武 庫 川 女 子 大 学
情報教育研究センター年報
2003
武庫川女子大学 情報教育研究センター年報
2003
巻頭言 携帯電話と情報リテラシー 情報教育研究センター長 濱谷 英次 1.教育の情報化を考える………1 情報教育研究センター長 濱谷 英次 2.外部講師による授業の導入と展開 ò3 ………6 情報教育研究センター研究員 小野賢太郎 3.一般情報教育プレイスメントテストの開発………11 ―日文学科新入生182人に対するプレイスメントテストの検討を通じて― 情報教育研究センター研究員 中野 彰 4.Javaアップレットによるプログラミング教育の取り組み………20 情報教育研究センター研究員 福井 哲夫 情報メディア学科助手 高松 芽生 和泉 志穂 西田 幸加 5.オーサリングツールを用いた電子教材の開発………29 情報教育研究センター長 濱谷 英次 6.「情報活用の基礎100問チェック」による理解度調査………34 ―3年間(平成13年度∼平成15年度)の比較― 情報教育研究センター助手 岡田由紀子 7.本学における電子教材開発支援の現状と課題………48 情報教育研究センター助手 岡田由紀子学部・学科の略称 【大 学】 日本語日本文学科 大 日 英語文化学科 大 英 教育学科、教育学科初等教育専攻 大 教 健康・スポーツ科学科、 教育学科健康・スポーツ専攻 大 健 人間科学科、人間関係学科 大 人 生活環境学科 大 環 食物栄養学科 大 食 生活情報学科 大 情 音楽学部 大 音 薬学部 大 薬 【短 大】 日本語文化学科 短 日 英語コミュニケーション学科 短 英 幼児教育学科 短 教 人間関係学科 短 人 健康・スポーツ学科 短 健 食生活学科 短 食 生活造形学科 短 生
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携帯電話と情報リテラシー
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携帯電話はいうまでもなく、信号のやりとりが無線で行われること、機器を持ち運べることを特徴と している。この意味で、1979年に登場した自動車電話は、今日の携帯電話のルーツといえよう。1985年 にはショルダーフォンと呼ばれる可搬型の電話が登場するが重さは640gもあった。1994年には携帯電話 の売り切り制の導入と、電話サービスへの新規事業者の参入が認められたことなどが契機になり、業者 間の競争が激化し、機器の価格と利用料金の低下が急速に進んでいった。1990年代後半には小型軽量の 機種やiモードサービスの開始などにより急速に普及し、現在では大学生の殆どが所有する状況になって いる。 ところで、携帯電話のルーツは家庭にある有線電話であるが、普及が進むにつれて単に「ケータイ」 という呼び方が日常化した。このことに象徴されるように、通話機能は数ある機能の一部という位置づ けに変わってしまった。ケータイは、電卓、電子手帳、時計、CDプレーヤー、ゲーム機、ラジオ、テ レビなど既存の個別的な機器が提供していた機能を統合した「新しいメディア」となりつつある。 ケータイの持つ様々な機能の中で特に注目されるのがメール機能である。利用状況で特徴的なのは、 若者にとってはケータイのメール機能はパソコンを使う電子メールとは異なるものと受け止められてい ることである。何故なら、パソコンの場合は、パソコンの前に行き、電源を入れなければならない。言 い換えれば、その場を離れるとメールの利用はできない。従って、パソコンによるメール利用者は、メー ルは直ちに相手に読まれるとは限らないことを暗黙のうちに認識している。ところが、ケータイの場合 は、常に持ち歩くか、身近なところにおいて置くことが常態化しているため、送られたメールは時間差 を生じることなく相手が読むということが強く期待されている。このため、受け手が何らかの理由で送 られたメールを読むのが遅れ、返信がなかなか届かない場合、メールの内容が相手に拒否されたと送り 手は考えてしまう傾向がある。場合によっては、人間関係にも何らかの影響がでることがあり、若者同 士ではメールの扱いに敏感になっているという。 ところで、新しいメディアが登場すると、そのメディアをどのように使いこなすかということが常に 話題になる。特に、そのメディアが広く社会に利用されるようになると、その時代の大多数の人々が身 に付けるべき最低限の利用技術や利用上のルールを、どのようなものとするかが議論になる。すなわち、 リテラシー教育の在り方についての議論である。パソコンというメディアの場合には、このことが絶え ず議論され、情報リテラシーというキーワードとともに、初等教育から高等教育に至る様々な段階で検 討と実践が重ねられてきた。 こうした流れを踏まえるとき、新しいメディアであるケータイについては、どのような議論が必要と なるのであろうか。機器の操作については、殆どの人が使える状況になっている。勿論、数ある機能の すべてを使いこなしているわけではないが、日常的に必要とする機能は自己学習で習得している。現状 を見る限り、ケータイに関するリテラシー教育は不要のように思える。しかし、手のひらに載ってしま う小型の機器は、インターネットも含めた情報空間への「手軽な」アクセス手段になりつつある。また、 音声通話とメール機能を使い分けることにより、リアルとバーチャル双方の人間関係を選択・維持・切 断することが行われる。ケータイはあまりにも日常に溶け込んだ存在になってしまったため、パソコン のように「身構えて」使うことはない。しかし、ケータイの実体はデジタル化された各種の情報を処理 するコンピュータそのものである。さらに、情報の受信・発信・検索・編集・記録といった一連の情報 行動を伴うコミュニケーションツールでもある。一方で、ケータイにまつわる社会的な事件・事故が起 こっていることを考慮するならば、情報リテラシー教育の中でケータイも位置づけることが必要になっ てきつつあるように思える。教育の情報化を考える
濱 谷 英 次
Eiji HAMATANI 情報教育研究センター長 人間科学科教授 Consideration of Informationoriented Education in University
1.はじめに 大学教育の情報化ということが数年前から話題に なっている。これは、情報通信網の高度化・広域化を 背景として、学生は地域や国の枠を超えて、大学を含 む各種の学習リソースへのアクセスの容易化が進行し、 大学の地域的あるいは制度的な優位性が揺らぎつつあ ることへの危機感が底流にあるように思われる。 さらに、大学生の学力低下も、現状の教育の在り方 に再考を迫る要因になっている。各種の調査によれば、 現代の若者は幼少期からテレビなどのメディアとの接 触時間は、学校教育における学習時間より長いという。 こうした経験を経て大学生になった彼らの「学ぶ」こ とに対する思いを充分に踏まえた教育を具体化するこ とが強く期待されている。すなわち、その授業の目標 と学習者である学生の理解状況や思考様式、学習への 関心に対し、十二分の配慮が必要になっている。その ためには、授業方法についても、従来以上に多様な選 択肢を用意する必要がある。そして、授業そのものの 工夫に加え、学生の「事前事後学習」のための環境整 備が不可欠になっている。 2.情報の「グルメ化」と授業の活性化 大学における授業は、学部・学科の教育目標を具体 化したカリキュラムに沿って、個々の教員の専門性を 生かした実践として、日々取り組まれている。しかし、 今日のように大学が大衆化した状況では、将来に対す る学生の目的意識は必ずしも十分とは言えない。この ため、すべての授業を通じて、所属する学部・学科の 専門性への理解と関心を醸成し、個々の学生に将来設 計との関わりを考えさせる必要がある。すなわち、学 ぶことへの動機付けを刺激し、自主的・自立的な学習 態度へと変容させる努力が、個々の教員に求められて いる。ただし、学生のこうした態度は、すべてが学生 自身の責任に帰せられるというわけではない。前章で も述べたように、知識の習得を目的にした教育の大部 分は、大学という仕組みを利用せずとも、手に入れる ことができる社会になりつつある。とりわけ、インター ネットが普及した今日では、必要とする知識の探索は 非常に容易になっている上、同じテーマに関心を持つ もの同士で助言をもらい、疑問に答えてもらうことも 可能になっている。もちろん、現状のインターネット 上の情報は、すべてが一定の価値基準に基づく評価を 経て発信されている訳ではない。従って、初心者が誤っ た知識に接してしまう危険性は存在する。しかし、他 方で、大学の授業という枠組みでは、決して得られな い情報にアクセスすることも可能になっている。 今日の学生は、早ければ小学校で、遅くとも中学校 で、インターネットという電子空間に膨大な情報が存 在することを経験的に知っている。また、テレビ・ラ ジオなどのマスメディアを介しても、各種の学習情報 が提供されていることにも気付いている。さらに、そ の気になれば、書籍という形態でも多種多様なテーマ についての情報にアクセス可能である。 情報社会と呼ばれる現代社会では、情報の「グルメ 化」が日常化している。これは、提供されている情報 の種類が多種類であること、例えば、以前であればマ イナーな情報、あるいは限られた人間だけが知りえた 情報さえも電子空間内に飛び交う状況になっている。 さらに、ある一つのテーマについても多様な形式での 情報提供が行われていること、その上、情報更新の頻 度が早いこと(情報の鮮度が重視されていること)と いう特徴は、まさに食のグルメ化に似た状況といえる。 食のグルメ化においては、食のプロが料理したメ ニューを単に味わうだけでなく、自分自身で調理を行 うことにも関心が高まっている。情報空間においても、 他者が発信している情報を受け取るだけでなく、自ら の思いを発信することも盛んになっている。事実、個 人が発信するホームページは無数といってよいほどあ るうえ、最近では「ブログ」と呼ばれる形式で、従来 のホームページよりも一層簡単に情報発信ができるよ うになっている。そこでは、個人の日記さえも、他人 がアクセスする対象になっている。これは、私的な経 験や知識さえも、電子空間に発信することで、複数の 人間が共有する情報となり、それが新たな刺激を生み 出している。 情報のグルメ化が日常化した社会を生きる学生たち の立場で考えると、大学の授業は、どのようなものに
受け止められているだろうか。正直なところ、「魅力 的」と感じる授業は少ないのではないだろうか。実験・ 実習・実技など参加型授業に比べ、情報提供型の授業 では、そのように受け止められている可能性が高い。 学生にすれば、必修科目だから、あるいは資格取得に 必要だからといった他律的な理由で「仕方なく」聞い ているという場合であろう。また、提供される情報が 質の高いものであっても、提供方法が旧態依然とした ものであれば、学生に魅力を感じさせることはできな い。昨今の商品のパッケージや各種製品のデザインが 非常に重視されている傾向は、人々の情報への関わり 方の変化を象徴している。性能は殆ど変わらないのに、 場合によっては性能面で劣るにもかかわらず、デザイ ンの良さで、特定のものが爆発的に売れる状況が多く 見られる。大学の授業は、こうした「もの」や「製品」 とは違うという議論が出てくることは当然であるが、 今日の学生は「消費者」という意識で教育さえも見て いる可能性が高い。授業を通して、学費に見合う情報 提供がなされないならば、「消費者」としてのクレー ムの声をあげるであろう。現状では、多くの場合、学 生自身が学費を負担している割合は、それほど多くな いと思われるが、その場合には学生が家族に語る授業 への不満を聞いた保護者からのクレームとして顕在化 する。情報提供型の授業では、こうした側面が一層強 まると予測される。 この状況が意味するところを突き詰めていくと、結 局、授業という「時」と「場」を共有して行われる活 動とは何かという問いに行き着く。生身の教員と学生 が出会うことで成立する授業とは、どのようなもので あるべきなのだろうか。このことに答えることは、言 うほどには簡単でないが、少なくとも日々の授業を行 うに際しては心しておくことが不可欠である。それす らないまま、授業を進めることは、学生の心に違和感、 さらには不信感の芽を生むことになり、本来の学習効 果を期待することが難しくなる。 3.組織的対応の必要性 学生の理解度、学習への意識・関心などが多様化し たとの指摘は多くなされるが、この状況への対応を具 体化する動きは、しばしば遅れ気味になりやすい。何 故なら、多くの授業は現状でもそれなりに成立してい ると教員には思えるからである。学生の授業評価など も実施され、学生の声が明示的に把握できるように なっているが、その結果は担当教員のみが知りうる場 合が多いと思われる。こうした場合には、担当教員自 身が客観的に結果を受け止め、学生の声に誠実に対応 しようとしないかぎり、その後の授業が学生の思いを 踏まえたものへと変化することは期待し難い。教員に よっては、毎回感想や質問を書かせる、あるいは小テ ストを実施するなどして、学生の状況を客観的に把握 する努力を行っている場合もある。しかし、個々の教 員がこうした対応を行うことと、大学の教育の一環と して制度的に、学生の声を授業に反映していく仕組み が確立していることとは、大きな違いがある。なぜな ら、前者の場合には、個々の授業で出される学生の声 や教員の工夫は、一般には同僚である教員との間で共 有されることはないからである。これでは、個人商店 が集まっただけの状況であり、商店街全体としての特 徴といったものは打ち出せない。学生が期待している のは、いずれの個人商店からも一定水準以上の「教育」 というサービスを受けることができ、そのことに加え、 商店街全体としての「個性」が感じられることであろう。 学生は、個々の授業で、満足感・充足感が得られる ことを期待している。それがある程度満たされるので あれば、学生生活を送る中で、所属する学科・学部、 ひいては大学全体から感じ取られるユニークさを、徐々 に自己のものとして消化吸収していく。そうした思いを 持つ学生が大半を占めるようになれば、その大学の 「カラー」を身に付けた学生が育っていくと考えられる。 このように考えてくると、今日の大学教育、特に授 業が単なる個人商店の集まりのままでは、授業をめぐ る諸課題に対応するには不十分である。ここで求めら れるのは、大学の教員にとっては、一般に「苦手」と する組織的対応を具体化することである。とはいうも のの、組織的対応が実現するには前提として、教員相 互で授業への考え方や姿勢について、ある程度共通理 解が成立していなければならない。そのために、何ら かの手立てを講じる必要がある。大学によっては、トッ プダウンによるプロジェクト形式で取り組む場合もあ るであろう。また、一方でボトムアップの形で「草の 根」的に取り組むこともありえよう。いずれの場合で も、教員間で授業に関する意見交換の場が保障される ことが大切である。本稿では、この点についての議論 は別の機会に譲り、あくまで学生の「学習活動」とい う視点から、議論を進める。 4.教育の情報化の現状 教育の情報化とは、教育に関わるあらゆる場面で情 報技術を活用し、教育の改善に寄与することであると ここでは仮定しよう。しかし、情報技術を活用するこ とが、直ちに教育の改善に寄与するという訳ではない。 情報技術はあくまでも技術の一つであって、広い意味 で道具に過ぎない。道具を、いつ、どのように、何の 目的に利用するかは、一連の活動に関わる人々の考え
方・受け止め方に依存する。最近では、情報系企業か ら各種のeLearningシステムが提案されているが、そ れを導入したことで直ちに授業改善に結びつく訳では ない。周到な検討と準備を経ることが不可欠である。 しかし、今日の状況を見ると、「情報技術を活用せ ずに教育の改善が可能か」と問うとき、「可能である」 と言い切ることは難しい。何故なら、多様化した学生 を「学ぶ」ことに主体的に参画させ、授業目標を達成 させるには、授業中はもちろん課外においても、教員 との間で双方向の関わり方が必要になってくる。具体 的には、教材や関連資料をきめ細かく用意することや、 質疑応答の保障、複数回の課題の実施と事後指導、さ らには学習集団形成のためのグループ活動の指導、学 生の授業評価で出された意見への対応、そして個人指 導など、大学教員であっても初等中等教育で教員が 行っていることに類似した教育活動に関わらざるを得 なくなっているという現状がある。 また、授業場面でもマルチメディア情報に慣れ親し んでいる学生の感性を踏まえつつ、多様な表現を駆使 して授業内容を展開しようとすれば資料などの準備に 要する労力は相当のものにならざるを得ない。 こうした事態に対し、本学でも既に多くの教員が 様々な手立てを講じている。代表的な事例としては、 ò 1 マルチメディア教室の利用を前提にしたビデオ、 DVD、CDなどマルチメディア教材の利用 ò 2 パソコンとパワーポイントによる教材提示 ò 3 電子メールによる課題提出や質問への対応 ò 4 ファイルサーバーによる教材、参考資料提供 ò 5 ファイルサーバーを介した課題提出 ò 6 WEBによる教材、参考資料の提供 ò 7 WEBを介した学習者間の意見交換 ò 8 WEBによる課題や作品の発表 ò 9 WEBによる問題演習やテスト ò10 遠隔授業システムを利用した連携授業 などがある。以上の項目は、概ねò1に該当する事例が 最も多く、以下実施例は少なくなる傾向にある。 現状では、1998年度に教室のマルチメディア環境整 備を行った以降、年を追うごとにマルチメディア教室 の利用が学内で広がった。これは、教員の多くが授業 の在り方を一層工夫しようとした結果といってよいで あろう。年々、マルチメディア教室の利用が増加した ということは、授業を活性化する上で有効であると判 断した教員が多かったことの証でもある。 さらに、電子メールやファイルサーバーの利用や WEB発信の増加は、教員の対応がより高度化してい ることを表している。 このように、本学においては既に教育の情報化は相 当程度進んでいるといってよい。 では何故このような状況が生まれつつあるのであろ うか。いうまでもなく、多様化した学生を「学ぶ」と いう環境に主体的に関わりを持たせ、学習効果を改善 するためといえよう。現状では、こうした目的のため には、情報技術をうまく使うこと以外には、有効な方 策が見当たらないというのが率直な思いではないだろ うか。この結果、いわば自然発生的にではあるが、教 育の情報化が進んだと考えることができる。 しかし、教育の情報化が進むには、いくつかの条件 が揃うことが必要である。主な項目としては、 ò 1 マルチメディア教室に代表される設備や機器が 整備されている。 ò 2 キャンパスネットワークやファイルサーバー等 の情報インフラが整備されている。 ò 3 教員の情報リテラシーが一定の水準にある。 ò 4 学習者である学生の情報リテラシーも一定水準 に達している。 ò 5 活動を支援する組織や体制がある。 などが指摘できる。 ò 1については、平成10年度以降、情報教育研究セン ターや教務部が中心になり、整備を行ってきた。 ò 2については、情報教育研究センターや学院キャン パスネットワーク運営委員会が中心になり、平成6年 度以降、毎年継続的に全学の情報インフラ整備に取り 組んできている。 ò 3については、情報教育研究センターが主催する 「教材作成に役立つパソコン講座」や学術講演会に参 加し、自己研鑽に努力する教員が多いが、全くの自助 努力でリテラシーを身に付けた教員も多い。 ò 4については、平成14年度より、全学的に1年生前 期に必修の情報基礎教育課目を設けたことや、それを 受けて、各学科の情報関連科目の見直しや再編成を 行ったことが寄与している。関連する委員会としては、 各学科代表からなる情報処理教育委員会がある。 ò 5については、主に情報教育研究センターが主に対 応を行っている。 5.教育の情報化に向けた課題 前章で述べたように、教育の情報化の取り組みは順 調に進んできたように思えるが、一層の進展を図るた めには解決すべきいくつかの課題がある。 【インフラに関するもの】 ò 1 中小規模教室のマルチメディア化 大教室の多くは、マルチメディア教室化されてい るが、多くの教員が期待しているのは、小教室・演
習室などでマルチメディア装置が利用できることで ある。受講者が少ないから、印刷教材で事足りると いう状況ではない。少人数であれば、学生自身がプ レゼンテーションを行うなど、一層多様な学習経験 を持たせることが可能になり、学習活動への参画意 識が高まる。 経費面を考慮すると可搬型の機材を導入すること も選択肢に上るが、最低限スクリーンとプロジェク ターは教室に標準装備として設置しておくことが、 活用へのハードルを下げることになる。 ò 2 学習支援のための統合ツールの導入 電子メール、WEB、ファイルサーバーなどを教 育活動に利用する事例が増えているが、現状ではこ れ ら の 機 能 は 個 別 的 に 提 供 さ れ て い る 。 ま た 、 WEB上での教材提供、電子会議室、オンラインテ ストなどの機能は、一部の学科や特定教員の努力で 取り組まれている。情報教育研究センターの提供す るWEBサービスについては、外部発信用に加え、 イントラネット用のサービスも開始されたが、これ らは、いわば「素の」サービスであり、学習支援と いう目的に最適化されているというわけではない。 こうした状況から次の段階に進むには、授業に関 わる様々な活動を支援する統合ツールの導入を急ぐ 必要がある。現在、平成16年度からの稼動に向けて 複数の候補について検討が進みつつある。統合ツー ルの導入により、電子掲示板、会議室、教材・参考 資料の提供、課題の提出状況のモニター、小テスト、 アンケート、他のWEBやVODなど別システムによ るサービスへのリンクなどが可能になる。 【組織・体制に関するもの】 ò 1 支援体制の確立 教育の情報化は、教員個人のレベルで取り組みの すべてに対応することはできない。情報インフラを 利用することが前提となるため、利用計画をもつ教 員を支援する体制作りが重要になる。ただし、支援 ということの具体的な内容は多岐にわたるであろう。 素朴なレベルでは、教材作成に利用する各種のソフ トウェアの使い方や、ホームページ作成の技法など についての質問等に答えることで、教員の情報リテ ラシーの向上を応援する必要がある。例えば、情報 教育研究センターが主催する各種の講習会などの充 実が考えられる。 さらに、教材作成に関する相談窓口を設けること が有効であろう。そのためには、必要な資質を持つ 人材の確保が重要にある。現有メンバーのスキル アップや外部から適材を得ることを検討する時期に きている。 ò 2 教材開発の具体化 教員個人での取り組みの支援を行うことで、教育 の情報化を促進することは可能であるが、それは個 人レベルの取り組みである。授業の活性化を図ろう とする場合、一教員で完結する取り組みとするので はなく、隣接領域の教員が連携して、それぞれの授 業を豊かなものに変えていくことも重要になる。そ の場合、教材を電子化することにより、個々の教員 が必要とするタイミングで活用することができる。 しかし、教材作りを関係教員だけで行うことは負担 が大きい。連携が円滑に進むように、コーディネー タ役の存在が必須である。こうした場合には、プロ ジェクト形式の取り組みとし、技術面での支援を情 報教育研究センターが行うことが現実的と思われる。 これらの体制が確立されれば、本学で行われてい る様々な授業を基礎とした教材の電子化が進むとと もに、出来上がった教材は、本学のオリジナルな教 育コンテンツという意味を持つようになる。 こうした教育コンテンツは、当該の授業で担当教 員が利用するだけでなく、受講学生の課外学習でも 活用することにより、教材の2次利用、3次利用と いう有効活用が実現する。 ò 3 情報交換の場の確保 授業を設計し実施していくのは教員が主体的に行 う事柄であるが、教員間での情報交換や意思疎通は、 一般にはそれほど密に行われていないのではなかろ うか。それは、個々の教員の専門分野が異なってい る場合が多いことにもよるが、授業は教員個人の全 責任において行うというとらえ方が強いことも影響 していると思われる。既に述べたように、その結果、 授業の計画から実施に至る過程で、多くの教員が経 験する共通した問題などを共有し解決を図る段階に 至ることは少ない。まず、個々の教員の抱える課題 や成功例などを話題にし、議論する場の確保が必要 であろう。現状では、教務部関係で話題になること もあると仄聞するが、教育の情報化という切り口で 意見交換する場を持つことが望ましい。現状で、こ れに該当するのは、情報教育研究センターが主催す る「教材の電子化に関する懇話会」であろう。しか し、もう一歩踏み込んで、授業そのものの在り方を 議論する場が確保されると、授業をどのように位置 づけるかといった面での意見交換、さらには共通理 解が進むことが期待できる。 6.教育の情報化の意味 第4章の冒頭で「教育の情報化とは、教育に関わる
あらゆる場面で情報技術を活用し、教育の改善に寄与 することである」と仮定したが、学内外の状況を参考 に、より詳細に検討を加える。 「教育のあらゆる場面」という表現は、その境界が どこにあるかについて曖昧な部分がある。教育という のは、ここでは大学教育の意味であるが、大学教育と 言い換えても、境界ははっきりしない。ここでは、教 育を教育活動ととらえるとともに、その活動の中でも 主要な部分を占めると考えられる授業および授業に付 随する活動という意味合いに焦点を絞っている。従っ て、授業計画、実施等の一連の活動には、表裏一体の 関係で教務事務・教務処理といったことが発生するが、 授業の実施主体はあくまで教員であるとの立場を重視 し、教務関連の事柄と情報技術の活用の話題は除外し た。現実には、教育の情報化という場合、こうした部 分も切り離せないことはいうまでもない。事実、本学 においては、新教学局システムとして「MUSES」が 具体化しつつあり、「教育支援システム」と位置づけ られている。繰り返しになるが、本稿においては「教 育のあらあらゆる場面」とは、「教授=学習過程にか かわる場面」という意味合いでとらえておきたい。 次に、「あらゆる場面で情報技術を活用し、教育の 改善に寄与する」ということの意味する内容であるが、 これは、第4章で紹介した学内の取り組みが具体例と なる。それらを分類すると以下のようになる。 ò 1 情報提示形態の多様化を図るもの マルチメディア教室での複数メディアの利用 パワーポイントなどによる教材や資料の提示 ò 2 コミュニケーション機能を重視したもの 電子メール・電子掲示板などの利用 ò 3 情報伝達の効率化を図るもの 電子メールによる課題提出、 ファイルサーバーの利用(GET、PUTフォルダ) ò 4 提供情報の充実を図るもの WEBによる補足資料などの提供 WEBによる事前・事後学習資料の提供 ò 5 学習活動の深化を図るもの WEBによる課題や作品の発表 WEBによる問題演習やテスト 以上に示した具体例は、複数の分類項目に該当する ものもあるが、最も関連が深い項に示した。なお、事 例として示した「遠隔授業システムを利用した授業連 携」は、複数項目に同程度の重みで関係すると判断し、 前述の分類には示さなかった。 今後、新たに試みられる活動も大半はò1からò5に該 当すると予想されるが、これらの活動の目的は、第2 章で触れたように、学生の状況を踏まえた「授業の活 性化」である。具体的には、学習内容への理解の促進、 学習内容への興味・関心の喚起、授業への参画の促進、 自主的・自立的な学習態度の涵養などにある。 情報技術の活用は、こうした明確な目的のために行 われて、初めて教育的意義を持つ。技術の新奇性によ る刺激は、短期間で減少する。例えば、パワーポイン トによる情報提示も、スクリーンを見せるだけでは理 解は定着しない。学生が「学ぶ」立場で、消化した内 容を書き留める作業が重要である。このことは、配布 するプリントをどのように位置づけ、工夫するかが問 われる。情報技術の多くは、ハイテクと呼ばれる分野 の成果ではあるが、授業場面では「板書」や「ノート 取り」といったローテクとの組み合わせ、棲み分けを 意識して活用を考える必要がある。そうでなければ、 学生が「パワーポイントのファイルを下さい」という 声に対し、適切なコメントを返すことはできない。 最後に、教材の電子化の意味について述べる。教材 の電子化が意味を持つのは、情報をデジタル化するこ とで、利用形態や利用範囲が格段に柔軟になることで ある。例えば、印刷された内容がワープロの情報になっ ているのであれば、ネットワークを介した端末で見た り、あるいはCDROMに書き込み、課外に復習のた めに利用させることも可能になる。 また、教員の立場で考えると、本年度作成した教材 を次年度以降も必要な箇所を手直しすることで利用で きることや、特定の話題の資料について、異なるバー ジョンの資料を比較的少ない労力で作成できる。 さらに、こうした努力を継続することで、教育コン テンツとして大きな教育資産に育つ可能性が高いこと である。一般に、研究活動に比べ教育業績は明示しに くい部分が多いが、前述のような教育コンテンツがあ る場合には、有力な教育業績となるであろう。 7.結び 本稿では、教育の情報化について論じてきたが、社 会の中の大学である以上、教育は大学という枠組みだ けで成り立つものではない。同様に授業についても、 教室という境界で仕切られた空間内だけで完結するも のではない。さらに、情報社会の到来とともに、大学 や教室といった境界が曖昧になりつつある。それはま た、従来その枠内に留まっていた種々の情報が枠を越 えて、外部に流れ出るということを意味している。し かし、こうした状況を当事者自身が自覚することは、 案外難しい。ますます、「時」と「場」を共有して行 う「授業」の在り方が問われる状況に変わりつつある。 こうした状況を考える上で、本稿が参考になれば幸い である。
外部講師による授業の導入と展開
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小 野 賢太郎 入学生全員に対して、基礎的な情報教育を実施する方法として、外部業者による授業の委託を行って今年で4年目 である。今年度から習熟度別クラス編成を導入した。実施してきた中での問題点を含め、平成18年度を見据えた今後 の展望について述べる。 キーワード :アウトソーシング、情報教育、外部講師、習熟度別クラス、プレイスメントテスト Kentarou Ono 情報教育研究センター研究員 共通教育部助教授Outsourcing the Information Literacy Education for the new students (3)
1.はじめに すでに外部講師のよる授業の導入と展開のうち、 「導入までの背景」(※1)「実施の概要」(※2)などに ついては、報告した。本稿では、さらに一歩すすめて、 本年度から開始した習熟度別クラスでの授業展開と今 後のロードマップについて述べる。 2.実施の概要 平成13年度から実施している「情報活用の基礎」お よび関連科目(学科により名称が異なる)の実施状況 は、以下の通りである。(※2の表1に平成16年度分を 加筆) 表1 情報活用の基礎など実施状況 学生数 (実受講者数) クラス数 (実クラス数) 講師数 (延べ) 開講総コマ数 (1コマ90分) 13年度 3123 54 1981 647 14年度 2744 51 1561 613 15年度 2814 52 1924 624 16年度 2962 58 2060 672 このうち、平成16年度は習熟度別クラスでの授業を 行った。学生は、年度初めにプレースメントテスト (クラス分けテスト)を受け、習熟度により「ベーシッ ク・クラス」か「アドバンス・クラス」で授業を受講 した。 各クラス数は、以下の通りである。 表2 習熟度別クラス数 ベーシック・クラス 30クラス アドバンス・クラス 26クラス 3.習熟度別クラス編成による授業展開 3.1 習熟度別クラス編成 3.1.1 プレイスメントテスト(クラス分けテスト) 習熟度別のクラス編成をするために、第一回目の授 業は、クラス分けのためのプレイスメントテストの実 施とした。 プレイスメントテストのレベルは、パソコン検定4 級程度とした。出題のカテゴリは表3の通りである。 出題内容は、「情報活用の基礎」で学習する用語や操 作のみとし、使用するテキスト(※3)に掲載されてい るものだけに絞った。これは習熟度別クラス分けで授 業を行う目的を、これから行う授業内容に関しての既 習度を明確にするためでもある。そのため、ワープロ・ 表計算の基礎知識では、MS-Word、MS-Excel特有 のアイコンでの操作なども、あえて出題した。 学生にはマークシートに回答させ、集計を行った。 表3 プレイスメントテスト出題カテゴリ カテゴリ 出題数 パソコン基礎知識 9問 インターネット 9問 ワープロ基礎知識 12問 表計算基礎知識 12問 情報モラルと情報セキュリティ 8問 合 計 50問 3.1.2 習熟度別クラス分けの手順 習熟度別クラスに分けるために、プレイスメントテ ストの結果について「得点分布の確認」を行い「所属 クラスの割り当て」を以下の方法で行った。
【得点分布の確認】 ò 1 同一学科・同一時間開講クラスを1グループとし、 各グループの平均点(問題数50問各2点)の算出 学科によっては時間割の都合で、同一時間帯にすべ てのクラスの授業が実施できない場合もあったが、 同じ学科内で必ず複数クラスが同一時間帯に授業が 実施できるように時間割を配慮していただいた。こ れによって、学科ごとの習熟度別クラス分けが可能 となった。 ò 2 得点分布のチェック 得点分布を調べると、どのグループも、ほぼ平均 点を中心に2コブの山ができていた。 ò 3 同一学科・異なる時間での開講クラスについて平 均点と得点分布の差をチェック 平均点・得点分布ともに同一学科内では、ほとん ど差がないことがわかった。 ò 4 異なる学科間での平均点の差をチェック 学科間では、平均点について最高と最低とに8点 弱(4問弱)の差があった。 これらの結果を踏まえて、所属クラスの割り当てを 行った。 【所属クラスの割り当て】 ò 1 各グループについて、そのグループの平均点付近 を境界値として、アドバンス・クラスとベーシッ ク・クラスに分ける。 ò 2 境界値は、学科が異なってもあまり差が出ないよ うに決める。 ò 3 同一学科についてグループが2つ以上に分かれて いる場合、各グループの境界値は極力異ならないよ うにする。 ò 4 いずれのクラスも教室定員より学生数を少なくす る。 これは、プレイスメントテスト欠席者や聴講生を 後日追加できる余地を残すためである。特に、プレ イスメントテスト未受験者は、ベーシック・クラス に配当することを学生には知らせている。 ò 5 同一グループ内では、1クラス当りの学生数につ いて、アドバンス・クラスよりベーシック・クラス の方を少なくする。 これは、ベーシック・クラスの指導をいっそう徹 底するための配慮である。 ò 6 アドバンス・クラス(あるいはベーシック・クラ ス)が複数生じる場合、アドバンス・クラス(ある いはベーシック・クラス)間で得点面、本来の所属 クラス学生数に大きな偏りが生じないようにする。 同じ習熟度のクラスが複数になった場合、クラス 間の成績に差を生じさせないようにした。また、ひ とつの習熟度クラスに同一の所属クラスの学生ばか りが固まらないよう分散させた。 3.2 学習内容 3.2.1 シラバス 習熟度別クラスでの学習を進める上で、今年度は、 「同じシラバス」で「授業の重点箇所を変える」こと により「ベーシック・クラス」と「アドバンス・クラ ス」に対応した。具体的には、学習すべき項目は同じ であるが、ベーシック・クラスは項目を学習するため の時間を授業時間内に十分取った。一方、アドバンス・ クラスは練習問題の時間を十分与えることにした。各 時間の学習内容は、表4に示す。 3.2.2 テキスト 使用したテキスト(※3)は、2003年度版に練習問題 を増加した(表5)。ページ数からも分かるとおり、 本文の内容はそのまま据え置き、「Excel問題集」 「Word問題集」の部分を、大幅に追加した。 表5 テキストの違い(ページ数での比較) 2003年度版 (ページ数) 2004年度版 (ページ数) パソコンの基礎編 20 20 Excel編 58 58 Word編 60 60 ネットワーク編 12 12 Excel問題集 0 26 Word問題集 0 36 合 計 150 212 3.2.3 授業内容 ベーシック・クラスは、昨年度と同程度を目指して 授業を進めた。第一回目の授業が、プレイスメントテ スト実施でほとんど学習時間が確保できないために、 内容的には昨年度12コマ(1コマ90分)で行った内容 を11コマで行うこととなった。一方、アドバンス・ク ラスは、ベーシック・クラスと同じ内容を学習するが、 毎時間、講師の説明時間を少なくして練習問題に当て る時間(問題の解答・解説時間を含む)を増やした。 ベーシック・クラスは、授業時間内に問題集まで行う ことは無理であるが、課外に自主学習し、わからない ところは講師控室(質問に答えられる講師が常駐して
表4 平成16年度前期「情報活用の基礎」などの各時間における学習内容 回 学 習 項 目 詳 細 内 容 1 プレイスメントテスト プレイスメントテストの説明 クラス分けについての説明 使用教材(テキスト)についての説明 2 ガイダンス 習熟度クラスのクラス発表と指示 講座の目標・評価方法 出欠・公欠に関しての取り扱いに関する説明 授業・課題等の日程発表 欠席者への対応 講師控室などの紹介 Windowsの基本操作 Windowsの基本操作(起動・終了、画面構成) ペイント 入力練習(Word使用) ファイルの保存・名前の変更 3 Windowsの基本操作 ドライブの説明 ファイル・フォルダの管理(移動・コピー・削除・名前変更) フォーマット(保存方法などを含む) 入力練習 4 Webメールの利用と ネチケット 【課題1】 メールの設定 パスワードの変更(注意事項) メールの閲覧、送受信、署名、添付ファイル、メールの削除 ネチケットとは 5 Excel Excelの基本操作(画面構成、マウスポインタ形状など) データの入力(修正方法・日付、数式入力など) 移動・コピー(範囲選択、消去など) 6 Excel 表の作成(オートフィル、関数、罫線、書式設定など) 表の編集(相対参照/絶対参照、ウインドウ枠固定など) 表の印刷 7 Excel 【課題2】 グラフの作成(概要、作成、構成要素) グラフの編集(グラフの種類変更など) 円グラフの作成 8 Word Wordの基本操作(画面構成など) 文書の作成(頭語・結語、範囲選択など) 文書の編集(範囲選択、削除、移動、コピーなど) 9 Word 文書の印刷 表の作成(構成、選択、追加/削除、結合/分割) 表の書式設定 10 Word 【課題3】 文章の編集(均等割付、行間、箇条書き、ルビなど) ヘッダーとフッター 表現力をアップする機能(ワードアート、クリップアート、ページ罫線など) 11 インターネット 【課題4】 メールの復習 ホームページの閲覧・検索・保存 情報モラル 12 まとめ 【課題5】 まとめ 筆記テスト
いる)に質問に行くという形式をとらせた。アドバン ス・クラスの学生も、講師控室への質問は許可している。 3.2.3 各課題について 授業で出題される課題は、ベーシック・クラスもア ドバンス・クラスもレベル的には同じものとした。最 終課題(課題5)や筆記テストもレベルは同じものと した。習熟度別クラスに分けて授業展開したが、同一 のシラバスであり、学生が身につけるべきスキルの最 低レベルは同じであるので、同一問題とした。 3.3 評価について 日々の授業の様子や各課題の結果は、科目担当者 (本学専任教師で、今年度はすべてクラス担任であっ た)に知らされ、それらの基礎資料を基に、単位を認 定している。各課題の結果も単に総合得点だけでなく、 それぞれの課題がどのような観点で出題され採点され ているかなどの詳細が知らされる。また、日々の授業 の様子も、出欠・遅刻早退(理由と分単位で報告)や 授業での問題点、学生からの質問に対する回答なども 詳細に報告される。 3.4 学生への周知 新入生へは、「外部委託による情報基礎教育科目に ついて」入学当初に文書配布し、オリエンテーション で説明を加えている。配布文書の内容は、 ò 1 授業の進め方について É外部講師がチームを組んで授業を行うこと。 Éプレイスメントテストを1回目の授業で実施する こと。 É3回目の授業から習熟度別クラスとなること。 ò 2 授業内容 É習熟度別のどちらのクラスになってもシラバスに 記載されたとおりであること。 É違いは演習問題の数や難易度だけであること。 ò 3 成績評価 É複数の課題と出席日数・受講態度などで評価する こと。 É専任教員が外部講師から報告を受けて単位認定す ること。 ò 4 その他 É必修科目であること。 É授業目標に達成しなかった場合、補習を受けなけ ればならないこと。 É単位が取れなかった場合、次年度に再履修が必要 なこと。 É講師控室または電子メールでいつでも相談できる こと。 É学習内容に関しての質問は、外部講師にすること。 É「授業のあり方」「科目内容」「単位認定」につい ては科目担当の専任教員に相談すること。 Éその他 また、4月当初のオリエンテーションでは、教務部 との共催で、この科目について説明を行っている。 4.習熟度別クラスの問題点 4.1 クラスを解体して習熟度別クラスを作ったこ とによる問題 習熟度別クラスに分散することで、出席簿の管理が 非常に煩雑となった。毎回の授業終了後、複数の講師 が自分の担当している学生の出欠を学科の所属クラス ごとに転記する必要が出た(実際にはミスを防ぐため に電子的に処理をした)。また、日々の様子を科目担 当の専任教師に報告する場合、学生個人に関すること などは、学科の所属クラスごとに整理して報告書を作 成することとなった。 各課題の採点について、習熟度クラス別であっても 採点自体には問題ないが、その結果を学科の所属クラ スごとに転記する必要があり、ここでも外部講師の負 担が増大した。 4.2 習熟度別クラスによる授業の問題 学生からは、好評な意見が多く見られたが、若干で はあるが不評な意見があった。主なものは、 É教えてくれる友達が横にいた方がいい(→隣の学生 に聞いても問題が解決できない) É授業が難しすぎる/易しすぎる。 5.これからの情報基礎教育科目のあり方について すでに、今後のあり方として「レベル別クラス分け」 「授業内容の高度化」「学内検定制度の導入」「授業の モジュール化」を提案した。(※2)それらのうち、「レ ベル別クラス分け」を今年度「習熟度別クラス分け」 として行った。「授業内容の高度化」については、毎 年少しずつではあるが、テキストの内容を盛りだくさ んにしてきている。その他についてロードマップを示 しながら述べる。
5.1 ロードマップ 表6 情報基礎教育のロードマップ(案) 年度 学 生 本学の取り組み (情報基礎科目関係) 13年度 全学統一シラバス(試行) 【フェーズ1】 14年度 全学統一シラバス(完成) 使用パソコンの統一(マルチ メディア館完成) 15年度 高等学校教 科情報開始 テキストの統一(試行) 【フェーズ2】 16年度 テキストの統一(完成) 習熟度別クラス編成(試行) 【フェーズ3】 17年度 習熟度別クラス編成(試行) 18年度 教科情報履 修者入学 習熟度別クラス編成(完成) 19年度 以降 授業のモジュール化(試行) 【フェーズ4】 学内検定制度(試行) 【フェーズ5】 5.1.1 各フェーズについて 【フェーズ1】全学統一シラバス 基礎教育科目・専門教育科目など本学で行われてい る情報関連科目をすべて調査し、必要とされる学習内 容の精選を行った。 【フェーズ2】テキストの統一(学習内容の統一) 学科を越えた本学の学生として必要な情報活用能力 とは何かを検討したが、各学科での専門教育での目標 が異なるため、パソコン検定4級レベルを基に、基礎 となる項目についてのみをテキストにした。 【フェーズ3】習熟度別クラス編成 平成18年度入学の学生は高等学校で教科情報を履修 してきている。現状では、それぞれの高等学校での取 り組みに大きな差がある。このことを踏まえると、学 生の情報基礎関連のスキルだけをとっても、全体的に は今よりも向上するであろうが、学生個人間のばらつ きは今まで以上に大きくなると思われる。これら学生 にプレイスメントテストを行い、習熟度別クラス分け を行うと、アドバンス・クラスの受講者が大幅に増え るであろうが、ベーシック・クラスの受講者がなくな ることはない。ベーシック・クラスの受講者が激減し た場合、学科を超えたクラス編成も視野に入れる必要 がある。 本年度は、その試行段階として、2レベルでの習熟 度別クラス編成を行った。 【フェーズ4】授業のモジュール化による学習内容の 多様化への対応 授業のモジュール化は、単位認定の問題が浮上する。 また、学生個々の学習内容のばらつきに拍車をかける ことにもなる。学内検定制度のような、何らかのスキル チェック体制を同時に考えておかないと実施は難しい。 自分自身のスキルをチェックする仕組みとして、来年 度導入予定の学習支援システム(仮称)で、実現可能 になると思われる。 【フェーズ5】学内検定制度による単位認定 いつでも受験できる体制と学習できる機会を与える 必要がある。これについても、学習支援システム(仮 称)で実現可能だと思われる。また、「授業のモジュー ル化」と「学内検定」とは、卒業用件に加味しない 「特別な単位」を認定するなどの教務上の工夫も必要 である。 【フェーズ6】大学教育としての「情報活用の基礎」 とリメディアル教育としての情報関連スキルの講習会化 本来の大学教育としての新しい「情報活用の基礎」 とは何かを検討する必要がある。 大学(短大)入学までに学習してきた情報関連スキ ルと、大学(短大)が必要とする情報関連スキルを明 確にして、リメディアル教育として行う講習会と、大 学の授業として行う「情報活用の基礎」とに線引きを 行わなければならない。 〈注釈〉 ※1:小野賢太郎「外部講師による授業の導入と展開 ò 1」情報教育研究センター年報2000 pp29-34 ※2:小野賢太郎「外部講師による授業の導入と展開 ò 2」情報教育研究センター年報2002 pp19-24 ※3:株式会社 富士通ラーニングメディア「情報活 用の基礎 2004年度版」2004年4月 第1版
一般情報教育プレイスメントテストの開発
日文学科新入生182人に対するプレイスメントテストの検討を通じて
中 野 彰
Akira NAKANO 情報教育研究センター研究員 日本語日本文学科教授 A Study on General Education for Informatics in University
1.はじめに 大学等における一般情報教育では、昨今いくつかの 問題が顕在化してきている。その一つは、入学者の情 報活用能力向上による大学入門期の情報教育のあり方 の問題であり、他の一つは入学者の能力差拡大による 指導の困難さの問題である。この2つの問題は、大学 の一般情報教育において、その教育内容と教育方法の ドラスティックな再検討を要請していると思われる。 この背景には、2002年度から小・中学校において、 2003年度から高等学校において、それぞれ新しい教育 課程が完全に実施されていることがあげられる。特に、 入学生が普通教科「情報」を履修してくる2006年以降 の大学入門期の情報教育のあり方に対する検討は急務 である。 ここでは、教育内容を検討するための重要な要素で ある実態把握の測定方法について考察する。実態把握 の結果から一般情報教育においては、特に能力差への 対応など教育方法に関する検討も大きな課題であるが、 本論の目的とするものではないのでここで論じること はしない。 一般情報教育の教育内容(カリキュラム)に関して 従来より、1.専門課程への接続性、2.リベラルアー ツとしての情報能力、3.短期的企業社会からの要請、 という3つの観点から論じられることが多かった。こ れからは、高等学校までの情報教育との連携という新 たな軸を組み込んでカリキュラムの検討を始めなけれ ばならない。注意しなければならないのは、高等学校 「情報科」との関わりは、それ以外の要素と異なり、 入学者の年度ごとに変化する可能性があることである。 これは、「情報」が新教科であることによる取り扱い のゆらぎがしばらくの間は予想されることによる。ゆ らぎの原因は、それぞれの高等学校で使用される教科 書による内容的な違い、高等学校で開く科目の違い、 さらに、各学校での内容の取り扱いの違いなど、かな りの差があることが予想される。2006年度以降になら ないと入学者の実態が傾向として把握できないという ことばかりではなく、安定して入学者の情報能力の実 態を把握できるにはその後もしばらく時間がかかりそ うである。 今しばらくは、入学者の実態を正確に把握し、教育 内容に反映させていかなくてはならないが、そのため にも信頼性・妥当性の高いプレイスメントテストを開 発し、入学生全員を対象として実施し、データを積み 上げていかなくてはならない。本論では、2004年度入 学生に対して実施した日文学科プレイスメントテスト を元に、より信頼性のあるテストの開発を提案するも のである。 2. 研究の目的 本研究の目的を次のように設定した。 ò ア プレイスメントテストを統計的に分析する。特に、 信頼性と妥当性に留意した検討を行う。 ò イ 統計的な分析に基づき、信頼性の高いプレイスメ ントテストのあり方を明らかにする。 本学に限らず、最近は多くの大学で一般情報教育 に関して前項にあげたような問題に直面している。 そのため、いくつかの大学で新入学生に対する診断 テストが実施されており、テスト結果が翌年度の教 育内容、教育方法の改善に活用されている。大学の 規模にもよるが、年度当初のプレイスメントテスト を前期の教育に生かすことは、現行の一斉学習進行 の授業形態ではほとんど不可能である。 しかしながら、学習内容の選択も含めて、学習形 態、学習方法を柔軟にすることによって、プレイス メントテストの分析を直接その学生たちに生かす仕 組みが整ってきた。つまり、テストを受けた直後か ら、その学生にあわせた学習内容と学習方法が提供 できる可能性が出てきたということである。 本研究の位置づけは、現状の情報教育の授業形態 を超えた新しい学習方法を模索することと連動して いる。このように考えると、本論では本年実施した プレイスメントテストの分析からプレイスメントテ ストの開発についての情報を提案するものであるが、 質の高いプレイスメントテスト開発には、これだけ では不十分といわなければならない。
ò ウ 発展的には、一般情報教育の目標分析を行い、高 等学校における情報教育から接続する大学の情報活 用能力の構造を明らかにしたい。プレイスメントテ ストのあり方に関する一般的知見に加えて、どのよ うな学習内容に基づいてテストを作成するかという 情報も非常に重要である。 3.研究の方法 3−1.調査の概要 ä対象 2004年度入学の大学日本語日本文学科新入生 182名 ä実施時期 4月初旬に実施した第1回目の「情報活用の基礎」 授業において50問のテストを行った。(全入学生対 象のプレイスメントテスト) 4月中旬に実施した「初期演習」授業において30 問のテストを追加で行った。(日文学科入学生対象 のプレイスメントテスト) ä実施方法 テストプリントによる。すべての問題は4肢択一 問題で構成されていた。 äデータ化と処理 質問紙の回答をマークカードに転記し、データ化 した。結果では、量的処理を行った。 ä処理の概要 正答傾向(得点分布、平均、SD、ヒストグラム、 問題別正答率、クロンバックのα)の全体傾向の把 握を行った。 また、個別の問題に関しての検討を加え、問題の ある問題についてその原因について考察する。例え ば、異常に低い(高い)正答率を示す問題、異常に 低い相関を示す問題等である。 それらを適切でない問題として除外した場合の全 体傾向を改めて検討する。例えば、調整後の正答傾 向(得点分布、平均、SD、ヒストグラム、問題別 正答率、クロンバックのα)、因子分析等である。 3−2.全入学生対象のプレイスメントテストについて ä項目数と内容 A4用紙13枚に及ぶ用紙に50項目で構成した。そ れぞれの項目は、パソコン基礎知識、インターネッ ト、ワード基礎知識、エクセル基礎知識、情報モラ ルとセキュリティの5カテゴリに分類されている。 ä解答方法 4肢択一問題のみで構成した。被験者はテスト用 紙に解答するとともに解答結果をマークカード上に マークした。 3−3.日文学科入学生対象のプレイスメントテスト について ä項目数と内容 A4用紙7枚に及ぶ用紙に30項目で構成した。全 入学生に対するものと重複もあるが、コンピュータ による問題解決、情報の適切な表現方法、コンピュー ティング等の内容を追加した。 これらは、大学における一般情報教育がいわゆる 「パソコン、ネットワーク等の操作技能」のみによっ て基礎づけられているのではなく、ここに挙げる内 容も同様に重要であると考えたからである。その理 由は、K−12の情報教育の指針となっている情報活 用能力の概念をブレークダウンし、問題要素として 取り入れているからである。解答方法については、 全入学生に対して実施したものと同様である。 本テストと同時にコンピュータの環境や親和性等 を確認する質問紙も20項目で実施しているが、本論 では質問紙の分析は行わない。 3−4.処理の概要 全入学生を対象としたプレイスメントテストと、日 文学科で実施したテストをあわせて80項目のテストと して扱った。厳密に言えば、項目の並びや、2回に分 けたことによる雑音がテスト結果に表れることも考え られるが、本論では全体的な傾向を検討することに主 眼をおいているので処理結果に影響はないものと考え ている。
4.調査結果 4−1.全体的な傾向 次の図1に、各項目の学習目標、平均値(Mean)、標準偏差(Sd)、合計点に対する相関係数(r)をあげる。 図1 学習目標に対する実施結果 項 目(学習目標) 平均値 標準偏差 相関係数 問1 LANの意味がわかる 0.41 0.49 0.48 問2 インターネットの意味がわかる 0.63 0.49 0.17 問3 外部記憶媒体の特徴がわかる 0.04 0.19 0.20 問4「OS」の大まかな意味がわかる 0.49 0.50 0.42 問5「アプリケーションソフト」の意味がわかる 0.26 0.44 0.10 問6 「プレゼンテーション」の意味がわかる 0.76 0.43 0.37 問7 「ファイル」の意味がわかる 0.08 0.28 (0.12) 問8 フォルダの機能がわかる 0.52 0.50 0.33 問9 情報量に関する単位間の相対的大きさがわかる 0.56 0.50 0.36 問10 「プロトコル」の意味がわかる 0.38 0.49 0.19 問11 「URL」の意味がわかる 0.78 0.42 0.27 問12 「ブラウザ」の意味がわかる 0.67 0.47 0.28 問13 And条件によるキーワード検索の方法がわかる 0.69 0.46 0.05 問14 HTMLファイルがタグで構成されていることがわかる 0.75 0.43 0.30 問15 メールアドレスで使用できない記号を知っている 0.91 0.28 0.25 問16 「メーリングリスト」の意味がわかる 0.36 0.48 0.20 問17 電子メールで、「CC」や[BCC」の機能がわかる 0.20 0.40 0.13 問18 電子メールを作成する際のルール、エチケットを知っている 0.66 0.48 0.42 問19 ワープロソフトの特徴を理解している 0.88 0.32 0.26 問20 IMEでファンクションキーの使用ができる 0.27 0.45 0.13 問21 Deleteキーで的確に文字を削除することができる 0.42 0.50 0.16 問22 コピー・ペーストの際のアイコン操作がわかる 0.46 0.50 0.11 問23 フォントサイズ変更のアイコン操作がわかる 0.79 0.41 0.21 問24 ワープロで中央揃えなど、文字配置変更の操作法がわかる 0.66 0.47 0.31 問25 ワープロで表を作成するアイコン操作がわかる 0.62 0.49 0.27 問26 オートシェイプの機能がわかる 0.51 0.50 0.18 問27 ワープロで図を挿入する際のアイコン操作がわかる 0.37 0.48 0.23 問28 用紙サイズの変更操作がわかる 0.29 0.46 0.31 問29 印刷プレビューのアイコン操作がわかる 0.24 0.43 0.22 問30 ワープロ文書の特定のページを印刷する方法がわかる 0.71 0.46 0.36 問31 表計算ソフトの特徴を理解している 0.79 0.41 0.14 問32 表計算ソフトで「ワークシート」の意味がわかる 0.39 0.49 0.15 問33 表計算ソフトでは2種類(数値、文字)の形式があることがわかる 0.40 0.49 0.25 問34 セルに入力したデータを確定するときに使用するキーがわかる 0.92 0.28 0.27 問35 ワークシート上のデータを範囲指定して削除することができる 0.63 0.48 0.17 問36 罫線を引くアイコン操作がわかる 0.49 0.50 0.16 問37 簡単な加減乗除の計算式を作成することができる 0.63 0.49 0.13 問38 計算式をドラッグしてコピーする方法がわかる 0.25 0.43 0.08 問39 エクセルで合計を求める関数がわかる 0.40 0.49 0.10 問40 エクセルで平均(average)関数の使い方がわかる 0.40 0.49 0.07 問41 グラフを作成するために指定する表の範囲がわかる 0.41 0.49 0.23 問42 ソートアイコンの機能がわかる 0.26 0.44 0.18 問43 「電子商取引」の意味を知っている 0.62 0.49 0.29 問44 「不正アクセス」の意味を知っている 0.69 0.47 0.19 問45 「コンピュータウィルス」の意味がわかる 0.94 0.24 0.30 問46 コンピュータウィルスに感染したときの症状がわかる 0.86 0.35 0.41 問47 パスワード管理の方法を知っている 0.96 0.19 0.29 問48 チェーンメールへの対処方法を知っている 0.99 0.10 0.23 問49 Webで公開してはならない個人情報について知っている 0.91 0.28 0.32
項 目(学習目標) 平均値 標準偏差 相関係数 問50 「著作権」の大まかな意味について知っている 0.97 0.18 0.20 問51 コンピュータの使い方としてのシミュレーションの意味がわかる 0.76 0.43 0.41 問52 問題解決で意見の集め方、調査の必要性などの基本的構えがわかる 0.20 0.40 0.04 問53 問題解決の一般的な手順がわかる 0.54 0.50 0.13 問54 情報収集で得られた情報の価値について判断できる 0.88 0.33 0.32 問55 表現対象にあわせてグラフの種類を選択できる 0.23 0.42 0.21 問56 対象に応じて表やチャートなど表現方法を選択できる 0.34 0.48 0.12 問57 検索対象に応じてANDやORなどを組み合わせることができる 0.19 0.39 0.01 問58 検索サイト(ロボット型、ディレクトリ型)の特徴がわかる 0.26 0.44 (0.06) 問59 「トレードオフ」の意味がわかる 0.64 0.48 0.09 問60 ブラウザによっては同じhtmlでも見え方が異なることがわかる 0.26 0.44 0.19 問61 Webで使う画像圧縮形式について知っている 0.45 0.50 0.19 問62 電子メールのヘッダで一般的な情報を読み取ることができる 0.13 0.34 (0.04) 問63 インターネットで使用できない文字の種類がわかる 0.16 0.37 0.15 問64 「クラッキング」の意味がわかる 0.50 0.50 0.19 問65 「cookie」の機能がわかる 0.24 0.43 0.23 問66 電子メールを送信する仕組みについて深く理解している 0.23 0.42 0.02 問67 LAN接続のウィルス感染パソコンの処置法がわかる 0.46 0.50 0.24 問68 メディアが発信する情報の信頼性についての基礎的理解がある 0.92 0.27 0.29 問69 Web情報の信頼性について理解している 0.77 0.42 0.19 問70 暗号化技術の概要がわかる 0.57 0.50 0.36 問71 アプリケーションやHTMLで情報を統合・分解することができる 0.43 0.50 0.11 問72 プレゼンテーションスライドの作成に留意すべきことがわかる 0.46 0.50 0.19 問73 Webページをhtmlで作成する際画面構成で留意すべきことがわかる 0.64 0.48 0.27 問74 簡単な十進数(自然数)を二進数で表せる 0.19 0.40 0.12 問75 ドメイン名の構成がわかる 0.27 0.45 0.09 問76 タグを使った論理構造が理解できる 0.45 0.50 0.29 問77 個人の電子商取引に際しての留意点がわかる 0.81 0.39 0.22 問78 電子図書館の概要と現状がわかる 0.23 0.42 (0.03) 問79 個人情報漏洩の可能性について留意点が意味がわかる 0.08 0.28 0.04 問80 個人情報の基本4情報の意味がわかる 0.13 0.34 (0.06) 図2には、正答数を100点換算した得点のヒストグラムをあげる。 図2 得点のヒストグラム 日文学科プレースメントテスト結果のヒストグラム 得点 度 数 35 30 25 20 15 10 5 0 0 10 20 30 40 50 60 70