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レポート 問題2解答(1999年度数学基礎 III )

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レポート 問題2解答(1999年度数学基礎 III )

工学部8・9 (木曜4限)

1999年11月11日

問題1

n,mは自然数であるとする. 以下の積分を計算せよ.

1.In = π/2

0

sinnx dx, 2.In =

(logx)ndx, 3.B(n, m),

4.I=

1

x2+ 2px+qdx,ただしp,qは実数, 5.I=

1 0

arcsinx dx.

略解

1.n≥3に対して,In =nn1In2 を証明する.

2.n≥1に対して,In =x(logx)n−nIn1を証明する.

3.n≥1,m≥1 に対して,B(n, m) = mn1B(n+ 1, m−1)を示す.

4.x2+ 2px+q= (x+p)2+ (q−p2)を利用して,

1

x2+ 2px+q =











 1

t2+a2, q−p2>0, a= q−p2, 1

t2, q−p2= 0, 1

t2−a2, q−p2<0, a= p2−q

と場合わけする.

5. arcsinx= (x)arcsinxと思い,部分積分する方法もある.

問題2

γ= lim

n→∞

n

k=1

1 k −

n

1

dx x

が存在することを証明せよ.

略解

logxは単調減少なので,任意の n∈Nに対して, 1 n+ 1 <

n+1 n

dx x < 1

n が成り立つ. したがって,

Sn = n k=1

1 k −

n 1

dx x =

n k=1

1

k −logn >logn+ 1 n >0 が成り立つ. さらに,{Sn}は単調減少であることを示せばよい.

(2)

問題3

Γ(s)は s >0で収束することを証明し, Γ(s) = (s−1)Γ(s−1),n∈Nに対して, Γ(n) = (n−1)! を証明 せよ. また, B(p, q)は B(p, q) =B(q, p)を満たすことを示し,B(p, q)はp >0,q >0の時収束すること を示せ. さらに,B(p, q) = Γ(p)Γ(q)

Γ(p+q) であることを認めて,

−∞ex2dx=√

πをしめせ.

略解

前半は省略.

はじめに, Γ(1/2) =√

πを証明する. B(p, q)において,x= sin2θ と置換すると, B(p, q) = 2

π/2 0

sin2p1θcos2q1θ dθ が成り立つ. ここで,

B(1 2,1

2) = (Γ(12))2

Γ(1) = (Γ(1 2))2 であり,

B(1 2,1

2) = 2 π/2

0

dθ=π が成り立つ. したがって, Γ(1/2) =√

π が成り立つ. さらに,

√π= Γ(1/2) =

0

exx1/2dx= 2

0

et2dt=

−∞ex2dx である.

問題4 I=

π/2

0

log sinθ dθは絶対収束することを示し,I の値を求めよ.

略解

θlim0+θ1/2(log sinθ) = lim

θ0+1/2logθ+θ1/2logsinθ θ ) = 0 より,θ→0+の時, log sinθ=O(θ1/2). したがって,I は絶対収束する.

さらに,

I= π

π/2

log sinθ dθ= π/2

π

log cosθ dθ, I= 2

π 0

log sinθ dθ を示す. これより,I=−π2log 2 を得る.

2

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