1
研 究 論 文】 UDC :624.
073 :624.
012.
4S :624.
042 日本建築学 会構造系論文報告集 第 363 号・
昭和 61 年5月直交異
方
向性
鉄 筋
コン
ク
リ
ー
ト
ス
ラ
ブ
の
荷
重
変
形
特性
に
関
す
る
実 験
お
よ び
解
析 的研
究
一
Part
1
正 方
形 ス ラブ
につ い て一
正 会 員森 村
毅
* §1.
序 論 最近,
世 界 各 国の鉄 筋コ ン ク リー
ト構造設計は弾性 論 に基づ く弾性 設計か ら終 局 強 度理 論を と り 入 れ た塑 性 設 計へ と移行し てい る 現状に あ る且団。
その よ う な背 景か ら鉄 筋コ ンク リー
トス ラブ (以後RC
ス ラブと称する ) 部 門で も,
弾性 以 後の力 学 的 性 状 を把 握 し,
終 局 耐 力 時 の崩 壊 機 構お よ び変 形 能 力を見き わ め ること は非 常に重 要なことであ る。
RC ス ラブの 終 局 耐 力 算 定 法は,
1943年にKW
.
Johansen
が降 伏 線 理 論5 )を用い て,
最 初に体 系 化 し,
我 が国で は,
1952年 坂 博士G ) に よっ て紹 介さ れた。
こ の方 法は,
現 在で もRC ス ラブ終 局 耐 力 算 定 法の一
つ とし て重宝 さ れて いる。 し か し,
周 辺 固定RC
ス ラブの場 合,
面 内 圧 縮 力の影 響に より,
実 験 値と一・
致せず,
ス ラブ厚 によっ て は数 倍に達 することが知ら れて い る。
そのた め, 周 辺 固 定RC ス ラ ブ解 析に は,
面 内 圧 縮 力の存 在 を無 視で きず,
そ れを考 慮し た終 局 耐 力 算 定 法が い くつか発 表7)−
9) された。
中でも,1964
年R .ParkS
) に ょっ て発 表 された剛 塑 性 帯 板 法による理 論は画 期 的なものだっ た。
我が国で も1979年 土 橋,
坂尻’°1は面 内圧縮 力を コ ン ク リー
トの引 張 力に代 替し, 降 伏 線理論の抵 抗 曲げ モー
メ ン トに付 加 し た修 正Johansen
法 を提 案して いる。
筆者 らは 1979年 両 端固定一
方 向性RC
中 空ス ラブ 解析か ら 得ら れ た面 内圧縮力, た わ み, 曲げ終局 耐力等の 理論 式 を格 子ば り理 論に適 用し, 周辺固 定RC
中空ス ラ ブの 終局耐 力 算 定 式を 発表11〕 している。
以 上 述べ たRC
ス ラブ, 中空ス ラブの各研 究は,
曲 げ終 局 耐 力の解に主眼をおい た もので,
中間 段 階を含め た全 体の荷 重 変形曲線 を 求 め る 解 析 手 法 は少ない の が現 状で あ る。
その中で,RC
ス ラブの場合,
内山・
上田・
土橋の積 層モデル を 周い た有限 要素法によ る弾塑性 解 析に よっ て 求める方 法12 〕,
小 森の回型・
囲型・
田 型の各 帯ス ラブ(以 後 部 材と称 する)に変 動 面 内 圧縮 力 を導 入し, ね じ りの 日本 建 築 学 会 大 会 梗 概 集24)〈1983年9月}と近 畿 大 学 工 学 部 研 究 報 告z5 ),
第17巻 (1983年)に掲 載。
本 論 文 は そ れ ら を ま と め た もので あ る。 * 近 畿 大 学 講 師 〔昭和 59 年 7 月 23 日原 稿 受 理 ) 影響 を 考 慮に入れ た方 法13,・
14) ,P .
Desayi
らのJohan
−
sen 荷 重 〔面 内圧 縮 力 零 時で ス ラブ上下 面 に降伏 線が 生 じ た と きの荷 重 ) 時で ス ラ ブ上 下 面に降伏線が生 ずる と 仮 定 し,
Johansen
荷 重 以 前 と以 後の 二段階に 分 けて求 める方法IS )が ある。
内 山・
上 田・
土 橋の方 法は, 要素のモ デル化お よび計 算 方 法に複 雑な面はあるが, か な り精 度よ く荷重変形曲 線を表す こ と が で き る、
小 森の方 法は 部 材の回転 低減係 数,
ね じ り緩 和 率 等 を導入 す ること に よっ て精 度を あ げ て いる。 しか し,
最 大 耐 力 時の た わ み量は実 験値より Z5%〜
50 % 程 度 小さ く で る傾 向が あ る。
P .
Desayi
ら の方 法はJohansen
荷 重ま での荷重変形曲線が連 続 的で な く,
Johansen
荷 重 以 後に重 点 を置い た解 析方 法で あ る。
RC 中 空ス ラブ16)−
2°]の 場 合は弾性範 囲の ものが多く,
弾 塑 性 領 域 を対 象と し た荷重変形曲線の解 析は,
ま だ未 解 決の分 野で ある。
そこで筆者は, 直交異 方 向 性 周 辺 固 定 正 方 形RC
ス ラ ブ (充 実スラブ,
中空ス ラブを さす)の荷 重 変 形 曲線 式 を得る た めに,
ス ラ ブ 全体の変 形の進 行状況 を次の よ う に仮定し,
式の誘 導を行っ た。す な わ ち
,
ス ラブ変形を曲げひび割れ荷 重 以 前, 曲げ ひ び割れ荷 重 以 後Johansen
荷 重 時 (ス ラ ブ上, 下面の 降 伏 線 形 成 過 程 ),
Johansen
荷 重 以 後 (ス ラブ上,
下 面 の 降伏線形成以 後)の 三段 階に分 け,
各段 階ごとに変形 仮定を 適用し,
各 段 階の荷 重 変 形 曲線式を誘導し た。特に
,
JQhansen
荷 重 以 後は面 内 圧 縮 力が生 ずる と仮 定し,
面 内 圧 縮 力 を求める方 法と して,P .
Desayi らの 方 法に弾 性た わ み に よ る材 軸 方向縮み量 を考 慮に入 れて 導い た。 本 論 文は,
直 交 異 方 向 性周 辺 固定正 方形RC ス ラ ブ の荷重変 形 曲 線 式を変 形 仮定に基づい て誘導 し,
解 析に よ る計 算結果と実 験 結 果を比 較 検 討した もので あ る。
§2.
解析方法一
辺 L,
ス ラ ブ 厚H
の直 交 異 方 向 性 周 辺 固 定正方 形 RC ス ラ ブの荷 重 変 形 曲線解 析は問 題を単 純 化 し てとら える た め, 図一
1の よ うに スラ ブをX ,y
方 向と も偶数 個 n に分 割した置 換 部 材の集 合 体と考え る。
ま た, 置一一
67 一
」
LLLLLL ”臨
nnn 儿 η X ヤL
図一
1 ス ラブ分割 状 態 図 ヤ L Lニ
L
・
ヒ
ゴゴ
ゴ
± ゴ
ゴ
W−
9P ;荷軍 図一
2 荷重 状 態 図 換 部 材に関して は,Park
の 方 法m と同 じ よ うに X 方 向 とY
方 向とも別々の 部 材と して取 り扱 う。 その中か ら, 任意のi
部材 (i
はX ,Y
方 向ともス ラブ端か ら数えて ‘番 目の 部 材を さ す)を抽 出して断 面 応 力お よ び変 形 を 求め,
以 下に示 す 変 形 仮 定 を用い て仮 想 仕 事 式 を樹 立し, その仮想仕 事 式か ら荷 重 変 形 曲線 式 を 誘 導 する。
ただ し, 以下の解 析で対 象とす る i部 材の断 面は部 材 内のどの位 置を とっ て も軸に対して対 称で ある。 ま た,
解 析に用い た荷重状 態は,
後 述 する実 験 装 置に合わせ るた め, 図一
2の 9点 均 等 集 中 荷 重を採 用し た。
2−
1 基 本 仮 定1
) コ ンクリー
ト,
鉄 筋の応 力 度一
ひずみ度 曲 線は完 全弾塑 性体とし, コ ン ク リー
トの最大圧縮 応 力 度fc
は ・紐 擺 臥 ・号
・ す ・。
2) ス ラ ブ断 面は変 形 後 も平 面と す る。
3) 曲 げひび割れ後の引張 側コ ン ク リー
ト強度は無視 す る。
4) ス ラブ周 辺 は完 全固定と し,
Johansen
荷重 以 後,
曲げ降伏線を中心 に剛体回 転す る と き 生ずる面 内圧 縮 力に よっ て, 部材は弾 性変形す る。 5 )RC
部材の ね じ りの影 響は無視す る。 6)Johansen
荷 重 時お よ びJohansen
荷 重 以 後に お け る部材断 面 力の算 定に当たっ て は,
コ ン クリー
ト 圧縮 応力度分布を長方形 分布に置 換 し,
終 局ひずみ 度 ε。u はO.
003一
定と仮 定 して用い る。
7) 中 空ス ラブの円 形および楕 円形の中 空 部は解 析に おいて図一
3の よ うに等 断 面 積の正方 形お よび穴 丈 不 変の 等 断 面 積の長 方 形に置 換 する。
の
.
O
−
∈
)
−
e
(a ) 円形の場 合.
g o●
∈ ≡≡}
一
∈ ≡:}
一
●
9
・
●
(b) 楕 円の場 合 図一
3 中 空 部 置 換 図一 68 一
xb/
tPt・一一
懿
繋
ll
・
一
丶1
・,,一一
ISt
−一一
ニー
’ f 、 1丶
c、
」/
丶一
\丶
Y’
i’
L\
_
.ド ニー.
.
+一一
工一
丶 1巳
〕変形 状 態1・
”1 D 〔b:曽断 面 方向 部 材 置 換 図1 図一
4‘
E‘
〔c )X断 面方 向部 材 置 換 図 曲 げひび割れ荷重まで の変形状態 図 2−
2 変形 仮 定1
)曲 げひび割れ荷重まで の ス ラブ変 形 状 態および置 換 部 材の状態は 図一
4 (a)(b
)(c )に示す。
すな わ ち,
ス ラ ブ中央た わ み量を δ とする と,
中 央 線 AC とBC ,DC
とEC
は図一
4(a)の ような中 央C ’
点で折れ 曲るAC ’
とBC ’
,
DC ’
とEC ’
と考え る。
ほ か の X,
y 方 向 の 任意部 材は,y ・
X
方 向 中 央 線に 直交 し て存 在す る た め,i
端 部とi”
点を通る部 材 角のみ生 ずるii
’
部 材で表 し,
全部材の中 央た わ み量は δ (0≦δ≦δ,
r)に比例す るもの と考え る。
た だ し,
δ。r は曲 げひび割れ荷 重時の スラブ 中 央た わ み量で ある。 2) 曲げひ び割れ荷 重 以 後Johansen
荷 重す な わ ちス ラブ上,
下 面の 降伏 線が形 成さ れ る ま での スラブ変形 状 態,
X・
y 方 向 置 換 部 材の状 態お よびス ラブ 上,
下面の ひび割れ伸 展 状 況は次の よ うに仮 定する。
こ の間の変 形 状 態 をm 段 階に分け て考え る。 いま, そ の 内で, ノ段 階 (0≦j
≦m )を取り.
ヒげて考え る と,
中 央た わ み量は図一
5か らδ丿=
δご
r十j
(a
,一
δcr )/m にな る。
それに対す るス ラブ変 形 状 態お よびX ・y
方向置換 部 材の 剛 域の広が り方は,
図一
6(a)お よ び (b
)(c) の よ うに, ス ラ ブ中 央wa
DC”
E,
AC”
B か ら X 方向,
Y
方向の端 部に向っ て, δ∫と 同じ割 合で逆三角 形 型に 広がっ て い くもの と 考え る。 そ の た め,
X・
y 方 向の 任 意の i部 材は,
剛 域の両 端i”
か らス ラブ 両 端 ‘まで を 結ん だ部 材 角の み生 ずるiin
部 材と, 剛域部分の i”
i”
部 材で表さ れ る。
ま た, 中 央 線AC
”B ,
DC
”E
は折れ曲 A〔nl IB.
°
E,C厂 δ1識
・
瑞
一
n・
・
11 図th ス ラブ中 央た わ み状態 図匚
At.
ロ
近時のスラ ブ中央た わ み量 回 変 形 状 態 図 m I D Im
m }三.
.
・
・
匿,
・
’
一
ll:1厂
、
ユ層
亀「
’
・
濕 r鬼・
’、
・
rゴ
凵
cぼ
騎ヒ
.
τ・
亀弸辞‘
卩
’
縞“・
・
蛭・
こ“武 “1
壽』
f「
脚.
”
3….
冨胸
黛、
HL m l E l m 働丁断面 方向 部 材 直換 図 D1
1______
十______
B「
A ;曲げ ひ び割 れ 荷 重 以 後 Johansenfii亟 ま で の 又 ラ ブ中央のた わみ量=
e・
・
+〔衡一
翻 盖轟
1レ
匸
m
A E 〔d ) ひ び 副 れ 荷唾 時ひ び馴れ 状態璽
」
謬
」
ゴ
’
1三・
‘}: 濡 と,
}弓 ;・
こ 忌’
{:
k き、
雪5,
湖 郎 羅・
・
築 ‘ 『罵.
陛 置尸
証
c「
’
.
匚
魑
ギ rs ‘,
》.
}
f ‘、
裘
蓁
’
窺「
.
寧P.
丶
こ
,
ひi■
ト
.
.
、
守L
戚陣
ぐ尸
圏
噛
、
翼
・
し ;ヨ幽
,
.
£圏
亅
[ m L E im
{c )x 断 而 方 向 部材 置換 図 (e } ひ び 割 れ 荷 重E工後のひび駟れ状 態 鬮 剛域 師 分 B_
ス ラ ブ 圭 面 A のひ び 割 れ_
スラ ブ 下 面 のひ び割 れ 〔f )ひび割れ荷 霊以後j殿 陽のひ び 嗣 れ 状 態 〔8}Joheose囗
荷 童 昭 の ひ び 割 れ 吠態 図一
6 ゴ段 階のスラブ変形 状態およ びひび割れ進行状態 図 がっ た直 線で表さ れ る ため,i
部 材の中 央た わ み量 ‘δ」 は δ丿の比例関 係か ら得ら れ る。
ノ段 階の曲 げひ び割れ 伸 展 状況 は,
上 述 し た剛 域の広が り方と同様に, ス ラ ブ 下 面中央C ’
点およびス ラブ上 面 A,
B,D
,E
点に生 じ た 図一6
(d
)の ひび割れ が図一
6(e)か ら (f
)の よ うに 逆三 角 形 型の 剛域に沿っ て, ス ラブ 上, 下面に広がっ て い く。Johagsen
荷 重 時で は,
図一
6(g)の ひび割れ線が 形成さ れ る と考え る。
こ の ス ラ ブ上, 下 面に形成さ れ る ス ラ ブ 周 辺 と対 角 線の ひび割れ線 を曲 げ降伏線と称し,
こ の線 沿い に生ず る曲 げモー
メ ン トはすべ て降 伏曲げ モー
メン トMp
であ る。
た だ し,
δ,はJohansen
荷 重 時の ス ラブ中 央たわ み量 で あ る。
3) 曲 げ 降伏 線 形 成 以 後,
全荷重 段 階におい て ス ラブ 変 形 状 態は,
図一
7(a)の よ うに四角 錐型 を保ちながら 進行す るので,
ス ラブ中 央た わ み量 δ。 (=
δ,+δρ)を与 え る と そ れに対 応す るス ラブ変 形 状 態は決ま る。
ま た,
以 働・1」.
Lt・・
’
・
.
ラブ・
映 [a 〕変 形 状 態 図 A し D 5」
【「
1cπ
.
し
凾
も i E t Y断 面 方向 部材 置換 図 【c )X断 面方 向部 材 置 換 図 図一
7Johansen 荷 重以 後の ス ラブ変 形 状 態 図 BX ・Y
方向置 換 部 材で表 す と図一7
(b
)(c>の よ う に な り,
そ の内,i
部 材 を 取 り上 げて考 えると,
i
部材は曲げ降 伏線を中心 に 剛 体回転する の で,ii”
(01,23
) 部 材とi”
i”
(12)部 材で表 される。
こ の段 階で は,
周 辺が完 全 拘 束さ れて いる た め,
曲げ 降 伏 線を中 心に剛 体 回 転し た部 材 (例え ば,i
部 材 内の Ol,
23部 材 )は傾きに よっ て断 面内に面内圧縮 力 ,N
を 生 ずる と仮 定した。
た だし,
δp はJohansen
荷 重 以後に 生 じ たス ラブ中 央 た わみ量である。
2−
3 断 面二次モー
メ ン トの算 定 任 意の i部 材 断面の中 立軸に対する断 面二 次モー
メ ン トは, 部 材の応 力状態に応じて次に示 す算 定 方 法か ら求 め る。
1) 曲げ ひ び 割 れモー
メ ン ト以 前の断 面二 次モー
メ ン トの算 定 曲 げひび割れモー
メ ン ト以 前の中 立 軸に対す る 断 面二 次モー
メ ン トは,
ゐ で表し,
図一
8(a)よ り, 全断面有 効と し た場 合の鉄 筋を考 慮し た等 価 断 面二次モー
メン ト として求め る。
2 )曲げひび割れモ
ー
メ ン ト以 後の断面二 次モー
メ ン トの算定曲 げひ び割れモ
ー
メ ン ト以 後は, 部 材 内に曲げひび割 れ が生じ る た め,
部 材の長 手 方 向は位置に よっ て断 面二 次モー
メン トが変化す る。 そ のた め, 曲 げひび割れ モー
メン ト以 後の断 面二 次モー
メ ン トの算 定には,BranSDn
の式24) より有効断 面二次モー
メ ン トtle を 用い て 求 め る。
す な わ ち、∬。
=
(、M
、 。ん〃) 3・
、1
』+ll
−
(〃,.んM
) 3 }・
‘ち・
一 ・
(1) た だ し,
tM、
r’
iM はi
部 材の曲げひ び割れモー
メ ン ト と 曲 げひび割れ以 後の曲げモー
メ ン トであ る。 また,
tlp は降 伏 曲 げモー
メ ン ト時の中 立 軸に対す る断面二次モ.
一
メン トで あり,
図一
8(b
) (c)よ り引 張 側コ ン ク リー
ト一 69 一
控
一
一.
・.
曇
証
一
x 塹 適 ト 表 彌力.
中 心 ま で ト1煎的か 中心ま で一
翻
1 Y 断 面 ta}全 断lh[有効 の上昜含1
:
1
〕
隅
1
環
璽
皿
x 断 面卩
Y 逝 皿“
{b)中 空 部 よ1)ヒP差,
る腸 葎黶
言
i
−
1
−
Fi
’
i
}
麿
璽
丑
dEkコ=°
°
曹
.
【
臥・
‡:°
°
・
X 断 面 Y 断 面 〔{
}FII空 部にあ る 場 合 図一
8 中 空スラブ断 面 図 部分無 視の鉄 筋 を考慮し て計 算さ れ る等価 断面二次モー
メ ン トで あ る。
2−4
曲げひ び割れモー
メ ン トの算定 図一9
に示すX ,y
方向のi
部 材に お け る曲げ ひ び割 れモー
メ ン トlM ,。 は,
曲げ引 張 応 力 度が コン ク リー
ト の ・週 圧 縮 強 臥 の盍
燵 ・ た と き・生ず ・ と ・,
次 式で算 定 する。
tMc 。=
O.
2 fl』・
Fc/H…・
……・
…一 …・
・
t・
t・
一
(2} 2−
5 曲 げひび割れ荷 重まで の荷 重 変 形 曲 線 式の誘 導 変 形 仮 定 1) より,
ス ラブ 中 央た わ み量が δ ω≦δ ≦δ。
。
)の とき, 図一
4(a> (b
) (c)か ら任 意 i部 材を図一
10に示 す と 材 端 曲 げモー
メ ン ト ‘M
と部 材 角 ,R
は次 式 となる。
,M
=r6・
Ec ・
sK・
sR=24
Ec・
tlg(2
i−
1)・
δ/(nL2 )・
…・
………・
………
(3) sR =2・
‘δ/L
=2
(2
i− 1
)δ/(nL )…………・
…
(4) た だ し, iK = tl』/(L
/2
), ,δ= (2
i−
O
δ/n で ある。
図一4
(a)の全内力仮想 仕 事 量Utnt
、
は二
撻
証
}
lt。、X 加 婦
楽
晒 ,、汐
+勢
図一
9 断 面 応 力度図・
・G
一
り
・
・ 1δ: i部 材 中 央たわみ 景 ,R :i部材 部 材角、
珂:曲 げひ び割 れ 荷 重 までの i部 材 の 材端 曲げモー
メン ト 図一
10 部 材 変 形図一 70 一
詈Uint
.
=
(384
Ec
δ2/n2L3 )Σ】(‘取g十1∬rg)(2i−
1)t t=
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
(5) ま た, 上 述し た 9点 均 等 集 中荷重の 全外力 仮 想 仕 事 量U。
xt はUext=
Pδ 十4P δ/2十4P δ/4………・
…・
…・
(6 ) ゆ えに,U
。Xt− Utnt
,
か ら曲げひび割れ荷 重時の 荷重変 形 曲 線 式は次式と な る。
こ こ に,W =9P
で あ る。
詈W ;
1
〔864E
,〃L9
)ΣG
取,+、1
,σ)(2i − 1
) ’1
δ ti1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
マ
P・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
7・
…
』
(7) (7) 式は曲げ ひび割れ荷重 までの荷 重 変 形 曲 線 式であ る。
ただし, 下 添 字X
;Y
は 回 転 軸 を表す。
2−
6 曲 げひ び割れ荷 重 以 後Johansen
荷重まで の荷 重 変 形 曲 線 式の誘導 変 形 仮 定 2)から曲げひ び割れ荷重 以 後, 図一
5(a) お よび (b) (c )の よ うに剛 域が曲げ降 伏線に向っ て広 がる ため,
黼 の曲げ変形瀚 渊 ・材・静
舅 に短く な る。
そ の時,
ス ラブ中央 た わ み 量 を δ∫,i
部 材 の 中 央たわみ量 を1δj とする と,
図一
11か らii”
部材の 材端 曲 げモー
メ ン ト,M,
部材角、R
は次 式で表さ れ る。
‘
M
;6Ec ・
tll・
‘δ∫/‘t2・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−r・
・
・
・
…
(8)
‘
R =
iδj/,t=:
(2i−
1)lm
δcr十(δJ一
δcr)ノV
(m・
n。
tl>・
・
…
tS・
・
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(9
) こ こ で,ii
”
部材の断 面二次モー
メ ン ト山 は‘M
≦,M
,。 の と き,
IL=
ilgであり,
[M
>iMc 。の と き 山;
麁 な る Branson の (1)式 を 用い る。
‘M
>,M
。 .の場合, (1) 式と (8) 式の関 係 式か ら ‘M は次式で計 算でき る。
ず /(
6Ec ・
tδJ)iMヂー
tlp’
iM3rtMiKilg−
ilp);O
…………・
・
……・
………
(10
}ただし
,
,M ≧tMp の とき ‘M=
IMp,
iMp はii”
部材端の降 伏 曲げモ
ー
メ ン トである。
全 内 力仮 想 仕事量Ui
。t,
は 号Ui。
t=8
Σ二(‘Mx・
tRx +tMv・
‘Rv
〕……・
………・
(11) i=
且 ただし,
下 添 字X ,y
は回転軸を表す。
また,
全 外 力 仮想仕事量U。
xt.
は.
s,
=
1〔一一
[.
圏
匚
1a.
+ 11als・
・
/
」.
・(
1 ・ン
鴫 0、
1、
2.
3:i部 材のJohansen荷熏 時曲 げ 降 伏 線 上の点‘
δ」
;‘部 材の中 央た わ み 量,
R;i部 材の部 材 角、
M.
匚
・
M :曲げ ひ び割れ荷重 以後Johansen 荷重 まで のガ 部 材の部 材端曲 げ モー
メント 図一
11 部 材の変 形 図娠
一
咢
(
3
2
万 +2m−
j
)
1
呱 +(a・−
acr)ノ} ゆえ に, 罪=13
/m 十2/(2m一
ノ)llm
δcr十(δ,一
δcr)丿・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(13) (13 }式はj
を与え る とノ段階の ス ラブ 変 形 状 態に対 応 す る荷 重が決 定さ れ, ゴ蔦
η でJohansen
荷 重 時の ス ラ ブ 中 央た わみ量 δ,に対 応す る荷重が求まる。
2
−
7 ス ラブ中 央た わ み量 δ,T お よ び δ,の算 定 1) 曲 げひ び割れ荷重時のス ラブ 中 央の た わみ量 δc.
の算 定初 期 曲げひ び割れ モ
ー
メ ン トは,
変 形 仮 定1 )か らX ・Y
方 向に関 係な くス ラブニ方 向の中 央 線 位 置に同 時 に発 生 する。
その た め δ。r を求め ると き,
置換 部 材と 無 関 係に仮 想 中 央 部 材を考え,
算 定に用い る。
す な わ ち図一
9の断 面 力か ら 求ま るM
, .と仮 想 中央 部材の部材端 曲 げモー
メ ン トM
。 r を等し くお き,
δ。
r を 計算 す る と 次 式 と なる。
δcr;O.
2・
FcV
/(24Ee 。
H
)………・
…・
………
(14
)2)
Johansen
荷重 時の ス ラブ中 央た わ み 量 δ、の算 定Johansen
荷 重時 と は周 辺 固 定 正 方 形RC
ス ラブの 曲 げ降伏 線上の曲げモー
メ ン トが すべ て降 伏 曲げモー
メン トにな ることで あ る。 そ こ で,
Johansen
荷重時の ス ラ ブ中央た わみ量 δ,を求め る た め に,最後に降伏 曲 げモー
メ ン トに達す る位置を見つ ける必 要が あ る。 その た めに は,
曲げひび割れモー
メ ン ト以 降のi
部 材の曲げモー
メ ン ト算 定式 (8) 式に お い て, 中央た わ み量 萌 がδJ に 達す る と きの状 態 を考えてみればよい。 し た がっ て,
,1
=
(L
/n)(i−
O.
5),
sδ」=
(2
i−
1)δ.
/n,
山二
elp を代入 す ることに より,
こ の と きの ‘M
は次 式で表さ れる。
‘M
=12Ec ・
el.・
δし/1
(L2
/n)(i− 0.
5
)ト・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
15
)上 式はス ラブ中 央た わ み 量 δ,時の i部 材 位置の曲 げ モ
ー
メ ン トの大き さ を表して いる。
こ の こと か ら,i
が 大きい 値 を とる程す な わ ちス ラブ 中 央 線に近い 位 置 程 ‘M
が小さい ことが わ か る。
よっ て,
δ,時に生 ずる最 後 の降伏 曲げモー
メ ン ト (M
ρ)は曲げ剛 性の小さいy
断 面 方 向の 中 央 線 位 置に隣 接す る部 材 (Y 軸 断 面を もつX
方向部 材 を さす ) とな る。以 上の こ と か ら,
Johansen
荷 重 時の た わ み量 δ、は (15 )式 の (i− O.
5
) に ス ラブ 中 央 線 で あ るi
[
=
(n/2
+o.
5
)を代 入して δ、でまと め る と求まる。
crJ==
Mv
ρLt
/(24 Ec・
elyρ)・
…………・
・
…
………
(16) た だし, 下 添字Y
は y 軸 を 表し, 。るは降 伏 曲 げモー
メン ト時の有 効 断 面二次モー
メ ン トで ある。
3
) 降 伏 曲 げモー
メ ン トの 算 定……・
…・
………・
………
(12 )U
。Xt=Ui
。t,
か ら荷 重 変 形 曲線 式は 号72
Σ (iMx・
tRx 十tMv・
‘Rr
) 1.
1Johansen
荷 重 時までの 降伏 曲げモー
メ ン トMp
の算 定は後 述す るJohansen
荷 重 以 後の 曲げ モー
メ ン ト算 定 (23
)(24
)式と同 じ方 法で求め ら れ る ため,
こ の章で は省 略す る,使用に際して は
Johansen
荷 重 以後の曲げモー
メ ン ト 算 定に導入 さ れて いる面 内 圧 縮 力 を零と す る。
2
−8
Jehansen
荷重 以 後の荷 重 変形 曲線の誘 導 1) 面 内 圧 縮 力の誘 導変形 仮 定 3)か ら図
一
6 (b
) (c)の ように各 部 材は曲 げ降伏線を中心に剛 体回転す る。
その中か ら 0123で表 し たi
部 材の左 半 分につ いて考え る と図一
12の よ う に 表さ れ る。 そ れに よる と,01
部 材の傾き に よる幾可 学 的な関係から Ol部 材の 回転 部分 にひび割れの拡 大に よ る0
位 置と 1位 置のあき.
(e。,
el)が生 ずる。し た’
がっ て,
01
部材両 端 部に生 ずるあき(e。+e、)は,
剛 体関係によっ て 12部 材の縮み量 (en )を考 慮した傾 斜 部 材 長Ol”
か ら,
Johansen
荷重時の弾 性た わ みによっ て生 ずる面内 縮み量 (e。)お よび面 内圧縮 縮み量 (e。t)を考慮 し た 傾斜 部 材 長O’
1’
を 差 し引い て求め られ る。
これ を式で 示 す と 次の よ う に な る。 eo 十 e匚=
(‘こじ十θ12)t十(2
・
tX・
δ /L
十2・
iX・
δ,/L) 2一
(tX−
eσ一
eOl) 2 十(2・
tX・
δr
.IL
) !・
…
、
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
一・
・
9・
・
・
・
…
(17
) た だ し,
iX :i
部 材の Ol 部材長,
crJ:Johansen
荷 重 時 の ス ラブ中 央た わ み 量,
δρ:Johansen
荷重以 後 生 じ た ス ラ ブ中 央た わ み 量。 (17) 式に e。; 2μ。a》
/L,
el=
2μ、
δ』/L ,
eOi=
tN・
tX/ (,A・
E 。
), en = iN (L−
2・
ix )/(2・
‘A ・
E
。)を代 入して高 次の 微 小量 を消 去す る とμo 十μ1
=
‘IVLt/(4 iAEcδP)十L ・
et/(20p)十sx /L [{(δ,十δρ) 2
一
δ引/δρ]……
…・
(18
) た だ し,
,N
:i
部 材に生 ずる面 内圧縮 力,
‘A :X ・Y
方 向の有効 断 面 積。
(18 )式に μ。= μ1=
μ;
1f/2−
c,
es= 2・
tX・
cri/L :,
、x=
(L /n)(i− 0.
5
)を代 入 して面 内 圧 縮 力につ い て ま と め る と ・N −
4撃
1
・一
(響
・
(‘寄
廴
・・}
・÷
鵬1
ト1 ti.
F門
私
易 工 L2一t
一
θ」
r e」
一
図一
12JQhansen 荷 重 以 後の i部 材変形 図一
71
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
…
(19) た だ し,01
部 材 両 端 部の 中 立 軸 距 離は上 下 等 量 配 筋と 考えてい る た め C。=
C、=
C と する。
面 内圧縮力 ‘N
は (19)式に中 立 軸 距 離 C を代入 すれ ば求ま る。2
) 中立軸距 離の算 定 充 実ス ラブ,
中空ス ラブ穴 方 向お よび穴 方 向に直 交な 方 向に よ る断 面の中立軸距離 c は, そ れ ぞ れ α=0
,a お よ び α ‘ ユで表さ れ る。
し た がっ て, こ こで求める中 立軸距 離 算定式は中 空ス ラ ブ穴 方 向の場合の み取 り上 げ て誘 導す る。 誘導に際し て,
(H − h
)/2
≦ c は α=0
の場 合と同 じで あ る た め,
こ こ で は (H − h
)/2く c 〈 (H
+ん)/2の場 合につ いて のみ 述べ る。
i
) 圧 縮 鉄 筋が降 伏 して いない場 合, 図一13
(b
}か ら sεc=
(c− dc
)εcu/c 軸 方 向 力のつ り合いか ら‘N
=
(L
/n)[f
,・
c一
α・
f
。lc
−
(H − h
)/2} 十Pc・
H・
Es(c−
dc)・
εcu/c− Pt・
H・
fsu
]・
……・
・
…・
………・
…・
…
(20) (19),
(20)式から中 立 軸 距 離 c は(
.
fcL
αノ』L8
iAEeOpi
−
+n +
L
・)
・ ・ +[
麺
跳 堀 af ,L
(H − h
)4tAEcSp
− P
・f
・y)+2 。
−
L
・・
{
・」
響
・i−
・剥
・一! P
。HE
。d
,ε,。− 0 __.
______.
(21) nii
)圧縮鉄 筋降伏の場 合fs
。=−
fsy
で ある の で (20 )式か ら tN =(L
/n)[fc
・
c一
α・
fclc
−
(H − h
}/21
十(Pc− P
,)砿 y・
…・
・
………・
・
…
(20)’
(19
>,
(20
)’
式か ら中立 軸距離 c は・
+
(動望
・i−
・鴫
一
鶚
羆
) 漏鑑
無
型
1
/
{
f
,LS(1−
a) 十2 4‘AE あ π}
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
4−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22) (21),
(22
)式か ら得ら れ る中立 軸 距 離 c を (19)式 に代入 する と面内 圧 縮 力‘N が求まる。
3) 降 伏 曲 げモー
メ ン トの算 定 亠.
。
トL,
.
.
←−
L−・
匿
欝
芒
二
芽剛
〔H,ljl’
t[軸がt,
tより.
1・
にある場 含 しb冲 茫 軸がII1罕 部」
1、
}t為 telf} 11C]tl卩
「 lt[1 図一
13Johansen
荷重時の応 力 状 態図 降 伏 曲げモー
メン トは上 述 同 様i
)ii
)の場 合 を求め る。
D
の と き轟 一
場
・ !!i
・ih
一
・場
(
・−
LLiLh
)
H 一
九・
(
号
一
c−
22
)
・鴫
・嘘
転
・
(
号
一d 。
)
+峠
臨(
号
一d
ゆ
・
・
…
(23 ) の の と き轟
一
場
・u
.
iiih
一
・鳩
(
・一
11iLh
)
H 一
ん・
(
宴
一
c−
22
)
・嬬
・鳥(
9
−
・,)
・
晴
・鳥傷
・ゆ
一 ・
…・
……・
…
(・4
)ただし
,dc
(d
,):圧縮 (引張)側 表 面か ら圧 縮 (引張〉 鉄 筋 までの距 離,h
:中空丈,P
。(P
,):圧 縮 (引 張 ) 鉄 筋 比,f
。
y :鉄 筋 降 伏 応 力度,
εcu :コ ン ク リー
ト圧 縮 縁 ひずみ度, α=
s・
h’
/L (s :穴 個 数, h’
:一
個の中空幅) とする。
こ こ で,
α=0,
a,
α=1
は, そ れ ぞ れ充 実ス ラブ, 中 空ス ラブ穴方 向,
穴方向に直交 方 向の断 面 を示 す。4
> 有 効 断面 積lAx,
‘ん の算定 曲 げ ひ び割れ荷 重 以 後のi
部材の断 面二 次モー
メ ン ト は,
正負 曲げモー
メ ン トの大き さによっ て各 位 置で異な る。
そ こ で,i
部材 を一
様な断 面二次モー
メン トに換 算 す る た め有効 断 面二 次モー
メ ン トを用いた。
こ の有 効 断 面二 次モー
メン トか ら, それ と等 価な中立軸 c * を求め,
そ の 圧縮 側の圧 縮 断 面 積 を有 効 断 面積と名付け, tAx, tAr と し た。
た だ しAx,
Av は X,
y 軸に関す る断 面 積 を示す。IA =(
L
/n)[c*−
a}ct−
(H − h
)/21
]………・
・
(25
) 5) 荷 重変形曲 線 式の誘 導 以 上の結果よ り, i部 材の 内 力 仮想 仕 事 量 tUi.
t,
は図一14
か らlULnt =
12
。
cMp−
‘N(δJ十 δρ)(2i−
1)/nl・
佑・
…
(26) ゆ え に全 内力仮想 仕 事 量 Uintはl
Uint
=
4Σ](tUx.
int.
十sUr.
tnt.
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(27 ) t1t 全外 力 仮 想 仕 事 量
U
。Xt.
は (9点 均 等 集中荷 重の場 合 )Uext=
(5/18>W・
L・
e.・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
4−
・
・
・
・
・
・
・
…
(28 ) よっ て
,
U。Xt.
=
【Utntか ら求めるJohansen
荷 重 以 後の摩
弋
ミ
毒
一 図一
14 Q1の材 端 曲 げモー
メ ン トと面 内圧縮力一
72
一
荷重変形曲線 式は 号
W
=
=
172
/(5L
)1
Σ:1
(tMxρ
十iMr ρ) i=
1−
(iハ厂x十tNT )(δ,→−8p
)(2
i1
1>/nl・
・
・
・
・
・
…
(
29
)(29)式に δρを与え れば, そ れに対す る荷重
W
を決 定す ること ができる。
以 上 述べ た解 析 方 法の 計算を行う た め
,
図一
15に よ る計 算フロチャー
トに て計算 結 果 を求め , 以 下に述べ る 実 験 結 果と比較 検討を行 う。
§3
.
実験 計画 3−
1 供 試 体お よ び養生方 法検 討に用い た供試 体は
,
過 去 行っ た実験で終 局 耐 力 時 に曲 げ破 壊し た も の だ け を取 り上 げた。
供試体の形 状は 図一
16に示す よ う に 正方 形の平板で,
ス ラ ブ部 分は一
辺 1m , 周 囲に幅 20 cm ×成 10cm の は りを設 けたス ラ ブ厚 5.
4cm,5cm ,
4cm の充 実ス ラブと中 空スラ ブ で ある。
供 試体 数 は充 実ス ラブ 6 体と中 空ス ラブ8
体の計 14 体で あ り,
その内 訳は表一1
に示し た。 ま た, そ れ ら の断 面形状は図一
16(b
)〜
(g)に示す。 配 筋は図一
16(a)雛
:夛護
蠶謡
デー
∴
::]
断 面性能 曲rfひV’
SllLモー
メ ン トの計 算 U,式軋5,式 δ
.
「
thの計 膨 働 式、
脚 式E
:= = = == :− = == = = =.
.
亂=
農,
+
J’
[SJ一
麟 }/tn 等価 噺 向 欠 モー
メン
ト.
らの計 算 =「
= = ] [亙 躯 諦 賦 m 式 一 w二1・
Whblm:’
1’
” 下の
=:一一 .
1』
に示す ように 2方 向 と も3,
2φの鉄筋を5cm 間 隔に複 筋とした。
中 空ス ラブは せ ん断 破 壊し ないよ うに穴 方 向 に スパイラル型のせ ん断補強を施し た。
養 生は室 内で モ ル タル打 設 後, 24時間し て は り側 面 の型枠だ け を除き
,
む し ろを全 面に覆い,4
週間1
日1
回散 水して行っ た。 3−
2 材 料モル タル は砂 5mm 以 下 を 使 用 し, セ メン トと砂の割
匠 〒
一
垂
to)充 実 ス ラ ブ辱
ISo (a)配 筋図一
錘
(b 〕充 実 ス ラ ブfitSe X方 向 Y方.
向 (d]中 空ス ラ ブ・
亅5恥 穴 方・」
一
一
一
穴方向に直角なh向 図一
15 計 算フロチャー
ト iE−
1 供試体 ス ラ ブ 厚 供 試 体 証! 号ス
厚 ラ 実 ブ 測 H巳
m.
厂
、
成 臥冂
m 穴 幅 h’
し
m 筋 比 P艦
iPo % 鉄 穴 個 数 壮 べ せ 吟厂
ん 形調
断1
補 強 法 充 実 ス ラブ 51恥一
一
一
口.
30.
一 『
一
Om5
ぐ
充 吏λ ラ ブ一
厚
2bo 一
一
の
.
舳.
一 一
充 実ス
ラア 5}
Sロ 一
一
一
o ヨ1一
一
一
充 実又ラブ訓
『o一
一
一
D31一
ト
一
G闇
4「
自
充 実ス ラ ブ‘
LS囗
4 4日一
o.
33一
一
中 空試
ラ ブ欄
:
s。
.
43L一
一
G 35一
一
Il肥 尺 ラ 7 謡 晦 一 5551833027 17 惰 円 スパ
イ ラル 4罰
5旧
52S1
恥
5 幡 19 」 3o.
28】
7 惰 円 尺パ
イ ラ ル 中 空λ
ラブ謁
s15卩
55bL539027 童6 惰 円 λパ
イラル
F}略 尺 ラブ qSI8ゆ
4m22220 3525 円 形ス
凸
イラ,
レ O■
4m 中空 尺フ ブ
‘
3s田
ゆ
4、
1呂 23z ビ 0 37z6 円 形 λバ
イラル
.
中睾ス ラ ア 43S隠
o4.
lll
14.
.
03δ 25 楕 円λ
バ
fラル
III1 空λ プ ア娼
・
S1弔
64.
12 L4−
037 ε5 楕 円 Zパ
イ ラ ル rF−
A
舞
中空 ス ラ ブ、
sS,E」 穴 方 向 穴 方 向に直角な方 向一
融
@中 空ス ラ 訊、
ε、
“ 図一
16 配 筋 および断面 形状田
(f )中 空 ス ラ ブ、
、
s。
、 穴 方 向 穴 方 向に直 角 な方向 表一2
材料の力学 的 性 質 モルクル
の 力 学 的 性質 焼純L鉄筋の力 学 的 性 翼 ス ラ ブ 厚 供 試 体 虞9/α
r モ ルタ ル強度 ヤ/
グ 係 数 xlo5 畑 降 伏 強 展 kg/面 ヤ ング係数 XloOkg /留 51So 254 145 3409 173}
2So 242 141 34四 L.
73 53So 350 】.
97 2684 ユ.
03 5040
5
.
sり
232 168 26呂4 2.
u3噸
1s喞
1
235 1.
39 3471 19L昏
:
SD 244 1.
42 3471 1肌 5LS】
目
,
2P L.
55 3493 2、
09 545
穿
SI日
φ 245 1.
63 3244 】.
89 5aSL562 呂2 1.
76 3449 1.
94.
ISE2の
225 149 3260 191 004
国
・.
』
2s2S1:‘
の
φ !24522 L131.
58 31473091 1921.
75・
・
s畑 203 145 3484 】.
92一
73
一
合は
1
:3, 水セ メ ン ト比60 %であっ た。
鉄 筋は 3.
2φ の焼鈍し鉄 筋 を使 用 し た。 そ れ らの力学的 性 質は表一
2 に示 し た。
3−3
載 荷方 法と鋼 製フ レー
ム 載 荷 方法は,
オ・
f
ル ジャ ッ キー
を用いて図一17
に 不 す トー
ナメ ン ト方 式で,
H鋼を介して ス ラブ上 面よ りス ラブ4等分割線の 9か所の交点に一
様 な 集中 荷 重がか か る よ う に行っ た。
図一
18 は鋼 製フ レー
ム が供試体の水 平 変 位と回転を拘 束して い る載 荷 状 態を示す。
3−4
実験結果お よ び計 算 結 果代表的な供試体の破 壊 状 況を図
一19− 22
に示し た。
点 線は ス ラブ上 面の ひび割れ,
実 線はス ラブ下面の ひび 割 れ を 表して い る。 充 実ス ラブは ス ラ ブ厚5cm,
4cm 図一
17 荷 重分 配 荷重 匚一
20Dxmx7XlO 載 荷板 H−
100x1Dox6x8 供試 体 13湘・
T・
セソコ
ウ H−
200×2〕Ox8x12 図一
18 載 荷 状態図 図一
19 充 実スラ ブ55S。
図一
20 充 実スラ ブ、、S。ノ
醗丶
一
。1
逡韈
}
無
購
↑
穴 方 IIEl↑
蕎
図一
21 中空ズラ ブ、
、
S、
、
di 図一
22 中空ス ラブ51S 、sφ一
74
一
表一
3 終 局 耐 力 お よ び たわ み量 比 較表 実 験 値 詑 簿 rl自 比 較 ス.
フ
ブ ワ 供 試 体 最 大耐 力 k匿 W実塁
灘
1
墾
1響 篭
w/w計 δ実 〆δ計 5LSD 1 L464⊥ 宦5匸
}一
1〔即 5⊇
S。
」斗DQD1.
6δ11417L
広69o・
99 1 D吐 5
甦 1650DL50L855017 ア 〔
伽
鴎 口 昼5一1
5」
sゆ
一.
−
5・
30136 りじ 1、
諄9L37541 斗1{
,
…
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9Doo112 漏77 皇70LO3070 とも従 来の方 形 型の ひび割れ であり,
十 分 曲 げ変 形し た 後,
破 壊した。
中空ス ラブは曲 げ破 壊した供 試 体の み取 り上 げたが, 充 実スラブと似た ひび割れ を生 じ た後,
破 壊し た。
そ れぞれの スラブの荷重 変 形 曲 線 を図一
23− 25
に示して, 計 算 値と 比較し た。
実 線は実 験 値,
破線は計 算値で あ る。
また,
最 終 耐 力と最終耐力 時の たわ み 量 を 表一3
に示 し, 計 算 値 も併 記し た。
§4.
考 察 以 上の ことか ら,
曲げひび割れ荷重, 曲 げひび割れ荷 重 以 後Johansen
荷重,
Johansen
荷重 以 後の三段 階に 分 けて求め た荷重 変 形 曲 線の計 算 結果 と実 験 値か ら次の ように考察さ れ る。
1 ) 曲げひび割れ荷 重 時まで に お け る (
7
)式の初 期 剛 性に対す る実験 値との比 較で は,
図一23
の 52S 。 を除 けば,
若 干小さ’
〈 な る傾 向 を示し た。 そこで, その原 因 を 調べ る た め,
ほ かの略 算 法,
例えば,
文献22
), 23> にある格子は り理 論 (4分 割),
差 分方 程 式 (8分 割 )を 用い て, 53So・
54S 。を 例に とっ て (7 )式と初 期 剛 性の 比 較 を 行っ た。
その結 果,
上 述 同様 (7 )式が格 子ばり 理論よ り13%, 差 分 方 程式 よ り21 % 程度剛性が 小さ く な る傾 向 を 示した。以上の こ と か ら, こ の原 因は,
(7)へ
式の曲 げひび割れ荷重の定 義がス ラブ中 央 線の中 央 部と 端 部が同時に曲 げひび割れ を 生 ず る と し たと こ ろ にある と考え ら れ る。
2) 図
一
23−
25か ら計 算値の荷重 変 形 曲 線は,
曲 げ ひ び割れ荷重 時,Johansen
荷 重 時,
Jehansen
荷 重 以 後 の三段 階とも若 干 差 異は あ る が, 全体と し て実 験 値の荷 重 変 形 曲 線と よ く合う傾向を示し た。
しか し,
53S 。の ご と く,
Johansen
荷重 時の δ.値に若 干 精 度の悪い もの が ある。 こ の原 因につ い て は, 面 内圧縮力 がJohansen
荷 重 時 以 後 生 ずる と し た点および剛 域の広 が り方等にある と 考 え ら れ,
こ れ につい て は現在 考慮中である2暢 3) 表一
3か ら耐力 比 を 見る と,
ほ ぼ 1割 内の精 度 で よ く合っ て いる。
た わみ比 δ実ノδ理 で は充 実ス ラ ブの場 合,
1割 内で合っ て いる が,
中 空ス ラブの場 合,
ス ラブ 厚が厚い程,
精 度は悪く なっ てい る。
荷 eQj 重 15