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身体的および心理的観点よりみた有痛性糖尿病性神経障害の臨床経過

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Academic year: 2021

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高 橋

医学博士 乙第

0

1

7

(

6

5

)

ヨシ アツ

昭和

6

0

3

月1

5

日 氏名(生年月日〉 本 籍 学 位 の 種 類 学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件 学 位 論 文 題 目 学位規則第

5

条第

2

項該当(博士の学位論文提出者〉

A follow-up

study

of

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neuropathy:

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論 文 審 査 委 員 (身体的および心理的観点、よりみた有痛性糖尿病性神経障害の臨床経過) 〔 主 査 〉 教 授 平 田 幸 正 ( 副 査 ) 教 授 柴 田 収 一 , 教 授 降 失 焚

論 文 内 容 の 要 旨

研究目的 有痛性糖尿病性神経障害

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:

PDN)

は,その特徴的な痔痛とともに,患者 に神経質,抑うつ,不安傾向をみることが多い.これ らの心理特性が痛みやしびれなどの症状による二次的 なものか,否かを明らかにするために本研究を行なっ た. 対象と方法 対象は,当センターに入院した

PDN

患者

1

2

名のう ち,

14-21

カ月間(平均

8

1

カ月〉の治療で,痛みの症 状が軽快した

7

1

名と,年齢,性および糖尿病擢患年数 を一致させた非有痛性糖尿病性神経障害の患者

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:

NPDN)

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名とである.

PDN

患者

7

1

名は治療前後の

2

回,

NPDN

患者

0

2

名は 1回5種類の心理テストを施行した.同時に,対象者 全員に一般理学的所見のほか末梢神経伝導速度と血糖 コントロールの指標である

HbA

1の測定を行なった. 結果 体重に関しては,

PDN

NPDN

より有意にやせて いたが,治療後はほぼ

1

0

k

g

の体重増加を認め,標準体 重に戻った.

HbA

1からみた血糖コントロールは,治療 前 の

PDN

1

.

2

1

2.5%

(Mean

SD)

NPDN

が 1 1 . 7 士

2.3%

といずれも高値で,血糖コントロールの不 良を示した.しかし,治療後の

PDN

では

0

.

9

士1.

5%

と 改善されていた

5

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糖尿病性網膜症は

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分類で検討したが,より重

8

2

2

症といえる

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3

度以上は

PDN

患者治療前の

14%

にみられたが,治療後は

66%

に認められた

)

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O

.

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同様に,蛋白尿の検査でも治療前より治療後の方が陽 性率は高かった

)

.

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神経学的検査では,

PDN

患者の治療後に下肢臆反 射の改善傾向と,運動神経伝導速度の有意な改善が上 下肢共に認められた

5

)

.

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心理検査のうち,

CMI

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で は,治療前の

PDN

NPDN

より神経症傾向が有意に 認められたが,治療後は治療前より

CMI

上改善され

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.

0

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)

NPDN

との有意な差はなくなった.

MAS

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(

Anxiety

)

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では,治療前の

PDN

NPDN

より有意な不安傾向を認めたが,治療 後では治療前より不安が改善される傾向がみられた.

MPI

(Maudsley

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I

の外向性 尺度では,

NPDN

の 患 者 は 治 療 前 お よ び 治 療 後 の

PDN

患者に比べ,何れとも有意な外向性が認められ た

)

.

.

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しかし,

PDN

患者の治療前と後の聞に は,全く差がみられなかった.

SDS

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S

では,治療前 の

PDN

は 治 療 後 の

PDN

よ り , 治 療 後 の

PDN

NPDN

より,それぞれ有意な差をもって,抑うつ傾向 が認めらた

.

0

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でも,以上の結果 が凡て再確認された. 考察

(2)

今回,我々の行なった研究対象は,糖尿病性神経障 害による痛みを数カ月以上持つ患者であり,このよう な患者に神経質,抑うつ,不安などの傾向が認められ るのは当然と言える.約 81 カ月間の治療経過で,血糖 コントロールの改善に伴い体重の増加を認め,神経学 的所見の改善もみられた.

同時に,心理テストのCMI ,MAS , MPI , SDS , YG-t e s t などの結果より, PDN の患者に認められた神経 質,抑うつ,不安などの心理特性は, PDN 患者固有の ものではなし症状の軽快とともに改善され,正常化 するものであることが明らかになった.ただし, MPI やtestYG- の結果から, PDN の患者にはNPDN の患 者に比べ,思考的外向性が乏しく,治療による葵痛消 2 0 3 失後も同様に乏しいことが示された.社会的,思考的 外向性は糖尿病患者に頻度の高い性格傾向であるが, こめような外向的性格の乏しい,比較的内向的な性格 をもっ糖尿病患者がPDN になり易いのではないかと 考えられた. 結論 有痛性糖尿病性神経障害 (PDN) の患者にみられる 神経質,抑うつ,不安などの心理特性は,界痛による 二次的なものである.しかし, PDN の患者には糖尿病 患者に一般的にみられることの多い外向的性格に乏し く,このことはPDN の患者固有の心理特性ではない かと考えられた.

論 文 審 査 の 要 旨

有 痛 性 糖 尿 病 性 神 経 障 害 は , 糖 尿 病 性 神 経 障 害 の 中 で も っ と も は げ し い 自 覚 症 状 を 示 す 比 較 的 ま れ な 病 態 で あ り , そ の 治 療 は 困 難 で あ る こ と が 多 い . 本 論 文 は こ の 病 態 を 心 身 医 学 の 面 か ら 解 明 し よ う と し た も の で 従 来 こ の 方 面 か ら の 研 究 は 乏 し か っ た こ と か ら 学 問 的 に 価 値 の あ る も の と 認 め る . 主論文公表誌 A fwlolo 巴up sytud pfolufnia citebaid ayhtuporen : p h y s i c a l and lacgiloohcysp tscpesa (身体的およ び心理的観点よりみた有痛性糖尿病性神経障害の 臨床経過〉 Tohoku alrnouJ Efo latnemirepx Medicine 第141 巻 第4号 463-471 ( 1 398 年21 月発行〉 副論文公表誌 1)糖尿病を合併し,抗甲状腺抗体が強陽性を示し たTurner 症候群の2例 糖尿病 24 )4( 501-508 )1891( 2 ) 糖尿病とうつ病を合併したNoonan 症候群の 1例,および本邦報告例の文献的考察 糖尿病 24 )8( 843-852 1(89)1 3 ) 二重富検法による高麗紅参の糖尿病性神経障害 に対する臨床効果 臨床と研究 85 )7( 8721 - 2219 1(89)1 8 2 3 ← 4 ) lcaogiolchsyP sctepsa fo lufniap citebaid n e u r o p a t h y (有痛性糖尿病性神経障害の心理 的側面〉 “Di aciteb yhtaporuen 百_d by Y_ Goto , A_ H o r i u c h i and K Kogure_ lanotianretnI C o n g r e s s seireS No_ 185 _p 366-370 -xcerE p t a 乱:1acdie 1()298 5 ) ウシ,ブタ,およびヒトインスリンに対して, アレルギーとインスリン抵抗性を示したイン スリン依存型糖尿病の1例 糖尿病 72 (SuppL )1 99-106 1()489 6 ) 成人病と性;糖尿病 産婦人科の世界 63 (増) 187-194 )489(1 7 ) The ceenvalpre nfo hicatropeu symptoms ni d i a b e t i c tsneitap newly efer 汀ed ot our h o s p i t a l (新規入院の糖尿病患者に於ける神 経学的症状の頻度〉

Tohoku J exp Med 411 (Supp .)I 439 -445 1()389

参照

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