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密教研究 Vol. 1925 No. 18 004大山 公淳「東密と台密 (四) P71-96」

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全文

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八 叡 山 の 學 則 古 よ り 南 山 北 嶺 と 對 句 を も つ 、て 稽 道 さ る ゝ 程 、 南 の 高 野 山 と 北 の 比 叡 山 も は 、 寧 樂 平 安 の 都 を 中 に し て 、 相 封 待 す る 、 佛 教 界 に 於 け る 二 大 學 山 た る と こ は 、 此 威 に 述 ぶ る 迄 も な い と ご で あ ら う 。 そ の 中 先 づ 、 比 叡 山 に 於 い て は 如 何 な る 學 用 學 制 を 基 礎 主 し て 、 學 徒 を 教 養 し 來 つ た で あ ら う か 主 い ふ こ ズ が 今 の 問 題 で あ る 。 然 し と れ は 極 め て 困 難 な 問 題 で あ つ て 、 自 分 の 如 き も の が 、 二 朝 一 夕 に し て と れ を 調 査 す る こ と は 不 可 能 と 云 つ て よ い で あ ら う ご 思 ふ 。 唯 一 有 り 合 せ の 材 料 を も つ て 此 の 項 を 綴 り 、 將 來 の 自 分 の 研 究 の 爲 め の 便 に 資 し や う こ す る に し か 過 ぎ な い 。 開 山 制 定 の 學 則 及 び そ れ 以 後 高 野 山 に 於 い て は 弘 法 大 師 弘 仁 十 四 年 十 月 十 日 に 上 表 せ ら れ た の に 從 つ て 朝 廷 よ り 官 符 を 賜 ふ た そ れ に よ つ て 眞 言 宗 所 學 の 三 藏 が 決 ま り 、 更 に 承 和 二 年 正 月 二 十 三 日 の 上 表 に よ つ て 三 業 度 人 の 制 が 設 け ら れ る と に な つ た 。 野 山 の 挙 制 は と れ に そ の 端 を 襲 す る 。 そ の 如 く 叡 山 に 於 い て も 、 開 山 東 密 と 台 密   七 一

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東 密 ミ 台 密   七 二 傳 教 大 師 の 前 後 爾 度 の 奏 請 に よ つ て 學 則 の 基 礎 が 定 め ら れ た と と を 知 る 。 大 師 は 弘 仁 九 年 五 月 十 三 日 に 上 表 し て 年 分 度 者 二 人 を 請 は れ た 。 そ の 二 人 と は 遮 那 業 の 人 主 止 観 業 の 人 ご で あ つ て 、 一 は 顯 一 は 密 、 即 顯 密 の 爾 教 に 亘 り 各 專 門 の 修 學 者 養 成 の 基 礎 と せ ら れ た の で あ る 。 そ の 上 表 の 文 は ﹁ 天 台 法 華 宗 分 學 生 式 ﹂ ご 題 せ ら れ 、 ﹁ 傳 教 大 師 全 集 ﹂   一 の 上 ・ 五 頁 以 下 に 揚 け ら れ て ゐ る 。 式 文 を 見 る に 得 度 の 年 に 佛 子 戒 を 授 け て 菩 薩 僧 主 な し 、 十 二 年 叡 山 に 住 せ し め 、 山 門 不 出 以 つ て 爾 業 を 修 挙 せ し め よ 主 規 定 さ れ 、 叉 最 後 に は 此 の 庭 に 定 む る 所 の 式 は 慈 悲 門 に 依 り て 有 情 を 大 乗 に 導 き 、 佛 法 世 に 久 し て 、 國 家 永 く 固 う し て 佛 種 不 断 な ら し め と い ふ 意 味 の こ と が 記 さ れ て ゐ る 。 大 師 の 理 想 の 程 も し の ば れ て 一 層 奪 き を 覚 ゆ る 。 更 に 大 師 は 同 年 八 月 二 十 七 日 に 再 び 奏 請 し て 天 台 宗 得 業 の 學 生 二 十 二 人 を 設 け や う こ せ ら れ た 。 そ の 上 表 の 文 は ﹁ 勸 漿 天 台 宗 年 分 學 生 式 ﹂ ご 題 さ れ て 、 ﹁ 全 集 三 ノ 上 七 頁 ﹂ 以 下 に 載 せ ら れ て ゐ る 。 と れ に は 六 年 を 期 と し て 一 年 に 若 し 二 人 を 闘 ぐ や う な と こ が あ れ ば 即 二 人 を 補 ふ 可 し ご し 、 得 業 生 試 瞼 の 法 式 を 記 し て 、 天 台 宗 の 學 衆 を 倶 に 一 の 學 堂 に 集 會 せ し め 、 法 華 . 金 光 明 て ふ 二 部 の 經 訓 を 試 み 、 若 し 及 第 す る を 得 ば 具 に 籍 名 を 注 し 、 試 業 の 日 直 に 官 に 申 し 迭 れ 、 若 し 六 年 の 業 を 成 す れ ば 試 業 の 事 に 預 り 、 若 し 業 を 成 せ ざ れ ば 試 業 の 事 に 預 ら す 、 若 し 中 途 の 退 闘 あ れ ば 具 に 退 者 の 名 並 に 、 そ の 闘 を 補 ふ べ き 者 の 名 を 注 し て 官 に 申 し 替 へ よ 。 又 得 業 の 學 生 等 の 衣 食 は 私 物 を 用 ひ 、 若 し 心 才 如 法 に し て 骨 法 成 就 す れ ざ も 衣 食 具 は ら す と ば 、 院 の 歌 を 施 し 檀 を

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九 方 に 行 じ て 其 人 に 充 て も 、 若 し 得 業 の 挙 生 心 性 違 法 に し て 衆 制 に 順 せ す と ば 官 に 申 し 邊 り 式 に 依 つ て 取 り 替 へ よ 。 得 度 の 年 に 大 戒 を 受 け 覧 つ て 、 十 二 年 間 山 .外 不 出 、 專 心 に 修 學 を 勧 ま な く て は な ら ぬ そ の 十 二 年 の 中 、 六 年 は 聞 慧 を 正 こ し 思 修 を 傍 主 し 、 一 日 の 中 三 分 の 二 時 は 内 學 、 残 り の 一 分 時 は 外 學 も っ て 長 講 を 行 こ し 法 施 を 業 と し 、 後 の 六 年 は 思 修 を 正 こ し 聞 慧 を 傍 と な す 。 そ し て 止 観 業 に は 具 に 四 種 三 昧 を 修 習 せ し め 、 遮 那 業 に は 具 に 三 部 の 念 蒲 を 修 習 せ し め よ な ご ゝ 、 種 々 に 規 定 さ れ て あ る 。 蓋 し と れ は 皆 ﹁ 今 法 久 住 守 護 國 家 ﹂ の 爲 め で あ り 、 ﹁ 住 持 佛 法 利 盆 國 家 接 引 群 生 後 生 進 善 ﹂ の 爲 め の 外 は な い 。 今 の 式 に 十 二 人 こ い ふ は 何 に 依 る の 数 で あ る か ご い ふ に 、

亜 令 1 護 二 五 教 指 蹄 綱 目 一

一 人 令 γ 讃 二 大 毘 盧 遮 那 縄 一 人 令 γ 讃 二 摩 詞 止 襯 転

並 令 ソ 讃 二 梵 綱 経 若 珊 伽 聲 聞 地 一

二 人 令 γ 讃 二 三 論 一 一 人 令 監 讃 二 成 賀 論 髄

二 人 令 γ 積 二 唯 識 論 一 一 人 令 ソ 讃 二 倶 會 論 一 即 常 時 に 存 し て ゐ た 入 宗 の 教 學 全 體 に﹄ 旦 つ て 、 夫 れ に 專 門 の 研 究 生 を 養 成 せ と も せ ら れ た の が 大 師 の 主 意 で あ つ た 。 尤 も こ れ は 延 暦 二 十 五 年 正 月 二 十 六 日 附 の 官 符 に 出 つ る 所 で あ つ て 、 右 官 符 に は 凡 そ 此 の 諸 業 一 を 廣 す る も 不 可 で あ つ て 、 宜 く 十 二 律 に 準 じ て 度 者 の 数 を 定 め 、 業 を 分 つ て 拗 東 密 ε 台 密  七 三

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東 密 と 台 密   七 四 催 し 共 し 競 學 せ し む べ く 、 傍 ほ 各 本 業 の 疏 に よ つ て 法 華 ・ 金 光 明 二 部 の 漢 音 及 び 訓 を 讃 ま し め 、 更 に 経 論 中 よ り 大 義 十 條 を 出 し て 問 ひ 、 五 以 上 に 通 命 る 者 に は 得 度 を 許 し 、 若 し 一 一 の 業 の 中 に 及 第 す る 者 な く と ば 其 の 分 を 闘 の ま ゝ こ し て 當 年 に 度 す る 勿 れ 、 省 寮 曾 綱 相 封 し て 案 記 し 、 其 人 有 る を 待 つ て 後 年 に 重 ね て 度 せ よ 、 叉 受 戒 の 後 先 づ 必 す 二 部 の 戒 本 を 讃 訥 し 、   一 巻 の 錫 磨 四 分 律 鋤 を 諸 調 せ し め 、 更 に 本 業 十 條 戒 律 二 條 合 し て 十 二 條 の 問 題 を 提 出 し 、 そ の 七 以 上 に 通 す る 者 は 次 第 に 立 義 複 講 。 及 び 諸 國 の 講 師 に 任 せ よ 、 假 設 本 業 に 通 す ご も 戒 律 を 學 ば す と ば 任 用 す る を 聴 さ 或 、 と れ を も つ て 今 よ り 以 後 永 く 恒 例 こ せ と と 記 す こ れ に 就 い 工 ﹁ 天 台 法 華 宗 學 生 式 問 答 ﹂ 霧 七 を 開 く に 問 日 式 日 凡 止 観 業 者 年 年 毎 日 長 二 轄 長 三 講 法 華 ・ 金 光 ・ 仁 王 ・ 守 護 請 大 乗 等 護 國 衆 経 一者 其 意 何 こ い ふ て そ の 意 味 を 鐸 す る 。 ﹁ 止 ﹂ こ い ふ は 定 で あ り ﹁ 観 ﹂ 主 い ふ は 慧 で あ る 。 と れ 大 乗 菩 薩 修 行 の 二 面 、 ﹁ 法 華 ﹂ ご は 妙 法 蓮 華 経 一 部 八 巻 羅 什 三 藏 の 謬 、 此 の 経 は 佛 道 を 成 じ 現 に 果 報 を 獲 、 人 天 を 利 す る と も 最 第 一 の も の で あ る 。 ﹁ 金 光 ﹂ も は 金 光 明 経 の こ も に し て 、 そ の 四 巻 本 は 伊 婆 勒 菩 薩 の 鐸 、 十 巻 本 は 義 浄 三 藏 の 課 、 四 天 王 國 を 守 り 國 土 の 豊 樂 を 得 る こ ご 、 此 の 經 に 過 ぐ る は な い 。 ﹁ 仁 王 ﹂ 主 は 仁 王 護 國 般 若 経 に し て 、 と れ に 前 後 の 爾 謬 あ り 、 前 謬 は 爾 巻 羅 什 三 藏 の 謬 、 経 文 解 し 難 く 叉 學 び 難 い 。 後 鐸 は 二 巻 不 空 三 藏 の 鐸 、 ﹁ 守 護 ﹂ ご は 守 護 國 界 主 陀 羅 尼 經 十 巻 の こ と 、 ﹁ 諸 大 乗 經 ﹂ ご は 大 賓 積

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経 一 百 二 十 巻 、 及 び 四 十 巻 ・ 六 十 巻 ・ 入 十 巻 等 の 華 嚴 経 、 護 國 の 諸 大 乗 縄 等 で あ る と 記 し 、 次 に は 問 日 式 日 凡 遮 那 業 者 歳 歳 毎 日 長 二 念 遮 那 ・ 孔 雀 ・ 不 空 ・ 佛 頂 諸 眞 言 等 護 國 眞 言 よ其 意 何 乎 ご 問 ひ 、 答 に ﹁ 遮 那 ﹂ ご は 毘 盧 遮 那 経 一 部 六 巻 並 に 供 養 次 第 一 巻 合 せ て 七 巻 、 開 元 年 中 、 中 天 竺 三 臓 善 無 畏 が 沙 門 一 行 の 爲 め に 謬 す る 所 の も の 、 中 に は 順 世 の 八 心 ・ 違 世 の 八 心六 十 心 ・ 百 六 十 心 ・ 三 種 三 妄 執 ・ 六 無 畏 ・ 十 縁 生 句 ・ 妙 法 蓮 華 ・ 胎 藏 曼 茶 羅 ・ 並 に 圓 頓 瑜 伽 の 行 を 説 く 、 誠 に 眞 言 の 明 鏡 瑜 伽 の 賓 も す ぺ き で あ る G ﹁ 孔 雀 ﹂ 主 は 大 金 色 孔 雀 王 經 三 巻 、 前 後 爾 諦 物 り 。 護 國 ・ 安 民 ・ 延 壽 ・肇 輻 の 爲 め に 甚 だ 好 く 、 ﹁ 不 空 主 ﹂ は 不 空 羅 索 紳 愛 加 持 経 一 部 三 十 巻 、 と れ は 観 音 法 を 出 す も の で あ り 、 後 魏 の 菩 提 流 支 の 鐸 も な つ て ゐ る 。 七 難 を 除 き 國 家 を 護 る に 好 い 。 ﹁ 佛 頂 し も は 二 字 頂 輪 王 經 一 部 五 巻 、 や は り 菩 提 流 支 の 謬 、 身 を 護 り 國 命 を 護 り 一 切 の 所 願 皆 悉 く 成 満 す る こ と 此 經 を も つ て 最 要 も す ご 。 か く 記 し て 次 に 爾 業 の 學 生 十 二 年 住 山 す る と い ふ 。 そ の 所 以 を 説 く 。 十 二 年 讃 む 所 の 経 に 験 あ り 。 念 す る 所 の 呪 に 験 あ り 、 最 下 鈍 根 の 人 は 十 二 年 を 練 修 せ す と ば 験 を 得 る こ ご が 不 可 能 で あ る 。 全 く 十 二 年 は そ の 験 を 得 る に 到 る 年 敷 も す 。 叉 音 曲 に 於 け る 十 二 律 を 満 す る の 意 ご 解 す る に 何 の 不 可 も な い 。 (巳 上 、 全 集 三 ノ 下 、 七 九 五 頁 以 下 参 照 ) 以 上 蓮 ぶ る 所 に よ つ て 大 略 傳 教 大 師 制 定 の 學 則 の 一 般 及 び そ の 内 容 の 如 何 な る も の で あ つ た か を 知 り 得 ら れ る と 思 ふ 。 そ の 後 第 四 組 慈 覚 大 師 の 時 に な り て 、 新 に 朝 に 奏 し 金 剛 頂 業 及 び 蘇 悉 地 業 の 二 を 加 へ て 四 業 の 學 束 密 ε 台 密   七 五

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東 密 ミ 台 密  七 六 生 を 立 て 給 ひ 、 第 六 組 智 證 大 師 は 更 に 佛 頂 業 を 設 け と こ ご を 奏 請 せ ら れ た 。 五 大 院 安 然 に 到 つ て 舐 瑜 經 の 疏 完 成 さ れ る あ り 、 瑜 砥 の 密 灌 の 傳 來 主 共 に 五 部 の 秘 經 整 備 し 、 台 密 の 教 學 は 大 い に 振 ひ 、 一 時 は 東 密 の 教 風 を 歴 す る の 勢 で め つ た 。 但 し 蘇 悉 地 業 も 金 剛 頂 業 も は 各 そ の 一 一経 ご 四 組 の 疏 ご を 中 心 こ し 、 佛 頂 業 は 一 字 佛 頂 維 及 び 大 師 六 組 の 疏 を 中 心 こ し て 研 究 す る 學 生 の 制 で あ る 。 山 家 正 統 學 則 ﹁ 山 家 正 統 學 則 ﹂ 普 通 に は 輩 に ﹁ 山 家 學 則 ﹂ ご 云 ひ 、 寺 門 三 井 の 法 明 院 敬 光 奪 者 、 安 永 五 年 秋 入 月 の 記 主 な つ て ゐ る 。 當 時 の 日 本 天 台 の 大 勢 を 見 る に 大 陸 に 於 け る 趙 宋 台 學 の 振 興 に 影 響 さ れ 、 所 謂 四 明 流 の 天 台 專 ら 行 は れ 、 そ の 反 面 こ し て 傳 数 ・慈 覚 ・ 智 證 等 三 大 師 並 に 五 大 院 安 然 や 慈 恵 大 師 一 流 の 學 風 衰 退 し 、 宗 組 四 家 傳 法 の 特 長 は 失 は れ と こ し て ゐ た 。 此 處 に 今 の 敬 光 奪 者 あ り 圓 ・ 密 ・ 戒 ・ 暉 四 宗 の 奥 源 を 探 り 、 台 密 を 大 曾 正 定 玉 に 稟 け 東 密 及 び 悉 曇 を 慈 雲 奪 者 に 學 び 、 宗 組 に 篠 る 台 宗 復 古 の 法 瞳 を 建 て 、 大 い に 組 風 を 宣 揚 せ と と せ ら れ た 。 此 の 山 家 學 則 を 作 ら 。れ た 安 永 頃 は 奪 者 活 動 の 最 も 盛 な る 時 代 も し な く て は な ら ぬ 。 學 則 の 初 に 出 さ る ゝ 自 序 の 一 節 を 見 る に 一 向 ニ 初 心 ナ ル 億 ハ 其 筋 ヲ 知 ラ ズ シ テ 、 何 ニ テ 毛 書 籍 テ ヘ ミ レ バ 我 宗 ノ 學 問 ノ 如 ク 心 得 、 諦 親 録 一 遍 ノ 講 演 ダ ニ モ 聴 カ ズ 、 叉 一 向 ニ 教 時 ノ .方 偶 ヲ モ 了 セ ザ ル 内 二 、 磐 師 ノ 佛 耐 統 記 旭 師 ノ 宗 論 等

ヲモ

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碧 巖 ノ 提 唱 等 ヲ 聴 ク 輩 ア リ 、 ( 中 略 )是 故 二 今 本 宗 ノ 徒 山 家 ノ 學 路 二 入 ル ベ キ 初 心 者 ノ 枝 折 ニ ト 柳 其 次 力 第 ヲ 書 記 ス ご 。 以 つ て 今 の 書 述 作 の 師 意 を 知 る べ く 、 そ れ と 共 に 現 代 の 吾 人 に 教 へ ら る ゝ 所 の 少 か ら ざ る を 思 ふ べ き で あ る 。 以 下 學 則 の 内 容 を 路 述 し て 見 る と こ ゝ す 。 天 台 圓 頓 の 學 に 大 綱 二 途 あ り 、 一 は 圓 頓 の 戒 學 に し て 他 の 一 は 圓 頓 の 定 惑 で あ る 。 圓 頓 の 戒 學 ご は 梵 網 を 本 こ す る 大 藁 圓 頓 戒 律 の 行 規 を い ふ 。 圓 頓 の 定 恵 ご は 止 観 業 の 挙 生 に 囑 す る 所 、 そ は 叉 教 相 も 観 心 主 に な る 。 而 し て 理 密 圓 宗 の 挙 生 は 先 づ 法 華 玄 義 ・ 文 句 及 び 止 観 の 三 大 部 ご 天 台 智 者 大 師 や 六 粗 の 荊 渓 大 師 等 の 本 末 の 著 書 に 就 い て そ の 名 を 學 ぴ 、 素 讃 を 繰 り 返 へ し 、 暗 説 し な く て は な ら な い 。 更 に 観 經 疏 光 明 玄 . 光 明 疏 . 槻 音 玄 . 観 音 疏 と、 い ふ 五 部 小 疏 を 開 き こ れ も 亦 暗 記 し な く て は な ら ぬ 。 且 つ 恵 心 尊 者 の 四 教 五 時 略 頒 .荊 漢 の 止 槻 大 意 ・金 鋳 論 ・十 不 二 門 等 を 素 讃 し 、 幾 遍 も 繰 り 返 し て 暗 説 す べ く 、 次 い で そ の 講 蓮 を 聴 き 、 飴 力 を も つ て 四 教 義 集 註 や 十 不 二 門 指 要 鋤 等 を 幾 度 も 考 へ て 讃 む が よ い 。 講 述 を 聴 く に も 、 志 學 未 満 の 雛 曾 は 西 谷 名 目 よ り 聴 き 學 ぷ が 最 も 適 當 で あ る 。 何 こ な れ ば 西 谷 名 目 は 最 も 信 解 し 易 い か ら 。 霊 空 師 の 傳 へ ら る ゝ 所 に よ る と 。 ﹁ 四 書 の 中 に 於 い て は 四 教 儀 よ り 始 め よ ﹂ 東 密 と 台 密   七 七

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東 密 と 台 密  + 八 と あ る 〇 四 書 と は 法 界 次 第 ・ 四 教 義 ・ 戒 疏 ・ 小 止 観 で あ る が 、 そ の 法 界 次 第 に て は 一 家 の 法 相 を 學 び 四 教 儀 に て は 二 家 の 教 相 を 知 り 、 戒 經 義 記 に て 戒 法 を 明 に し 、 修 習 止 観 に て 観 法 を 究 め る 。 即 こ れ ら 四 書 の 聴 講 に よ つ て 三 挙 の 大 綱 解 行 の 要 旨 を 霊 す と こ が 出 來 る で あ ら う 。 そ れ よ り 進 み て は 教 時 略 頚 ・ 八 教 大 意 ・ 教 観 綱 宗 ・ 四 教 儀 直 解 ・ 十 不 二 門 指 要 等 を 聴 講 し て 後 に 四 書 五 小 部 等 を 意 に 任 せ て 披 閲 し 、 又 十 義 書 や 指 要 詳 解 等 を 挙 習 す る 。 か く て 凡 そ 四 五 箇 年 も 維 れ ば 、 三 大 部 等 も 二 周 す る こ と ゝ な り 、 更 に 浄 名 玄 ・ 浄 名 疏 ・ 浬 盤 玄 ・浬 繋 疏 ・楞 嚴 玄 疏 ・ 楞 伽 玄 疏 或 は 佛 組 統 記 ・ 宗 論 書 等 を 周 覧 す る に 大 約 宗 挙 に 熟 す る こ と が 出 來 る 。 か く て 學 業 成 就 す る 上 は そ の 挙 風 の 地 に 落 ち ぬ 様 に 心 す る と 主 が 肝 要 で あ る 。 然 る に 日 本 天 台 は 支 那 に 於 け る 四 教 の 上 に 三 密 の 一 教 を 加 へ て 五 教 こ す る 。 故 に 猶 こ れ を 研 く べ き 義 務 が あ る 。 其 他 華 嚴 ・ 三 論 ・ 唯 識 ・ 禪 ・ 倶 含 ・ 娑 婆 等 の 宗 義 に 至 る も の も 縁 に 随 ひ 求 め て 寸 暇 を 徐 す べ き で な い 。 四 教 若 く は 五 教 判 鐸 の 立 場 に 於 い て も そ れ ら を 研 挙 し な く て は な ら す 、 先 徳 も し き り に そ れ ら の 挙 風 を 追 求 さ れ た る あ る を 想 へ ば 一 層 そ の 然 る を 知 る 。 圓 密 二 教 の 分 齊 に 至 つ て は 其 の 判 鐸 癖 易 な ら ざ れ ご 、 菩 提 心 義 鋤 主 教 時 問 答 ご を 讃 み て 其 相 を 明 に す べ き で あ る 。 實 に 此 の 二 部 は 大 本 は 北 嶺 の 玄 義 主 稱 す べ き も の こ す 。 上 述 の 如 き 順 序 を も つ て 研 挙 ご 實 修 ご を 怠 ら す ば 遂 に 自 己 心 性 の 開 覚 主 も な り 、 始 め て 三 家 め 宗 匠 ご 稱 し 得 ら る ゝ と こ に な る 。 博 學 張 記 の み に て は 軍 に 學 者 主 云 ひ 得 る の み に し て 、 未 だ 眞 に 宗 匠 と 云 ふ べ き で は な

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い 。 初 心 入 學 の 時 讀 み 始 む る 所 の 教 時 略 頚 叉 は 四 教 儀 は 一 面 己 心 を 覚 了 す る も の な る ご 共 に 、 大 藏 樫 を 分 別 す べ き 基 礎 智 識 を 與 ふ る も の で あ る 。 四 教 若 し は 五 教 ・ 五 時 等 の 鏡 を も つ て 、 経 旨 の 顯 密 ・ 論 意 の 半 満 . 律 の 共 猫 を 知 る の で あ り 、 牝 嶺 の 教 時 、 四 一 十 門 の 磁 石 を も つ て 半 満 ・ 共 獨 ・権 實 ・ 顯 密 等 を 撰 り 分 く る の で あ る 。 敬 光 師 の 考 に よ る と 、 註 書 や 末 書 に 初 心 の 間 は 護 ま ぬ を 好 し ご せ ら れ た 。 末 に 走 れ ば 本 に 熟 せ ぬ こ ご ゝ な る 。 徒 に 日 間 費 へ も な る の み 、 老 成 し た 人 に 講 述 を す る 時 に 於 い て 末 書 の 是 非 を 考 ぶ る こ ご は 必 要 な れ ご 、左 様 の 縁 の な き 限 り は } 向 に 無 用 の 事 だ と 云 っ て を ら れ る 。 此 鮎 吾 人 の 特 に 注 意 す べ き 所 で あ ら う 。 叉 師 は 州 學 問 は 食 事 學 問 に せ よ ﹂ 主 誠 め ら れ た 。 人 こ し て 食 事 せ ざ る 日 の 無 き が 如 く 、 書 籍 を 手 に せ ざ る 日 の 無 き や う す る 、 と れ 第 三 の こ ご で あ つ て 、 か く し て 學 問 の 成 就 し な い こ い ふ と こ は な い で あ ら う 。 當 時 ノ 學 者 多 ク 宋 明 ノ 述 作 ノ ミ ヲ 披 讃 シ テ 本 邦 列 租 ノ 眞 撰 ヲ 研 討 セ ザ レ バ 租 徳 ノ 高 大 ナ ル ヲ 讃 仰 セ ズ ご 云 ひ 、 又 當 時 ノ 學 風 顯 教 ヲ 學 プ 人 ハ ( 中 略 ) 多 ク ハ 惟 五 時 入 教 ノ 相 ヲ 講 授 ス 〃 ノ ミこテ 顯 示 教 ノ 中 、 叉 種 々 行 法 ア ル 事 ヲ 覚 知 セ ズ 、 叉 密 教 ヲ 好 ム 人 ハ 多 ク ハ 事 相 ノ 書 籍 等 ヲ 傳 寓 シ 或 ハ 稟 授 ス 〃 ノ ミ ニ テ 、 秘 密 教 ノ 中 二 亦 一 家 ノ 教 相 ア ル 事 ヲ 識 別 セ ズ 、 是 故 二 圓 ノ 教 観 ノ 挙 成 レ 〃 人 ア レ ド モ 、 理 密 ノ 行 東 密 ピ 台 密  七 九

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東 密 ミ 台 密  八 ○ 法 ト ク ハ 、 法 華 三 昧 ス ラ 術 如 法 ノ 勤 修 二 志 ナ ゾ (中 略 )眞 言 二 宿 習 ア リ テ 其 行 法 ヲ 幾 千 座 幾 萬 座 ヲ 修 シ 、 或 ハ 事 相 ヲ 談 ジ テ 諸 儀 軌 等 ヲ 傳 授 ス ル 人 ア レ ド 毛 、 尚 倶 密 ノ 五 小 部 ス ラ 講 述 セ ズ 、 呪 ヤ 倶 密 ノ 五 大 疏 等 ヲ ヤ 主 。 と れ を も つ て 當 時 天 台 宗 學 の 時 代 的 風 調 ご 、 修 學 者 の 趣 向 用 心 の 一 端 も を 知 る べ き で あ る 。 事 密 ・事 理 倶 密 ご は 慈 覚 大 師 以 後 の 日 本 台 學 の 學 風 を な す も の で あ つ て 、 そ れ が 當 時 如 實 に 十 分 行 は れ て ゐ な か つ た こ 主 は 今 の 一 文 に 依 っ て 十 分 に 考 へ 得 ら れ る と こ で あ り 、 臼 本 天 台 學 を 修 め ん こ す る 者 は 、 此 の 立 場 を 逸 す る こ と は 許 さ れ な い こ と で あ ら う 。 次 に 敬 光 師 は 止 親 業 の 學 則 の 爲 に 四 種 三 昧 の 行 法 を 記 し 、 進 み て 遮 那 業 の 學 則 を 出 し て ゐ ら れ る 遮 那 業 の 挙 問 に ヌ 教 相 ご 事 相 主 の 二 あ り 、 事 相 の 學 は 一 一 能 傳 の 阿 閣 梨 に 随 つ て こ れ を 受 け 、 教 相 の 學 は 自 己 の 精 力 を 霊 し て 成 就 す べ く 、 そ れ に は 先 づ 菩 提 心 論 、 大 日 經 指 歸 、 講 演 法 華 義 、 秘 密 即 身 義 、 理 趣 鐸 こ い ふ 五 部 小 書 の 中 の 何 れ か 二 三 部 の 講 述 を 聞 き 、 次 に ・教 時 問 答 及 び 菩 提 心 義 鈔 の 熟 讀 し て 自 家 の 所 見 を 知 り 、 其 後 曼 茶 羅 抄 等 を 熟 護 す る が 良 い 。 大 日 經 義 鐸 や 金 剛 頂 經 の 疏 は そ の 後 に 委 く す べ き も の こ す 。 尤 も 五 部 の 疏 は 入 壇 以 後 な ら す ぱ 十 分 に 學 ぴ 藍 す と こ は 困 難 で あ る け れ ざ 今 時 は 既 に 四 度 加 行 の 後 雨 界 の 大 法 を 受 け 、 三 部 の 印 信 を 傳 ふ る の 例 な れ ば 、 唯 経 疏 の 中 灌 頂 壇 の 部 分 を 除 い て 其 蝕 は 前 後 こ も 始 終 を 讃 訥 し 又 説 聴 す る に 妨 げ な し ご す 。 勿 論 す べ て の 灌 頂 の 終 っ た

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人 は 五 部 の 秘 經 何 れ よ り 修 學 す る と も 揮 る 所 は な い 。 若 し 如 法 に 學 法 灌 頂 よ り 受 け 始 る 人 は 、 順 次 に 諸 儀 軌 を も 傳 受 す る . ﹂ も で あ る か ら 五 部 秘 經 は そ の 中 に 自 ら 含 ま れ て ゐ る 。 こ れ に 就 い て 三 部 の 差 異 を 知 り 、 四 法 の 不 同 等 を 考 ふ る に は 慧 炎 の 學 習 捷 圖 が 最 も よ く 、 事 相 の 端 を 知 る に は 観 行 要 覧 が 便 利 で あ る 。 初 學 生 は 先 づ 上 に 出 し た 五 部 小 書 の 類 よ り し て 初 品 義 鐸 ・ 金 頂 玄 義 分 ・大 日 經 略 鐸 等 の 講 述 を 聞 い て 入 學 の 初 門 主 す べ く 、 密 學 の 漸 次 進 む に 從 っ て 後 の 具 縁 品 以 下 の 義 鐸 等 を 解 す る も 難 き と こ で は な い 。 然 る に 密 學 は 諸 経 軌 も も 新 鐸 の も の 劣 く 、 そ れ だ け 新 謬 家 の 性 相 を 學 ば す と ば 滞 る 所 が 残 る で あ ら う 。 此 の 意 味 に 於 い て 山 家 の 學 徒 は 恵 心 尊 者 の 大 乗 要 義 (在 對 倶 舎 鈔 十 四 巻 之 中 ) を 聴 講 し て 性 相 の 學 に 入 る 階 梯 ご す る の 要 が あ る 。 台 密 の 教 理 宗 趣 を 知 ら と こ す る も の も 亦 前 述 五 部 小 書 よ り 始 む る が よ い 。 彼 の 菩 提 心 論 を 説 聴 し て は 三 密 の 行 者 發 心 の 相 を 知 り 、 指 歸 と 講 演 法 華 義 と を 學 と で 密 義 所 立 の 大 旨 を 知 り 、 そ れ よ り 即 身 義 を 聴 講 し て 成 佛 の 相 を 知 り 、 後 に 理 趣 鐸 を 傳 へ て 金 剛 頂 の 曼 茶 羅 の 旨 を も 衆 ね て 明 に す る 必 要 が あ る 。 進 と で 大 日 經 義 鐸 ・ 金 剛 頂 經 疏 ・ 蘇 悉 地 纒 疏 ・ 菩 提 場 一 字 經 義 鐸 ・ 瑜 砥 經 行 法 記 な ご の 大 疏 を 學 修 す 。 更 に 入 學 の 初 門 こ し て 悉 曇 の 四 書 を 學 ぶ べ き で 、 四 書 ご は 一 に は 悉 曇 字 記 、 二 に は 悉 曇 十 二 例 、 三 に は 法 華 梵 鐸 、 四 に は 爾 界 句 義 抄 で あ る 。 悉 曇 字 記 の 爲 め に は 暉 林 寺 宗 叡 の 注 記 な る 悉 曇 林 記 及 び 註 梵 字 次 第 記 を 讃 む が 好 い 。 遍 學 の 爲 め に は 東 密 家 の 事 相 教 相 も 傳 持 研 究 し な く て は な ら 東 密 ミ 台 密   八 一

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東 密 ミ 台 密  八 二 ぬ 。 叉 四 宗 合 二 て ふ 宗 組 の 意 志 を 思 ふ 時 は 、 輝 や 梵 網 律 を も 見 る べ く 、 律 部 の も の こ し て は 、 宗 組 の 戒 論 、 四 組 の 大 戒 論 、 六 組 の 注 戒 儀 、 五 大 院 の 通 授 廣 鐸 の 如 き も の が あ る 。 次 に 台 密 根 本 六 流 に 就 い て 略 述 し 、 そ の 第 六 ・ 三 井 流 の 下 に 於 い て 四 度 加 行 等 の 法 方 を 記 す 。 山 門 や 東 密 に は 四 度 を 績 け て 行 ふ け れ ご 寺 門 は 春 秋 二 期 に 入 行 し 三 七 日 づ ゝ 修 行 し 、 二 ヶ 年 を も つ て 四 度 を 戒 満 す 。 十 入 道 の 行 用 も 初 度 の 行 用 の 外 に 、 別 に 後 心 の 十 八 道 も 顯 は せ る も の あ り 、 初 心 の 行 用 も 共 に 二 通 主 す 。 其 後 心 の 本 は 蘇 悉 地 法 で あ る 。 又 護 摩 に も 初 心 ご 後 心 と の 二 通 あ り 、 爾 界 の 行 用 も 直 に 大 法 修 行 の 本 を 用 ひ て 裏 表 も 云 ふ 。 名 目 を 用 ひ 、 加 行 に は 爾 界 を 始 終 三 度 に 修 せ し め る 。 そ れ は 四 度 加 行 の 時 胎 供 養 會 一 度 、 金 成 身 會 一 度 、 と れ を 表 の み を 修 す ご 呼 び 、 後 に 四 度 の 加 行 竟 り て 爾 界 倶 別 に 諸 會 を 藍 し て 悉 く 修 す る 、 と れ を 裏 表 倶 に 修 す 主 呼 ぶ 、 か く 大 法 を 傳 へ 覧 っ て 次 に 七 通 の 許 可 あ り 、 終 つ て 三 部 の 印 信 を 傳 ふ 。 次 に 傳 法 灌 旧 壇 に 入 る こ と ゝ な る 。 四 度 の 次 第 は 最 初 に 十 入 道 な る こ と 台 密 ・ 東 密 共 に 同 じ く 、後 の 三 度 に 就 い て 、 山 門 の 諸 流 は 胎 ・ 金 ・ 護 摩 ご 次 第 し 、 寺 門 派 に は 胎 ・ 護 摩 ・ 金 ご 次 第 す 。 加 行 の 時 の 受 授 は 東 密 で は 書 爲 ・ 暗 誦 ・ 立 印 こ い ふ 。 十 入 道 は そ の 前 行 一 百 日 の 間 に そ の 次 第 を 書 寓 し 、 次 に 傭 授 を 蒙 り 、 其 通 り に 暗 誦 す る 。 と れ に 就 い て 三 井 に は 前 行 成 満 の 時 先 づ 儀 軌 の 傳 授 あ り 、 次 に 巻 軸 に 認 め た 次 第 を 傳 受 し 、 次 に 行 用 を 引 渡 し て 其 の 本 に て 暗 誦 せ し め る 。 故 に こ れ は 度 ご と 前 行 ・ 暗 諦 ・ 正 行 こ な る 。 け れ ご 山 門 に は 此 事 な し も 。 立 印 も は 次

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第 を 受 く る の 後 、 印 の 結 び 方 を 教 へ ら る ゝ を 云 ふ 。 此 の 立 印 の 後 暗 練 の 爲 め に 行 ふ こ と 亦 四 度 、 毎 度 百 ヶ 日 こ す 。 そ の 中 、 末 の 三 七 日 を 正 行 主 す 。 さ れ ば 前 行 の 百 ヶ 日 主 暗 練 の 爲 め の 百 ヶ 日 ご 合 せ て 二 百 日 、 そ れ が 四 度 で あ る か ら 入 百 日 を も つ て 成 満 主 な る 。 そ れ に 傳 法 灌 頂 の 爲 め の 前 行 等 又 二 百 日 あ り 、 都 合 三 千 日 に て 始 終 を 満 す る と こ ゝ な る 。 と れ は 寺 門 山 門 共 に 同 じ き 日 敷 主 す 。 然 阿 闊 梨 の 料 簡 に て 、日 敷 を 略 し て 功 行 す る こ ご あ る は 爾 密 共 に 同 じ い 。 け れ ご 山 門 に は 書 爲 立 印 主 云 は な い 。 寺 門 に は 前 行 傳 授 ・ 暗 話 ・ 正 行 ご 呼 び 、 一 度 の 加 行 毎 に 此 の 名 目 が あ る 〇 十 八 道 の 前 行 、 山 門 や 東 密 の 多 く は 禮 拝 行 な る も 、 寺 門 の 前 行 は 多 く 念 請 法 に 據 る 。 若 し 百 日 の 前 行 な れ ば 毎 日 不 動 尊 の 慈 救 呪 一 千 反 づ ゝ 持 し 、 其 除 力 に て 儀 軌 及 び 次 第 の 一 軸 と 行 用 一 巻 ご を 書 鳥 し 、 百 日 に て 一 落 双 を 満 す 。 中 暑 な れ ば 五 十 日 、 極 略 な れ ば 一 七 日 に て 一 落 双 を 満 せ し め る 。 叉 受 者 の 機 根 に よ り 七 支 念 諦 法 を 用 ひ て 修 す 。 台 密 に て は 十 入 道 の 時 、 寺 門 山 門 共 に 不 動 法 を 修 す る こ ご に な つ ' ゐ る 。 叉 雨 界 の 行 法 は 山 門 主 東 密 と は 曼 茶 羅 に 向 つ て 修 せ し む る も 、 寺 門 に は 爾 界 に 於 い て も や は り 不 動 奪 を 本 尊 こ し て 當 界 の 曼 茶 羅 を 供 養 せ し め る 。 台 密 事 相 研 究 の 爲 め に は 忠 快 の 船 中 鋤 四 巻 、 長 宴 の 四 十 帖 日 訣 、 静 然 の 行 林 鋤 百 巻 、 承 澄 の 阿 娑 婆 鋤 二 百 二 十 入 巻 等 披 覧 す べ き 書 多 け れ ご 、 九 十 入 巻 の 諸 儀 軌 も 阿 娑 婆 鋤 全 部 を 所 持 せ ば 事 相 の と こ は 大 髄 足 る 、 然 し 五 大 院 の 疑 支 灌 頂 記 十 憲 、 廣 攝 不 動 記 六 巻 、 對 受 記 十 六 巻 等 は 重 要 な 書 主 す 。 東 密 と 台 密  八 三

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東 密 ミ 台 密  八 四 山 家 學 則 は 上 下 爾 巻 よ り な り 、 下 霧 の 方 に は 上 古 傳 密 の 風 、 星 宿 を 知 る 廻 き こ ご 、 五 種 灌 頂 悉 曇 聲 明 の こ ご 、 禪 那 學 則 、 圓 頓 戒 挙 則 、 外 典 學 則 等 を 附 す る も 今 は 私 に 略 す る 。 大 都 上 述 す る 所 に よ つ て 山 家 學 則 殊 に 台 密 に 關 す る 學 則 の 一 端 を 知 り 得 ら れ る も 思 ふ 。 勿 論 叡 山 は 四 宗 合 一 を も つ て 宗 風 も す し 台 密 若 し は 法 華 圓 教 の み を も つ て 全 體 と す る こ ご は 出 來 な い け れ ざ 、 今 記 す 所 を も つ て そ の 規 模 は 一 慮 知 り 得 ら れ る も 思 ふ 。 更 に 詳 細 に は 本 文 に 就 い て 見 る を 好 し ご す 。 猶 敬 光 師 の 語 と し て 注 意 せ ら る ゝ は 次 の 如 き 見 解 を 有 せ ら る ゝ こ ご で あ る 。 事 相 ノ 行 法 ハ 碩 ニ 異 ナ ル 流 義 ヲ 大 概 三 四 流 受 レ メ 行 法 ノ 中 昌 自 由 ヲ 得 ク 宜 ク 諸 流 ノ 中 二 疑 惑 ス ル 所 モ 自 然 ト 通 ジ 修 法 二 便 ア リ テ 宜 シ 、 又 遍 挙 メ ベ キ コ ト ・ テ 諸 流 ヲ 一 一ニ 傳 授 ヲ 受 ン コ ト ヲ 求 ル 人 ア リ 、 悪 シ キ ユ ト ニ モ 非 レ ド 、 ソ ノ 暇 ニ ハ 少 シ ニ テ 毛 教 相 ヲ 説 聴 シ テ 可 ナ リ ( 中 略 )惟 事 相 詮 義 ノ ミ ハ 何 事 ゾ ヤ ト 思 ハ ル 云 々 。 績   山 家   學   則 ﹁ 績 山 家 學 則 ﹂ は 敬 光 奪 者 の 法 孫 に 當 る 三 井 法 明 院 の 敬 彦 律 師 の 著 で あ つ て 、 律 師 は 氣 宇 潤 達 に し て 識 見 亦 高 く 、 此 の 書 は 天 台 の 正 統 を 討 尋 せ ん 爲 め に は 學 問 の 指 鍼 た る に 十 分 な も の で あ る 。 但 し 律 師 未 定 の 稿 本 ご さ れ て ゐ る 。 律 師 に 於 い て も 敬 光 尊 者 と 趣 旨 の 相 二 致 す る も の ゝ あ る と こ は 晩 近 末 師 ノ 著 者 ヲ 披 讀 ス ペ カ ラ ズ 恐 ク ハ 杜 撰 ノ 爲 メ ニ 智 見 眩 惑 セ ラ レ 正 見 ヲ 喪 失 セ ソ 、 深 ク 謹 ム

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  ペ シ も 云 ひ 、 叉   元 腺 享 保 ノ 頃 台 宗 の 教 観 ヲ 唱 ル 者 必 先 四 明 縞 益 ヲ 以 テ 規 範 ト シ 諦 観 ヲ 以 テ 門 戸 ト ス 、 是 二 於 イ テ   台 宗 一 愛 シ 北 領 爾 門 ノ 古 風 衰 廣 頗 ル 甚 シ 云 々 も 云 つ て ゐ ら る ゝ に 見 て も 知 り 得 ら れ や う o 律 師 記 し て 云 ふ o 世 の 才 士 多 く は 才 の 爲 め に 學 を 喪 ふ 故 に 學 は 精 を も つ て 要 こ す o 上 古 出 家 の 法 は 幼 稚 に し て は 直 に 剃 度 を 許 さ す 、 志 操 巳 に 定 る ま で は 三 鯖 五 戒 を 授 與 し て 、 董 子 の 間 に 専 ら 輕 文 を 習 讃 し 義 字 を 研 究 せ し め る o こ れ 延 暦 十 七 年 の 勅 詔 と す 。 年 齢 は 幼 稚 な り 主 て 佛 寺 に 佳 し 三 賓 物 を 食 用 す れ ば 無 戒 に し て 信 施 を 潰 す べ き 理 が な い 。 且 つ 法 華 幟 法 ・ 例 時 作 法 は 幼 年 の 頃 よ り 聲 明 業 の 達 人 に 就 い て 篤 と 稽 古 し 、 節 奏 轉 聲 呼 法 等 に 通 す べ き で あ る 。 四 箇 法 用 は 聖 徳 太 子 の 時 よ り 初 る も 云 ふ が 、 そ の 四 ケ 法 用 其 他 の 諸 法 式 等 十 分 に 錬 習 し て 置 か な く て は な ら な い 。 早 く よ り 三 歸 五 戒 を 授 與 し 大 乗 の 優 婆 塞 と し 、 佛 種 の 無 窮 を 養 ふ ご い ふ こ も は 何 の 意 味 よ り 考 へ て も 切 要 な と こ で あ る 。 元 録 享 保 以 來 臓 法 の 校 合 本 國 字 附 の も の 敷 種 開 版 さ る 。 け れ ご 何 れ も 相 承 の 正 音 を 改 作 し 正 本 を 汚 抹 し た も の こ な つ て ゐ る 。 そ れ に 就 い て 近 年 宗 淵 僧 都 、 魚 山 普 賢 院 の 主 、 伊 勢 の 西 來 寺 に 佳 す る の 頃 、 新 版 を 改 め て 上 古 の 眞 本 に 復 し 校 正 開 刻 し た 、 宜 し く そ の 本 を 依 用 す べ き で 、 安 樂 院 塗 賓 比 丘 の 校 せ る 繊 法 の 如 き は 最 も 杜 撰 な る も の こ す 。 叉 元 東 密 と 台 密   八 五

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束 密 と 台 密   八 六 録 享 保 以 來 今 宗 に 官 曾 ご 律 信 も 分 れ 、 律 曾 は 聲 明 法 式 等 を 用 ひ す 、 朝 昏 の 勤 行 も 幟 法 等 の 租 式 を 廣 せ る 一 種 新 規 の 禮 臓 を 行 用 し て ゐ る 。 と れ ら は 全 く ﹁ 己 の 私 意 に 依 る も の で あ つ て 北 嶺 の 古 風 に 違 す る 。 然 る に 世 上 の 曾 徒 多 く 此 の 意 を 解 せ す 、 誤 て 新 規 を 認 め て 如 法 こ し 、 聲 明 法 式 等 を も つ て 只 愚 俗 の 耳 目 を 喜 ば し む る の み 、 敢 て 實 義 に 非 す ご し て 稽 古 を せ す 、 甚 し き は 他 の 稽 古 す る を 蠣 に 嘲 弄 す る に 至 る 。 何 ぞ 愚 の 甚 し き 。 顯 密 の 諸 経 に は 歌 詠 讃 嘆 の 式 あ り 、 特 に 密 教 の 中 に は 諸 部 の 讃 詠 昔 節 審 で あ る 。 律 の 中 に は 義 浮 三 藏 の 寄 蹄 傳 等 に 、 西 域 記 諸 比 丘 衆 の 法 事 を 載 す 。 そ れ を 見 る に 本 朝 上 古 の 大 法 會 の 式 に 異 な ら な い 。 宜 し く 法 式 讃 詠 を 丁 寧 に 熟 習 し て 上 古 の 風 儀 を 確 守 す べ き で あ る 。 法 華 経 は 所 依 の 正 経 な れ ば 尤 も 丁 寧 に 傳 脅 す べ く 、 今 時 慈 海 の 本 行 は る れ ざ 、 そ は 只 宋 明 の 二 本 及 び 字 彙 字 典 等 の 新 書 に 依 つ て 校 合 し た る も の 、 階 唐 の 古 本 や 本 朝 上 古 の 古 本 に は 合 し な い 。 宗 淵 曾 都 は と れ に よ つ て 多 年 辛 苦 し 山 家 本 を 校 正 し 、 和 漢 の 古 本 敷 十 部 を 輯 め て 異 同 を 封 槍 し 、 經 の 裏 書 こ し て 上 刻 流 布 す 。 と れ を 正 準 こ し て 習 ふ べ き で あ る 。 律 師 の 所 見 に 依 る も 、 讀 経 に 木 魚 を 鳴 す こ と 甚 だ 宜 か ぬ 風 儀 で あ る 。 木 魚 は 黄 藥 山 隠 元 の 將 來 し た る 器 に し て 、 明 末 の 法 弊 よ り 起 る 具 な れ ば 、 本 宗 の 如 き 古 風 を 仰 ぐ 宗 門 に て 用 ふ べ き 器 で は な い 。 木 魚 を 叩 き 經 を 舖 じ 念 佛 す る と こ は 、 浄 土 宗 不 退 和 樹 よ り 始 り て 大 い に 法 論 こ な つ た と こ が あ る 。 そ れ 故 浄 土 宗 で も 華 頂 山 ・ 暉 宗 の 五 山 ・ 妙

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心 寺 ・ 大 徳 寺 な ざ に は 決 し て 木 魚 を 用 ひ な い 。 法 華 ・ 仁 王 ・ 金 光 明 は 古 よ り 天 台 の 三 部 も 稱 す 。 夫 れ に 疏 が あ り 、 根 本 大 師 は そ の 長 講 式 を 撰 し て 鎭 護 國 家 の 雲 典 ご 成 し 、 特 に 法 華 ・ 金 光 明 は 昔 訓 共 に 習 ふ べ き 旨 の 延 暦 の 勅 詔 あ り 、 學 生 式 に も 此 の 事 を 定 め 給 ふ 。 古 は 多 く 経 文 を 訓 讃 し て を つ た や う で あ る が 、 近 代 に 至 り て 此 の 事 癈 れ た 。 経 文 を 訓 讃 す る は 義 挙 の 爲 め に 亘 盆 あ る と こ で あ り 、 要 文 も 自 然 に 暗 記 し 易 く 、 論 議 者 の 爲 め に も 甚 だ 便 利 で あ る 。 さ れ ば 徒 ら に 歳 月 を 費 し て 晩 近 末 師 の 撰 書 を 素 讃 す る よ り も 、 根 本 の 佛 經 を 訓 讀 し て 組 式 に 准 す べ き で あ る 。 組 籍 を 素 讃 す る と こ 上 古 は 四 教 義 よ り 始 め て を つ た 。 次 に 素 讀 及 び 聴 講 自 見 す べ き 重 要 書 目 を 出 す 。 そ れ に よ る に 天 台 大 師 四 教 義 十 二 巻 、 荊 渓 大 師 止 觀 大 意 一 巻 . 荊 渓 大 師 十 不 二一 門 一 春 、 同 金 鉾 論 一 巻 、 山 家 大 師 法 鞭 大 綱 、 慈 昼 大 師 寂 光 土 記 、 智 證 大 師 大 日 經 心 目 、 安 然 和 爾 悉 曇 藏 書 、 慧 心 先 徳 四 教 五 時 畧 頌 。 法 華 大 綱 以 下 の 五 部 は 山 家 列 組 の 眞 撰 な れ ば 特 に 丁 寧 に 素 讃 す 爽 く 、 何 れ も 小 冊 な れ ご 顯 密 二 教 の 義 を 壷 し て 便 宜 な る も の 、 特 に 四 敷 五 時 略 頚 は 暗 記 す べ き も の も す 。 聴 講 書 も し て は 先 づ 列 組 撰 述 の 顯 密 儀 を 聴 受 し 、 荊 漢 大 師 の 法 華 大 意 に よ つ て 所 依 正 経 の 大 意 を 明 に し 、 慈 覚 大 師 の 寂 光 上 記 東 密 と 台 密  八 七

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東 密 と 台 密  八 八 に よ つ て 實 相 法 身 の 理 を 解 し 、 慧 心 曾 郡 の 四 教 五 時 略 頌 に て 一 家 繹 判   大 意 を 知 り 、 次 に 修 禪 大 師 の 天 台 宗 義 集 . 剣 川 明 曠 奪 者 の 八 教 大 意 を 聴 受 す べ く 、 次 に 天 台 四 教 義 を 聴 い て 一 家 判 教 の 綱 格 を 理 解 し 、 法 界 次 第 に よ つ て 大 小 の 法 相 名 自 を 解 し 、 叉 玄 義 略 要 ・ 法 華 大 意 ・ 止 親 大 意 に よ つ て 玄 義 文 句 止 観 の 大 概 を 了 す る 。 か く 聴 講 し 叉 自 ら も 研 究 を 進 む る 内 に は 二 家 教 観 の 一 般 を 知 り 得 る こ と に な る で あ ら う 。 菩 薩 戒 經 義 記 は 圓 頓 一 乗 戒 の 要 典 に し て 丈 深 く 義 幽 に し て 初 學 者 に は 難 解 な ご れ 戒 學 の 一 門 と し て 是 非 聹 講 研 究 し な く て は な ら ぬ 。 然 し そ の 前 に 顯 道 和 上 の 梵 網 戒 本 大 義 を 聴 受 し て 義 記 製 作 の 大 意 を 明 に し て 置 く 必 要 が あ る で あ ら う 。 本 學 則 に は か く し て 戒 學 及 び 其 他 各 方 面 に 亘 り 宗 學 完 成 の 爲 め の 指 南 主 し て 、 諸 種 の 参 考 書 目 を 順 を 追 ふ て 出 し て あ る け れ ご 今 は 略 す る と ε ゝ す 。 遮   那   業   學   則 と れ は 寛 政 十 年 の 夏 に 完 成 さ れ た 叡 山 玉 泉 寺 沙 門 覚 千 の ﹁ 自 在 金 剛 集 ﹂ の 巻 九 に 見 る 所 の も の で あ る 。 唯 遮 那 業 の み の 學 則 で は あ る が 、 密 教 研 究 者 の 爲 め に 更 に 此 虜 に 抄 出 す る と も ゝ す 。 大 原 の 四 十 帖 決 に 山 門 に は 先 づ 十 入 道 を 教 う 等 と 記 し て 上 代 よ り こ れ を も つ て 初 心 入 門 の 式 ご す る こ ご を 誌 す 、 不 動 を も つ て 本 尊 と す 。 そ れ は 初 に 菩 提 心 を 毅 さ し む る の 意 ざ す 。 而 し て 前 方 便 の 行 中 に 十 八 契 印 の 儀 軌 並 に 行 法 を 傳 授 し 、 十 入 道 問 答 ・ 十 入 道 註 鐸 ・ 十 八 道 義 鐸 生 起 ・ 儀 軌 抄 口 訣 等

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の 書 を 讀 ま し ひ 。 前 方 便 の 日 数 満 じ て 十 入 道 の 行 法 を 修 せ し め 、 そ の 間 に 随 行 儀 軌 並 に 行 軌 を 授 與 す 。 次 に 随 行 の 法 を 修 す る 間 に 宣 法 の 軌 ・ 胎 臓 大 法 の 行 記 を 習 は し め 、 胎 藏 生 起 ・道 場 観 集 ・ 曼 茶 羅 圖 等 を 披 閲 せ し め 、 次 に 随 行 の 日 数 満 じ て 胎 臓 の 大 法 を 行 せ し む る 。 そ の 間 に 三 摩 地 の 軌 及 び 三 摩 地 の 行 法 を 教 へ 、 次 に 三 摩 地 を 修 す る 間 に 金 剛 界 撞 花 部 心 軌 及 び 金 剛 界 私 記 を 授 與 し 、 金 剛 界 生 起 要 事 ・ 曼 茶 羅 圖 を 見 せ し め る 。 叉 菩 提 心 論 を 説 き 同 愚 鋤 見 聞 鋤 等 を 激 ふ 。 次 に 成 身 會 を 修 す る 間 に 建 立 ・ 瑜 伽 の 雨 軌 を 傳 受 し 護 摩 の 行 法 を 授 け 、 護 摩 を 修 す る 間 に 立 印 の 軌 を 傳 受 し 廣 撮 不 動 記 葱 讃 ま し む 。 立 印 の 行 法 中 に 爾 界 の 諸 會 を 受 け 習 は し め 、 そ の 満 す る ご 共 に 諸 會 を 修 習 す る と こ い な る 。 次 に 許 可 の 爲 め に 前 行 こ し て 佛 眼 の 念 諦 法 を 修 し 、 そ の 間 に 諸 尊 の 儀 軌 並 に 行 法 を .受 學 す 。 而 し 諸 尊 法 中 の 深 秘 の 分 は 傳 法 灌 頂 の 後 に 傳 受 す る こ ご ゝ な つ て を る 。 次 に 持 朋 の 許 可 を 授 け 印 信 密 印 授 與 、 次 に 傳 法 計 可 の 爲 め に 前 行 ご し て 佛 眼 念 訥 法 、 そ の 聞 に 住 心 品 の 義 鐸 を 聴 講 せ し め る 。 日 敷 蒲 じ て 許 可 印 信 密 印 を 傳 ふ 。 次 に 傳 法 灌 頂 の 前 行 こ し て 叉 佛 眼 念 誦 法 、 そ の 間 に 諸 尊 の 儀 軌 行 法 を 傳 受 す 。 次 に 傳 法 灌 頂 印 信 密 印 等 を 授 け 、 又 爾 界 曼 茶 羅 供 の 記 、 胎 の 布 字 入 印 、 金 の 四 拳 印 、 大 日 ・ 金 剛 頂 蘇 悉 地 ・ 護 摩 の 雨 軌 の 秘 處 を 傳 受 し 、 又 義 鐸 の 具 縁 品 坂 下 ・ 盆 剛 頂 ・ 蘇 悉 地 の 雨 疏 を 説 聴 せ し め る 。 次 に 諸 尊 の 儀 軌 行 法 深 秘 の 分 、 山 門 四 箇 の 大 法 を 傳 ふ 。 蘇 悉 授 傳 の 前 行 に は 不 動 法 を 修 し 、 蘇 悉 地 の 儀 軌 並 に 大 法 私 記 を 傳 與 し 、 琢 磨 妙 法 集 を 披 見 せ し め 、 蘇 悉 地 の 行 法 已 つ て 印 信 密 印 を 與 ふ 。 次 に 東 密 ε 台 密   八 九

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東 密 ご 台 密   九 〇 三 種 悉 地 の 軌 並 に 印 信 密 印 を 順 次 に 傳 へ 、 又 合 行 灌 頂 印 信 密 印 合 行 私 記 を 傳 ふ 。 次 に 離 作 業 灌 頂 印 信 密 印 . 總 許 可 印 信 ・ 持 明 許 可 ・ 傳 法 許 可 ・ 三 摩 耶 戒 ・ 胎 灌 ・ 金 灌 ・ 離 作 業 ・ 寺 家 灌 頂 ・爾 寺 灌 頂 等 ・ の 私 記 を 傳 へ 、 次 に 別 行 經 及 び 私 抄 私 記 を 授 け 、 次 に 瑜 祇 灌 頂 を 遂 げ 、 桂 林 内 證 訣 師 の 圖 ・ 理 護 摩 ・師 の 行 法 ・ 資 の 行 法 ・ 灌 頂 私 記 ・ 布 字 の 圖 ・ 内 作 業 灌 頂 決 ・ 内 作 業 灌 頂 支 度 ・ 印 明 訣 等 を 傳 へ 、 印 信 ・ 密 印 ・ 秘 鈔 ・ 修 行 法 等 を 傳 ふ 。 次 に 第 五 三 昧 耶 已 て 印 信 密 印 並 に 合 行 ・ 口 訣 ・ 第 五 三 昧 耶 ・ 大 悟 三 昧 耶 ・ 第 五 傳 受 記 極 要 抄 等 を 傳 ふ 。 巳 上 は 台 密 寺 山 の 六 流 こ い ふ 中 の 穴 太 一 流 の 受 學 次 第 と す 。 流 に よ つ て 多 少 の 相 違 は あ る け れ ご 台 密 受 學 の 過 程 は 大 體 如 是 ご 見 て 不 可 な い 。 覚 千 師 は 叉 次 の 如 く 記 し て ゐ ら れ る 。 今 時 遮 那 業 に 志 す 人 の 爲 に 要 領 を 示 せ ば 、 剃 染 す る と 程 な く 四 度 の 加 行 を 先 務 こ す る こ も 諸 流 共 に 同 じ く 、 績 い て 悉 曇 を 受 得 せ し め 、 悉 曇 八 巻 を 熟 讃 、 其 他 の 梵 書 を 集 め 習 は し め る 。 次 に 入 壇 傳 法 灌 頂 し 、 明 師 に 從 つ て 諸 儀 軌 を 受 け 、 次 に 教 時 問 答 ・ 菩 提 心 義 鈔 ・ 大 日 經 指 歸 ・ 講 演 法 華 義 ・ 三 身 問 答 ・ 金 剛 頂 ・ 蘇 悉 地 の 爾 疏 ・ 一 字 頂 輪 王 經 の 疏 等 を 披 閲 し て 、 台 密 の 所 判 を 知 り 、 圓 密 一 致 の 教 理 を 學 ぷ 。 胎 藏 の 挙 に 入 る に は 捜 決 集 十 二 巻 を も つ て 住 心 品 の 義 鐸 よ り 始 め 、 具 縁 品 以 下 は 具 支 灌 頂 記 ・ 嘉 會 壇 灌 頂 記 ・ 持 誦 不 団 記 ・ 灌 頂 秘 要 問 答 集 ・ 四 十 帖 決 ・ 三 密 鈔 料 簡 並 に 別 巻 ・ 東 曼 茶 羅 鈔 ・虚 心 記 ・ 封 受 記 等 先 匠 の 筆 記 に 依 る べ く 、 金 界 の 挙 に 入 る に は 菩 提 心 論 を 始 め こ し 菩 提 心 義 鈔 ・ 愚 鈔 ・ 聞 見 鈔 等 を 披 閲 し 、更 に 十 入 會 指 歸 ・ 聖 位 經 心 要 ・出 生 義 . 略 出 ・ 教 王 . 眞

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實 の 三 經 ・ 金 剛 頂 疏 ・ 淨 地 ・ 對 受 の 爾 記 ・ 三 密 鈔 ・ 成 身 私 記 ・ 四 十 帖 決 ・ 西 曼 茶 羅 鈔 ・ 生 記 等 を 開 く べ く 、 蘇 悉 地 の 秘 藏 を 學 す る に は 重 玄 門 の 軌 ・ 三 種 悉 地 記 ・ 妙 成 就 記 ・ 對 受 記 ・ 妙 心 大 ・ 琢 磨 妙 法 集 等 あ り 、 別 行 經 は 蘇 悉 地 の 秘 奥 で あ つ て こ れ に は そ の 鋤 並 に 私 記 が 作 ら れ て を り 、 瑜 砥 經 に 就 い て は 五 大 院 の 修 行 法 (普 通 疏 ご ゼ ふ ) 桂 .林 内 證 決 等 が あ る 。 か く て 前 に 出 し た 敬 光 尊 者 の 學 則 を 批 評 し 、 又 敬 光 師 は 安 然 和 上 入 唐 し て 瑜 砥 を 傳 へ た や う に 記 さ れ て を る に 就 い て 、 覚 千 師 は そ の 説 に 封 し ﹁ 妄 説 何 ゾ カ ク ミ ダ ソ ナ ル ヤ ﹂ と て 、 強 く 反 駁 を 加 へ て を ら れ る 。 け れ ざ 今 は そ れ ら を 略 す る 。 知 ら ん と す る 人 は 直 に 本 文 を 開 か れ る が よ い 。 一  山   の   制   度 上 述 す る 所 の 學 則 總 じ て 三 箇 條 山 門 の 人 主 寺 門 の 人 も 、 そ の 立 場 に よ つ て 多 少 の 相 違 は あ れ ご 、 雨 門 學 則 の 一 般 は 知 り 得 ら れ る ご 思 ふ 。 然 る に 此 庭 に 問 題 主 な る と こ は 、 そ れ ら の 修 學 者 の 住 す る 比 叡 一 山 の 制 度 組 織 で あ る 。 け れ こ そ れ に 就 い て 記 す べ き 資 料 を 有 し な い 私 と し て は 、 可 成 に 困 難 な 問 題 こ な る 。 今 は 唯 、 幅 田 発 頴 阿 闘 梨 の 示 教 に よ つ て ﹁ 績 々 群 書 類 從 ﹂ 第 十 二 宗 教 部 に 牧 め ら れ た る ﹁ 諸 宗 階 級 ﹂ に よ つ て そ の 一 端 を 見 る の み と す 。 此 の 書 は 享 和 元 年 よ り 翌 二 年 に 亘 り て 、 諸 宗 よ り 寺 社 奉 行 所 に 提 出 し た 書 類 を 集 あ た も の で あ つ て 、 天 台 宗 の 部 は そ の 最 初 に 出 さ れ て ゐ る 。   先 づ ﹁ 比 叡 山 密 教 修 行 之 事 ﹂ を 出 す 下 を 見 る に 、 比 叡 山 に 東 塔 ・ 西 塔 ・ 横 川 の 三 塔 あ り 或 は こ れ を 東 密 と 口 密  九 一

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東 密 と 台 密   九 二 三 院 と も 云 ひ 、 寺 院 都 合 百 二 十 餘 寺 あ り 、 古 來 山 門 に は 堂 上 の 子 息 を 弟 子 に 取 り 、 最 初 は 児 に 取 立 て ゝ 剃 髪 せ し め 、 更 に 四 度 加 行 を 終 ら ば 、 授 者 瑜 砥 の 秘 密 と 云 ふ 三 箇 の 灌 頂 を 授 け 、 四 十 以 上 に な つ て 阿 閣 梨 灌 頂 を 修 す る 、 そ れ ま で 年 序 次 第 に 随 ひ 夫 れ ー に 相 勤 め る こ ご に な つ て ゐ る 。 次 に ﹁ 同 山 顯 教 修 行 之 事 ﹂ こ し て 、 右 は 剃 髪 後 交 衆 こ て 衆 徒 の 論 席 へ 初 入 の 式 を な し 、 十 二 年 間 相 應 の 勤 め 方 あ り 、 白 素 絹 白 五 條 着 用 卿 名 こ て 三 位 中 將 或 は 宰 相 等 の 名 を 附 け て 法 問 の 席 を 勤 め 、 十 二 年 の 後 (日 光 や 束 叡 山 は 八 ケ 年 ミ づ ) に 房 號 を 改 め 黒 素 絹 に 玉 虫 の 紋 白 大 五 條 を 着 し 得 ら れ る と 主 ゝ な る 。 そ し て 二 十 五 歳 以 上 に 及 べ ば 或 は 山 外 の 寺 院 に 、 或 は そ の 功 に よ り 器 に 随 つ て 日 光 の 門 主 へ 願 上 御 吟 味 の 上 寺 流 の 住 職 を 仰 せ 付 け ら れ る も 記 す 。 次 に ﹁ 同 山 出 世 役 之 事 ﹂ こ し て 次 の 如 く 記 す 。 上 述 す る 三 塔 の 内 修 行 の 功 積 あ る も の ゝ 中 よ り 其 器 に 随 ひ 選 挙 し て 望 擬 講 。 擬 講 ・ 已 講 ・新 題 者 ・ 古 題 者 の 次 第 を 設 け 、 御 門 圭 の 選 に よ つ て 望 擬 講 よ り 次 第 に 巳 講 に 進 み 、 新 題 者 よ り 権 曾 正 に 進 み 、 年 敷 に よ つ て 更 に 正 曾 正 ・ 大 僧 正 の 勅 あ り 。 尤 も そ れ に は 最 初 法 華 會 と い ふ 勅 會 に 注 記 の 役 を 勤 め 、 其 後 竪 者 に 成 り 、 そ の 竪 者 の 内 の 三 綱 も い ふ 役 人 連 名 の 欽 歌 を 座 主 の 宮 に 取 り 次 ぎ 、 次 に 勅 會 の 職 事 迄 で そ れ を 差 し 出 し 、 勅 許 の 上 擬 講 已 講 等 學 階 を 得 る こ ご に な つ て ゐ る 。 右 の 中 、 擬 講 ご は 勅 會 講 師 の 添 役 の 如 き も の で 、 講 師 は 當 役 主 す 。 そ し て 講 師 は 當 役 十 日 法 會 の 内 第 四 日 目 に 勅 使 と 一 列 に 乗 輿 し て 講 堂 に 出 仕 、 十 日 成 満 せ ば 已 講 ご 云 ふ こ と

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に な る 。 其 以 後 は 自 分 の 欽 朕 を も つ て 探 題 職 を 願 上 し 、 勅 許 を 得 ば そ の 職 に な る こ と が 出 來 る 。 依 つ て 竪 者 . 擬 講 . 巳 講 .探 題 等 は 皆 勅 授 の 職 こ す 。 而 し 又 権 曾 正 以 前 に 院 家 こ な り 其 後 次 第 に 大 曾 正 ま で 昇 進 す る と 主 も あ る 。 三 塔 に は 夫 れ ー に 學 頭 一 人 あ り 、 何 れ も 大 曾 正 の 昇 進 す る 所 、 右 の 外 大 曾 正 ・曾 正 ・ 権 曾 正 等 の 人 敷 は 一 定 せ ざ れ ご 何 れ も 探 題 以 上 の 人 盟 主 す 。 又 三 塔 並 に 滋 賀 院 御 殿 の 留 守 居 こ し て 執 行 代 あ り 門 主 よ り 任 ぜ ら る ゝ も の 、 公 邊 の 御 用 等 を 相 勤 む る も の ご す 。 衆 曾 昇 進 の 順 序 は 先 づ 最 初 は 法 橋 上 人 位 権 律 師 で あ る 。 と れ は 最 初 發 心 し て 三 歸 五 戒 を 請 け 得 度 の 後 所 定 の 修 學 を 積 む も の を い ふ 。 そ れ に 就 い て も 山 門 ・ 日 光 ・ 東 叡 山 等 で 得 度 す る も の は 直 に 此 の 位 を 申 し 請 け る こ も が 出 來 る け れ ざ 、 此 の 三 山 以 外 の 諸 國 の 寺 院 の 弟 子 は 剃 髪 以 後 三 年 を 過 ぎ な け れ ば 申 し 請 け る こ と が 出 來 な い 。 法 橋 上 人 位 は か く 初 發 心 よ り 入 膓 ま で 、 次 は 法 眼 和 尚 位 橿 律 師 で あ つ て と れ は 五 膓 よ り 十 五 臆 ま で 主 す こ れ か ら は 論 席 講 鐸 を 勤 め 叉 は 山 門 の 佳 職 に も な る と こ が 出 來 る 。 次 は 権 少 曾 都 和 術 位 十 六 謄 ま で 次 は 槽 大 曾 都 法 眼 和 術 位 二 十 二 膓 よ り 二 十 六 旛 ま で 、 次 は 法 印 権 大 曾 都 和 術 位 二 十 六 薦 以 上 、 次 は 法 印 大 曾 都 大 和 術 位 こ な る 。 而 し て 大 曾 正 ・ 曾 正 ・ 権 曾 正 は 人 敷 不 定 、 大 曾 都 十 人 、 法 印 権 大 曾 郡 は 十 五 人 、 権 大 曾 都 法 眼 は 二 十 人 、 権 少 曾 都 法 眼 は 四 十 人 、 法 眼 権 律 師 は 不 定 、 槽 律 師 は 八 藺 以 下 の も の 、 次 に 参 考 の 爲 め 衣 體 の こ と を 見 る に 東 密 と 台 密  九 三

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東 密 ミ 台 密   九 四

緋 色 或 者 紫

白 綾 八 ツ . 藤 之 丈

緋 或 者 紫

淺 黄 綾 地 八 ッ 籐 之 紋 素 目 緋 色 或 萌 黄 玉 錨 域 紫 或 者 萌 黄 玉 鍋 或 者 紫 緋 色 或 黄 .玉 蟲 域 者 紫 右 大 曾 正 権 曾 正 共 に 同 様 、 し 紫 色 は 公 の 御 免 な ぐ ば 著 用 せ す

自 地 木 蘭 色 衣

白 精 好

一色 到

貫 白

白 精 好 地 五 引 貫 白 浮 撤 白

叩 地 或 者 淺 黄

木 蘭 色 衣

ワ白 .綾

木 蘭 色 衣

貫 白

木 蘭 色 衣

貫 紋 白

六 蘭 色 衣 木 蘭 色 衣

現   行   制   度 今 宗 規 に よ つ て 現 行 の 制 度 を 見 る に 、 本 宗 の 傳 燈 相 承 は 、 宗 組 傳 教 大 師 の 内 謹 佛 法 相 承 血 賑 譜 に 依 り 、 天 台 座 主 が そ の 正 統 を 相 承 し 末 徒 一 般 に 縫 承 せ し む 主 し 、 止 觀 遮 那 爾 業 所 依 の 経 論 は 法 華 維 ・ 仁 王 維 ・ 金 光 明 経 ・浬 繋 経 ・ 梵 綱 樫 ・ 瓔 路 経 ・ 中 観 論 ・ 大 智 度 論 ・ 大 日 経 ・ 金 剛 頂 経 ・蘇 悉 地 経 ・ 菩 提 心 論 ・ 曾 侶 は 條 式 に 依 り 圓 頓 大 戒 を 受 持 し 遮 那 止 観 の 爾 業 を 學 修 し 佛 法 の 宣 布 ご 久 住 も を 任 と し な く て は な ら な い 。 而 し て 先 づ 得 度 受 戒 、 四 度 加 行 、 入 壇 灌 頂 、 登 壇 受 戒 、 竪 義 遂 業 、 開 壇 傳 法 等 の 諸 式 を 具 備 す る を 要 す 。 學 歴 と し て は 次 の 如 く に 記 さ る 。 一 、 得 度 受 戒   二 、 四 度 加 行   三 、 入 壇 灌 頂   四 、 登 壇 受 戒

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五 、 竪 義 遂 業   六 、 開 壇 傳 法   七 、 雨 會 問 講   入 、 長 講 會 五 役 九 、 戸 津 説 法   十 、 望 擬 講   十 一 、 擬 講 十 二 、 已 講   十 三 、 探   題 教 帥 に は 大 曾 正 ・ 権 大 曾 正 ・ 信 正 ・ 灌 曾 正 ・大 曾 都 ・ 権 大 曾 都 ・ 曾 都 ・ 少 曾 都 ・ 槽 少 曾 都 ・ 大 律 師 ・中 律 師 ・ 律 師 ・ 権 律 師 ・ 教 師 試 補 ご あ り 、 大 曾 正 を 第 一 級 こ し て 第 十 四 級 ま で あ り 、 そ の 中 二 級 よ り 四 級 ま で は 法 印 大 和 爾 、 五 級 よ り 九 級 ま で は 法 眼 和 術 、 十 級 よ り 十 三 級 ま で は 法 橋 上 人 位 こ す 。 宗 挙 は す べ て ﹁ 山 家 學 生 式 ﹂ を 規 模 も し 、 そ れ を も つ て 修 學 の 方 針 ご さ れ て ゐ る 。 然 る に 明 治 三 十 九 年 十 一 月 十 六 日 附 宗 告 第 十 六 號 を 見 る に 傳 法 相 承 = 關 ス ル 宗 告 遮 那 止 観 ノ 爾 業 ハ 立 教 開 宗 ノ 骨 子 ニ シ タ 宗 徒 ハ 深 ク 爾 業 ヲ 研 修 シ 以 テ 弘 教 濟 世 ノ 任 務 ヲ 竭 ス ペ キ 宗 規 ナ ル = 近 來 遮 那 業 ノ 萎 靡 ト シ テ 振 ハ ザ ル ハ 洵 ニ 浩 敷 ノ 極 ト ス 其 甚 シ キ ニ 至 リ テ ハ 寺 院 佳 職 ニ シ テ 入 壇 灌 頂 ノ 傳 法 ヲ モ 爲 サ ザ ル 者 ア リ ト 聞 ク 此 レ 憲 章 二 所 謂 法 義 ノ 相 承 ヲ 受 ケ ザ ル 毛 ノ ナ ル ヲ 以 テ 自 ラ 寺 院 住 職 ノ 資 格 ヲ 鉄 ケ ル モ ノ ト ス 自 今 恒 ニ 密 法 ヲ 修 習 シ 秘 密 灌 頂 開 壇 ノ 機 ヲ 待 ツ テ 速 昌 傳 法 相 承 シ 其 任 務 ヲ 完 フ ス ペ ク 泥 ク 宗 徒 二 嚴 達 ス 。 と 、 猶 大 正 四 年 四 月 二 十 入 日 附 宗 令 第 十 九 號 に 出 す 總 本 山 古 來 の 典 儀 法 議 講 莚 の 類 は 東 密 と 台 密   九 五

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東 密 と 台   九 六 御 修 法 ・ 修 正 會 ・ 法 華 大 會 ・ 勧 學 大 會 ・ 大 法 元 三 會 ・ 別 請 竪 義 ・ 七 佛 藥 師 法 ・ 普 賢 延 命 法 ・安 鎭 法 ・ 熾 盛 光 法 ・ 六 字 明 王 法 ・ 長 講 會 ・ 法 華 八 講 ・ 如 法 講 ・ 廣 布 薩 ・ 山 家 灌 頂 ・ 佛 生 會 ・花 供 養 會 ・ 浬 繋 曾 ・ 禮 拝 講 ・ 天 皇 講 ・ 太 子 講 ・戸 津 説 法 ・ 孟 蘭 盆 會 ・ 佛 名 會 ・ 天 台 會 ・山 家 會 ・宗 租 降 誕 會 ・ 前 唐 院 講 ・ 後 唐 院 講 ・ 阿 覚 大 師 會 ・ 元 三 會 ・ 慈 眼 大 師 會 ・ 傳 教 講 も な つ て ゐ る 。

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