大仁田
あずさ
*1・三成
由美
*1・徳井
教孝
*2・内山
文昭
*3 *1中村学園大学 (〒814 0198 福岡市城南区別府5 7 1) *2産業医科大学 (〒807 8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘1 1) *3中村学園大学大学院 (〒814 0198 福岡市城南区別府5 7 1) (2010年4月1日受理) キーワード 魚介類、 小学生、 アンケート、 摂取頻度、 嗜好、 調理法福
福
岡
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県
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児
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童
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に
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食
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育
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識
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好
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地
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域
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差
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*1Nakamura Gakuen University, 5-7-1, Befu Jounan-ku Fukuoka-shi, Fukuoka, 814-0198
*2 University of Occupational and Environmental Health, Japan,1-1,Iseigaoka yahatanishi-ku kitakyusyu-shi, Fukuoka, 807-8555
*3
Graduate School of Nutritional Sciences, Nakamura Gakuen University, 5-7-1, Befu Jounan-ku Fukuoka-shi, Fukuoka, 814-0198
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Azusa OHNITA*1, Yoshimi MINARI*1, Noritaka TOKUI*2, Fumiaki UCHIYAMA*3 summary 児童の食生活や健康状態において、 魚嫌いや魚離れに関する情報が氾濫しているが、 実際に児童の魚離れや魚介類に関する報告は少な い。 そこで、 児童の魚介類に対する意識・嗜好の実態を明らかにすることを目的に、 生活環境の異なる市街部と農村部で調査を行い、 比 較検討したので報告する。 対象および調査期間は市街部F市10校の5・6年生の児童1,082名 (2002年10月∼11月)、 農村部U郡17小学校 の5・6年生の児童1,183名 (2003年6月∼7月) である。 調査は無記名の自記式質問紙調査法にて実施したものを基礎データとした。 調査項目は、 児童の食意識、 魚介類のイメージ、 摂取状況、 栄養知識、 知名度、 嗜好等である。 解析は、 クロス集計を行い、 χ2検定を 用いた。 魚介類の嗜好に関しては1%レベルで有意差が認められ、 魚が嫌いな児童は市街部に比べ農村部が高い数値を示し15.3%、 17.5 %であり、 嫌いな理由は骨がある、 くさい等であった。 児童の魚介類の栄養知識は、 農村部に比べ市街部が有意に高値を示したが、 科学 的根拠のない情報を得ている事が伺えた。 魚嗜好のイメージでは両地域で共通して、 おいしさと食べやすさの要因が深く影響していた。 また、 魚介類の摂取頻度や調理法の知識やその食体験に地域差は認められなかった。 本研究において、 市街部と農村部の児童に大きな差 は認められず、 魚はおいしいというイメージを持ち、 魚が嫌いな児童は少ないという結果を得た。 また国民栄養調査、 食品群別摂取量の 魚介類の年次推移よりも、 魚離れが急に起こっているとは考えにくい事が示唆された。
Key word: fish, elementary school children, questionnaire, method frequency of intake, food preference, cooking method
summary
Nutrient intakes according to age classes including schoolchildren in the national nutritional survey in fiscal 2000 showed an insufficient carbohydrate intake and an excessive fat intake in children aged 7-14 years. This problem may be solved by recom-mending intakes of rice as a staple and cereals and forming the habit of having Japanese low-fat dishes consisting of fish and shell-fish as a main side dish, soybean products, and vegetables. As a basic study to improve reduced shell-fish intake and form healthy dietary habits involving fish, we developed a dietary education program for the formation of a proper defecation habit by Japanese-type medicated diets" using the precede/proceed model as a behavioral change model developed by Green, L.W. et al. in the U.S., and evaluated its effects. An awareness/present status survey of fish and shellfish was performed in 1,082 children in the 5th/6th years of primary school in urban areas and 1,183 in rural areas in F Prefecture. No regional differences were observed. Of all children, 66% considered fish delicious, suggesting that fish is their favorite food.
将来にわたる食行動、 食習慣に大きな影響を与える学 童期は、 自分の意思により、 食事の内容や選択する機会 が増えるとともに、 自己管理能力の育成が期待される重 要な時期である。 近年、 社会環境の多様化により、 児童を取り巻く食環 境が大きく変化し、 偏食、 過食、 朝食の欠食等による肥 満の増加や生活習慣病の若年化等、 健康問題と関連のあ る食生活が問題視されていることが伺える1∼7。 平成18 年国民健康・栄養調査結果によると、 年齢階級別栄養素 等摂取量の7∼14歳では、 たんぱく質が推奨量に比べ高 値を示し、 脂肪エネルギー比も同様に目標量に比べ男女 ともに高い数値を示していた1。 これら食生活の解決策の一つは、 主食である米飯と魚 介類、 大豆製品、 野菜類などを取り入れた低脂肪の和食 を食べることの習慣化だと考えられる。 特に主菜になる 魚介類は、 優れたたんぱく質源として 日本人の食生活 には不可欠な食品であり、 また脂質栄養学上においても 重要な食品である。 厚生労働省から発表された 「日本人 の食事摂取基準2005年版」 においても増やすべき栄養素 として n-3 系脂肪酸の目標量が新たに設定され8、 魚介 類の摂取が重要視されている。 魚介類に関する調査では、 児童の食物嗜好と学校給食 の関連性について検討した結果、 学校給食で魚介類を用 いた料理は嗜好度が低く9、 また、 児童の魚介類摂取量 については漸減傾向にあり、 朝夕食では魚類より肉類を 摂取し、 肉食嗜好がやや高いことを報告している10。 特 に、 魚嗜好の地域差をみた調査では、 戸塚らや宮寺らは 幼児を、 星野らは女子学生を対象に農山村、 大都市、 臨 海都市の各都市別に分け、 魚介類の嗜好の地域差をみた ところ、 いずれの調査においても大都市で魚介類の嗜好 度が最も高く、 地域の違いにより魚介類の嗜好が異なる ことを報告している11∼13。 魚介類に関して浜崎らは、 魚介類に含まれるドコサヘ キサエン酸 (DHA) は攻撃性を抑える働きがあり、 魚 を食べなくなったことも子どものキレる要因になってい ると指摘するなど14 、 児童の魚離れ・魚嫌いに関する情 報も多くいわれている。 しかし、 平成9年∼平成18年国民栄養調査の食品群別 摂取量の7∼14歳の年次推移をみると、 魚の摂取量は60 g前後とほぼ横ばいであり7、 児童の魚離れが進行して いるとは考えにくい。 本研究では、 児童の魚介類に関する意識、 嗜好、 摂取 量などの実態を明らかにするために、 生活環境の異なる 市街部と農村部について調査を行い、 その地域差につい ても検討し、 さらに、 効果的な食教育を考察する基礎資 料とすることを目的とした。
方
法
(1) 調査対象 市街部として、 福岡市の市街地にある公立小学校10校 に通う5,6年生の児童1082名と農村部として福岡市か ら車で90分の距離にある面積の約75%が森林、 耕地で農 業の盛んな2つの町の公立小学校17校に通う5,6年生 の児童1183名を調査対象とした。 (2) 調査期間 調査期間は市街部が2002年10月下旬から11月中旬、 農 村部が2003年6月中旬から7月上旬である。 (3) 調査方法 児童の魚介類に関する意識・実態調査票を作成し、 各 学校の学級担任を通じて児童に配布後、 無記名の自記式 質問紙調査法にて実施したものを基礎データとした。 (4) 調査内容 調査内容は、 「属性」、 「食意識」、 「魚介類に対する実 態」、 「魚介類に対する知識」、 「魚介類に関する知名度、 食経験、 嗜好度」、 「魚介類の調理法に関する知名度、 食 経験、 嗜好度」 の6項目に大別した。 「魚介類に対する 実態」 を把握するための指標として、 魚介類に対する 「嗜好」、 「摂取頻度」、 「嗜好と摂取頻度の関連」、 「嗜好 とイメージの比較」、 「家庭における魚介類の購入状況と 廃棄方法」 を設定した。 また、 「魚介類に対する知識」 の指標として、 魚介類の 「旬に関する知識」、 「鮮度の見 分け方に関する知識」、 「栄養、 働きに関する知識」 を設 定した。 「魚介類に関する知名度、 食経験、 嗜好度」 に ついては、 おさかな普及協会のインターネットホームペー ジ 「フィッシュワールド」 で行っているアンケートの中 の魚介藻類を参考に41種類をあげ、 その魚介類の中から 「知っている」、 「食べたことがある」、 「食べたことがあっ て好き」 について複数回答を求めた。 また、 魚介類の調 理方法は、 生;「刺身」、 焼く;「塩焼き」、 「みそ焼き」、 「バター焼き」、 煮る;「につけ」、 「味噌煮」、 「揚げ煮」、 蒸す;「蒸し物」、 揚げ物;「から揚げ」、 「衣揚げ」、 「フ ライ」、 その他;「酢の物」 の中から該当する項目につい て複数回答を求めた。 (5) 解析方法 魚介類の意識、 嗜好の実態項目ごとに単純集計、 クロ ス集計を行い、 2項目間の関連性についてはχ2検定を緒
言
行い、 危険率5%をもって有意とした。
結
果
調査票の回収率は市街部95.7%で1035名より、 農村部 98.4%で1164名より回答が得られた。 (1) 児童の属性 調査対象児童の属性を表1示した。 市街部の5,6年 の男子507名 (49.1%)、 女子526名 (50.9%) で、 農村 部は男子590名 (50.7%)、 女子574名 (49.3%) であり、 両地域とも男女比がほぼ同一割合で地域による差は認め られなかった。 家族構成について、 核家族と祖父母と同 居している拡大家族を比較した結果、 拡大家族と答えた 児童が市街部21.1%、 農村部66.8%であり、 農村部が市 街部に比べ有意に高い割合を示していた(p<0.01)。 次 に、 母親の就労状況について調査した結果、 母親の就労 「あり」 と回答した児童は、 市街部62.3%、 農村部69.7 %であり、 地域差は認められなかった。 た。 (2) 児童の食意識 1) 食事をする目的 児童の食事をする目的として、 「おなかがすくから」、 「生きるために」、 「おいしいから」、 「ただなんとなく」、 「その他」 のいずれかを選択させた結果を図1−1に示 した。 「生きるため」 と答えた児童が市街部62.1%、 農 村部57.5%と高い数値を示し、 次いで 「おなかがすくか ら」、 「おいしい」 からの順であり、 市街部、 農村部によ る差は認められなかった。 2) 魚介類に対するイメージ 児童の魚介類に対するイメージについて5段階法で6 項目について調査した結果を図1−2に示した。 児童の 魚介類に対するイメージでは、 魚は美味しく、 また、 く さい食品であるというイメージを持っていることが伺え た。 (3) 児童の魚介類に対する実態 1) 魚介類に対する嗜好 児童の魚介類に対する嗜好について、 「大好き」、 「好 き」、 「どちらでもない」、 「嫌い」、 「大嫌い」 の5項目に ついて図2−1に結果を示した。 魚介類を好む児童は市 街部で58.2%、 農村部52.7%であり、 逆に、 魚介類を嫌 う児童は市街部15.3%、 農村部17.5%であった。 農村部 に比べ市街部に住む児童は魚介類に対する嗜好が有意に 高かった (p<0.01)。 児童が魚介類を嫌う理由として、 「骨がある」、 「味・ 臭い」、 「皮がある」、 「口ざわりや舌ざわり」、 「おいしく ない」、 「その他」 の6項目について調査した結果を図2− 2に示した。 市街部、 農村部の両地域において、 地域差 は認められず、 「骨がある」 が高い数値を示し、 市街部 53.8%、 農村部55.9%であった。 次に、 魚介類を嫌う理 由として、 「おいしくない」、 「味・臭い」、 「皮がある」 の順であった。 ੱ䋨䋦䋩 䇭ኻ⽎ၞ Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ ో 㪈㪃㪇㪊㪌䋨㪋㪎㪅㪈䋩 㪈㪃㪈㪍㪋䋨㪌㪉㪅㪐䋩 㪉㪃㪈㪐㪐䋨㪈㪇㪇㪅㪇䋩 㩷䋼ቇᐕ䋾 䇭㪌ᐕ↢ 㪌㪈㪇䋨㪋㪐㪅㪊䋩 㪌㪎㪊䋨㪋㪐㪅㪉䋩 㪈㪃㪇㪏㪊䋨㪋㪐㪅㪉䋩 䇭㪍ᐕ↢ 㪌㪉㪌䋨㪌㪇㪅㪎䋩 㪌㪐㪈䋨㪌㪇㪅㪏䋩 㪈㪃㪈㪈㪍䋨㪌㪇㪅㪏䋩 㩷䋼ᕈ䋾 䇭↵ሶ 㪌㪇㪎䋨㪋㪐㪅㪈䋩 㪌㪐㪇䋨㪌㪇㪅㪎䋩 㪈㪃㪇㪐㪎䋨㪋㪐㪅㪐䋩 䇭ᅚሶ 㪌㪉㪍䋨㪌㪇㪅㪐䋩 㪌㪎㪋䋨㪋㪐㪅㪊䋩 㪈㪃㪈㪇㪇䋨㪌㪇㪅㪈䋩 㩷䋼ኅᣖ᭴ᚑ䋾 䇭ᩭኅᣖ 㪎㪋㪋䋨㪎㪏㪅㪐䋩 㪋㪈㪊䋨㪊㪊㪅㪉䋩 㪈㪃㪈㪌㪎䋨㪌㪉㪅㪐䋩 䇭ᄢኅᣖ 㪈㪐㪐䋨㪉㪈㪅㪈䋩 㪏㪊㪈䋨㪍㪍㪅㪏䋩 㪈㪃㪇㪊㪇䋨㪋㪎㪅㪈䋩 㩷䋼Უⷫ䈱ዞഭ⁁ᴫ䋾 䇭䈅䉍 㪍㪋㪉䋨㪍㪉㪅㪊䋩 㪎㪐㪐䋨㪍㪐㪅㪎䋩 㪈㪃㪋㪋㪈䋨㪍㪍㪅㪉䋩 䇭䈭䈚 㪊㪐㪈䋨㪊㪏㪅㪇䋩 㪊㪋㪏䋨㪊㪇㪅㪋䋩 㪎㪊㪐䋨㪊㪋㪅㪇䋩 表1 調査対象児童の属性 㪌㪎㪅㪌㩼 㪉㪍㪅㪈㩼 㪈㪇㪅㪍㩼 㪍㪉㪅㪈㩼 㪊㪇㪅㪇㩼 䈍䈇䈚䈇䈎䉌 ↢䈐䉎䈢䉄䈮 䈍䈭䈎䈏䈜䈒䈎䉌 㪇㪅㪐㩼 㪊㪅㪐㩼 㪈㪇㪅㪌㩼 㪌㪎㪅㪌㩼 㪉㪍㪅㪈㩼 㪈㪅㪋㩼 㪋㪅㪎㩼 㪈㪇㪅㪍㩼 㪍㪉㪅㪈㩼 㪊㪇㪅㪇㩼 䈠䈱ઁ 䈢䈣䈭䉖䈫䈭䈒 䈍䈇䈚䈇䈎䉌 ↢䈐䉎䈢䉄䈮 䈍䈭䈎䈏䈜䈒䈎䉌 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪇㪊㪊 㫅㪔㪈㪈㪌㪐 㪇㪅㪐㩼 㪊㪅㪐㩼 㪈㪇㪅㪌㩼 㪌㪎㪅㪌㩼 㪉㪍㪅㪈㩼 㪈㪅㪋㩼 㪋㪅㪎㩼 㪈㪇㪅㪍㩼 㪍㪉㪅㪈㩼 㪊㪇㪅㪇㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䈠䈱ઁ 䈢䈣䈭䉖䈫䈭䈒 䈍䈇䈚䈇䈎䉌 ↢䈐䉎䈢䉄䈮 䈍䈭䈎䈏䈜䈒䈎䉌 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪇㪊㪊 㫅㪔㪈㪈㪌㪐 図1−1 食事をする目的 図1−2 魚介類に対するイメージ2) 魚介類に対する摂取頻度 児童の1週間における魚介類の摂取頻度を検討するた めに、 「1日に2回以上」、 「1日1回」、 「2∼3日に1 回」、 「4∼5日に1回」、 「1週間に1回」、 「食べない」 の6項目について調査した結果を図3に示した。 1日に 1回以上食べる児童は市街部14.0%、 農村部16.6%であ り、 3日に1回以上摂取している児童は、 市街部が54.6 %、 農村部が55.5%であり、 地域による差は認められな かった。 3) 魚介類に対する嗜好と摂取頻度の関連 児童の魚介類に対する嗜好と摂取頻度の関連を図4に 示した。 魚介類が 「大好き」 と回答した児童が 「3日に 1回以上」 魚介類を摂取する割合は、 市街部で65.9%、 農村部で61.4%であった。 逆に、 「大嫌い」 と答えた児 童が、 「3日に1回以上」摂取する割合は、 市街部で39.3 %、 農村部30.0%であった。 両地域ともに、 魚介類を好 きな児童ほど摂取する頻度が高く、 逆に嫌いな児童ほど 摂取する頻度が低いことが伺えた。 4) 魚介類の嗜好とイメージの比較 児童の魚介類の嗜好とイメージとの関連について比較 した結果を図5に示した。 市街部、 農村部ともに、 魚介 類を好きな児童はイメージが良く、 嫌いな児童において は悪いイメージ持っている傾向が伺えた。 好きな児童に おいては、 特においしいというイメージを持っており、 嫌いな児童においては特にくさい、 食べにくいというイ メージを持っていることが伺えた。 5) 家庭における魚介類の購入状況 児童の家庭における魚介類の購入状況について図6− 1に示した。 市街部の児童においては 「魚まるごと1匹」 と回答した割合が最も高く、 次いで 「切り身」、 「内臓・ うろこをとったもの」 の順であった。 農村部では、 「切 り身」、 「魚まるごと1匹」、 「内臓・うろこをとったもの」 の順であった。 市街部より農村部が下処理済みの魚介類 を購入していることが伺えた。 6) 家庭における魚介類の廃棄方法 児童の家庭における魚介類の廃棄方法の調査結果を図 ᄢᅢ䈐 ᅢ䈐 䈬䈤䉌䈪䉅䈭䈇 ህ䈇 ᄢህ䈇 㪈㪏 㪎㩼 㪉㪈㪅㪊㩼 㪊㪋 㪇㩼 㪊㪍㪅㪐㩼 㪉㪐 㪏㩼 㪉㪍㪅㪌㩼 㪈㪉 㪊㩼 㪈㪉㪅㪍㩼 㪌 㪉㩼 㪉㪅㪎㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ ᄢᅢ䈐 ᅢ䈐 䈬䈤䉌䈪䉅䈭䈇 ህ䈇 ᄢህ䈇 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪊㪋 㪈㪏㪅㪎㩼 㪉㪈㪅㪊㩼 㪊㪋㪅㪇㩼 㪊㪍㪅㪐㩼 㪉㪐㪅㪏㩼 㪉㪍㪅㪌㩼 㪈㪉㪅㪊㩼 㪈㪉㪅㪍㩼 㪌㪅㪉㩼 㪉㪅㪎㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ ᄢᅢ䈐 ᅢ䈐 䈬䈤䉌䈪䉅䈭䈇 ህ䈇 ᄢህ䈇 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪊㪋 㫅㪔㪈㪈㪍㪊 㪁㪁㫇㪓㪇㪅㪇㪈 図2−1 児童の魚介類に対する嗜好 㪌㪊 㪏㩼 㪈㪈㪅㪋㩼 㪈㪍㪅㪌㩼 㪌㪌㪅㪐㩼 㪌 㪎㩼 㪈㪌㪅㪉㩼 㪉㪇㪅㪐㩼 㪌㪊㪅㪏㩼 ญ䈙䉒䉍䉇⥠䈙 ⊹䈏䈅䉎 䊶⥇䈇 㛽䈏䈅䉎 㪉㪅㪈㩼 㪉㪌㪅㪋㩼 㪋㪅㪎㩼 㪈㪈㪅㪋㩼 㪈㪍㪅㪌㩼 㪌㪌㪅㪐㩼 㪎㪅㪇㩼 㪉㪎㪅㪉㩼 㪌㪅㪎㩼 㪈㪌㪅㪉㩼 㪉㪇㪅㪐㩼 㪌㪊㪅㪏㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䈠䈱ઁ 䈍䈇䈚䈒䈭䈇 ญ䈙䉒䉍䉇⥠䈙 䉒䉍 ⊹䈏䈅䉎 䊶⥇䈇 㛽䈏䈅䉎 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪌㪍 㫅㪔㪉㪊㪍 㪉㪅㪈㩼 㪉㪌㪅㪋㩼 㪋㪅㪎㩼 㪈㪈㪅㪋㩼 㪈㪍㪅㪌㩼 㪌㪌㪅㪐㩼 㪎㪅㪇㩼 㪉㪎㪅㪉㩼 㪌㪅㪎㩼 㪈㪌㪅㪉㩼 㪉㪇㪅㪐㩼 㪌㪊㪅㪏㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䈠䈱ઁ 䈍䈇䈚䈒䈭䈇 ญ䈙䉒䉍䉇⥠䈙 䉒䉍 ⊹䈏䈅䉎 䊶⥇䈇 㛽䈏䈅䉎 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪌㪍 㫅㪔㪉㪊㪍 図2−2 児童が魚介類を嫌う理由 (複数回答) 䋱ᣣ䈮䋲࿁એ 䋱ᣣ䈮䋱࿁ 䋲䌾䋳ᣣ䈮䋱࿁ 䋴䌾䋵ᣣ䈮䋱࿁ 䋱ㅳ㑆䈮䋱࿁ 㘩䈼䈭䈇 㪉㪅㪋㩼 㪈㪈㪅㪍㩼 㪋㪇㪅㪍㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪉㪉㪅㪉㩼 㪉㪅㪐㩼 Ꮢⴝㇱ 䋱ᣣ䈮䋲࿁એ 䋱ᣣ䈮䋱࿁ 䋲䌾䋳ᣣ䈮䋱࿁ 䋴䌾䋵ᣣ䈮䋱࿁ 䋱ㅳ㑆䈮䋱࿁ 㘩䈼䈭䈇 㫅㪔㪈㪇㪉㪍 㪊㪅㪈㩼 㪉㪅㪋㩼 㪈㪊㪅㪌㩼 㪈㪈㪅㪍㩼 㪊㪏㪅㪐㩼 㪋㪇㪅㪍㩼 㪉㪈㪅㪐㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪐㪅㪌㩼 㪉㪉㪅㪉㩼 㪊㪅㪉㩼 㪉㪅㪐㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ 䋱ᣣ䈮䋲࿁એ 䋱ᣣ䈮䋱࿁ 䋲䌾䋳ᣣ䈮䋱࿁ 䋴䌾䋵ᣣ䈮䋱࿁ 䋱ㅳ㑆䈮䋱࿁ 㘩䈼䈭䈇 㫅㪔㪈㪇㪉㪍 㫅㪔㪈㪈㪌㪐 㪊㪅㪈㩼 㪉㪅㪋㩼 㪈㪊㪅㪌㩼 㪈㪈㪅㪍㩼 㪊㪏㪅㪐㩼 㪋㪇㪅㪍㩼 㪉㪈㪅㪐㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪐㪅㪌㩼 㪉㪉㪅㪉㩼 㪊㪅㪉㩼 㪉㪅㪐㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ 䋱ᣣ䈮䋲࿁એ 䋱ᣣ䈮䋱࿁ 䋲䌾䋳ᣣ䈮䋱࿁ 䋴䌾䋵ᣣ䈮䋱࿁ 䋱ㅳ㑆䈮䋱࿁ 㘩䈼䈭䈇 㫅㪔㪈㪇㪉㪍 㫅㪔㪈㪈㪌㪐 図3 児童の魚介類に対する摂取頻度 㪇 㪏 㪈㪅㪏 㪉㪅㪍 㪊㪅㪎 㪈㪇㪅㪎 㪈㪈㪅㪇 㪈㪏㪅㪇 㪊㪎㪅㪈 㪋㪋㪅㪏 㪋㪋㪅㪉 㪉㪈㪅㪇 㪈㪐㪅㪍 㪈㪏㪅㪋 㪉㪍㪅㪈 㪉㪈㪅㪌 㪈㪋㪅㪎 㪊㪅㪊 㪇㪅㪌 㪇㪅㪐 䈬䈤䉌䈪䉅䈭 䈇 ᅢ䈐 ᄢᅢ䈐 㪈ᣣ䈮㪉࿁એ 㪈ᣣ䈮㪈࿁ 㪉䌾㪊ᣣ䈮㪈࿁ 㪋䌾㪌ᣣ䈮㪈࿁ 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6−2に示した。 廃棄方法で、 魚介類の皮、 内臓、 骨を 「捨てる」 と答えた児童が市街部56.8%、 農村部47.4% と最も高い数値を示していた。 一方、 「調理して食べる」、 「動物のえさにする」 といった食品の再利用や、 「土や肥 料にする」 といった環境を考慮した項目は低い数値を示 していた。 (4) 児童の魚介類に対する知識 1) 魚介類の旬に関する知識 児童における魚介類の旬に関する知識を図7に示した。 魚介類の旬を「知っている」と答えた児童は、 市街部67.9 %、 農村部51.2%であり、 農村部に比べ市街の児童の方 が知識度が有意に高かった (p<0.01)。 2) 魚介類の鮮度の見分け方に関する知識 児童における魚介類の鮮度の見分け方に関する知識の 結果を図8に示した。 両地域ともに知識度の高かった項 目は、 「つやがある」、 「身がぶよぶよしていない」、 「目 が澄んでいる」 であり、 その他の項目については、 50% 以下と低値を示していた。 3) 魚介類の栄養・働きに関する知識 児童の魚介類の栄養・働きに関する知識の結果を図9 に示した。 児童の知識の理解度の高いものは、 「頭が良 くなる」、 「カルシウムが多い」、 「血がさらさらになる」 という項目であった。 また、 家庭科の授業で習った、 魚 はたんぱく質が多いという知識を知っている児童は市街 部で44.1%、 農村部で33.0%であった。 マスメディアや 魚の歌などの媒体の影響によるためか、 科学的根拠のな い魚介類の情報を得ていることが伺えた。 (5) 魚介類に関する知名度、 食経験、 嗜好度 児童の魚介類に関する知名度を図10に示した。 知名度 で80%以上占めたものは41種類中、 市街部で30種類であ り、 農村部で28種類であった。 知名度の高い食品は市街 部で、 あさり、 あじ、 さんまであり、 農村部で、 かに、 たこ、 さけの順であった。 また、 両地域ともに知名度が 低いものは、 メルルーサ、 さわら、 たちうおなどであり、 これらは学校給食の献立として出ているにもかかわらず、 図5 児童の魚介類の嗜好とイメージ 㪉㪈㪅㪉㩼 㝼䉁䉎䈗䈫䋱 㪈㪊㪅㪍㩼 㪉㪊㪅㪐㩼 㪈㪊㪅㪏㩼 㪈㪏㪅㪌㩼 㪈㪉㪅㪈㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪌㪅㪏㩼 㪉㪈㪅㪉㩼 䈠䈱䉁䉁㘩䈼䉌䉏䉎 ឴䈕䉎䈣䈔䊶䈒䈣䈔 ಾ䉍り ౝ⤳䊶䈉䉐䈖䉕䈫䈦䈢䉅 䈱 㝼䉁䉎䈗䈫䋱 ጟᏒ 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪉㪐 Ꮢⴝㇱ 㪉㪌㪅㪎㩼 㪈㪅㪇㩼 㪈㪊㪅㪍㩼 㪉㪊㪅㪐㩼 㪈㪊㪅㪏㩼 㪈㪏㪅㪌㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪅㪐㩼 㪈㪉㪅㪈㩼 㪉㪇㪅㪉㩼 㪈㪌㪅㪏㩼 㪉㪈㪅㪉㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䉒䈎䉌䈭䈇 䈠䈱䉁䉁㘩䈼䉌䉏䉎 䉅䈱 ឴䈕䉎䈣䈔䊶䈒䈣䈔 ಾ䉍り ౝ⤳䊶䈉䉐䈖䉕䈫䈦䈢䉅 䈱 㝼䉁䉎䈗䈫䋱 ጟᏒ ᶋ⠀ 㪁㪁 㪁㪁㫇㪓㪇㪅㪇㪈 㫅㪔㪈㪇㪉㪐 㫅㪔㪈㪈㪌㪊 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 図6−1 児童の家庭における魚介類の購入状況 㪏㪅㪐㩼 㪌㪅㪌㩼 㪋㪎㪅㪋㩼 㪉㪅㪌㩼 㪉㪅㪋㩼 㪌㪍㪅㪏㩼 േ‛䈱䈋䈘䈮䈜䉎 䉇⢈ᢱ䈮䈜䉎 ᝥ䈩䉎 㪁㪁 㪈㪅㪇㩼 㪊㪊㪅㪐㩼 㪉㪅㪊㩼 㪏㪅㪐㩼 㪌㪅㪌㩼 㪋㪎㪅㪋㩼 㪊㪅㪈㩼 㪊㪊㪅㪇㩼 㪉㪅㪎㩼 㪉㪅㪌㩼 㪉㪅㪋㩼 㪌㪍㪅㪏㩼 䈠䈱ઁ 䉒䈎䉌䈭䈇 ⺞ℂ䈚䈩㘩䈼䉎 േ‛䈱䈋䈘䈮䈜䉎 䉇⢈ᢱ䈮䈜䉎 ᝥ䈩䉎 ጟᏒ ᶋ⠀ 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪉㪏 㫅㪔㪈㪈㪌㪌 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㪈㪅㪇㩼 㪊㪊㪅㪐㩼 㪉㪅㪊㩼 㪏㪅㪐㩼 㪌㪅㪌㩼 㪋㪎㪅㪋㩼 㪊㪅㪈㩼 㪊㪊㪅㪇㩼 㪉㪅㪎㩼 㪉㪅㪌㩼 㪉㪅㪋㩼 㪌㪍㪅㪏㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䈠䈱ઁ 䉒䈎䉌䈭䈇 ⺞ℂ䈚䈩㘩䈼䉎 േ‛䈱䈋䈘䈮䈜䉎 䉇⢈ᢱ䈮䈜䉎 ᝥ䈩䉎 ጟᏒ ᶋ⠀ 㪁㪁 㪁㪁㫇㪓㪇㪅㪇㪈 㫅㪔㪈㪇㪉㪏 㫅㪔㪈㪈㪌㪌 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 図6−2 児童の家庭における魚介類の廃棄方法 ⍮䈦䈩䈇䉎 ⍮䉌䈭䈇 㪌㪈㪅㪉㩼 㪍㪎㪅㪐㩼 㪋㪏㪅㪏㩼 㪊㪉㪅㪈㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ ⍮䈦䈩䈇䉎 ⍮䉌䈭䈇 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪉㪉 㫅㪔㪈㪈㪋㪈 㪌㪈㪅㪉㩼 㪍㪎㪅㪐㩼 㪋㪏㪅㪏㩼 㪊㪉㪅㪈㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ ⍮䈦䈩䈇䉎 ⍮䉌䈭䈇 㪁㪁 㫅㪔㪈㪇㪉㪉 㫅㪔㪈㪈㪋㪈 㪁㪁㫇㪓㪇㪅㪇㪈 㪌㪉㪅㪇㩼㪌㪊㪅㪉㩼 㝼䈱⦡䈏䈲 䈐䉍䈚䈩 ⋡䈏䈜䉖䈪䈇䉎 㪋㪉㪅㪍㩼 㪊㪎㪅㪈㩼 㪍㪉㪅㪏㩼 㪋㪏㪅㪉㩼 㪌㪉㪅㪇㩼 㪋㪊㪅㪉㩼 㪊㪎㪅㪍㩼 㪌㪍㪅㪊㩼 㪌㪉㪅㪊㩼 㪌㪊㪅㪉㩼 ᒻ䈏䈐䉏䈇䈭䉅䈱 ↢䈒䈘䈒䈭䈇 り䈏䈹䉋䈹䉋䈚䈩䈇䉎 㝼䈱⦡䈏䈲䈦䈐䉍䈚䈩 䈇䉎 ⋡䈏䈜䉖䈪䈇䉎 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪇㪊㪌 㫅㪔㪈㪈㪍㪋 㪊㪅㪋㩼 㪍㪉㪅㪊㩼 㪋㪉㪅㪍㩼 㪊㪎㪅㪈㩼 㪍㪉㪅㪏㩼 㪋㪏㪅㪉㩼 㪌㪉㪅㪇㩼 㪌㪅㪌㩼 㪍㪏㪅㪋㩼 㪋㪊㪅㪉㩼 㪊㪎㪅㪍㩼 㪌㪍㪅㪊㩼 㪌㪉㪅㪊㩼 㪌㪊㪅㪉㩼 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䈠䈱ઁ 䈧䉇䈏䈅䉎䉅䈱 ᒻ䈏䈐䉏䈇䈭䉅䈱 ↢䈒䈘䈒䈭䈇 り䈏䈹䉋䈹䉋䈚䈩䈇䉎 㝼䈱⦡䈏䈲䈦䈐䉍䈚䈩 䈇䉎 ⋡䈏䈜䉖䈪䈇䉎 Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㫅㪔㪈㪇㪊㪌 㫅㪔㪈㪈㪍㪋 図7 児童における魚介類の旬に関する知識 図8 児童における魚介類の鮮度の見分け方に関する知識 (複数回答)
魚名を知らない児童の割合が高かった。 次に、 魚介類の食経験では、 80%以上の児童が食べた ことがあると答えた魚介類は、 41種類中、 市街部で17種 類、 農村部で11種類であり、 さけ、 かに、 いか、 その他 大衆魚のいわし、 あじ、 さばなどであり、 市街部の方が 若干、 食経験が豊富であることが伺えた。 また、 相対的 にみると、 食経験の割合が知名度より約15%低い数値を 示しており、 魚名は知っていても、 食べたことのない児 童がいることも伺えた。 また、 魚介類の嗜好度については、 市街部では、 まぐ ろ、 のり、 かにが好まれ、 農村部では、 かに、 のり、 た こが上位を占めていた。 その他の種類では大きな差は見 㻟 㻠㻑 㻣㻚㻥㻑 㻟㻟㻚㻜㻑 㻣㻚㻣㻑 㻞㻜㻚㻞㻑 㻠㻝㻚㻝㻑 㻜㻑 㻡㻜㻑 㻝㻜㻜㻑 ⬡㉁䛾㻱㻼㻭䛜ከ䛔 ⬡㉁䛾㻰㻴㻭䛜ከ䛔 䛯䜣䜁䛟㉁䛜ከ䛔 㻝㻢㻚㻝㻑 㻢㻣㻚㻞㻑 㻝㻜㻚㻜㻑 㻢㻢㻚㻟㻑 㻟㻚㻠㻑 㻞㻝㻚㻣㻑 㻣㻞㻚㻡㻑 㻝㻤㻚㻢㻑 㻣㻞㻚㻝㻑 䜻䝺䛺䛔 㢌䛜䜘䛟䛺䜛 㕲䛜ከ䛔 䜹䝹䝅䜴䝮䛜ከ䛔 ⬡㉁䛾㻱㻼㻭䛜ከ䛔 㻜 㻣㻑 㻠㻤㻚㻤㻑 㻝㻜㻚㻣㻑 㻥㻚㻡㻑 㻟㻜㻚㻝㻑 㻜㻚㻢㻑 㻡㻣㻚㻤㻑 㻝㻠㻚㻣㻑 㻥㻚㻡㻑 㻟㻟㻚㻟㻑 䛭䛾 ⾑䛜䝃䝷䝃䝷䛻䛺䜛 䝪䜿ண㜵 ⓶䜅䛻䜘䛔 ┠䛻䜘䛔 ᕷ⾤㒊 ㎰ᮧ㒊 㼚㻩㻝㻜㻟㻡 㼚㻩㻝㻝㻢㻠 㻜㻚㻣㻑 䛭䛾 図9 児童の魚介類の栄養・働きに関する知識 図10−1 児童における魚介類の知名度 図10−2 児童における食べたことのある魚介類 図10−3 児童における好きな魚介類
られなかった。 (6) 魚介類の調理法に関する知名度、 食経験、 嗜好度 児童における魚介類の調理法の知名度について図11に 示した。 地域間に差はなく、 80%以上の児童が知ってい ると答えた調理法は、 上位から 「さしみ」、 「塩焼き」、 「煮つけ」、 「唐揚げ」、 「フライ」 の順であった。 逆に知 名度の低いものは、 「揚げ煮」、 「みそ焼き」、 「蒸し物」、 「みそ煮」 であり、 これらは日本の伝統的な調理法であっ た。 また、 魚介類の食経験では、 地域間に差はなく、 魚介 類の知名度と同様の傾向を示していた。 魚介類の調理法に関する嗜好度では、 児童が好む調理 法は、 「さしみ」、 「塩焼き」、 「唐揚げ」、 「フライ」、 「バ ター焼き」 の順で、 簡単に作れ、 油を使った料理を好む 傾向が伺えた。
考
察
近年、 食生活における国民の健康志向が強まり、 水産 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 䌆⋵Ꮢⴝㇱ 䌆⋵ㄘㇱ Ꮢⴝㇱ ㄘㇱ 㪇㩼 㪌㪇㩼 㪈㪇㪇㩼 Ⴎ 䈐 䉂 䈠 䈐 䊋 䉺丶 䈐 䈮 䈧 䈔 ཬ ᾚ ឴ 䈕 ᾚ 䈎 䉌 ឴ 䈕 ឴ 䈕 䊐 䊤 䉟 ⫳ 䈚 ‛ 䈘 䈚 䉂 ㈶ 䈱 ‛ 䌆⋵Ꮢⴝㇱ 䌆⋵ㄘㇱ࿑㪈㪈㪄㪈 ఽ┬䈮䈍䈔䉎㝼㘃䈱⺞ℂᴺ䈱⍮ฬᐲ
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ま と め
魚介類は、 日本人に重要なたんぱく質であるが、 児童 の魚嫌いが問われているため、 その現状を明らかにする ために魚介類についての嗜好や意識の現状について調査 を行った。 また、 市街部と農村部の地域の違いについて も、 児童を対象に検討した。 1) 児童の食事をする目的は、 「生きるため」 が約60%と最も多く、 次いで 「おなかがすくから」、 「おいしい か」 の順であり、 地域差は認められなかった。 2) 魚のイメージでは、 地域差は認められず、 おいしい、 くさい、 食べにくい食品であると思われていた。 3) 魚の嗜好調査において、 魚が嫌いな児童は市街部で 15.3%、 農村部で17.5%であり、 いずれも嫌いな理由 として骨がある・味・臭いが比較的多く地域間に差は 認められなかった。 4) 魚の摂取頻度では、 3日に1回以上魚を摂取してい る児童は市街部で54.6%、 農村部で55.5%であり、 地 域による差は認められなかった。 5) 魚介類の摂取頻度と嗜好の関係では、 両地域ともに、 魚介類が好きな児童ほど、 摂取する頻度が高い傾向が 伺えた。 魚介類の嗜好とイメージの比較においては、 魚介類を好きな児童はおいしいという良いイメージを 持ち、 嫌いな児童はくさい、 食べにくい等悪いイメー ジを持っていた。 6) 家庭における魚介類の購入・廃棄方法では、 市街部 より農村部の方が下処理済みの魚介類を購入する割合 が高かった。 廃棄方法では 「皮・内臓・骨を捨てる」 と回答した児童が最も多く、 逆に、 食品の廃棄物を再 利用する家庭が少ないことが伺えた。 7) 魚介類の旬に関しては、 農村部より市街部が知識度 が高く、 鮮度の見分け方では、 両地域ともに知識度は 低く、 つやを見る見分け方以外は50%以下と低い数値 を示していた。 8) 魚介類の栄養・働きに関する知識では、 家庭科など で習う基本的な栄養・働きよりもマスコミでいわれて いる科学的根拠のないものを間違って理解していた。 9) 児童の80%以上が知っている魚介類は41種類中、 市 街部30種類、 農村部28種類であり、 地域差は認められ ず、 いわし、 あじなどの大衆魚の知名度が高かった。 また、 食経験のある魚種は知名度の結果とほぼ同様で あったが、 相対的にみると、 知名度より約15%低い数 値を示しており、 魚名は知っているが、 食べたことは ない魚介類があることが伺えた。 嗜好度の高い魚介類 は、 両地域ともに、 かに、 のりなどであり、 市街部に おいては、 まぐろが高い数値を示していた。 10) 魚介類の調理法では、 知名度、 食経験ともに 「さし み」、 「塩焼き」、 「煮つけ」、 「フライ」、 「からあげ」 の 割合が高く、 逆に日本の伝統料理である 「みそ煮」、 「みそ焼き」、 「揚げ煮」、 「蒸し物」 は低い数値を示し ていた。 児童が好む魚介類の調理法は、 知名度、 食経 験の結果と同様に簡単に作れ、 油を多く使った調理法 の割合が高く、 地域間に差は認められなかった。 以上の結果より、 児童はおいしいというイメージを持 ち、 魚嫌いという現状は伺えなかった。 今後、 児童が魚をよりおいしく、 健康に食べるために は、 魚の鮮度の見分け方、 臭みの取り方、 日本料理、 魚 の骨を上手にとる食べ方、 魚の正しい栄養・働きを含め た食教育の必要性を感じた。 特に、 児童および保護者に 魚介類と健康についての関わりを理解させ、 魚介類に対 する関心や正しい栄養知識の普及を図る指導の対策が必 要であると考えられた。
謝
辞
稿を終えるにあたり、 調査にご協力いただきました福 岡県内の各小学校の先生、 対象児童の皆様に深く感謝申 し上げます。 また、 論文をまとめるにあたり、 御助言や御指導を賜 りました先生に厚く御礼申し上げます。 最後にこの研究の集計にご協力いただいた中村学園大 学家政学部食物栄養学科卒業生の江口紗綾香さん、 小池 賢一さん、 白井絵美さん、 原恵理香さんに心から感謝致 します。 本研究は、 平成14年4月∼平成16年3月文部科学省科 学研究費の 「児童における魚介類の環境調和型食教育プ ログラムの開発とその評価 (主任研究者・三成由美)」 の一環として実施された一部を報告する。文
献
1. 健康・栄養情報研究会編:国民栄養の現状−平成18年国民 栄養調査結果−、 第一出版、 東京67∼71 (2009) 2. 福原桂、 田辺由紀、 金子佳代子、 石井荘子、 坂本元子:小 学生の食生活及び食に関する意識・知識の発達的変容 (第 1報) 4年生から6年生における発達的変容、 日本家政学 会誌、 51、 605∼612 (2000) 3. 大木薫、 稲山貴代、 坂本元子:幼児の肥満要因と母親の食 意識・食行動の関連について、 栄養学雑誌、 61、 289∼298 (2003) 4. 石永正隆、 望月てる代、 上田愛子、 市育代、 七枝美香、 小 田光子、 岸田典子:肥満児と非肥満児における脂肪酸、 コ レステロールおよび植物ステロールの1日摂取量、 日本栄 養・食糧学会誌、 54、 291∼296 (2001)5. I.Villa Elizaga, J.I.Gost Garde, R.Elcarte Lopez: Child nu-trition and cardiovascular risk, Diary Products in Human Health and Nutrition (1994)
6. 白木まさ子、 深谷奈穂美:小学校の食生活状態と自覚症状 について、 栄養学雑誌、 51、 11∼21 (1993) 7. 山本由喜子:小学生の体位と生活活動及び食事内容の関連 性、 栄養学雑誌、 63、 235∼240 (2005) 8. 第一出版編集部編:厚生労働省策定 日本人の食事摂取基 準 (2005年版)、 第一出版、 東京、 p.54∼56 (2005) 9. 渡部由美:小学校児童の食物嗜好と学校給食の関連性につ いて、 栄養学雑誌、 47、 31∼40 (1989)
10. 加賀谷みえ子、 福谷祥子、 木村友子:児童の魚嗜好と食生 活の関連、 椙山女学園大学研究論集、 24、 463∼475 (1993) 11. 戸塚清子、 峯木真知子、 井戸明美:魚介類およびその料理 に対する全国保育園児の嗜好とそれに影響する要因、 日本 調理科学会誌、 34、 205∼213 (2001) 12. 宮寺里香、 高橋淳子、 峯木真知子、 土屋明美:幼児の魚介 類に対する嗜好調査、 聖セシリア女子短期大学紀要、 22、 51∼58 (1997) 13. 星野英子:女子学生の魚食嗜好について、 甲南大学家政学 部紀要、 27、 81∼91 (1992) 14. 浜崎智仁:DNA で学級崩壊やキレの問題に迫れるか?、 FOOD Style 21、 4、 51∼54 (2000) 15. 21世紀の水産を考える会編:シーフードの新時代、 成山堂 書店、 東京、 p.2 (1994) 16. 21世紀の水産を考える会編:魚離れへの挑戦、 成山堂書店、 東京、 p.2∼10 (1993) 17. 坂本友子:魚料理の嗜好に関する調査、 九州女子大学紀要、 28、 55∼62 (1992) 18. 山本隆子、 西川貴子、 清水典子:魚嗜好と関連因子、 神戸 女子短期大学論攷、 32、 191∼209 (1987) 19. 小林幸子:女子高校生の体格別食意識と愁訴、 栄養学雑誌、 45、 197∼207 (1987) 20. 志垣瞳、 池内ますみ、 小西冨美子、 花 憲子:大学生の魚 介類嗜好と食生活、 日本調理科学会誌、 37、 206∼214 (2004)