HPE 3PAR Microsoft Windows Server 実
装ガイド
部品番号: QL226-10525 発行: 2018 年 9 月 版数: 1 摘要このガイドでは、HPE 3PAR StoreServ ストレージシステムと Microsoft Windows Server 2016、Microsoft Windows Server 2012、または Microsoft Windows Server 2008 を実行するホ
スト間の通信を確立するための情報を提供しています。本書は、HPE 3PAR StoreServ ストレ
ージシステムのシステム構成とリソース割り当てを管理するシステムおよびストレージ管理 者を対象としています。
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目次
HPE 3PAR Microsoft Windows Server 実装ガイドの概要 ...7
対象読者...7 HPE 3PAR OS バージョンリファレンス...7 サポートされている構成...7 HPE 3PAR OS のアップグレードに関する留意事項...8 HPE 3PAR の共存...8 HPE 3PAR ドキュメント... 9
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成—FC...10
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワークフロー—FC...10
構成のプランニングについての留意事項—FC...10
ターゲットポートの制限と仕様—FC...11
HPE 3PAR Persistent Ports—FC... 11
HPE 3PAR Persistent Ports のセットアップおよび接続性のガイドライン— FC...12
HPE Smart SAN for 3PAR—FC... 12
HPE 3PAR Priority Optimization—FC... 13
HPE 3PAR Persistent Checksum—FC... 13
HPE 3PAR Express Writes—FC... 14
HPE 3PAR StoreServ ストレージポートの構成—FC...14
HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートの構成—直接接続—FC... 15
直接接続のサポート—FC...16
ホスト定義の作成—FC... 18
Host Persona 2 から Host Persona 15 への変更...18
Host Persona 6 または Persona 1 から Host Persona 2 への変更...19
スイッチベンダーの構成ガイドライン—FC...19 ホストの構成—FC... 20 ホストで必要なドライバーの確認... 21 Emulex HBA の取り付けと構成—FC...21 Emulex HBA ドライバーの構成... 21 Emulex HBA のパラメーターと接続ステータスの確認... 21 QLogic HBA の取り付けと構成—FC... 22 QLogic HBA ドライバーの構成... 22 QLogic HBA のパラメーターと接続ステータスの確認... 22 Brocade HBA の取り付けと構成—FC... 22 Brocade HBA ドライバーの構成... 22 Brocade HBA のパラメーターと接続ステータスの確認... 23
Windows Server 2008 ホストへの Veritas DMP Multipathing のインストール...23
書き込みキャッシュオプションのHPE 3PAR LUN に対する無効化...24
マルチパスソフトウェアのセットアップ—FC... 25
Microsoft MPIO の構成... 25
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成—iSCSI... 28
マルチパスソフトウェアのセットアップ—iSCSI...28
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワークフロー—iSCSI... 28
構成のプランニングについての留意事項—iSCSI...29
ターゲットポートの制限と仕様—iSCSI... 29
HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI...30
VLAN の構成とルーティングのセットアップ...31
HPE 3PAR StoreServ ストレージのホストへの接続—iSCSI... 31
Enterprise iSCSI...31
イニシエーターポートとターゲットポートの設定—iSCSI ... 32
HPE 3PAR StoreServ ストレージの iSCSI ポートの構成... 32
HPE 3PAR iSCSI の IPv6 アドレス指定および VLAN タギング...33
ホストの構成—ソフトウェアiSCSI... 35 イニシエーターソフトウェアとの接続の確立—iSCSI...35 ホストのトラフィックのないパスの再接続の構成—iSCSI... 39 Microsoft iSNS サーバーによる登録の検出... 40 iSNS サーバーでの使用のためのイニシエーターとターゲットの構成—iSCSI....40 iSNS サーバーを使用した探索ドメインの作成...41 iSCSI ログオンセッションの確立とマルチパスの有効化—iSCSI... 41 ホストCHAP およびターゲット CHAP の構成... 44 ホストCHAP の設定... 44 ターゲットCHAP の設定...46 双方向CHAP の設定... 47 CHAP の削除...47 Emulex HBA のパラメーターと接続ステータスの確認... 49 ホストの構成—ハードウェアiSCSI... 49 ハードウェアiSCSI のサポート...49 静的IP アドレスの設定...50 SAN からの iSCSI ハードウェアの起動... 51
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成—FCoE... 55
マルチパスソフトウェアのセットアップ—FCoE...55
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワークフロー—FCoE... 55
構成のプランニングについての留意事項—FCoE...55
ターゲットポートの制限と仕様—FCoE... 56
Windows ホストの要件... 56
VLAN の構成とルーティングのセットアップ...57
HPE 3PAR Persistent Ports—FCoE...57
HPE 3PAR Persistent Ports のセットアップおよび接続性のガイドライン— FCoE... 57
HPE 3PAR StoreServ ストレージのホストへの接続—FCoE... 58
ファブリックのセットアップとゾーニング—FCoE... 58
スイッチのベンダーの手法を使用した、ファブリックゾーニングの実施— FCoE... 58
HPE 3PAR StoreServ ストレージアレイがサポートしているゾーニング構成 —FCoE...59
ファブリックゾーニングのセットアップ—FCoE...59
スイッチのゾーニングおよび構成の確認—FCoE...59
HPE 3PAR StoreServ ストレージポートの構成—FCoE... 59
ポートの構成のプランニング—FCoE...59
iSCSI ポートの構成の削除—FCoE... 60
iSCSI 構成のポートの FCoE への変更...60
HPE 3PAR StoreServ ストレージポートの構成—FCoE... 61
ホスト定義の作成—FCoE...62
ホストの構成—FCoE...62
スイッチの構成—FCoE... 62
Emulex CNA の使用—FCoE... 63
Emulex CNA ドライバーの使用の準備—FCoE...64
FCoE ホストパーソナリティの構成—Emulex CNA... 64
QLogic CNA の使用—FCoE...68
QLogic CNA ドライバーの使用の準備—FCoE... 68
FCoE ホストパーソナリティの構成—QLogic CNA... 69
FCoE イニシエーターから FC ターゲットへの接続の構成... 71
FCoE イニシエーターから FCoE ターゲットへの接続の構成...73
Windows Hyper-V Server/HPE 3PAR StoreServ ストレージの構成... 74
Hyper-V ソフトウェアのインストール... 74
Hyper-V ソフトウェアの構成...74
ホストへのストレージの割り当て
... 75
HPE 3PAR StoreServ ストレージ上のストレージの作成 ...75
仮想ボリュームの作成... 75
仮想ボリュームの作成—HPE 3PAR MC 4.7...76
仮想ボリュームの作成—HPE 3PAR SSMC 3.4... 76
仮想ボリュームの作成—HPE 3PAR CLI...76
ホストへのVLUN のエクスポート...77
LUN の検出... 77
Windows Server ホスト上の新しいデバイスのスキャン...78
Windows Server ホストからのストレージボリュームの削除...79
Windows Server 2016/2012 用の SCSI UNMAP プリミティブのサポート... 79
Windows Server 2016、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2 の ODX のサポー ト...80
HPE 3PAR StoreServ ストレージからのホストの起動... 81
iSCSI SAN ブートの構成... 81
FC SAN ブート用の BIOS の構成...81
HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動の構成—Emulex HBA... 82
HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動の構成—QLogic HBA...82
HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動のホスト定義の作成—FC... 83
HPE 3PAR StoreServ ストレージのホストへの接続—FC... 83
起動ボリュームとしてのLUN の割り当て...83
FC 起動ボリュームへの、ホスト OS のインストール... 84
FC SAN ブート用の複数パスの接続...84
追加の
HPE 3PAR ソフトウェア機能の構成... 85
HPE 3PAR オールフラッシュアレイ... 85
HPE 3PAR Peer Motion、Online Import、およびストレージフェデレーション...86
HPE 3PAR Peer Persistence... 87
HPE 3PAR File Persona... 88
CLI コマンドによるファイルサービス内の SMB ファイル共有のマウント... 88
仮想化環境でのフェイルオーバークラスタリングの使用
... 90
Microsoft MPIO 構成のフェイルオーバークラスタリングの使用... 91
Veritas Cluster Server の使用... 92
Symantec Storage Foundation... 92
Veritas Cluster Server のインストール... 92
HPE 3PAR StoreServ ストレージでの SCSI-3 Persistent Reservation サポートの設定...92
Veritas DMP による Microsoft クラスターの使用... 95
Veritas DMP のインストール... 95
Web サイト... 97
サポートと他のリソース
...98
Hewlett Packard Enterprise サポートへのアクセス...98
アップデートへのアクセス...98 カスタマーセルフリペア（CSR）...99 リモートサポート（HPE 通報サービス）... 99 保証情報...99 規定に関する情報... 99 ドキュメントに関するご意見、ご指摘...100 6
HPE 3PAR Microsoft Windows Server 実装ガ
イドの概要
このHewlett Packard Enterprise（HPE）実装ガイドは、HPE 3PAR StoreServ ストレージシステムと Microsoft Windows Server を実行するホスト間の通信を確立するための情報を提供します。HPE 3PAR StoreServ システムのストレージの割り当ての手順について説明します。
注記:
• HPE 3PAR StoreServ ストレージから期待どおりのパフォーマンスおよび成果を得るには、HPE 3PAR
StoreServ ストレージ用に Hewlett Packard Enterprise が提供するドキュメントや、ベンダーが各製品 について提供するドキュメントとともに、本書の情報を使用する必要があります。
• 本書で説明するOS パッチの他に、SPOCK の Web サイトにパッチが記載されていることがあります。
サポートされているハードウェアプラットフォームおよびソフトウェアプラットフォームについては、
SPOCK の Web サイトを参照してください（SPOCK Home > Explore Storage Interoperability With SPOCK > Explore HPE 3PAR StoreServ Storage interoperability）。
対象読者
この実装ガイドは、HPE 3PAR StoreServ ストレージのシステム構成やリソース割り当てを監視および管
理しているシステム管理者およびストレージ管理者を対象にしています。管理者はホストOS と HPE 3PAR OS に精通していることを前提としています。
HPE 3PAR OS バージョンリファレンス
このガイドでは、3.1.1、3.1.2、3.1.3、3.2.1 などのサポートされていない HPE 3PAR OS の古いバージョ ンを参照しています。これらのバージョンは、ストレージ機能が最初に導入されたときのドキュメントに 言及されています。このガイドは、サポートに関する説明書ではありません。 最新のサポートされているハードウェアおよびソフトウェアリリースについては、SPOCK の Web サイトのActive/Inactive Status of HPE 3PAR OS を参照してください（SPOCK Home > Software > 3PAR
Array Software > HPE 3PAR Product Safe Harbor, OS Active/Inactive Status）。
サポートされている構成
以下の種類のホスト接続が、HPE 3PAR StoreServ ストレージと Windows Server 2016、Windows Server 2012（および 2012 R2）、または Windows Server 2008（および 2008 R2）を実行するホストとの間でサ ポートされています。
• FC（ファイバーチャネル）
• ソフトウェアiSCSI イニシエーター
• ハードウェアiSCSI イニシエーター（x64 アーキテクチャーの Windows Server 2008 R2 SP1 以降で
のみサポート）
• FCoE（Fibre Channel over Ethernet）のイニシエーターポートから FC の HPE 3PAR OS ターゲット ポート
• FCoE のイニシエーターポートから FCoE の HPE 3PAR OS ターゲットポート
◦ HPE 3PAR OS 3.2.2 MU3 および 3.2.1 MU5 から、FCoE ターゲットのサポートが、Windows
Server 2016 に追加されました。
◦ HPE 3PAR OS 3.2.1 から、FCoE ターゲットのサポートが、Windows Server 2008 および Windows
Server 2008 R2 に追加されました。
◦ HPE 3PAR StoreServ ストレージ 3.1.3 から、FCoE ターゲットのサポートが、Windows Server
2012 および Windows Server 2012 R2 に追加されました。 • Microsoft Hyper-V
• ファブリック接続と直接接続の両方のトポロジでのHPE 3PAR OS とホスト間の FC 接続。
• Windows Server 2016、Windows Server 2012、または Windows Server 2008 を実行しているホストで は、他に指定されていない限り、次のソフトウェアが必要です。
◦ マルチパス：ネイティブなMicrosoft MPIO
◦ iSCSI のみ：Microsoft iSCSI イニシエーター（ハードウェア iSCSI 構成では不要）
HPE 3PAR OS のアップグレードに関する留意事項
HPE 3PAR StoreServ ストレージアレイの OS のアップグレード後、メジャーアップグレードであっても、
同じリリース内のMU アップデートであっても、Windows Server は HPE 3PAR LUN をオフラインとマー
クします。ただし、データはそのままで変更されません。これは、次の状況でのみ期待される動作です。
• HPE 3PAR LUN が、非クラスター Windows Server から検出されている。
• HPE 3PAR LUN が、Microsoft フェイルオーバークラスタリングで使用されているが、フェイルオー
バークラスター内の共有ストレージとして構成されていない。
HPE 3PAR LUN が Microsoft フェイルオーバークラスターで共有ストレージとして構成されている場 合、Windows サーバーはオフラインとしてマークされた LUN を認識しません。
HPE 3PAR LUN がオフラインとしてマークされている場合、Windows サーバー管理者は、アプリケー
ションがLUN にアクセスできるように、次の手順を実行する必要があります。
1. スタートメニューからコンピューターの管理 > 記憶域 > ディスクの管理の順に選択します。 2. HPE 3PAR LUN を 1 つずつ右クリックし、LUN をオンラインに設定します。
サポートされているホスト構成および相互運用性について詳しくは、SPOCK の Web サイトを参照して
ください（SPOCK Home > Explore Storage Interoperability With SPOCK > Explore 3PAR StoreServ Storage interoperability）。
詳しくは
http://www.hpe.com/info/storage/docs http://www.hpe.com/storage/spock
HPE 3PAR の共存
HPE 3PAR StoreServ ストレージアレイは、他の Hewlett Packard Enterprise ストレージアレイファミリ と共存できます。
サポートされているHewlett Packard Enterprise ストレージアレイの組み合わせと規則については、
SPOCK の Web サイトにある HPE SAN Design Reference Guide を参照してください（SPOCK Home > Design Guides > SAN Design Guide）。
HPE 3PAR ドキュメント
ドキュメントの種類 以下のドキュメントを参照してください。
この実装ガイドの最新バージョンとその他 のHPE 3PAR StoreServ ストレージのド キュメント
Hewlett Packard Enterprise Information Library
サポートされているハードウェアとソフト ウェアのプラットフォーム
Single Point of Connectivity Knowledge（SPOCK）
カスタマーセルフリペア手順（メディア） Hewlett Packard Enterprise カスタマーセルフリペアサー
ビスメディアライブラリ
1. Product category の下の Storage を選択します。 2. Product family の下の 3PAR StoreServ Storage を選
択します。
3. Product series の下で、ご使用の製品シリーズを選択し
ます。 Hewlett Packard Enterprise のすべての製
品 Hewlett Packard Enterprise サポートセンター
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホスト
の構成—
FC
手順で他に指定がない限り、Hewlett Packard Enterprise ではホストの構成にデフォルト値を使用するこ とをお勧めします。
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワー
クフロー—
FC
図1: HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成—FC
構成のプランニングについての留意事項—
FC
構成を計画する場合は、以下の情報を確認します。
• ターゲットポートの制限と仕様—FC(11 ページ)
• HPE 3PAR Persistent Ports—FC(11 ページ)
• HPE Smart SAN for 3PAR—FC
• HPE 3PAR Priority Optimization—FC
• HPE 3PAR Persistent Checksum—FC(13 ページ)
• HPE 3PAR Express Writes—FC
ターゲットポートの制限と仕様—
FC
ターゲットポートが過負荷にならず連続的なI/O 処理を行えるように、以下のガイドラインに従ってくだ
さい。
• アレイポート、アレイノードペア、およびアレイごとにサポートされているイニシエーター接続の最
大数を設定するには、SPOCK の Web サイトにある HPE 3PAR Support Matrix の手順に従ってくださ
い（SPOCK Home > Other Hardware > 3PAR）。
• HPE 3PAR StoreServ ストレージの各 HBA モデルのポートあたりの最大 I/O キュー深度は次のとおり
です。 HBA プロトコル アレイ バス 速度 ポート 最大キュー 深度 Emulex LPe12002 FC HPE 3PAR StoreServ 7000 PCIe 8Gb/秒 2 3276 Emulex LPe12004 FC HPE 3PAR StoreServ 7000、10000 PCIe 8Gb/秒 4 3276 Emulex LPe16002 FC HPE 3PAR StoreServ 7000、8000、 10000 PCIe 16Gb/秒 2 3072 Emulex LPe16004 FC HPE 3PAR StoreServ 8000、9000、 20000、 20000R2 PCIe 16Gb/秒 4 3072 • I/O キューは接続されているホストの HBA ポート間で共有され、先着順で処理されます。
• すべてのキューが使用中で、ホストのHBA ポートが I/O を開始しようとすると、そのポートは HPE
3PAR StoreServ ストレージのターゲットポートから Queue Full 応答を受け取ります。これにより、
各ホスト上でI/O パフォーマンスが不安定になる可能性があります。その状況では、ホストが最大数の
I/O 要求を出したときに HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートのキューがあふれないように、各ホ ストに対してスロットリングを行う必要があります。
• サポートされているI/O パスの最大数は、16 です。
注記: HPE 3PAR OS 3.3.1 以降、16Gb FC ターゲットアダプターでマルチキュー処理がサポートされて
います。この機能により、CPU の使用状況のバランスがとれ、パフォーマンスが改善されます。
HPE 3PAR Persistent Ports—FC
HPE 3PAR Persistent Ports（または仮想ポート）機能を使用すると、HPE 3PAR StoreServ ストレージの
オンラインアップグレードやノードダウン中のI/O の中断が最小限になります。ポートのシャットダウ
ンまたはリセットでは、この機能は実行されません。
各FC ターゲットストレージアレイのポートには、システムによって自動的に割り当てられたパートナー
アレイポートがあります。パートナーポートは、アレイノードのペア間で割り当てられます。
HPE 3PAR Persistent Ports を使用すると、HPE 3PAR StoreServ ストレージの FC ポートが、自身の ID
を保持しながら、障害が発生したWWN ポートの ID を引き継ぐことができます。物理ポートがパート
ナーポートのID を引き継ぐ場合、引き継がれたポートは Persistent Ports として指定されます。アレイ
ポートの、HPE 3PAR Persistent Ports とのフェイルオーバーおよびフェイルバックは、ホストベースの
大半のマルチパスソフトウェアから意識されることなく、そのすべてのI/O パスをアクティブに保ち続け
ることができます。
注記: HPE 3PAR Persistent Ports 機能の実装により、Microsoft MPIO の有効化または別のサポートされる
マルチパスソフトウェア製品のインストールの必要性が解消されるわけではありません。
HPE 3PAR Persistent Ports およびセットアップと接続のガイドラインのリストについて詳しくは、以下 のドキュメントを参照してください。
• Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの Web サイトにあるテクニカルホワイトペーパー
HPE 3PAR StoreServ Persistent Ports（Hewlett Packard Enterprise ドキュメント番号 F4AA4-4545ENW）。
• Hewlett Packard Enterprise Information Library の Web サイトにある HPE 3PAR コマンドライン
インターフェイス管理者ガイドのトピック「無停止のオンラインソフトウェアのアップグレード用に Persistent Ports を使用」。
詳しくは
http://www.hpe.com/support/hpesc http://www.hpe.com/info/storage/docs
HPE 3PAR Persistent Ports のセットアップおよび接続性のガイドライン—FC
HPE 3PAR OS 3.1.2 から、HPE 3PAR Persistent Ports 機能が、FC ターゲットポートでサポートされて
います。
HPE 3PAR OS 3.1.3 から、HPE 3PAR Persistent Ports 機能には、ファブリックへのアレイポートの接続
が失われたことによって起動されるアレイポート loss_sync イベント中に、I/O の中断を最小限に抑え る、追加の機能があります。
HPE 3PAR Persistent Ports 機能が正しく機能するように、次のガイドラインに従ってください。
• FC ファブリックは N-Port ID Virtualization（NPIV）をサポートしている必要があり、NPIV は有効に
なっている必要があります。
• HPE 3PAR StoreServ ストレージの FC パートナーポートは同じ FC ファブリックに接続する必要が
あり、できるだけファブリック内の異なるFC スイッチに接続することをお勧めします。
• ホスト側HBA を、ポイントツーポイントファブリック接続用に構成する必要があります。直接接続
ループはサポートされていません。
FCoE イニシエーターから FC ターゲットへの構成（FCoE から FC へのスイッチ）用の HPE 3PAR Persistent Ports 機能についての情報は、FCoE イニシエーターから FC ターゲットへの接続の構成(71 ページ)を参照してください。
HPE Smart SAN for 3PAR—FC
HPE 3PAR OS 3.2.2 から、以下の HPE 3PAR StoreServ ストレージシステムは、16Gb FC ターゲット上
のHPE Smart SAN for 3PAR をサポートしています。
• HPE 3PAR StoreServ 20000 ストレージ • HPE 3PAR StoreServ 10000 ストレージ
• HPE 3PAR StoreServ 9000 ストレージ • HPE 3PAR StoreServ 8000 ストレージ • HPE 3PAR StoreServ 7000 ストレージ
HPE Smart SAN for 3PAR TDPZ（Target Driven Peer Zoning）機能により、お客様はピアゾーニングを自 動化でき、以下の利点があります。
• 少数のゾーンの作成 • 分単位でのゾーンの構成
• エラーとダウンタイムの可能性の低減
HPE Smart SAN for 3PAR を使用すると、管理者は、HPE 3PAR CLI から直接ゾーニングを構成し制御で きます。使用しない場合、管理者は、HPE 3PAR StoreServ ストレージでホストおよび VLUN を構成する 前に、FC スイッチでゾーンを事前に構成しておく必要があります。
HPE 3PAR OS 3.3.1 から、HPE Smart SAN for 3PAR 2.0 がサポートされています。HPE Smart SAN for
3PAR 2.0 を使用すると、ターゲットポートは Fabric Device Management Interface（FDMI）を使用して、 ファブリック上のデバイス登録をサポートします。CLI コマンド switch を使用して、ターゲットポート管
理情報を含むFDMI データを表示することができます。追加の Smart SAN HBA 属性を登録できるのは、
Smart SAN 対応のスイッチだけです。
HPE Smart SAN for 3PAR でサポートされている FC スイッチの情報およびそのファームウェアのリビ ジョンについては、SPOCK の Web サイトを参照してください（SPOCK Home > Other Hardware > 3PAR）。
構成の情報などのHPE Smart SAN for 3PAR について詳しくは、Hewlett Packard Enterprise
Information Library の Web サイトにある HPE Smart SAN for 3PAR 2.0 User Guide を参照してくださ
い。
HPE 3PAR Priority Optimization—FC
HPE 3PAR OS 3.1.2 MU2 から、HPE 3PAR Priority Optimization 機能を使用できます。この機能は、サー
バーのワークロードを管理するためのより効率的で動的なソリューションであり、ホストI/O スロットル
を設定する代わりに使用できます。この機能を使用すると、ストレージ管理者は、アレイに関するサービ ス品質（QoS）の制限を強制して、これまで以上に効率的にストレージリソースを共有できます。 注記: HPE 3PAR Priority Optimization のすべての利点を得るために、ホスト側では特別な設定は必要あり
ません。ただし、ターゲットごとまたはアダプターごとのスロットル設定を調整しなければならない場合 があります。HPE 3PAR StoreServ ストレージでの HPE 3PAR Priority Optimization の使用については、
テクニカルホワイトペーパーHPE 3PAR Priority Optimization ソフトウェアを参照してください。
OS の予想される動作
VV/LUN が属する VVset の帯域幅 QoS ルールが過大な場合、Windows は、LUN をオフラインにすること
があります。この状況では、帯域幅QoS ルールを減らす必要があります。
HPE 3PAR Persistent Checksum—FC
HPE 3PAR Persistent Checksum 機能は、HPE 3PAR StoreServ 20000、9000、および 8000 ストレージ
システムで使用できます。これは、データネットワーク経由で、ホストイニシエーターHBA から HPE
StoreServ ストレージ上のバックエンドドライブへのエンドツーエンドのデータ整合性保護を提供しま す。
HPE 3PAR Persistent Checksum は、SCSI T10 Technical Committee によって定義されたデータ整合性 フィールド（DIF）保護モデルに基づきます。この機能は、I/O スタック内のいずれかのコンポーネントに
よってメディアおよび転送エラーが発生した場合に、データを保護します。検出およびリカバリ機能が HPE 3PAR OS に組み込まれ、HPE 3PAR Persistent Checksum によって検出された問題を解決します。 FC での HPE 3PAR Persistent Checksum には、サポートされている HPE バンドル HBA ドライバーバー ジョンが必要です。これらのドライバーを使用して、HPE 3PAR StoreServ ストレージではデフォルトで HPE 3PAR Persistent Checksum が有効にされています。アレイまたはホスト HBA ドライバーでは何も 構成する必要はありません。
サポートされるHBA、HBA ドライバーバージョン、HPE 3PAR Persistent Checksum（DIF 対応）をサ
ポートするホストオペレーティングシステムについては、SPOCK Web サイトで Explore 3PAR
StoreServ Storage interoperability を参照してください。
HPE 3PAR Persistent Checksum について詳しくは、Hewlett Packard Enterprise Information Library
のWeb サイトにあるテクニカルホワイトペーパー HPE 3PAR StoreServ Architecture を参照してくださ
い。 詳しくは
http://www.hpe.com/storage/spock http://www.hpe.com/info/storage/docs
HPE 3PAR Express Writes—FC
HPE 3PAR OS 3.2.x 以降では、HPE 3PAR Express Writes 機能は、ホスト HBA モードの 8Gb FC ター
ゲットポートで、bit Express Write としてデフォルトで有効になっています。
HPE 3PAR Express Writes 機能は、小さなブロックのランダム書き込みのパフォーマンスを最適化しま す。
HPE 3PAR StoreServ ストレージは、I/O サイズをベースに Express Write を取り扱い、ホストドライバー またはカーネルのパラメーターを変更する必要はありません。
注記: 16Gb FC ターゲットポートの HPE 3PAR StoreServ ストレージシステムでは、HPE 3PAR Express
Writes 機能はサポートされていません。
HPE 3PAR StoreServ ストレージポートの構成—FC
このトピックでは、HPE 3PAR StoreServ ストレージの直接接続またはファブリック接続用のポートを構 成する方法について説明します。
注記:
• 直接接続またはファブリック接続を介してホストのHBA ポートに接続している HPE 3PAR
StoreServ ストレージの各ポートに、正しい Host Persona を設定する必要があります。
• Virtual Connect 直接接続ファイバーチャネルを HPE 3PAR StoreServ ストレージシステム用に展開す
る、つまり、HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートが c-Class BladeSystem 用 Virtual Connect FlexFabric 10Gb/24 ポートモジュールのアップリンクポートにケーブルで直接接続される場合は、
HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートの構成—ファブリック接続—FC(17 ページ)の手順に従っ
てください。
Virtual Connect、Virtual Connect インターコネクトモジュール、および Virtual Connect 直接接続ファ
イバーチャネル機能について詳しくは、Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの Web サイト
のVirtual Connect のドキュメントを参照してください。SPOCK の Web サイトにある HPE SAN
Design Reference Guide も参照してください（SPOCK Home > Design Guides > SAN Design
Guide）。
前提条件
HPE 3PAR StoreServ ストレージの直接接続またはファブリック接続用のポートを構成する前に、スイッ
チベンダーの構成ガイドライン—FC(19 ページ)を参照してください。
詳しくは
http://www.hpe.com/support/hpesc http://www.hpe.com/storage/spock
HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートの構成—直接接続—FC
このトピックでは、FC HPE 3PAR StoreServ ストレージターゲットインターフェイスへの直接接続を構
成する方法について説明します。複数のHPE 3PAR ホストポートを、ホストの HBA ポートに直接に接続
することができます。ホストに直接接続する各ポートについて、この手順を実行する必要があります。 前提条件
HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートを直接接続用に構成する前に、直接接続のサポート—FC(16 ページ)を参照してください。
手順
1. controlport offline <node:slot:port>コマンドを使用して、ポートをオフラインにします。
例：
cli % controlport offline 0:1:1
2. controlport config host -ct <connection type> <node:slot:port>コマンドを使用し
て接続タイプ（-ct）を指定します。<connection type>は loop または point です。例： cli % controlport config host -ct loop 0:1:1
どの接続タイプを使用するか判断するには、直接接続のサポート—FC(16 ページ)の直接接続のサ ポートの表を参照してください。 3. controlport rst <node:slot:port>コマンドを使用して、ポートをリセットします。 cli % controlport rst 0:1:1 4. ポートが直接接続用に構成されていることを確認するには、showport -par コマンドを使用して ポートの接続タイプ（ConnType）を表示します。 例
cli % showport -par
N:S:P Connmode ConnType CfgRate MaxRate Class2 UniqNodeWwn VCN IntCoal TMWO Smart_SAN
0:1:1 host loop auto 8Gbps disabled disabled disabled disabled enabled n/a
showport -par コマンドを使用して、ポートの最大速度（MaxRate）を識別できます。この例では、
ポート0:1:1 の最大速度は 8Gb/秒で、ポート 2:1:1 の最大速度は 16Gb/秒です。
cli % showport -par
N:S:P Connmode ConnType CfgRate MaxRate Class2 UniqNodeWwn VCN IntCoal TMWO Smart_SAN 0:1:1 host loop auto 8Gbps disabled disabled disabled disabled enabled n/a 1:1:1 host loop auto 8Gbps disabled disabled disabled disabled enabled n/a 2:1:1 host point auto 16Gbps disabled disabled disabled disabled disabled unsupported
3:1:1 host point auto 16Gbps disabled disabled disabled disabled disabled unsupported
5. 必要なすべての HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートが構成されたら、適切な仕様のケーブルを
使用して、ホストのHBA ポートを StoreServ ストレージポートに直接接続します。
直接接続のサポート—FC
FC の HPE 3PAR StoreServ ストレージのターゲットインターフェイスへの直接接続のサポートは、特定 のホストアダプターに限定されています。
HPE 3PAR OS バージョン 3.2.2 MU2 から、16Gb の FC HPE 3PAR StoreServ ストレージターゲットイ
ンターフェイスへの直接接続がサポートされました。 直接接続のサポートの表
HPE 3PAR アレイのターゲットポートの接続タイプは、アレイの HPE 3PAR OS バージョン、アレイター
ゲットポートタイプ、アレイに直接接続するホストFC アダプターの速度によって異なります。次の表を 使用して、HPE 3PAR アレイに必要な接続タイプを特定します。 HPE 3PAR OS バージョン HPE 3PAR アレイ ターゲットポート サポートされてい るホストアダプ ターポート 接続タイプ リンク速度 3.2.2 MU1 以前 8Gb/秒 4Gb/秒 ループ 4Gb/秒 8Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 サポートされませ ん サポートされませ ん サポートされませ ん 3.2.2 MU2 以降の バージョン3.2.2 8Gb/秒 4Gb/秒 ループ 4Gb/秒 8Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 8Gb/秒 ポイント 8Gb/秒 16Gb/秒 ポイント 16Gb/秒 32Gb/秒 ポイント 16Gb/秒 表は続く
HPE 3PAR OS バージョン HPE 3PAR アレイ ターゲットポート サポートされてい るホストアダプ ターポート 接続タイプ リンク速度 3.3.1 GA 以降 8Gb/秒 8Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 8Gb/秒 ループ 8Gb/秒 16Gb/秒 ポイント 16Gb/秒 32Gb/秒 ポイント 16Gb/秒
詳しくは、SPOCK の Web サイトを参照してください（SPOCK Home > Explore Storage
interoperability With SPOCK > Explore 3PAR StoreServ Storage interoperability）。
HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートの構成—ファブリック接続—FC
このトピックでは、HPE 3PAR StoreServ ストレージのファブリック接続用にポートを構成する方法につ
いて説明します。スイッチファブリックに接続する各ポートについて、この手順の1 から 4 を実行する必
要があります。 手順
1. ポートがファブリック接続用に構成されているかどうか判断するには、showport -par コマンドを
使用します。
cli % showport -par
N:S:P Connmode ConnType CfgRate MaxRate Class2 UniqNodeWwn VCN IntCoal TMWO Smart_SAN
0:0:1 host point auto 16Gbps disabled disabled disabled disabled disabled unknown 0:0:2 host point auto 16Gbps disabled disabled disabled disabled disabled disabled 接続タイプ（ConnType）が point の場合、ポートはすでにファブリック接続用に構成されています。 接続タイプが loop の場合、ポートは直接接続であり、ファブリック接続用には構成されていません。 2. ポートがファブリック接続用に構成されていない場合には、controlport offline <node:slot:port>コマンドを使用して、そのポートをオフラインにします。 注意: ポートをオフラインにする前に、それがまだ定義されておらず、それがホストに接続され ていないことを確認してください。そうしないと、それによって既存のホスト接続が中断されま す。
cli % controlport offline 1:5:1
3. controlport config host -ct point
<node:slot:port>コマンドを使用して接続タイプ（-ct）を指定します。point は、接続タイプがファブリック接続であることを示しています。例：
cli % controlport config host -ct point 1:5:1 4. controlport rst <node:slot:port>コマンドを使用して、ポートをリセットします。例： cli % controlport rst 1:5:1 5. 各ホストの HBA ポートをファブリックに接続し、各ホストの HBA ポートの WWN を、その接続先の
HPE 3PAR StoreServ ストレージポートに関連付けます。
6. 必要に応じて、SAN Design Reference Guide の説明に従って、ゾーニングを実行します。
7. ホストが HPE 3PAR StoreServ ストレージに接続しているか確認するには、showhost コマンドを使
用します。
cli% showhost
Id Name Persona -WWN/iSCSI_Name- Port
100000FD454EC763 0:2:3 100000FD454EC762 1:2:3
ホスト定義の作成—
FC
HPE 3PAR OS 3.2.1 以降では、Hewlett Packard Enterprise は Windows Server 2016、Windows Server
2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2008 SP2 に対して、 Host Persona 15 の WindowsServer を必要とします。
手順
1. createhost [options] <hostname> [<WWN>...]コマンドを実行してホスト定義を作成しま
す。例：
cli% createhost -persona 15 windowshost 100000FD454EC763
その他のオプションについては、Hewlett Packard Enterprise Information Library の Web サイトに
ある、HPE 3PAR OS Command Line Interface Reference を参照してください。
2. showhost コマンドを使用して、ホストが作成されたことを確認します。
cli% showhost
Id Name Persona -WWN/iSCSI_Name- Port
0 windowshost WindowsServer 100000FD454EC763 ---詳しくは
http://www.hpe.com/info/storage/docs
Host Persona 2 から Host Persona 15 への変更
Host Persona 15 の WindowsServer への変更は、オンラインの手順です。
前提条件
Host Persona を変更する前に、Hewlett Packard Enterprise Information Library の Web サイトにある HPE 3PAR オペレーティングシステムアップデートプランニングガイドで、LUN マッピングの損失を防 ぐための手順を参照してください。
手順
Host Persona 2 から Host Persona 15 に変更するには、HPE 3PAR CLI の sethost コマンドを使用し、 次に showhost コマンドを使用して変更を確認します。
# sethost -persona 15 windowshost # showhost
Id Name Persona -WWN/iSCSI_Name- Port 0 windowshost WindowsServer 10000000C9606724 0:5:1 10000000C9606724 1:5:1
Host Persona 6 または Persona 1 から Host Persona 2 への変更
Host Generic-ALUA Persona 2 への変更は、オフラインの手順です。 前提条件
Host Persona を変更する前に、Hewlett Packard Enterprise Information Library の Web サイトにある HPE 3PAR オペレーティングシステムアップデートプランニングガイドで、LUN マッピングの損失を防 ぐための手順を参照してください。
手順
1. Windows Server ホスト上のすべてのホスト I/O を停止します。 2. ホストをシャットダウンします。
3. showhost コマンドを実行します。アクティブなパスが表示されていないことを確認します。 4. Persona を変更するには、HPE 3PAR CLI sethost コマンドを発行します。
5. 設定を確認するには、HPE 3PAR CLI showhost コマンドを発行します。
# sethost -persona 2 windowshost # showhost
Id Name Persona -WWN/iSCSI_Name- Port
0 windowshost Generic-ALUA 10000000C9606724
---6. Windows Server の電源を入れます。ホストはブート時に、すべての LUN パスで ALUA を有効にしま
す。
スイッチベンダーの構成ガイドライン—
FC
HPE 3PAR StoreServ ストレージを接続するファブリックのポートを構成する前に、以下の各 FC スイッ チベンダーのガイドラインに従ってください。
• HPE B シリーズスイッチポートでは、ホストの HBA ポートまたは HPE 3PAR StoreServ ストレージ
のポートに接続するポートは、デフォルトモードに設定する必要があります。Brocade Telnet イン
ターフェイスから portcfgshow コマンドを発行して、各スイッチポートが正しいモードに設定され ていることを確認します。 brocade2_1:admin> portcfgshow Ports 0 1 2 3 4 5 6 7 ---+--+--+--+--+----+--+--+--Speed AN AN AN AN AN AN AN AN Trunk Port ON ON ON ON ON ON ON ON Locked L_Port .. .. .. .. .. .. .. .. Locked G_Port .. .. .. .. .. .. .. .. Disabled E_Port .. .. .. .. .. .. .. .. where AN:AutoNegotiate, ..:OFF, ??:INVALID.
portcfgfillword コマンドを使用して、FOS ファームウェア 6.3.1a 以降で実行する HPE Brocade 8Gb スイッチでサポートされているフィルワードモードを表示します。
admin>portcfgfillword
Usage: portCfgFillWord PortNumber Mode [Passive]
Mode: 0/-idle-idle - IDLE in Link Init, IDLE as fill word (default) 1/-arbff-arbff - ARBFF in Link Init, ARBFF as fill word 2/-idle-arbff - IDLE in Link Init, ARBFF as fill word (SW)
3/-aa-then-ia - If ARBFF/ARBFF failed, then do IDLE/ARBFF 注記: すべての Gen 5（16Gb）および Gen 6（32Gb）HPE StoreFabric B シリーズスイッチは、自動
的に正しいフィルワードを選択します。レガシーGen 4（8Gb）スイッチの場合、Hewlett Packard
Enterprise では、portcfgfillword コマンドを使用して、フィルワードを推奨されるモードのモー
ド3（aa-then-ia）に設定することをお勧めします。フィルワードが正しく設定されていない場合、
8Gb HBA ポートへの接続時に portstatsshow コマンドを使用すると、er_bad_os カウンター
（invalid ordered set）が増加します。これは、er_bad_os カウンターでは、ARBFF-ARBFF フィルワー
ドが必要なためです。モード3 は、4Gb/2Gb HBA のような低速 HBA に対しても正しく動作します。
詳しくは、Brocade の Web サイトにある、Fabric OS Command Reference Manual および FOS のリ
リースノートを参照してください。
• HPE 3PAR StoreServ ストレージのポートまたはホスト HBA ポートに接続する HPE C シリーズ/ Cisco スイッチポートでは、AdminMode = FX、AdminSpeed = auto port、および速度が auto negotiate に設定されている必要があります。
• HPE H シリーズ/QLogic スイッチポートでは、ポートタイプが GL-port、ポートの速度が auto-detect
に設定されている必要があります。HPE 3PAR StoreServ ストレージに接続する QLogic スイッチの
ポートは、I/O Stream Guard を disable または auto に設定する必要があります。enable には設定し
ないでください。
ホストの構成—
FC
以下のタスクを実行して、ホストを構成します。 • ホストで必要なドライバーの確認。 • Emulex HBA の取り付けと構成—FC。 • QLogic HBA の取り付けと構成—FC。 • Brocade HBA の取り付けと構成—FC。• Windows Server 2008 ホストへの Veritas DMP Multipathing のインストール。
• 3PAR の LUN に対する書き込みキャッシュオプションの無効化。
• マルチパスの設定—FC。
注記: Hewlett Packard Enterprise では、他に指定がない限り、手順でデフォルト値を使用することをお勧
めします。
ホストで必要なドライバーの確認
Microsoft の Web サイトで、必要なパッケージ、ホットフィックス、またはアップデートされたドライ
バーを確認します。サポートされているドライバーについてはSPOCK の Web サイトを参照し、HBA ベ
ンダーの指示に従ってください。 Emulex（Broadcom）OCManager ソフトウェアまたは QLogic（Cavium）QConvergeConsole ソフトウェ アを使用して、HBA ドライバーバージョンがサポートされていることも確認できます。 詳しくは http://www.hpe.com/info/storage/docs
Emulex HBA の取り付けと構成—FC
HBA の取り付け手順、ドライバーサポート、および使用ガイドラインについては、特定の HBA 用の Emulex のインストールガイドおよび使用ガイドを参照してください。構成にマルチパス I/O（MPIO）が 含まれている場合、MPIO サポートドライバーの要件について確認してください。注記: HPE 3PAR StoreServ ストレージから起動するには、BIOS を構成する必要があります。手順につい
ては、HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動の構成—Emulex HBA(82 ページ)を参照してください。
Emulex HBA ドライバーの構成
Emulex HBA ドライバーのパラメーターの設定については、HBA ドライバーのドキュメントを参照してく ださい。 注記: • ホストのポートがファブリックゾーン上の複数のターゲットにアクセスする場合、検出されたター ゲットごとにホストドライバーによって割り当てられたターゲット番号は、ホストの起動時に特定の ターゲットがゾーン内に存在しないと変更されることがあります。この状況では、デバイスに対する デバイスノードのアクセスポイントが変わることがあります。これは、ファブリック接続のすべての ストレージで発生することがあり、HPE 3PAR StoreServ ストレージに特有の問題ではありません。
• HPE 3PAR OS のオンラインアップグレードを実行する場合は、Hewlett Packard Enterprise
Information Library の Web サイトの Reference セクションにある HPE 3PAR オペレーティングシ
ステムアップデートプランニングガイドを参照してください。
• ターゲットポートの過負荷を避け、I/O 操作の継続を確保するための方法については、ターゲットポー
トの制限と仕様—FC(11 ページ)を参照してください。
Emulex HBA のパラメーターと接続ステータスの確認
Emulex OCManager ユーティリティを使用して、Emulex HBA パラメーターと接続ステータスを確認しま す。
Emulex HBA パラメーターについて詳しくは、ターゲットポートの制限と仕様—FC を参照してください。
QLogic HBA の取り付けと構成—FC
HBA の取り付け手順、ドライバーサポート、および使用ガイドラインについては、特定の HBA 用の QLogic
のインストールガイドおよび使用ガイドを参照してください。構成にマルチパスI/O（MPIO）が含まれて
いる場合、MPIO サポートドライバーの要件について確認してください。
注記: HPE 3PAR StoreServ ストレージから起動するには、BIOS を構成する必要があります。手順につい
ては、HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動の構成—QLogic HBA(82 ページ)を参照してください。
詳しくは
HPE 3PAR StoreServ ストレージの起動の構成—QLogic HBA(82 ページ)
QLogic HBA ドライバーの構成
QLogic HBA ドライバーのパラメーター（ターゲットあたりの LUN の最大数、Port Down Retry Count な ど）の設定については、HBA ドライバーのドキュメントを参照してください。 注記: • ホストのポートがファブリックゾーン上の複数のターゲットにアクセスする場合、検出されたター ゲットごとにホストドライバーによって割り当てられたターゲット番号は、ホストの起動時に特定の ターゲットがゾーン内に存在しないと変更されることがあります。この状況では、デバイスに対する デバイスノードのアクセスポイントが変わることがあります。これは、ファブリック接続のすべての ストレージで発生することがあり、HPE 3PAR StoreServ ストレージに特有の問題ではありません。
• HPE 3PAR OS のオンラインアップグレードを実行する場合は、Hewlett Packard Enterprise
Information Library の Web サイトの HPE 3PAR オペレーティングシステムアップデートプランニン
グガイドを参照してください。
• ターゲットポートの過負荷を避け、I/O 操作の継続を確保するための方法については、ターゲットポー
トの制限と仕様—FC(11 ページ)を参照してください。
QLogic HBA のパラメーターと接続ステータスの確認
QLogic QConvergeConsole ソフトウェアを使用して、QLogic HBA のパラメーターと接続ステータスを確 認します。
Brocade HBA の取り付けと構成—FC
HBA の取り付け手順、ドライバーサポート、および使用ガイドラインについては、特定の HBA 用の Brocade のインストールガイドおよび使用ガイドを参照してください。構成にマルチパス I/O（MPIO）が 含まれている場合、MPIO サポートドライバーの要件について確認してください。Brocade HBA ドライバーの構成
Brocade HBA ドライバーのパラメーターの設定については、HBA ドライバーのドキュメントを参照して ください。
注記:
• ホストのポートがファブリックゾーン上の複数のターゲットにアクセスする場合、検出されたター ゲットごとにホストドライバーによって割り当てられたターゲット番号は、ホストの起動時に特定の ターゲットがゾーン内に存在しないと変更されることがあります。この状況では、デバイスに対する デバイスノードのアクセスポイントが変わることがあります。これは、ファブリック接続のすべての ストレージで発生することがあり、HPE 3PAR StoreServ ストレージに特有の問題ではありません。
• HPE 3PAR OS のオンラインアップグレードを実行する場合は、Hewlett Packard Enterprise
Information Library の Web サイトの Reference セクションにある HPE 3PAR オペレーティングシ
ステムアップデートプランニングガイドを参照してください。
Brocade HBA のパラメーターと接続ステータスの確認
Brocade Host Connectivity Manager ユーティリティを使用して、Brocade HBA パラメーターと接続ス テータスを確認します。
MPIO パスフェイルオーバーが完了する時間を短くするために、Hewlett Packard Enterprise では、Path Time-out 値（TOV）に 14 秒を設定することをお勧めします。
1. 修正対象の FC ポートを右クリックして、vHBA Configuration を選択します。 2. Path TOV（seconds）値を 14 に変更します。
3. 各 FC ポートについて手順 1 と 2 を繰り返します。
4. 新しい設定をアクティブにするためにホストを再起動します。
Windows Server 2008 ホストへの Veritas DMP Multipathing のインストール
注記: Symantec の Web サイトで Veritas の互換性を確認してください。そうしないと、Veritas がサー
バーコンポーネントを検証しようとして、エラーメッセージ NOT a supported OS が表示され、イン ストールが失敗することがあります。
Veritas Storage Foundation ソフトウェアが含まれる構成の場合、HPE 3PAR StoreServ ストレージと一
緒に使用できるように構成する必要があります。 手順
1. Veritas の Web サイトから最新のデバイスドライバーインストール（DDI）パケットをインストールし
ます。
2. DMP デバイスとして 3PARDATA (V3PARAA)を選択します。
詳しくは、Veritas Storage Foundation for Windows 管理者ガイドおよび Veritas Storage Foundation
and High Availability Solutions インストールおよびアップグレードガイドを参照してください。 詳しくは
https://www.veritas.com/support/en_US/article.TECH148533
書き込みキャッシュオプションの
HPE 3PAR LUN に対する無効化
HPE LUN では書き込みキャッシュが有効であり、設計上、無効にすることはできません。
HPE 3PAR StoreServ ストレージはフォールトトレラント冗長アレイであるため、Write cache enabled
information ダイアログボックスのメッセージを無視してもかまいません。キャッシュを無効にする必要
はありません。
閉じるをクリックします。
マルチパスソフトウェアのセットアップ—
FC
• Windows Server 2016
Hewlett Packard Enterprise は、次のマルチパスソリューションをサポートしています。 ◦ Windows MPIO
• Windows Server 2012 および Windows Server 2008
Hewlett Packard Enterprise は、次のマルチパスソリューションをサポートしています。 ◦ Windows MPIO
◦ Veritas DMP/Veritas Infoscale Enterprise（ストレージ）
注記: I/O 負荷分散と、システムおよびアプリケーションのパフォーマンスが向上した高可用性スト
レージを利用するため、Windows Server 2012 および Windows Server 2008 でネイティブな Microsoft MPIO および StorPort ミニポートドライバーが必要です。
Microsoft MPIO の構成
必要なMicrosoft ホットフィックスのリストは、SPOCK の Web サイトを参照してください。SPOCK の
Web サイトにリストされているホットフィックスについて詳しくは、Microsoft の Web サイトを参照し てください。
手順
1. HBA ベンダーのドキュメントで必要なサポートドライバーを確認して、そのドライバーをインストー
ルします（まだ行っていない場合）。
2. 必要に応じて、SPOCK の Web サイトから HBA ドライバーをインストールします。 3. サーバーマネージャーを開き、マルチパス I/O 機能をインストールします。 4. Windows Server ホストを再起動します。 5. Windows の管理ツール/サーバーマネージャーを開いて、MPIO をクリックします。 MPIO のプロパティダイアログボックスが開きます。 6. MPIO デバイスタブで、追加をクリックします。 MPIO サポートの追加ダイアログボックスが開きます。 7. デバイスのハードウェア ID ボックスに 3PARdataVV と入力し、OK をクリックします。 8. マルチパスの検出タブで、iSCSI デバイスのサポートを追加するを選択します。追加をクリックしま す。 9. サーバーを再起動します。
注記: 次の MPIO CLI コマンドを使用して、MPIO デバイス 3PARdataVV を追加することもできます。
mpclaim -r -I -d "3PARdataVV"
詳しくは
http://www.hpe.com/storage/spock http://support.microsoft.com
HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホスト
の構成—
iSCSI
HPE 3PAR StoreServ ストレージは、Windows Server 2016、Windows Server 2012、および Windows Server 2008 のソフトウェア iSCSI イニシエーターをサポートしています。
HPE 3PAR OS 3.1.2 から、HPE 3PAR StoreServ 10000 および 7000 ストレージシステムにより、サポー
トされているコンバージドネットワークアダプター（CNA）で、ハードウェア iSCSI イニシエーターがサ
ポートされました。ハードウェアiSCSI イニシエーターは、HPE 3PAR StoreServ 20000、8000、および
9000 ストレージシステムでもサポートされています。サポートされている構成について詳しくは、
SPOCK の Web サイトを参照してください。サポートされている CNA を構成するには、ベンダーのド
キュメントを参照してください。
注記: Hewlett Packard Enterprise は、以下を推奨します。
• 以下の手順で指定がない限り、ホストの構成にデフォルト値を使用します。
• 本トピックで説明するWindows の概念と手順について詳しくは、Microsoft iSCSI Software Initiator Users Guide を参照してください。 詳しくは http://www.hpe.com/storage/spock
マルチパスソフトウェアのセットアップ—
iSCSI
マルチパスソフトウェアのセットアップについては、マルチパスソフトウェアのセットアップ—FC を参 照してください。HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成のワー
クフロー—
iSCSI
図2: HPE 3PAR StoreServ ストレージおよびホストの構成_iSCSI
構成のプランニングについての留意事項—
iSCSI
ご使用の構成を計画する場合は、以下の情報を確認します。• ターゲットポートの制限と仕様—iSCSI(29 ページ)
• HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI(30 ページ)
• VLAN の構成とルーティングのセットアップ(31 ページ)
ターゲットポートの制限と仕様—
iSCSI
ターゲットポートが過負荷にならず連続的なI/O 処理を行えるように、以下のターゲットポートに対する
制限に従ってください。
• アレイポート、アレイノードペア、およびアレイごとにサポートされているイニシエーター接続の最
大数を設定するには、SPOCK の Web サイトにある HPE 3PAR Support Matrix に示されている手順に
従ってください（SPOCK Home > Other Hardware > 3PAR）。
• HPE 3PAR StoreServ ストレージの各 HBA モデルのポートあたりの最大 I/O キュー深度は次のとおり
です。
HBA プロトコル アレイ バス 速度 ポート 最大 キュー
深度 QLogic
QLE8242
iSCSI HPE 3PAR
StoreServ 7000、10000
PCIe 10Gbps 2 2048
QLogic EP8324
iSCSI HPE 3PAR
StoreServ 8000、9000、 20000、 20000R2 PCIe 10Gbps 2 2048 • I/O キューは接続されているホストサーバーの HBA ポート間で共有され、先着順で処理されます。
• すべてのキューが使用中で、ホストのHBA ポートが I/O を開始しようとすると、そのポートは HPE
3PAR StoreServ ストレージのポートからターゲット queue full 応答を受け取ります。この状態は、各
ホストサーバーのI/O パフォーマンスを不安定にさせる可能性があります。この状況が発生した場合
には、すべてのホストサーバーが最大数のI/O 要求を出したときに HPE 3PAR StoreServ ストレージ
のポートのキューがあふれないように、各ホストサーバーに対してスロットリングを行う必要があり ます。
詳しくは
http://www.hpe.com/storage/spock
HPE 3PAR Persistent Ports—iSCSI
HPE 3PAR Persistent Ports（または仮想ポート）機能を使用すると、HPE 3PAR StoreServ ストレージの
オンラインアップデート、ノードダウン、またはケーブル抜けでのI/O の中断が最小限になります。ポー
トのシャットダウンまたはリセットでは、この機能は実行されません。
各iSCSI ターゲットストレージアレイのポートには、パートナーアレイポートがシステムによって自動的
に割り当てられます。
パートナーポートは、アレイノードのペア間で割り当てられます。
HPE 3PAR Persistent Ports を使用すると、HPE 3PAR StoreServ ストレージの iSCSI ポートが、自身の ID を保持しながら、障害が発生したポートの ID（IP アドレス）を引き継ぐことができます。指定された
物理ポートがパートナーポートのID を引き継ぐ場合、引き継がれたポートは Persistent Ports として指定
されます。アレイポートの、HPE 3PAR Persistent Ports とのフェイルオーバーおよびフェイルバックは、
ホストベースの大半のマルチパスソフトウェアから意識されることなく、そのすべてのI/O パスをアク
ティブに保ち続けることができます。
注記: HPE 3PAR Persistent Ports テクノロジーを使用する場合でも、ホストマルチパスソフトウェアが正
しくインストールされ、構成され、維持されている必要があります。
HPE 3PAR Persistent Ports の機能、動作、および必要なセットアップおよび接続性のガイドラインのリ ストについて詳しくは、次のドキュメントを参照してください。
• Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの Web サイトにあるテクニカルホワイトペーパー HPE
3PAR StoreServ Persistent Ports。
• Hewlett Packard Enterprise Information Library の Web サイトにある HPE 3PAR コマンドライン
インターフェイス管理者ガイドの無停止のオンラインソフトウェアのアップグレード用にPersistent
Ports を使用。
詳しくは http://www.hpe.com/support/hpesc http://www.hpe.com/info/storage/docs
VLAN の構成とルーティングのセットアップ
スイッチのVLAN およびルーティングのセットアップと構成は、このドキュメントの範囲外です。VLAN およびルーティングのセットアップについては、お使いのスイッチの製造元のガイドを参照してくださ い。HPE 3PAR StoreServ ストレージアレイは、次の VLAN 構成をサポートしています。
• 1 VLAN あたり 1 イニシエーター、1 ターゲット
• 1 VLAN あたり 1 イニシエーター、複数ターゲット
• 1 VLAN あたり複数イニシエーター、1 ターゲット
• 1 VLAN あたり複数イニシエーター、複数ターゲット
HPE 3PAR StoreServ ストレージのホストへの接続—iSCSI
Enterprise iSCSI
HPE 3PAR OS 3.2.2 以降、Enterprise iSCSI、つまりデータセンターブリッジング（DCB、ロスレスイー
サネット）上のiSCSI をサポートしています。DCB は、イーサネット LAN を、クラスター化およびスト
レージのネットワーク使用のために拡張しています。HPE 3PAR StoreServ 20000、9000、および 8000 ストレージシステムは、この機能をサポートしています。
DCB を使用すると、異なるイーサネットトラフィックを、異なる優先度でセットアップおよび構成でき ます。リンクに対して帯域幅を割り当てることで、キューのオーバーフローによるパケットの紛失を防止 することができます。
注記:
• Enterprise iSCSI のサポートには、HPE 3PAR の iSCSI ターゲットポート上での特別な設定は不要で
す。
• 各SAN 環境は一意であり、その要件も異なるため、1 つのスイッチネットワーク構成がすべての SAN
環境に適用されることはありません。DCB をサポートするイーサネットスイッチ上で iSCSI を構成
するには、スイッチのベンダーの構成ガイドを参照してください。
サポートされるDCB イーサネットスイッチについては、SPOCK の Web サイトを参照してください
（SPOCK Home > Design Guides > Other Configuration Guides）。
詳しくは
http://www.hpe.com/networking/library http://www.hpe.com/storage/spock
