博士(文学)学位請求論文審査報告要旨
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(2) 氏名. 吉原 将大. 音読・発話の際の音韻単位は,語が持つ文字と音韻情報との間の対応関係の性質に強く依存するものであ り,文字の学習を経て形成される可能性が高いことを示唆している。仮名文字と漢字とでは,文字-音韻間の 対応関係の性質が異なる。そのため,仮名表記語と漢字表記語の音読・発話の際に使用される音韻単位は, 文字-音韻間の対応関係の違いを反映していると吉原氏は指摘する。 このように,吉原氏の論文では,漢字表記語を音読・発話する際の音韻単位の性質を明らかにするために, 複数のパラダイムを用いて多面的な検討を行っているため,そのデータは十分に信頼できるものと思われる。 また,吉原氏の実験データから得られた知見は,これまで提案されてきた知見とは異なり,音韻単位は,文字 の学習による影響を受けるものであることを示唆するものであった。もちろん,吉原氏の研究を通して音韻単位 の性質が全て解明されたわけではない。しかし,吉原氏は,音韻単位の形成に,文字の学習の影響を指摘す るなど,新たな可能性を示唆する重要な提案を行っている。こうした理由から,本審査委員会では,審査員全 員が一致して,吉原氏の論文は博士学位を授与するにふさわしい論文であるとの結論に至った。. 公開審査会開催日. 審査委員資格. 2018 年 5 月 26 日 所属機関名称・資格. 氏名. 専門分野. 博士学位. 主任審査委員. 早稲田大学文学学術院・教授. 日野 泰志. 言語心理学・認知心理学. 博士(西オンタリオ大学). 審査委員. 早稲田大学文学学術院・教授. 福澤 一吉. 神経心理学・認知神経心理学. 博士(ノースウエスタン大学). 審査委員. 大阪教育大学・講師. 三盃 亜美. 特別支援教育. 博士(筑波大学). 審査委員 審査委員.
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