スジアラ種苗生産技術開発
企画・栽培養殖部 主任研究員 仁部 玄通
< H30 年度の生産結果>
○1R
・60t水槽1面で
37,959尾
を生産・t当たりの生産尾数は
633尾/t
(過去最高を記録)・沈降斃死対策として,底水流方式(水研機構方式)の再現 ・適切な選別による小型魚の生残率向上
・H28年度の飼育条件の再現
○2~4R
・ふ化直後の浮上斃死により,1週間で生産中止
④仔魚 ⑤稚魚
③ふ化仔魚
②受精卵
①親魚養成
種 苗 生 産 の 流 れ
<現状と課題>
課 題
表面張力 による 浮上斃死
仔魚が水槽の 底に沈む
沈降斃死
生物餌料の切 り替え不調に
よる斃死
成長差による 小型個体の
摂餌不良・共食い
疾病の発 生による
斃死 現
状
親魚の更新や殺菌水 の使用等により,1億 粒/年の採卵が可能に なった。
適正な餌料系列や通気量の把握等により,
万単位での生産が可能になったが,年により 生産尾数にばらつきがあり,安定的な量産に は至っていない。(1.2~8.3万尾)
< H30 年度の検討結果>
<目標> 大型水槽での量産
(飼育水槽容量 1t 当たり 800 尾の実現= 60t 水槽 2 面で 96 千尾)
①水中ポンプによる底水流発生 ②サイホンによる分槽・選別
(※(国研)水産研究・教育機構にて実績あり)
目的:底水流を作り,沈降した仔魚をとばし,沈降斃死を防ぐ
目的:遊泳能力の差を利用し,大型魚と小型魚を選別する
【H29まで】 【H30】
底層注水(1ヵ所) 底層注水(1ヵ所)
+
水中ポンプ(3ヵ所)
注水及び水中ポンプの配管は水槽底面に設置し,直径2㎜の穴を開け,
水平方向(時計回り)及び鉛直上方に水が出る。これにより,水槽底面 緩やかな水流を発生させることができた。
5日間かけて,大型魚と小型魚 の選別ができた。(有意差あり)
① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ③ ④
H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 目標値
60t水槽でのt当たりの生産尾数
<今後の課題>
浮上斃死対策
(採卵時期(水温)の検討,水面環境の改善,照度変化の抑制 等)
自家採卵 の実現
卵内寄生 虫対策
良質卵の 安定的な
採卵
移送元 移送先
φ150㎜カナラインホース