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教育ガイドライン

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Academic year: 2021

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教育ガイドラインの目的  1999(平成 11)年に「理学療法士作業療法士学校養成施設 指定規則」の改正による大綱化によって規制が緩やかになっ た。それまで一律に決められていた科目名や時間数を,養成校 がある程度の自由をもって変更することが可能になり,各校が 自らの教育方針に沿ったカリキュラムを組むことができるよう になった。それから 10 年を経過する中で,教育内容の偏りや 科目によっては時間数の不十分さなどの問題が浮上した。そこ で 2009(平成 21)年に日本理学療法士協会(以下,協会)は, 理学療法士を育成するためには教育環境の向上を図ることが重 要だとして,「教育の質の担保」を目的に,理学療法士教育の 在り方について「教育ガイドライン 0 版」を作成して教育内容 を示すとともに,「卒前教育における到達目標の設定」と「学 内および臨床実習の教育方針」を提示した。これは養成校に よって教育内容に差や偏りが生じないように内容の見直しと整 理を行ったものである。  奈良勲氏は 2000(平成 12)年 6 月の週刊医学界新聞での鎌 倉矩子氏との対談で,「大綱化によって若い教員にとっては心 配が増したようで,教育カリキュラムの核となるものを協会で 作成する必要があるのか」との質問に対して「協会にはそのよ うな動きはなく,そのようなものは大綱化の哲学に反すること だ」と述べている1)。教育ガイドライン(以下,ガイドライン) の作成は大綱化にそぐわないかもしれないが,協会は大綱化以 降の理学療法士教育を検討した結果から,教育内容を保つため にはガイドラインが不可欠であると判断したのである。 ガイドライン改訂の経過と内容 1.ガイドライン 0 版  2009(平成 21)年作成のガイドライン 0 版(以下,0 版)で は理学療法士教育を「卒前教育」と「卒後教育」に大別してそ れぞれの教育内容と教育の継続性を提示した(図 1)。その中で 理学療法士教育の基礎となる「卒前教育」の質の担保の重要性 を述べ,「卒前教育」への提言を行った。提言の要旨は,①「卒 前(学内)教育の到達目標」,②「臨床実習の到達目標と問題点」, ③「モデル・コア・カリキュラム」,④「教育評価」であった。  1)卒前教育の到達目標を「理学療法の基本的な知識と技能 の習得と自ら学ぶ力を育てること」と設定した。これは 2005 (平成 17)年の「理学療法白書」において,教員を含めた多く の会員が卒業直後の理学療法士に求める到達水準を「理学療法 を行ううえである程度の助言を必要とする」というレベルを考 えている,との報告から設定したものである。草創期の到達目 標が「実践力として独立して理学療法が行える」レベルであっ たものが前述の目標に変わったことは,カリキュラムの大綱化 や臨床実習時間の削減などの教育体制の変化に伴う会員の認識 の変化であろうと記述している。  2)臨床実習の到達目標では,協会発行の 2007(平成 19)年 の「臨床実習の手引き」第 5 版をもとにして,「養成校施設当 行時の到達目標のミニマムは,基本的理学療法をある程度の助 言・指導の下に行えるレベル」と設定した。また,基本的理学 療法とは「複雑な障害像を呈しない一般的な疾患に対して,理 学療法が実践されること」であるとの条件も参考にしている。  臨床実習の問題としては,実習生の増加による実習指導者の確 保の問題と指導経験の浅さによる実習内容の低下を懸念してい る。また,学生の社会性や職業意欲の低下に見られる「情意領域」 の問題を指摘し,そのような課題を抱えた学生を実習にだす養 成校の問題にも触れている。学生が患者を担当することによる 法的問題への観点からクリニカルクラークシップの導入を提案 し,具体的な説明を加えて今後の臨床実習のスタイルを示した。  3)0 版の中核となるのが「モデル・コア・カリキュラム」の 提示である。「すべての学生が到達すべき標準的目標」をコアと 定義し,目標を達成するためのカリキュラムをコア・カリキュ ラムとした。コア・カリキュラムを「医学的基本コア・カリキュ ラム」・「臨床的基本コア・カリキュラム」・「専門的コア・カリ キュラム」に分け,それに各養成校の教育理念にそった独自の 「選択・応用カリキュラム」を加えて,モデルを作成した(図 2)。  モデル・コア・カリキュラムは「基本事項」・「専門基礎分 野」・「専門分野」の 3 項から構成されている。  「基本事項」として「医学倫理」や「安全・危機・情報の管 理」,「チーム医療」などを挙げた。  「専門基礎分野」では,人間の構造と発達の領域として「解 剖学」や「生理学」・「運動学」・「人間発達学」を挙げた。障害 に関する授業として「臨床医学総論」や「リハビリテーション 学」の総論的な科目と「精神障害」・「骨関節障害」・「神経・筋 系障害」・「小児発達障害」・「内部障害」・「老年期障害」の領域 に分けて科目を設定した。さらには保健・医療・福祉に関する

教育ガイドライン

髙橋精一郎

**

協会共催シンポジウム

* Education Guidelines ** 九州栄養福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科 (〒 800‒0298 北九州市小倉南区葛原高松 1‒5‒1)

Seiichiro Takahashi, PT, PhD: Department of Physical Therapy, Faculty of Rehabilitation, Kyushu Nutrition Welfare University キーワード: 理学療法士教育,モデル・コア・カリキュラム,教員・

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授業を加えて,臨床の基礎的内容を教授するよう提案した。  「専門分野」では「理学療法評価学」や「理学療法治療学」・ 「地域理学療法学」・「臨床実習」などの領域に分けて科目設定 を行った。  上記の各分野・各領域の授業内容についても詳細に記載して おり,特に新人の教員にとっては参考になる構成となっている。  4)教育評価では,学生・教員・教育内容の質の低下や臨床 実習指導者の指導力低下を懸念しており,教育の質の担保には 適切な評価が必要であるとした。学生の評価については,各養 成校が定期的に行う試験で実施されているものの,臨床実習へ の到達レベルに達しているか否かの評価は共用試験としての 「Computer based testing(CBT)」 や「Objective Structured

Clinical Examination(OSCE)」などを用いて実習生としての 質の担保を行うことが必要であるとしている。教員の評価につ いては,「自己点検評価」と「学生による授業評価」の 2 項目 を挙げて,それぞれの評価表案を提示している。最近は OSCE を用いた学生評価や教員評価ともに実施している養成校は多く みられる。  臨床実習指導に対する評価については,教員と同様に「自己 点検評価」と「臨床実習に対する学生評価」の 2 項目で,指導 の意欲や態度,実習内容についての評価になっている。 2.ガイドライン 1 版  0 版に引き続き,2010(平成 22)年に教育ガイドライン第 1 版(以下,1 版)が作成されたが,これは 0 版をもとに具体的 な教育内容を包括的に提示した内容となっている。1 版は 2 部 構成になっており,第 1 部は「総論」として「卒前教育の枠組 み」と「臨床実習教育」,「学内教育における教授法」,「4 年制大 学カリキュラムへの提言」,「大学院教育カリキュラムへの提言」 の 5 項目からなっている。第 2 部は「卒前教育モデル・コア・ カリキュラム」として,「モデル・コア・カリキュラム編成方針」 と「モデル・コア・カリキュラム」の 2 項目でなっている。  1 版の提言の要旨は,0 版で示された「卒前教育の到達目標」, 「臨床実習教育の到達目標」に加えて,①「教員が備えるべき 条件」,②「臨床実習指導者が備えるべき条件」を示し,③「モ デル・コア・カリキュラム」では科目ごとの単位設定を行い, 指定規則 93 単位中 83 単位に相当する内容を提示した。0 版を そのまま用いた項目と 1 版独自の内容とで構成されている。  「卒前教育の到達目標」と「臨床実習教育の到達目標」は若 干の表現の違いはあれ,0 版の目標を踏襲しているが,いずれ も「わからなかった」ことが「わかった」,「できなかった」こ とが「できた」の帰結に主眼を置くとしている。  1)教員が備えるべき条件は,指定規則で免許取得後 5 年以上 の実務経験を有するとされており,大学でも専門学校でも同様 である。大学ではさらに科目担当分野における諸要件が規定さ れているが,専門学校では上記の条件のみである。そこで,専 門学校の教員に求められる能力について言及している。「専門科 目」を担当する教員の備えるべき条件として,「理学療法専門領 域部会」に所属し,「専門理学療法士」レベルの能力をもってい る,あるいはそれと同等の学習成果を求められると記している。  また,「専門基礎科目」を担当するには当該領域における教 育経験が必要であるとして,教育補助(ティーチング・アシス 図 1 理学療法士教育の樹木 (教育ガイドライン 0 版より,2009 年) 理学療法士教育の枠組みを「卒前教育」と「卒後教育」に二分し,それぞれの構 成内容を示すとともに,連携性を提示した. 図 2 コア・カリキュラムの構造 (教育ガイドライン 0 版より,2009 年) コア・カリキュラムの構造で「医学的基本コア・カリキュラム」 と「臨床的基本コア・カリキュラム」,「専門的コア・カリキュ ラム」を,標準的目標とし,それに各養成校独自の「選択・応 用カリキュラム」を加えることで理学療法カリキュラムとして 提示した.

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ト)の経験あるいはそれに準じる教育経験を有することが望ま しいとしている。  2)臨床実習指導者が備えるべき条件は,指定規則では 3 年 以上の実務経験を有する者であることとされているが,はじめ て臨床に接する学生にとっては指導者から受ける影響は大きい ものがあることから,この条件だけで十分とはいえない。少な くとも「新人教育プログラム」を終了していることが望ましく, さらには「準指導者」の立場で複数の学生に対して「擁護的」 な支援を行った経験をもつことが望ましいと記している。  3)0 版ではモデル・コア・カリキュラムを設定し,科目ご との授業内容を提示した。1 版も 0 版同様にモデル・コア・カ リキュラムを設定し,科目ごとの授業内容を提示したが,科目 の単位数を決め,授業時間数の中で教授すべき内容の時間配分 を示し,授業における到達レベルを加えて,目標を明確にした 点が改訂のポイントである。授業分野と科目については対照表 を参照されたい(表 1)。  モデル・コア・カリキュラム編成方針は,我が国の医学教育 や米国における理学療法学のコア・カリキュラムでは資格要件 となる単位数の 7 割程度をカリキュラムの内容とすることが 望ましいとされていることから,これらを参考にして指定規 則 93 単位中の 83 単位相当を設定した。この単位数は 4 年制大 学では卒業要件単位数 124 単位の 67%でやや少ないが,3 年制 の教育課程に合わせた設定とした。83 単位のうち 18 単位は臨 床実習単位であるため,残り 65 単位を学内教育の単位に充て, 「基礎領域」12 単位,「専門基礎領域」23 単位,「専門領域」30 単位として,3 領域に分類した。3 年制教育課程では卒業要件 単位のうち 10 単位の,4 年制大学教育課程では卒業要件単位 のうち 41 単位の自由裁量時間が確保できることから,自由裁 量時間の使用についても提案した。  4)自由裁量時間の使用提案  4 年制教育課程では表 1 に自由裁量時間の使い方について提 案を記載したが,臨床では理学療法対象の患者の多くが薬剤を 投与されているところから,薬剤の人体への影響を無視して理 学療法を考えることができなくなっている。薬理に関する授業 が必要であると判断して,「人体と薬理」の科目を提案した。  英語論文を講読して医療に関する世界的な動向を把握する能 力を養うために「英文原著講読」科目を設定した。また,将来 自ら研究を行うことができるように,見出した疑問を検証する 方法を学ぶ「理学療法研究」科目を提案し,初歩的な研究がで きる能力を養うこととした。  「理学療法指導論」では医療領域の教育法の基礎を学び,下級 生に対して基本的な臨床技術の指導を行うことで,将来の臨床 実習指導者として必要な能力を習得する目的で科目を設けた。  3 年制教育課程では「骨関節障害理学療法学」ならびに「神経 障害理学療法学」,「内部障害理学療法学」,「地域理学療法学」の 授業内容に加えて,それぞれに関連したリスクマネジメントお よび EBM・EBPT をテーマとした演習を行うように提案した。 1 版における授業構築案  1 版の特徴はモデル・コア・カリキュラムに挙げた科目ごと に授業内容と時間数を提示したことである。ここでは「神経障 表 1  理学療法教育モデル・コア・カリキュラム 0 版・1 版 の分野と科目 (教育ガイドライン 0 版・1 版より筆者作成) 授業分野 0 版 1 版 基本事項 (基礎領域) 医学倫理 「科学的思考の基礎」, 「人間と生活」の内容 を含む科目から選択 (12) 医療における安全管 理・危機管理・情報 管理 コミュニケーション とチーム医療 課題探求・解決と 生涯教育 専門基礎分野 (専門基礎 領域) 解剖学 骨関節系の構造と 機能(3) 生理学 神経系の構造と機能 (3) 運動学 内臓諸器官系の構造 と機能(3) 人間発達学 運動学(2) 医学概論 人間発達学(1) 臨床医学総論 医学概論(1) リハビリテーション 医学 臨床心理学(1) 臨床心理学 精神障害と臨床医学 (1) 精神障害と臨床医学 骨関節障害と臨床 医学(1) 骨関節障害と臨床医 学 神経・筋系障害と 臨床医学(1) 神経・筋系障害と臨 床医学 小児発達障害と臨床 医学(1) 小児発達障害と臨床 医学 内部障害と臨床医学 (1) 内部障害と臨床医学 老年期障害と臨床 医学(1) 老年期障害と臨床 医学 保健医療福祉(1) 保健医療福祉 リハビリテーション 概論(2) リハビリテーション 概論 人体と薬理 (1) 専門分野 (専門領域) 基礎理学療法学 基礎理学療法学(4) 理学療法評価学 理学療法基礎評価学 (3) 理学療法治療学 理学療法基礎治療学 (5) 筋骨格系障害領域 骨関節障害理学療法 学(6) 神経系障害領域 神経障害理学療法学 (6) 神経・筋障害 内部障害理学療法学 (6) 小児発達障害領域 地域理学療法学(4) 内部障害領域 英文原著読解(4) 地域理学療法学 理学療法研究(4) 臨床実習 理学療法指導論(2) 注:「事業分野」の( )内は 1 版での分類   1 版の各領域での科目の( )内数字は単位数    1 版の斜体の科目は 4 年制教育における自由裁量時間の 提案科目 教育ガイドライン 0 版と 1 版のモデル・コア・カリキュラム の科目比較を提示した.

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害理学療法学」(表 2)を例にとり,表に沿って授業の実施に ついて説明を行う。 ①授業形態:日本の単位制度では講義 15 時間と講義と同時間 の予習ならびに復習(自己学習)の 30 時間を合わせて 1 単位 と設定しているので,当該科目は 45 時間の講義と 90 時間の自 己学習では 3 単位となる。また講義に合わせた実習を 60 時間・ 2 単位に設定した。実習についても時間の 1/2 の 30 時間の自 己学習時間が必要であるから,当該科目の自己学習時間の合計 は 120 時間となる。 ②一般目標:神経障害を呈する代表疾患に対して基本的な理学 療法の進め方について学ぶこととした。 ③授業学習内容:代表疾患それぞれに「評価」・「治療目標設 定・予後予測」・「理学療法」の 3 項目を基本として授業内容を 構成し,合わせて講義時間と演習・実習を設定するとともに授 業内容に対する到達レベルを,用語の意味や使い方がわかり, 自己学習できる「キーワードレベル」,ある事柄について自分 の言葉で説明できる「知識獲得レベル」,臨床場面ではリスク を伴う可能性が高いため,指導者の十分な指導・補助を受けな がら実施できる「臨床実習要補助レベル」,臨床場面でもある 程度自力で実施できる「臨床実習見守りレベル」の 4 段階に分 けて目標を設定した。  代表疾患として「脳血管障害」や「パーキンソン病」など, 臨床で接することの多い 10 疾患を挙げ,それぞれの疾患で講 義と演習・実習時間を設定し,講義 45 時間,演習・実習 60 時 間の授業に構成された。これらの疾患についての評価や理学療 法の知識を有しているだけでなく,臨床で実施できることが必 表 2 神経障害理学療法学のモデル・カリキュラム(1)

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要である。しかし,臨床実習開始時までに独力で実施できる 「見守りレベル」に到達するのは難しいと判断し,実習生とし ては臨床実習指導者の指導・補助を受けながら実施できるレベ ルとした。 ④ 4 年制教育課程では「神経障害理学療法学」だけでなく,「骨 関節障害理学療法学」・「内部障害理学療法学」・「地域理学療法 学」において,提示した教授内容に加えてそれぞれのリスクマ ネジメントおよび EBM・EBPT をテーマとした 1 単位の演習 を行うように提案した。 教育ガイドライン 1 版に対する会員の反応  2012(平成 24)年の教員研修会の参加者に対してガイドライ ン 1 版に関するアンケート調査を行った。対象者は 34 名(うち 教員 33 名)で,専門学校教員が 91.2%であった。「ガイドライ ンの存在を知っているか?」の質問には 70.6%が「知っている」 と回答した。知っていると回答したうち,ガイドラインを授業 カリキュラムに反映させていると回答したのは 41.7%であった。  コア・カリキュラムについては「わかりやすいと思うが,メ リット・デメリットの詳細がわからない」や「現状との違いが 大きすぎ,反映させるには多くの時間を要する」,「臨床実習に 関する具体的な内容が不足している」等の意見があった。ガイ ドラインが十分に周知されているとはいえず,また検討課題は あるものの,意義や必要性は理解されていると判断できた。 教育ガイドラインの課題と今後の対応  ガイドラインの趣旨は理解されていても,実際に使用しても らえなければ作成の目的は達成できない。特にコア・カリキュ ラムでは知識・技術として習得させる必要のある内容を提示し た。各科目で現状との違いがあるとの指摘はあるが,養成校に おける著しい偏りが生じないように,各科目担当の教員がこれ を参考に授業を計画・実施していただきと思っている。使用時 の課題や問題点などをご指摘いただき,今後,ガイドラインを 見直す際に反映させたい。  臨床実習ガイドラインは指導者に対する臨床実習教育の指針 となるよう,担当委員会において検討・作成中である。 おわりに  ガイドライン 0 版ならびに 1 版でモデル・コア・カリキュラ ムを提示して,教育内容については統一性を図るように提案 し,併せて「教授法」や「自習法」,「相互学習法」などの教育 方法も記載した。しかし,いかなる授業形態であっても授業時 間内で内容を理解できる学生とできない学生が生じる。教育の 目的とする「学生の思考や行動の変容」に到達するには一通り の授業だけでは不十分であり,能力の高い学生にはより高度な 課題に取り組ませ,能力の低い学生には基礎に戻って理解力を 高めるなど,能力に応じた個別指導も必要とされている。 文  献 1) 奈良 勲,鎌倉矩子:対談― 21 世紀に求められる理学療法士・作 業療法士像.週刊医学界新聞.2000; 第 2390 号. 2) 日本理学療法士協会(編):教育ガイドライン(0 版).日本理学療 法士協会.2009. 3) 日本理学療法士協会(編):教育ガイドライン(1 版).日本理学療 法士協会.2010. 表 2 神経障害理学療法学のモデル・カリキュラム(3) 「神経障害理学療法学」のモデル・カリキュラムで,代表的疾患を挙げて講義・演習 5 単位の授業内 容と時間数ならびに到達目標を提示した.

表 2 神経障害理学療法学のモデル・カリキュラム(2)

参照

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