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パーキンソン病患者の睡眠時無呼吸イベントに対す る心拍応答解析

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Academic year: 2022

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パーキンソン病患者の睡眠時無呼吸イベントに対す る心拍応答解析

著者 矢田 翔梧

URL http://hdl.handle.net/10236/00028007

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2018年度 修士論文要旨

パーキンソン病患者の睡眠時無呼吸イベントに対する心拍応答解析

関西学院大学大学院理工学研究科 生命科学専攻 吉野研究室 矢田翔梧

パーキンソン病(PD)の症状には運動症状と自律神経障害などの非運動症状がある. 一部の PD 患者では非運動症状の方が先行して発症することや, 心臓交感神経が発症早期に変性している 可能性が報告されている. 以上から自律神経機能異常をとらえることで一部のPDの早期発見に つながる可能性がある. 先行研究が行った定常状態の心拍変動解析では, 自律神経系の状態を 正しく評価できない可能性がある. これに対して, 刺激に対する自律神経系の過渡応答を解析 することでシステムの応答性を評価できる. 本研究では交感神経を亢進させる無呼吸イベント を自律神経系への刺激と考え, PDとOSASの併発患者群とPDのないOSAS患者群の無呼吸イベン トに対する心拍数の過渡応答を解析して、両群の自律神経系の応答性の違いを解明することを目 的とする.

国立病院機構刀根山病院の睡眠ポリグラフ検査で計測された心電図, 動脈血酸素飽和度 (SpO2), 気流データ, 睡眠段階データを解析した.心拍変動解析の結果,先行研究と異なり, 両

群の平均心拍数と心拍変動の LF/HF に統計的有意差は見られなかった. このことから, 定常解 析では自律神経系を正しく評価できない可能性が示唆された. 睡眠時無呼吸・低呼吸イベントに 対する心拍応答解析の結果, PDとOSASの併発患者群の上昇振幅,上昇面積, SpO2低下初期相傾 向値はPDのないOSAS患者群に比べて統計的有意に小さかった. この結果からPD患者では交感 神経が変性している影響により無呼吸イベントに対して心拍数を大きく上昇させることができ ない可能性が示唆された.両患者群の判別分析の結果,モデルの学習に用いていないデータの判 別精度は, ロジスティック回帰モデルでは77.4%, SVMでは80.6%であった.

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