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参加型「福祉の交通まちづくり」のねらい*

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Academic year: 2022

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参加型「福祉の交通まちづくり」のねらい*

Aims of “Transportation-oriented caring society for all” promoted by citizen participation *

新田 保次**

By Yasutsugu NITTA**

1.はじめに

本稿では、「交通まちづくり」も「福祉の交通 まちづくり」も目新しい言葉であるので、筆者な り に 定 義 づけ る と と もに 、 福 祉 の交 通 ま ち づく り に お い て重 要 な 要 素を 占 め る バリ ア フ リ ー整 備と市民参加について意義との役割を述べる。

2.「交通まちづくり」とは

「 交 通 」 は 、 人 々 の 暮 ら し や 産 業 活 動 の 基 盤 で あ り 、 私た ち の 暮 らし や 社 会 を豊 か に す る上 でなくて は ならない も のである 。 しかしな が ら、

モ ー タ リ ゼー シ ョ ン の進 展 は 経 済発 展 を 促 し、

私 た ち の 生活 を 便 利 にす る 一 方 で、 様 々 な 問題 を生み出してきた。

交 通 事 故 、 交 通 渋 滞 、 大 気 汚 染 や 騒 音 、 振 動 な ど 、 典 型的 な 道 路 交通 問 題 は 、未 だ 解 決 され な い 状 況 にあ る 。 近 年で は 地 球 環境 保 全 に 対す る 意 識 も 高ま り 、 エ ネル ギ ー 消 費や 自 動 車 から 排 出 さ れ る二 酸 化 炭 素の 削 減 が 課題 と な っ てい る 。 さ ら に、 公 共 交 通の 衰 退 は マイ カ ー を 利用 できない 人 々のモビ リ ティの低 下 を招いて き た。

そ れ に 伴 い通 院 や 買 物な ど の 日 々の 暮 ら し に不 自 由 を 感 じて い る 人 々も 多 く 存 在す る よ う にな っ た 。 ま た、 商 業 施 設の 郊 外 化 に伴 う 中 心 市街 地 の 衰 退 も問 題 に な ると と も に 、人 々 の 交 流機 会 の 減 少 や文 化 醸 成 の希 薄 化 、 運動 不 足 な ど、

文 化 や 健 康を と り ま く課 題 へ の 対応 も 求 め られ

ている。

こ の よ う な 交 通 か ら 派 生 す る 環 境 、 社 会 、 経 済に関する課題に着実に対応しつつ(図 1)、未 来 を 見 据 え、 来 る 人 口減 少 下 で の超 高 齢 社 会の ための基 礎 づくりが 現 代社会に 求 められて い る。

す べ て の 人々 が 、 ま た、 子 々 孫 々に 至 る ま で、

安 心 し て 便利 で 快 適 に、 元 気 で 豊か に 永 続 的に 暮 ら す こ とが で き る 社会 づ く り をつ く る た めに 交通はどうあるべきかがまさに問われている。

こ の よ う な 社 会 づ く り 、 一 言 で 言 え ば 「 持 続 可 能 な 社 会」 づ く り にア プ ロ ー チし て い く ため に は 、 対 象範 囲 を ど のよ う に 捉 える か が 問 われ る 。 グ ロ ーバ ル 社 会 とい う よ う に地 球 規 模 のも の か ら 町 内会 単 位 ま で、 社 会 の 範囲 は 様 々 であ る が 、 ま ちづ く り に おけ る 「 ま ち」 と は 、 人々 の日常生 活 行動が凝 集 した「ま ち 」を想定 す る。

こ の ま ち には 、 住 民 も来 訪 者 も 商業 者 も 、 さま ざ ま な 人 が平 日 、 休 日に 交 通 を 介し て 集 い 、活 動をしている。

こ の ま ち は 、 社 会 の 大 き な 動 き の 中 で そ の 形 態 を 変 え てき た 。 交 通の 視 点 か らみ れ ば 、 交通 手 段 の 発 達は 、 道 路 形態 や 公 共 交通 サ ー ビ ス網 の 変 化 を 促し 、 ま ち の形 態 に 大 きな 影 響 を 及ぼ し て き た 。逆 に 、 ま ちの 形 態 が 交通 の 利 用 形態 に 影 響 を 及ぼ し て も きた 。 こ の よう に 交 通 とま ちは強い相互作用の関係にある。

交通づく り とまちづ く りは密接 な 連携を持っ て い る と の認 識 の も と、 従 来 、 取組 み の 弱 かっ た 交 通 サ イド か ら の まち づ く り への ア プ ロ ーチ を 、 「 か たち 」 、 「 しく み 」 、 「こ こ ろ 」の 3 面 、 そ れ ぞれ に お け る取 組 み と 、そ れ ら の 統合 化により 行 うことを 「交通まち づ くり」と い うこ とにする(図 2)。この交通まちづくりにおいて は 、 ま ち づく り に 効 果的 な 計 画 ・設 計 ・ マ ネジ

*キーワーズ:交通バリアフリー、市民参加、福 祉のまちづくり

**正員、工博、大阪大学大学院工学研究科地球総 合工学専攻 (大阪府吹田市山田丘2-1、

TEL06-6879-7609,FAX06-6879-7612)

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メ ン ト 技 術の 開 発 ・ 深化 と と も に、 交 通 ま ちづ くりに携 わ る関係者 ( 市民、企 業 、行政、 大 学、

NPO 法人など)の参加と協力により、最新の交通 ま ち づ く り技 術 を 開 発・ 普 及 す るこ と が 必 要で ある。

図 1 ま ち づ く り :目 的 の 視 点

図 2 まちづくり:アプローチの視点

3.「福祉の交通まちづくり」とは

交 通 ま ちづ く り も 目的 の 置 き 方に よ っ て 、環 境 改 善 を 重視 し た ま ちづ く り 、 商業 活 性 を 促す まちづく り 、文化の 醸 成を図る ま ちづくり な ど、

様 々 な 方 向性 が 考 え られ る 。 そ のな か で 、 本書

は 福 祉 の 向上 を 促 す 交通 ま ち づ くり に 焦 点 を当 てている。

そこで 、 「福祉の 交 通まちづ く り」とは 何 か、

に つ い て 考え て み る こと に す る 。福 祉 の 概 念に ついては 、 端的にい え ば(次章 で 示す)、 福 祉の 向 上 と は 、潜 在 能 力 の拡 大 ・ 強 化で あ る 。 この 潜 在 能 力 を高 め る た めに は 、 社 会の 支 援 が 必要 で あ り 、 それ は ソ フ トや ハ ー ド の仕 組 み や 装置 を通じて促される。

交 通 ま ちづ く り は 、社 会 の 枠 組み の 中 に 含ま れ 、 人 々 の日 常 生 活 にお い て 身 近に 、 潜 在 能力 の 向 上 に 貢献 し て い る。 た と え ば医 療 ・ 福 祉施 設 の 立 地 は、 そ の 施 設へ ア ク セ スす る た め のバ リ ア フ リ ー化 さ れ た 歩行 環 境 や スペ シ ャ ル トラ ン ス ポ ー トや ノ ン ス テッ プ バ ス など の 良 好 な交 通 サ ー ビ ス の 提 供 と あ い ま っ て 、 効 果 的 な 医 療 ・ 福 祉 サー ビ ス を 提供 で き 、 人々 の 潜 在 能力 の 基 礎 に ある 生 命 の 保全 や 健 康 の維 持 に 貢 献す る こ と を 可能 に す る 。教 育 ・ 文 化施 設 も 同 様で あ り 、 交 通が 不 便 な とこ ろ に 立 地す る と 、 人々 の 文 化 的 発達 面 で の 潜在 能 力 の 拡大 に 効 果 的に 貢献しないことになる。

こ の よ うに 福 祉 の まち づ く り にお い て は 、建 物 系 の ま ち側 と 移 動 系の 交 通 サ イド と の 連 携が 極めて重要になるとともに、図 3 に示す福祉向 上 の 階 層 性を 考 慮 し た位 置 づ け を明 確 に す る必 要がある。

さ ら に 、ま ち 側 と 交通 側 の ド ッキ ン グ は 、具 体 的 な 指 標と し て は 、ア ク セ シ ビリ テ ィ と して 表 現 さ れ る。 ア ク セ シビ リ テ ィ は、 個 人 が 持つ 移動能力 (モビリテ ィ )を基礎 に 、移動目 的 地と の 関 係 で 規定 さ れ る もの で あ り 、目 的 地 へ の移 動 の し や すさ と し て 示さ れ る 。 たと え ば 、 車を 自 由 に 使 え、 目 的 地 にも 手 軽 な 駐車 場 が 完 備さ れている と なるとア ク セシビリ テ ィは高く な る。

一 方 、 車 を利 用 で き ず公 共 交 通 に頼 ら ざ る 得な い車いす の 人はモビ リ ティが低 く なるとと も に、

行 き 先 の 玄関 口 に 段 差が あ っ た り、 階 段 が あっ た り す る と、 ア ク セ シビ リ テ ィ が極 端 に 低 下す ることになる。

し か し 、ア ク セ シ ビリ テ ィ に おい て は 、 モビ

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リ テ ィ が 高く て も 、 低く な る ケ ース も 生 じ る。

過 疎 地 な どの 場 合 、 車は 自 由 に 使え て も 、 病院 や 商 店 が 遠く に あ る とア ク セ シ ビリ テ ィ は 低く なる。逆に、モビリティは低くても、「歩いて暮 らせるまち」のように、日常生活に必要な施設が 身近にあるとアクセシビリティは高くなる。

こ の よ う に ア ク セ シ ビ リ テ ィ は 、 交 通 サ イ ド だ け に 規 定さ れ る の では な く 、 生活 様 式 や まち の 形 態 に も規 定 さ れ 、福 祉 の 交 通ま ち づ く りに お い て は 、ア ク セ シ ビリ テ ィ の 向上 を 図 る ため の 様 々 な 手立 て を 総 合的 に 考 え るこ と が 求 めら れる。その重要な要素にバリアフリーがある。

図 3 福祉向上の階層性

4.バリアフリー整備のひとつの意義

-潜在能力の向上-

持 続 可 能 な 社 会 形 成 に お い て 交 通 の 役 割 は 非 常 に 重 要 であ る 、 交 通を 環 境 に やさ し い も のに し て い く こと と と も に、 人 へ の やさ し さ が 求め ら れ て い る。 こ れ は 社会 面 か ら のア プ ロ ー チに 属 し 、 交 通機 関 か ら 発生 す る 大 気汚 染 物 質 など による人体影響の防止と並んで、モビリティ(移 動のしやすさ)の確保による各種施設へのアクセ シビリティの向上が重要になる。

ア マ ル テ ィ ア ・ セ ン は 、 「 不 平 等 の 再 検 討 (INEQUALITY REEXAMINED) 」 に お い て 、 「 暮 ら し 振りの良い生活を営むこと(well-being、訳者は こ れ を 『 福 祉 』 と 訳 し て い る ) 」 の 「 潜 在 能 力 (capability)」と は 、 「あ る 人 が 選 択 で き る 『 機

能 』 の 集 合、 す な わ ち、 社 会 の 枠組 み の 中 で、

そ の 人 が 持っ て い る 所得 や 資 産 で何 が で き るか という可能性を表すもの」であると述べている。

こ の 文 脈 の中 で 考 え るな ら ば 、 個人 の 潜 在 能力 の 拡 大 は 、そ の 人 個 人が 持 っ て いる 能 力 の 拡大 (機能の多様化と深化)と社会の枠組みの変更(選 択機会の増大による機能の達成可能性の増加)の 両面からアプローチできることになろう。

機 能 の 多様 化 と 深 化に お い て は、 社 会 が 大き な 影 響 を 及ぼ す 、 た とえ ば 教 育 は学 校 な ど を通 じ 、 個 人 の認 識 力 、 思考 力 、 計 算力 、 情 操 力、

コ ミ ュ ニ ケー シ ョ ン 力な ど と い った 精 神 機 能を 高 め る と とも に 、 体 育の 授 業 な どに よ り 身 体機 能 も 増 進 する 。 同 様 に、 医 療 、 福祉 、 文 化 とい っ た 社 会 的環 境 も 個 人の さ ま ざ まな 機 能 に 影響 を 及 ぼ す 。ま た 、 個 人の そ う い った 機 能 は 社会 に 働 き か け、 社 会 環 境を 変 え る こと に も 作 用す る。

こ れ ら の社 会 環 境 にお い て 、 交通 は 人 を ある 地 点 か ら ある 地 点 へ 移動 さ せ る 機能 を 持 っ てい る 。 た と えど ん な に 立派 な 教 育 施設 や 医 療 ・福 祉 施 設 が その 地 域 に あっ た と し ても 、 人 が そこ に 行 く こ とが で き な けれ ば 、 そ の人 が 本 来 備え て い る 機 能を 発 揮 で きな い し ( たと え ば 学 校へ 行 け な い 教師 を 想 像 せよ ) 、 ま たこ の よ う な施 設 が 提 供 する サ ー ビ スを 享 受 で きな い こ と によ り 能 力 を 高め る こ と がで き な い (た と え ば 通学 で き な い 子供 を 考 え よ) 。 こ の よう に 交 通 は社 会 が 提 供 する サ ー ビ スに 対 す る 個人 の 選 択 機会 の 増 大 に とっ て 欠 か せな い も の であ る 。 よ って 交 通 が 果 たす 役 割 を 、人 々 の 潜 在能 力 を 高 める 福祉の視 点 で考える こ とがきわ め て重要に な る。

と り わ け、 高 齢 者 や身 体 障 害 者な ど に 代 表さ れ る 交 通 困難 者 は 、 車を 自 由 に 使え る 元 気 な人 た ち に 比 べて 、 モ ビ リテ ィ が 大 きく 低 下 し てい る 。 交 通 にお け る バ リア フ リ ー 化は 、 こ れ らの 人 た ち の モビ リ テ ィ を高 め 、 潜 在能 力 の 拡 大に 大 き く 貢 献す る こ と を認 識 す る こと が 重 要 であ る 。 潜 在 能力 の 向 上 、こ れ が 交 通バ リ ア フ リー の第 1 の意義である、

生命の保全 健康増進・

暮らしの維持 発達

交 通 ま ち づ く り

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5.市民参加の役割

バリアフリー整備を進める上で、市民参加(当 事 者 も 含 む) は 欠 か せな い 。 交 通バ リ ア フ リー 法 に 基 づ く基 本 構 想 策定 の 仕 組 みに お い て は、

従 来 の 交 通計 画 策 定 には み ら れ ない 特 徴 を 持っ て い る 。 それ は 市 町 村主 導 で 、 旅客 施 設 と それ を 中 心 と した 地 区 の 道路 交 通 環 境の バ リ ア フリ ー 化 を 行 う構 想 づ く りを 、 交 通 サー ビ ス の 供給 者 側 で あ る交 通 事 業 者、 道 路 管 理者 、 公 安 委員 会の 3 者との緊密な連携のもとで進めるという ことと、この策定過程において、「高齢者・障害 者 等 の 参 画に よ る 意 見の 反 映 を 求め る 」 と いう 点 で あ る 。高 齢 者 ・ 障害 者 等 に は、 妊 産 婦 やけ が 人 な ど 移動 す る 上 で様 々 な 困 難を 持 っ て いる 人 も 含 ま れる 。 こ の よう な 当 事 者の 意 見 の 反映 が、市民 参 加として 最 大の特徴 と なってい る が、

この点も含めて市民参加の役割を次の 3 点から みることができよう。

1)参加者自身の福祉(自身の願い)の実現 当 事 者 の バ リ フ リ ー に 対 す る 意 見 は 切 実 な 願 い と な っ て現 れ る 。 熱心 な 市 町 村は 、 意 見 の反 映 を 深 く 捉え 、 単 な るヒ ヤ リ ン グや ア ン ケ ート 調 査 だ け に終 わ ら せ ない 。 た と えば 駅 お よ び周 辺道路の バ リアにつ い ての広範 な 当事者や 市 民、

専 門 家 、 関連 事 業 者 の参 加 に よ る点 検 調 査 から 入 る 。 こ こで 多 様 な 問題 点 の 抽 出が 行 わ れ る。

つ づ い て ワー ク シ ョ ップ に お い てこ れ ら の 問題 点 や 対 策 技術 、 関 連 制度 ・ 仕 組 みな ど に 関 する 情 報 の 共 有化 と 具 体 的な 対 策 案 の検 討 へ と つな げ 、 最 終 的に 当 事 者 代表 も 含 め た委 員 会 で 基本 構想を策定するというプロセスを踏んでいる。

こ の 過 程 に お い て 、 当 事 者 参 加 の 意 義 が 顕 著 に 認 識 さ れる 。 障 害 当事 者 に も 様々 な 障 害 部位 を有する 人 がいる。 身 体障害で さ え、視覚 障 害、

聴 覚 障 害 、上 肢 ・ 下 肢障 害 、 内 部障 害 な ど 様々 で あ る 。 他 に も 知 的 障 害 、 精 神 障 害 も あ る 。 人 々 は 多 様で あ り 、 ある 人 に 対 する バ リ ア の克 服が、他 の 人に対す る バリアを 生 むことも あ る。

た と え ば 歩道 の 段 差 ひと つ と っ ても 、 視 覚 障害 者 に と っ ては 段 差 が ある 方 が よ いし 、 車 椅 子の

人 に と っ ては な い 方 がよ い 。 こ のよ う な 問 題に 対 し 、 ど のよ う に し て折 り 合 い をつ け る か が問 わ れ る こ とに な る 。 ここ に 専 門 家の 出 番 が ある が 、 問 題 点の 発 掘 に 関し て は 、 当事 者 の 意 見に 謙 虚 に 耳 を傾 け る こ とが 必 要 だ 。こ の よ う な当 事 者 の よ りよ い 暮 ら しを 望 む 、 いい か え れ ば自 ら の 福 祉 の実 現 に 対 する 願 い の 反映 と し て の市 民参加、 こ れが市民 参 加の一つ 目 の役割で あ る。

2)公共の福祉(みんなの願い)の実現

二 つ 目 の役 割 と し ては 、 み ん なの 願 い の 実現 の た め に 参加 す る と いう 役 割 で ある 。 人 は 自ら の 願 い の 実現 だ け に 努力 す る の では な く 、 人の た め 、 世 の た め に 努 力 す る 。 つ ま り み ん な ( 公 共)の福祉の実現に市民参加のふたつ目の役割を みることができる。

3)社会人としての発達

三 つ 目 も役 割 は 、 市民 そ れ ぞ れの 参 加 者 にと っ て お 互 いを 理 解 す る力 が 養 わ れ、 自 ら の 考え 方を補強 し たり、間 違 っている 点 を修正し た り、

ま た 気 付 いて い な い 点を 理 解 す るこ と に よ り豊 富 化 を 図 った り す る 点で あ る 。 この よ う に して 参 加 者 が 人間 と し て 、一 層 、 発 達し て い く 点に あ る 。 さ らに 公 の 場 での 討 論 を 通じ て の 多 様な 人 々 の 意 見の 理 解 と 受容 、 そ し て多 様 な 意 見か ら あ る ま とま っ た 結 論へ と 導 く 合意 形 成 の 作業 を 通 じ 、 住民 が よ り 民主 主 義 的 な社 会 づ く りの 担 い 手 と して 発 達 し てい く こ と にな る 。 こ れは 市 民 参 加 を通 じ 、 社 会的 選 択 の 作業 を 行 う こと で あ り 、 三つ 目 の 役 割は 社 会 人 とし て の 発 達に ある。

図 4 市民参加の役割 社会人的発達

公共の福祉の実現 自 ら の 福 祉 の実現

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