国語 ※2020/7/21更新
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(2) 一 次 の 文章 を 読 ん で 、 あ と の 問 い に 答 え よ 。. a そもそもリスク社会とは、ド イ ツの社会学者ウ ルリ ヒ・ ベツクが用いた現代社会の特質をタン的 に表現す る言葉で あ る。わたしたちは 、生活や社会を より豊かにする過程で、科学技術の利 用や統治のための仕組 みをい っそう高度化 ・複 雑化させ、生態系破壊リスクや原子力発電事故など大規模事故の リスクな ど、個人でも社会でも 対処しきれない 人工的 、 富の 一 な環境リスクを 生 み出してきた。転機 は環境問題が世界的 な社会問題として認識された一 九七0年 代 小平等とそ. n 仏 U. れを是正す る再分配が関心の中心だった階級社ム古から、環境リスクの再分配が社会的関心 の中心 にある司会、リ スク社 会としての特徴が露わになった チェルノブイリ原発事故と 何年に出版されたベ ツク のリス ク社会論を 一つのケイ機として 、現在では社会的リスクに 関する議論は、学際的な学問と して 一分野を形成して いる。も っとも、 リス クと いう概念は複雑であり 、定義の 内容は 分 野 によ ってかなり異なる 。 汁 己 保 険 数 理 や 技 術 的 な リスク解析分野では、 リ スクを 、客観的かつ科学技術を 用い て計測で きる 撃 的 なま として数量的に捉え 、管理を行おうと試み る。 換言すれば、リス クは計量 ・予測可能なものだと見なされている。 対 照的な のは 一九八0年代から採ん にな った 、 ウルリヒ ・ベ ックヤニクラス ・ルi マンら社会学者による リ スク社会. 内,﹄. 論や、文化人類学者による サ スクのE X化論的アプ ローチが基礎におく リ スク概念である。こ れら の議論 では、科学的評 価がで きない 、確率では表現でき な いリ スクの不確実性を念頭においている。 また、実際に人びとの健康 に事を 及ぼ す. L. に着目し、認 知 受 容 か ら 、社会文化的な文脈の 中でリス クは構成されるものだと考える 。 との視点から見. 六 そのような損害が社会によ って認知さ れ、損害可能性をリ スクだと理解されることのあい だ 毒性など苓観的な損害レ〆 の﹁ずれ. れば、リスクをめぐる 争い とその問題の複雑 きは、 リスク知覚と理解、それらを可能にする 丈化的’社会的枠組みと文 脈、認知さ れた リ スクの価値づけがそれぞ れ多様である ことに起 因する。 事態 が複雑化するのは 、 このようなリス ク認. lli−−﹄EIl−1111111111111E Ba tili− −1111111111111111111. 2. ハ 知の差異が 、諸個人 ・集 同 の社会経済的立ち位置の差出土 と相五連関しながら、再分配の政治に各人が参与する背景を形 成 するからだ 。. E いが対. 環境正義や環境リスクについて研究を蓄積 して き た米同の環境倫理学者ク リ スティン ・シュレ ーダ ー H フレチェット は、 このような態度の差異が実社会の中では還元主義的に強制されがちであるこ とを指摘し てい る cそして、. 、 五的か つ公共的な手続き や問題の解決 立することで 、実 際に はリ スクをめぐるステイクホル ダーの 聞に不信を招き、民 を達、 吉けるとも指摘した。シュレーダー Hフレチエツトは 、 リスクを純粋 に科学的事実へと還元し、計量可能な確率的 市中象として理解する立場を﹁素朴な実証主義﹂と呼ぶ。対置されるのは 、環境運動にしば しば見ら れる ように、リ スク を社会的構築物へ還元し、 リスクを構成する科学的事実や要素を過小評価し て主観的に リス クを正当化する﹁文化的相 、 今u. 対主義﹂である c こ の立場は科学技術の知識生産を行う専門家と 、素人/生活者 のあいだの対立とし ても単純に 表現さ れる。もちろん 、 シュレ ーダー日 ブレチエツ ト の主張は、どの立場にも還元主義的にならず、十明者の立 場を理解する中. 、還一応主義的な態度は、制度化されたリスクマネジメントにも影響を与えてきた。現在では、リスク概念 に. 聞にわたしたちは身を置き 、具体的な施策を社会の中で実現すべきだというものである。 円己. 対しては、予防概念が対置され、予防原則アプローチ誠一応のための法制度設計と制度化も盛んに行われてきた 。また、 科 学的不確実性に加えて 、原因の確定や根治の困難を前提とせざるを得ないことから、 リスクマネ ジメントのためにリ スクコミュニケ ーションも制度化されてきた 。 リスクコミュニケ ーション は、リスク に関わるステイクホルダ ーに対 し 、 分断 て、﹁信頼﹂を一一つ一のツl ルとしてリスク の再配分をめぐる政治の公正さ やリス クへの対処を はか る。﹁信頼﹂ は された立場にある人びとのあいだで 、公正な情報公開、意志決定過程の透明性、 デJタや事実一の 解釈と価値づけ、. つ迷惑施設の立地と操業に関して、﹁素朴な実証、王義﹂と一般へのパタl ナリズムにもとづく啓蒙と馴化の過程として. ed. ゅん玲. かける、というリスクコミュニケー シ ョンも制度化されてきたの特に日本では 、たとえば原子力発電所など巨大技術か. 安心﹂を人びとが得るよう企業や国家が働き 他方、信頼ではなく、推進している事業について 、啓蒙的に説得して ﹁. l 11ll tllllllllllllllllllll 11 IIl l i− −111111111111111111111111111ll l iilllllllllllllllllll l lllllllI aE111111111111111. わち 、﹁信頼﹂の構築を核’ とするリスクコミュニケ ー シ ョン はリスクマネジ メン ト の要であ る。. A 崎冒. 立場を構築するために 、互 いが質献しあい 、 リスクの実在について共通の 認識を深 め る手立てになるからである。すな. らに、﹁信頼﹂が重要なのは 、 シュレ ーダ ー 引フ レチエツトが指摘したよう に、どちらの還元主義に も陥ら な い中間の. ク認知の多様さの承認と理解、などを 可能にする重要なツl ルであり、人びとの ネ ット ワークのための資源となる。さ. ス.
(3) リスクコ ミュニ ケーションが設計 ‘実施され、リ スク受容者が ﹁安心﹂を得ると いう構図がある。シュ レーダ ー はフレ 。 判定元主義的立場 の対立は、 より巧妙なかたちに な って 実社会 にあるとい えよう チエ ツト の分析した二つ の わたく し こ のような現状を踏まえながら 、ここ ではもう 一つの現代的リスクとしての 環境リ スクの特融、リスクが ﹁ ごと﹂化され るとい うことに着目して議論を続けよう。. をつむ 。大規模化したリスクの被害は﹁わ た く し ご 主. やわたしたちは、 リスクをそのようなものとして決定し形容する、共通り言葉や制度の機能不全に直面している。 リ ス. て、リスクの実在に開閉する認知は、人びとの地政学的な配置、社会文化的差具 によって い っそう異なる。ゆえ に、もは. つ 加え ゃ、原子力発電所など巨大技術を用いた施設 の事故に留まらず、遺伝子改変やA l、情報技術なども同様であ る. 山 警 が 、 たちまちグローバ ルに、人びと の想像可能な範同を超えて広がるし複雑化する。それは同時多発する テ ロリズム. し、リスクとして形容するための言葉や制度のなかではじめてリスクとして形を現す。しかし現在は、危険や崩壊の影. クとして見いだす難しさにも直面して いる 。そもそもリス クは、危険や崩壊を見いだ してそのようなものであると決定. 、 わたしたちは リス クをリス 私たちの日の前にある。しかも、ベツクも指摘するように、世界リスク社会となった現在. 守,,. が決定に参与できな いまま、倒別の﹁わ たくしご と﹂としてリス クに対処しなければな らな い状況が、 その難しさが、. こうして 、かつ てなく広がるリスクによる生き る空間ごとの再編成と 、それに よる不正義の構造 のなかで 、みずから. 。 とから、責任を持てないことに責任を求められる、リスクをめぐる矛盾と苦しみ が生 じる. y と して自己 責任の範囲内で対処しなければならなくなる と 害をまかなえ ない。それ にも かか わらず、﹁わたくしご lこ. として対処ができるものではない っ保険制度など社会に用意された﹁わたくしご と ﹂ とし てのづスク管理のもとでは損. しかしこの ことが現代的 リス ク の 特 徴 と の あ い だ 山凹. その人の人生の中で出会う﹁わたくしごと﹂としてみなされるのである。. 、 リス クの管理は個人 の人生の なかで私的に管理されるべきものとみなされ 、管 理 の自己責任が求められる。リス クは. 選択という形で個人の自舟を享受する、﹁制度化された個人主義﹂の中にある からだ。ゆえに、社会 ・行政側からも、. pnu. であり、階級、家族、地域社会で はなくなっ ている。わたしたちは行政サービスや生産 ・消費システムに依存しながら 、. なる。そもそも、現代社会において、リスクをめぐる政治に参与し、身体や生命を支えるた めの決定をする単位は個人. る。 リス クの分配の論理と分配をめぐる争いが人びとの関心の中心となり、人び とを動かす のはリスクをめ ぐる不安と. リ スクについて 、同避や移転などの対策を練りながら、リスクの再分配を有杭に運ぶ ことが戦略としてとても重要とな. よっ て現代社会に お いて生きようとすれば 、 口 山 の ものとして自分が決定できず受動的 に引き受けざるを得ない. 。 えに、この 非対称性と不公正 さもまた、 わたした ちの日常に知らぬ聞に社会 ・経済リスクと共にもた らされ る. 不公正さも生まれ る。富の一舟分配とリスクの再分配が木可分に結びつくからだ。グロ ーバルに広が る消費 ・生産構造 ゆ. されることにな る cしかし 、リスクの生成者とリスクによる犠牲者 のあいだには、リスク社会特有の新たな非対祢性と. z u. さゆえに、歴史的に作 られてきた階層や境界を超えて 、地球上の人びとは、未来世代も含めて﹁等しく﹂リスクにさら. 。 さらに その損害の 空間的規模の大き また現代的リスクには、平等性と不正義をもたらす偏在性、両者 の性質がある. 得ない 。. 、ぎる を 引き受け から生まれたりスクが、予め構造化されている こと にある。わたしたちはこ のようなリ スクを受動的に前. 現代的リスクの特徴は 、当事者個人がそれを決定できず、わたしたちが偶然に生まれ落ちた社会に、科学 ・技術 の発展. 。 だが の利益を得るために未来の損害可能性を引き受けること を、当事者みずから決定するがゆえに生じるものであ る. 、 みずから たちがリスクだと考えているものとの違いを考えるとわかりよい。わたした ちが一般的 に考えるリ スクとは. さて、現代的 リスクの特徴とはいったいなんであるのかを考える際には 、 いささか皮肉な こと だが、 一般的にわ たし. 現代的リスクにつ いて考えよう。. ﹁ わたくしごと﹂化される リスクという局面を強めて いくの だが、まずは 、 ベックが明らかに したリスク社会における. 社会と形容された入0年代よりも、予測不町能性や不確実性がはるかに高ま った とどを指摘する 。まさ にそのことが、. れた。位界リスク社会議のなかでベツクは 、テロ リズムや戦争、グロ1パリゼ lシヨンの進展という現実から、リスク. に依拠しながら進めてみよう c リ スク社会論の基礎をつく ったベ ツクの議論は 、その後ほ界リ スク社会論とし て更新さ. では改 めて、現代的リ スク ’ と して の環境リスクの特徴を明ら かにしていこう。そ の際には 、ウルリ ヒ・ベァ クの議論. *. クは 現実の危険や崩壊から粟離し、リス クそのもの とリスクの丈化的認知のあいだが限りなく不明瞭になり、 リスクを. 3. *.
(4) 、 あらゆる行為者 に と って重要 な問題 と な る。﹁わたく しごと﹂ 化す る リスク が どう演出す るかが、 何 人 、 社 会 、国家 もたらす苦 し みは 、こ のよ うな世界リスク 社会化 のなか で いっ そう加速す る。そ して 、 シ ュレー ダ ー リフレチ エツト の n 目. ︵ 福永真弓 の文章による︶. 素 朴な実証主義﹂と、ど のよ うな リス クも 正当 化す る﹁文化 指 摘 した、純 粋 な 科学的記述 にリ スクをす べて還元する ﹁ 項対立 的 な争いもま た強まる 。 的柑 対、王義﹂ 、二 つの還 元主義 の一一. ︵ 注︶ス テイク ホ ルダ ︶:: : 利害 関係者。 パタlナリズ ム:田 植 情主義 。. タ ン命. ロ 末タ ン ケイ帯. 慨タン ケイ態. タ ン索. ホ ケ イ約. ホ. 。 傍 線 部a −bにあたる漢字を含むものをそれぞれ次の 中から 一つ選び、解答械 にマー クせ よ 傍 線 部a イ ロ ケ イ蒙. 、 解 答欄 に 了 ク 入る語句の 組 み合 わせと し て最も適切なもの を 次 の中 か ら一つ 選 び. B だか ら こそ. 円出に. 傍線 部 b イ ケ イ 向. 空欄円山 せよ。 イ. B さら に いえ ば. B それゆえ に. A なぜなら. B しかしながら なかん ずく. A たとえば. 口 A さら には. A けれども. タ ン. 科学的評価ができない、確率では表現できないリスク の不確実性を念 頭 においている 。. 認知・受容から、社会文化的な文脈の中 でリスクが構成されるも のだと 考えている 。. 技術的なリスク解析分野で、 リス クを 計量・予測可能なも のだと見なし て いる 。. 。 リ スクの価値づけが多様であることにリスク問題の複雑さがある と考え てい る. c. 傍 線 部2 ﹁対照的﹂とあるが、その対照的なリスク概念の特徴として、適切ではないものを次の中か ら 一つ選ぴ、. ホ ア ロ ン ガ ス に よ る オ ゾ ン ホl ル拡大のリスク. 海洋汚染による漁獲高減少のリスク. 気象観測のデIタ改ざんのリスク. ロ 大 気 汚染による公害病の リ スク. イ 原 子 力 発電 所 の事故の リスク. を次の 中から 一つ選ぴ、解答欄に マー クせよ 。. ﹂ とある が、それはど う いう こと か。そ の具体的な事 例と して適切ではないもの 傍線部 1 ﹁ 人 工的な 環境リス ク. ホ A と りわ け. I¥ I¥. 客観的な損害と、損害可能性の理解との﹁ずれ﹂に着目している. 解答欄にマークせよ 。. ホ. 4. B. I¥. I¥. 口 イ }\. 問. 間 間 間 四.
(5) 五. どの立場 にも還元主義的にならず﹂ とあるが、 それはどう いうことか。その説明とし て最も適切なも 傍 線部3 ﹁. のを次の中から 一つ選び、解答欄 にマ ークせよ 。 専門家と し てリスクを計算し て科学的に生産す るの でもなく、素人と してリス クを 過小評価するの でもな い立. 素朴な実証主義でリ スクを主観的に実証しようとするのでもなく、文化的相対主義でリ スクを過小評価す るの. ヲ 匂 ︾ ﹂ レ ﹂ 。. 民主的 で公共的な手続きや問題解決を遠、ざけないように 、社会的構築物と して のリス ク評価を避ける立場をと. も与しないこと。. リスクを科学的事実に還 元して過小評価す る専門家と 、リス クを主観的 に正当化する生活者の対立 のどちらに. い立場をとること。. リスクを科学のみで捉え、確率を計算して済ませ るのでもなく、自分 の考えを中心に リス ク評価するの でもな. 場をとること 。. イ. ロ I¥. Jシヨンが成り立つのだというとと c. リスクは歴史的に作られ てきた 階層や境界を超え てい く性質をもつが 、犠牲になる階層には特徴があるという. 地球上の人、ひとは等しくリスクにさらされており、それを回避する特権曙級は存在しな いということ。. も適切なものを次の中から一つ選ぴ、解答欄にマークせよ 。. 傍 線 部5 ﹁リスク社会特有の新たな非対称性と不公正さ﹂とあるが、 それ はどう いうこ とか。その説明レし し て最. 。 コミュニ ケーションを成り立たせ 、 リス クをなくせると いうこと. リス ク原因の確定や根治は困難であるため、 ツi ルとしての﹁信頼﹂をつ くることにより、分断された人々の. ンをするためにこそリスクマ、不ジメントが必要なのだとい う こと 。. リスクに関わるステイクホルダーに対するツ lルと して﹁信頼﹂は重要であり、それを得てコミュニケ1シヨ. は異なる立場の人々の﹁信頼﹂を得る必嬰があるとい う こと。. リスクを管理するため には利害関係者の聞で対話して共通の認識を深める必要があり、それを成り立た せるに. によって リスクコ ミユケ. 信頼﹂の構築の 重要性が増しており、それ リ スクマネジメントにおいては、 リスクに対置される予防として ﹁. スクの実在を認識し て予防するのに役立つと いうこと。. とし て重要 であり、リ リ スクコミュニケ ーショ ンにおいて、﹁信頼﹂はリスクの 再配分をめぐる政治 のツ l ルー. それはどう いうこと か。 その説明として最も適切なものを次の中から一つ選び 、解答欄に マークせ よ。. 司副・﹂、 傍 線 部4 ﹁ ﹁信頼﹂の構築を核とするリ スクコ ミュニ ケーションはリス ク マネジメ ントの 要である﹂とあるが 、 副k rJ −. でもない立場をとること。. ホ イ. 口 I¥. ホ. イ. 自分でリス クを決める わけに はいかず、偶然生まれ落ちた社会 のリスクを積極的に引き受けなければいけない. いうこと 。. リスクが同時代においてあまねく存在しているだけでなく、未来世代をも含めて等しくリスクにさらされると. 、つこと。. リスクが地球上の誰にでも平等にあり得る一方で、世界 の消費 ・生産構造の中での富と 同様の偏りを持つとい. こと。. ロ I¥. ということ。. ホ. 5. 間 問 七.
(6) 空欄[山口. せよ 。 偶 然/効 果. ︹凹. に入 る語句の組み合わ せと し て最も趨 切なもの を 次 の中 から 三 号. 、解答欄にマ ーク. 傍 線 部6 ﹁ 制 度化された個人主義﹂ とあるが 、 それ はどうい う ことか。その説明として適切ではない , もの を 次 の. 所 与/矛盾. 当 然/犠牲. 自 前/葛 藤. 口 生 来/合意. イ /¥. ホ 中から一つ選 び、解答欄にマ ークせ よ。 わたしたち は社 会 ・行政の側から 、 リスクの 管 理を 自 己責任で行うよう に求められるという こと 。 わたしたちは選択 いう形で個人の自由を享受しつ つも 、制度に依存して生 きているということ 。 と ー わたしたちは 行政や生産 ・消費の 制度 のなかにありな がら 、他人としての自由を行使で き ると いう こと 。 わたし たちは リ スク の一 内分配を有利に 運 ぶため に 、 個人として の利益が最大に なる ような選択をするとい う こ. 4. c. 世界リスクの社会化の中で、素朴な実証主義も文化的相対主義も 、もはやリスクに対応す る予段としての有効 無 意味な対立のみが高まっているというこ と。. 科学技術によって起こされた原チ力発電所の事故などのリスクと、人びとの 思想に よ って起 、 しされた同時多発 テロなどのリス ク のどちらを重視するかの対立が 高まっているということ。. ホ. に正当化しようとする志向との対立も高ま っているということ 。. リスクが見出されにくく、﹁わたくしこと﹂化されていく中で、科学的 事実 に還 元 しようとす る志向 と 主 観 的. 義にも対話の糸口が見出されなくなっているということ。. 危険や崩壊の影響が グ ローバルに広がり複雑化する中で、リスクに関す る共通の 一回葉が失われ 、 二 つの 凝 一一 冗 、 玉. て正当化す る立場との対立が高まっているということ 。. リス クが﹁わたくしごと ﹂ 化することにより、リス クを計量可能なものとす る立 場と、リスクを現実と乗離し. 性を失い. イ. し て最も適切なものを次の中から一つ選び、解答欄にマークせよ 。. 傍 線 部8 ﹁一一つの還元主義の二項対立的な争いもまた強まる﹂とあるが 、それはどういうこ左か 。その説明と. るため、認知できないものになってしま ったということ。. 現在のリスクは同時多発テロから情報技術に至るまでの多様さを 持 ち 、想像可能な範阿を超えて複雑化して い. 瞭であるため 、認識があ り得なくな ってしまったということ 。. 現在のリスクは危険や崩壊とい った予兆によ って見出きれるもの ではなく、リスクとその文化的認知 とが不明. として認識することが難しくなっているということ. 現在のリスクは ﹁ わ たくし ごと﹂化 してし ま って いるため、 個々人によ って異なり、すべての人に共通の も の. るため 、可 視化するこ と が 難し いという こと 。. 現在の リスクは グロ ーバルな広 がりゃ複雑 さを持 ち 、どこに住みどんな社会・文化で生きるかによって も呉な. れ得 な いものにな ってしま ったと いうこと 。. 現在のリスク に ついては共通の言葉や制度を持ち得ず、 同家がどう演出するかと いう こと によ ってしか見出さ. なものを次の中から 一つ選 び、解答欄に マークせ よ。. 間 十 傍 線 部7 ﹁リスク をリス クと して見い だ す難しさ ﹂とあるが 、それはどうい うご とか 。 その説明として最も適切. ト ﹂。 、 っこ. わたしたちは階瓶、家 族 、地 域社 会 によって規定されず 、 身 体 ・生命について決定する単位が個人に移 ると い. と. 口 イ /¥. ホ. イ 口 /¥. ホ 十 口 』 \. 6. )¥. 九. 間. 問. 間.
(7) こ の文章 の 内 容 に合 致す る も の を 次 の 中 か ら 二 つ選 ぴ 、解答欄にマ ー クせよ 。 一般的なリスクとは当事者が 利 益とのバランスで 引 き 受 け る も の だ が 、 現 代 的 リ スクは社会に構造化 さ れた も. ので ふめる。 環 境 正 義 や 環 境 リ ス ク の 研 究 に お いては、素朴な実証主義よ り も 文化 的 相 対主 義 を 重 視 す る べ き だ と 考 え ら れ. リスクの不確実性を念頭においたウルリヒ・ペックらの議論では、 リス クを計算’予測して 管 理す る こ と が 重. せぎるを得ない。. グローバル化が進む中で、 リ ス ク を め ぐ る 共 通 り言葉 や制度 は 機能不全に陥って お り 、素 朴 な 実 証 主 義 に 還 元. 矛盾が 生 じる。. 現 代 においてはリスク管理の自己責任が 求 め ら れ る が 、大規模化した リスク の被害には 対 処 が で き ないとい う. 配である。. リ ス ク 社 会 と は 現 代 社会 の特質を表す言葉だが 、 そ こ で の 中 心 的 な 関 心 事 は 富 の 不 平等 と そ れ を是 正 す る 持 分. をはかる。. 制度化されたリスクマネジメ ントにおいては、 ステイクホルダーの﹁信頼﹂ を ツl ルと してリ スク自 体 の 消 滅. ている 。. 口 I¥. ホ. 、 f. ト 要だ と 見 な さ れ て いる。. 7. イ. 間 十.
(8) 二 次 の文 章を 読 ん で 、 あ と の 問 い に 答 え よ 。. v. JFJ. し. のちた け この帝、世をしらせ 給ひ て後、世の中みな治まりて 、今に至るまでそ のなご りになむ侍りける。猛き御心もおはしま フゑかみ ょ ゑ いは lみ は 、 ヲ巴や、 しながら、またなさ け多 くぞおは しましける。石 清 水 の 放 生 会に、上卿、宰相、諸衛 のすけなど立てさせ給ふ 事も、. めのと ζ. この御時より始まり、仏の道もさまざまそれよりぞ、ま ことしき道はお こりける事多 く侍 るなる。 とがなものこ L 石清水の行幸、 初めて せきせ給ひけるに 、物見車の外金物打ちたるを、御輿とどめさせ給ひて抜かせ給ひけ る。そ の 中 に御乳母子の車よ り、﹁いかでか我が君の行幸 に、こ の車ばかりは許され侍らざ らむ﹂と 聞こ えければ、そ の出を や. なほ しかしはばきみ. しらは. やな︿ ひ ち ゅ. うもん. かもかなものあと 奏しけむ、それは抜かれぎりけるとかや。賀茂の行幸 には、金物抜きたる跡ある車どもぞ、立ち並び て侍りける。 2 作 lllHilli− − ー ;ぬしつねな り 東宮におはしましける時、世 のへだて多くおは しましければ、危ふく思ほしめ しけるに、検非違使の別当にて経成と. gE. EEEEEEEEEEEa. −. −. いくさ め ︿. いひし人、直 衣 に 柏 爽 し て 、白羽の胡篠負ひて参りて、 中 門 の廊にゐたりける日は、 いかなる事の出で 来 ぬるぞ、と. 内. −. E. E EEEEEEE BEEEEE. 、 女房よりはじめて、隠れ騒ぎけるとかや。 おはします所、二 条東洞院なりければ 、そのわたりを軍のうち廻り 宮 の中 “ 4u ・ ・ − ’ て包みたりければ、﹁’ かかる事と そ侍れ﹂など申し合へりけるほど に、別当の参りたりければ 、東宮も御直衣たてまつ ’ 犯しの者は召し捕りたりや﹂と間はれければ 、﹁既に召し りなどして、御用意ありけるに、 別当の、検非違使召して、 ﹁ 6Il 51 も あや ま こ l i 11 1 て侍り﹂といひければこそ、ともかくも申さ でまかり出 でられにけれ。 重く過ちたる者の、おは します近きあたりに龍 りたりければ 、うち包みたりけるも、もし東宮に逃げ入る ことゃある 、と て参りたりけるなりけり。かやう にのみ危ぶ ﹄ ん の すけゆ き ち か も b ん h の− ませ給ひて 、東宮をも捨て られ やせさせ給は むずらむ、と 思ほしけるに、殿上人 にて衛門権佐行親と聞こえし人の、. 寸. −﹂ あ. めし た. ︵﹃今鏡﹂によ る︶. l 一iVlA 一よ くするおぼえありて 、 いかにも天 の下しろ しめすべき由、申しけるかひありて 、かくならびなくぞおは しま. しける。. 。 近衛府 ・衛門府 ・兵衛府の各左右二府ずつで、計六つ 。 諸衛:・六衛府 のこ と 4. 外金物− ・ 車の外装に取り付けた飾り の金具。 − − 世 の へだて::・妨げとなるも の。具体的には 、東宮に敵対する勢力の こと。 a. 検非違使の別当・司・ −−検非違使庁の長官。. O五O年から一 O六四年まで検非違使の別当。 経成といひし人:・:・源経成。 一 柏爽 :::冠の後方に垂らす楼を、非常時に折りたたんで留めるための道具。 軍‘・矢を射る人たち。軍勢。. 立 息 。 検 非 違 使 召 し て と こ で は 、 検 非 違 使 庁 の 一役人を呼びつけて、 の e. 街門権佐行親 − − − − −平行親。. 傍線部1 ﹁許され﹂、 6 ﹁出で られ﹂のそれぞれに含まれる助動詞の文法的説明として最も適切なものを次の. 8. O七 一 のこと 。 ︵ 注︶この帝: : ;後三条天皇︵一 O三四1 一 ︶ 二 放生会・:一度捕らえた魚鳥などの生き物を供養のために逃がして やる法会。. 間十三. 中から 一つずつ選ぴ 、解答欄にマ ークせよ 。 受身の助動詞の連用形. 尊敬の助動詞の連用形. ホ推量の助動詞の己然形. 自発の助動詞の連用形. 完了の助動詞 の己然形. ロ可能の助動詞の己然形. イ /¥ ノ\.
(9) 間十四. 傍 線部2 ﹁危ふく思ほ しめしける﹂の 具体的な意味と し て最も適切なもの を次 の中から一 つ選ぴ 、解答欄に マ. 。 検 非違 使が武 器をも って攻めてくるという難事をお思 いに な る. ークせよ。. 間十五. 重罪を犯した者が東宮の御所へ侵入する危険性をお思 いになる 。. 。 周辺 の女房たちの落ち着 かない 様子 から不安だ左 お思いにな る 敵対者 が東 宮との対立を ふかめるので はな いかと お思い になる。 東 宮 の位にあり続け ることに 困難があるだろうk お思 いになる。. 傍 線 部3 ﹁かかる事 ﹂の 内容と して最も適 切なも のを次の 中 から一つ 選ぴ、 解 答欄に マークせ よ。. イ 検非違慢 の別当 が中門 の廊にや って来 ている こと 。. 犯人を追う 役人たち がその 行 方を探っている こと 。. 女房らが恐が って隠 れたり騒いだりし てい ること 。. 敵対する勢力 が東 宮 の御所を攻め てき ている こと 。. 口 検非違使の役人 が東宮 の御所を包囲し て いるこ と。. ホ. 。 せよ. 間十六 傍 線 線4 ﹁たてまつ り 5 ﹁ 侍 り﹂は、それぞ れ誰に対し て敬意 を払う表現 か。 最も適 切 な人物を次の 中 か 、 ﹂ ら 一つずつ選ぴ 、解答欄に マー クせよ。. に入る語として最も適切なものを次 の中か ら 三 選ぴ、 察 官 マ ー ク. 検非違使 の 一 役人. 空欄[一山. 別当. 女房. 日東宮. 間十七. G. 行親はこの帝が東宮時代によき相談相手となり、 いずれ天下を統治すべ き逸材と してそれに 備えるよう諭した c. 激しい気性を持ち合わせていた帝ではあ ったが、その東宮時代 には周囲か ら見捨て られる恐怖に苦しんでいた 。. 東宮時代には敵対する勢力に悩まされた帝だが、 当時であ っても検非違 使庁 の役人 たち は親身になってくれた。. 検非違使の別当は、潜伏中の犯人が東宮御所内へと逃げ込んだ可能性を疑って 、御所の中門 の廊 へやっ てきた. 検非違使の別当が中門の廊へやって来たときに、東宮御所の女房たちは自分たちが捕まえら れ ると思 い込んだ。. 石清水八幡宮への初の行幸の折に、こ の帝は物見車の華美な金物を見とがめて 、それを抜く ようにと指示した。. この文章の内容に合致するものを次の中から二つ選ぴ、解答欄 にマ ークせ よ。. イ運. 間十八. 世 言 古 相 声. 9. イ. ロ J¥. ホ J¥. イ J¥. 口 } \. ホ. ロ イ J¥. ホ 〆\.
(10) 、. l浦四巾f伴市午 字 季. フ二. 之. 子 、居一 。於. 魯. ムル. 元 祐. 十 苧 づ. 廿一 H ︵妻. リチ. およピ テ ノ. ノ. 境情味寸 ヲ. 公皆. 放不. 法. ヲ. スル. −. − −. 当 如此 、. 3 Ill1 Ill i−. プ. 以 苦既. 、勺. 予. 先. 凶妬 、. 妬. 夫. サン. 致レ疾. 之. ︵ ﹁ 容 粛随筆﹂ によ る. 氏. 7 の み 居 飲 食一而 己 。 可・ 4. 一 五。. レ 事 v解. 百レゥ∼. 絶. 称一 一龍丘 氏. 季 常 簡一. 7ルコト. ム. ヲ. ル勾 ヒクム 否。公 暮 年 来 想 三 漸求 一 一. 中 有レ 与 二. 然. 黄 州 之 岐 ァヲ. 亘. 柳. あとの 聞 いに答え よ。な お、設 問 の都合 上 、 返り点 ・送 り仮名を省 いたと こ ろ. ヒ十つ こ う ひ っ. ヲプ. 黄. タニ. 白. 、 柳 夫 人 比一一何 所 v念 新 進 一夫. ー ナリ. 妓. 常、公 弼. 、 つよ. 須 一一 医 薬 ﹁ 今 巳 安 平. ニ もらフ ルヲ 弓. 2. 好こ賓 客﹁喜レ畜 一 一声. 玄、. 夜不レ. 亦 可レ憐. 有レ詩. 説有. 間河東獅子肌. 一 己E. 丘居士. 故 東坂. −JAJP. 火火. 勿己. 人時 シミヲ き ょ. 一 一 つクル ヲ. Z. 諭一 老. け,. じ九 pレ 云l人. 楽づ姫路無 yク. 、. A A1. −J ク. 一. 一一一1 0一一一. フカニ ス ワまぴ一. 浄. 品川 叩目. ト白 一 フ. ナル ヲ. ヲテ. づ. 白 可 レ損一一薬石∼ 調 一﹁護 起. 寸憐 老 大 一 戸. 一. レ. 審= 一柳夫. 平卜. 邪。又. 刈ニ レ. 人亦能哀一 ヨリ. e. c. ︵ 注 ︶黄川之岐亭・:今の湖北省東部にあ うた地名。 戸妓::歌妓 c 4e. 東披守−− 北米の詩人蘇執。 談空説有 ・ よ も やま話をする. ・書簡。. e. 。 黄魯直田:北宋の詩人黄庭際∼ 冗祐 − −− 北宋の一冗号。 O八六年1 O九凶年 c − −. と J とのえ治める。. ’減らす。. 4. 方法。 ’. e. 姫路−−− −侍妾。. 損. 調護−. a. 日 ゲ. 妨. d. − − 道理がわか っている。 EEVE. 不 東. 柳. 老大− 年老いている。 解事. 柳. 手. 名 、 固彰著一一於外ぺ是以. 任. 所. 。 員. f 己 目. 暮年 ・ ・ 晩 年。. 筒. j 主. 邪ゃ. 、 し. 落. H R 扶| 也. 子. 杖 L L !. t 亡|. ん. 獅 ー ケ. L ℃. 山. を 日 方. で. m. 章. 控 観. 子. 文 又 龍 東 I<-. 生 河. 1 青. 遊. F. 次 の. があ る。. ( 三).
(11) 間十 九. 傍線 部1の意味と し て最も適切なものを次の中から 一つ選び 、解答欄に マークせよ 。. 傍 線部2 の意味、として 最も適切なものを次の中から一つ選び、解答欄に マー クせよ 。. うわの そらの 様 子. 思 い が けない様子. おびえきった様子. 人を見下した 様 子. イ 焦 り いら だっ様子. 間二十 今はもう怒っておられないでしょうか。 。 今 は もう お 優 し く なら れたで し ょ うか. 今はもうお元気になったのでしょうか 。 今はもう安心なさっているでしょうか。. ホ 今 は も う 仲直りをなさったでし ょうか。. 傍 線 部3 の読 み下し丈として 、最も 適 切なもの を 次 の中か ら 一つ選び、 解 答 欄 に マークせ よ。. ここにゆきてあたる. ロ ま さ にここにゆくべし かくのごときにあたる あたること かくの ごとし ホ ま さ に かくの ご と くなるべし. この文章の内容として適切ではないものを次の中か ら一つ 選ぴ、 解答欄にマ ー クせよ 。 柳 夫 人 は 嫉 拓 深 く 、 客 の前 で も 怒 鳴り散ら し て噂 にな って いた。 陳季常は社交好き で女好きだが 、嫉妬深い柳夫人を恐れていた。. 。 陳季常は晩年には女性への興味が薄れ、 派手に遊ばなくなう た 柳夫人は、夫が歳を取ると安心してやかましく言わなくなった 。. ホ 蘇 戟 や 黄 庭 堅 は 、 恐 妻 家 の 陳 季 常 を か ら か っ た り 慰 め た り し た。. ︹以下余白︺. 1 1. 口 I¥. ホ. 口 イ I¥. イ 十 } \. イ 十. ロ I¥. 間 間.
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