 三 二 五 六 大 蔵 省 ﹁ 開 拓 使 審 美 報 告 ﹂ 第 五 附 六 四 二 一 三 頁 に よ っ て 作 成 せ る も の 、 一 六 七 頁 に よ る 。   七 二 〇 三 〇 二 六 二 二 五 六 資 本 金 は 大 略 一 二 難 度 現 在 、 × 印 は 払 下 価 格 。 土 屋 喬 雄 、 岡 崎 三 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 発 達 史 観   最 後 に 注 意 す べ き は 、 近 代 的 海 運 業 の 形 成 は 、 は じ め か ら 、 直 接 官 営 と し て 行 わ れ ず 、 政 府 の 手 厚 い 保 護 と 援 助 の 下 に 会 社 経 営 と し て 行 わ れ た こ と で あ る 。 先 ず 日 本 で 最 初 の 汽 船 会 社 で あ る 廻 漕 会 社 は 、 明 治 三 年 一 月 設 立 、 幕 府 よ り 官 収 せ る 汽 船 の 貸 下 お よ び 大 藩 の 委 託 汽 船 を 以 て 貢 米 の 運 送 を 主 と レ て 東 京 ・ 大 阪 間 に 就 航 、 翌 四 年 一 月 廻 漕 取 扱 所 が 設 立 さ れ て 業 務 を 引 継 い た が 、 同 年 八 月 こ れ を 改 組 し て 日 本 国 郵 便 蒸 汽 船 会 社 を 設 立 し 、 更 に 廃 藩 置 県 の 結 果 、 官 有 と な っ た 旧 諸                                                                    ヨ   藩 の 汽 船 の 貸 下 を 受 け て 東 京 ・ 大 阪 ・ 石 巻 ・ 函 館 間 お よ び 沖 縄 航 路 に 従 事 し た 。   他 方 、 明 治 三 年 十 月 に 岩 崎 弥 太 郎 が 土 佐 藩 よ り 借 受 け た 汽 船 三 隻 と 外 国 傭 船 一 隻 を 以 て 九 十 九 商 会 を 設 立 し 、 神 戸 ・ 大 阪 ・ 横 浜 間 、 大 阪 ・ 神 戸 ・ 高 知 間 の 定 期 航 路 を 開 始 し ﹂ 五 年 三 川 商 会 と 改 称 、 六 年 三 菱 商 会 と 改 称 し た 。 と こ ろ が 当 時 す で に イ ギ リ ス 、 フ ラ ン ス 、 オ ラ ン ダ の 汽 船 会 社 が そ れ ぞ れ 、 上 海 と 長 崎 、 神 戸 、 横 浜 を 結 ぶ 不 定 期 船 を 就 航 さ せ て い た が             パ シ フ ィ ッ ク ・ ミ ー ル 明 治 三 年 米 国 大 洋 汽 船 会 社 が 優 秀 商 船 隊 を 以 て 横 浜 ・ 神 戸 ・ 長 崎 ・ 上 海 の 定 期 航 路 を 開 き 表 日 本 に お け る 旅 客 貨 物 の 運 輸           明 治 初 期 に お げ る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         七

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,           明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         八 を 支 配 し 、 四 年 置 は 東 京 ・ 横 浜 ・ 函 館 の 定 期 航 路 を 開 始 し た た め 、 日 本 側 の 海 運 事 業 は 全 く 圧 倒 さ れ て し ま 、っ 輪 唱 然 る に 明 治 七 年 の 台 湾 征 討 の 際 、 外 国 船 は 局 外 申 立 を 宣 し て 、 日 本 の 軍 隊 の 輸 送 を 拒 否 し た コ こ の 機 に 乗 じ て 三 菱 の 岩 崎 は 、 御 用 船 と し て 四 隻 を 提 供 す る 傍 ら 、 政 府 を 動 か し て 一 四 七 万 ド ル を 以 て 外 国 汽 船 一 三 隻 を 購 入 さ せ 、 そ れ を 以 て 軍 事 輸 送 の            む    ヒ 委 託 を 受 け た 。 そ し て 戦 後 こ の 委 託 船 全 部 を 長 期 返 済 無 利 息 で 譲 受 け 、 更 に 翌 八 年 郵 便 蒸 汽 船 会 社 の 解 散 に 際 し 、 政 府 買 上 船 ( 一 八 隻 ) の 下 附 を 受 け て 飛 躍 的 に 発 展 し た 。 明 治 八 年 九 月 郵 便 汽 船 三 菱 会 社 と 改 称 し た が 、 当 時 の 会 社 保 有 船 三 十 七                                                                                               隻 の う ち 二 九 隻 ( 一 八 、 九 七 一 噸 す な わ ち 全 保 有 噸 数 の 八 ○ % ) 億 政 府 よ り 下 附 さ れ た も の 、 三 隻 ( 二 、 . 一 八 一 噸 、 九 % ) は 旧 土 佐 藩 よ り 譲 受 け た も の で 同 社 購 入 の も の は 五 隻 ( 二 、 二 三 三 噸 、 = % ) に 過 ぎ な か っ た 。 三 菱 の 明 治 政 府 よ り の 補 助 は 右 に            り   と ど ま ら な い 。 明 治 八 年 頃 帥 。 § o ζ 四 目 上 海 横 浜 線 買 収 費 ( 船 舶 買 入 代 を 含 む ) 八 一 万 ド ル 、 十 年 西 南 の 役 に お け る 船 舶 買 入 代 七 〇 万 ド ル 、 十 三 年 浦 塩 線 開 設 に つ き 船 舶 買 入 代 金 八 万 円 の 低 利 運 航 費 お よ び 船 舶 修 繕 費 六 二 万 九 、 九 四 〇 円 等 の 無 利 息 ま た は 低 利 貸 下 、 明 治 八 年 一 同 十 五 年 計 二 九 三 万 五 千 円 、 同 十 八 年 ま で 累 計 五 百 万 円 と い わ れ る 航 海 助 成 金 の 下 附 等 が          ゆ   あ げ ら れ る 。 こ の よ う に し て 岩 崎 の 三 菱 は 殆 ど 無 一 文 か ら 出 発 し 、 始 め 土 佐 藩 と 結 び 付 き 、 後 明 治 政 府 の 大 久 保 、 大 隈 と 関 係 を つ け 、 殆 ど 政 府 の 保 護 と 援 助 の 下 に 僅 か 十 年 ば か り の 間 に 巨 大 な 独 占 的 海 運 会 社 と な っ た 。 そ し て 明 治 十 年 代 の 中 頃 に 三 菱 一 ケ 年 に 収 得 し た 利 益 は 一 千 万 円 以 上 に 及 ぶ と さ え 伝 え ら れ 紮 . か く し 三 一菱 財 閥 の 蕃 奮 来 上 ・ た の で あ る 。 わ れ わ れ は 、 こ こ に も う 一 度 右 の よ う な 蓄 積 が イ ン フ レ 的 貨 幣 造 出 に よ っ て 賄 わ れ た 経 済 過 程 の 展 開 の う ち に 生 じ た こ と を 想 起 す べ き で あ る 。   以 上 述 べ て 来 た 如 く 日 本 資 本 主 義 の 育 成 は 新 国 家 に よ る 近 代 産 業 の 建 設 ・ 経 営 な い し 保 護 助 成 に よ っ て 進 め ら れ た が 、 こ れ は 他 面 に 不 換 紙 幣 の 増 発 に よ っ て イ ン フ レ ー シ ョ ン 的 に 賄 わ れ た 。 そ の 支 出 は 、 例 え ば 台 湾 討 征 費 と か 西 南 戦 役 費 と か い う 形 態 を と っ て も 、 結 局 は 右 に 述 べ た 如 く そ の 一 部 は 、 日 本 の 近 代 海 運 業 の 形 成 一 三 菱 資 本 の 蓄 積 を 招 来 し た の で

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あ る 。 こ の よ う に イ ン プ レ ー シ 7 ン 的 貨 幣 造 出 が 国 旗 の 各 種 の 経 費 支 出 に よ っ て も 直 接 賜 接 に 原 始 的 蓄 積 を 促 が し た の で あ る が 、 と く に 注 意 す べ き は 、 明 治 初 年 か ら 維 新 政 府 に よ っ て 不 換 紙 幣 が 、 次 々 と 色 々 な 形 態 の 貸 付 金 、 例 え ば 石 高 貸 、 勧 業 貸 付 、 準 備 金 貸 付 、 起 業 基 金 貸 付 、 勧 業 資 本 金 お よ び 勧 業 委 託 金 貸 付 等 と し て 金 融 さ 福 ) そ れ ら を 通 じ て 不 換 紙 幣 の 流 通 が 促 進 さ れ た と い う こ と で あ る 。 就 中 準 備 金 貸 付 は 近 代 的 産 業 の 官 営 或 は 民 営 化 の 資 金 を 賄 う 重 要 な 役 割 を 演 じ た こ と は 特 記 に 値 す る 。   こ こ に ﹁ 準 備 金 制 度 ﹂ と い う の は 明 治 二 年 十 月 に 紙 幣 並 び に 公 債 の 償 却 お よ び 国 庫 の 予 備 に 充 て る 目 的 で 岩 鉄 の 払 下 代 金 を 積 立 金 と し た の に 始 ま り 、 そ の 後 歳 計 余 剰 金 お よ び 雑 収 入 を 積 立 て た 一 、   二 三 二 万 円 を 基 金 と し て 同 五 年 六 月 ﹁ 準 備 金 ﹂ の 名 称 を 与 え 、 こ れ を 常 用 部 ( 経 常 部 ) に 流 用 し た り 、 他 に 融 通 す る こ と を 禁 じ た が 、 翌 六 年 十 二 月 に そ の 一 部 を 貸 付                    け う る こ と と し た 。 十 三 年 六 月 に 至 る ま で の 貸 付 総 額 は 次 の 如 く な っ て い る 。                 準 備 金 貸 付 状 態 種         類 貸   付   総   額 返     納     額

 失

常 用 部 へ の 引 継 額 各 庁 営業 資本 貸 各 庁 繰 替 賃 銀行 会社 人 民 貸   合     計                 円 一三 、 八一五 、 ○八一 二〇 、 三五二 、 四七四 五二 、 九九〇 、 ○八七 一七七 、 一五七 、 六五四                 円  七 、 八七四 、 一九八 一〇四 、 五九二 、 九〇一 四七 、 〇二二 、 五五五 一五九 、 四八九 、 六五六             円   二三 、 〇五三 一 、 一七七 、 九三九 一 、 八 七四 、 六二九 . 三 、 〇七五 、 六二二               円 五 、 九一七 、 八 二九 四 、 五八一 、 六三一二 三 、 五〇二 、 四九九 一 四 、 ○〇二 、 九六二 ︹ 備 考 ︺ 旧 貸 付 総 額 は 明 治 + 三 年 六 月 に 至 る ま で に 貸 付 け ら れ た 総 額   損 失 額 は 、 棄 損 に 附 し た も の 及 び 一 時 返 納 の 際 の 利 引 減 少 高 を 含 む 津 に   常 用 部 へ の 引 継 額 と は 、 明 治 十 四 年 度 よ り 十 六 年 度 に 至 る 三 年 間 に 、 準 備 金 の 貸 付 を 常 用 部 貸 付 金 の 中 に 編 入 し た 額 で あ る 。   ﹁ 明 治 財 政 史 ﹂ 第 九 巻 五 三 三 頁 及 び 吉 川 秀 造 ﹁ 明 治 政 府 の 貸 附 金 ﹂ 本 庄 栄 治 郎 編 ﹁ 明 治 維 新 経 済 史 研 究 ﹂ 四 五 八 頁 よ り 援 用 明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性 ・ 九

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          明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                       一 〇   右 の 準 備 金 貸 付 の う ち 各 庁 営 業 資 本 貸 は 造 幣 局 、 印 刷 局 、 東 京 お よ び 大 阪 の 砲 兵 工 廠 、 横 須 賀 お よ び 長 崎 等 の 造 船 所 、 三 池 ・ 佐 渡 ・ 生 野 等 の 諸 鉱 山 、 富 岡 お よ び 堺 の 製 続 場 、 新 町 紡 績 所 、 千 住 製 絨 所 、 鉄 道 、 郵 便 電 信 、 各 地 の 官 営 牧 場 等 へ                    り   の 融 資 が 含 ま れ て い る 。 銀 行 会 社 人 民 貸 は 各 県 、 銀 行 、 三 菱 会 社 、 三 井 物 産 、 そ の 他 広 範 囲 に 亘 っ て い る が 、 就 中 第 一 銀 行 へ の 七 、 六 四 九 千 円 、 第 二 銀 行 へ の 九 、 六 二 八 千 円 、 ﹂ 三 井 銀 行 へ の 一 〇 、 八 三 二 千 円 、 横 浜 正 金 銀 行 へ の 四 、 七 八 九 千 円                                                                                あ   東 洋 銀 行 へ の 三 、 四 四 七 千 円 、 三 菱 会 社 へ の 二 、 四 七 九 千 円 等 の 貸 付 が 目 立 っ て い る 。 最 後 に ま た 各 庁 繰 替 貸 は 地 租 改 正                                                                            ゆ      費 、 地 券 用 紙 製 造 費 、 各 庁 の 予 備 金 、 朝 鮮 事 件 費 等 一 時 繰 替 の た め の 貸 付 で あ る 。                                                                                                      準 備 金 の 貸 付 は 前 に 述 べ た 如 く 、 明 治 六 年 十 二 月 に 開 始 さ れ 、 同 十 三 年 六 月 に 廃 止 す る こ と と な り 、 そ れ 以 後 は 専 ら 返 済 を 督 促 し 、 右 の 表 に 見 ら れ る よ う な 回 収 振 り を 示 し て い る 。 す な わ ち こ の 表 に 見 ら れ る 貸 出 は そ れ だ け 不 換 紙 幣 の イ ン フ レ 的 放 出 を 意 味 し 、 返 済 は 逆 に そ の デ フ レ 的 回 収 を 意 味 す る わ け で あ る 。   な お 起 業 基 金 貸 付 ( 一 二 年 -二 一 年 ま で の 総 額 二 、 六 七 二 、 四 二 三 円 余 ) 、 勧 業 資 本 金 ( 一 五 年 一 二 二 年 総 額 三 、〇 一 九 、 一 〇 三 円 ) 、                                                                                              れ   勧 業 委 託 金 ( 一 五 一 、 七 五 八 円 ) 等 は い ず れ も 士 族 授 産 の た め の 起 業 資 本 と し て の 貸 付 が 主 で あ っ た 。   ( 1 ) 堀 江 保 藏 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 の 成 立 ﹂ 二 四 五 頁 。 土 屋 喬 雄 ・ 岡 崎 三 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 発 達 史 概 説 ﹂ 一 五 一 一 一 五 二 頁 。 高 橋 亀 吉 著 ﹁ 明 治 大 正 産 業     . 発 達 史 ﹂ 九 二 頁 。   . ( 2 )   土 屋 ・ 岡 崎 両 氏   右 書   一 五 二 一 一 五 三 頁 。   ( 3 )   以 下 は 小 山 弘 健 著 ﹁ 日 本 軍 事 工 業 発 達 史 ﹂   (小 山 弘 健 、 上 林 貞 治 郎 、 北 原 道 貫 共 著 ﹁ 日 本 産 業 機 構 研 究 ﹂  五 六 頁 以 下 ) 、  堀 江 氏   前 掲 書   二 四       六 、 二 五 〇 頁 、 高 橋 亀 吉 氏   前 掲 書   九 三 頁 に よ る 。 と ぐ に 小 山 氏 の 研 究 は 詳 細 を 極 め て い る 。   ( 4 ) 堀 江 氏 前 掲 書   二 四 六 、 二 五 〇 頁 、 高 橋 氏 右 書 九 二 頁 に よ る 。   ( 5 )   堀 江 氏   右 書   二 四 九 一 二 五 〇 頁 。              .                                    -  ( 6 ) 堀 江 氏 右 書   二 四 六 頁 、 土 屋 、 岡 崎 共 著 、 前 掲 書   一 五 五 ﹂ 一 五 八 頁 、 高 橋 氏 前 掲 書   九 三 頁 に よ る 。   ( 7 ) 高 橋 氏 右 書 九 四 頁 。   ハ 8 )   土 屋 、 岡 崎 共 著   前 掲 書 ﹂ 六 七 頁 。

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( 9 ) ( 10 ) 、 ( 11 ) ( 12 ) ( 13 ) ( 14 ) ( 15 ) ( 16 ) ( 17 ) ( 18 ) ( 19 ) ( 20 ) ( 21 ) 富 永 祐 治 著 ﹁ 交 通 に お け る 資 本 主 義 の 発 展 ﹂ 七 八 頁 、 富 永 氏 富 永 氏 富 永 氏 富 永 氏 富 永 氏 右 右 右 右 右 書 誓 書 書 書 七 九 、 八 ○ 頁 。 高 橋 氏 一  一 山 ハ 頁 O 古 同 風愉 氏    右 書 一 一 九 -一 二 〇 頁 。 一 二 一 頁 、 一 二 二 頁 。 一 二 四 頁 。           高 橋 氏 右 書   九 七 頁 。   九 七 頁 。 右 書   九 七 頁 。 明 治 政 府 の 行 っ た 貸 附 金 の 詳 細 な 研 究 は 吉 川 秀 造 氏 ﹁明 治 政 府 の 貸 附 金 ﹂  (本 庄 栄 治 郎 編 ﹁明 治 財 政 史 ﹂   第 九 巻   五 二 七 頁 。 吉 川 氏   右 論 文   右 書   四 五 四 -四 五 五 頁 。 吉 川 氏   右 論 文   右 書   四 八 四 頁 の 次 に あ る 附 表 ﹁ 準 備 金 銀 行 会 社 人 民 貸 一 覧 表 ﹂ に よ る 。 ﹁ 明 治 財 政 史 ﹂   第 九 巻   五 二 七 頁 。 右 書   第 九 巻   五 二 九 頁 。 吉 川 氏   右 論 文   右 書   四 六 〇 1 四 六 三 頁 。 前 掲 書 四 〇 七 頁 以 下 ) に な さ れ て い る 。 . ● ニ   イ ン フ レ ・ デ フ レ 過 程 と 地 租 改 正 の 役 割   明 治 六 年 に 行 わ れ た 地 租 改 正 は 、 そ れ に 、つ づ く イ ン フ レ ー シ ョ ン ・ デ フ レ ー シ ョ ン 過 程 の 展 開 を 通 じ て 日 本 資 本 主 義 の 成 立 お よ び そ の 性 格 形 成 に 対 し 、 重 要 な 役 割 を 浪 じ た と 見 ら れ る 。         ,          D   右 の 地 租 改 正 の 中 心 は 、 従 来 の 実 収 穫 高 を 基 準 と す る 物 納 公 租 ( 尤 も 部 分 的 に は 漸 次 石 代 を 金 額 に 換 算 し て 金 納 化 す る 方 向 を              エ   と っ て 来 た が ) か ら 、 地 価 を 基 準 と す る 統 一 的 金 納 に 移 っ た 点 に 存 す る が 、 こ の た め に は 封 建 的 土 地 処 分 の 制 限 を 排 し 、 近 代 的 土 地 所 有 権 を 確 立 す る こ と が 前 提 で あ っ た 。 か く で 明 治 四 年 に 田 畑 作 の 自 由 が 許 さ れ 、 同 五 年 二 月 に は 土 地 永 代 売 買                                                                              禁 止 が 解 か れ る と 共 に 地 券 制 が 採 用 さ れ て 土 地 売 買 の 円 滑 化 が 促 進 さ れ た 。 そ し て こ れ に よ っ て 統 ﹂ 的 金 納 制 の た め の 地 価 決 定 に 資 せ ん と し た 。             明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                     .                一 一

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          明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                         一 二   地 租 改 正 方 針 に つ い て は 色 々 な 意 見 の 対 立 が あ っ た が 、 結 局 明 治 六 年 七 月 に ﹁ 今 般 地 租 改 正 に 付 旧 来 の 田 畑 貢 納 の 法 は 悉 皆 相 廃 し 更 に 地 券 調 査 相 済 次 第 土 地 の 代 価 に 随 ひ 百 分 の 三 を 以 て 地 租 と 可 相 定 ⋮ ⋮ ﹂ と 布 告 さ れ 、 地 租 は 地 価 を 課 税 標                                                              準 と し そ の 百 分 の 三 の 税 率 に よ る 金 納 に 統 一 さ れ る に 至 っ た 。             ・     土 屋 ・ 岡 崎 両 氏 の 共 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 発 達 史 観 説 ﹂ ( 五 九 一 六 〇 頁 ) は 地 方 官 心 得 に 示 さ れ た 検 査 例 を 掲 げ 、 新 地 租 の 算 出 の 仕 方 を 明     ら か に し て い る 。       第 一 則 自 作 農 の 場 合 田   一 反 歩 此 収 穫 米   一 石 六 斗     . , 残 代 内 金 内 金 小 計 残 金 此 地 価 此 百 分 の 三 四 円 八 十 曳 (石 三 円 と し て ) 七 十 二 美 (種 籾 肥 代 一 割 五 分 引 ) 四 冊 八 美 四 十 曳 八 厘 (地 租 三 分 の 一 村 入 費 用 引 ) 一 円 二 十 二 曵 四 厘 (地 租 )   一 円 六 十 三 曳 二 厘 二 円 四 十 四 曳 八 厘 (仮 に 六 分 の 利 と す )   四 十 円 八 十 曳       一 円 二 十 二 美 四 厘 (地 租 )     第 二 則   小 作 農 の 場 合 田   一 反 歩 此 収 穫 米   日 石 六 斗 此 小 作 米   一 石 八 升 八 合 代 金   三 円 二 十 六 美 四 厘   内 四 十 曳 八 厘 (地 租 三 分 の 一 村 入 費 用 引 )       一 円 二 十 二 美 四 厘 (地 租 )   小 計   一 円 六 十 三 夷 二 厘 残 金   一 円 六 十 三 曳 二 厘 (仮 に 四 分 の 利 ) 此 地 価   四 十 円 八 十 曳 此 百 分 の 三   一 円 二 十 二 曳 (地 租 ) O   す な わ ち 全 収 穫 高 を 以 て 金 に 換 算 し 、 種 子 ・ 肥 料 ・ 地 租 ・ 村 費 を 控 除 し て 、 そ の 残 額 を 純 収 益 と 見 倣 し 、 一 定 の 利 率 に よ っ て 地 価 に 還   元 す る 方 法 で あ る 。 自 作 地 に あ っ て は 全 収 穫 米 を 以 て 石 代 に 換 算 し 、 小 作 地 に あ っ て は 小 作 米 と し た と 述 べ て い る 。-  右 の 第 二 則 小 作 農 の 場 合 に よ る と 小 作 米 は 全 収 穫 米 の 六 八 % 、 地 租 は 二 五 ・ 五 % 、 こ れ に 村 人 費 用 を 加 え れ ば 三 四 % 、 地 主 の 純 所 得 三 四 % と い う こ と に な る 。 右 の ﹁ 第 二 則 ﹂ に 現 わ れ た 小 作 料 率 が 当 時 実 際 に 行 わ れ た も の で あ る か 否 か は 、

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∼ 実 証 し 得 な い が 、 大 体 に お い て 小 作 人 の 搾 取 率 は 徳 川 時 代 よ り 軽 減 し て い る 徴 候 は 見 ら れ な い 。                   ,   明 治 六 年 に 着 手 さ れ た 地 租 改 正 の 事 業 は 困 難 な 調 査 の た め 前 後 約 七 年 を 要 し た と い わ れ る 。 こ の 間 、 明 治 十 年 に は 、 地 租 は 地 価 の 百 分 の 二 半 に 低 減 さ れ た 。 な お 課 税 ㊨ 基 準 た る 地 価 の 解 釈 が 明 確 で な か っ た が 、 明 治 十 三 年 に 更 に こ の 地 価 を 五 年 据 置 と し 、 同 十 七 年 三 月 の 地 租 条 例 に お い て ﹁ 本 法 に 於 て 地 価 と 称 す る は 地 租 の 標 準 と し て 土 地 の 品 位 を 定 め た る 価 格 を 謂 ふ ﹂ と 述 べ 、 そ れ が 売 買 価 格 と は 別 個 な 法 定 地 価 で あ る こ と を 明 示 し た 。 し か も ﹁ 地 価 は 地 目 変 換 又 は 開 墾 に 非 ざ れ ば 訂 正 せ ず ﹂ と し て 地 価 を 固 定 す る と 同 時 に 税 率 を 百 分 の 二 半 と 定 率 し 、 更 に 二 十 二 年 に ﹁ 地 券 を 廃 し 地 租 は 土 地 台 帳                                                                                                    る   に 登 録 し た 地 価 に 依 り 其 の 記 名 者 よ り 徴 収 せ し む ﹂ る こ と と な り 、 ﹁こ こ に 地 租 の 制 度 も 完 成 を 見 る に 至 っ た 。     平 野 義 太 郎 氏 は 、 徳 川 時 代 に お け る 年 貢 ・ 地 主 取 得 ・ 小 作 人 取 得 と 六 年 の 地 租 改 正 お よ び † 年 の 減 租 の 場 合 に お け る そ れ を 比 較 し て   次 の 如 く 示 し て い る 。         地 主 お よ び 国 家 の 分 配 率 関 係                                 国 家      地 主      小 作 人      合 計 A . 聯 難 の 生 産 物 貢 租 に お ・ 三 塞 一毛 ) % 二 八 ( 二 〇 ) % 三 五 ( 堅 一一 ) %   一 〇 〇 %   B   地 租 改 正 に よ る 割 合       三 四           三 四           三 二             ﹂ ○ O   C   明 治 十 年 減 租 に よ る 割 合       三 〇             三 八             三 二               一 〇 〇   ︹備 考 ︺  A は 小 野 武 夫 氏 ﹁ 徳 川 時 代 の 農 家 経 済 ﹂ 八 三 頁 、  (  ) 内 は 小 林 平 左 衛 門 氏   ﹁ 徳 川 時 代 に 於 け る 農 民 の 租 税 と 小 作 料 額 ﹂ (﹁ 農 業 経 済 研 究 ﹂ 第 四 巻 第 三 号 の 調 査 せ る 幕       末 維 新 当 時 に お け る 六 県 の 中 田 ・ 中 位 地 主 に つ い て の 資 料 の 平 均 値 。 但 し 、 こ れ ら に は 上 納 年 貢 に お け る 込 米 、 口 米 、 延 米 の 上 納 は 計 上 さ れ て い な い た め 、 小 作 人 の 取 得       分 は 比 較 的 増 大 し て い る か ら 、 こ の 場 合 、 こ れ ら の 込 米 、 日 米 、 延 米 を 計 上 す れ ば 、 小 作 人 の 取 得 分 は は る か に 低 減 さ れ る 二 と に な る 。       平 野 義 太 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 社 会 の 機 構 ﹂ 二 八 頁 に よ る 。   こ う し た 点 か ら 、 平 野 氏 は ﹁ 明 治 六 年 の 地 租 改 正 は 、 農 民 の 全 剰 余 労 働 生 産 物 を 直 接 的 に 人 格 隷 属 関 係 に お い て 領 有 す る 旧 租 法 を 根 本 の 基 礎 と し て 、 こ れ が 金 納 化 を は か っ た も の で ﹂ そ れ は ﹁ 封 建 的 貢 租 を そ の ま ま 平 均 的 に 、 た だ 統 一 規 模           朝 治 初 期 に お 労 る 原 始 葡 資 本 蓄 頽 過 濯 の 特 殊 性                                       二 二

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          咀 治 籾 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性       ・                                一 四                                        で 継 承 し た も の に す ぎ ぬ ﹂ と 断 定 し て い る 。   し か し 明 治 六 年 の 地 租 改 正 の 時 に お け る 地 租 税 率 が 徳 川 時 代 に お け る 貢 租 の 率 ど 略 ζ 等 し い か ら と い う て 、 新 地 租 の 特                                                                      質 を ﹁ 封 建 的 貢 租 を そ の ま ま 平 均 的 に た だ 統 一 規 模 で 継 承 し た も の に す ぎ ぬ ﹂ と 規 定 す る こ と は ど う で あ ろ う か 。 封 建 的 貢 租 は 直 接 的 に 身 分 的 隷 属 関 係 に 基 づ い て な さ れ る 実 収 穫 の 一 定 割 合 例 え ば 五 公 五 民 と い う が 如 き 石 高 物 納 で あ る 。 こ れ に 対 し 改 正 さ れ た 地 租 は た と え 出 発 に お い て 封 建 的 貢 租 と 歩 調 を 合 わ し た に し ろ 、 そ れ は 次 表 米 価 指 数 に 見 ら れ る 通 り 明 治 初 年 か ら 昭 和 の 現 代 に 至 る ま で の 期 間 中 米 価 の 最 も 安 い 時 ( 明 治 五 、 六 年 ) 、   し か も 実 際 米 価 よ り も 更 に 安 い 一 石 三 円 と い う 米 価 を 以 て 、 推 定 収 穫 を 一 反 一 石 六 斗 と し て 計 算 し 、 こ れ か ら 地 価 を 算 出 し 、 こ れ を 固 定 し 、 明 治 六 年 に は こ れ の 百         米 価 指 数 (明 治 元 年 を 一 〇 〇 と す )            分 の 三 、 同 十 年 に は 百 分 の 二 半 と 決 定 し た 所 に 、 指数 年次 指数 年次 指数 年次 ㎜ 捌 掴 94 65 80 ㎜ 皿 84 93 鵬 悩 捌 餅 即 鵬 86 囎 94 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 , 17 18 19 84 82 ㎜ 囎 囎 皿 撚 幽 即 捌 蜘 蜘 卿 ㎜ 鋼 肥 鋤 盟 鋤 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 鰯 鰯 蜥 謝 ㎜ ㎜ 謝 謝 蜘 ㎜ 蜘 窺 脳 ㎜ 搦 鵬 鵬 鵬 価 39 40 41 42 43 44 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ︹ 備 考 ︺   朝 日 新 岡 社 ﹁ 日 本 経 済 統 計 総 観 ﹂ 一 一 〇 八 頁 に よ る 封 建 的 貢 租 と は 質 的 に も 量 的 に も こ と な る 地 租 と な っ た と い わ ね ば な ら な い 根 櫨 が あ る 。 勿 論 米 価 ば と も か く と し て 収 穫 高 は 土 地 の 如 何 に よ っ て 差 が あ る か ら 、 推 定 収 穫 高 に も そ れ ぞ れ 差 等 が あ り 従 っ て 算 出 さ れ た 地 価 お よ び 地 租 の 金 額 も こ と な                    っ て 来 る で あ ろ う 。 し か し 、 そ の 米 価 は 明 治 以 来 の 最 低 米 価 を 基 礎 と し 、 推 定 収 穫 高 も 其 後 に お け る 収 獲 高 漸 増 の 傾 向 を 考 慮 す れ ば 、 そ れ は 結 局 時 間 的 に は 最 低 の 収 獲 高 を 基 礎 と し て お っ た こ と に な ろ う 。 か く て 最 低 の 米 価 と 最 低 の 推 定 収 穫 を 基

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、 明治初年東 京米価 米(1石) 貨 幣制度 調査会調 円 4.800 7。300 7.132 大 蔵省調 円 6.378 8.795 8.898 5.508 3.400 4.542 6.961 6.874 年 次 明 治1年     2     3     4     5     6     7     8 〔備考〕 東洋経 済新報社規     「明治大 正国勢総 覧」p・352 述 べ た 明 治 初 期 の 紙 幣 イ ン フ レ ー シ ョ ン に よ る 物 価 騰 貴 従 っ て 米 価 の 騰 貴 に 際 し て 判 つ き り 現 わ れ て い る 。 六 年 の 地 租 改 正 の 基 礎 と な-つ た と 思 わ れ る 同 五 年 の 米 価 は 一 石 三 円 四 十 銭 ( そ れ が 前 述 の 検 査 例 で は 三 円 ) で 、 元 年 を 一 〇 〇 , と す る 米 価 指 数 は 六 五 だ っ た の が 、 同 七 年 に は 一 二 二 、 十 四 年 に は 一 八 七 に な っ て い る 。 地 主 は 実 収 穫 高 に 応 じ て 物 納 で 小 作 料 を と り 、 米 価 の 騰 貴 に 拘 ら ず 地 租 は 明 治 六 年 ( 検 査 例 で は 村 人 費 用 と も 一 円 六 十 三 曳 二 厘 ) ま た は 明 治 十 年 ( 同 じ 検 査 例 に よ る 計 算 で 一 円 三 十 六 曳 ) と 同 額 で あ る か ら 地 主 の 取 得 分 は 米 価 が 騰 貴 す れ ば そ れ だ け 増 加 す る わ け で あ る 。     平 野 義 太 郎 氏 は 米 価 の 変 動 に よ る 地 主 ・ 国 家 間 の 全 剰 余 生 産 物 分 配 割 合 百 分 率 に お け る 変 化 を 次 の 如 く 算 定 し て い る 。 ︹ 明 治 六 年 の 検 査 例 ︺ ︹囎 が 八 、 九 年 の 平 均 米 ︺ ︹囎 駐 減 租 、 そ 。 年 。 米 ︺ 礎 と し て 算 出 し た 法 定 地 価 を 固 定 さ せ 、 そ れ の 固 定 率 の 金 納 で あ る か ら 、 後 の 年 別 推 移 が 実 証 す る 如 く 米 価 は 年 と 共 に 騰 貴 し 、 反 当 り 収 穫 も 極 め て 徐 々 乍 ら 増 加 す る 。 然 る に 、 小 作 料 は 、 実 収 穫 高 の 一 定 割 合 の 物 納 と い .う そ れ こ そ 封 建 的 形 態 の ま ま で あ る か ら 、 右 の 如 き 新 地 租 は 、 ・地 主 階 級 に と っ て 最 も                                                     コヘ    ヘ     ヘ    ヘ     ヘ    ヘ     ヘ     ヘ    へ 有 利 な 租 税 形 態 で あ っ た と い わ ね ば な ら な い 。 す な わ ち 小 作 料 が 右 の 如 き 封 へ     ヘ   ヒ ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     へ 建 的 性 質 の 地 代 形 態 で あ る の に 地 租 が 法 定 地 価 の, 一 定 率 の 金 納 と い う 近 代 的 へ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ   ロ ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     ヘ     へ 形 態 で あ っ た 所 に こ そ 問 題 が あ っ た と い わ ね ば な ら な い 。 こ の こ と は 、 先 に                                                           す な わ ち 明 治 国 家 ( 駒 方 梱 )   五 〇 %     一 八 ・ 七 一 八 地   主 五 〇 % 八 丁 三 八 二 明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性 . 計 一 〇 〇 % 一 〇 〇 一 〇 〇 地 主 の 純 取 得 額 一 円 六 三 美 二 厘 七 円 三 九 曳 八 厘 七 円 五 一 曳 五 厘 一 五

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明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性 一 六

︹醐

一六

・九

一二

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      ︹ 備 考 ︺   ( 平 野 氏 述 ) ﹁ 田 一 反 歩 に つ き 、 牧 穫 米 一 石 六 斗 、 こ の 小 作 米 一 石 八 升 八 合 と す る 地 租 改 正 条 例 の 検 査 例 を 計 算 の 基 礎 と し 、 か り に こ れ を 一 定 の も の と 仮 定 す 。 米 価           , は 、 検 査 例 で は 、 旧 税 石 代 金 換 算 の 抽 象 的 標 準 と し て 三 円 と す 。 明 治 七 ・ 八 ・ 九 年 の 三 ケ 年 の 深 川 正 米 年 中 平 均 相 場 ( 米 穀 年 度 平 均 に あ ら ず ) は 、 米 一 石 六 円 五 十 二 銭           明 治 十 一 年 、 や や 低 く 六 円 四 十 入 銭 、 十 一 年 か ら 二 十 年 の 十 年 間 の 平 均 米 価 は 十 四 年 の 十 一 円 二 十 銭 の 最 高 を ふ く め て 七 円 四 十 銭 で あ る 。 た だ し 本 妻 の 地 主 純 取 得 額 は           地 主 が 小 作 米 全 部 を 売 却 す る も の と し 、 又 、 米 価 は 地 方 米 価 と 深 川 正 米 相 場 と の ひ ら き を 捨 象 す 。             本 来 、 地 主 の 富 裕 化 を 数 字 に よ っ て 正 確 に 分 析 す る に あ た っ て は 、 明 治 六 年 の 部 分 は 、 検 査 例 の 抽 象 的 標 準 の ほ か 、 現 実 に 設 定 さ れ た 地 価 額 を 基 礎 と し て こ れ の 平 均           数 を と り 、 六 年 以 後 は . さ ら に 反 当 り 牧 穫 米 の 増 加 に よ る 小 作 料 の 増 徴 、 米 価 . 穀 価 の 騰 貴 隔 地 方 米 価 と の ひ ら き 、 最 も 重 要 な ご 乏 は 一 般 物 価 騰 貫 の 速 慶 よ り も 米 価 騰           貴 の 速 度 の 急 激 だ っ た 現 実 の 関 係 よ り 、 そ れ ぞ れ 分 析 せ ら る べ き で あ る が 、 本 考 究 は こ れ を 割 愛 し 、 単 に 全 国 平 均 米 価 の 騰 貴 の 一 要 因 だ け を と っ て 、 地 主 の 箒 裕 化 を 示           し た に と ど ま る ﹂ 平 野 氏 ﹁ 日 本 資 本 主 義 社 会 の 機 構 ﹂ 二 九 -三 〇 頁     平 野 氏 は 右 の 分 析 に 基 づ い て 次 の 如 く 述 べ て い る 。   ﹁ 要 す る に 、 地 主 の 小 作 人 に 対 す る 半 封 建 的 吸 取 の 確 保 の 上 に 、 さ ら に 不 換 紙 幣 の       濫 発 を 一 契 機 と す る 貨 幣 価 値 の 下 落 に 伴 ふ 農 産 物 価 格 、 と く に 米 価 の 騰 貴 、 な ら び に 明 治 十 年 の 減 租 と い ふ 要 素 の 追 加 に よ っ て 、 地 主       は 生 産 過 程 に 何 等 の 協 力 す る と こ ろ な く し て 、 小 作 人 の 全 剰 余 生 産 物 の 国 家 と の 分 け 前 に お け る 鞘 を 増 大 し 、 し た が っ て 、 実 際 上 に 取       得 す る 剰 余 労 働 生 産 物 の 貨 幣 価 額 上 の 増 大 を 私 し た の で あ っ て 、 か や う に 、 地 主 が 実 際 上 に 取 得 す る 貨 幣 額 の 増 大 は 、 一 方 で は ま さ に       地 租 改 正 を 枢 軸 と す る 政 府 の 地 主 擁 護 政 策 と 相 応 じ て 確 保 さ れ た 直 接 生 産 者 へ の 半 封 建 的 従 属 の 強 化 と 、 他 方 で は 地 主 の 貨 幣 財 産 の 異                                             し           ( 8 )     常 な 増 大 、 し た が っ て そ の 勢 力 の 増 大 を 示 す も の で あ る 。 ﹂ と 。 、     平 野 氏 の 右 の 結 論 は 一 応 妥 当 な も の と 思 わ れ る が 、 そ れ は 決 し て 新 地 租 の 特 質 が ﹁ 封 建 的 貢 租 を そ の ま ま 平 均 的 に 、 た   だ 統 一 規 模 で 継 承 七 た も の に す ぎ ぬ ﹂ と い う 規 定 か ら 生 れ て 来 る の で は な く 、 こ の 地 租 が 封 建 的 石 高 制 と 訣 別 し 、 法 定 地   価 に 対 す る 固 定 税 率 の 金 納 と い う 近 代 的 形 態 で あ っ た の に 、 小 作 料 が 封 建 的 な 物 納 の 実 収 穫 の 一 定 割 合 で あ っ た と い う 所 ・ か ら 生 じ て い る こ と は 平 野 氏 の 分 析 そ の も の が 示 し て い る と い わ ね ば な ら な い 。     そ れ は 、 兎 も 角 と し て 、 右 の よ う な 地 租 の 近 代 的 形 態 と 地 代 の 封 建 的 形 態 と の 併 存 と い う 事 態 の 故 に 、 紙 幣 イ ン プ レ ー   シ ョ ン に よ る 物 価 騰 貴 の 過 程 に お い て 地 主 の 下 に 資 金 が 蓄 積 し た こ と は 否 定 出 来 な い 。 そ し て 地 主 は. か か る 蓄 積 資 金 を   ﹁ 酒 屋 . 味 噌 屋 . 醤 油 屋 . 肥 料 屋 な ど の 農 村 に お け る 商 人 資 本 や 高 利 貸 資 本 に 、 又 は 銀 行 預 金 , 新 興 の 工 葉 会 社 の 株 券

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に L 投 下 し 、  ﹁ さ ら に は 、 地 方 に お け る 製 錬 ・ 綿 緑 紡 績 ・ 紡 織 等 の 零 細 マ ニ ュ フ ァ ク チ ュ ァ ・ 問 屋 制 度 的 家 内 工 業 の 工 業        ゆ   資 本 へ も ﹂ 転 化 す る こ と に よ っ て ﹁ 地 主 を し て 半 封 建 的 搾 取 の 基 礎 の 上 に 、 し か も 叉 他 の 半 面 で は 、 . い ま や ブ ル ジ ョ ア ジ                                                            り   1 と の 共 通 の 利 害 の 下 に か れ ら 自 身 も 亦 ブ ル ジ ョ ア 的 利 害 に 連 繋 し ﹂ た 。 こ の 明 治 初 期 の 地 主 の 二 重 的 性 格 は 資 本 主 義 が 更 に 発 展 し た 段 階 に お い て も そ の 資 本 主 義 的 つ な が り の 形 態 を 発 展 せ し め つ つ 成 長 し て 行 っ た 。 こ こ に 日 本 資 本 主 義 の 特 殊 な 性 格 の 一 つ が 見 ら れ る 。       こ の 点 に 関 す る 平 野 氏 の 次 の 叙 述 は 見 逃 す こ と が 出 来 な い 。       ﹁ こ の 地 主 の 二 重 性 は 、 資 本 主 義 の さ ら に 進 ん だ 発 展 段 階 に お い て も 新 し い 形 態 に お い て ブ ル ジ ョ ア ジ ー と 地 主 と の 政 治 的 ブ ロ ッ ク     を 形 成 せ し め る 物 質 的 基 礎 と な る も の で あ っ た 。 全 資 本 主 義 の 発 展 に よ る 農 村 の 貨 幣 経 済 化 、 ブ ル ジ ョ ア ジ ー の 金 融 政 策 ・ 米 価 政 策 は     ま す ま す 地 主 を ブ ル ジ ョ ア ジ ー の ヘ ゲ モ ニ ー の 下 に 従 属 せ し め る と 共 に 、 農 村 に お け る 全 余 剰 価 値 が 工 業 資 本 に 資 本 転 化 せ ら れ る こ と     に よ っ て の み 工 業 資 本 の 拡 張 的 再 生 産 . 資 本 主 義 の 発 展 が 可 能 に せ し め ら れ る 関 係 に お い て 、 半 封 建 的 吸 収 に よ る 小 作 料 の 資 本 化 を 営                                                                                  れ       む 地 主 は 、 あ く ま で ブ ル ジ ョ ア ジ ー に と っ て も 無 二 の ブ ロ ッ ク 協 力 者 で な け れ ば な ら な か っ た 。﹂   明 治 十 三 、 四 年 に 最 高 潮 に 達 し た 紙 幣 イ ン フ レ ー シ ョ ン は 前 述 の 如 く 米 価 を 始 め 各 種 の 商 品 を 加 速 度 的 に 騰 貴 せ し め 、 地 主 を 始 め 、 米 穀 商 そ の 他 の 商 人 の も と に 盛 ん な 資 金 の 蓄 積 を 惹 き お こ し た が 、 十 五 年 か ら 急 激 に す す め ら れ た デ フ レ ー シ ョ ン は 、 物 価 従 っ て 米 価 の 下 落 を 急 激 に 招 来 し 、 十 三 年 に 一 八 一 、 十 四 年 に 一 八 七 で あ っ た 米 価 指 数 が 十 六 年 に は 一 〇 五 、 十 七 年 に は 八 六 に 暴 落 し た 。 こ の デ フ レ ー シ ョ ン 的 不 況 の た め に 没 落 す る 商 家 も 多 か っ た が 、 農 家 も 次 の 表 に 見 ら る る 如 く 急 激 な 家 計 困 難 に お ち い っ た 。 こ の 米 価 の 低 落 は 十 六 年 か ら 二 十 二 年 ま で 続 い た か ら 、 生 活 に 窮 し た 農 家 で 耕 地 を 抵 当 と し て 地 主 、 高 利 貸 よ り 借 財 し て 土 地 を 喪 失 し 、 或 は 地 主 、 商 業 資 本 に 売 却 し 、 な い し は 地 租 不 納 の た め 耕 地 の 公 売 処 分 . 官 収 を う け た も の も 少 く な か っ た 。 こ と に こ の 機 会 爬 、 先 の イ ン フ レ ー シ ョ ン 期 に 儲 け た 地 主 .・ 商 業 資 本 が そ の 蓄 積                                             ヨ    資 金 を 以 て 次 の 表 の 如 く 極 端 に 低 落 し た 地 価 で 土 地 兼 併 を 行 っ た と 見 ら れ る 。           明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                       一 七 げ

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明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性 一 八 明 治 十 三 年 と 対 照 さ れ た 同 十 七 年 の 農 家 家 計 地 名 伊 伯 下 近 武 相 信 勢 総 江 蔵 模 濃

    円 七 九 ・ 九 七 六 九 ・ 六 四 六 四 ・ 七 九 五 五 ・ ○ ○ 五 〇 ・ ○ ○ 六 六 ・ 六 六 四 四 ・ 九 七 年

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七 三 七 三 七 三 ・七 三 七 三 七 三 七 三 売 買 価 格 ●     円 = 二 〇 二 五 一 〇 〇 四 八 一 五 〇 三 二 一 〇 〇 四 〇 一 二 〇 四 〇 九 五 三 〇 一 七 五 六 五 収 入 収 穫 米 ●  ●  ○  ●石 九 八 三 七 〇 四 〇 五 二 ・ ○ 〇 一 ・ 八 〇 一 ・ 六 〇 一 ・ 六 〇 二 ・ ○ 〇 二 ・ ○ 〇 一 ・ 四 五     八 七 一 ・ 七 五 、一 ・ 四 四 売 払 代   支 肥 料 及 手 間 代     円 一 七 ・ 五 〇 〇 七 ・ 三 二 五 = ハ ・ 四 八 〇 六 ・ 六 五 〇 , 一 八 ・ ○ ○ 〇 九 ・ ○ ○ 〇 一 八 ・ 九 〇 〇   七 ・ 二 〇 〇 三 二 ・ 二 二 〇 六 ・ 五 σ 〇 一 七 ・ 一 六 〇   四 ・ 九 八 〇 二 三 ・ 二 七 〇   七 ・ 七 八 ○     出 地 方 税 協 議 費 七 三 四 八 五 〇 五 一 四 五 五 八 六 〇 も  コ  コ                           コ        六 一 四 四 九 三 五 〇 七 五 五 〇 五 三 五 五一 〇 〇 六 壼 五 〇 〇 〇 〇 〇 〇 五 一, 円 ○ ・ 七 六 〇 ・ 九 二 〇 ・ 四 七 〇 ・ 七 五 〇 ・ 六 四 〇 ・ 七 五 〇 ・ 六 一 〇 ・ 七 一 〇 ・ 七 五 〇 ・ 七 〇 〇 ・ 四 七 〇 ・ 六 = ○ ・ 七 八 ○ ・ 七 五 差 引 過 不 足     円 四 ・ 三 九 一 △ 二 ・ 一 九 六   六 ・ 二 六 九 △ 一 ・ 三 四 三 一 二 ・ 四 〇 〇   一 ・ 九 三 〇   五 ・ 八 四 八 △ ○ ・ 四 四 四   九 ・ 八 五 三 △ 一 ・ 四 = 二   六 ・ 五 九 九 △ 一 ・ 六 九 二   八 ・ 二 一 九 △ 一 ・ 七 四 七 1 ︹ 備 考 ︺  東 京 経 済 雑 誌 二 五 二 号 に よ る 。 ﹁ 調 査 地 ハ 伊 勢 ハ 多 気 郡 佐 田 村 、 伯 耆 ハ 八 橋 郡 別 宮 村 、 下 総 ハ 香 取 郡 久 賀 村 、 近 江 ハ 甲 賀 郡 土 山 村 、 武 蔵 ハ 橘 樹 郡 矢 向 村 、 相 模 ハ 高 座     郡 原 口 村 、 信 濃 ハ 北 佐 久 郡 小 諸 町 ﹂ で あ る 。 平 野 義 太 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 社 会 の 機 構 ﹂ 五 一 一 五 二 頁 の 引 用 に よ る 。   ・ 平 野 義 太 郎 氏 の 研 究 に よ れ ば 、  ﹁ 明 治 十 六 年 に 調 査 さ れ た 十 八 縣 の 小 作 地 段 別 の 全 耕 地 一 〇 〇 に 対 す る 比 は 、 十 六 年 の 三 四 ・ 二 % か

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  ら 二 十 年 の 三 八 ・ 九 % に レ 明 治 † 七 年 に 調 査 さ れ た 他 の 七 穴 縣 の 割 合 は 三 九 ・ 八 % か ら 四 二 ・ 四 % に 増 加 し 、 そ の 両 者 の 平 均 一 年 の 増   加 率 は 一 ・ 〇 二 一 % を え 、 十 六 ・ 七 年 の 割 合 の 平 均 は 三 七 % を う る 。 し か る に 明 治 二 十 年 の 全 国 統 計 に よ れ ば 、 小 作 地 の 比 は 三 九 ・ 三   四 % で あ る か ら 、 こ の 四 ケ 年 に お け る 小 作 地 の 比 の 平 均 増 大 率 は 二 二 二 四 % で ⋮ ⋮ こ の 四 ケ 年 は 土 地 の 収 奪 の 最 も 激 し か っ た 期 間 で あ     (13 )   る 。﹂ と い う 。   と こ ろ で 、 右 の 如 き デ フ レ ー シ ョ ン 期 に お け る 土 地 兼 併 に よ っ て 土 地 を 失 っ た 農 民 は 、 資 本 主 義 の 発 展 が 盛 ん で あ る 場 合 は 、 都 市 の 資 本 主 義 的 工 業 の 労 働 者 と し て 吸 収 さ れ る が 、 当 時 は 尨 大 な 没 落 士 族 も あ る の に 資 本 主 義 が 未 だ 育 成 期 を 脱 し な い の で 、 多 く は 結 局 小 作 人 と な る よ り ほ か に 途 が な か っ た 。 そ の 後 、 資 本 主 義 が 発 展 し て 労 働 者 の 雇 傭 が 増 大 し て も 農 村 に お け る 土 地 集 中 一 土 地 収 奪 に よ る 没 落 農 民 を 吸 収 し つ く す こ と が 出 来 ず 、 そ の 小 作 人 化 は た と え そ の 速 度 を ゆ る め た に し て も 依 然 と し て 進 み 、 自 作 農 が 減 少 し た こ と は 次 の 表 に 見 ら れ る 通 り で あ る 。 年 次 明 治 十 六 年     二 十 四 年     四 十 一 年 ・大 正   七   年 自   作   農 三 九 ・ 八 三 % 三 二 ・ 一 二 三 三 ・ 二 七 三 〇 ・ 九 八 自 作 兼 小 作 ㈹ 四 三 四 三 〇5九 五 八 七 一 一 六 一 五 四 五       % 小 作 農 ㈲ 一 = ・ 九 四 % 二 二 ・ 六 九 二 七 ・ 五 八 二 八 ・ 一三 A と B の 合 計 ム    よ    よ    よ ノ\ ノ \ ノ\ ノ\ 九 六 七 〇 〇 七 八 五 二 三 三 九       % ︹ 備 考 ︺   十 六 、 二 十 四 年 は 平 野 義 太 郎 氏 ﹁ 日 本 資 本 主 義 社 会 の 機 構 ﹂ 七 七 頁 に よ り 明 治 四 十 一 年 、 大 正 七 年 は 東 洋 経     済 新 報 社 編 ﹁ 明 治 大 正 国 勢 総 覧 ﹂ 五 〇 七 頁 に よ る 。     . 平 野 氏 に よ る と 十 六 年 の 統 計 は 三 府 二 + 八 県 の 調 査 。 第 五 統 計 年 鑑 入 八 頁 に よ り 二 十 四 年 の 数 字 は 三 府 二 十     四 県 に か か る 農 商 務 省 調 査 、 平 田 東 助 ﹁ 信 用 組 合 論 ﹂ 明 治 二 + 四 年 版 一 〇 頁 附 録 に よ る 。 な お 、 ﹁ 明 治 大 正 国     勢 総 覧 ﹂ に よ る と 明 治 四 十 一 年 全 国 農 家 総 戸 数 八 、 九 六 四 、 九 八 六 戸 に 対 し 大 正 七 住 の そ れ は 一 〇 、   = 一六 、     〇 四 八 戸 と な っ て 農 家 戸 数 自 体 が 漸 増 し て-い る こ と が わ か る 。 明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性 '     こ の よ う に 貧 農 が 依 然 と し て 、 否 、 徐 々 な が ら 増 加 し つ つ 圧 倒 的 存 在 を 続 け た と い う こ と は 、 な ん と し て も 根 本 的 に は 日 本 の 資 本 主 義 が こ れ ら の 人 口 を 吸 収 す る 程 の 発 展 を 示 さ な 辱 か っ た こ と に 基 づ く と 共 に 、 他 方 で は こ れ ら 半 封 建 的 小 作 関 係 の 収 取 率 が 高 く 、 そ れ ら 貧 農 の 所 得 が 極 度 に 低 く 、 し か も こ う し た 貧 農 の 家 族 が 一 九 .

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          明 治 初 期 に お け る 原 始 的 資 本 蓄 積 過 程 の 特 殊 性                                      -二 〇 都 市 の 資 本 主 義 へ 低 賃 銀 労 働 力 を 供 給 し 、 或 は そ の 産 業 予 備 軍 的 存 在 と な っ た 所 に 、 日 本 資 本 主 義 の 半 封 建 的 基 盤 が 語 ら れ る 所 以 が あ る の で あ る 。 ま た 、 こ こ に 日 本 資 本 主 義 が 後 々 ま で も 低 賃 銀 と 半 封 建 的 待 遇 の 下 に 働 ら く 労 働 の 上 に 中 小 企 業 を 成 立 せ し め る 根 拠 も 見 ら れ る の で あ る 。   こ の よ う に 圧 倒 的 に 存 在 す る 貧 農 層 が 半 封 建 的 な 高 率 の 小 作 料 の た め 極 度 に 所 得 が 低 い こ と 、 お よ び こ の 影 響 の 下 に 都 市 労 働 者 の 賃 銀 も 甚 し く 低 い と い う こ と は 、 結 局 日 本 資 本 主 義 の 国 内 市 場 に 狭 隘 な 限 界 を 与 え る こ と に な っ た 。 そ し て こ の よ う な 国 内 市 場 の 狭 隘 ば 原 料 資 源 と く に 軍 事 工 業 資 源 の 貧 困 と 相 俟 っ て 日 本 資 本 主 義 を 植 民 地 の 獲 得 な い し 経 営 に 駆 り 立 て そ の 帝 国 主 義 的 展 開 を も た ら し た 有 力 な 原 因 で あ っ た と 考 え ら れ る 。   最 後 に 廃 藩 と 地 租 改 正 を 契 機 と し て 地 租 収 入 が 明 治 六 年 か ら 急 激 に 増 大 し 、 新 国 家 に 有 力 な 財 源 を も た ら し て 、 絶 対 主 義 的 周 家 形 成 の た め に 財 政 的 基 礎 を 確 立 し た 。・ そ し て そ の 財 政 的 支 出 に よ っ て 軍 事 産 業 に 高 い ウ ェ ー ト を お く 資 本 主 義 の 形 成 に 資 し た の で あ る 。 実 に 新 国 家 に よ る 原 始 的 蓄 積 の 最 大 の 槓 杆 を な し た の は 、 地 租 と 紙 幣 増 発 で あ っ た と い う こ と が 出 来 る 。   維 新 当 初 鳳 国 事 多 端 の た め 臨 時 収 入 が 多 い の に 確 乎 た る 財 源 が な い の で 主 と し て 不 換 紙 幣 の 増 発 に よ っ て 財 政 の 赤 字 を 賄 っ て 来 た が 、 次 表 に 見 ら れ る 如 く 第 三 期 ( 明 治 二 年 十 月 -三 年 九 月 ) 、 第 四 期 ( 同 三 年 † 月 -四 年 九 月 ) 、 第 五 期 ( 四 年 十 月 一 五 年 十 一 月 ) に そ れ ぞ れ 、 八 百 万 円 、 千 百 万 円 、 二 千 万 円 だ っ た 地 租 収 入 が 、 第 六 期 ( 六 年 一 月 i 六 年 † 二 月 ) に は 急 に 六 千 万 円 に 増 大 し た 。 そ の 激 増 し た 地 租 収 入 は 、 同 年 の 経 常 収 入 に 対 し て 実 に 八 六 % を 占 め て お っ た が 、 臨 時 費 が 依 然 多 い た み 、 ・ こ れ を 賄 う 全 歳 入 に 対 し て は 三 三 % に 過 ぎ な か っ た 。 し か し 第 七 期 ( 七 年 一 月 i 七 年 十 二 月 ) に 至 る と 臨 時 収 入 が 激 減 し た の で 全 財 政 収 入 に お い て 地 租 の 占 む る 割 合 が 八 一 パ ー セ ン ト と な り 、 そ の 後 明 治 十 年 度 ま で は 七 十 数 パ ー セ ン ト と な っ て い る 。 允 泥 紙 幣 イ ン フ ソ ー シ ョ ン の 決 定 的 な 原 因 と な っ た 明 治 十 年 の 西 南 戦 役 の 戦 費 四 千 百 五 十 六 万 七 千 余 円 は 、   一 般 会 計

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財 政 収 入 に 於 け る 地 租 の 地 位(一 般 会計)

年 度 経常収 入A 税 収 入B 也  租   C 一CA 一C 前 年 度 C

B 臨時収入D 繰 入 金E D-E A十D-E A十D-E

第1期 3,6蕊 円- 3,1朔 2,009円    % 55 65% 29,4測 . ● ・ ● ・ 9 33,0翻 6.5% 第2期 4,666 4,399 ' 3,355 72 96 29,772 o ● . ・ ・ . 34,438 9.7 第3期 10,043 9,323 8,218 82 88 10,915 ・ ・ o ・ ● ・ 20,958 39 第4期 15,340 12,852 11,340 74     88. 6,803 o . ・・ ● ● 22,143 51 第5期 24,422 21,845 20,051 82 92 26,022 ・ ● o ・ ● o 「 50,444 40 第6期 70,561 65,014 60.604' 86 92 14,945 ● ● ● ● の , 85,506 33 第7期 .71,090 65,303 59,412 83 91 2,355 ・ , , , 9 . 73,445 81 第8期 83,080 76,528 67,717 ' 82 89 3,240 の ■ ・ の ■ ● 85,320 79 明 治8年 度 63,786 59,194 50,345 79   , 85 5,696 . ・ . . ・ . 69,482 72 9 55,684 51,730 43,023 77 83 3,796 ・ ● ・ … 59,430 73 10 49,967 47,923 39,450 79 81 2,370 . o , ● 9 噸 52,337 76 ■ 11 53,558 51,485 40,454 76 79 8,885 , , . , ■ . 62,443 65 12 57,716 55,579 42,112 74 77 4,435 o . . , . . 62,161    1 68 13 58,036 55,262 42,346 72 77 5,330 ・ ● ・ ・ ● o 63,366 67 14 64,304 61,675 43,274 67 71 7,185 n,●., L 71,489 66 15 69,888 67.738' 43,342 62 64 3,619 ・ o , ・ ● ● 78,507 55 16 76,425 67,659 43,537 57 '64 6,681 , , ・ ■ 巳 冒 83,106 52 17 72,102 67,203 43,425 60 64 4,567 …    ● 幽 ・ 76,669 57 , 18 56,429 52,581 43,033 76 82 5,727 . . . 噸 ● . , , , . , . 62,156 70 19 (71,094) 72,182 64,371 43,282 60 68 (14,231) 13,144 1,041 12,103 84,285 51 20 (76,086) 76.795) 66,255 42,152, 55 64 (12,092) 11,365 2,102 9,263 86,058 50 21 (74,253) 74,215 64,447 34,650  , 47 54 (18,703) 18,741 3;198 15,543 89,758 31 22 (82,355) 81,813 71,294 42,161 51 59 (14,332) 14,874 3,709 11,165 92,978 45 23 (78,593) 78,996 ・66 ,251 「    39,712 50 60 (27,875) 27,472 20,160 7,312 86,308 46 24 76,264 64,506 37,457 49 58 26,966 24,268 2,698 78,962 42・ 25 80,728 67,172 37,925 45 57 20,733 15,094 5,639 86,367 44 26 85,883 70,004 38,808 44 55 27,886 16,862 11,024 96,907 40 27 89,748 71,286 39,291 43 55 8,421 5,748 2,674 92,422 42 28 95,444 74,697 38,692 41 52 22,988 20,041 2,947 98,391 40 29 104,901 76,387 37,640 36 60 (82,114)82,111 33,115 48,996 153,897 24 30 124,222 94,912 37,964 31 40 102,167 18,162 84,005 20呂,227 18  ・ 31 132,869 97,629 38,440 29 39 87,184 2,711 84,473 217ゼ342 18 32 177,328 126,034 44,861 25 36 76,925 296 76,629 253,957 14 33 192,170 133,926 46,717 24 35 103,684 88 103,596 295,766 16 34 202,035 139,574 46,666 23 33 72,232 3,104 69,128 271,163 17 35 221,240` 131,084 46,055 21 36  、 76,101 7,502 69,599 290,839 16 36 224,180 146,163 46,873 21 32 ・ 36,040 8,114 27,926 252,106 19 37 299,142 194,362 60,939 20 31 28,324 10,624 17,700 316,842 19 〔備 考 〕 東洋 経済新 報杜編 「明治大正 財政詳 覧」 によ って作 成  経常 収入 は同書4頁 歳 入経常部 合計の数字   ()内 は2頁 総括 表に あ って4頁 の数 字 と異 るもの,臨 時収 入は同書5頁 歳 出臨時部'合計の 数字,()内 は2頁 総括 表に あって5頁 の数 字 と'異る もの。 〆

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